JP2606445Y2 - 携帯用電動工具のスイッチ構造 - Google Patents

携帯用電動工具のスイッチ構造

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JP2606445Y2 JP1993005756U JP575693U JP2606445Y2 JP 2606445 Y2 JP2606445 Y2 JP 2606445Y2 JP 1993005756 U JP1993005756 U JP 1993005756U JP 575693 U JP575693 U JP 575693U JP 2606445 Y2 JP2606445 Y2 JP 2606445Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、携帯用電動工具のス
イッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、この種の電動工具にあって
は、グリップ部を片手で把持し易いコンパクトな形状と
する必要がある等の理由から各部品の配置には一定の制
約を伴い、このため駆動モータのオンオフ操作をするた
めのスイッチ本体は通常ハウジングの後部に内蔵した構
成とする場合が多い。
【0003】一方で、操作性の観点から上記スイッチ本
体のオンオフ操作を把持した側の手で把持したまま行え
るようにする必要があり、このためこの電動工具を把持
した手の手元位置には、通常スライド型式の別のスイッ
チ機構を設け、これにより上記スイッチ本体を遠隔操作
できるように構成したものが多い。以下、この遠隔操作
用のスイッチを「遠隔スイッチ」と称し、ハウジングに
内蔵されたスイッチ本体と区別する。
【0004】このように遠隔スイッチを設けることによ
りこの種の電動工具の良好な操作性が確保されているの
であるが、さらにこの遠隔スイッチには、手元に配置さ
れるが故に誤操作を防止するための機能が要求される。
すなわち、この遠隔スイッチは、誤動防止の観点から
オン操作する場合には単にスライドだけでなく別の動き
をさせる必要がある構造、かつ操作性の観点からオフ操
作する場合には単純な動作で足りる構造とすることが要
求される。
【0005】従来、この誤動防止と良好な操作性の両
面を考慮した遠隔スイッチとしては、例えば特開昭55
−83582号公報または実開昭57−48087号公
報に開示されたものがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の遠隔スイッチにあっては、それぞれ上記両公報
の第1図、第5図を援用して示した第19図および第2
0図に示すように両者ともにハウジングの前部表面にス
ライド可能に配置した遠隔スイッチ本体(前者にあって
はスライダ(イ)、後者にあっては摺動片(ハ))の他
に、上記別の動きをさせるための別部材(前者にあって
は掛け金部材(ロ)、後者にあっては押棒(ニ))を組
付ける必要がある等、これら従来の遠隔スイッチは多部
材から構成され、従ってその構造が複雑になるという問
題があった。また、構造が複雑な故に動作不良を起こし
やすいという問題があった。
【0007】本考案はこの問題に鑑みなされたもので、
動防止機能および良好な操作性を兼ね備え、しかも
構造が簡単で動作不良を起こしにくい、携帯電動工具の
スイッチ構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため請求項1記載の
スイッチ構造は、携帯用電動工具の駆動モータをオンオ
フするためにハウジングの後部に内蔵されたスイッチ本
体を遠隔操作するためのスイッチの構造であって、前記
ハウジングの前部表面に設けた座面に、前記スイッチ
本体のオン状態に対応する前方位置とオフ状態に対応す
る後方位置との間をスライド可能にスイッチノブを設
け、該スイッチノブの下面に傾動支点を設け、該傾動支
点を前記座面に当接させて該スイッチノブを前後に傾動
可能に設け、且つ、該スイッチノブの下面に、該下面か
ら突き出して前記ハウジングの内部に至る連結アームを
設け、該連結アームと前記スイッチ本体をスイッチロッ
ドにより連結し、該スイッチロッドを後方にばね付勢し
て前記スイッチノブを前記後方位置側に付勢し、且つ、
該スイッチノブの下面であって前記傾動支点よりも前側
に、該スイッチノブの後傾姿勢以外では前記座面に設け
たストッパ部に当接して該スイッチノブの前方位置側へ
