JP6718115B2 - 強誘電体メモリ装置 - Google Patents

強誘電体メモリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6718115B2
JP6718115B2 JP2016122901A JP2016122901A JP6718115B2 JP 6718115 B2 JP6718115 B2 JP 6718115B2 JP 2016122901 A JP2016122901 A JP 2016122901A JP 2016122901 A JP2016122901 A JP 2016122901A JP 6718115 B2 JP6718115 B2 JP 6718115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferroelectric
oxide film
gate
silicon oxide
memory cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016122901A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017228616A (ja
Inventor
康宏 藤井
康宏 藤井
齋藤 仁
仁 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2016122901A priority Critical patent/JP6718115B2/ja
Publication of JP2017228616A publication Critical patent/JP2017228616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6718115B2 publication Critical patent/JP6718115B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、強誘電体メモリ装置に関する。
主表面を有する半導体基板と、半導体基板の主表面に形成された素子形成領域と、素子形成領域に形成された所定の複数の素子とを有する半導体装置が知られている(特許文献1参照)。複数の分離領域は、半導体基板の主表面に形成され、所定の複数の素子を電気的に分離する。複数の分離領域のぞれぞれは、素子形成領域内に島状に配設される。
また、アレイ状に配列した複数個の半導体メモリセル及び行方向で隣り合う半導体メモリセル同士を素子分離し列方向に延びる素子分離用シールド電極を備えたメモリセル領域を有する半導体記憶装置が知られている(特許文献2参照)。周辺回路領域には、素子分離絶縁膜を有し半導体メモリセルとのデータの授受を行う周辺回路が設けられる。メモリセル領域と周辺回路領域との境界において素子分離用シールド電極が素子分離絶縁膜上まで延びている。
また、半導体基板に形成された第1の素子分離構造と第2の素子分離構造とを有する半導体装置が知られている(特許文献3参照)。半導体基板は、第1の素子分離構造により画定される第1の素子活性領域と第2の素子分離構造により画定される第2の素子活性領域を有する。第1の素子分離構造は、半導体基板に形成された第1の溝部から構成されており、第1の溝部内に形成された第1の空洞領域を備える。第2の素子分離構造は、絶縁膜からなる素子分離構造、電極を備えたフィールドシールド素子分離構造の何れか一方の素子分離構造で構成されている。
特開2006−294919号公報 特開2001−210729号公報 特開平11−126819号公報
強誘電体メモリ装置は、各々が強誘電体容量及びトランジスタを含む複数のメモリセルを有する。複数のメモリセルの間の半導体基板に溝を掘り、シリコン酸化膜を埋めことにより、複数のメモリセルを電気的に分離することができる。しかし、強誘電体メモリ装置の微細化が進み、設計ルールが小さくなると、半導体基板とシリコン酸化膜の熱膨張係数の違いにより結晶欠陥が生じ、メモリセルの電流リークが発生する。
1つの側面では、本発明の目的は、結晶欠陥によるメモリセルの電流リークを防止することができる強誘電体メモリ装置を提供することである。
強誘電体メモリ装置は、2次元状に設けられ、各々が強誘電体容量及びトランジスタを含む複数のメモリセルと、第1の方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離するための絶縁膜と、前記複数のメモリセルの間の半導体領域の上に、絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に直交する第2の方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する分離用ゲートとを有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記トランジスタのゲートを構成する複数のワード線を有し、前記分離用ゲートは、前記第1の方向に延びる複数の分離用ゲートを有し、前記複数のワード線は、前記第2の方向に延び、前記分離用ゲートには、前記複数のメモリセルを電気的に分離するための固定電位が印加される。
1つの側面では、結晶欠陥によるメモリセルの電流リークを防止することができる。
図1(A)〜(C)は、第1の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。 図2(A)〜(C)は、ワード線、ビット線及び強誘電体容量のパターン例を示すレイアウト図である。 図3(A)及び(B)は、強誘電体メモリ装置の構成例を示す断面図である。 図4は、メモリセルの構成例を示す回路図である。 図5は、強誘電体容量のヒステリシス特性を示す図である。 図6(A)及び(B)は、STI技術によりメモリセル間を分離する強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。 図7(A)及び(B)は、強誘電体メモリ装置の構成例を示す断面図である。 図8(A)〜(C)は、第2の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。 図9(A)及び(B)は、強誘電体メモリ装置の構成例を示す断面図である。 図10(A)〜(C)は、第3の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。 図11(A)及び(B)は、強誘電体容量のパターン例を示すレイアウト図である。 図12(A)及び(B)は、強誘電体メモリ装置の構成例を示す断面図である。 図13は、第4の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。 図14(A)及び(B)は、強誘電体メモリ装置の構成例を示す断面図である。
