JP6714157B2 - 電源装置およびそれを用いた電源システム - Google Patents

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Description

この発明は電源装置および電源システムに関し、特に、交流電力を直流電力に変換する順変換器を備えた電源装置とそれを用いた電源システムに関する。
たとえば特開2008−92734号公報(特許文献1)には、複数のスイッチング素子を含み、商用周波数の交流電力を直流電力に変換する順変換器と、商用周波数の正弦波信号と商用周波数よりも十分に高い周波数の三角波信号との比較結果に基づいて、複数のスイッチング素子を制御するための制御信号を生成する制御装置とを備えた電源装置が開示されている。複数のスイッチング素子の各々は、三角波信号の周波数に応じた値の周波数でオンおよびオフされる。
特開2008−92734号公報
しかし、従来の電源装置では、スイッチング素子がオンおよびオフされる度にスイッチング損失が発生し、電源装置の効率が低下するという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、高効率の電源装置と、それを用いた電源システムとを提供することである。
この発明に係る電源装置は、複数のスイッチング素子を含み、商用周波数の交流電力を直流電力に変換する順変換器と、参照直流電圧と順変換器の出力直流電圧との偏差がなくなるように商用周波数の正弦波信号を出力する第1の制御部と、正弦波信号と商用周波数よりも高い周波数の三角波信号との高低を比較し、その比較結果に基づいて、複数のスイッチング素子を制御するための制御信号を生成する第2の制御部と、偏差をなくすことが可能な範囲内で三角波信号の周波数を下限値に調整する周波数調整部とを備えたものである。
この発明に係る電源装置では、参照直流電圧と順変換器の出力直流電圧との偏差をなくすことが可能な範囲内で三角波信号の周波数を下限値に調整するので、スイッチング素子のオンおよびオフの回数を下限値に調整することができる。したがって、スイッチング素子で発生するスイッチング損失を小さく抑えることができ、電源装置の効率を高めることができる。
この発明の実施の形態1による安定化電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 図1に示した安定化電源装置の要部を示す回路図である。 図1に示した制御装置のうちのコンバータの制御に関連する部分の構成を示すブロック図である。 図3に示したゲート制御回路の要部を示す回路ブロック図である。 図4に示した電圧指令値、三角波信号、およびゲート信号の波形を例示するタイムチャートである。 実施の形態1の変更例を示す回路ブロック図である。 実施の形態1の他の変更例を示す回路ブロック図である。 実施の形態1のさらに他の変更例を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態2による無停電電源システムの構成を示すブロック図である。 図9に示した無停電電源装置U1の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態3による無停電電源システムの構成を示すブロック図である。 図11に示した無停電電源装置U0の構成を示す回路ブロック図である。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による安定化電源装置1の構成を示す回路ブロック図である。この安定化電源装置1は、商用交流電源15からの三相交流電力を直流電力に一旦変換し、その直流電力を安定化された三相交流電力に変換して負荷16に供給するものである。図1では、図面および説明の簡単化のため、三相(U相、V相、W相)のうちの一相(たとえばU相)に対応する部分の回路のみが示されている。
図1において、この安定化電源装置1は、交流入力端子T1、交流出力端子T2、電磁接触器2,12、電流検出器3,9、リアクトル5,10、コンバータ6、直流ラインL1、コンデンサ4,7,11、インバータ8、操作部13、および制御装置14を備える。
交流入力端子T1は、商用交流電源15から商用周波数の交流電力を受ける。交流出力端子T2は、負荷16に接続される。負荷16は、交流電力によって駆動される。電磁接触器2およびリアクトル5は、交流入力端子T1とコンバータ6の入力ノードとの間に直列接続される。コンデンサ4は、電磁接触器2とリアクトル5の間のノードN1に接続される。電磁接触器2は、安定化電源装置1の使用時にオンされ、たとえば安定化電源装置1のメンテナンス時にオフされる。
ノードN1に現れる交流入力電圧Viの瞬時値は、制御装置14によって検出される。電流検出器3は、ノードN1に流れる交流入力電流Iiを検出し、その検出値を示す信号Iifを制御装置14に与える。
コンデンサ4およびリアクトル5は、低域通過フィルタを構成し、商用交流電源15からコンバータ6に商用周波数の交流電力を通過させ、コンバータ6で発生するスイッチング周波数の信号が商用交流電源15に通過することを防止する。
コンバータ6は、制御装置14によって制御され、商用交流電源15から供給される交流電力を直流電力に変換して直流ラインL1に出力する。コンデンサ7は、直流ラインL1に接続され、直流ラインL1の電圧を平滑化させる。コンバータ6の出力電圧は、所望の値に制御可能になっている。直流ラインL1に現れる直流電圧Vdcの瞬時値は、制御装置14によって検出される。直流ラインL1は、インバータ8の入力ノードに接続されている。
インバータ8は、制御装置14によって制御され、コンバータ6から直流ラインL1を介して供給される直流電力を商用周波数の交流電力に変換して出力する。インバータ8の出力電圧は、所望の値に制御可能になっている。インバータ8の出力ノードはリアクトル10の一方端子に接続され、リアクトル10の他方端子(ノードN2)は電磁接触器12を介して交流出力端子T2に接続される。コンデンサ11は、ノードN2に接続される。
電流検出器9は、インバータ8の出力電流Ioの瞬時値を検出し、その検出値を示す信号Iofを制御装置14に与える。ノードN2に現れる交流出力電圧Voの瞬時値は、制御装置14によって検出される。
リアクトル10およびコンデンサ11は、低域通過フィルタを構成し、インバータ8で生成された商用周波数の交流電力を交流出力端子T2に通過させ、インバータ8で発生するスイッチング周波数の信号が交流出力端子T2に通過することを防止する。インバータ8、リアクトル10、およびコンデンサ11は逆変換器を構成する。電磁接触器12は、安定化電源装置1の使用時にオンされ、たとえば安定化電源装置1のメンテナンス時にオフされる。
操作部13は、安定化電源装置1の使用者によって操作される複数のボタン、種々の情報を表示する画像表示部などを含む。使用者が操作部13を操作することにより、安定化電源装置1の電源をオンおよびオフしたり、安定化電源装置1を手動運転または自動運転させることが可能となっている。
制御装置14は、操作部13からの信号、交流入力電圧Vi、交流入力電流Ii、直流電圧Vdc、交流出力電流Io、および交流出力電圧Voなどに基づいて安定化電源装置1全体を制御する。すなわち、制御装置14は、直流電圧Vdcが参照直流電圧Vrになるようにコンバータ6を制御する。
また制御装置14は、電流検出器9の出力信号Iofに基づいて動作し、インバータ8の出力電流Io(すなわち負荷電流IL)と所定値Icとの大小を比較する。制御装置14は、Io>Icである場合には、安定化電源装置1から負荷16に交流電力が供給されていると判別し、通常運転モード(第2の運転モード)を選択する。制御装置14は、Io<Icである場合には、安定化電源装置1から負荷16に交流電力が供給されていないと判別し、省電力運転モード(第1の運転モード)を選択する。
さらに制御装置14は、通常運転モードを選択した場合には、商用周波数の正弦波信号と商用周波数よりも十分に高い周波数fHの三角波信号との高低を比較し、その比較結果に基づいて、コンバータ6を制御するための複数のゲート信号(制御信号)を生成する。
さらに制御装置14は、省電力運転モードを選択した場合には、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内で三角波信号の周波数を下限値fLに調整し、商用周波数の正弦波信号と周波数fLの三角波信号との高低を比較し、その比較結果に基づいて、コンバータ6を制御するための複数のゲート信号を生成する。
