JP6702806B2 - タイヤ管理装置及びタイヤ管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ管理装置に関し、特に、車両に装着されるタイヤの使用期間が平均化されるようにタイヤを管理するタイヤ管理装置及びタイヤ管理プログラムに関する。
従来、車両に装着されたタイヤは、トレッドゴムの偏摩耗を防止するため、所定距離走行毎に装着位置を入れ替える所謂ローテーションが行われている。そして、タイヤは、トレッドゴムの摩耗がある程度進行すると、廃棄処理されるか、新品のトレッドゴムに張り替えるリトレッドがなされている。
また、タイヤの劣化としては、トレッドゴムの摩耗に限らず、トレッドゴム以外のタイヤケース(以下、ケースという)の外的な要因による傷や、経時的ひび割れ等が生じ得ることが知られている。そして、トレッドゴムの摩耗や傷等の劣化は、目視によりその状態を確認することができるため、比較的管理が容易である。一方で、ケースの劣化は、目視ではその状態について把握することが難しく、例えば、特許文献1には、ケースの経時的な劣化を予測する技術が開示されている。
特許文献1によれば、ケースのライフ(寿命)をある程度予測することができるものの、トレッドゴムの摩耗やケースの経時的な劣化の進行は、車両における装着位置により異なり、また、各タイヤのトレッドゴムの摩耗による劣化の進行とケースの経時的な劣化の進行とが一致しているとは限らず、ユーザーがこれらを含めてタイヤの状態を把握し、タイヤを管理することは容易なことではない。
特開2014−46879号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、車両に装着されるタイヤの使用期間が平均化されるようにタイヤの管理を可能にするタイヤ管理装置及びタイヤ管理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのタイヤ管理装置の構成として、車両に装着されたタイヤの劣化傾向及び劣化状態を装着位置毎に予測する劣化状態予測手段と、劣化状態予測手段により予測された劣化傾向及び劣化状態に基づいて、タイヤの使用可能期間をタイヤの装着位置毎に予測する使用可能期間予測手段と、劣化状態予測手段により予測された各タイヤの劣化傾向を、車両におけるタイヤの装着位置毎の装着位置劣化特性とし、当該装着位置劣化特性と、使用可能期間予測手段により予測された各タイヤの使用可能期間とに基づいて、各タイヤの使用期間が平均化されるように車両におけるタイヤの装着位置の変更案を立案する装着位置立案手段と、を備えるようにした。
本構成によれば、車両に装着されたタイヤの使用期間を平均化するようにタイヤを管理することができる。即ち、特定のタイヤのみ劣化が進行しないように管理することができる。
また、タイヤ管理装置の他の構成として、劣化状態予測手段は、各タイヤにおけるトレッドゴム及びケースの劣化傾向及び劣化状態を個別に予測することにより、各タイヤの劣化状態を精度良く把握できる。
また、タイヤ管理装置の他の構成として、使用可能期間予測手段は、各タイヤにおけるトレッドゴム及びケースの使用可能期間を個別に予測することにより、タイヤとしての残り寿命を精度良く把握できる。
また、タイヤ管理装置の他の構成として、装着位置立案手段は、使用可能期間予測手段により予測された各タイヤのトレッドゴム及びケースの使用可能期間のうち、使用可能期間が短い方に基づいて、タイヤの装着位置の変更案を立案することにより、より精度良くタイヤを管理することができる。
また、タイヤ管理装置の他の構成として、装着位置立案手段により立案されたタイヤの装着位置の変更案を表示する表示出力手段をさらに備えたので、視覚的に装着位置を確認できる。
また、コンピュータを上述の各手段として機能させるプログラムとして構成してもよい。
タイヤ管理装置の概略構成を示す図である。 サーバーの構成を示す図である。 劣化状態予測手段の構成の一実施形態を示すブロック図である。 トレッドゴムの摩耗傾向の一例を示すグラフである。 ケース劣化傾向算出手段の構成の一実施形態を示す図である。 温度履歴線及び酸素濃度履歴線を示す図である。 入力設定画面の一例を示す図である。 タイヤの装着位置の違いによるトレッドゴムの摩耗傾向を示すグラフである。 タイヤの装着位置の違いによるケースの劣化傾向を示すグラフである。 装着位置立案手段による装着位置の変更案の立案工程を示す概略フロー図である。 S400の処理を示すフロー図である。 S420の処理を示すフロー図である。 S450の処理を示すフロー図である。 S500の処理を示すフロー図である。 S500の処理に基づいてタイヤを入れ替えた場合のタイヤR1乃至R6の使用可能期間の変化を示すグラフである。 S530の処理を示すフロー図である。 S530の処理によりタイヤを入れ替えた場合のタイヤR1乃至R6の使用可能期間の変化を示すグラフである。 S560の処理を示すフロー図である。 S600の処理を示すフロー図である。 S650の処理を示すフロー図である。 S700の処理を示すフロー図である。 ユーザー端末におけるタイヤ現状情報と装着位置の変更案の表示例である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、タイヤ管理装置の一実施形態を示す構成図である。