(第1の実施形態)
図1(A)は、第1の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。図1(B)は、半導体基板(シリコン基板)の拡散領域FL及び素子分離のためのシリコン酸化膜4aを示すレイアウト図である。図1(C)は、メモリセル間を分離すためのポリシリコン層の分離用ゲート4bを示すレイアウト図である。図2(A)は、ポリシリコン層のワード線WL1〜WL6を示すレイアウト図である。図2(B)は、ビット線BL1〜BL4を示すレイアウト図である。図2(C)は、強誘電体容量の下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iを示すレイアウト図である。図3(A)は、図1(A)のA−A線に沿った断面図である。図3(B)は、図1(A)のB−B線に沿った断面図である。図4は、メモリセルの構成例を示す回路図である。
強誘電体メモリ装置は、電源を切断しても情報を保持することができる不揮発性メモリであり、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)よりも書き込み可能回数が10万倍以上多く、なおかつ書き込み時の高速性と低消費電力性を有する。図3(A)及び(B)に示すように、ワード線WL1〜WL6の上に、立体的にビット線BL1〜BL4並びに強誘電体容量の下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iを設けることにより、大容量の強誘電体メモリ装置を実現することができる。強誘電体メモリ装置は、COB(Cell Over Bit line)と呼ばれるスタック型メモリセルを有する。
ストレージコンタクトSCは、二重丸で示す。ビット線コンタクトBLCは、一重丸で示す。強誘電体メモリ装置は、2次元状の複数のメモリセルを有する。図4に示すように、例えば、1個のメモリセルは、強誘電体容量C1及び電界効果トランジスタTr1を有する。ワード線WL1は、電界効果トランジスタTr1のゲートを構成する。ビット線BL1は、ビット線コンタクトBLCを介して、電界効果トランジスタTr1のドレイン4cに接続される。強誘電体容量C1は、図3(A)及び(B)の下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iを有し、電界効果トランジスタTr1のソース4c及びプレート線CP1間に接続される。同様に、複数のメモリセルは、ワード線WL1〜WL6とビット線BL1〜BL4の交差部に設けられる。複数のメモリセルの各々は、強誘電体容量C1等及び電界効果トランジスタTr1等を有する。
図5は、強誘電体容量C1のヒステリシス特性を示す図である。横軸は、プレート線CP1の電位からビット線BL1の電位を減算した電位差Vを示す。縦軸は、強誘電体容量C1から放出される分極量Qを示す。
ワード線WL1が0V、ビット線BL1が0V、プレート線CP1が0Vの状態をスタンバイ状態とする。この時、強誘電体容量C1は、状態501又は505である。状態501は、残留分極 −Prを有し、“1”のデータの記憶状態である。状態505は、残留分極 +Prを有し、“0”のデータの記憶状態である。状態502及び506は、分極量Qが実効的に0になる状態である。状態502の強誘電体容量C1の両端の電位差Vは、抗電圧+Vcである。状態506の強誘電体容量C1の両端の電位差Vは、抗電圧−Vcである。状態503及び507は、強誘電体容量C1が分極反転するのに十分な電圧を与えられた時の状態である。状態501→502→503の変化及び状態505→506→507の変化は、分極状態が反転しているのでスイッチング領域と呼ぶ。また、状態503と505の間の変化及び状態507と501の間の変化は、分極方向が変わらずに分極量のみが増減するのでリニア領域と呼ぶ。
次に、強誘電体メモリ装置の読み出し動作について説明する。強誘電体メモリ装置は、読み出し動作では、外部より入力されたアドレス信号に従って、ワード線とプレート線を選択する。ここでは、ワード線WL1及びプレート線CP1が選択される例を説明する。ワード線WL1が選択により高電位となり、電界効果トランジスタTr1が導通状態になると、強誘電体容量C1がビット線BL1に接続される。この状態で、プレート線CP1が高電位になると、強誘電体容量C1は、“1”の記憶状態501の場合には、状態501から状態502を経由して状態503に至る。この際に、強誘電体容量C1は、分極反転することにより、ビット線BL1に“1”の多量の読み出し電荷511を放出する。これに対し、強誘電体容量C1は、“0”の記憶状態505である場合には、状態505から状態503に至る。この際には、強誘電体容量C1は、分極反転が起こらないので、ビット線BL1に“0”の少量の読み出し電荷512を放出する。プレート線CP1に分極反転以上の電圧を印加しても、状態503からリニア領域の状態504に移動するだけであり、メモリセルから読み出される電荷511と電荷512の差は変わらない。強誘電体メモリ装置は、“1”の電荷511と“0”の電荷512の差電圧をセンスアンプにより増幅し、メモリセルの記憶データを外部に出力する。