図2は、図1に示した安定化電源装置1の要部を示す回路図である。図1では三相交流電圧のうちの一相に関連する部分のみを示したが、図2では三相に関連する部分を示している。また、電磁接触器2,12、操作部13、および制御装置14の図示は省略されている。
図2において、安定化電源装置1は、交流入力端子T1a,T1b,T1c、交流出力端子T2a,T2b,T2c、電流検出器7,9,コンデンサ4a,4b,4c,11a,11b,11c、リアクトル5a,5b,5c,10a,10b,10c、コンバータ6、直流ラインL1,L2、およびインバータ8を備える。
交流入力端子T1a,T1b,T1cは、商用交流電源15(図1)からの三相交流電圧(U相交流電圧、V相交流電圧、およびW相交流電圧)をそれぞれ受ける。交流出力端子T2a,T2b,T2cには、商用交流電源15からの三相交流電圧に同期した三相交流電圧が出力される。負荷16は、交流出力端子T2a,T2b,T2cからの三相交流電圧によって駆動される。
リアクトル5a,5b,5cの一方端子はそれぞれ交流入力端子T1a,T1b,T1cに接続され、それらの他方端子はコンバータ6の入力ノード6a,6b,6cにそれぞれ接続される。コンデンサ4a,4b,4cの一方電極はそれぞれリアクトル5a〜5cの一方端子に接続され、それらの他方電極はともに中性点NPに接続される。
コンデンサ4a〜4cおよびリアクトル5a〜5cは、低域通過フィルタを構成し、交流入力端子T1a,T1b,T1cからコンバータ6に商用周波数の三相交流電力を通過させ、コンバータ6で発生するスイッチング周波数の信号を遮断する。リアクトル5aの一方端子に現れる交流入力電圧Viの瞬時値は制御装置14(図1)によって検出される。電流検出器7は、ノードN1(すなわち交流入力端子T1a)に流れる交流入力電流Iiを検出し、その検出値を示す信号Iifを制御装置14に与える。
コンバータ6は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)Q1〜Q6およびダイオードD1〜D6を含む。IGBTは、スイッチング素子を構成する。IGBTQ1〜Q3のコレクタはともに直流ラインL1に接続され、それらのエミッタはそれぞれ入力ノード6a,6b,6cに接続される。IGBTQ4〜Q6のコレクタはそれぞれ入力ノード6a,6b,6cに接続され、それらのエミッタはともに直流ラインL2に接続される。ダイオードD1〜D6は、それぞれIGBTQ1〜Q6に逆並列に接続される。
IGBTQ1,Q4はそれぞれゲート信号Au,Buによって制御され、IGBTQ2,Q5はそれぞれゲート信号Av,Bvによって制御され、IGBTQ3,Q6はそれぞれゲート信号Aw,Bwによって制御される。ゲート信号Bu,Bv,Bwは、それぞれゲート信号Au,Av,Awの反転信号である。
IGBTQ1〜Q3は、それぞれゲート信号Au,Av,Awが「H」レベルにされた場合にオンし、それぞれゲート信号Au,Av,Awが「L」レベルにされた場合にオフする。IGBTQ4〜Q6は、それぞれゲート信号Bu,Bv,Bwが「H」レベルにされた場合にオンし、それぞれゲート信号Bu,Bv,Bwが「L」レベルにされた場合にオフする。
ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwの各々は、パルス信号列であり、PWM(Pulse Width Modulation)信号である。ゲート信号Au,Buの位相とゲート信号Av,Bvの位相とゲート信号Aw,Bwの位相とは120度ずつずれている。ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwは、制御装置14によって生成される。ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwの生成方法については後述する。
たとえば、交流入力端子T1aの電圧レベルが交流入力端子T1bの電圧レベルよりも高い場合は、IGBTQ1,Q5がオンされ、交流入力端子T1aからリアクトル5a、IGBTQ1、直流ラインL1、コンデンサ7、直流ラインL2、IGBTQ5、およびリアクトル5bを介して交流入力端子T1bに電流が流れ、コンデンサ7が正電圧に充電される。
逆に、交流入力端子T1bの電圧レベルが交流入力端子T1aの電圧レベルよりも高い場合は、IGBTQ2,Q4がオンされ、交流入力端子T1bからリアクトル5b、IGBTQ2、直流ラインL1、コンデンサ7、直流ラインL2、IGBTQ4、およびリアクトル5aを介して交流入力端子T1aに電流が流れ、コンデンサ7が正電圧に充電される。他の場合も同様である。
ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,BwによってIGBTQ1〜Q6の各々を所定のタイミングでオンおよびオフさせるとともに、IGBTQ1〜Q6の各々のオン時間を調整することにより、入力ノード6a〜6cに与えられた三相交流電圧を直流電圧Vdc(コンデンサ7の端子間電圧)に変換することが可能となっている。
インバータ8は、IGBTQ11〜Q16およびダイオードD11〜D16を含む。IGBTは、スイッチング素子を構成する。IGBTQ11〜Q13のコレクタはともに直流ラインL1に接続され、それらのエミッタはそれぞれ出力ノード8a,8b,8cに接続される。IGBTQ14〜Q16のコレクタはそれぞれ出力ノード8a,8b,8cに接続され、それらのエミッタはともに直流ラインL2に接続される。ダイオードD11〜D16は、それぞれIGBTQ11〜Q16に逆並列に接続される。
IGBTQ11,Q14はそれぞれゲート信号Xu,Yuによって制御され、IGBTQ12,Q15はそれぞれゲート信号Xv,Yvによって制御され、IGBTQ13,Q16はそれぞれゲート信号Xw,Ywによって制御される。ゲート信号Yu,Yv,Ywは、それぞれゲート信号Xu,Xv,Xwの反転信号である。
IGBTQ11〜Q13は、それぞれゲート信号Xu,Xv,Xwが「H」レベルにされた場合にオンし、それぞれゲート信号Xu,Xv,Xwが「L」レベルにされた場合にオフする。IGBTQ14〜Q16は、それぞれゲート信号Yu,Yv,Ywが「H」レベルにされた場合にオンし、それぞれゲート信号Yu,Yv,Ywが「L」レベルにされた場合にオフする。
ゲート信号Xu,Yu,Xv,Yv,Xw,Ywの各々は、パルス信号列であり、PWM信号である。ゲート信号Xu,Yuの位相とゲート信号Xv,Yvの位相とゲート信号Xw,Ywの位相とは120度ずつずれている。ゲート信号Xu,Yu,Xv,Yv,Xw,Ywは、制御装置14によって生成される。
たとえば、IGBTQ11,Q15がオンすると、正側の直流ラインL1がIGBTQ11を介して出力ノード8aに接続されるとともに、出力ノード8bがIGBTQ15を介して負側の直流ラインL2に接続され、出力ノード8a,8b間に正電圧が出力される。
また、IGBTQ12,Q14がオンすると、正側の直流ラインL1がIGBTQ12を介して出力ノード8bに接続されるとともに、出力ノード8aがIGBTQ14を介して負側の直流ラインL2に接続され、出力ノード8a,8b間に負電圧が出力される。
ゲート信号Xu,Yu,Xv,Yv,Xw,YwによってIGBTQ11〜Q16の各々を所定のタイミングでオンおよびオフさせるとともに、IGBTQ11〜Q16の各々のオン時間を調整することにより、直流ラインL1,L2間の直流電圧を三相交流電圧に変換することが可能となっている。
リアクトル10a〜10cの一方端子はインバータ8の出力ノード8a,8b,8cにそれぞれ接続され、それらの他方端子はそれぞれ交流出力端子T2a,T2b,T2cに接続される。コンデンサ11a,11b,11cの一方電極はそれぞれリアクトル10a〜10cの他方端子に接続され、それらの他方電極はともに中性点NPに接続される。
リアクトル10a〜10cおよびコンデンサ11a,11b,11cは、低域通過フィルタを構成し、インバータ8から交流出力端子T2a,T2b,T2cに商用周波数の三相交流電力を通過させ、インバータ8で発生するスイッチング周波数の信号を遮断する。
電流検出器9は、リアクトル10aに流れる交流出力電流Ioを検出し、その検出値を示す信号Iofを制御装置14に与える。リアクトル10aの他方端子(ノードN2)に現れる交流出力電圧Voの瞬時値は制御装置14(図1)によって検出される。
なお、交流出力端子T2a,T2b,T2cに現れる三相交流電圧の電圧変動率は、商用交流電源15からの三相交流電圧の電圧変動率よりも小さい。交流電圧の電圧変動率は、たとえば、定格電圧を基準(100%)とした場合における交流電圧の変動範囲で表される。商用交流電源15から供給される交流電圧Viの電圧変動率は、定格電圧を基準として±10%である。これに対して安定化電源装置1から出力される交流電圧Voの電圧変動率は±2%である。
