JP6740837B2 - 再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム - Google Patents

再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム Download PDF

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Description

本発明は、再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋に関する。より詳しくは、蓋材と底材とを備える容器や、包装材を用いた包装袋を一度開封した後に、ヒートシールされた部分を押圧することにより再封することができ、かつ、開封したままの形状を維持できるシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋に関する。
ハムやポテトチップス等の食品や、各種の医薬品に用いられる容器や包装袋に関し、一度開封した後で再度封止する(以下、「再封」ともいう。)ことができるものがある。例えば粘着樹脂層を有する積層フィルムを容器の蓋材または包装袋の包装材に用い、当該粘着樹脂層の粘着性により蓋材と底材とが再封可能な容器や、包装材同士が再封可能な包装袋がある。
このような粘着樹脂層を有する再封機能付きの包装体に関し、表面樹脂層と、粘着樹脂層と、剥離樹脂層と、ヒートシール樹脂層とがこの順に積層され、粘着付与樹脂がスチレン系熱可塑性エラストマーと粘着付与剤とを含む蓋材およびそれを用いた包装体がある(特許文献1)。
また、容器や包装袋に関し、これを折り返して開封した際、開封したままの形状を保持でき、静置したままでは元の状態に戻らないという特性(以下、「デッドホールド性」ともいう。)を有するものがある。
このようなデッドホールド性を有する積層体に関し、紙層と、紙層の裏面にシーラント層を設けた積層構成の周縁にタブを有する蓋材がある(特許文献2)。
特許第5106795号公報 特開2001−10657号公報
しかしながら、特許文献1に記載の蓋材および包装体は、再封後の開封強度が低く、特に開封と再封を繰り返した後の開封強度が低かった。また、特許文献1に記載された蓋材および包装体は剥離樹脂層が必須であり、この剥離樹脂層により蓋材または包装袋の製造時の加工性が十分ではない場合があった。また、特許文献2に記載の蓋材は、デッドホールド性に寄与する紙層がシーラント層と異質な材料であり、紙層とシーラント層とを共押出によって製造することができなかった。
本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、再封後の開封強度が高く、開封と再封を繰り返しても開封強度が高く、実用上加工性に問題がなく、再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋を提供することを目的とする。
発明者らは、粘着樹脂層を有するシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋について鋭意研究を重ねた結果、少なくとも粘着樹脂層、デッドホールド性を有するヒートシール層とを、積層してシーラントフィルムを構成し、当該粘着樹脂層がスチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する粘着樹脂層であり、当該ヒートシール層が環状ポリオレフィンを含有する樹脂層であることにより、当該シーラントフィルムを用いた容器または包装袋が、デッドホールド性を有し、かつ、再封後の開封強度が高く、開封と再封を繰り返しても開封強度が高いことを見出した。
本発明は、上記の知見に基づくものである。
すなわち、本発明の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルムは、少なくとも粘着樹脂層と、ヒートシール層とを、積層して有するシーラントフィルムであって、
前記粘着樹脂層が、スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する樹脂層であり、
前記ヒートシール層が環状ポリオレフィンを含有する樹脂層であることを特徴とする。
また、本発明の積層体は、上記記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルムの上記粘着樹脂層の側に、接着剤層を介して基材層を重ね合わせたことを特徴とする。また、本発明の蓋材体は、上記記載の積層体からなることを特徴とする。また、本発明の容器は、上記記載の蓋材と、該蓋材とヒートシールされる底材とを備え、該底材の表層が上記蓋材のヒートシール層と同種のヒートシール層を有することを特徴とする。また、本発明の包装材は、上記記載の積層体からなることを特徴とする。また、本発明の包装袋は、上記記載の包装材からなることを特徴とする。
本発明によれば、再封後の開封強度が高く、開封と再封を繰り返しても開封強度が高く、再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋が得られる。
本発明の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルムの一実施形態の模式的な断面図である。 本発明の積層体の一実施形態の模式的な断面図である。 本発明の容器の一実施形態の模式的な断面図である。 本発明の容器の一実施形態の開封時の模式的な断面図である。 本発明の包装袋の一実施形態の模式的な断面図である。 本発明の包装袋の一実施形態の開封時の模式的な断面図である。 本発明の包装袋の別の実施形態の模式的な断面図である。 本発明の包装袋の別の実施形態の開封時の模式的な断面図である。
以下、本発明の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム(以下、単に「シーラントフィルム」とも称する。)、積層体、蓋材、容器および包装袋の実施形態を、図面を用いつつ具体的に説明する。
[シーラントフィルム]
図1に、本発明のシーラントフィルムの一実施形態の模式的な断面図を示す。図1において、シーラントフィルム1は、多層フィルムよりなり、粘着樹脂層2と、ヒートシール層3とを、この順に積層して有している。
シーラントフィルム1の粘着樹脂層2は、スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する樹脂層である。
ヒートシール層3は、環状ポリオレフィンを含有する樹脂層である。
シーラントフィルム1は、剥離樹脂層を有していないことから、この剥離樹脂層による積層体の製造時や容器、包装袋の製造時における加工性の低下を招くことがなく、実用上十分な加工性を有している。また、シーラントフィルム1は、粘着樹脂層2が、スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する樹脂からなることにより、再封後の開封強度が高く、開封と再封を繰り返しても開封強度が高いシーラントフィルムが得られる。