タイヤ管理装置1は、タイヤの使用状態を取得するタイヤ使用状態取得手段2と、タイヤを管理するサーバー3と、ユーザー端末4とで構成される。
[タイヤ使用状態取得手段の構成]
タイヤ使用状態取得手段2は、車両に搭載され、車両における各タイヤの使用状態に関する情報を取得する。タイヤ使用状態取得手段2は、例えば、TPMS(Tire Pressure Monitoring System)20、運行記録計22、タイヤ情報通信手段24等により構成される。
TPMS20は、タイヤの気室内に設けられたセンサによってタイヤ内の空気の温度や圧力を計測する装置である。TPMS20により計測され、送信された温度や圧力に関する情報は、タイヤの使用期間中の温度履歴や圧力履歴のデータとして車室内に設けられた本体ユニットに蓄積され、タイヤの状態を示すタイヤ状態情報として記録される。運行記録計22は、ジャイロセンサーやGPSを備え、車両と電気的に接続されることにより車両の運行情報を記録する。運行記録計22には、例えば、走行距離・速度、エンジン回転数、アイドリング時間、車両の加速度、走行経路等の走行状態に関する情報の時系列変化が記録される。
タイヤ情報通信手段24は、ネットワーク回線5を通じてサーバー3やユーザー端末4と通信する装置である。タイヤ情報通信手段24は、TPMS20及び運行記録計22と接続され、各装置に記録されたタイヤ状態情報、運行情報をサーバー3に送信する。なお、タイヤ情報通信手段24から送信されるタイヤ状態情報及び運行情報は、ネットワーク回線5を介してユーザー端末4に送信した後に、ユーザー端末4からサーバー3に送信しても良く、サーバー3及びユーザー端末4の両方に送信する構成としてもよい。このように、タイヤ使用状態取得手段2は、使用中のタイヤにおけるタイヤ状態情報と、運行状態とを自動的に取得し、サーバー3側に送信する構成である。
[サーバーの構成]
図2は、サーバー3の概略構成を示す図である。サーバー3は、ハードウェア資源として設けられた演算手段としてのCPU10、ROM,RAM等の記憶手段12、キーボードやマウス、或いは、磁気,光学ドライブ等の入力手段14、モニター等の表示手段16、ネットワークインターフェイスや外部機器等を接続する外部接続インターフェース(外部IF)18等を備える。CPU10が記憶手段12に格納された各プログラムに従って後述の処理を実行することにより、サーバー3を後述の各手段として機能させる。サーバー3は、例えば、タイヤの製造元や、タイヤの製造元から委託された委託業者、タイヤの販売業者等により管理される。
図1に示すように、サーバー3は、通信処理手段30と、データベース32と、気象情報取得手段34と、劣化状態予測手段36と、使用可能期間予測手段38と、装着位置立案手段40と、データ蓄積手段42と、表示出力手段44とを備える。通信処理手段30は、上述のタイヤ使用状態取得手段2との通信や、ユーザー端末4との通信を確立する。
[データベースについて]
データベース32は、ユーザー情報、タイヤ特性情報、及びシミュレーションモデル情報とを有する。ユーザー情報としては、例えば、管理対象となるタイヤが装着された車両に関する車両情報と、当該車両に装着されたタイヤに関するタイヤ情報とが挙げられる。車両情報としては、例えば、管理対象のタイヤの登録日、タイヤ情報の更新日、車両が用いられる業種、車両タイプ、車両番号、操舵軸、駆動軸、トレーラ軸等の軸数、軸リフト機構(リフトアクスル機構)の有無、軸重、軸距、及び非積載時の軸重等の諸元、やタイヤ情報通信手段24のID番号等の車両に関する情報を含む。
タイヤ情報としては、タイヤの車両への装着日及びその時点の車両の走行距離、装着位置、装着位置毎のタイヤ型式、リトレッド歴の有無、リトレッド歴が有る場合におけるリトレッド日、ローテーション歴の有無、ローテーション歴が有る場合における装着位置の変更日、変更位置及びその時点の走行距離等を含む。
これら車両情報及びタイヤ情報を含むユーザー情報は、例えば、管理対象のタイヤの登録時のユーザーIDにより管理される。なお、「ユーザー」とは、ユーザー端末4を操作してサーバー3から提供される情報を確認する者を意味し、例えばドライバー、運送業者、リトレッド業者、タイヤ販売者等をいう。
上述のユーザー情報や車両情報は、例えばネットワーク回線5を通じたユーザーによる入力、或いは、サーバー3の管理者によって入力可能である。
タイヤ特性情報は、管理対象であるタイヤを構成する各ゴム部材の材料物性(弾性特性、熱伝導特性)やコード部材の材料物性(剛性特性、熱伝導特性)等の物性値を含む。物性値には、密度ρ、弾性係数z(縦弾性係数、横弾性係数)、損失正接(以下tanδと示す)、ビードコアの弾性率等の材料特性、比熱c、熱伝導率k、拡散係数D等が挙げられる。当該タイヤ特性情報は、タイヤの型式に紐付けしてデータベース32に格納される。
シミュレーションモデル情報は、管理対象となるタイヤをモデル化したタイヤモデルMや、タイヤが走行したとされる路面モデルNを備える。タイヤモデルMは、タイヤ型式毎にその形状、及び構造と対応するように、例えばタイヤ設計時のCADデータに基づいて作成される。また、タイヤモデルMは、3次元の立体モデルや2次元の断面モデル等として作成され、タイヤを構成する部材毎に複数の要素の集合体として構成される。また、タイヤモデルMは、タイヤの型式ごとに予め複数格納されており、タイヤの交換が行われたような場合には、交換後の新たな型式に対応するタイヤモデルMを読み出し可能である。