のスライドを阻止するストッパ縁と、該スイッチノブを
前記前方位置において前傾動させると、前記座面に設け
た係止孔に係止して該スイッチノブを前記前方位置に保
持する係止突起を設けて、該スイッチノブは、後傾姿勢
でのみ前方位置側にスライド可能且つ前方位置側で前傾
動させた時にのみ該前方位置に保持される構成とした
とを特徴とする。又、請求項2記載のスイッチ構造は、
請求項1記載のスイッチ構造であって、スイッチノブの
上面であって傾動支点よりも前側に、前方へのスライド
操作時に指をあてがうための指当て部を、該指に合わせ
て円弧形状に盛り上がり形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構造によれば、スイッチノブの後部を押し
下げて後傾姿勢とし、この後傾姿勢の状態でスプリング
に抗して前方位置にスライドさせると、スイッチ本体の
操作部がスイッチロッドによって前方へ移動され、従っ
てこのスイッチ本体がオン状態となる。そして、スイッ
チノブをこの前方位置において前傾動させて係止突起を
座面の係止孔に係止させると、スイッチノブはこの前方
位置に保持され、従ってスイッチ本体はオン状態に保持
される。
【0010】ここで、スイッチノブを後傾姿勢とするこ
となく前方へスライドさせようとすると、このスイッチ
ノブは座面に形成されたストッパ部によってスライドを
阻止され、従ってスイッチ本体をオン状態とすることが
できない。このことから、スイッチ本体をオン状態とす
るには、先ずスイッチノブを後傾姿勢とすること、この
後傾姿勢を保持して前方位置にスライドさせること、そ
してこの前方位置において前傾動させて係止突起を係止
孔に係止させることの合計三つの動きをスイッチノブに
与えることが必要となり、よってスイッチの誤操作が防
止される。
【0011】一方、上記オン状態において前傾姿勢にあ
るスイッチノブの後部を押し下げて係止突起を係止孔か
ら外すことによりその前傾姿勢が解除され、この前傾姿
勢が解除されると、スイッチノブはスプリングの付勢力
によって後方位置に戻され、従ってスイッチ本体の操作
部が後方に移動されてこのスイッチ本体はオフ状態に切
り換わる。なお、前方位置においてスイッチ本体の前傾
姿勢を解除すると、このスイッチノブはストッパ部に阻
止されることなく移動し後方位置に戻される。このよう
に、スイッチのオン状態からオフ状態への切換えは、単
にスイッチノブの後部を押し下げるだけで足りる。又、
請求項2記載のスイッチ構造によれば、上記作用効果に
加えてスライド操作時の指の滑りが防止されて確実な操
作感を得ることができる。特に、指当て部が指に合わせ
て円弧形状に盛り上がり形成されているので、操作時に
おける指のフィット感(当たり具合)がよく、これによ
っても良好な操作感を得ることができる。 しかも、指当
て部に指をあてがって、スイッチノブを前方位置側にス
ライドさせようとすると、該指当て部が傾動支点よりも
前側に位置していることから、スイッチノブにはスライ
ドさせるための前方への押し力に加えて、該スイッチノ
ブを前傾動させる方向の力が作用する。スイッチノブを
後方位置に位置させた状態で前傾方向の力が作用する
と、ストッパ縁がより強固にストッパ部に押し付けられ
る。このことから、スイッチノブを後傾動操作すること
なく前方へスライドさせようとすると、ストッパ縁がス
トッパ部に対してより強固に係合し、これにより前方へ
のスライド操作が禁止されてスイッチノブの誤操作が一
層確実に防止される。
【0012】
【実施例】次に、本考案の実施例を図1ないし図18に
基づいて説明する。図1は本実施例の要部であって、図
4のA部を拡大して示している。図4には、携帯用電動
工具の一例としてのディスクグラインダーの全体を示し
た。この図4中、50は、このディスクグラインダーの
駆動源としての駆動モータであり、この駆動モータ50
の回転出力はかさ歯車機構51を経て砥石52に伝達さ
れる。また、図中53は安全カバーであり、この安全カ
バー53は図17および図18に示すように砥石52の
上方のほぼ半周を覆うように形成されている。この安全
カバー53についてはさらに後述する。
【0013】さて、上記駆動モータ50は、スイッチ本
体6をオンオフ操作することによって起動停止され、こ
のスイッチ本体6は図示するようにこの駆動モータ50
の後方すなわちハウジング10の後部に内蔵されてい