また、シーラントフィルム1は、ヒートシール層3が、環状ポリオレフィンを含有する樹脂層であることから、この環状ポリオレフィンにより、良好なデッドホールド性を有している。そして、シーラントフィルム1は、デッドホールド性と上述した再封性とが相まって、容器や包装袋を開封したときは開封された形状を維持することができるので、容器や包装袋の内容物を容易に取り出すことができ、また、その後に容器の包装袋の開封部分を再度封止することができるので、内容物の保存性に優れている。したがって、シーラント1により食品や医薬品等の用途に好適な蓋材や包装材を得ることができる。
また、シーラントフィルム1は、粘着支持層とヒートシール層との2層構造を最小構成としていることから、シーラントフィルム1を用いた積層体の厚さを相対的に薄くすることができ、軽量化することができる。したがって、シーラントフィルム1は、包装袋に用いられる包装材の一部として好適である。
シーラントフィルム1の厚さは、積層体の一部としてシーラントフィルム1が用いられる蓋材や包装材に求められる厚さに適宜調整することができ、10〜100μm程度とすることができる。
(粘着樹脂層)
粘着樹脂層2は、上記スチレンモノマーが10〜35質量%、上記スチレンブロック共重合体が30〜60質量%、上記粘着付与剤が5〜60質量%で含むことが好ましい。スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤が、上記数値範囲で含まれることにより、特に高い開封強度が得られる。より好ましくは、スチレンモノマーが15〜30質量%、上記スチレンブロック共重合体が35〜60質量%、上記粘着付与剤が5〜25質量%である。
なお、粘着樹脂層2は、スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤以外の添加剤等を含むことができる。例えば無機フィラーを含むことができる。無機フィラーを含むことにより、ブロッキングを抑制することができる。無機フィラーは、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、ガラス繊維、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭素繊維、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。粘着樹脂に対する無機フィラーの配合量は、0.1〜2.5質量%とすることができる。
粘着樹脂層2のスチレンブロック共重合体は、スチレンと、他のコモノマーとのブロック共重合体であり、他のコモノマーは、イソプレン、ブタジエンおよびブチレンから選ばれる一種であることが好ましい。イソプレンである場合、スチレンブロック共重合体は、鎖状のイソプレンの両端にスチレンが重合したスチレン−イソプレン−スチレン型のブロック共重合体である。同様に、ブタジエンの場合、スチレン−ブタジエン−スチレン型のブロック共重合体であり、ブチレンの場合、スチレン−ブチレン−スチレン型のブロック共重合体である。
粘着樹脂層2の粘着付与剤は、例えば、ロジン、水素化ロジン、ロジン誘導体、水素化ロジン誘導体、ロジンエステル、ポリテルペン、フェノールテルペンおよびフェノールテルペン誘導体のから選ばれる一種または二種以上であることが好ましい。
粘着樹脂層2の粘着付与剤は、軟化点が5〜150℃であることが好ましい。軟化点が5〜150℃であることにより、粘着樹脂層2の粘着性を適切に調整することができる。
上述したスチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する粘着樹脂は、メルトフローレートMFR(230℃、2.16kg)が、2〜100g/10minであることが好ましい。より好ましくは、2〜50g/10minである。
上述したスチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する粘着樹脂は、密度が0.90〜0.97g/cmであることが好ましい。
粘着樹脂層に好適に用いられる粘着樹脂は、上記成分組成を有する例えばBostik SAの商品名MWW65が挙げられる。
粘着樹脂層2の厚さは5〜50μm程度であることが好ましい。厚さが5〜50μm程度であることにより、粘着機能を十分に発揮させることができる。
(ヒートシール層)
ヒートシール層3は、シーラントフィルムを含む積層体(後で詳述する)を蓋材又は包装材に用いた容器または包装袋において、容器の底材と封止し、または包装袋の包装材同士で封止するための層であるとともに、シーラントフィルム1にデッドホールド性を付与するための層である。ヒートシール層3は、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂を含有する層であるとともに、硬質の樹脂であって形状保持性に優れる環状ポリオレフィンを含有する混合樹脂(ブレンド)層である。
ヒートシール層3に含まれる、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂としては、オレフィン系樹脂が好ましく、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマル酸その他等の不飽和カルボン酸で変性したポリオレフィン系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、環状オレフィンコポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)、その他等の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。
本発明のシーラントフィルム1は、後述する積層体11として、容器の蓋材や包装袋の包装材として用いられる。したがって、ヒートシール層3は、容器の底材の表層(シール層)と同一の樹脂であること等、用途に応じて適切な樹脂とすることが好ましい。かかる観点から、ヒートシール層3は、上掲したオレフィン系樹脂のうち、ポリエチレンやポリプロピレンが好ましい。具体的にポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンが挙げられる。より好ましくは低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンである。
また、ポリプロピレンとしては、ホモポリマーよりなるホモポリプロピレン、ランダムコポリマーからなるランダムポリプロピレン、ブロックコポリマーからなるブロックポリプロピレンのいずれも用いることができる。
ヒートシール層の樹脂がポリエチレンである場合に、融点が80〜120℃のものを用いることが好ましい。
