JP6719655B2 - 染毛料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、染毛料組成物に関する。本願は、2017年3月29日に、日本に出願した特願2017−066451号の優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、酸性染料、塩基性染料や非イオン性染料を用いた、毛髪や頭皮へのダメージが小さい染毛料が脚光を浴びている。上記染毛料の中でも、洗髪時のシャンプーと同時に毛髪を染色することができるカラーシャンプーや、洗髪後のリンス、トリートメントと同時に毛髪を染色することができるカラーリンス又はカラートリートメントは、簡便性に優れ、さらに、染色の均一性にも優れるという利点がある(特許文献1参照)。
しかし、上記染毛料は、従来の酸化染毛剤に比べて毛髪への染色性が弱いという問題がある。そこで、毛髪への染色性を向上させるべく様々な検討がなされている。例えば、特許文献2では、酸性染料とエステル化合物及びエステル加水分解酵素との組み合わせによって、毛髪への染毛力に優れ、地肌汚れの少ない染毛料組成物を提供する技術が開示されている。
特許文献3では、塩基性染料及びカプリル酸グリセリルを含み、塩基性染料0.3質量部に対して、カプリル酸グリセリルを0.1〜20質量部含有することを特徴とする、染毛料組成物が開示されている。
ところで、毛髪をより濃く染めるためには、染料を増量することが最も容易であるが、製剤の安定性や安全性に悪影響を及ぼす。そこで従来から、同量の染料でより濃く染める「濃染化」に関して種々の試みがなされている。なお、一般に、染毛性(特に、白髪染めにおける染毛性)に大きく寄与するのは、青色染料であることが知られている。
特開2014−101292号公報 特開2002−47150号公報 特開2014−234365号公報
上述のとおり、酸性染料や塩基性染料の染色性向上に関する報告がある一方で、非イオン性染料に関する知見は乏しいのが現状である。近年カラートリートメントの台頭により、塩基性染料と非イオン性染料を組み合わせる技術が重視されてきている。このため、非イオン性染料についての濃染化技術が強く望まれている。
しかし、特許文献に開示されたいずれの染毛料も、非イオン性青色染料の濃染化に関する検討は不十分である。例えば、染料の種類として、特許文献2では、酸性染料等が開示され、特許文献3では、塩基性染料が開示されているが、いずれの文献も、非イオン性青色染料に着目したものではなく、また濃染化を検討したものではない。このため、非イオン性青色染料の濃染効果に優れる染毛料組成物が望まれているのが現状である。
従って、本発明の目的は、非イオン性青色染料の濃染効果に優れる染毛料組成物を提供することにある。
すなわち、本発明は、下記成分Aと下記成分Bを含有する染毛料組成物を提供する。
成分A:HC青2
成分B:カプリン酸グリセリル
上記成分Aの含有量に対する、上記成分Bの含有量の質量割合[成分B/成分A]が、0.1以上であることが望ましい。
上記染毛料組成物中の、上記成分Aの含有量は0.1〜3.0質量%であり、前記成分Bの含有量は0.01〜3.0質量%であることが望ましい。
上記染毛料組成物は、カラーリンス又はカラートリートメントであることが望ましい。
本発明の染毛料組成物は、非イオン性青色染料の濃染効果に優れる。そして本発明の染毛料組成物を用いることにより、毛髪を濃く染めることができる。このため、カラーシャンプー、カラーリンスやカラートリートメントとして用いる場合には、少ない回数の使用や短い放置時間によって、毛髪を濃く染めることができ、染毛性に優れる。
HC青2と各種添加物の組み合わせによる水溶液系の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2と各種添加物の組み合わせによる水溶液系の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2とカプリン酸グリセリルの組み合わせによるクリーム系の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2とカプリン酸グリセリルの組み合わせによる水溶液系の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2とカプリン酸グリセリルの組み合わせによるカラーシャンプーの濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2とカプリン酸グリセリルの組み合わせによるカラーリンス(又はカラートリートメント)の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。 HC青2に塩基性青75を加えたものに、カプリン酸グリセリルを組み合わせた水溶液系の濃染化実験(明度の評価)の結果を示す。
本発明の染毛料組成物は、染毛料として用いられる組成物である。上記染毛料としては、カラーリンス、カラートリートメント、ヘアマニキュア、カラーシャンプーなどが挙げられる。中でも、簡便に染毛を行うことができ、1回あたりの施術時間が短時間であるという利点を有する観点から、本発明の染毛料組成物は、カラーリンス若しくはカラートリートメント、又はカラーシャンプーであることが好ましい。本発明の染毛料組成物は、カラーリンス若しくはカラートリートメント、又はカラーシャンプーの形態としても、濃染効果に優れる。
本発明の染毛料組成物は、HC青2とカプリン酸グリセリルとを少なくとも含む。本明細書においては、上記「HC青2」を「成分A」と称する場合があり、上記「カプリン酸グリセリル」を「成分B」と称する場合がある。本発明の染毛料組成物は、用途に応じて、さらに、必須成分である成分A及び成分B以外の成分を含んでいてもよい。中でも、本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントである場合には、本発明の染毛料組成物は、さらに、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分を含むことが好ましい。