路面モデルNは、例えば平坦な剛体の板要素としてモデル化される。なお、実際の路面の凹凸を再現するように、立体要素を含んだモデルとしても良い。なお、タイヤモデルM、及び路面モデルNは、上記形態に限定されず、シミュレーションが可能なモデルであればその形式は問わない。さらに、路面モデルNは、後段の処理においてタイヤモデルMに境界条件として与えることで省略可能である。
[気象情報取得手段について]
気象情報取得手段34は、天気や気温に関する情報を取得する手段であって、例えば、ネットワーク回線5を介して、気象庁や民間の気象情報を提供する企業から天気や気温等を含む気象に関する情報を取得する。気象情報取得手段34は、例えば、各地の天気や気温等の1日の気象変化を日毎或いは時間毎に自動的に取得する。気象情報取得手段34によって取得された気象情報は、データベース32に気象履歴として格納される。なお、気象情報は、気象情報取得手段34による取得に限らず、サーバー3を管理する管理者によって手動入力することや手動入力と気象情報取得手段34による取得とを組み合わせても良い。
[劣化状態予測手段について]
図3は、劣化状態予測手段36の構成の一実施形態を示すブロック図である。同図に示すように、劣化状態予測手段36は、トレッドゴムの摩耗傾向を算出するトレッドゴム摩耗傾向算出手段46と、タイヤケースの劣化傾向を算出するケース劣化傾向算出手段48とを備える。
トレッドゴム摩耗傾向算出手段46は、例えば、ネットワーク回線5を介してユーザー端末4から入力される管理対象のタイヤのタイヤ点検情報に基づいて、タイヤ毎にトレッドゴムの摩耗傾向を算出する。図4は、トレッドゴムの摩耗傾向の一例を示すグラフである。同図に示すプロットは、日々の点検によりユーザー端末4から入力された走行距離と、その走行距離における溝残量Hを示している。トレッドゴム摩耗傾向算出手段46では、入力された走行距離と溝残量Hの相関を、例えば最小二乗近似等により一次近似することにより、当該タイヤの摩耗傾向を示す摩耗傾向線pを算出する。
図5は、ケース劣化傾向算出手段48の構成の一実施形態を示す図である。ケース劣化傾向算出手段48は、管理対象のタイヤに対応したタイヤモデルMをデータベース32から読み込み、タイヤモデルMを用いてタイヤの劣化状態を時系列的にシミュレーションすることによりケースの劣化傾向を算出する。
図5に示すように、ケース劣化傾向算出手段48は、概略、温度履歴算出手段50と、物性値設定手段52と、酸素濃度履歴算出手段70とを備える。
物性値設定手段52は、データベース32から読み出したタイヤモデルMとタイヤ特性情報とを読み込み、タイヤモデルMを構成する複数の要素ごとに上述した物性値を設定する。
温度履歴算出手段50は、例えば、新品時から現在に至るまでのタイヤに生じた温度の履歴を算出する。温度履歴算出手段50は、応力算出条件設定部54と、損失正接設定部56、弾性係数設定部58と、応力算出部60と、発熱量算出部62と、温度算出条件設定部64と、温度算出部66と、結果処理部68とを備える。応力算出条件設定部54、損失正接設定部56、弾性係数設定部58、応力算出部60は、タイヤ使用時の変形に伴なって生じる発熱を考慮し、発熱量を予測するための手段であり、タイヤ使用時の形状解析手段として機能する。
温度履歴算出手段50は、物性値設定手段52により物性値が設定されたタイヤモデルM(立体モデル)を用いて以下のように温度履歴を算出する。
応力算出条件設定部54は、後述の応力算出部60においてタイヤRの使用中における応力σ、ひずみεを算出するために必要とされる条件をタイヤモデルMに設定する。例えば、応力算出条件設定部54では、タイヤ情報に基づいてタイヤRの車両における装着位置を特定し、当該位置における車両の軸重を取得するとともに、積載情報に基づいて当該位置における積載荷重を算出する。そして、積載荷重と軸重とを合算することにより、タイヤRに作用した荷重をタイヤモデルMに設定する。タイヤに作用する荷重は、リムからタイヤR、タイヤRから路面へと伝達されることから、例えば、タイヤモデルMのうち、リムに当接する位置に対応する要素の節点に対して設定される。また、当該リムに当接する節点には、例えば、互いの位置関係に変化がない剛体条件(変形しない条件)が設定される。なお、リムの当接する節点に設定される条件は、上記の剛体条件(変形しない条件)に限定されず、例えば、リムへの接触状態は維持されるが節点同士の位置関係に変化を許容するように、リムへの接触だけを拘束する拘束条件等が合わせて設定される。また、タイヤRの気室を形成する要素には、タイヤ内圧力データに基づく圧力が設定される。
損失正接設定部56は、物性値設定手段52により、タイヤモデルMの各要素に関数として設定されたtanδの値を設定する。tanδは、温度Tの関数として設定されているため、数値に置き換える必要がある。そこで、損失正接設定部56では、各要素に関数として設定されたtanδに温度Tを付与することでtanδの数値を算出し、各要素に設定する。tanδと温度Tとの相関については、例えば、タイヤを構成するゴム部材全てについて試験片を用意し、JIS K6394,ISO 4664に基づいて加熱する温度を変更しつつ、各温度におけるtanδを測定することにより取得可能である。そして、得られたtanδと温度Tの相関は、例えば、最小二乗近似等により関数化され、データベース32に登録される。損失正接設定部56は、このような関数をデータベース32から取得し、各要素の温度Tが設定、更新される毎に対応する温度Tのtanδをゴム部材毎に算出することにより、各要素に数値化されたtanδを設定する。