図3は、図1に示した制御装置14のうちのコンバータ6の制御に関連する部分の構成を示すブロック図である。図3において、制御装置14は、参照電圧発生回路21、電圧検出器22、減算器23,25、出力電圧制御回路24、出力電流制御回路26、およびゲート制御回路27を含む。
参照電圧発生回路21は、参照直流電圧Vrを生成する。この参照直流電圧Vrは、コンデンサ7の端子間電圧(すなわち直流ラインL1,L2間の直流電圧)Vdcの定格電圧である。電圧検出器22は、コンデンサ7の直流電圧Vdcの瞬時値を検出し、検出値を示す信号Vdcfを出力する。減算器23は、参照直流電圧Vrと電圧検出器22の出力信号Vdcfとの偏差ΔVdcを求める。
出力電圧制御回路24は、偏差ΔVdcに比例した値と偏差ΔVdcの積分値とを加算して電流指令値Iirを生成する。減算器25は、電流指令値Iirと電流検出器3からの信号Iifとの偏差ΔIiを求める。出力電流制御回路26は、偏差ΔIiに比例した値と偏差ΔIiの積分値とを加算して電圧指令値Virを生成する。電圧指令値Virは、商用周波数の正弦波信号となる。
ゲート制御回路27は、電圧指令値Vir、電流検出器3の出力信号Iif、および減算器23からの偏差ΔVdcに基づいて、コンバータ6のIGBTQ1〜Q6を制御するためのゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwを生成する。
図4は、ゲート制御回路27の要部を示す回路ブロック図である。図4において、ゲート制御回路27は、判定器31、周波数調整部32、発振器33、三角波発生器34、比較器35、バッファ36、およびインバータ37を含む。
判定器31は、電流検出器9(図1、図2)の出力信号Iofに基づいて動作し、インバータ8の出力電流Io(すなわち負荷電流IL)と所定値Icとの大小を比較し、比較結果を示す信号φ31を出力する。Io>Icである場合には、信号φ31は「L」レベルにされ、通常運転モード(第2の運転モード)が選択される。Io<Icである場合には、信号φ31は「H」レベルにされ、省電力運転モード(第1の運転モード)が選択される。
周波数調整部32は、判定器31の出力信号φ31と減算器23(図3)からの偏差ΔVdcとに基づいて、発振器33の発振周波数(すなわち、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数)を制御する。発振器33は、たとえば電圧制御発振器である。発振器33の発振周波数(すなわち出力クロック信号φ33の周波数)は制御可能となっている。
周波数調整部32は、判定器31の出力信号φ31が「L」レベルである場合(通常運転モード時)には、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を、商用周波数(たとえば60Hz)よりも十分に高い所定周波数fH(たとえば20KHz)に設定する。この場合は、コンバータ6のIGBTQ1〜Q6が十分に高い周波数fHでスイッチングされるので、コンバータ6の応答速度が速くなる。このため、負荷電流ILが所定値Icよりも大きくても、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることができ、減算器23からの偏差ΔVdc=Vr−Vdcは0となる。
また周波数調整部32は、判定器31の出力信号φ31が「L」レベルから「H」レベルに変更された場合(通常運転モードから省電力運転モードに変更された場合)には、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を、上記周波数fHから徐々に下降させる。
クロック信号φ33の周波数を下降させて行くと、コンバータ6のIGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が低下し、コンバータ6の応答速度が低下する。このため、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにする応答速度が低下し、減算器23からの偏差ΔVdc=Vr−Vdcが負の値になる。
周波数調整部32は、偏差ΔVdcが負の所定値VMになったとき、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数の下降を停止させる。この場合、偏差ΔVdcは、ある遅延時間の経過後に0になる。偏差ΔVdcを負の所定値VMよりも低下させると、偏差ΔVdcを0にすることはできなくなる。したがって、周波数調整部32は、省電力運転モード時には、クロック信号φ33の周波数を、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内の下限値fLに調整する。
三角波発生器34は、発振器33の出力クロック信号φ33と同じ周波数の三角波信号Cuを出力する。比較器35は、出力電流制御回路26(図3)からの電圧指令値Virと三角波発生器34からの三角波信号Cuとの高低を比較し、比較結果を示すゲート信号Auを出力する。バッファ36は、ゲート信号Auをコンバータ6に与える。インバータ37は、ゲート信号Auを反転させ、ゲート信号Buを生成してコンバータ6に与える。
ゲート制御回路27は、ゲート信号Au,Buと同様の方法で、ゲート信号Av,Bvおよびゲート信号Aw,Bwを生成する。ただし、ゲート信号Au,Buの位相とゲート信号Av,Bvの位相とゲート信号Aw,Bwの位相とは120度ずつずれている。
図5(A),(B),(C)は、図4に示した電圧指令値Vir、三角波信号Cu、およびゲート信号Au,Buの波形を示すタイムチャートである。図5(A)に示すように、電圧指令値Virは商用周波数の正弦波信号である。三角波信号Cuの周波数は電圧指令値Virの周波数(商用周波数)よりも高い。三角波信号Cuの正側のピーク値は電圧指令値Virの正側のピーク値よりも高い。三角波信号Cuの負側のピーク値は電圧指令値Virの負側のピーク値よりも低い。
図5(A),(B)に示すように、三角波信号Cuのレベルが電圧指令値Virよりも高い場合はゲート信号Auは「L」レベルになり、三角波信号Cuのレベルが電圧指令値Virよりも低い場合はゲート信号Auは「H」レベルになる。ゲート信号Auは、正パルス信号列となる。
電圧指令値Virが正極性である期間では、電圧指令値Virが上昇するとゲート信号Auのパルス幅は増大する。電圧指令値Virが負極性である期間では、電圧指令値Virが下降するとゲート信号Auのパルス幅は減少する。図5(B),(C)に示すように、ゲート信号Buはゲート信号Auの反転信号となる。ゲート信号Au,Buの各々は、PWM信号である。
ゲート信号Av,Bvおよびゲート信号Aw,Bwの各々の波形は、ゲート信号Au,Buの波形と同様である。ただし、ゲート信号Au,Buの位相とゲート信号Av,Bvの位相とゲート信号Aw,Bwの位相とは120度ずつずれている。
図5(A),(B),(C)から分かるように、三角波信号Cuの周波数を高くすると、ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwの周波数が高くなり、IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数(オンおよびオフの回数/秒)が高くなる。IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が高くなると、IGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失が増大し、安定化電源装置1の効率が低くなる。ただし、IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が高くなると、負荷電流ILが大きい場合でも、直流電圧Vdcの電圧変動率を小さくすることができる。直流電圧Vdcが安定すると、交流出力電圧Voの電圧変動率が減少し、高品質の交流出力電圧Voが得られる。
