JP6716790B2 - プッシュ式シフト装置 - Google Patents

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Description

本開示は、プッシュ式シフト装置に関する。
シフトレバーに代えて、操作ノブ(プッシュボタン)を介したシフト操作入力に応じて変速比の切り替えを行うプッシュ式シフト装置が知られている。プッシュ式シフト装置では、ケース本体が凹部を形成し、凹部内に、上下方向とは異なる方向に変位可能な操作ノブ(以下、「スライド式の操作ノブ」と称する)が設けられる場合がある。
国際公開第2013/183513号パンフレット
しかしながら、上記のような従来技術では、凹部内に落下等する異物に起因してスライド式の操作ノブの本来の操作性が損なわれる虞がある。例えば、粘性の高い液体が凹部に侵入すると液体がスライド式の操作ノブとパネルとの間に流れこんで固まってしまい、操作ノブが固着して動かなくなる虞がある。これに対して、単純に操作ノブの手前に、液体を塞き止めるための壁を設けるだけでは、操作ノブのスライド操作時に壁とノブとの間にスライド方向の隙間ができ、お菓子などの大きめの固体がはさまると操作ノブが初期位置に戻れないという問題が生じる。
そこで、1つの側面では、本発明は、凹部内に異物が落下等してもスライド式の操作ノブの本来の操作性を維持できる可能性を高めることを目的とする。
1つの側面では、上下方向とは異なる方向をスライド方向とし、第1位置と第2位置との間で前記スライド方向に変位可能であるスライド式の第1操作ノブと、
上側の表面に下側に凹む凹部を形成し、前記凹部内に前記スライド方向に開口しかつ前記第1操作ノブが設けられる開口部を形成するケース本体と、
前記第1操作ノブの前記第2位置への変位に基づいて操作信号を生成する接点部と、
前記第1操作ノブに接続され、前記ケース本体に対して前記スライド方向に変位可能に支持されるスライダとを備え、
前記第1操作ノブが前記第2位置にあるとき、前記凹部と前記第1操作ノブとは、前記スライド方向に隙間を形成し、前記スライダは、前記隙間と、前記スライダよりも下方の空間とを上下方向に連通させる連通手段を備える、プッシュ式シフト装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、凹部内に異物が落下等してもスライド式の操作ノブの本来の操作性を維持できる可能性を高めることができる。
実施例1によるシフト装置1を概略的に示す上面図である。 図1のラインA−Aに沿った断面を概略的に示す断面図である。 操作ノブ7が第2位置にあるときの断面図である。 上側スライダ50、下側スライダ52及びバネ90の一例の詳細を示す斜視図である。 基板70及び摺動接点54の一例の詳細を示す斜視図である。 上側スライダ50とケース部材110との関係を示す断面図である。 比較例で生じる不都合の説明図である。 比較例で生じる不都合の説明図である。 実施例1による効果の説明図である。 実施例1による効果の説明図である。 上側スライダ50の上側を示す斜視図である。 図11のラインB−Bに沿った断面に相当する断面図である。 実施例2によるシフト装置1Aの説明図である。 実施例2によるシフト装置1Aの説明図である。 実施例2による操作ノブ7Aをスライド可能に支持する機構を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1によるシフト装置1を概略的に示す上面図である。図2は、図1のラインA−Aに沿った断面を概略的に示す断面図である。図1には、直交する3軸X,Y,Zが定義されている。Y軸は、後述の操作ノブの変位方向(スライド方向)に対応する。尚、シフト装置1の搭載状態では、Y軸は、略水平面内に延在し、Z軸は、上下方向に対応する。但し、シフト装置1の搭載状態では、Z軸は、重力方向に平行ではない場合もありうる。
シフト装置1は、変速比の切り替え操作用のプッシュ式シフト装置であり、ユーザにより操作される。切り替え対象の変速比は、トランスミッション(変速機)の変速比であり、トランスミッションの形式は任意である。シフト装置1は、トランスミッションを有する移動体、例えば車両や航空機などに搭載される。変速比は、例えば、車両において、シフト装置1は、シフトバイワイヤ式のシフト操作に利用されてもよい。
シフト装置1は、ケース本体10と、操作ノブ2,3,7と、上側スライダ50(スライダの一例)とを含む。