弾性係数設定部58は、タイヤモデルMの各要素に関数として設定された弾性係数の値を算出する。弾性係数は、上記tanδと同様に、温度Tの関数として設定されているため、数値に置き換える必要がある。そこで、tanδと同様に、予め実験によりゴム部材毎に弾性係数と温度Tとの関係を部材毎に関数として求めておき、各要素に温度Tが設定、更新される毎に対応する温度Tの弾性係数をゴム部材毎に算出することにより、各要素に数値化された弾性係数を設定する。
応力算出部60は、タイヤモデルMが路面モデルNに接地した状態を設定し、走行中のタイヤRに作用する応力σ及びひずみεを算出する。具体的には、応力算出部60は、応力算出条件設定部54により設定されたタイヤ内の圧力、荷重等の条件と、物性値設定手段52により各要素に設定された密度ρ、損失正接tanδ、弾性係数、ビードコアの剛性等の材料特性を示す物性値とに基づいて、各要素の応力解析をすることにより各要素の応力σ及びひずみεを算出する。
発熱量算出部62は、タイヤ使用時の変形に伴なう発熱量Qを算出する。タイヤRは、路面に接地して転動することで変形し、各部材にひずみが生じる。当該ひずみは、タイヤRの転動においてひずみエネルギーロスを引き起こし、ほとんどが熱として放出されるものとして考えられる。そこで、発熱量Qを、ひずみエネルギーを算出する式([数1]の右辺に示す式)により算出する。
Vは各要素の体積、σは各要素の応力,εは各要素のひずみ、tanδは各要素の損失正接である。なお、各要素の体積Vは、タイヤモデルMの無負荷の形状の大きさを採用している。
温度算出条件設定部64は、後述の温度算出部66によりタイヤRの温度を算出するための温度初期条件や温度条件をタイヤモデルMに設定する。温度初期条件は、全ての要素に設定される。例えば、温度初期条件には、TPMS20が計測を開始したときの温度Tが全ての要素に設定される。リム組みされ、内圧が印加された直後の新品のタイヤRは、温度及び気室内の空気の温度Tが外気の温度と同じと考えることができる。そこで、TPMS20が計測した温度Tは外気の温度を計測したものと見なし、その温度Tを初期温度としてタイヤモデルMの全ての要素に設定する。
温度条件は、タイヤ外周面に対応する各節点に設定される。また、タイヤ外周面の節点には、速度に応じた熱伝達条件が設定され、雰囲気温度として気象履歴データに記録された気温が設定される。また、タイヤ内周面(気室モデルMcとタイヤモデルMとの境界)に対応する各節点には、タイヤから気室内の空気への熱伝達率や、気室内の空気からタイヤへの熱伝達率が設定される。
なお、タイヤ内周面に対応する節点とはインナーライナーの表面と気室との境界に設けられた節点をいう。また、タイヤ外周面の要素とはリムクッションゴム、サイドゴム及びトレッドゴム等の表面と大気との境界に位置する節点をいう。また、車両情報の入力時に、車両の側方、即ち、操舵軸と駆動軸との間に排気口がありとの設定がなされている場合には、排気口の後方に位置するタイヤの外周面には排気口から排出される排気温度が設定される。
温度算出部66は、タイヤRの使用時における温度をタイヤモデルMの要素毎に算出する。本実施形態では、当該算出において、タイヤRの変形にともなう発熱量Qを考慮し、上記温度算出条件設定部64により設定された条件に基づいてタイヤRの各部の温度を算出する。
温度算出部66では、[数2]に示す式(非定常熱伝導方程式)を基礎方程式とし、この[数2]を有限要素法の手法に基づいて有限要素方程式(離散方程式)に変換し、左辺の時間微分項を時間積分することで、所定時間Δt後の各要素における温度を算出する。つまり、温度算出部66による温度Tの計算の開始時刻t0をタイヤ新品時とし、現在の時刻ENDに至るまでの間を時刻間隔Δt毎に進行するように、繰り返し計算する。これにより、タイヤRの温度履歴、詳細にはタイヤモデルMの各要素における温度Tの時間履歴が算出される。
ここで、ρは密度、cは比熱、kは熱伝導率、Qは発熱量である。
温度算出部66では、タイヤ使用時の変形による発熱を考慮して各時刻におけるタイヤRの温度Tを[数2]により算出するが、上述したように、発熱量Qを計算するための各ゴム部材の弾性係数やtanδは温度Tの関数である。つまり、発熱量Qも温度Tの関数である。そこで、本実施形態では、タイヤRの温度Tを、温度算出部66の[数2]による各要素の温度Tの演算と、[数2]に入力される発熱量Qの演算と、発熱量Qを算出する[数1]に入力される応力σ及びひずみεを取得するためのタイヤRの応力計算とを連成させて算出する。連成により温度算出部66により算出される各時刻における各要素の温度Tは、算出される毎に結果処理部68に出力される。