次に、強誘電体メモリ装置の再書き込み動作について説明する。上記の読み出し動作は、破壊読み出しであり、メモリセルの記憶状態が消去されてしまう。そこで、再書き込み動作が必要になる。センスアンプが増幅した上記の差電圧は、ビット線BL1を介して強誘電体容量C1へ再書き込みされる。“1”のデータを読み出した場合、ビット線BL1は高電圧になり、“0”のデータを読み出した場合、ビット線BL1は低電圧になる。例えば、“1”のデータに対応する高電圧は、外部からの電源電位又は外部電源の電位を降圧回路により所望の電位まで降圧した降圧電位である。また、“0”のデータに対応する低電圧は、基準電位VSSである。メモリセルにおいて、読み出し時に十分な差電圧を得るには、強誘電体容量C1への再書き込みにある程度の電位を必要とする。例えば、180nmの設計ルールで設計されたメモリセルの場合、1.8V程度の書き込み電圧が必要であり、メモリセルに1.8Vの電界効果トランジスタTr1を用いて、ビット線BL1とプレート線CP1を1.8Vでドライブしている。また、ワード線WL1には、強誘電体容量C1の両端に十分な電圧を与えるために、電界効果トランジスタTr1の閾値電圧Vthをオーバードライブできるだけの昇圧電位として、例えば3V程度の電圧が印加される。
次に、説明を図5のヒステリシス特性に戻す。強誘電体容量C1は、“1”のデータ読み出し時には状態503である。強誘電体容量C1は、ビット線BL1が高電位に増幅されると、ビット線BL1がプレート線CP1と同電位になるため、状態503から状態505に移動する。その後に、プレート線CP1を高電位から低電位に下げると、強誘電体容量C1は、状態505から状態506を介して状態507へ移動する。再書き込み動作が終わり、スタンバイ状態に戻る際には、ビット線BL1は高電位から低電位に下がり、強誘電体容量C1は、“1”のデータ記憶状態501へ戻る。その後に、ワード線WL1が低電位となり、スタンバイ状態へ移行する。
また、強誘電体容量C1は、“0”のデータ読み出し時には状態503である。強誘電体容量C1は、ビット線BL1が低電位に増幅されても、ビット線BL1とプレート線CP1間の電位差が殆ど変らないため、状態503のままである。その後に、プレート線CP1を高電位から低電位に下げると、強誘電体容量C1は、状態503から“0”のデータ記録状態505へ移動する。再書き込み動作が終わり、スタンバイ状態に戻る際にも、ビット線BL1は低電位のままであるため、強誘電体容量C1は、状態505のままである。その後に、ワード線WL1が低電位となり、スタンバイ状態へ移行する。
メモリセルの記憶データを“1”から“0”へ変化させる書き込みの場合には、ライトアンプは、ビット線BL1を高電位から低電位に変化させる。また、メモリセルの記憶データを“0”から“1”へ変化させる書き込みの場合には、ライトアンプは、ビット線BL1を低電位から高電位に変化させる。これにより、上記で説明した“0”及び“1”のデータ書き込み状態となり、“0”のデータ記憶状態505と“1”のデータ状態501が書き込まれた状態で、ワード線WL1が低電位となり、スタンバイ状態へ移行する。このようにして、強誘電体メモリ装置は、“0”と“1”のデータの読み出し及び書き込みを行う。
図1(A)に示すように、設計ルールをf[μm]とすると、メモリセルのサイズは、ビット線BL1〜BL4の方向が4fであり、ワード線WL1〜WL6の方向が2fである。次に、COBスタック型メモリセルを有する強誘電体メモリ装置の製造方法を説明する。
まず、図1(B)に示すように、シリコン基板上に、シリコン酸化膜4a及び不純物の拡散領域FLを形成する。拡散領域FLは、活性化領域である。シリコン酸化膜4aは、STI(Shallow Trench Isolation)技術により形成される分離領域である。まず、シリコン基板上に溝(Trench)を掘り、その上にシリコン酸化膜を成長させる。このシリコン酸化膜をCMP(化学機械研磨:Chemical Mechanical Polishing)により研磨することにより、上記の溝にシリコン酸化膜4aを埋め込む。これにより、上記のシリコン酸化膜成長時にできるバーズビークを防止し、より微細なレイアウトを実現できる。
次に、分離用ゲート4bの電界効果トランジスタの特性を調整するために、メモリセルアレイ部にのみp型不純物を打ち込む。これにより、電界効果トランジスタの閾値電圧や電流駆動能力を調整することができる。次に、拡散領域FLの上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に、図1(C)のポリシリコンの分離用ゲート4bを形成する。分離用ゲート4bは、各メモリセル間を分離するためのゲートであり、同一層に設けられる1個のパターンである。
次に、メモリセル内の電界効果トランジスタTr1等の特性の調整のために、シリコン基板に、電界効果トランジスタTr1等がnチャネル電界効果トランジスタである場合にはp型不純物を打ち込み、電界効果トランジスタTr1等がpチャネル電界効果トランジスタである場合にはn型不純物を打ち込む。これにより、電界効果トランジスタTr1等の閾値電圧や電流駆動能力を調整することができる。
次に、シリコン基板上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に図2(A)のポリシリコンのワード線WL1〜WL6を形成する。次に、メモリセルアレイ部において、分離用ゲート4bとワード線WL1〜WL6によってマスクされた部分へn型不純物の打ち込みにより、拡散領域4cを形成する。拡散領域4cは、電界効果トランジスタTr1等のソース及びドレインである。この際、シリコン酸化膜4aの外側の周辺回路のトランジスタの拡散領域も形成される。
分離用ゲート4bとワード線WL1〜WL6の間は、シリコン酸化膜によって絶縁されている。また、分離用ゲート4bと拡散領域FLの間には、電界効果トランジスタTr1等のゲート酸化膜と近い種類と厚さのシリコン酸化膜が形成されている。これにより、分離用ゲート4bは、メモリセルを分離すためのトランジスタのゲートとして機能する。
また、分離用ゲート4bを形成した後、分離用ゲート4bの両側にシリコン酸化膜によるサイドウォールを設けることにより、ワード線WL1〜WL6の形成時に段差が緩やかになり、ワード線WL1〜WL6の形成が容易になる。