本発明の染毛料組成物は、さらに上記に挙げた以外の成分(他の成分)を含んでいてもよい。上記の成分、例えば、成分A;成分B;カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分;及び他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられていてもよく、2種以上が用いられていてもよい。
また、本明細書において、本発明の染毛料組成物に含まれる各成分(成分A;成分B;カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分;他の成分)の含有量は、それぞれ、染毛料組成物中の合計の含有量が100質量%以下となるように、記載の範囲内から適宜選択することができる。
以下に、本発明の染毛料組成物の必須成分である成分A及び成分Bについて説明する。
[成分A:HC青2]
成分Aは、HC青2である。上記HC青2は、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第16版,第2巻,2016年,p.1494):HC BLUE NO.2で表記される化合物であり、2,2’−[[4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロフェニル]イミノ]ビスエタノール:2,2’−[[4−[(2−Hydroxyethyl)amino]−3−nitrophenyl]imino]bisethanolである。
HC青2は、市販品を用いることもできる。HC青2の市販品としては、例えば、テルカ社製、商品名「COLOREX HCB2」が挙げられる。
[成分B:式(1)で表される成分]
成分Bは、カプリン酸グリセリルであり、下記の式(1)で表される成分である。
Figure 0006719655
成分Bは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第16版,第1巻,2016年,p.1422):GLYCERYL CAPRATEで表記される化合物であり、2,3−ジヒドロキシプロピル デカノエート:2,3−Dihydroxypropyl decanoateである。
成分Bは、市販品を用いることもできる。成分Bの市販品としては、例えば、太陽化学株式会社製、商品名「サンソフト760−C」が挙げられる。
本発明の染毛料組成物中の成分Aの含有量に対する、成分Bの含有量の質量割合[成分B/成分A]は、特に限定されないが、濃染効果の観点から、0.1以上であることが好ましく、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.4以上である。
本発明の染毛料組成物100質量%中の、成分Aの含有量は、特に限定されないが、0.1〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜1.5質量%であり、さらに好ましくは0.2〜1.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であると、染毛性が向上するため好ましい。上記含有量が3.0質量%以下であると、安全性や製剤安定性がより一層向上するため好ましい。また、水洗後に水に溶けだした染料によるタオルや衣服等への色移りがより一層抑制されるため好ましい。
本発明の染毛料組成物100質量%中の、成分Bの含有量は、特に限定されないが、0.01〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.03〜2.0質量%である。上記含有量が0.01質量%以上であると、濃染効果がより向上するため好ましい。一方、上記含有量が3.0質量%以下であると、安全性がより向上するため好ましい。
本発明の染毛料組成物は、成分B以外の脂肪酸部分の炭素数が12以下であるエステル化合物(「その他のエステル化合物」と称する)を含んでいてもよい。上記その他のエステル化合物としては、例えば、カプリル酸エステル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニルなどが挙げられる。
本発明の染毛料組成物は、必要により、成分Aに加えて、他の非イオン性染料や塩基性染料を含んでいてもよい。例えば、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤1、HC赤3、HC橙1などの非イオン性染料;塩基性青75、塩基性青99、塩基性青124、塩基性黄57、塩基性黄87、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤51、塩基性赤76、塩基性橙31、HC青16などの塩基性染料を本発明の目的が阻害されない範囲内で適宜、配合することができる。
本発明の染毛料組成物の濃染効果は、明度差(ΔL*)を用いて表すことができる。例えば、染毛料組成物1gをヤク毛毛束に塗布し、1分間毛束全体に馴染ませ、30℃70%RHで10分間放置した後、毛束から染毛料組成物を洗い流し、乾燥させて調製した評価用毛束を用いて、明度を測定する。ここで、染毛料組成物で染毛した時の明度(濃染化後のL*値)が、カプリン酸グリセリルを含まない染毛料組成物を用いて染毛した時の明度(基準のL*値)よりも小さく、その明度差(ΔL*)の絶対値が大きくなるほど、濃染効果が高いことを示している。本発明の染毛料組成物の上記明度差(ΔL*)は、特に限定されないが、−0.5以下が好ましく、より好ましくは−1.0以下であり、さらに好ましくは−2.0以下である。なお明度差(ΔL*)とは、L**b表色系における明度差であり、例えば、分光測色計を用いて実施例に記載の条件にて測定することができる。上記明度差(ΔL*)は、(濃染化後のL*値)−(基準のL*値)で算出される。
以下に、本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントのうちのいずれかである場合の好ましい任意成分について説明する。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントの場合、水洗時のきしみ感の低減効果を向上させる観点から、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分を含むことが好ましい。