ケース本体10は、例えば樹脂等で形成される。ケース本体10は、移動体に固定される。ケース本体10は、複数の部材により形成されてよい。ケース本体10は、シフト装置1の上面を形成するパネル部材12を含む。
ケース本体10は、上側の表面に下側に凹む凹部120を形成する。凹部120は、例えば図2に示すように、パネル部材12の基本表面122よりもY方向の負側(第1位置から第2位置に向かう側の一例)に、Y方向負側に向かうほど深くなる態様で形成される。凹部120は、図1に示すように、X方向では、操作ノブ7のX方向の長さに対応した長さで延在する。
凹部120は、図2に示すように、上側に立ち上がる壁部130を有する。壁部130は、後述するように、異物に対する防御壁として機能する。壁部130は、Z方向で上側に立ち上がりかつZ方向で上側が開口部126(後述)を画成する。壁部130は、好ましくは、操作ノブ7のX方向の全体をカバーする態様でX方向に延在する。即ち、図2に示す壁部130と操作ノブ7との関係(後出の図3の関係も同様)は、好ましくは、操作ノブ7のX方向の任意の位置で実現される。
また、ケース本体10は、図2に示すように、凹部120内におけるY方向負側の端部に、Y方向に開口する開口部126を形成する。図2に示す例では、開口部126は、凹部120よりもY方向負側に延在するパネル部材12の部位124と、凹部120の表面との間の上下方向の差によって形成される。具体的には、パネル部材12の部位124は、下側に開口部126を画成し、凹部120の壁部130は、上側に開口部126を画成する。より具体的には、開口部126は、部位124のY方向正側の端部124aと、凹部120のY方向負側の端部120a(壁部130のY方向負側の端部120a)との間に形成される。尚、部位124は、好ましくは、組み付け性の関係で、凹部120とは上面視(Z方向に視たビュー)で重ならない範囲内に延在する。
操作ノブ2,3,7は、ユーザにより操作される部材である。操作ノブ2,3は、例えば上下方向又は上下方向に対して若干傾斜した斜め方向に操作される部材であり、操作ノブ7(第1操作ノブの一例)は、スライド式の操作ノブであり、Y方向に操作される部材である。尚、図1に示す例では、操作ノブ7は、Y方向で操作ノブ2よりも操作ノブ3(第2操作ノブの一例)の近くに配置される。即ち、操作ノブ7は、Y方向で操作ノブ3に隣接して設けられる。変形例では、操作ノブ2,3のいずれか一方又は双方が省略されてもよいし、他の操作ノブが追加されてもよい。
ここで、図2及び図3を参照して、操作ノブ7を更に説明する。
図3は、操作ノブ7が第2位置にあるときの状態を示す図2と同等の断面図である。尚、図2は、操作ノブ7が第1位置にあるときの状態を示す。
操作ノブ7は、開口部126に設けられる。操作ノブ7は、図2に示す第1位置と図3に示す第2位置との間でY方向に変位可能である。第2位置は、図2及び図3に示すように、第1位置よりもY方向負側である。Y方向で第1位置と第2位置との間の距離は、操作ノブ7の操作ストロークに対応する。操作ノブ7は、好ましくは、図1に示すように、第1位置にあるときにY方向の正側の端部が開口部126から露出する。尚、「開口部126から露出する」とは、開口部126の入口面(即ち、部位124のY方向正側の端部124aと凹部120のY方向負側の端部120aとを結ぶ直線と、X軸とにより定まる面)からY方向正側に操作ノブ7の部位が出ていることを意味する。尚、この場合、部位124は、好ましくは、第1位置にある操作ノブ7の上部を露出させる。これにより、ユーザによる操作(矢印R1参照)が容易となり、操作性が向上する。
操作ノブ7は、Y方向の正側の表面が、ユーザにより押圧操作される押圧操作面720を形成する。押圧操作面720は、上下方向かつX方向に延在する。押圧操作面720には、操作性等を高めるための、加工がなされてよい。例えば、押圧操作面720には、シボ加工されてもよく、デザイン性向上のためにめっき加工されてもよい。押圧操作面720は、壁部130とY方向で対向する。尚、操作ノブ7が第1位置にあるとき、押圧操作面720は、壁部130とY方向で当接してもよいし、所定の微小な隙間を介してY方向で対向してもよい。
操作ノブ7は、凹部120とZ方向で対向しない。これにより、組み付け性が向上する。具体的には、操作ノブ7を含むノブアセンブリにパネル部材12を、上下方向で下向き(図2の矢印R2参照)組み付ける(被せる態様で組み付ける)ことができ、組み付け性が良好となる。尚、対照的に、操作ノブ7が凹部120とZ方向で対向する構成では、ノブアセンブリにパネル部材12を下向き(図2の矢印R2参照)に組み付けようとすると、パネル部材12の凹部120が操作ノブ7に干渉して組み付けが不能又は困難となる。尚、ノブアセンブリとは、例えば、図4及び図5を参照して後述する上側スライダ50や下側スライダ52等に操作ノブ7が組み付けられた状態を指す。