結果処理部68は、温度算出部66から入力される各時刻における温度Tの結果処理を実行する。結果処理部68では、温度算出部66から各要素の温度Tが入力される毎に、例えば、タイヤ構成部材毎の温度Tの平均値や、タイヤ全体の温度Tの平均値を算出する。さらに、算出された平均値は、逐次蓄積され、タイヤ構成部材毎の温度履歴、タイヤ全体の温度履歴等として生成される。例えば、タイヤ全体の温度履歴は、使用可能期間予測手段38に出力される。
図5に示すように、酸素濃度履歴算出手段70は、酸素濃度算出条件設定部72と、酸素濃度算出部74と、結果処理部76とを備える。酸素濃度算出条件設定部72は、後述の酸素濃度算出部74によって酸素濃度を算出するための酸素濃度初期条件や酸素濃度境界条件をタイヤモデルMに設定する。酸素濃度履歴算出手段70では、例えば、データベース32に格納されたタイヤモデルMのうち、断面モデルを用いて酸素濃度履歴を算出する。酸素濃度初期条件は、タイヤモデルMの全ての要素に設定される。初期条件として設定される酸素濃度Cには、例えば、0(ゼロ)が設定される。酸素濃度境界条件は、タイヤ内周面及び外周面を構成する要素に設定される。境界条件として設定される酸素濃度Cは、例えば、タイヤ内周面の要素には、気室内に封入された空気量に応じた酸素濃度Cが設定される。一例として、後述の酸素濃度算出部74により酸素濃度Cが算出される毎に、タイヤ内周面を構成する要素から1つ内側(カーカス側)の要素に移動した酸素濃度ΔC分が気室内の酸素濃度Cから減少したものとして設定される。即ち、1つ前の時刻における気室内の酸素濃度Cからタイヤ内部に移動した分の酸素濃度ΔCを減じるように要素に設定される。また、タイヤ外周面に対応する要素には、大気中に含まれる酸素濃度Cが設定される。
酸素濃度算出部74は、温度履歴算出手段50により算出された温度履歴データ、酸素濃度算出条件設定部72により設定される酸素濃度初期条件や酸素濃度境界条件に基づいて、タイヤRの各要素における酸素濃度Cを算出する。酸素濃度算出部74では、[数3]に示す式(非定常拡散方程式)を基礎方程式とし、[数3]を有限要素法の手法に基づいて有限要素方程式(離散方程式)に変換し、左辺の時間微分項を時間積分することで、タイヤモデルMの各要素における酸素濃度Cの時間履歴を算出する。酸素濃度算出部74は、各時刻におけるタイヤRの酸素濃度Cを算出する毎に、結果処理部76に出力する。
Cは、酸素濃度,D(T)は拡散係数,ω(T)は酸素消費量である。ω(T)は、ゴム部材の酸化による反応項である。同式に示すように、拡散係数D(T)及び酸素消費量ω(T)は、場所及び温度Tの関数である。
各要素における拡散係数D(T)は[数4]、酸素消費量ω(T)は[数5]により算出される。[数4],[数5]に示すように、拡散係数D(T),酸素消費量ω(T)は、温度Tの関数であるため、酸素濃度算出部74の時間積分に対応する時刻の温度Tが温度履歴データから取得される。
は、基準となる拡散係数、E0Dは活性化エネルギー、ωは、基準となる酸素消費量、E0ωは、それぞれ活性化エネルギー、κは、ボルツマン定数である。これらの数値は、各要素の対応する部材毎に物性値として設定され、各要素に物性値として設定される。
結果処理部76は、酸素濃度算出部74から入力される各時刻における酸素濃度Cの結果処理を実行する。結果処理部76では、酸素濃度算出部74から各要素の酸素濃度Cが入力される毎に、例えば酸素濃度Cの最大値の検出、タイヤ構成部材毎の酸素濃度Cの平均値やタイヤ全体の酸素濃度Cの平均値を算出する。さらに、検出された最大値や、算出された平均値は、逐次蓄積され、最大酸素濃度履歴、タイヤ構成部材毎の酸素濃度履歴、タイヤ全体の酸素濃度履歴等が生成される。本実施形態では、タイヤ全体の酸素濃度履歴に基づいて、後の処理がなされるものとして説明するが、最大酸素濃度履歴を用いることも可能である。また、結果処理部76では、タイヤ全体の酸素濃度履歴を、例えば最小二乗近似等により一次近似として算出することで、ケースの摩耗傾向を予測するための劣化傾向線qを算出し、使用可能期間予測手段38に出力する。
図6は、温度履歴算出手段50と酸素濃度履歴算出手段70とから出力された温度履歴線及び酸素濃度履歴線を示す図である。同図に示すu1はタイヤ全体の平均温度の履歴を示す温度履歴線、u2はタイヤ全体の平均酸素濃度の履歴を示す酸素濃度履歴線である。また、β1は、タイヤのリトレッドが許容される酸素濃度の最大値を示し、β2は、ケースの使用限界を示す酸素濃度の限界値を示している。qは、劣化傾向線を示している。
劣化状態予測手段36により算出された各タイヤの摩耗傾向線pやケースの劣化傾向線qは、車両におけるタイヤの装着位置毎のトレッドゴムの摩耗傾向及びケースの劣化傾向でもある。そこで、算出された各タイヤのトレッドゴムの摩耗傾向線pやケースの劣化傾向線qは、車両におけるタイヤの装着位置毎の装着位置劣化特性として設定され、データ蓄積手段42に格納される。
[使用可能期間予測手段について]
使用可能期間予測手段38は、上記劣化状態予測手段36により算出されたトレッドゴムの摩耗傾向線p及びケースの劣化傾向線qに基づいて、現在におけるタイヤ装着位置でそのままタイヤを使用し続けたときのトレッドゴムの溝残量Hが、リトレッド可能な溝深さに達するまでの走行可能距離eや使用限界の溝深さに達するまでの走行可能距離E、ケースのリトレッド可能な酸素濃度に達するまでの走行可能時間j、使用限界の酸素濃度に達するまでの走行可能時間Jを算出する(図4,図6参照)。