逆に、三角波信号Cuの周波数を低くすると、ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwの周波数が低くなり、IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が低くなる。IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が低くなると、IGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失が減少し、安定化電源装置1の効率が高くなる。ただし、IGBTQ1〜Q6のスイッチング周波数が低くなると、負荷電流ILが大きい場合には、直流電圧Vdcの電圧変動率が増大する。直流電圧Vdcが変動すると、交流出力電圧Voの電圧変動率が増大し、交流出力電圧Voの波形が劣化する。
従来の安定化電源装置では、三角波信号Cuの周波数を商用周波数(たとえば60Hz)よりも十分に高い周波数fH(たとえば20KHz)に固定し、電圧変動率を小さな値(±2%)に抑えている。このため、電圧変動率に対する許容範囲が小さな負荷16(たとえばコンピュータ)を駆動させることが可能となっている反面、IGBTQ1〜Q6で比較的大きなスイッチング損失が発生し、安定化電源装置の効率が低下している。
しかし、負荷電流ILが十分に小さい場合や、負荷16が待機状態であって電流を消費しない場合には、三角波信号Cuの周波数を上記周波数fHよりも低い周波数fL(たとえば、15KHz)に設定し、IGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失を低減化することが可能である。
そこで、本実施の形態1では、三角波信号Cuの周波数を比較的高い周波数fHに設定して電圧変動率を低下させる通常運転モードと、交流出力電圧Voを参照交流電圧Vrにすることが可能な範囲内で三角波信号Cuの周波数を下限値fLに設定してスイッチング損失を低下させる省電力運転モードとが設けられている。インバータ8の出力電流Ioが所定値Icよりも大きい場合は通常運転モードが選択され、インバータ8の出力電流Ioが所定値Icよりも小さい場合は省電力運転モードが選択される。
次に、この安定化電源装置1の使用方法および動作について説明する。まず安定化電源装置1から負荷16に交流電力が供給されており、出力電流Io(すなわち負荷電流IL)が所定値Icよりも大きい場合について説明する。この場合、電磁接触器2,12はオンされている。商用交流電源15から供給される三相交流電圧は、コンバータ6によって直流電圧Vdcに変換される。
すなわち、制御装置14(図3)では、参照電圧発生回路21によって参照直流電圧Vrが生成され、電圧検出器22によって直流電圧Vdcの検出値を示す信号Vdcfが生成される。参照直流電圧Vrと信号Vdcfの偏差ΔVdcが減算器23で生成され、その偏差ΔVdcに基づいて出力電圧制御回路24によって電流指令値Iirが生成される。電流指令値Iirと電流検出器3(図1、図2)からの信号Iifとの偏差ΔIiが減算器25によって生成され、その偏差ΔIiに基づいて出力電流制御回路26によって電圧指令値Virが生成される。
ゲート制御回路27(図4)では、出力電流Ioが所定値Icよりも大きいので判定器31の出力信号φ31が「L」レベルにされ、通常運転モードが選択される。信号φ31が「L」レベルにされると、周波数調整部32、発振器33、および三角波発生器34によって比較的高い周波数fHの三角波信号Cuが生成される。電圧指令値Virと三角波信号Cuとが比較器35によって比較され、バッファ36およびインバータ37によってゲート信号Au,Buが生成される。
また、ゲート制御回路27では、ゲート信号Au,Buと同様の方法でゲート信号Av,Bvおよびゲート信号Aw,Bwが生成される。コンバータ6(図2)では、ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwに基づいてIGBTQ1〜Q6の各々がオンおよびオフされ、商用交流電源15からの商用周波数の三相交流電圧が直流電圧Vdcに変換される。この直流電圧Vdcは、インバータ8によって商用周波数の三相交流電圧に再変換されて負荷16に供給される。負荷16は、安定化電源装置1から供給される三相交流電力によって運転される。
この通常運転モードでは、IGBTQ1〜Q6の各々が比較的高い周波数fHでオンおよびオフするので、負荷電流ILが大きな場合でも、安定した直流電圧Vdcを生成することができ、電圧変動率が小さな高品質の交流電圧Voを生成することができる。ただし、IGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失が大きくなり、安定化電源装置1の効率が低下する。
次に、たとえば負荷16が待機状態であり、安定化電源装置1から負荷16に交流電力が供給されておらず、出力電流Io(すなわち負荷電流IL)が所定値Icよりも小さい場合について説明する。この場合でも、電磁接触器2,12はオンされている。商用交流電源15から供給される三相交流電圧は、コンバータ6によって直流電圧Vdcに変換される。
すなわち、制御装置14(図3)では、参照電圧発生回路21によって参照直流電圧Vrが生成され、電圧検出器22によって直流電圧Vdcの検出値を示す信号Vdcfが生成される。参照直流電圧Vrと信号Vdcfの偏差ΔVdcが減算器23で生成され、その偏差ΔVdcに基づいて出力電圧制御回路24によって電流指令値Iirが生成される。電流指令値Iirと電流検出器3(図1、図2)からの信号Iifとの偏差ΔIiが減算器25によって生成され、その偏差ΔIiに基づいて出力電流制御回路26によって電圧指令値Virが生成される。
ゲート制御回路27(図4)では、出力電流Ioが所定値Icよりも小さいので判定器31の出力信号φ31が「H」レベルにされ、省電力運転モードが選択される。信号φ31が「H」レベルにされると、周波数調整部32によって発振器33の出力クロック信号φ33の周波数が上記周波数fHから徐々に下降される。
クロック信号φ33の周波数が下降すると、直流電圧Vdcを参照交流電圧Vrにする応答速度が低下し、減算器23(図3)からの偏差ΔVdcが負の値になる。偏差ΔVoが負の所定値VMに到達すると、周波数調整部32によって発振器33の発振周波数の下降が停止される。これにより、交流出力電圧Voを参照交流電圧Vrにすることが可能な範囲内でクロック信号φ33の周波数が下限値fLに設定される。
三角波発生器34によってクロック信号φ33と同じ周波数fLの三角波信号Cuが生成される。電圧指令値Virと三角波信号Cuとが比較器35によって比較され、バッファ36およびインバータ37によってゲート信号Au,Buが生成される。
また、ゲート制御回路27では、ゲート信号Au,Buと同様の方法でゲート信号Av,Bvおよびゲート信号Aw,Bwが生成される。コンバータ6(図2)では、ゲート信号Au,Bu,Av,Bv,Aw,Bwに基づいてIGBTQ1〜Q6の各々がオンおよびオフされ、商用交流電源15からの商用周波数の三相交流電圧が直流電圧Vdcに変換される。この直流電圧Vdcは、インバータ8によって商用周波数の三相交流電圧に再変換されて負荷16に供給される。負荷16は、三相交流電圧を受け、電流を消費せずに待機する。
この省電力運転モードでは、IGBTQ1〜Q6の各々が比較的低い周波数fLでオンおよびオフするので、IGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失が小さくなり、安定化電源装置1の効率が高くなる。
以上のように、この実施の形態1では、負荷電流ILが所定値Icよりも大きい場合は、三角波信号Cuの周波数を比較的高い周波数fHに設定し、負荷電流ILが所定値Icよりも小さい場合は、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内で三角波信号Cuの周波数を下限値fLに設定する。したがって、負荷16が電流を消費しない待機状態である場合には、コンバータ6のIGBTQ1〜Q6で発生するスイッチング損失を低減することができ、安定化電源装置1の効率を高めることができる。
図6は、実施の形態1の変更例を示す回路ブロック図であって、図4と対比される図である。図6において、この変更例では、周波数調整部32が周波数調整部41で置換されている。周波数調整部41は、判定器31の出力信号φ31が「H」レベルにされた場合には、減算器23からの偏差ΔVoをモニタしながら、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数をfHから下降させる。
クロック信号φ33の周波数を下降させて行くと、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにする応答速度が遅くなり、減算器23からの偏差ΔVdc=Vr−Vdcfが負の値になる。偏差ΔVdcが負の所定値Vmに到達したとき、周波数調整部41は、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を徐々に上昇させ、ΔVdc=0となったときにクロック信号φ33の周波数の上昇を停止させる。