る。このスイッチ本体6を同位置に配置すること等によ
り、このディスクグラインダーの把持しやすいスタイリ
ングが確保されている。
【0014】そして、このディスクグラインダーの操作
性すなわち上記スイッチ本体6のオンオフ操作の容易性
を確保するため、ハウジング10の前部にはこのスイッ
チ本体6を遠隔操作するための遠隔スイッチが設けられ
ている。以下、この遠隔スイッチを単に「スイッチS」
と称して、ハウジング10に内蔵されたスイッチ本体6
と区別する。
【0015】このスイッチSは、略平板状のスイッチノ
ブ1と、このスイッチノブ1と上記スイッチ本体6の操
作ノブ6aを連結するスイッチロッド2と、このスイッ
チロッド2とハウジング10との間に介装されたスプリ
ング4とを備えている。
【0016】スイッチノブ1は、図1に示すようにハウ
ジング10の前部表面に形成された座面5上を前後方向
(図示左右方向)にスライド可能に支持されている。
【0017】この座面5には、ほぼ中央の挿通孔11
と、前部の係止孔13とがそれぞれ貫通して形成され、
また、この挿通孔11と係止孔13とのほぼ間における
左右両側部には、ストッパ部12,12が形成されてい
る(図7参照)。このストッパ部12の上面は、図示す
るようにそのほぼ中央において段付形成されている。以
下の説明において、中央の段付部12cに対して図示左
半分の一段高い側を凸部12aと、一段低い側を台部1
2bという。
【0018】このように形成された座面5上に載せ掛け
状にして、上記スイッチノブ1が支持されている。この
スイッチノブ1の上面は図示左半分程が上傾状に形成さ
れており、この傾斜面には滑り止め用の凹凸が形成され
ている。
【0019】一方、このスイッチノブ1のほぼ中央に形
成された幅方向のリブは、その下面よりもはみ出して形
成されており、そのはみ出した部分の前角(図示左側の
角部)は半円弧状に形成されて傾動支点16とされてい
る。この傾動支点16を中心にして当該スイッチノブ1
は前後方向(図示左右方向)に傾動可能であり、従って
その他の部分は座面5から浮いた状態となっている。
【0020】この傾動支点16が形成されたリブの長手
方向の中央には、L字状をなす連結アーム15が突出形
成されている。この連結アーム15は、上記座面5の挿
通孔11を経てハウジング10の内部に突き出されて、
その先端の鉤形部15aはスイッチロッド2の先端に形
成された連結孔2aに引き掛けられている。
【0021】さらに、このスイッチノブ1の下面の前部
には、リブ状をなすストッパ縁17が形成され、さらに
このストッパ縁17の長手方向の中央には係止突起18
が突出形成されている。ストッパ縁17は上記座面5側
の両ストッパ部12,12に掛け渡し得るようその幅方
向に沿って形成されている(図6参照)。一方、係止突
起18はこの両ストッパ部12,12の間を通過可能な
幅で、かつ座面5の係止孔13内に挿入可能な幅および
厚さで形成されている。なお、ストッパ縁17よりも前
方すなわち当該スイッチノブ1の前部は上傾状に形成さ
れて逃がしてある。
【0022】以上のようにして座面5およびスイッチノ
ブ1が形成されており、スイッチノブ1が図示する後方
位置にある時には、ストッパ縁17がストッパ部12の
台部12bに載せ掛けられた状態となり、この状態から
前方(図示左方)にスライドさせると、このストッパ縁
17がストッパ部12の段付部12cに当たってそれ以
上の移動が阻止されるようになっている。
【0023】一方、同じく後方位置において、スイッチ
ノブ1の後端部を押し下げて、このスイッチノブ1を前
記傾動支点16を中心にして後傾動させると、上記スト
ッパ縁17の下端部は上方に移動して上記段付部12c
よりも高い位置となり、従ってこのスイッチノブ1は後
傾姿勢にある時にだけ前方位置までスライド可能となる
ようになっている。そして、スイッチノブ1を前方へス
ライドさせてストッパ縁17がストッパ部12を通過す
ると、このスイッチノブ1は前傾動可能となり、これに
より係止突起18が係止孔13内に挿入されるようにな
っている。
【0024】次に、上記スイッチノブ1の連結アーム1
5に引き掛けられたスイッチロッド2は、図1、図2ま
たは図4に示すようにハウジング10の内周面にほぼ沿
って配置されている。このスイッチロッド2は、図11
または図12に示すロッド本体20と、図13または図
14に示す連結部材21とから構成されている。
【0025】ロッド本体20は、図示するように幅狭の