具体的には、使用可能期間予測手段38は、トレッドゴム摩耗傾向算出手段46により得られた摩耗傾向線pに基づいて、各タイヤにおけるトレッドゴムの溝残量Hが、リトレッド溝許容値α1に達するまでの走行可能距離e、溝使用限界値α2に達するまでの走行可能距離Eを算出する。リトレッド溝許容値α1は、トレッドゴムのリトレッドが可能な溝深さであり、溝使用限界値α2は、トレッドゴムが使用限界となるときの溝深さである。また、使用可能期間予測手段38は、劣化傾向線qに基づいて、各タイヤにおけるケースの酸素濃度が、リトレッド酸素濃度許容値β1に達するまでの走行可能距離j、酸素濃度限界値β2に達するまでの走行可能距離Jを算出する。リトレッド酸素濃度許容値β1は、リトレッドが可能なケースの酸素濃度であり、酸素濃度限界値β2は、ケースが使用限界となるときの酸素濃度である。
算出される走行可能距離eは、リトレッド溝許容値α1を過ぎていない場合には0(ゼロ)よりも大きな正の数値、リトレッド溝許容値α1を過ぎている場合には0(ゼロ)よりも小さな負の数値となる。また、走行可能距離Eは、溝使用限界値α2を過ぎていない場合には0(ゼロ)よりも大きな正の数値、溝使用限界値α2を過ぎている場合には0(ゼロ)よりも小さな負の数値となる。走行可能時間jは、リトレッド酸素濃度許容値β1を過ぎていない場合には0(ゼロ)よりも大きな正の数値、リトレッド酸素濃度許容値β1を過ぎている場合には0(ゼロ)よりも小さな負の数値となる。また、走行可能時間Jは、酸素濃度限界値β2を過ぎていない場合には0(ゼロ)よりも大きな正の数値、酸素濃度限界値β2を過ぎている場合には0(ゼロ)よりも小さな負の数値となる。
装着位置立案手段40は、使用可能期間予測手段38により予測された各タイヤの走行可能距離e,E及び走行可能時間j,J等に基づいて、装着位置の変更案を立案する。なお、具体的な変更案の立案処理については後述する。
[データ蓄積手段について]
データ蓄積手段42は、劣化状態予測手段36によるトレッドゴムの摩耗傾向線pやケースの劣化傾向線qの算出時の各パラメータ、算出された摩耗傾向線pや劣化傾向線qに基づく車両特性、装着位置立案手段40による装着位置の変更案等の情報を格納する。
[表示出力手段]
表示出力手段44は、入力手段14からの入力に基づいて、上述の各手段により処理された内容やデータベース32に記憶された情報を表示手段16に表示出力する。例えば、表示出力手段44は、立案された変更案とともにタイヤの現状の状態を表示するための表示出力処理を実行する。例えば、後述のユーザー端末4からサーバー3にアクセスされたときに表示出力処理が実行される。
ユーザー端末4は、ハードウェア資源として設けられた演算手段としてのCPU、ROM,RAM等の記憶手段、キーボードやマウス、或いは、磁気,光学ドライブ等の入力手段、モニター等の表示手段、ネットワークインターフェイスや外部機器等を接続する外部接続インターフェース(外部IF)等を備える。CPUが記憶手段に格納された各プログラムに従って後述の処理を実行することによりユーザー端末4をサーバー3の端末装置として機能させる。
ユーザー端末4の記憶手段には、日常点検により測定した各タイヤの溝残量H及びその時点の走行距離等のタイヤ点検情報や日々の運行における積載情報が記憶される。また、これらの情報は、サーバー3側に送信され、データベース32に格納され、蓄積される。また、ユーザー端末4の表示手段には、サーバー3から提供されるタイヤ現状情報やタイヤの装着位置の変更案が表示される。
以下、タイヤ管理装置1の運用方法や処理の流れについて説明する。以下の説明では、車両一台分の全てのタイヤが新品に交換され、これら全てのタイヤを管理する例を示す。また、車両及び各タイヤには上述のタイヤ状態計測手段2が取り付けられているものとする。
図7は、ユーザー情報をサーバーに登録する際の設定画面の一例を示す図である。図7(a)に示すように、表示手段16には、例えば、新規ユーザー登録、及び登録内容の変更を選択する画面が表示される。登録作業者は、入力手段14を操作して選択画面からいずれかを選択する。ここでは、新規ユーザー登録を選択するものとする。新規ユーザー登録の選択により、表示画面が図7(a)に示す選択画面から図7(b)に示す車両設定画面へと切り替わる。登録作業者は、車両設定画面に表示された車両のシャシー図(1)乃至(6)から、登録対象となる車両と同じ種別を選択する。本例では、例えば(2)が選択される。
車両設定の選択により、表示画面が図7(b)に示す車両設定画面から図7(c)のユーザー登録画面へと切り替わる。登録作業者は、車両情報及びタイヤ情報等のユーザー情報を図7(c)に示す登録画面に表示された各項目に入力する。
そして、図7(d)に示す表示画面からタイヤ管理の開始を選択することにより、サーバー3と、タイヤ使用状態取得手段2及びユーザー端末4との通信が確立される。以後、タイヤ使用状態取得手段2からタイヤ状態情報及び運行情報がサーバー3に自動的に送信され、ユーザー端末4からサーバー3にタイヤ点検情報及び積載情報が入力可能となる。また、サーバー3から提供される装着位置の変更案等の表示、閲覧が可能となる。