また、ヒートシール層3に含まれる環状ポリオレフィンは、環状オレフィンをメタセシス開環重合反応によって重合した開環メタセシス重合体(COP)、及び、環状オレフィンとα−オレフィン(鎖状オレフィン)との共重合体、すなわち環状オレフィンコポリマー(COC)を包含する。
環状オレフィンとしては、エチレン系不飽和結合及びビシクロ環を有する任意の環状炭化水素を使用することができるが、特にビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(ノルボルネン)骨格を有するものが好ましい。
具体的には、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン及びその誘導体、トリシクロ[4.3.0.12.5]−3−デセン及びその誘導体、トリシクロ[4.4.0.12.5 ]−3−ウンデセン及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.0.12.5 .17.10]−3−ドデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13.6 .02.7 .09.13]−4−ペンタデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[7.4.0.12.5 .19.12.08.13]−3−ペンタデセン及びその誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.13.6 .02.7 .09.13]−4,10−ペンタデカジエン及びその誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.12.5 .19.12.08.13]−3−ヘキサデセン及びその誘導体等が挙げられるが、これらに限定されない。環状オレフィンは、置換基として、エステル基、カルボキシル基、及びカルボン酸無水物基等の極性基を有していてもよい。
環状オレフィンと共重合するα−オレフィンとしては、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンを使用することができ、具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、好ましくはエチレンである。
本発明において、開環メタセシス重合体の製造は、公知の開環メタセシス重合反応であれば特に限定されず、上記の環状オレフィンを、重合触媒を用いて開環重合させることによって製造することができる。
また、環状オレフィンコポリマーの製造は、25〜45モル%のα−オレフィンと、55〜75モル%の環状オレフィンとを、メタロセン触媒等のシングルサイト系触媒やマルチサイト系触媒を用いてランダム重合させることによりなされる。
本発明において好適に使用される開環メタセシス重合体及び環状オレフィンコポリマーは、いくつか市販されており、例えば日本ゼオン株式会社製の「ZEONOR(登録商標)」やポリプラスチックス株式会社製の「TOPAS(登録商標)」等が挙げられる。
ヒートシール層3を構成する樹脂における環状ポリオレフィンの配合比率は、10〜50質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることがより好ましい。環状ポリオレフィンの配合比率が10質量%以上で、充分なデッドホールド性が得られる。一環状ポリオレフィンの配合比率が50質量%以下で良好な製膜性が得られ、)また、製膜した樹脂層の良好な耐久性やヒートシール性が得られる。
ヒートシール層3の厚さは、特に限定はないが5〜50μm程度とすることが好ましい。好ましくは40μm以下、より好ましくは30μm以下である。
(シーラントフィルムの製造方法)
シーラントフィルム1は、例えば、後述する積層体の基材の一面に形成されたアンカーコート剤層の表面に、粘着樹脂層2とヒートシール層3とを、溶融共押出による押出ラミネート(以下、「共押出ラミネート」ともいう。)で製造することができる。溶融共押出による押出ラミネートで製造することにより、粘着樹脂層2とヒートシール層3とを個別にフィルム化した後、ラミネートする手間が不要である。
シーラントフィルムの製造に際し、粘着樹脂層2の粘着樹脂は、表面が無機フィラーでコーティングされていることが好ましい。粘着樹脂の表面が無機フィラーでコーティングされていることにより、ブロッキングを抑制することができる。無機フィラーは、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、ガラス繊維、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭素繊維、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。粘着樹脂に対する無機フィラーの配合量は、0.5〜2.5質量%とすることができる。
[積層体]
本発明の積層体の一実施形態を、図2を用いて説明する。図2は、本発明の積層体の一実施形態の模式的な断面図である。図示した積層体11は、上述した粘着樹脂層2およびヒートシール層3を有するシーラントフィルム1の当該粘着樹脂層2の側に、基材層4が接着剤層5を介して重ね合わされている。かかる積層体11は、容器の蓋材や包装袋の包装材として用いることができる。
(基材層)
基材層4として、蓋材、包装材の基材に用いられる樹脂を適宜使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテン、ポリブテン、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、低結晶性の飽和ポリエステルまたは非晶性のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、MXD6、セロファン、防湿セロファン等からなるフィルムを使用することができる。
上掲した樹脂フィルムのなかでも、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とも言う。)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂;ポリカプロンアミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ−p−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等は好ましい。特に、PETフィルムは、透明性が高く、寸法安定性、耐熱性に優れていること等から、基材層4に、より好ましい。上掲ポリエステル樹脂,ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂は,それらの混合物であってもよい。
基材層4は、樹脂フィルムを2層以上積層した多層フィルムであってもよい。多層フィルムである場合、各層は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