薄板状をなすものでその中央は粉塵等が溜まらないよう
にするため欠肉20bされている。このロッド本体20
の図示左端部には、上記スイッチノブ1の連結ロッド1
5を引掛けるための係止孔20aが貫通して形成されて
いる。一方、図示右端部寄りの下面には、スプリング4
を装着するための突起20c,20cが一定の間隔をお
いて対向して形成されている。また、このロッド本体2
0の図示右端部には、上記連結部材21を接続するため
の接続部が形成されており、この接続部は、連結部材2
1の端部を嵌め込むための凹部20dとこの凹部20d
のほぼ中央に形成された支持孔20eから形成されてい
る。
【0026】連結部材21は、上記したようにロッド本
体20の先端に接続されるもので、図示するようにその
左端部には、ロッド本体20の凹部20dに嵌め込まれ
る連結縁21aと、この連結縁21aの下面のほぼ中央
に形成されて、上記ロッド本体20の支持孔20eに挿
入されるピン部21bとを備えている。一方、この連結
部材21の下面右端寄りには、前記スイッチ本体6の操
作ノブ6aを挿入するための連結溝21cが形成されて
いる。このように形成された連結部材21の連結縁21
aをロッド本体20の凹部20dに嵌め込み、かつピン
部21bを支持孔20eに挿入した状態でこの連結部材
21がロッド本体20の先端に連結され、これによりス
イッチロッド2が構成されている。
【0027】なお、前記したスプリング4には、図2に
示すように圧縮コイルバネが用いられている。
【0028】そして、このように構成されたスイッチロ
ッド2には、上記したように両突起20c,20c間に
スプリング4を装着した状態とした上でハウジング10
に組付けられるのであるが、上記両突起20c,20c
のうち図示左側の突起20cは、このスイッチロッド2
をハウジング10に組付ける際にスプリング4を所定の
状態に装着するための便宜を考慮して設けられたもので
あり、スイッチロッド2をハウジング10に組付けた後
の状態においては、スプリング4から離れて支持しない
状態とされる。
【0029】すなわち、このスイッチロッド2をハウジ
ング10に組付ける際には、一旦スプリング4を両突起
20c,20c間に挟み込んだ状態とするのであるが、
ここで、図2に示すようにこのスイッチロッド2が配置
される経路の中途において、ハウジング10には内周側
に張り出す支持壁30が形成されている。
【0030】この支持壁30には図3に示すようにT字
形の溝部が切込み形成されており、図示左右方向の溝部
30aはロッド本体20を挿通可能な縦幅と横幅で形成
され、図示上下方向の溝部30bは、上記左側の突起2
0cが形成された台座部20fを挿通可能な幅で形成さ
れている。また、この上下方向の溝部30bの両側に
は、スプリング4の端部が若干嵌め込まれた状態であて
がわれるスプリング座30c,30cが形成されてい
る。
【0031】このように形成された支持壁30の溝部3
0a,30bに、スイッチロッド2を図2において右方
から挿入して、その先端に形成された係止孔20aにス
イッチノブ1の連結アーム15を引掛けることでこのス
イッチロッド2はハウジング10に組付けられ、この組
付け状態においてスプリング4は支持壁30のスプリン
グ座30cすなわちハウジング10と図示右側の突起2
0cとの間に介装され、これによりスイッチロッド2ひ
いてはスイッチノブ1が図示右方すなわち後方位置側へ
付勢されるようになっている。
【0032】以上のように構成されたスイッチSによ
り、スイッチ本体6が以下のようにして遠隔操作され
る。先ず、図1に示すようにスイッチノブ1が後方位置
にある時には、スイッチ本体6の操作ノブ6aは後方
(図2において右側)に倒された状態にあり、従ってこ
のスイッチ本体6はオフ状態となっている。このオフ状
態において、スイッチノブ1のストッパ縁17は、スト
ッパ部12の台部12bに載せ掛けられた状態となって
おり、従って、スイッチノブ1をこのまま前方(図示左
方)へスライドさせると、上記ストッパ縁17がストッ
パ部12の段付部12cに当たってそれ以上のスライド
が阻止され、よってスイッチ本体6をオン操作できな
い。
【0033】そして、このスイッチ本体6をオンするに
は、スイッチノブ1を次のように操作する。すなわち、
図8に示すようにスイッチノブ1の後部を押し下げて後
傾姿勢とする。これにより、ストッパ縁17の下端部