操作ノブ7は、図3に模式的に示すように、操作ノブが第2位置にあるとき、凹部120の間に、Y方向の隙間Δ(空間)を形成する。
上側スライダ50は、図2及び図3に模式的に示すように、操作ノブ7の下側に一体に接続される。例えば、操作ノブ7は、上側スライダ50とスナップ嵌合により接続される。また、上側スライダ50には、下側スライダ52がY方向に変位不能に接続される。例えば、上側スライダ50は、下側スライダ52と上下方向のピン嵌合により接続される。下側スライダ52は、バネ90よりY方向正側に付勢される。尚、バネ90の他端(下側スライダ52側でない端部)は、ケース本体10に支持される。下側スライダ52は、基板70上の接点72(図5参照)と電気的に接続される摺動接点54(図5参照)を備える。
上側スライダ50は、図2及び図3に模式的に示すように、隙間Δの下方に延在する。上側スライダ50は、操作ノブ7が第2位置にあるときに隙間Δの下方に延在する部位560(以下、「隙間直下部位560」と称する)を有し、隙間直下部位560に、連通手段である上下方向の貫通穴570を有する。貫通穴570は、隙間Δと、上側スライダ50よりも下方の空間30とを上下方向に連通させる。上側スライダ50よりも下方の空間30は、図2に示すように、ケース本体10を形成するケース部材110と上側スライダ50との間に形成されてよい。ケース部材110は、基板70よりも上側に延在し、隙間Δと基板70との間の、貫通穴570を介した上下方向の直接的な連通を妨げる機能を有する。
貫通穴570は、後述のように、隙間Δに挟まり得る異物を下方に落下させる機能(以下、「貫通穴570による異物落下促進機能」とも称する)を有する。即ち、貫通穴570は、後述のように、隙間Δからの入る異物を空間30へと落下させる機能を有する。尚、空間30に落下された異物は、ケース部材110に起因して、直接的に基板70には到達しないので、落下した異物から基板70上の電気回路等を保護できる。
図4は、上側スライダ50、下側スライダ52及びバネ90の一例の詳細を示す斜視図である。図5は、基板70及び摺動接点54の一例の詳細を示す斜視図である。図5には、上側スライダ50、下側スライダ52及びバネ90が併せて示される。図6は、上側スライダ50とケース部材110との関係を示す断面図である。
図4に示す例では、上側スライダ50は、操作ノブ7とのスナップ嵌合用の爪部501を有し、X方向の両側にスライドガイド部510が設けられる。スライドガイド部510は、図6に示すように、ケース部材110により上下両側から挟持される。従って、上側スライダ50は、スライドガイド部510を介して、Y方向の変位のみが許容される態様でケース本体10に支持される。また、上側スライダ50は、X方向の両側に(図4では一方の側のみが可視)、操作感を作出するためのカム部520を備える。カム部520には、図示しないアクチュエータが上下方向に係合する。
図5に示す例では、下側スライダ52には、摺動端子部80が保持され、摺動端子部80の下側に設けられる摺動接点54が基板70に接触する。操作ノブ7と共に下側スライダ52がY方向に変位すると、摺動接点54が基板70上をY方向に摺動し、基板70上の接点72との電気的な接続状態が変化する。具体的には、操作ノブ7が第2位置に至ると、摺動接点54が基板70上の接点72と電気的に導通する(即ち操作信号を生成する)。尚、摺動接点54と接点72は複数組設けられ、多数決の原理に基づいて、操作信号が生成されてもよい。このようにして、基板70の接点72は、操作ノブ7の第2位置への変位に基づいて操作信号を生成する接点部の一例を形成する。尚、変形例では、操作ノブ7の第2位置への変位に基づいて操作信号を生成する接点部としては、ラバードーム式のスイッチ等が使用されてもよい。例えば、ラバードーム式のスイッチの場合は、ラバードーム式のスイッチは、Y方向に変位する態様で配置されてよい。
このように実施例1では、操作ノブ7の下側のスペースを利用して上側スライダ50及び下側スライダ52が設けられるので、例えば上側スライダ50を比較的大型(例えば操作ノブ7よりも大型)に形成できる。従って、例えば図6に示すように、X方向の両側にスライドガイド部510を設けることで、スライド操作時の変位の安定性を高めることができる。また、カム部520等を介して入力される外力(ばねを介した入力等)に対しても変形しないような剛性を容易に確保できる。