上記カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、脂肪酸アミドアミンなどが挙げられる。
上記モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウムなどが挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンとしては、例えば、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミドなどが挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンは、有機酸及び/又は無機酸により塩として用いられることが好ましい。上記有機酸としては、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、酢酸などが挙げられる。また、上記無機酸としては、リン酸、塩酸、硫酸などが挙げられる。中でも、乳酸、クエン酸が好ましい。上記有機酸及び無機酸の含有量は、配合される脂肪酸アミドアミンを中和できる量であれば特に限定されない。
上記カチオン性界面活性剤(カチオン界面活性剤)としては、上記の中でも、モノアルキル型4級アンモニウム塩、脂肪酸アミドアミンが好ましく、より好ましくは、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドである。
上記カチオン性ポリマー(カチオンポリマー)としては、例えば、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等の第4級窒素含有セルロースエーテル誘導体;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム等の第4級窒素含有グァーガム誘導体;カチオン性澱粉、ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、第4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、アジピン酸・ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合物、カチオン化デキストランなどが挙げられる。上記の中でも、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物が好ましく、より好ましくは、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウムである。
上記シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、平均重合度が650〜7000である高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等の鎖状シリコーン;メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の変性シリコーンなどが挙げられる。中でも、鎖状シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
本発明の染毛料組成物がカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分の含有量は、特に限定されないが、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記含有量が0.5質量%以上であると、水洗時にきしみ感がより一層低減するため好ましい。上記含有量が10.0質量%を超える場合には、連続使用により上記成分が毛髪に蓄積され、毛髪にごわつきが生じる場合がある。上記カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分の含有量は、本発明の染毛料組成物中のカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びシリコーン油からなる群より選ばれる1以上の成分全ての含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントである場合、本発明の染毛料組成物は、多価アルコールを含むことが好ましい。上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどが挙げられる。本発明の染毛料組成物が多価アルコールを含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、染料の溶解性の観点から、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記多価アルコールの含有量は、本発明の染毛料組成物中の全ての多価アルコールの含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントである場合、本発明の染毛料組成物は、高級アルコールを含むことが好ましい。上記高級アルコールとしては、例えば、炭素数16〜22のアルコールが挙げられ、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられる。本発明の染毛料組成物が高級アルコールを含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、高級アルコールの含有量は、特に限定されないが、経時での安定性の観点から、1.0〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは3.0〜8.0質量%である。上記高級アルコールの含有量は、本発明の染毛料組成物中の全ての高級アルコールの含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントである場合、本発明の染毛料組成物は、炭化水素油を含むことが好ましい。