これらの樹脂フィルムは無延伸フィルムでもよいが、透明性等の観点から好ましくは一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムが用いられる。フィルムの厚さは特に限定されないが、5〜500μm程度、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜100μmである。
基材層4は、さらに上記の樹脂フィルム層に、バリア層を積層させた積層構造でもよい。バリア層を積層させることで、内容物の重量減少や内容物の劣化を、効果的に抑制できる。
バリア層は、例えば、アルミニウム箔等からなる金属箔、無機物または無機酸化物の蒸着膜、樹脂フィルム上に該蒸着膜を有する蒸着フィルム、または、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、MXD6等のガスバリア性樹脂からなる層、あるいはこれらの組み合わせであってよい。
食品の視認性を確保する観点からは、バリア層は透明であることが好ましく、無機酸化物の蒸着膜、または、プラスチックフィルム上に該蒸着膜を設けてなる無機酸化物蒸着フィルムが特に好適に使用される。蒸着膜を形成する無機酸化物としては、透明性を有し、かつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を有する無機酸化物であればよく、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ハフニウム、酸化バリウム等の酸化物であるが、特に、ガスバリア性、生産効率等の点から、酸化アルミニウムおよび酸化珪素が好適に用いられる。
基材層4の表面は、接着性の向上のために、コロナ処理、オゾン処理、フレーム処理等の濡れ性を向上させる表面処理を施してもよい。かかる表面処理は、基材層4の表面のうち、接着剤層5が形成される面に施される。
(接着剤層)
接着剤層5は基材層4とシーラントフィルム1とを接着させるための層である。接着剤層5は、ドライラミネートに用いられる接着剤に限られず、押出ラミネートに用いられるアンカーコート剤や、シーラントフィルム1の粘着樹脂層2に接着可能な樹脂を含む。押出ラミネートに用いられるアンカーコート剤の塗布量は、ドライラミネートに用いられる接着剤の塗布量よりも少ない利点がある。接着剤層6は、例えばウレタン系の接着剤やウレタン系のアンカーコート剤を用いることができる。上記シーラントフィルム1の粘着樹脂層2に接着可能な樹脂層は、粘着樹脂層2との層間強度が、シーラントフィルム1における粘着樹脂層2とヒートシール層3との層間強度に比べて同等以上である材料であることが好ましい。
押出ラミネートにおいては、アンカーコート剤が塗布された基材フィルムと、シーラントフィルム1との間に、粘着樹脂層と接着可能な樹脂を溶融押出しすることができる。例えば、基材フィルムと、シーラントフィルムとの間に、ポリエチレンを溶融押出しすることができる。このように、積層体11は、シーラントフィルム1の粘着樹脂層2と、接着剤層6との間に樹脂層を含むことができる。
(積層体の製造方法)
積層体11は、例えば、アンカーコート剤層を形成した基材フィルムの表面上に、上述したシーラントフィルム1の各層を、共押出ラミネートで積層させることにより製造することができる。積層体がバリア層を有する場合には、基材層およびアンカーコート剤層を含むフィルムと、バリア層フィルムとの間に、両フィルムと接着可能な樹脂を溶融押出しする、押出ラミネートにより製造することができる。
[蓋材]
本発明の蓋材の一実施形態を、図3を用いて説明する。図3は、蓋材および底材を有する容器21の模式的な断面図である。上述した積層体11は、蓋材22と底材23により構成される容器21の当該蓋材22として用いることができる。蓋材22は、底材23の表層のヒートシール層24とヒートシールされて容器が封止される。蓋材22に用いられた積層体11のヒートシール層3と底材23の表層のヒートシール層24とは、同種の樹脂からなることが開封強度を高めることができるので好ましい。例えば積層体11のヒートシール層3がポリエチレンである蓋材22は、底材23の表層のヒートシール層24がポリエチレンである容器に用いられる。また、積層体11のヒートシール層3がポリプロピレンである蓋材22は、底材23の表層のヒートシール層24がポリプロピレンである容器に用いられる。
[容器]
本発明の容器の一実施形態を、上述した図3を用いて説明する。本発明の容器21は、上述した本発明の蓋材22と、当該蓋材22とヒートシールされる底材23とを備えている。底材23の表層は、上述した蓋材22のヒートシール層3と同種のヒートシール層24を有することが好ましい。
上述した蓋材22と底材23とをヒートシールした容器21について、蓋材22を開封したとき、図4に示すように蓋材22は、粘着樹脂層2とヒートシール層3との間で分離する。したがって、開封後の蓋材22は粘着樹脂層2が表層として露出している。開封後の蓋材22を手で圧着することにより、粘着樹脂層2は底材23と粘着する。したがって、蓋材22および容器21は再封性を有している。
容器21は、容器21を最初に開封した後に、蓋材22を手で圧着し、その後に蓋材22を再度開封したとき(以下、「一回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、一回目の再開封の開封強度は2.0〜7.0N/15mmである。
また、容器21は、一回目の再開封後に、蓋材22を手で圧着し、その後に蓋材22を再度開封したとき(以下、「二回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、二回目の再開封の開封強度は0.9〜6.0N/15mmである。
また、本発明の容器21は、二回目の再開封後に、蓋材22を手で圧着し、その後に蓋材22を再度開封したとき(以下、「三回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、三回目の再開封の開封強度は0.7〜4.5N/15mmである。
容器21は、三回目の再開封の開封強度が高く、開封−再封を繰り返しても高い開封強度を有している。
[包装材]
本発明の包装材の一実施形態を、図2を用いて説明する。上述した積層体11は、そのまま包装材31に用いることができる。包装材31を用いて、ヒートシール層が内面になるような袋状にし、重ね合わされたヒートシール層同士をヒートシールすることにより、ピロー袋のような包装袋を得ることができる。また、包装材31と、他の包装材とを用いて、包装材31のヒートシール層と他の包装材のヒートシール層とを貼り合わせることにより、四方袋のような包装袋を得ることができる。
[包装袋]
本発明の包装袋の一実施形態を、図5を用いて説明する。図5は、包装袋41の模式的な断面図である。包装袋41は、上述した積層体11を用いた包装材31のヒートシール層3同士がヒートシールされたものである。ヒートシール層3同士がヒートシールされて包装袋が封止されることは、同種の樹脂のヒートシールにより開封強度を高めることができるので好ましい。