これにより、クロック信号φ33の周波数は、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内で下限値fLに設定される。他の構成および動作は、実施の形態1と同じであるので、その説明は繰り返さない。この変更例でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
図7は、実施の形態1の他の変更例を示す回路ブロック図であって、図4と対比される図である。図7において、この変更例では、周波数調整部32が周波数調整部42で置換されている。周波数調整部42は、判定器31の出力信号φ31が「H」レベルから「L」レベルに立ち下げられた場合には、減算器23からの偏差ΔVdcをモニタしながら、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を下限値fLから上昇させる。
クロック信号φ33の周波数を上昇させて行くと、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにする応答速度が速くなり、減算器23からの偏差ΔVdc=Vr−Vdcfが負の値から0に向かって変化する。周波数調整部41は、ΔVdc=0となったときにクロック信号φ33の周波数の上昇を停止させる。
これにより、クロック信号φ33の周波数(すなわち三角波信号Cuの周波数)は、負荷電流ILの大きさに関係なく、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内において下限値に設定される。他の構成および動作は、実施の形態1と同じであるので、その説明は繰り返さない。この変更例でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
図8は、実施の形態1のさらに他の変更例を示す回路ブロック図であって、図4と対比される図である。図8において、この変更例では、判定器31と周波数調整部32との間にスイッチ43が追加されている。スイッチ43の第1端子43aは判定器31の出力信号φ31を受け、スイッチ43の第2端子43bは操作部13(図1)で生成される信号SEを受け、スイッチ43の共通端子43cは周波数調整部32に接続される。安定化電源装置1の使用者は、操作部13を操作して信号φ43および信号SEを生成する。
スイッチ43は、操作部13で生成される信号φ43によって制御される。信号φ43が「H」レベルである場合は、スイッチ43の第1端子43aおよび共通端子43c間が導通し、判定器31の出力信号φ31がスイッチ43を介して周波数調整部32に与えられる。この場合、この変更例は実施の形態1と同じになる。
信号φ43が「L」レベルである場合は、スイッチ43の第2端子43bおよび共通端子43c間が導通し、操作部13からの信号SEがスイッチ43を介して周波数調整部32に与えられる。周波数調整部32は、信号SEが「L」レベルである場合は、発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を比較的高い周波数fHに設定する。
また周波数調整部32は、信号SEが「H」レベルである場合は、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲内で発振器33の出力クロック信号φ33の周波数を下限値fLに設定する。
すなわち、周波数調整部32は、信号SEが「H」レベルである場合において、負荷電流ILが減少して偏差ΔVdcが正の値になったときには、偏差ΔVdcをモニタしながら三角波信号Cuの周波数を下降させ、偏差ΔVdcが負の値VMになったときに三角波信号Cuの周波数の下降を停止させることにより、三角波信号Cuの値を下限値に調整する。
また周波数調整部32は、信号SEが「H」レベルである場合において、負荷電流ILが増加して偏差ΔVoが負の値になったときには、偏差ΔVoをモニタしながら三角波信号Cuの周波数を上昇させ、偏差ΔVdcが0になったときに三角波信号Cuの周波数の上昇を停止させることにより、三角波信号Cuの値を下限値に調整する。
この変更例では、実施の形態1と同じ効果が得られる他、操作部13を操作することにより、三角波信号Cuの周波数を比較的高い値fHに設定する通常運転モード(φ43=L,SE=L)と、三角波信号Cuの周波数を下限値fLに設定する省電力運転モード(φ43=L,SE=H)とのうちの所望の運転モードを選択することができる。なお、周波数調整部32の代わりに周波数調整部41(図6)または周波数調整部42(図7)を設けてもよい。
[実施の形態2]
図9は、この発明の実施の形態2による無停電電源システムの構成を示すブロック図である。図9において、この無停電電源システムは、安定化電源装置1、複数(図9では2つ)の無停電電源装置U1,U2、および複数(この場合は2つ)のバッテリB1,B2を備える。
安定化電源装置1は、図1に示したように、交流入力端子T1および交流出力端子T2を含む。交流入力端子T1は、バイパス交流電源45からの交流電圧Viを受ける。バイパス交流電源45は、交流電力を出力する自家発電機であってもよいし、商用交流電源であっても構わない。
安定化電源装置1は、実施の形態1で説明したように、バイパス交流電源45から受けた交流電圧Viを直流電圧Vdcに一旦変換し、その直流電圧Vdcを商用周波数の交流電圧Voに変換して交流出力端子T2に出力する。交流出力電圧Voの電圧変動率(たとえば±2%)は、交流入力電圧Viの電圧変動率(たとえば±10%)よりも小さい。
また安定化電源装置1は、実施の形態1で説明したように、出力電流Ioが所定値Icよりも小さい場合には、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲で三角波信号Cuの周波数を下限値fLに調整し、コンバータ6で発生する損失を低減する。また安定化電源装置1は、出力電流Ioが所定値Icよりも大きい場合は、三角波信号Cuの周波数を比較的高い値fHに設定し、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrに安定に維持する。
無停電電源装置U1,U2の各々は、交流入力端子T11、バイパス入力端子T12、バッテリ端子T13、および交流出力端子T14を備える。交流入力端子T11は、商用交流電源15から商用周波数の交流電圧Viを受ける。バイパス入力端子T12は、安定化電源装置1の交流出力端子T2から交流電圧Voを受ける。
バッテリ端子T13は、対応するバッテリB1またはB2に接続される。バッテリB1,B2の各々は、直流電力を蓄える。交流出力端子T14は、対応する負荷LD1またはLD2に接続される。負荷LD1,LD2は、それぞれ無停電電源装置U1,U2から供給される交流電力によって駆動される。
無停電電源装置U1は、商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時には、商用交流電源15からの交流電力を直流電力に一旦変換し、その直流電力をバッテリB1に蓄えるとともに、商用周波数の交流電力に変換して負荷LD1に供給する。
このとき無停電電源装置U1は、商用交流電源15から受けた交流電圧Viを直流電圧Vdcに一旦変換し、その直流電圧Vdcを商用周波数の交流電圧Voに変換して交流出力端子T14に出力する。交流出力電圧Voの電圧変動率(たとえば±2%)は、交流入力電圧Viの電圧変動率(たとえば±10%)よりも小さい。
また無停電電源装置U1は、商用交流電源15からの交流電力の供給が停止された停電時には、バッテリB1の直流電力を商用周波数の交流電力に変換して負荷LD1に供給する。したがって、停電が発生した場合でも、バッテリB1に直流電力が蓄えられている期間は、負荷LD1の運転を継続することができる。
さらに無停電電源装置U1は、内蔵のインバータが故障した場合には、安定化電源装置1からの交流電力を負荷LD1に供給する。無停電電源装置U2も、無停電電源装置U1と同じである。
無停電電源装置U1,U2のインバータが故障していない場合は、安定化電源装置1から負荷LD1,LD2への電力供給は行なわれないので、安定化電源装置1の出力電流Ioは所定値Icよりも小さい。この場合は、安定化電源装置1のコンバータ6は下限値fLの周波数で駆動され、コンバータ6で発生する損失は小さくされる。