次に、比較例を示す図7及び図8と、図9及び図10を参照して、実施例1の効果(壁部130による異物に対する防御壁としての機能、及び、貫通穴570による異物落下促進機能)について説明する。
図7に示す比較例では、壁部130が設けられていない。かかる比較例では、粘性の高い液体101が凹部62に侵入するとスライド式の操作ノブ61とパネル部材60との間(矢印63参照)に液体101が流れこんで固まってしまい、操作ノブ61が固着して動かなくなる虞がある。
これに対して、実施例1によれば、図9に示すように、粘性の高い液体101が凹部120に侵入すると、液体101は同様に重力によって下方に移動する。しかしながら、実施例1によれば、液体102で示すように、壁部130によって塞き止められる。即ち、壁部130による塞き止め機能に起因して、操作ノブ7と壁部130との間に液体が侵入し難くなり、図7に示す比較例で生じる不都合(操作ノブ7の固着)を低減できる。
図8に示す比較例では、単純に操作ノブ61の手前(Y方向の正側)に、液体を塞き止めるための壁65(壁部130と同等の壁)が設けられるが、スライダ69には、貫通穴570に対応する貫通穴が形成されていない。図8では、操作位置(Y方向の負側にスライド操作された状態)の操作ノブ61が示されている。この場合、壁65は実施例1による壁部130と同様に機能できるので、スライド式の操作ノブ61とパネル部材60との間に液体が流れこむことに起因した不都合を低減できる。他方、図8に示す比較例では、操作ノブ61のスライド操作時に壁65と操作ノブ61との間にY方向の隙間Δができ、お菓子などの大きめの固体104が挟まる可能性がある。壁65と操作ノブ61との間に固体104が挟まると、スライダ69に起因して固体104が落下できず、操作ノブ61が初期位置に戻れないという問題が生じる。
これに対して、実施例1によれば、図10に示すように、図8に示す比較例と同様に、操作ノブ7が第2位置にあるときに壁部130と操作ノブ7との間にY方向の隙間Δができる。従って、お菓子などの大きめの固体104が凹部120に落下等してくると、同様に、壁部130と操作ノブ7との間のY方向の隙間Δに起因して、操作ノブ7の操作時(第2位置への変位時)に操作ノブ7と壁部130との間に固体が挟まり得る。しかしながら、実施例1によれば、図10に示すように、貫通穴570による異物落下促進機能に起因して、操作ノブ7の操作時(第2位置への変位時)に操作ノブ7と壁部130との間に固体が継続的に残存することがなく、図8に示す比較例で生じる不都合(操作ノブ7が第1位置に戻れない不都合)を低減できる。具体的には、操作ノブ7と壁部130との間から侵入する固体は、貫通穴570を介して空間30へと落下する(矢印R3参照)ので、操作ノブ61が初期位置に戻れないという問題を解消できる。尚、図10には、物体の落下後の状態Gが点線で模式的に示されている。
ここで、実施例1において、貫通穴570は、異物落下促進機能を高めるため、好ましくは、操作ノブ7が第2位置にあるときに、上面視で隙間Δに重なる範囲に設けられる。具体的には、貫通穴570のY方向負側の境界570aは、好ましくは、図10に示すように、押圧操作面720と同一のY方向の位置に設定されるか、又は、押圧操作面720よりもY方向負側に設定される。但し、貫通穴570のY方向負側の境界570aと押圧操作面720との間のY方向の距離が、隙間ΔのY方向の距離よりも有意に小さければ、貫通穴570のY方向負側の境界570aが押圧操作面720よりもY方向正側に設定されてもよい。また、同様に、貫通穴570のY方向正側の境界570bは、好ましくは、操作ノブ7が第2位置にあるときに凹部120の端部120aと同一のY方向の位置に来るように設定されるか、又は、図10に示すように、操作ノブ7が第2位置にあるときに端部120aよりもY方向正側に来るように設定される。但し、同様に、操作ノブ7が第2位置にあるときの、貫通穴570のY方向正側の境界570bと端部120aとの間のY方向の距離が、隙間ΔのY方向の距離よりも有意に小さければ、操作ノブ7が第2位置にあるときに貫通穴570のY方向正側の境界570bが端部120aよりもY方向負側に来るように設定されてもよい。