上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィンなどが挙げられる。本発明の染毛料組成物が炭化水素油を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、炭化水素油の含有量は、特に限定されないが、塗布時の染毛料組成物のなじみやすさの観点から、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記炭化水素油の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全ての炭化水素油の含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物は、経時での安定性観点から、ノニオン性界面活性剤(ノニオン界面活性剤)を含んでいてもよい。上記ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、脂肪酸アルキロールアミドなどが挙げられる。本発明の染毛料組成物がノニオン性界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、ノニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、経時での安定性の観点から、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記ノニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全てのノニオン性界面活性剤の含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントの場合、本発明の染毛料組成物は、水を含む。水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の染毛料組成物100質量%中の、水の含有量は、特に限定されないが、50.0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは60.0〜80.0質量%である。
本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントの場合、本発明の染毛料組成物は、l−メントール、1,8−シネオール、カンファ等の清涼剤;フェノキシエタノール等の防腐剤;オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガンオイル等の植物油;シリカ等の吸湿剤;ヒアルロン酸又はその誘導体、コラーゲン又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、香料などを含んでいてもよい。
以下に、本発明の染毛料組成物がカラーシャンプーである場合の好ましい任意成分について説明する。
本発明の染毛料組成物がカラーシャンプーである場合、本発明の染毛料組成物は、洗浄性の観点から、アニオン性界面活性剤(アニオン界面活性剤)、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる1以上の界面活性剤(少なくとも1の界面活性剤)を含む。中でも、染色性を維持しながら洗浄性を向上させる観点から、ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤が好ましい。本発明の染毛料組成物が界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、染色性と洗浄性の観点から、1.0〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。上記界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全ての界面活性剤の含有量の合計量である。
上記アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウムなどのスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウムなどのスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ジエタノールアミンなどのモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、ベヘニルグリコール酢酸カリウムなどのアルキルエーテルグリコール酢酸塩などが挙げられる。中でも、染色性の観点から、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩等のアミノ酸由来のアニオン性界面活性剤が好ましい。本発明の染毛料組成物がアニオン性界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、アニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、染色性と洗浄性の観点から、0.5〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0質量%である。上記アニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全てのアニオン性界面活性剤の含有量の合計量である。
上記両性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸塩、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩及びN−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩、アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウム型両性界面活性剤などが挙げられる。中でも、洗浄性の観点から、アルキルアミドベタイン型両性界面活剤が好ましい。本発明の染毛料組成物が両性界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、両性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、洗浄性の観点から、1.0〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。上記両性界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全ての両性界面活性剤の含有量の合計量である。