無停電電源装置U1(またはU2)のインバータが故障した場合は、安定化電源装置1から負荷LD1(またはLD2)に交流電力が供給されるので、安定化電源装置1の出力電流Ioは所定値Icよりも大きくなる。この場合は、安定化電源装置1のコンバータ6は比較的高い周波数fHで駆動され、電圧変動率の小さな交流電圧Voが負荷LD1(またはLD2)に供給される。
図10は、無停電電源装置U1の構成を示す回路ブロック図である。この無停電電源装置U1は、商用交流電源15からの三相交流電力を直流電力に一旦変換し、その直流電力を三相交流電力に変換して負荷LD1に供給するものである。図10では、図面および説明の簡単化のため、三相(U相、V相、W相)のうちの一相(たとえばU相)に対応する部分の回路のみが示されている。
図10において、この無停電電源装置U1は、交流入力端子T11、バイパス入力端子T12、バッテリ端子T13、および交流出力端子T14を備える。交流入力端子T11は、商用交流電源15から商用周波数の交流電力を受ける。バイパス入力端子T12は、安定化電源装置1から商用周波数の交流電力を受ける。
バッテリ端子T13は、バッテリ(電力貯蔵装置)B1に接続される。バッテリB1は、直流電力を蓄える。バッテリB1の代わりにコンデンサが接続されていても構わない。交流出力端子T14は、負荷LD1に接続される。負荷LD1は、交流電力によって駆動される。
この無停電電源装置U1は、さらに、電磁接触器51,57,63,65、電流検出器52,60、コンデンサ53,58,62、リアクトル54,61、コンバータ55、双方向チョッパ56、インバータ59、半導体スイッチ64、操作部66、および制御装置67を備える。
電磁接触器51およびリアクトル54は、交流入力端子T11とコンバータ55の入力ノードとの間に直列接続される。コンデンサ53は、電磁接触器51とリアクトル54の間のノードN11に接続される。電磁接触器51は、無停電電源装置U1の使用時にオンされ、たとえば無停電電源装置U1のメンテナンス時にオフされる。
ノードN11に現れる交流入力電圧Viの瞬時値は、制御装置67によって検出される。交流入力電圧Viの瞬時値に基づいて、停電の発生の有無などが判別される。電流検出器52は、ノードN11に流れる交流入力電流Iiを検出し、その検出値を示す信号Iifを制御装置67に与える。
コンデンサ53およびリアクトル54は、低域通過フィルタを構成し、商用交流電源15からコンバータ55に商用周波数の交流電力を通過させ、コンバータ55で発生するスイッチング周波数の信号が商用交流電源15に通過することを防止する。
コンバータ55は、制御装置67によって制御され、商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時は、交流電力を直流電力に変換して直流ラインL11に出力する。商用交流電源15からの交流電力の供給が停止された停電時は、コンバータ55の運転は停止される。
コンバータ55は、コンバータ6(図2)と同じ構成であり、6組のIGBTおよびダイオードを含む。コンバータ55の出力電圧は、所望の値に制御可能になっている。コンデンサ53、リアクトル54、およびコンバータ55は順変換器を構成する。
コンデンサ58は、直流ラインL11に接続され、直流ラインL11の電圧を平滑化させる。直流ラインL11に現れる直流電圧Vdcの瞬時値は、制御装置67によって検出される。直流ラインL11は双方向チョッパ56の高電圧側ノードに接続され、双方向チョッパ56の低電圧側ノードは電磁接触器57を介してバッテリ端子T13に接続される。
電磁接触器57は、無停電電源装置U1の使用時はオンされ、たとえば無停電電源装置U1およびバッテリB1のメンテナンス時にオフされる。バッテリ端子T13に現れるバッテリB1の端子間電圧Vbの瞬時値は、制御装置67によって検出される。
双方向チョッパ56は、制御装置67によって制御され、商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時は、コンバータ55によって生成された直流電力をバッテリB1に蓄え、商用交流電源15からの交流電力の供給が停止された停電時は、バッテリB1の直流電力を直流ラインL11を介してインバータ59に供給する。
双方向チョッパ56は、直流電力をバッテリB1に蓄える場合は、直流ラインL11の直流電圧Vdcを降圧してバッテリB1に与える。また、双方向チョッパ56は、バッテリB1の直流電力をインバータ59に供給する場合は、バッテリB1の端子間電圧Vbを昇圧して直流ラインL11に出力する。直流ラインL11は、インバータ59の入力ノードに接続されている。
インバータ59は、制御装置67によって制御され、コンバータ55または双方向チョッパ56から直流ラインL11を介して供給される直流電力を商用周波数の交流電力に変換して出力する。すなわち、インバータ59は、通常時はコンバータ55から直流ラインL11を介して供給される直流電力を交流電力に変換し、停電時はバッテリB1から双方向チョッパ56を介して供給される直流電力を交流電力に変換する。インバータ59の出力電圧は、所望の値に制御可能になっている。インバータ59は、インバータ8(図2)と同じ構成であり、6組のIGBTおよびダイオードを含む。
インバータ59の出力ノードはリアクトル61の一方端子に接続され、リアクトル61の他方端子(ノードN12)は電磁接触器63を介して交流出力端子T4に接続される。コンデンサ62は、ノードN12に接続される。
電流検出器60は、インバータ59の出力電流Ioの瞬時値を検出し、その検出値を示す信号Iofを制御装置67に与える。ノードN12に現れる交流出力電圧Voの瞬時値は、制御装置67によって検出される。
リアクトル61およびコンデンサ62は、低域通過フィルタを構成し、インバータ59で生成された商用周波数の交流電力を交流出力端子T14に通過させ、インバータ59で発生するスイッチング周波数の信号が交流出力端子T14に通過することを防止する。インバータ59、リアクトル61、およびコンデンサ62は逆変換器を構成する。
電磁接触器63は、制御装置67によって制御され、インバータ59によって生成された交流電力を負荷LD1に供給するインバータ給電モード時にはオンされ、安定化電源装置1からの交流電力を負荷LD1に供給するバイパス給電モード時にはオフされる。
半導体スイッチ64は、サイリスタを含み、バイパス入力端子T12と交流出力端子T14との間に接続される。電磁接触器65は、半導体スイッチ64に並列接続される。半導体スイッチ64は、制御装置67によって制御され、通常はオフされ、インバータ59が故障した場合は瞬時にオンし、安定化電源装置1からの交流電力を負荷LD1に供給する。半導体スイッチ64は、オンしてから所定時間経過後にオフする。
電磁接触器65は、インバータ59によって生成された交流電力を負荷LD1に供給するインバータ給電モード時にはオフされ、安定化電源装置1からの交流電力を負荷LD1に供給するバイパス給電モード時にはオンされる。
また、電磁接触器65は、インバータ59が故障した場合にオンし、安定化電源装置1からの交流電力を負荷LD1に供給する。つまり、インバータ59が故障した場合は、半導体スイッチ64が瞬時に所定時間だけオンするとともに電磁接触器65がオンする。これは、半導体スイッチ64が過熱されて破損するのを防止するためである。
操作部66は、無停電電源装置U1の使用者によって操作される複数のボタン、種々の情報を表示する画像表示部などを含む。使用者が操作部66を操作することにより、無停電電源装置U1の電源をオンおよびオフしたり、バイパス給電モードおよびインバータ給電モードのうちのいずれか一方のモードを選択することが可能となっている。
制御装置67は、操作部66からの信号、交流入力電圧Vi、交流入力電流Ii、直流電圧Vdc、バッテリ電圧Vb、交流出力電流Io、および交流出力電圧Voなどに基づいて無停電電源装置U1全体を制御する。すなわち、制御装置67は、交流入力電圧Viの検出値に基づいて停電が発生したか否かを検出し、交流入力電圧Viの位相に同期してコンバータ55およびインバータ59を制御する。
さらに制御装置67は、商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時は、直流電圧Vdcが参照直流電圧Vrになるようにコンバータ55を制御し、商用交流電源15からの交流電力の供給が停止された停電時は、コンバータ55の運転を停止させる。