次に、シリコン酸化膜を形成し、ビット線コンタクトBLCのためのコンタクトホールを拡散領域(ドレイン)4cの上に形成し、ストレージコンタクトSC1のためのコンタクトホールを拡散領域(ソース)4cの上に形成する。ストレージコンタクトSC1は、ストレージコンタクトSCの一部であり、ストレージコンタクトSC1のコンタクトホールをビット線コンタクトBLCのコンタクトホールと同時に形成することにより、ストレージコンタクトSC1のコンタクトホールのアスペクト比が小さくなり、ストレージコンタクトSCのコンタクトホールを形成するのが容易になる。次に、そのコンタクトホール中に、カバレージをよくするために、タングステン等の金属材料のプラグ層をビット線コンタクトBLC及びストレージコンタクトSC1として埋め込む。
次に、図2(B)のビット線BL1〜BL4を低抵抗の配線で形成し、ビット線コンタクトBLCを介してビット線BL1〜BL4を拡散領域(ドレイン)4cに接続する。次に、シリコン酸化膜を形成し、ストレージコンタクトSC2のためのコンタクトホールをストレージコンタクトSC1の上に形成する。次に、そのコンタクトホール中に、タングステン等の金属材料のプラグ層をストレージコンタクトSC2として埋め込む。ストレージコンタクトSC2は、ストレージコンタクトSCの一部である。ストレージコンタクトSC1及びSC2は、ストレージコンタクトSCに対応する。
次に、ストレージコンタクトSCに接続される下部電極4gを形成する。次に、下部電極4gの上に強誘電体膜4hを形成する。次に、強誘電体膜4hの上に上部電極4iを形成する。下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iは、各メモリセルの強誘電体容量C1等に対応する。
本実施形態では、分離用ゲート4bは、複数のメモリセルの間の半導体領域の上に、シリコン酸化膜(絶縁膜)を介して形成される。分離用ゲート4b及び拡散領域(ドレイン及びソース)は、分離用トランジスタを構成する。分離用ゲート4bには、複数のメモリセルを電気的に分離するための固定電位0Vが印加される。これにより、分離用トランジスタは常時オフ状態になり、複数のメモリセルは、相互に電気的に分離される。例えば、分離用ゲート4bは、図1(A)の水平方向(第1の方向)に隣接するワード線WL1の電界効果トランジスタを含むメモリセルとワード線WL3の電界効果トランジスタを含むメモリセルを電気的に分離する。また、分離用ゲート4bは、図1(A)の水平方向(第1の方向)に直交する図1(A)の垂直方向(第2の方向)に隣接するビット線BL1の電界効果トランジスタを含むメモリセルとビット線BL2の電界効果トランジスタを含むメモリセルを電気的に分離する。分離用ゲート4bは、図1(C)に示すように、同一層に設けられる1個のパターンであり、複数のメモリセルの電界効果トランジスタの領域以外のシリコン基板領域を覆うように形成される。
次に、本実施形態が分離用ゲート4bを設ける効果を説明するために、図6(A),(B)及び図7(A),(B)を参照しながら、分離用ゲート4bを設けずにSTI技術によりメモリセル間を分離する強誘電体メモリ装置の課題について説明する。
図6(A)は、STI技術によりメモリセル間を分離する強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。図6(B)は、半導体基板(シリコン基板)の拡散領域FL及び素子分離のためのシリコン酸化膜4aを示すレイアウト図である。図7(A)は、図6(A)のA−A線に沿った断面図である。図7(B)は、図6(A)のB−B線に沿った断面図である。ワード線WL1〜WL6のパターンは、図2(A)のものと同じである。ビット線BL1〜BL4のパターンは、図2(B)のものと同じである。強誘電体容量の下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iのパターンは、図2(C)のものと同じである。以下、図6(A),(B)及び図7(A),(B)の強誘電体メモリ装置が図1(A)〜(C)、図2(A)〜(C)及び図3(A),(B)の強誘電体メモリ装置と異なる点を説明する。
まず、図6(B)に示すように、拡散領域FL及びシリコン酸化膜4aを形成する。拡散領域FLは、メモリセルの電界効果トランジスタの領域である。シリコン酸化膜4aは、STI技術により、拡散領域FL以外の領域に設けられる。すなわち、シリコン基板上に溝(Trench)を掘り、その上にシリコン酸化膜を成長させ、CMPによりシリコン酸化膜4aを形成する。これにより、シリコン酸化膜成長時にできるバーズビークを防止し、より微細なレイアウトを実現できる。その後、図1(A)の強誘電体メモリ装置と同様の工程を行う。シリコン酸化膜4aは、絶縁膜であり、複数のメモリセル間を電気的に分離する。
上記のメモリセル形成工程において、熱処理が行われると、STI技術によるシリコン酸化膜4aとシリコン基板との間では、熱膨張係数が異なるため、応力が発生する。具体的には、シリコン酸化膜4aよりも、シリコン基板の不純物濃度の高い部分が膨らみ、シリコン基板にストレスを与える。例えば、電界効果トランジスタTr1等の閾値電圧や耐圧等の特性を制御するために、シリコン基板中の不純物濃度を濃くする程、シリコン基板中の原子が増えて熱膨張が起こりやすくなる。特に、図6(A)及び図7(A)に示すように、拡散領域FLのうちの3方向がシリコン酸化膜4aに囲まれた領域601は、3方向にストレスが伝わり、シリコン基板に欠陥を与える危険性が高くなる。シリコン基板中の欠陥がメモリセルの拡散領域4cにまで及んだ場合、結晶欠陥部分からシリコン基板への電流リークが発生、又は結晶欠陥を経由して他のノード例えばビット線コンタクトBLCの拡散領域4cへの電流リークが発生する。これらのリーク電流の存在は、メモリセルから得られる上記の差電圧を減少させる。とりわけ、ストレージコンタクトSCの拡散領域4cとビット線コンタクトBLCの拡散領域4cの電流がリークした場合、ビット線BL1〜BL4の電源電位までの振幅によりメモリセルのデータの破壊が起こる危険性が増加する。これにより、強誘電体メモリ装置の微細化が阻害される。特に、近年、強誘電体メモリ装置の微細化が進み、メモリセルの拡散領域4cとシリコン酸化膜4aの設計ルールが小さくなってくると、上記の課題が顕著になる。