ヒートシール層3同士をヒートシールした包装袋41を開封したとき、図6に示すように包装材31の粘着樹脂層2とヒートシール層3との間で分離する。したがって、開封後は粘着樹脂層2が表層として露出している。開封後に包装材31を手で圧着することにより、粘着樹脂層2は分離した包装材31と粘着する。したがって、本発明の包装材31および包装袋41は再封性を有している。
包装袋41は、包装袋41を最初に開封したときの開封強度に優れ、このときの開封強度は2.0〜30.0N/15mmである。また、包装袋41は、包装袋41を最初に開封した後に、手で圧着し、その後に包装袋41を再度開封したとき(以下、「一回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、一回目の再開封の開封強度は1.0〜8.0N/15mmである。
また、包装袋41は、一回目の再開封後に、包装袋41を手で圧着し、その後に、包装袋41を再度開封したとき(以下、「二回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、二回目の再開封の開封強度は1.0〜7.5N/15mmである。
また、包装袋は、二回目の再開封後に、包装袋41を手で圧着し、その後に包装袋41を再度開封したとき(以下、「三回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、三回目の再開封の開封強度は1.0〜6.0N/15mmである。
また、包装袋は、三回目の再開封後に、包装袋41を手で圧着し、その後に包装袋41を再度開封したとき(以下、「四回目の再開封」という。)の開封強度に優れ、四回目の再開封の開封強度は1.0〜4.5N/15mmである。
包装袋41は、四回目の再開封の開封強度が高く、開封−再封を繰り返しても高い開封強度を有している。
図7に、本発明の包装袋の別の実施形態を示す。図7の包装袋42は、上述した積層体11を用いた包装材31と、上述した積層体11における粘着樹脂層2を有しない包装材32とを用意して、包装材31のヒートシール層3と、包装材32のヒートシール層3とがヒートシールされたものである。包装袋42は、図8に示すように開封時に包装材31のヒートシール層3と、隣接する粘着樹脂層2との間で分離するので、包装材31とヒートシールする包装材32は、粘着樹脂層2を有していなくても構わない。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、粘着樹脂層として厚さ15μmのスチレンブロックポリマー(Bostik SA製MWW65、密度0.96g/cm、スチレンモノマー12%質量、スチレンブロック共重合体60質量%及び粘着付与剤22.5質量%、残部は無機フィラー1.2質量%を含む)と、ヒートシール層として厚さ10μmの、環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、融点96℃、密度0.927g/cm)の混合樹脂(混合樹脂は環状ポリオレフィンが20質量%、LLDPEが80質量%のブレンド)と、を共押出ラミネートして、PET層/アンカーコート剤層/粘着樹脂層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、粘着樹脂層の厚さは15μm、ヒートシール層の厚さは10μmだった。
得られた積層体について、ヒートシール層同士が対向するように折り畳み、ヒートシール層同士を重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[実施例2]
実施例2は、図7に示すように、粘着樹脂層を有する第1の積層体と、粘着樹脂層を有しない第2の積層体とをヒートシールした包装袋の例である。
(第1の積層体)
第1の積層体は、実施例1の積層体と層構成も厚さも製造方法も同じである。
(第2の積層体)
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、ヒートシール層として厚さ25μmの低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を設定温度290℃で溶融押出して、PET層/アンカーコート剤層/ヒートシール層の順に積層された第2の積層体を得た。第2の積層体において、PET層の厚さは12μm、ヒートシール層の厚さは25μmだった。
(包装袋)
上記の第1の積層体のヒートシール層と、第2の積層体のヒートシール層とを重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[実施例3]
実施例1の積層体および包装袋の粘着樹脂層の厚みを25μmに、ヒートシール層の厚みを15μmに変更した以外は、実施例1と同様にして積層体および包装袋を得た。
[実施例4]
実施例4は、図7に示すように、粘着樹脂層を有する第1の積層体と、粘着樹脂層を有しない第2の積層体とをヒートシールした包装袋の例である。実施例2の積層体および包装袋との対比で、実施例4の積層体および包装袋は、第1の積層体の粘着樹脂層の厚みを25μmに、ヒートシール層の厚みを15μmに変更した以外は、実施例2と同様である。
(第1の積層体)
第1の積層体は、実施例3の積層体と層構成も厚さも製造方法も同じである。
(第2の積層体)
第2の積層体は、実施例2の第2の積層体と層構成も厚さも製造方法も同じである。
第1の積層体のヒートシール層と、第2の積層体のヒートシール層とを重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[実施例5]
実施例5は、積層体がバリア層を有する例である。
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、バリア層として厚さ7μmのアルミニウム箔(東洋アルミ株式会社製1N30)を当該押出ラミネート機の2次給紙にセットし、上記積層フィルムのアンカーコート剤層と上記アルミニウム箔との間に、Tダイから、接着剤層として低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を330℃で厚さ15μmとなるように溶融押出し、上記アンカーコート剤層と、アルミニウム箔とを接着剤層のポリエチレンを介してサンドラミネートした。次いで、上記サンドラミネートで得られた積層フィルムのアルミニウムバリア層の表面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、90℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