ところで、実施例1のように、操作ノブ7に対して、スライド方向で第1位置から第2位置に向かう側に隣接し、スライド方向とは異なる方向に変位可能な操作ノブ3が設けられる場合は、操作ノブ3が設けられない場合に比べて、操作ノブ7よりもY方向負側において、操作ノブ7のための機構を配置するスペースに対する制約が大きくなる。他方、実施例1においては、操作ノブ7は、凹部120のY方向負側の端部付近に設けられるので、凹部120の下方のスペースは、操作ノブ7よりもY方向負側よりも制約が少ない傾向となる。凹部120の下方のスペースを利用して、上側スライダ50のスライドガイド部510等を配置することは、スペースの効率的な利用の観点から有用となるが、その反面として、図8に示した比較例の不都合が生じやすくなる。従って、実施例1は、特に操作ノブ7に対してY方向負側に隣接して操作ノブ3が設けられる場合に好適となる。
次に、図11及び図12(並びに前出の図6)を参照して、上側スライダ50の更なる好ましい構成について説明する。
図11は、上側スライダ50の上側を示す斜視図である。図12は、図11のラインB−Bに沿った断面に相当する断面図である。
上側スライダ50は、隙間直下部位560において、2つの貫通穴570を有する(貫通穴を複数有する一例)。尚、貫通穴570の数は、任意であり、1つであってよいし、3つ以上形成されてもよい。また、貫通穴570の形状は、任意であり、図11に示すように上面視で矩形(X方向に長い長穴)であってよいし、他の円形等であってもよい。また、貫通穴570は、X方向に代えて又は加えて、Y方向に並ぶ態様で形成されてもよい。一の貫通穴570のサイズは、任意であるが、好ましくは、上述の異物落下促進機能が良好に実現されるように、お菓子などの大きめの固体104(図10参照)として想定されるサイズに応じて決定される。
上側スライダ50において、図6、図11、及び図12に示すように、上側の表面における貫通穴570まわりに面取り部590を備える。面取り部590は、貫通穴570の外周の全体にわたり設けられる。従って、面取り部590は、X方向で貫通穴570間に形成されるY方向の井桁部位572や、上側スライダ50のY方向正側の端部で両側のスライドガイド部510にわたるX方向の井桁部位574等に、形成される。尚、井桁部位572は、X方向の両側に貫通穴570を画成するので、X方向の両側に面取り部590がそれぞれ形成される。
面取り部590は、図6及び図12に示すように、上側が狭くなる傾斜方向で面取りすることで形成される。面取り部590における上側が狭くなる傾斜方向は、面取り部590上の物体の下方への落下を促進する方向である。これにより、上側スライダ50における必要な剛性を確保しつつ、上述の異物落下促進機能を確保できる。上側スライダ50における隙間直下部位560は、X方向の両側にスライドガイド部510を有するので、比較的高い剛性を有することが有用である。この点、貫通穴570は、上側スライダ50の剛性を低くする要因となるが、複数の貫通穴570に分離する井桁構造(井桁部位572,574を含む構造)を実現することで、上側スライダ50における必要な剛性を確保することが容易となる。尚、変形例では、井桁部位572,574は省略され、貫通穴570は、Y方向正側が開口する一の切欠きの形態で実現されてもよい。
[実施例2]
実施例2によるシフト装置1Aは、上述した実施例1によるシフト装置1に対して、操作ノブ7が、操作ノブ7Aで置換され、かつ、操作ノブ7Aをスライド可能に支持する機構が異なる。以下、異なる部分を中心に説明し、実質的に同一であってよい構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図13は、操作ノブ7Aが第1位置にあるときのシフト装置1Aの概略的な断面図であり、図14は、操作ノブ7Aが第2位置にあるときのシフト装置1Aの概略的な断面図である。図15は、操作ノブ7Aをスライド可能に支持する機構を示す斜視図である。尚、図13及び図14では、基板70やバネ90等については図示が省略されている。
操作ノブ7Aは、図13に示す第1位置と図14に示す第2位置との間でY方向に変位可能である。操作ノブ7Aは、図15に示すように、上側スライダ50Aの突起550にY方向で当接する部位710を備える。尚、部位710は、ユーザにより押圧操作される押圧操作面720とは反対側の表面から、Y方向負側に突設される。従って、部位710は、操作ノブ7Aの外観に影響しない部位である。操作ノブ7Aは、ケース本体10を形成するスライド支持部材140に、Y方向にスライド可能に支持される。スライド支持部材140は、上側スライダ50Aの突起550が挿通されるY方向に長い長穴142を有する。従って、上側スライダ50Aは、スライド支持部材140に干渉することなく、操作ノブ7Aと一体にY方向に変位可能である。尚、上側スライダ50Aは、上述した実施例1による上側スライダ50と同様、スライドガイド部510やカム部520等を有する。