さらに制御装置67は、通常時は、バッテリ電圧Vbが参照バッテリ電圧Vbrになるように双方向チョッパ56を制御し、停電時は、直流電圧Vdcが参照直流電圧Vrになるように双方向チョッパ56を制御する。さらに制御装置67は、交流出力電圧Voが参照交流電圧Vorになるようにインバータ59を制御する。
次に、この無停電電源装置U1の動作について説明する。無停電電源装置U1の使用者が操作部66を操作してインバータ給電モードを選択したものとする。商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時において、インバータ給電モードが選択されると、半導体スイッチ64および電磁接触器65がオフするとともに、電磁接触器51,57,63がオンする。
商用交流電源15から供給される交流電力は、コンバータ55によって直流電力に変換される。コンバータ55によって生成された直流電力は、双方向チョッパ56によってバッテリB1に蓄えられるとともに、インバータ59によって商用周波数の交流電力に変換されて負荷LD1に供給される。
商用交流電源15からの交流電力の供給が停止されると、すなわち停電が発生すると、コンバータ55の運転が停止され、バッテリB1の直流電力が双方向チョッパ56によってインバータ59に供給される。インバータ59は、双方向チョッパ56からの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して負荷LD1に供給する。したがって、バッテリB1に直流電力が蓄えられている期間は、負荷LD1の運転を継続することができる。
このようにインバータ給電モードにおいてインバータ59が故障していない場合には、安定化電源装置1から負荷LD1への電力供給は行なわれないので、安定化電源装置1の出力電流Ioは約0Aであり、所定値Icよりも小さい。このため、安定化電源装置1のコンバータ6は下限値の周波数fLで駆動され、コンバータ6で発生する損失は小さく抑えられる。
インバータ給電モード時においてインバータ59が故障した場合には、半導体スイッチ64が瞬時にオンし、電磁接触器63がオフするとともに、電磁接触器65がオンする。これにより、安定化電源装置1からの交流電力が半導体スイッチ64および電磁接触器65を介して負荷LD1に供給され、負荷LD1の運転が継続される。一定時間後に半導体スイッチ64がオフされ、半導体スイッチ64が過熱されて破損することが防止される。
この場合は、安定化電源装置1から負荷LD1に交流電力が供給されるので、安定化電源装置1の出力電流Ioは所定値Icよりも大きくなる。このため、安定化電源装置1のコンバータ6は比較的高い周波数fHで駆動され、電圧変動率の小さな交流電圧Voが負荷LD1に供給される。
また、無停電電源装置U1の使用者が操作部66を操作してバイパス給電モードを選択した場合は、インバータ給電モード時においてインバータ59が故障した場合と同様になる。すなわち、電磁接触器63および半導体スイッチ64がオフするとともに電磁接触器65がオンし、安定化電源装置1から電磁接触器65を介して負荷LD1に交流電力が供給される。このとき、安定化電源装置1の出力電流Ioは所定値Icよりも大きくなるので、安定化電源装置1のコンバータ6は比較的高い周波数fHで駆動され、電圧変動率の小さな交流電圧Voが負荷LD1に供給される。
無停電電源装置U2の構成および動作は、無停電電源装置U1と同じであるので、その説明は繰り返さない。この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
[実施の形態3]
図11は、この発明の実施の形態3による無停電電源システムの構成を示すブロック図であって、図9と対比される図である。図11を参照して、この無停電電源システムが図9の無停電電源システムと異なる点は、安定化電源装置1が無停電電源装置U0およびバッテリB0で置換されている点である。
無停電電源装置U0は、安定化電源装置1および無停電電源装置U1の両方の機能を有する。すなわち、無停電電源装置U0は、交流入力端子T11、バイパス入力端子T12、バッテリ端子T13、および交流出力端子T14を備える。交流入力端子T11は、商用交流電源15から商用周波数の交流電圧Viを受ける。バイパス入力端子T12は、バイパス交流電源45から商用周波数の交流電圧Viを受ける。バッテリ端子T13は、バッテリB0に接続される。バッテリB0は、直流電力を蓄える。交流出力端子T14は、無停電電源装置U1,U2のバイパス入力端子T12に接続される。
無停電電源装置U0は、商用交流電源15から交流電力が供給されている通常時には、商用交流電源15からの交流電力を直流電力に一旦変換し、その直流電力をバッテリB0に蓄えるとともに、商用周波数の交流電力に変換して無停電電源装置U1,U2のバイパス入力端子T12に供給する。
このとき無停電電源装置U0は、商用交流電源15から受けた交流電圧Viを直流電圧Vdcに一旦変換し、その直流電圧Vdcを商用周波数の交流電圧Voに変換して交流出力端子T14に出力する。交流出力電圧Voの電圧変動率(たとえば±2%)は、交流入力電圧Viの電圧変動率(たとえば±10%)よりも小さい。
また無停電電源装置U0は、商用交流電源15からの交流電力の供給が停止された停電時には、バッテリB0の直流電力を商用周波数の交流電力に変換して交流出力端子T14に出力する。したがって、たとえば無停電電源装置U1がバイパス給電モードである場合において停電が発生したときでも、バッテリB0に直流電力が蓄えられている期間は、負荷LD1の運転を継続することができる。
さらに無停電電源装置U0は、内蔵のインバータが故障した場合には、バイパス交流電源45からの交流電力を無停電電源装置U1,U2のバイパス入力端子T12に供給する。
さらに無停電電源装置U0は、安定化電源装置1と同様に、出力電流Ioが所定値Icよりも小さい場合には、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲で三角波信号Cuの周波数を下限値fLに調整し、コンバータ55で発生する損失を低減する。また無停電電源装置U0は、出力電流Ioが所定値Icよりも大きい場合は、三角波信号Cuの周波数を比較的高い値fHに設定し、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrに安定に維持する。
無停電電源装置U1,U2のインバータ59が故障していない場合は、無停電電源装置U0から負荷LD1,LD2への電力供給は行なわれないので、無停電電源装置U0の出力電流Ioは所定値Icよりも小さい。この場合は、無停電電源装置U0のコンバータ55は下限値fLの周波数で駆動され、コンバータ55で発生する損失は小さくされる。
無停電電源装置U1(またはU2)のインバータが故障した場合は、無停電電源装置U0から負荷LD1(またはLD2)に交流電力が供給されるので、無停電電源装置U0の出力電流Ioは所定値Icよりも大きくなる。この場合は、無停電電源装置U0のコンバータ55は比較的高い周波数fHで駆動され、電圧変動率の小さな交流電圧Voが負荷LD1(またはLD2)に供給される。
図12は、無停電電源装置U0の構成を示す回路ブロック図であって、図10と対比される図である。図12を参照して、無停電電源装置U0が図10の無停電電源装置U1と異なる点は、制御装置67が制御装置70で置換されている点である。
制御装置70は、制御装置67と同じ動作を行なう他、出力電流Ioが所定値Icよりも小さい場合には、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrにすることが可能な範囲で三角波信号Cuの周波数を下限値fLに調整し、コンバータ55で発生する損失を低減する。また制御装置70は、出力電流Ioが所定値Icよりも大きい場合は、三角波信号Cuの周波数を比較的高い値fHに設定し、直流電圧Vdcを参照直流電圧Vrに安定に維持する。
他の構成および動作は、実施の形態2と同じであるので、その説明は繰り返さない。この実施の形態3でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