さらに、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、粘着樹脂層として厚さ15μmのスチレンブロックポリマー(Bostik SA製MWW65、密度0.96g/cm)と、ヒートシール層として厚さ10μmの、環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と80質量%の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE融点96℃、密度0.927g/cm)の混合樹脂(混合樹脂は、環状ポリオレフィンが20質量%、LLDPEが80質量%のブレンド)と、を溶融共押出ラミネートして、PET層/アンカーコート剤層/PE層/バリア層/アンカーコート剤層/粘着樹脂層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、PE層の厚さは15mm、アルミニウム箔の厚さは7μm、粘着樹脂層の厚さは15μm、ヒートシール層の厚さは10μmだった。
得られた積層体について、ヒートシール層同士が対向するように折り畳み、ヒートシール層同士を重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[実施例6]
実施例6は、実施例5の積層体を第1の積層体とし、実施例5の積層体の層構成から粘着樹脂層を除外した層構成の積層体を第2の積層体とし、当該第1の積層体と第2の積層体とをヒートシールした包装体の例である。
(第1の積層体)
第1の積層体は、実施例5の積層体と層構成も厚さも製造方法も同じである。
(第2の積層体)
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、バリア層として厚さ7μmのアルミニウム箔(東洋アルミ株式会社製1N30)を当該押出ラミネート機の2次給紙にセットし、上記積層フィルムのアンカーコート剤層と上記アルミニウム箔との間に、Tダイから、接着剤層として低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を330℃で厚さ15μmとなるように溶融押出し、上記アンカーコート剤層と、アルミニウム箔とを接着剤層のポリエチレン層を介してサンドラミネートした。次いで、上記サンドラミネートで得られた積層フィルムのアルミニウムバリア層に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、90℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
さらに、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、ヒートシール層として厚さ25μmの低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を設定温度290℃で溶融押出して、PET層/アンカーコート剤層/PE層/バリア層/アンカーコート剤層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、PE層の厚さは15μm、アルミニウムバリア層の厚さは7μm、ヒートシール層の厚さは25μmだった。
(包装袋)
上記で得られた第1の積層体のヒートシール層と、第2の積層体のヒートシール層とを重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[実施例7]
実施例7は、ヒートシール層がポリプロピレンの例である。
実施例1の積層体および包装袋のヒートシール層(厚さ10μm)を、20質量%の環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と80質量%のポリプロピレン(株式会社プライムポリマー、F329RA)の混合樹脂(ブレンド)に変更した以外は、実施例1と同様にして積層体および包装袋を得た。
[比較例1]
比較例1は、実施例1との対比で積層体が粘着樹脂層を有しておらず、ヒートシール層が環状ポリオレフィンを含んでいない例である。
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、ヒートシール層として厚さ25μmの低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を設定温度290℃で溶融押出して、PET層/アンカーコート剤層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、ヒートシール層の厚さは25μmだった。
得られた積層体について、ヒートシール層同士が対向するように折り畳み、ヒートシール層同士を重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
[比較例2]
比較例2は、実施例5との対比で積層体が粘着樹脂層を有しておらず、ヒートシール層が環状ポリオレフィンを含んでいない例である。
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、バリア層として厚さ7μmのアルミニウム箔(東洋アルミ株式会社製1N30)を当該押出ラミネート機の2次給紙にセットし、上記積層フィルムのアンカーコート剤層と上記アルミニウム箔との間に、Tダイから、接着剤層として低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を330℃で厚さ15μmとなるように溶融押出し、上記アンカーコート剤層と、アルミニウム箔とを接着剤層のポリエチレンを介してサンドラミネートした。次いで、上記サンドラミネートで得られた積層フィルムのアルミニウムバリア層の表面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、90℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、ヒートシール層として厚さ25μmの低密度ポリエチレン(LDPE;日本ポリエチレン株式会社製ノバテックLC600A)を設定温度290℃で溶融押出して、PET層/アンカーコート剤層/PE層/バリア層/アンカーコート剤層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。
得られた積層体について、ヒートシール層同士が対向するように折りたたみ、ヒートシール同士を重ね合わせ、加熱温度140℃、圧力1kgf/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、包装袋を得た。
<リクローズ性試験>
実施例1〜7および比較例1,2の積層体からなる包装袋のヒートシール部を、幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K 6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として、1回目の開封強度を測定した。包装袋は、包装材の粘着樹脂層とヒートシール層との間で分離したため、開封強度は、粘着樹脂層とヒートシール層との層間接着強度のことであった。