は、ストッパ部12の段付部12cよりも高い位置にま
で浮き上がり、従ってスイッチノブ1は前方へスライド
可能となる。
【0034】次に、この後傾姿勢のまま、スイッチノブ
1をスプリング4に抗して前方位置までスライドさせ
る。これにより、スイッチ本体6の操作ノブ6aが前方
へ倒されて、このスイッチ本体6がオン側に切り換わ
る。然る後、図9に示すようにこのスイッチノブ1の前
部を押し下げて前傾姿勢とすると、係止突起18が図1
0に示すように係止孔13に挿入される。ここで、スイ
ッチノブ1はスプリング4によって後方に付勢されてお
り、従って上記係止突起18が係止孔13に挿入される
と、この付勢力により係止突起18が係止孔13の内周
面に引っ掛かった状態、若しくはストッパ縁17の下端
部がストッパ部12の前端面に引っ掛かった状態とな
り、これによりスイッチノブ1の前傾姿勢が保持され、
ひいてはこのスイッチノブ1が前方位置に保持され、従
ってスイッチ本体6がオン状態に保持される。
【0035】このようにスイッチ本体6をオン操作する
には、先ずスイッチノブ1の後部を押し下げて後傾姿勢
とし、次にこの後傾姿勢を保持したままこのスイッチノ
ブ1を前方へスライドさせ、然る後このスイッチノブ1
の前部を押し下げて係止突起18を係止孔13に引き掛
けた状態とすることの三つの動作をこのスイッチノブ1
に与えることが必要である。これに対して、スイッチノ
ブ1を後傾姿勢とせず単に前方へ押しただけでは、スイ
ッチノブ1のストッパ縁17がストッパ部12の段付部
12cに当たってこのスイッチノブ1のそれ以上の移動
が阻止され、よってスイッチ本体6をオン操作すること
ができない。このことから、スイッチSの誤操作が確実
に防止される。
【0036】次に、スイッチ本体6を上記オン状態から
オフ状態とするには、単にスイッチノブ1の後部を押し
下げれば足りる。すなわち、前傾姿勢に保持された状態
にあるスイッチノブ1の後部を指で押し下げて、係止突
起18を係止孔13の端部から離脱させれば、スイッチ
ノブ1の前傾姿勢は解除される。前傾姿勢が解除される
と、このスイッチノブ1はスプリング4によって後方へ
戻され、よってスイッチ本体6がオフ側に切り換わる。
【0037】以上説明したように、本例のスイッチ構造
によれば、スイッチ本体6をオン操作するには三つの動
作をスイッチノブ1に与える必要があり、このスイッチ
ノブ1の後方を押し下げて後傾姿勢としない限りスイッ
チ6をオン操作できないことから、スイッチの誤操作は
確実に防止される。逆に、スイッチ本体6をオフ操作す
るには、前傾姿勢にあるスイッチ本体1の後部を指で押
し下げれば足りるので、操作が簡単である。
【0038】しかも、スイッチノブ1を前傾姿勢または
後傾姿勢とすることで、スイッチ本体6のオン操作ある
いは誤操作の防止がなされる構造であるので、従来のよ
うに他の部材を必要とすることはなく、このスイッチノ
ブ1だけで足りる。このことから、このスイッチの構造
は従来に比して簡略化され、よって従来のような作動不
良を起こすことはなくなる。
【0039】次に、前記した安全カバー53について説
明する。この安全カバー53は、図4に示すようにブラ
ケット54を介して、ハウジング10の先端口元に、砥
石52の周囲を回転可能に取付けられている。このブラ
ケット54は、図15および図16に示すように略円環
状に形成されたもので、その周面には全周にわたって凹
部54aが形成されている。一方、安全カバー53の支
持筒部の内周面にはその全周にわたって、上記凹部54
aに嵌まり込み可能な凸部53aが形成されている。こ
の凹部54aに上記凸部53aを嵌め込んだ状態で、ブ
ラケット54を間に挟んで安全カバー53がハウジング
10に取付けられており、これにより安全カバー53は
砥石52の軸方向に移動不能かつ砥石52の周囲を回転
可能となっている。
【0040】そして、安全カバー53を上記したように
ブラケット54を介してハウジング10に取付ける構成
とすることにより、この安全カバー53を長期間良好な
状態に支持しておくことができる。すなわち、従来は安
全カバーが直接ハウジングに取付けられていたので、こ
の安全カバーを回転させと徐々にハウジング自体が摩
耗してガタつき等を発生していたのであるが、上記構成
によればハウジングは摩耗せず、ブラケット54が摩耗
するのであるが、このブラケット54は簡単に交換する
ことができるので、安全カバー53をガタつきなく常に