本実施形態では、上記の課題を解決するため、図3(A)及び(B)に示すように、分離用ゲート4bが複数のメモリセルを電気的に分離するので、図6(A)及び図7(A)の領域601に働く応力を防止し、結晶欠陥による電流リークを防止し、強誘電体メモリ装置の製造歩留まりを向上させることができる。
メモリセルの電位は、非昇圧電圧であり、周辺回路に比較して低い電位である。また、強誘電体メモリ装置の活性化/非活性化の状態にかかわらず、分離用ゲート4bの分離用トランジスタは、常時オフの状態を維持すればよいので、分離用トランジスタの分離能力は、シリコン酸化膜4aの外の周辺回路に用いられているトランジスタに比べて低いものでもよい。このため、分離用トランジスタは、メモリセルや周辺回路に用いられているトランジスタの様に高速なスイッチングや高耐圧を必要とはせず、常時オフとなる単純なポリシリコンのトランジスタ構造で、自由なゲート酸化膜厚での形成が可能である。
分離用ゲート4bは、ワード線WL1〜WL6とは別のゲート層で制御される。分離用ゲート4bの分離用トランジスタは、メモリセルのトランジスタTr1等とは独立したものであるため、トランジスタの特性を自由に設定することができる。また、分離用ゲート4bは、周辺回路や出力回路部に用いられるトランジスタのゲートと同じ工程で形成することができる。
各メモリセルは、分離用ゲート4bにより分離され、STI技術のシリコン酸化膜により分離されないので、結晶欠陥の発生確率が激減する。なお、メモリセルアレイ部の外周部の拡散領域FLは、メモリセルパターンの連続性を維持するためのダミーパターンであるので、シリコン酸化膜4aに囲まれても、実際に使用しているメモリセルに影響を及ぼす危険性は少ない。
(第2の実施形態)
図8(A)は、第2の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。図8(B)は、半導体基板(シリコン基板)の拡散領域FL及び素子分離のためのシリコン酸化膜4aを示すレイアウト図である。図8(C)は、メモリセル間を分離すためのポリシリコン層の分離用ゲート5bを示すレイアウト図である。図9(A)は、図8(A)のA−A線に沿った断面図である。図9(B)は、図8(A)のB−B線に沿った断面図である。ワード線WL1〜WL6のパターンは、図2(A)のものと同じである。ビット線BL1〜BL4のパターンは、図2(B)のものと同じである。強誘電体容量の下部電極4g、強誘電体膜4h及び上部電極4iのパターンは、図2(C)のものと同じである。以下、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
本実施形態による強誘電体メモリ装置の製造方法を説明する。まず、図8(B)に示すように、拡散領域FL及びシリコン酸化膜4aを形成する。拡散領域FLは、メモリセルの電界効果トランジスタの領域である。シリコン酸化膜4aは、STI技術により、拡散領域FL以外の領域に設けられる。
次に、分離用ゲート5bの分離用トランジスタの特性を調整するために、メモリセルアレイ部にのみp型不純物を打ち込む。次に、拡散領域FLの上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に、図8(C)のポリシリコンの分離用ゲート5bを形成する。分離用ゲート5bは、複数のメモリセルを図8(A)の垂直方向に分離するためのゲートである。
次に、メモリセル内の電界効果トランジスタTr1等の特性の調整のために、シリコン基板に、電界効果トランジスタTr1等がnチャネル電界効果トランジスタである場合にはp型不純物を打ち込み、電界効果トランジスタTr1等がpチャネル電界効果トランジスタである場合にはn型不純物を打ち込む。
次に、シリコン基板上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に図2(A)のポリシリコンのワード線WL1〜WL6を形成する。次に、メモリセルアレイ部において、分離用ゲート5bとワード線WL1〜WL6によってマスクされた部分へn型不純物の打ち込みにより、拡散領域4cを形成する。拡散領域4cは、電界効果トランジスタTr1等のソース及びドレインである。この際、シリコン酸化膜4aの外側の周辺回路のトランジスタの拡散領域も形成される。
分離用ゲート5bとワード線WL1〜WL6の間は、シリコン酸化膜によって絶縁されている。また、分離用ゲート5bと拡散領域FLの間には、電界効果トランジスタTr1等のゲート酸化膜と近い種類と厚さのシリコン酸化膜が形成されている。これにより、分離用ゲート5bは、メモリセルを分離すためのトランジスタのゲートとして機能する。
また、分離用ゲート5bを形成した後、分離用ゲート5bの両側にシリコン酸化膜によるサイドウォールを設けることにより、ワード線WL1〜WL6の形成時に段差が緩やかになり、ワード線WL1〜WL6の形成が容易になる。
次に、シリコン酸化膜を形成し、ビット線コンタクトBLCのためのコンタクトホールを拡散領域(ドレイン)4cの上に形成し、ストレージコンタクトSC1のためのコンタクトホールを拡散領域(ソース)4cの上に形成する。次に、そのコンタクトホール中に、カバレージをよくするために、タングステン等の金属材料のプラグ層をビット線コンタクトBLC及びストレージコンタクトSC1として埋め込む。次に、図2(B)のビット線BL1〜BL4を低抵抗の配線で形成し、ビット線コンタクトBLCを介してビット線BL1〜BL4を拡散領域(ドレイン)4cに接続する。その後の工程は、第1の実施形態の工程と同様である。
図9(A)に示すように、シリコン酸化膜4aは、絶縁膜であり、図8(A)の水平方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。また、図9(B)に示すように、シリコン酸化膜4aは、図8(A)の垂直方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。また、分離用ゲート5bは、図8(A)の垂直方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。複数の分離用ゲート5bは、図8(A)の水平方向に延びる。複数のワード線WL1〜WL6は、図8(A)の垂直方向に延びる。