なお、上記実施の形態1,2,3および種々の変更例を適宜組み合わせてもよいことは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 安定化電源装置、T1,T1a,T1b,T1c,T11 交流入力端子、T2,T2a,T2b,T2c,T14 交流出力端子、T12 バイパス入力端子、T13 バッテリ端子、2,12,51,57,63,65 電磁接触器、3,9,52,60 電流検出器、4,4a,4b,4c,7,11,11a,11b,11c,53,58,62 コンデンサ、5,5a,5b,5c,10,10a,10b,10c,54,61 リアクトル、6,55 コンバータ、8,37,59 インバータ、13,66 操作部、14,67,70 制御装置、15 商用交流電源、16,LD1,LD2 負荷、D1〜D6,D11〜D16 ダイオード、Q1〜Q6,Q11〜Q16 IGBT、21 参照電圧発生回路、22 電圧検出器、23,25 減算器、24 出力電圧制御回路、26 出力電流制御回路、27 ゲート制御回路、31 判定器、32,41,42 周波数調整部、33 発振器、34 三角波発生器、35 比較器、36 バッファ、43 スイッチ、U0,U1,U2 無停電電源装置、B0,B1,B2 バッテリ、45 バイパス交流電源、56 双方向チョッパ、64 半導体スイッチ。

Claims (13)

  1. 複数のスイッチング素子を含み、商用周波数の交流電力を直流電力に変換する順変換器と、
    参照直流電圧と前記順変換器の出力直流電圧との偏差がなくなるように前記商用周波数の正弦波信号を出力する第1の制御部と、
    前記正弦波信号と前記商用周波数よりも高い周波数の三角波信号との高低を比較し、その比較結果に基づいて、前記複数のスイッチング素子を制御するための制御信号を生成する第2の制御部と、
    前記偏差をなくすことが可能な範囲内で前記三角波信号の周波数を下限値に調整する周波数調整部とを備え
    前記周波数調整部は、前記三角波信号の周波数を下降させている場合において前記偏差が負の所定値に到達したときには、前記三角波信号の周波数を上昇させ、かつ、前記偏差が0となったときに前記三角波信号の周波数の上昇を停止させることにより、前記三角波信号の周波数を前記下限値に調整する、電源装置。
  2. 前記周波数調整部は、前記偏差をなくすことが可能な範囲内で前記三角波信号の周波数を前記下限値に調整する第1の運転モードと、前記下限値よりも大きな予め定められた値に前記三角波信号の周波数を設定する第2の運転モードとのうちの選択された方の運転モードを実行する、請求項1に記載の電源装置。
  3. さらに、前記順変換器によって生成された直流電力を前記商用周波数の交流電力に変換して負荷に供給する逆変換器と、
    負荷電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器の検出値が予め定められた電流値よりも小さい場合は前記第1の運転モードを選択し、前記電流検出器の検出値が前記予め定められた電流値よりも大きい場合は前記第2の運転モードを選択する選択部とを備える、請求項2に記載の電源装置。
  4. さらに、前記第1および第2の運転モードのうちの所望の運転モードを選択する選択部を備える、請求項2に記載の電源装置。
  5. さらに、直流電力を前記商用周波数の交流電力に変換して負荷に供給する逆変換器を備え、
    前記順変換器は、商用交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、
    前記商用交流電源から交流電力が供給されている通常時は、前記順変換器によって生成された直流電力が前記逆変換器に供給されるとともに電力貯蔵装置に蓄えられ、
    前記商用交流電源からの交流電力の供給が停止された停電時は、前記電力貯蔵装置の直流電力が前記逆変換器に供給される、請求項1に記載の電源装置。
  6. さらに、前記逆変換器で生成された前記商用周波数の交流電力とバイパス交流電源から供給される前記商用周波数の交流電力とを受け、前記逆変換器が正常である場合は前記逆変換器からの交流電力を前記負荷に与え、前記逆変換器が故障した場合は前記バイパス交流電源からの交流電力を前記負荷に与える切換回路を備える、請求項5に記載の電源装置。
  7. 第1および第2の電源装置を備え、
    前記第1の電源装置は、
    商用交流電源からの商用周波数の交流電力を直流電力に変換する第1の順変換器と、
    直流電力を前記商用周波数の交流電力に変換する第1の逆変換器とを含み、
    前記商用交流電源から交流電力が供給されている通常時は、前記第1の順変換器によって生成された直流電力が前記第1の逆変換器に供給されるとともに第1の電力貯蔵装置に蓄えられ、
    前記商用交流電源からの交流電力の供給が停止された停電時は、前記第1の電力貯蔵装置の直流電力が前記第1の逆変換器に供給され、
    前記第2の電源装置は、
    複数のスイッチング素子を有し、前記商用周波数の交流電力を直流電力に変換する第2の順変換器と、
    前記第2の順変換器によって生成された直流電力を前記商用周波数の交流電力に変換する第2の逆変換器と、
    参照直流電圧と前記第2の順変換器の出力直流電圧と偏差がなくなるように前記商用周波数の正弦波信号を出力する第1の制御部と、
    前記正弦波信号と前記商用周波数よりも高い周波数の三角波信号との高低を比較し、その比較結果に基づいて、前記複数のスイッチング素子を制御するための制御信号を生成する第2の制御部と、
    前記偏差をなくすことが可能な範囲内で前記三角波信号の周波数を下限値に調整する周波数調整部とを含み、
    前記周波数調整部は、前記三角波信号の周波数を下降させている場合において前記偏差が負の所定値に到達したときには、前記三角波信号の周波数を上昇させ、かつ、前記偏差が0となったときに前記三角波信号の周波数の上昇を停止させることにより、前記三角波信号の周波数を前記下限値に調整するように構成され、
    前記第1の電源装置が正常である場合は、前記第1の逆変換器から負荷に交流電力が供給されるとともに、前記第2の逆変換器から前記負荷への交流電力の供給は停止され、
    前記第1の電源装置が故障した場合は、前記第1の逆変換器から前記負荷への交流電力の供給が停止されるとともに、前記第2の逆変換器から前記負荷に交流電力が供給される、電源システム。
  8. 前記周波数調整部は、前記偏差をなくすことが可能な範囲内で前記三角波信号の周波数を下限値に調整する第1の運転モードと、前記下限値よりも大きな予め定められた値に前記三角波信号の周波数を設定する第2の運転モードとのうちの選択された方の運転モードを実行する、請求項7に記載の電源システム。
  9. 前記第2の電源装置は、
    さらに、前記第2の逆変換器の出力電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器の検出値が予め定められた電流値よりも小さい場合は前記第1の運転モードを選択し、前記電流検出器の検出値が前記予め定められた電流値よりも大きい場合は前記第2の運転モードを選択する選択部とを含む、請求項8に記載の電源システム。
  10. 前記第2の電源装置は、さらに、前記第1および第2の運転モードのうちの所望の運転モードを選択する選択部を含む、請求項8に記載の電源システム。
  11. 前記第2の順変換器は、バイパス交流電源からの前記商用周波数の交流電力を直流電力に変換する、請求項7に記載の電源システム。
  12. 前記第2の順変換器は、前記商用交流電源からの交流電力を直流電力に変換し、
    前記商用交流電源から交流電力が供給されている通常時は、前記第2の順変換器によって生成された直流電力が前記第2の逆変換器に供給されるとともに第2の電力貯蔵装置に蓄えられ、
    前記商用交流電源からの交流電力の供給が停止された停電時は、前記第2の電力貯蔵装置の直流電力が前記第2の逆変換器に供給される、請求項7に記載の電源システム。
  13. 前記第1の電源装置は、さらに、前記第1の逆変換器で生成された前記商用周波数の交流電力を受ける第1の入力ノードと、前記第2の電源装置からの前記商用周波数の交流電力を受ける第2の入力ノードと、前記負荷に接続される第1の出力ノードとを含み、前記第1の逆変換器が正常である場合は前記第1の入力ノードを前記第1の出力ノードに接続し、前記第1の逆変換器が故障した場合は前記第2の入力ノードを前記第1の出力ノードに接続する第1の切換回路を含み、
    前記第2の電源装置は、さらに、前記第2の逆変換器で生成された前記商用周波数の交流電力を受ける第3の入力ノードと、バイパス交流電源からの前記商用周波数の交流電力を受ける第4の入力ノードと、前記第2の入力ノードに接続される第2の出力ノードとを含み、前記第2の逆変換器が正常である場合は前記第3の入力ノードを前記第2の出力ノードに接続し、前記第2の逆変換器が故障した場合は前記第4の入力ノードを前記第2の出力ノードに接続する第2の切換回路を含む、請求項12に記載の電源システム。
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