良好な状態に支持しておくことができる。
【0041】
【考案の効果】本考案によれば、構造を複雑にすること
なく誤動防止機能および良好な操作性の両面を兼ね備
えた遠隔操作用のスイッチとすることができるので、こ
のスイッチの動作不良等のトラブルを従来に比して著減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示し、スイッチノブの側面図
であって図4のA部拡大図である。
【図2】スイッチロッドの後部を示す側面図であって、
図4のB部拡大図である。
【図3】ハウジングに形成された支持壁の正面図であっ
て、図2のC矢視図である。
【図4】携帯用ディスクグラインダーの縦断面図であ
る。
【図5】スイッチノブの側面図である。
【図6】スイッチノブの下面図である。
【図7】座面の平面図である。
【図8】スイッチの操作説明図であって、スイッチノブ
の後部を押し下げた状態を示す側面図である。
【図9】スイッチの操作説明図であって、スイッチノブ
を前方位置にスライドさせた状態を示す側面図である。
【図10】スイッチの操作説明図であって、スイッチノ
ブの前部を押し下げた状態を示す側面図である。
【図11】ロッド本体の平面図である。
【図12】ロッド本体の側面図である。
【図13】連結部材の側面図である。
【図14】連結部材の下面図である。
【図15】ブラケットの平面図である。
【図16】ブラケットの縦断面図であって、図15のD
−D線断面図である。
【図17】安全カバーの下面図である。
【図18】安全カバーの縦断面図である。
【図19】従来のスイッチ構造を示す縦断面図である。
【図20】別態様の従来のスイッチ構造を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
S…スイッチ 1…スイッチノブ 2…スイッチロッド 4…スプリング 5…座面 6…スイッチ本体 10…ハウジング 12…ストッパ部 13…係止孔 16…傾動支点 17…ストッパ縁 18…係止突起 30…支持壁 50…駆動モータ 52…砥石 53…安全カバー 54…ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25F 5/00 H01H 15/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯用電動工具の駆動モータをオンオフ
    するためにハウジングの後部に内蔵されたスイッチ本体
    を遠隔操作するためのスイッチの構造であって、 前記ハウジングの前部表面に設けた座面に、前記スイ
    ッチ本体のオン状態に対応する前方位置とオフ状態に対
    応する後方位置との間をスライド可能にスイッチノブを
    設け、 該スイッチノブの下面に傾動支点を設け、該傾動支点を
    前記座面に当接させて該スイッチノブを前後に傾動可能
    に設け、 且つ、該スイッチノブの下面に、該下面から突き出して
    前記ハウジングの内部に至る連結アームを設け、該連結
    アームと前記スイッチ本体をスイッチロッドにより連結
    し、該スイッチロッドを後方にばね付勢して前記スイッ
    チノブを前記後方位置側に付勢し、 且つ、該スイッチノブの下面であって前記傾動支点より
    も前側に、該スイッチノブの後傾姿勢以外では前記座面
    に設けたストッパ部に当接して該スイッチノブの前方位
    置側へのスライドを阻止するストッパ縁と、該スイッチ
    ノブを前記前方位置において前傾動させると、前記座面
    に設けた係止孔に係止して該スイッチノブを前記前方位
    置に保持する係止突起を設けて、該スイッチノブは、後
    傾姿勢でのみ前方位置側にスライド可能且つ前方位置側
    で前傾動させた時にのみ該前方位置に保持される構成と
    した ことを特徴とする携帯用電動工具のスイッチ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスイッチ構造であって、
    スイッチノブの上面であって傾動支点よりも前側に、前
    方へのスライド操作時に指をあてがうための指当て部
    を、該指に合わせて円弧形状に盛り上がり形成したこと
    を特徴とする携帯用電動工具のスイッチ構造。
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