本実施形態では、分離用ゲート5b及びシリコン酸化膜4aにより各メモリセル間を電気的に分離する。分離用ゲート5bには、複数のメモリセルを電気的に分離するための固定電位0Vが印加される。分離用ゲート5bの分離用トランジスタは、常時オフ状態になり、複数のメモリセルを図8(A)の垂直方向に電気的に分離する。これにより、図8(B)に示すように、3方向がシリコン酸化膜4aに囲まれた拡散領域FLがなくなるので、結晶欠陥による電流リークを防止することができる。なお、図8(B)のメモリセルアレイ部の外周部の拡散領域FLは、メモリセルパターンの連続性を維持するためのダミーパターンであるので、シリコン酸化膜4aに囲まれても、実際に使用しているメモリセルに影響を及ぼす危険性は少ない。
第1の実施形態では、図1(B)に示す大面積の拡散領域FLが形成され、上記のように、CMPによりシリコン酸化膜を形成する際に、メモリセルアレイ部の拡散領域FLの部分を余計に研磨しすぎることが起こり得る。この現象をDishingという。これに対し、本実施形態では、図8(B)に示す拡散領域FLが小面積であるため、このDishingの発生を防止することができる。なおかつ、メモリセルアレイ内のメモリセル使用領域に3方向がシリコン酸化膜4aに囲まれる拡散領域FLが存在しないことから、第1の実施形態と同様に、結晶欠陥による電流リークを防止する効果が得られる。
(第3の実施形態)
図10(A)は、第3の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。図10(B)は、半導体基板(シリコン基板)の拡散領域FL及び素子分離のためのシリコン酸化膜4aを示すレイアウト図である。図10(C)は、メモリセルのトランジスタのシリコン膜(Fin膜)6c及びシリコン酸化膜(絶縁膜)6dを示すレイアウト図である。図11(A)は強誘電体容量の下部電極6gを示すレイアウト図であり、図11(B)は強誘電体容量の強誘電体膜6h及び上部電極6iを示すレイアウト図である。図12(A)は、図10(A)のA−A線に沿った断面図である。図12(B)は、図10(A)のB−B線に沿った断面図である。分離用ゲート5bのパターンは、図8(C)のものと同じである。ワード線WL1〜WL6のパターンは、図2(A)のものと同じである。ビット線BL1〜BL4のパターンは、図2(B)のものと同じである。以下、第3の実施形態が第2の実施形態と異なる点を説明する。
本実施形態では、Fin型トランジスタを用いた強誘電体メモリ装置を説明する。強誘電体メモリ装置の製造方法を説明する。まず、図10(B)に示すように、シリコン基板上に、シリコン酸化膜4a及び不純物の拡散領域FLを形成する。拡散領域FLは、活性化領域である。シリコン酸化膜4aは、STI技術により形成される分離領域である。なお、拡散領域FLの内側の領域6a(図12(A)、(B))の全てにSTIによりシリコン酸化膜4aを形成してもよい。この場合には、メモリセルアレイ部は、シリコン酸化膜4a上のSOI(Silicon On Isolation)構造となる。
次に、シリコンをエピタキシャル成長させ、そのシリコンをエッチングすることにより、図10(C)に示すシリコン膜(半導体膜)6cを形成する。次に、分離用ゲート5bの分離用トランジスタの特性を調整するために、シリコン膜6cにp型不純物を打ち込む。次に、シリコン膜6cの上にシリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に、図8(C)のポリシリコンの分離用ゲート5bを形成する。分離用ゲート5bは、複数のメモリセルを図10(A)の垂直方向に分離するためのゲートである。
次に、メモリセル内の電界効果トランジスタTr1等の特性の調整のために、シリコン膜6cに、電界効果トランジスタTr1等がnチャネル電界効果トランジスタである場合にはp型不純物を打ち込み、電界効果トランジスタTr1等がpチャネル電界効果トランジスタである場合にはn型不純物を打ち込む。
次に、シリコン酸化膜(ゲート酸化膜)を形成し、その上に図2(A)のポリシリコンのワード線WL1〜WL6を形成する。次に、メモリセルアレイ部において、分離用ゲート5bとワード線WL1〜WL6によってマスクされたシリコン膜6cの部分へn型不純物の打ち込みにより、拡散領域を形成する。そのシリコン膜6cの拡散領域は、電界効果トランジスタTr1等のソース及びドレインである。
分離用ゲート5bとワード線WL1〜WL6の間は、シリコン酸化膜によって絶縁されている。また、分離用ゲート5bとシリコン膜6cの間には、電界効果トランジスタTr1等のゲート酸化膜と近い種類と厚さのシリコン酸化膜が形成されている。これにより、分離用ゲート5bは、メモリセルを分離すためのトランジスタのゲートとして機能する。
また、分離用ゲート5bを形成した後、分離用ゲート5bの両側にシリコン酸化膜によるサイドウォールを設けることにより、ワード線WL1〜WL6の形成時に段差が緩やかになり、ワード線WL1〜WL6の形成が容易になる。
次に、シリコン酸化膜を形成し、ビット線コンタクトBLCのためのコンタクトホールをシリコン膜6cの拡散領域(ドレイン)の上に形成し、ストレージコンタクトSCのためのコンタクトホールをシリコン膜6cの拡散領域(ソース)の上に形成する。次に、そのコンタクトホール中に、カバレージをよくするために、タングステン等の金属材料のプラグ層をビット線コンタクトBLC及びストレージコンタクトSCとして埋め込む。次に、図2(B)のビット線BL1〜BL4を低抵抗の配線で形成し、ビット線コンタクトBLCを介してビット線BL1〜BL4をシリコン膜6cの拡散領域(ドレイン)に接続する。