1回目の開封強度を測定後、包装袋のヒートシール部を手で圧着させた。圧着後、再度開封し(一回目の再開封)、そのときの再開封強度を25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として包装材の粘着樹脂層とヒートシール層との粘着強度を測定した。この作業を二回目の再開封、三回目の再開封、四回目の再開封と繰り返し、各回の再開封強度とした。
得られた結果を表1に示す。
Figure 0006740837
表1から、実施例1〜7の包装袋は、複数回の再開封を経てもなお充分なリクローズ性を有するという、従来実現が困難であった性能を有していた。これに対し、粘着樹脂を用いていない比較例1,2の包装袋は、一度開封するとリクローズすることはできなかった。
本発明の積層体や包装材を用いることにより、例えば食品の包装材を一回開封した後であっても十分な強度をもってリクローズすることができるので、食品等をより長期に保存することが可能となる。
<デッドホールド性試験>
実施例1〜7および比較例1〜2で得られた積層体について、ヒートシール層が外側に、基材層が内側になるようにして半分に折り曲げ、折り目を手で3回しごいた。折り曲げた積層体を25℃で30秒間放置し、折り曲げた状態を維持しているかを目視評価した。放置後に積層体が折り曲げ状態を維持していた場合を○、放置後に積層体が元の状態に復元しかけていた場合を×と評価し、試験結果を表2に示す。
Figure 0006740837
表2から実施例1〜7は、デッドホールド性を有することが分かる。
[実施例8]
実施例8は、実施例1の積層体を蓋材として用い、別途用意した底材とヒートシールした容器の例である。底材は、表層がポリエチレンからなり厚さ250μmである。
(蓋材)
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、粘着樹脂層として厚さ15μmのスチレンブロックポリマー(Bostik SA製MWW65、密度0.96g/cm、)と、ヒートシール層として厚さ10μmの、環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、融点96℃、密度0.927g/cm)のと混合樹脂(混合樹脂は環状ポリオレフィンが20質量%、LLDPEが80質量%のブレンド)と、を共押出ラミネートして、PET層/アンカーコート剤層/粘着樹脂層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、粘着樹脂層の厚さは15μm、ヒートシール層の厚さは10μmだった。
得られた積層体のヒートシール層と、底材の表層のポリエチレン層とを重ね合わせ、セミオートマチックトレーシーラーM(中村産業株式会社製)を用いて、加熱温度140℃、圧力3kgf/cm、シール時間0.5秒の条件でトレーシールし、容器を得た。
得られた容器のヒートシール部を、幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K 6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として、1回目の開封強度を測定しところ、12N/15mmであった。容器は、蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との間で分離したため、開封強度は、粘着樹脂層とヒートシール層との層間接着強度のことであった。
1回目の開封強度を測定後、剥がされた蓋材と底材とのヒートシール部を手で圧着させた。圧着後、再度開封し(一回目の再開封)、そのときの再開封強度を25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との粘着強度を測定した。この作業を二回目の再開封、三回目の再開封、四回目の再開封と繰り返し、各回の再開封強度とした。
その結果、開封強度は12N/15mm、一回目の再開封強度は6.8N/15mm、二回目の再開封強度は5.8N/15mm、三回目の再開封強度は5.2N/15mm、四回目の再開封強度は4.2N/15mmであった。
また、上記蓋材についてヒートシール層が外側に、基材層が内側になるようにして半分に折り曲げ、折り目を手で3回しごいた。折り曲げた積層体を25℃で30秒間放置し、折り曲げた状態を維持しているかを目視評価したところ、放置後に積層体が折り曲げ状態を維持していた。したがって蓋材はデッドホールド性を有していた。
[実施例9]
実施例9は、実施例8とは別に、ヒートシール層の組成を変えた例である。
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、粘着樹脂層として厚さ15μmのスチレンブロックポリマー(密度0.96g/cm、スチレンモノマー10%質量、スチレンブロック共重合体55質量%及び粘着付与剤30質量%、残部は無機フィラー1.2質量%を含む)と、ヒートシール層として厚さ10μmの、環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、融点96℃、密度0.927g/cm)の混合樹脂(混合樹脂は環状ポリオレフィンが20質量%、LLDPEが80質量%のブレンド)と、を共押出ラミネートして、PET層/アンカーコート剤層/粘着樹脂層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、粘着樹脂層の厚さは15μm、ヒートシール層の厚さは10μmだった。
得られた積層体のヒートシール層と、底材の表層のポリエチレン層とを重ね合わせ、セミオートマチックトレーシーラーM(中村産業株式会社製)を用いて、加熱温度140℃、圧力3kgf/cm、シール時間0.5秒の条件でトレーシールし、容器を得た。
得られた容器のヒートシール部を、幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K 6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として、1回目の開封強度を測定しところ、(14N/15mm)であった。容器は、蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との間で分離したため、開封強度は、粘着樹脂層とヒートシール層との層間接着強度のことであった。
1回目の開封強度を測定後、剥がされた蓋材と底材とのヒートシール部を手で圧着させた。圧着後、再度開封し(一回目の再開封)、そのときの再開封強度を25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との粘着強度を測定した。この作業を二回目の再開封、三回目の再開封、四回目の再開封と繰り返し、各回の再開封強度とした。