上記ノニオン性界面活性剤としては、本発明の染毛料組成物がカラーリンス又はカラートリートメントである場合の任意成分として例示したノニオン性界面活性剤が挙げられる。中でも、粘性の付与の観点から、脂肪酸アルキロールアミドが好ましい。本発明の染毛料組成物がノニオン性界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、ノニオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、粘性の付与の観点から、0.5〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記ノニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全てのノニオン性界面活性剤の含有量の合計量である。
上記カチオン性界面活性剤としては、上述したカチオン性界面活性剤が挙げられる。中でも、使用後の毛髪の風合いを良好とする観点から、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウムが好ましい。本発明の染毛料組成物がカチオン性界面活性剤を含む場合、本発明の染毛料組成物100質量%中の、カチオン性界面活性剤の含有量は、特に限定されないが、使用後の毛髪の風合いの観点から、0.1〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量%である。上記カチオン性界面活性剤の含有量は、本発明の染毛料組成物中の全てのカチオン性界面活性剤の含有量の合計量である。
本発明の染毛料組成物がカラーシャンプーの場合、本発明の染毛料組成物は、水を含む。水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の染毛料組成物100質量%中の、水の含有量は、特に限定されないが、50.0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは60.0〜80.0質量%である。
本発明の染毛料組成物がカラーシャンプーの場合、本発明の染毛料組成物は、l−メントール、1,8−シネオール、カンファ等の清涼剤;フェノキシエタノール等の防腐剤;オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガンオイル等の植物油;シリカ等の吸湿剤;ヒアルロン酸又はその誘導体、コラーゲン又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、着色剤、香料などを含んでいてもよい。
以下に、本発明の染毛料組成物の特徴や製造方法について説明する。
本発明の染毛料組成物の製造方法は、特に限定されず、常法に従って、製造することができる。具体的には、以下の方法などが挙げられる。例えば、カラーリンス又はカラートリートメントの場合には、70〜90℃に加熱して十分溶解させた水相に、70〜90℃に加熱した油相を徐々に入れ、5分間しっかり攪拌し、乳化を行う。乳化後、20〜40℃まで冷却し、精製水に溶解させた染料を入れ、十分に均一攪拌した後、pH調整剤を入れ、十分に均一攪拌してクリーム状の染毛料組成物を得る。カラーシャンプーの場合には、常温において染料を十分溶解させた水相に、各種界面活性剤を徐々に入れて攪拌し、安定剤、pH調整剤を入れて十分に均一攪拌して、粘性のある液状の染毛料組成物を得る。
本発明の染毛料組成物のpHは、特に限定されないが、染色性の観点から、4.0〜8.0が好ましく、より好ましくは4.0〜7.0である。さらに、染毛料組成物の安定性の観点から、上記pHは、6.5以下であることが好ましい。特に、本発明の染毛料組成物がカラーリンス、カラートリートメント、カラーシャンプーの場合、pHは4.0〜6.5が好ましい。
本発明の染毛料組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、液状、粘性液状、ジェル状、乳液状、クリーム状などが挙げられる。中でも、染色性と風合いの観点から、クリーム状が好ましい。
本発明の染毛料組成物は、他の非イオン性染料や塩基性染料と組み合わせることにより、毛髪を灰色、黒色、茶色、緑色、青紫色等に染色することができる。より好ましくは、灰色、黒色、茶色である。このため、白髪染め、おしゃれ染め等の染毛料組成物として用いることができ、色調の観点から、好ましくは白髪染め用の染毛料組成物である。
本発明の染毛料組成物は、カラーリンス若しくはカラートリートメント、又はカラーシャンプーであることが好ましい。
上記カラーシャンプーは、洗髪に用いられる毛髪の洗浄剤であり、洗髪と同時に毛髪の染色を行うことができる。上記カラーシャンプーは、毛髪に塗布し泡立てて毛髪を洗浄し、洗浄後には洗い流す使用方法で用いられる。
また、上記カラーリンス及びカラートリートメントは、一般的に洗髪時に用い、洗髪後に毛髪に塗布した後に洗い流して使用される毛髪処理剤である。上記カラーリンス及びカラートリートメントは、シャンプーにより毛髪を洗浄した後、カラーリンス又はカラートリートメントを毛髪に塗布し、塗布後直ぐに又は3〜10分間程度毛髪に馴染ませた後、洗い流す使用方法で用いられる。なお、上記カラーリンス及びカラートリートメントは、洗髪前に用いてもよい。その場合には、上記カラーリンス及びカラートリートメントは、乾いた毛髪又は濡れた毛髪にカラーリンス又はカラートリートメントを塗布し、塗布後直ぐに又は3〜10分間程度毛髪に馴染ませた後洗い流し、さらにシャンプーにより洗髪する使用方法で用いられる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