次に、ストレージコンタクトSCに接続される図11(A)の下部電極6gを形成する。次に、下部電極6gの上に図11(B)の強誘電体膜6hを形成する。次に、強誘電体膜6hの上に上部電極6iを形成する。下部電極6g、強誘電体膜6h及び上部電極6iは、各メモリセルの強誘電体容量C1等に対応する。下部電極6gは、2段のストレージコンタクトSC1及びSC2(図3(A)、(B))を介さずに、1段のストレージコンタクトSCを介して、シリコン膜6cの拡散領域(ソース)に接続される。本実施形態は、第2の実施形態に比べ、大幅な設計ルールの縮小、例えば180nmを90nm以下に縮小することが可能である。強誘電体膜6hは、薄膜化可能なHfO2等を用いることができ、3次元型の強誘電体容量C1等を形成することができる。
上記では、下部電極6gの外周に強誘電体膜6hを成長させるピラー型の強誘電体容量を示したが、下部電極も薄膜化して下部電極の内周に強誘電体膜を成長させるシリンダ型の強誘電体容量でもよい。また、下部電極の外周と内周に強誘電体容量を成長させる王冠型の強誘電体容量でもよい。
以上のように、メモリセルのトランジスタのソース及びドレインは、半導体基板上に形成されたシリコン膜6cの拡散領域である。シリコン酸化膜(絶縁膜)6dは、複数のシリコン膜6c間に設けられ、図10(A)の水平方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。図12(B)の分離用ゲート5bは、図10(A)の垂直方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。複数の分離用ゲート5bは、図10(A)の水平方向に延びる。複数のワード線WL1〜WL6は、図10(A)の垂直方向に延びる。
本実施形態では、分離用ゲート5b及びシリコン酸化膜6dにより各メモリセル間を電気的に分離する。分離用ゲート5bには、複数のメモリセルを電気的に分離するための固定電位0Vが印加される。分離用ゲート5bの分離用トランジスタは、常時オフ状態になり、複数のメモリセルを図10(A)の垂直方向に電気的に分離する。これにより、図10(C)に示すように、3方向がシリコン酸化膜に囲まれたシリコン膜6cがないので、電流リークを防止することができる。なお、図10(C)のメモリセルアレイ部の外周部のシリコン膜6cは、メモリセルパターンの連続性を維持するためのダミーパターンであるので、シリコン酸化膜に囲まれても、実際に使用しているメモリセルに影響を及ぼす危険性は少ない。
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態による強誘電体メモリ装置の構成例を示すレイアウト図である。図14(A)は、図13のA−A線に沿った断面図である。図14(B)は、図13のB−B線に沿った断面図である。以下、第4の実施形態が第3の実施形態と異なる点を説明する。
複数のシリコン膜6cは、図13の水平方向に延び、素子分離のためのシリコン酸化膜7a上に設けられる。メモリセルのトランジスタTr1等のソース及びドレインは、半導体基板上に形成されたシリコン膜6cの拡散領域である。図14(A)の分離用ゲート5bは、図13の水平方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。図14(B)のシリコン酸化膜6eは、複数のシリコン膜6c間に設けられ、図13の垂直方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する。複数のワード線WL1〜WL4は、図13の垂直方向に延びる。複数の分離用ゲート5bは、図13の垂直方向に延びる。分離用ゲート5bは、ワード線WL1〜WL4と交差しなくなるので、ワード線WL1〜WL4と同じ工程で形成してもよい。また、分離用ゲート5bは、周辺回路や出力回路部のトランジスタのゲートと同じ工程で形成してもよい。
本実施形態の強誘電体メモリ装置は、メモリセルの最密配置を可能にするため、CTOB(Cell and Transistor Over Bitline)型の強誘電体メモリ装置である。ビットラインBL1〜BL8は、シリコン膜6cの下に設けられ、ビット線コンタクトBLCを介してシリコン膜6cの拡散領域(ドレイン)に接続される。
第1〜第4の実施形態によれば、分離用ゲート4b,5bを設けることにより、結晶欠陥による不良メモリセルの発生を防止することができる。また、分離用ゲート4b,5bの分離用トランジスタの特性は、メモリセルのトランジスタの特性とは独立に設定できるため、強誘電体メモリ装置の微細化を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
4a シリコン酸化膜
4b 分離用ゲート
4c 拡散領域
4g 下部電極
4h 強誘電体膜
4i 上部電極
FL 拡散領域
WL1〜WL6 ワード線
BL1〜BL4 ビット線

Claims (2)

  1. 2次元状に設けられ、各々が強誘電体容量及びトランジスタを含む複数のメモリセルと、
    第1の方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離するための絶縁膜と、
    前記複数のメモリセルの間の半導体領域の上に、絶縁膜を介して形成され、前記第1の方向に直交する第2の方向に隣接する複数のメモリセルを電気的に分離する分離用ゲートとを有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記トランジスタのゲートを構成する複数のワード線を有し、
    前記分離用ゲートは、前記第1の方向に延びる複数の分離用ゲートを有し、
    前記複数のワード線は、前記第2の方向に延び、
    前記分離用ゲートには、前記複数のメモリセルを電気的に分離するための固定電位が印加されることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 前記トランジスタのソース及びドレインは、半導体基板上に形成されたシリコン膜の拡散領域であることを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