実施例2においても、図13及び図14に示すように、操作ノブ7Aが図14に示す第2位置にあるときは、操作ノブ7Aと凹部120(壁部130)の間に、Y方向の隙間Δ(空間)が形成される。また、実施例2においても、上側スライダ50Aは、操作ノブ7Aが図14に示す第2位置にあるときに隙間Δの下方に延在する部位560A(隙間直下部位560A)において、上述した実施例1による上側スライダ50と同様の貫通穴570Aを有する。
従って、実施例2によっても、上述した実施例1と同様の効果を得ることができる。即ち、実施例2によれば、壁部130による塞き止め機能に起因して、操作ノブ7Aと壁部130との間に液体が侵入し難くなり、図7に示した比較例で生じる不都合(操作ノブ7Aの固着)を低減できる。また、実施例2によれば、お菓子などの大きめの固体が凹部120に落下等し、操作ノブ7Aの操作時(第2位置への変位時)に操作ノブ7Aと壁部130との間から侵入しても、固体を貫通穴570Aを介して空間30へと落下させることができ、図8に示した比較例で生じる不都合(固体が挟まって操作ノブ7Aが第1位置に戻れない不都合)を低減できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例1(実施例2についても同様)では、壁部130は、操作ノブ7の押圧操作面720に対してZ方向でオーバラップしているが、これに限られない。例えば、壁部130は、操作ノブ7の押圧操作面720の下端よりも下方に上端を有してもよい。
本国際出願は2017年6月5日に出願された日本国特許出願2017−111204号に基づく優先権を主張するものであり、その全内容をここに援用する。
1 シフト装置
1A シフト装置
2 操作ノブ
3 操作ノブ
7 操作ノブ
7A 操作ノブ
10 ケース本体
12 パネル部材
30 空間
50 上側スライダ
50A 上側スライダ
52 下側スライダ
54 摺動接点
70 基板
72 接点
80 摺動端子部
90 バネ
110 ケース部材
120 凹部
120a 端部
122 基本表面
124 部位
124a 端部
126 開口部
130 壁部
140 スライド支持部材
142 長穴
501 爪部
510 スライドガイド部
520 カム部
550 突起
560 隙間直下部位
560A 隙間直下部位
570 貫通穴
570A 貫通穴
572 井桁部位
574 井桁部位
590 面取り部
710 部位
720 押圧操作面

Claims (4)

  1. 上下方向とは異なる方向をスライド方向とし、第1位置と第2位置との間で前記スライド方向に変位可能であるスライド式の第1操作ノブと、
    上側の表面に下側に凹む凹部を形成し、前記凹部内に前記スライド方向に開口しかつ前記第1操作ノブが設けられる開口部を形成するケース本体と、
    前記第1操作ノブの前記第2位置への変位に基づいて操作信号を生成する接点部と、
    前記第1操作ノブに接続され、前記ケース本体に対して前記スライド方向に変位可能に支持されるスライダとを備え、
    前記第1操作ノブが前記第2位置にあるとき、前記凹部と前記第1操作ノブとは、前記スライド方向に隙間を形成し、前記スライダは、前記隙間と、前記スライダよりも下方の空間とを上下方向に連通させる連通手段を備える、プッシュ式シフト装置。
  2. 前記スライダは、前記隙間の下方に延在し、
    前記スライダは、前記隙間の下方に延在する部位において、前記連通手段である上下方向の貫通穴を有する、請求項1に記載のプッシュ式シフト装置。
  3. 前記スライダは、前記隙間の下方に延在する部位において、前記貫通穴を複数有し、前記貫通穴間の部位は、上側が狭くなる傾斜方向で面取りされている、請求項2に記載のプッシュ式シフト装置。
  4. 前記第1操作ノブに対して、前記スライド方向で前記第1位置から前記第2位置に向かう側に隣接し、前記スライド方向とは異なる方向に変位可能な第2操作ノブを更に含む、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のプッシュ式シフト装置。
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