なお、実施例及び比較例の各染毛料組成物のpHは、pHメーター(株式会社堀場製作所製、商品名「卓上型pHメーター F−74」)を用いて測定した。
実施例1−1、比較例1−1〜1−5
表1に記した組成に従い、各染毛料組成物(水溶液系)を調製し、下記試験1の評価試験に供した。
試験1:濃染効果の評価
試験用毛束として、ヤク毛毛束(株式会社ビューラックス製、長さ10cm、重さ1g)を用いた。
(評価用毛束の調製)
上記試験用毛束に、製造直後の実施例及び比較例で得られた各染毛料組成物1gを塗布し、1分間クシを用いて毛束全体に馴染ませた。次いで、アルミホイルで包んで、30℃70%RHの恒温恒湿器(タバイエスペック株式会社製、商品名「LHL−113」)中に10分間放置した。その後、水道水で毛束から染毛料組成物を十分に洗い流し、タオルドライを行った後、ドライヤーを用いて十分に乾燥させ、評価用毛束(各染毛料組成物で染毛した毛束)を調製した。
上記で得られた評価用毛束を目視にて観察し、基準の毛束と比較して濃染効果の評価を行った。基準は、塩基性青75は比較例1−1とし、HC青2は比較例1−4とした。
Figure 0006719655
その結果、実施例1−1の染毛料組成物で染毛した評価用毛束は基準の毛束(比較例1−4の染毛料組成物で染毛した評価用毛束)よりも明らかに濃く染まっていた。一方、比較例1−5の染毛料組成物で染毛した評価用毛束は基準の毛束(比較例1−4の染毛料組成物で染毛した評価用毛束)よりもやや濃く染まってはいたものの、濃染効果は不十分であった。また、比較例1−2及び比較例1−3で染毛した評価用毛束は基準の毛束(比較例1−1の染毛料組成物で染毛した評価用毛束)と同等の染まり具合であり、濃染効果は見られなかった。上記結果からわかるように、HC青2とカプリン酸グリセリルとの組み合わせ(実施例1−1)及びHC青2とカプリル酸グリセリルとの組み合わせ(比較例1−5)において濃染効果を認めた。特に、HC青2とカプリン酸グリセリルとの組み合わせで、顕著な濃染効果の増強を認めた。これらは、塩基性青75を用いた場合は、認められない現象であった。
実施例2−1、比較例2−1〜2−2
表2に記した組成に従い、各染毛料組成物(水溶液系)を調製し、下記試験2の評価試験に供した。評価結果を図1に示す。
試験2:明度の評価
試験1(濃染効果の評価)の評価用毛束の調製方法と同一の方法にて評価用毛束を調製した。
明度の評価は、染毛された試験毛束(2本)を、分光測色計CM−3610d(コニカミノルタジャパン株式会社製)を用いて、主光源D65、視野10°、反射光測定、SCE、測定径8mmの条件で各染色毛の明度(L*値)を測定した。使用ソフトウエアは、CM−S100w SpectraMagicNX(コニカミノルタジャパン株式会社製)であった。表色系はL**b表色系を用いた。なお、明度(L*値)が低いほど、濃く染色されていることを示す。
Figure 0006719655
図1に示すように、L*値が最も低かったのは、HC青2とカプリン酸グリセリルとの組み合わせ(実施例2−1)であった。HC青2とカプリル酸グリセリルとの組み合わせ(比較例2−2)に比べて、濃染効果に顕著に優れることが示された。
実施例3−1、比較例3−1〜3−4
カプリン酸グリセリルと他のエステル化合物の濃染効果の差を検証するため、表3に記した組成に従い、各染毛料組成物(水溶液系)を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図2に示す。
Figure 0006719655
図2に示すように、L*値が最も低かったのは、HC青2とカプリン酸グリセリルとの組み合わせ(実施例3−1)であった。一方、炭素鎖の長いエステル化合物を用いた場合(比較例3−2及び3−3)は、基準(比較例3−1)よりも高いL*値を示し、濃染効果を示さないことが明らかとなった。
実施例4−1、比較例4−1
クリーム系での濃染効果を確認するため、表4に記した組成に従い、各染毛料組成物(クリーム系)を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図3に示す。
Figure 0006719655
図3に示すように、クリーム系の染毛料組成物においても、HC青2とカプリン酸グリセリルとの組み合わせ(実施例4−1)で顕著な濃染効果が示された。
実施例5−1〜5−6、比較例5−1
表5に記した組成に従い、各染毛料組成物(水溶液系)を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図4に示す。なおΔL*値は、表中の基準(比較例5−1)に対する明度差を示す。
Figure 0006719655
実施例6−1、比較例6−1:カラーシャンプー
表6に記した組成に従い、各染毛料組成物を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図5に示す。
Figure 0006719655
図5に示すように、HC青2とカプリン酸グリセリルとを組み合わせたカラーシャンプーは、良好な濃染効果を示すことが、比較例との対比より明らかとなった。
実施例7−1、比較例7−1:カラーリンス(又はカラートリートメント)
表7に記した組成に従い、各染毛料組成物を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図6に示す。
Figure 0006719655
図6に示すように、HC青2とカプリン酸グリセリルとを組み合わせたカラーリンス(又はカラートリートメント)は、良好な濃染効果を示すことが、比較例との対比より明らかとなった。
実施例8−1、比較例8−1
表8に記した組成に従い、他の染料との配合変化を検証するため、各染毛料組成物を調製し、上記試験2の評価試験に供した。評価結果を図7に示す。
Figure 0006719655
図7に示すように、HC青2と塩基性青75との組み合わせに、カプリン酸グリセリルを加えても、顕著な濃染効果を認めた。
なお、表に記載の成分は、以下の通りである。
塩基性青75:保土谷化学工業株式会社製、商品名「AHC BLUE SP」
HC青2:テルカ社製、商品名「COLOREX HCB2」