JP2016122901A 2016-06-21 2016-06-21 強誘電体メモリ装置 Active JP6718115B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122901A JP6718115B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 強誘電体メモリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122901A JP6718115B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 強誘電体メモリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017228616A JP2017228616A (ja) 2017-12-28
JP6718115B2 true JP6718115B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=60889267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016122901A Active JP6718115B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 強誘電体メモリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6718115B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326658A (ja) * 1994-06-01 1995-12-12 Hitachi Ltd 半導体装置およびその制御方法
US6288423B1 (en) * 1997-04-18 2001-09-11 Nippon Steel Corporation Composite gate structure memory cell having increased capacitance
JP2005174977A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Toshiba Corp 強誘電体記憶装置及びその製造方法
JP2006294919A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
US20150371895A1 (en) * 2013-02-08 2015-12-24 Masahiro Yokomichi Method for manufacturing smeiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017228616A (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI630707B (zh) 可提高寫入效能的非揮發性記憶胞
TWI517413B (zh) 非揮發性記憶體結構
JP5019436B2 (ja) 半導体集積回路
KR100702014B1 (ko) 수직 채널 트랜지스터 구조를 갖는 단일 트랜지스터 플로팅바디 디램 소자들 및 그 제조방법들
US8089801B2 (en) Semiconductor memory device and method of forming the same
JP3897730B2 (ja) 半導体記憶装置および半導体集積回路
JP5027503B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2001244424A (ja) 半導体集積回路装置および半導体集積回路装置の製造方法
KR20090040460A (ko) 벌크 기판 내에 바이어스 게이트를 갖는 1-트랜지스터 dram 플로팅 바디 셀 및 그의 제조 및 동작 방법
JP2007081335A (ja) 半導体装置
US20140247651A1 (en) Semiconductor device
KR100257765B1 (ko) 기억소자 및 그 제조 방법
JP5801341B2 (ja) 半導体メモリ
JP5000293B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP2007141958A (ja) 半導体装置
JP5016244B2 (ja) 半導体記憶装置
US7668008B2 (en) 1-transistor type DRAM cell, a DRAM device and manufacturing method therefore, driving circuit for DRAM, and driving method therefor
JP6718115B2 (ja) 強誘電体メモリ装置
CN113160871B (zh) 基于深p阱工艺的非易失性存储器结构
JP2009094103A (ja) 半導体装置
US7952921B2 (en) 1-transistor type DRAM cell, DRAM device and DRAM comprising thereof and driving method thereof and manufacturing method thereof
JP2005149617A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置およびその動作方法
JP2006013336A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
KR20240000348A (ko) 일회성 프로그래밍 저장 유닛 및 이의 메모리
KR100750195B1 (ko) 노아형 비휘발성 메모리 장치, 제조 방법 및 동작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6718115

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250