登録作業の完了後、サーバー3側には、タイヤ使用状態取得手段2から入力されるタイヤ状態情報及び運行情報、さらにはユーザー端末4から入力されるタイヤ点検情報及び積載情報が送信され、各情報は逐次データベース32に蓄積される。また、サーバー3側では、ユーザー端末4から積載情報及びタイヤ点検情報が入力される毎に、劣化状態予測手段36によってトレッドゴムの摩耗傾向とケースの劣化傾向が予測される。
さらに、使用可能期間予測手段38によって、予測されたトレッドゴムの摩耗傾向及びケースの劣化傾向に基づいて、上述の走行可能距離e、走行可能距離E、走行可能時間j、走行可能時間Jが算出される。使用可能期間予測手段38により予測された各タイヤR1乃至R6のトレッドゴムの走行可能距離e,Eやケースの走行可能時間j,Jは、装着位置立案手段40及びデータ蓄積手段42に出力される。
図8は、トレッドゴム摩耗傾向算出手段46により算出されたタイヤR1乃至R6のトレッドゴムの摩耗傾向の一例を示すグラフである。同図の実線で示すp1乃至p6は、トレッドゴム摩耗傾向算出手段46により予測された各タイヤR1乃至R6の摩耗傾向線を示している。具体的には、摩耗傾向線p1,p2がタイヤR1,R2に対応し、摩耗傾向線p3乃至p6がタイヤR3乃至R6に対応する。なお、各タイヤR1〜R6の装着位置は、図7(c)に示す通りである。また、全てのタイヤR1〜R6は、新品タイヤとして装着以後、ローテーションやリトレッド等がなされていないものとする。また、現時点のタイヤR1,R2の溝残量Hは5.7mm、タイヤR3乃至R6の溝残量Hは7.5mmである。つまり、操舵輪のタイヤR1,R2は、駆動輪のタイヤR3乃至R6に比べてトレッドゴムの摩耗の進行が速いことが分かる。
図9は、ケース劣化傾向算出手段48により算出されたタイヤR1乃至R6のケースの劣化傾向の一例を示すグラフである。同図の実線で示すq1乃至q6は、それぞれケース劣化傾向算出手段48により予測されたタイヤR1乃至R6の劣化傾向線を示している。
具体的には、劣化傾向線q1,q2がタイヤR1,R2に対応し、劣化傾向線q3,q4がタイヤR3,R4に対応し、劣化傾向線q5,q6がタイヤR5,R6に対応する。なお、各タイヤR1〜R6の装着位置は、図7(c)に示す通りである。また、全てのタイヤR1〜R6は、新品タイヤとして装着以後、ローテーションやリトレッド等がなされていないものとする。また、現時点のタイヤR1,R2のケースは、タイヤR3乃至R6のケースに比べて劣化している。さらに、タイヤR3,R4のケースはタイヤR5,R6のケースに比べて劣化している。タイヤR3,R4は、タイヤR5,R6と同じ駆動軸に装着されているが、排気口zからの排気ガスにさらされるため、タイヤR5,R6よりも劣化の進行が速い。
図10は、装着位置立案手段40によるタイヤの装着位置の変更案の立案処理の概略工程を示すフロー図である。装着位置立案手段40は、状態把握処理S400、変更案を立案するための振り分け処理S420、変更案の立案の要否判定処理S450、変更案の立案処理S500,S600,S650,S700を実行する。以下、各処理について説明する。
[S400について]
図11は、S400の状態把握処理を示すフロー図である。
S400では、車両に装着された各タイヤR1乃至R6の現状における状態を把握する処理を実行する。なお、走行可能距離e,E、走行可能時間j,Jの添え字iは、タイヤID番号の数字に対応する(図7(c)参照)。
S402:走行可能距離Eiが0(ゼロ)より大きいか否かを判定し、0より大きい場合にはS404に移行し、0以下の場合には廃棄予定をタイヤ情報に記録してS414に移行する。つまり、本ステップによりトレッドゴムの溝残量Hが使用限界値(α2)の溝深さを過ぎているか否かが判定される。
S404:走行可能距離eiが0(ゼロ)より大きいか否かを判定し、0より大きい場合にはS406に移行し、0以下の場合には「リトレッド不可」との情報をタイヤ情報として記録してS414に移行する。つまり、本ステップによりトレッドゴムの溝残量がリトレッド可能な限界値(α1)の溝深さを過ぎているか否かが判定される。
S406:走行可能距離eiが閾値x1より大きいか否かを判定し、閾値x1より大きい場合にはS408に移行し、閾値x1以下の場合には「リトレッド推奨」との情報をタイヤ情報として記録してS414に移行する。閾値x1は、リトレッド時期が近いか否かを判定するものであり、予め所定の距離が設定される。つまり、本ステップによりリトレッド時期が近いか否かが判定される。
S408:走行可能時間Jiが0(ゼロ)より大きいか否かを判定し、0より大きい場合にはS410に移行し、0以下の場合には「廃棄予定」との情報をタイヤ情報として記録してS414に移行する。つまり、本ステップによりケースの酸素濃度Cが使用限界値(β2)を過ぎているか否かが判定される。
S410:走行可能時間jiが0(ゼロ)より大きいか否かを判定し、0より大きい場合にはS412に移行し、0以下の場合には「リトレッド不可」との情報をタイヤ情報に記録してS414に移行する。つまり、本ステップによりケースの酸素濃度Cがリトレッド可能な限界値(β1)を過ぎているか否かが判定される。
S412:走行可能時間jiが閾値x2より大きいか否かを判定し、閾値x2より大きい場合にはS414に移行し、閾値x2以下の場合には「リトレッド推奨」との情報をタイヤ情報に記録してS414に移行する。閾値x2は、リトレッド時期が近いかどうかを判定するものであり、所定の時間が設定される。つまり、本ステップによりリトレッド時期が近いかどうか否かが判定される。