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.):青木油脂工業株式会社製、商品名「ブラウノン CH−305」
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.):青木油脂工業株式会社製、商品名「ブラウノン CH−320L」
ステアリン酸PEG−5グリセリル:日光ケミカルズ株式会社製、商品名「NIKKOL TMGS−5V」
ステアリン酸PEG−15グリセリル:日光ケミカルズ株式会社製、商品名「NIKKOL TMGS−15V」
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル:ミヨシ油脂株式会社製、商品名「Mファインオイル COG−7M」
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(80%):クラリアントジャパン株式会社製、商品名「GENAMIN KDMP−J」、純分80質量%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド:日光ケミカルズ株式会社製、商品名「NIKKOL アミドアミンMPS」
流動パラフィン:Sonneborn Inc製、商品名「CARNATION」
ジプロピレングリコール:旭硝子株式会社製、商品名「ジプロピレングリコール DPG−FC」
2−エチルヘキセン酸セチル:日本サーファクタント工業株式会社製、商品名「CIO−N」
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液(30%):川研ファインケミカル株式会社製、商品名「アラノンALE」、純分30質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(30%):新日本理化株式会社製、商品名「リカビオン B−300」、純分30質量%
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド:花王株式会社製、商品名「アミノーンC−11S」
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース:東邦化学工業株式会社製、商品名「カチナール HC−100」
さらに、以下に、本発明の染毛料組成物の処方例を示す。
(処方例1)カラーリンス(乳液)
塩基性青124 0.1質量%
塩基性茶17 1.0質量%
HC黄4 0.08質量%
HC青2 1.2質量%
セタノール 6.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 2.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0質量%
流動パラフィン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 2.0質量%
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(純分40質量%)
1.0質量%
アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン
共重合体エマルション(純分40質量%) 1.5質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
クエン酸ナトリウム 適量(pH5に調整)
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.5質量%
シリカ 0.2質量%
海藻エキス(1) 0.1質量%
l−メントール 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(処方例2)カラーシャンプー
塩基性青124 0.05質量%
塩基性茶16 0.2質量%
HC黄4 0.2質量%
HC青2 1.5質量%
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム液(純分30質量%)
5.0質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(純分30質量%) 30.0質量%
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0質量%
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)
プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.2質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリン酸グリセリル 1.0質量%
モノラウリン酸ポリグリセリル 0.1質量%
高重合メチルポリシロキサン(1) 0.1質量%
メチルポリシロキサン 0.4質量%
クエン酸 適量(pH5に調整)
クエン酸ナトリウム 適量(pH5に調整)
フェノキシエタノール 0.5質量%
水溶性コラーゲン(3) 0.1質量%
ホホバ油 0.1質量%
精製水 残量
合計 100質量%
本発明の染毛料組成物は、染毛料として用いられる組成物である。上記染毛料としては、カラーリンス、カラートリートメント、ヘアマニキュア、カラーシャンプーなどが挙げられる。

Claims (3)

  1. 下記成分Aと下記成分Bを含有し、
    染毛料組成物中の、前記成分Aの含有量は0.1〜3.0質量%であり、前記成分Bの含有量は0.01〜3.0質量%である染毛料組成物。
    成分A:HC青2
    成分B:カプリン酸グリセリル
  2. 前記成分Aの含有量に対する、前記成分Bの含有量の質量割合[成分B/成分A]が、0.1以上である、請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. カラーリンス又はカラートリートメントである、請求項1又は2に記載の染毛料組成物。
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