その結果、開封強度は14N/15mm、一回目の再開封強度は6.2N/15mm、二回目の再開封強度は5.1N/15mm、三回目の再開封強度は4.2N/15mm、四回目の再開封強度は3.2N/15mmであった。
また、上記蓋材についてヒートシール層が外側に、基材層が内側になるようにして半分に折り曲げ、折り目を手で3回しごいた。折り曲げた積層体を25℃で30秒間放置し、折り曲げた状態を維持しているかを目視評価したところ、放置後に積層体が折り曲げ状態を維持していた。したがって蓋材はデッドホールド性を有していた。
[実施例10]
実施例10は、ヒートシール層の組成を変えた例である。
基材層として片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルム(東洋紡株式会社製E−5100)を押出ラミネート機の1次給紙にセットした。この基材層のコロナ処理面に、2液型ウレタン系アンカーコート剤(三井化学株式会社製タケラックA3210/タケネートA3075)を厚さ0.3g/m(乾燥状態)となるようにコーティングし、100℃で2秒間加熱処理して、アンカーコート剤層を形成した。
次に、そのアンカーコート剤層の面に、Tダイから、粘着樹脂層として厚さ15μmのスチレンブロックポリマー(密度0.96g/cm、スチレンモノマー30%質量、スチレンブロック共重合体20質量%及び粘着付与剤45質量%、残部は無機フィラー1.2質量%を含む)と、ヒートシール層として厚さ10μmの、環状ポリオレフィン(ポリプラスチックス株式会社製TOPAS8007F−600)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、融点96℃、密度0.927g/cm)の混合樹脂(混合樹脂は環状ポリオレフィンが20質量%、LLDPEが80質量%のブレンド)と、を共押出ラミネートして、PET層/アンカーコート剤層/粘着樹脂層/ヒートシール層の順に積層された積層体を得た。積層体において、PET層の厚さは12μm、粘着樹脂層の厚さは15μm、ヒートシール層の厚さは10μmだった。
得られた積層体のヒートシール層と、底材の表層のポリエチレン層とを重ね合わせ、セミオートマチックトレーシーラーM(中村産業株式会社製)を用いて、加熱温度140℃、圧力3kgf/cm、シール時間0.5秒の条件でトレーシールし、容器を得た。
得られた容器のヒートシール部を、幅15mmの短冊状に切り出し、JIS K 6854に従って、25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として、1回目の開封強度を測定しところ、(15N/15mm)であった。容器は、蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との間で分離したため、開封強度は、粘着樹脂層とヒートシール層との層間接着強度のことであった。
1回目の開封強度を測定後、剥がされた蓋材と底材とのヒートシール部を手で圧着させた。圧着後、再度開封し(一回目の再開封)、そのときの再開封強度を25℃雰囲気下、引張速度300mm/分として蓋材の粘着樹脂層とヒートシール層との粘着強度を測定した。この作業を二回目の再開封、三回目の再開封、四回目の再開封と繰り返し、各回の再開封強度とした。
その結果、開封強度は15N/15mm、一回目の再開封強度は7.8N/15mm、二回目の再開封強度は6.6N/15mm、三回目の再開封強度は5.3N/15mm、四回目の再開封強度は4.2N/15mmであった。
また、上記蓋材についてヒートシール層が外側に、基材層が内側になるようにして半分に折り曲げ、折り目を手で3回しごいた。折り曲げた積層体を25℃で30秒間放置し、折り曲げた状態を維持しているかを目視評価したところ、放置後に積層体が折り曲げ状態を維持していた。したがって蓋材はデッドホールド性を有していた。
以上、実施の形態および実施例を用いて本発明のシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋を具体的に説明したが、本発明のシーラントフィルム、積層体、蓋材、容器、包装材および包装袋は、これらの実施形態および実施例の記載に限定されることなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で幾多の変形が可能である。
1 シーラントフィルム
2 粘着樹脂層
3 ヒートシール層
11 積層体
21 容器
22 蓋材
23 底材
31 包装材
32 包装材
41 包装袋
42 包装袋

Claims (11)

  1. 少なくとも粘着樹脂層と、ヒートシール層とを、積層して有するシーラントフィルムであって、
    前記粘着樹脂層が、スチレンモノマー、スチレンブロック共重合体および粘着付与剤を含有する樹脂層であり、
    前記ヒートシール層が、環状ポリオレフィンを含有する樹脂層であることを特徴とする再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  2. 前記粘着樹脂層が、10〜35質量%のスチレンモノマー、30〜60質量%のスチレンブロック共重合体および5〜60質量%の粘着付与剤を含有する樹脂層である請求項1記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  3. 前記スチレンブロック共重合体が、スチレンと、他のコモノマーとのブロック共重合体であり、該他のコモノマーが、イソプレン、ブタジエンおよびブチレンから選ばれる一種である請求項1または2記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  4. 前記粘着付与剤が、ロジン、水素化ロジン、ロジン誘導体、水素化ロジン誘導体、ロジンエステル、ポリテルペン、フェノールテルペンおよびフェノールテルペン誘導体のから選ばれる一種または二種以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  5. 前記粘着樹脂層が、さらに無機フィラーを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  6. 前記ヒートシール層がオレフィン系樹脂であり、該オレフィン系樹脂に前記環状ポリオレフィンを10〜50質量パーセント含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルムの前記粘着樹脂層の側に、接着剤層を介して基材層を重ね合わせたことを特徴とする積層体。
  8. 請求項7記載の積層体からなることを特徴とする蓋材。
  9. 請求項8記載の蓋材と、該蓋材とヒートシールされる底材とを備え、該底材の表層が前記蓋材のヒートシール層と同種のヒートシール層を有することを特徴とする容器。
  10. 請求項7記載の積層体からなることを特徴とする包装材。
  11. 請求項10記載の包装材からなることを特徴とする包装袋。
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