S414:全てのタイヤの状態判定が終了したかどうかを判定し、全てのタイヤの状態判定が終了していない場合にはS402に戻り、状態判定が終了した場合にはS420へ移行する。これにより各タイヤR1乃至R6の現在における状態が把握される。
[S420について]
図12は、S420の振り分け処理を示すフロー図である。S420では、S400により更新されたタイヤ情報に基づいて、タイヤの状態に応じた装着位置の変更案の立案処理の振り分けを実行する。
S422:タイヤR1乃至R6のいずれかに「廃棄予定」とのタイヤ情報が記録されていないかを判定し、記録されていない場合にはS424に移行し、記録されている場合にはS700に移行する。
S424:タイヤR1乃至R6のいずれかに「リトレッド不可」とのタイヤ情報が記録されていないかを判定し、記録されていない場合にはS426に移行し、記録されている場合にはS650に移行する。
S426:タイヤR1乃至R6のいずれかに「リトレッド推奨」とのタイヤ情報が記録されていないかを判定し、記録されていない場合にはS450に移行し、記録されている場合にはS600に移行する。
[S450について]
図13は、S450の要否判定処理処理を示すフロー図である。S450では、タイヤR1乃至R6の変更案の立案の要否を調べる。
S452:タイヤR1乃至R6の中で走行可能距離eの最大値と最小値を探索する。
S454:S452で探索された走行可能距離eの最大値と最小値との差(走行可能距離差)Δeを算出する。本ステップにより、車両に装着されたタイヤR1乃至R6の溝残量Hの差(開きの程度)が判定される。
S456:S454で算出された走行可能距離差Δeが閾値x3より小さいか否かを判定し、閾値x3より小さい場合にはS458に移行し、閾値x3以上の場合にはS468に移行する。閾値x3は、溝残量Hの開きの許容範囲を判定するものであり、予め所定の距離が設定される。
S458:タイヤR1乃至R6の中で走行可能時間jの最大値と最小値を探索する。
S460:S458で探索された走行可能時間jの最大値と最小値との差(走行可能時間差)Δjを算出する。本ステップにより、車両に装着されたタイヤR1乃至R6のケースの酸素濃度Cの差(開きの程度)が判定される。
S462:S460で算出された走行可能時間差Δjが閾値x4より小さいか否かを判定し、閾値x4より小さい場合にはS464に移行し、閾値x4以上の場合にはS500に移行する。閾値x4は、酸素濃度Cの開きの許容範囲を判定するものであり、予め所定の時間が設定される。
S464:「入れ替え不要」との情報をタイヤ情報として記録し、処理を終了する。
S468:タイヤR1乃至R6の中で走行可能時間jの最大値と最小値を探索する。
S470:S468で探索された走行可能時間jの最大値と最小値との差(走行可能時間差)Δjを算出する。
S472:S470で算出された走行可能時間差Δjが閾値x4より小さいか否かを判定し、閾値x4より小さい場合にはS530に移行し、閾値x4以上の場合にはS560に移行する。
なお、上記判定に用いる閾値x3,x4は、例えば、タイヤの装着位置の変更に要する費用対効果を勘案して設定すると良い。即ち、短いサイクルで装着位置を変更することも可能であるが、車両の運行に影響を及ぼす虞があるので適当な間隔(走行距離や走行時間)で装着位置が変更されるように設定すると良い。
[S500について]
図14は、S500の立案処理を示すフロー図である。S500では、トレッドゴム及びケースの使用可能期間が、リトレッド可能な状態にある場合の変更案を立案する。具体的には、S500では、走行可能距離差Δeが所定の閾値x3より小さく、走行可能時間差Δjが所定の閾値x4以上である場合において、ケースの劣化が平均化されるように、換言すれば、特定の位置に装着されたタイヤの局所的な劣化を避け、複数のタイヤ全体のトータルライフを延ばすようにタイヤの装着位置の変更案を立案する。
S502:各タイヤR1乃至R6に対応する走行可能時間j1乃至j6を、その長さに応じて順位付けを行う。例えば、走行可能時間j1乃至j6をその長さが短い順に順位付けする。車両の同軸上に装着されたタイヤは、通常、左右均等にケースが劣化すると考えることができるが、コンピュータシミュレーションにより走行可能時間j1乃至j6を算出しているため、左右が同じ数値となることはないものと考えることができる。なお、走行可能時間が同じである場合には、例えば、タイヤID番号の小さいものを上位に設定するようなルール付けを行えば良い。また、他の方法として走行可能時間が同じものについて同順位としても良い。本ステップにより、例えば、タイヤR1,R2,R3,R4,R5,R6の順に1位から6位が順位付けられるものとする。
S504:1位(走行可能時間が1番短い)のタイヤR1と6位(走行可能時間が1番長い)のタイヤR6とを互いの装着位置を変更する入れ替えペアとして設定する。
S506:2位(走行可能時間が2番短い)のタイヤR2と5位(走行可能時間が2番長い)のタイヤR5とを互いの装着位置を変更する入れ替えペアとして設定する。
S508:3位(走行可能時間が3番短い)のタイヤR3と4位(走行可能時間が3番長い)のタイヤR4とを互いの装着位置を変更する入れ替えペアとして設定する。
S510:S504〜S508において複数の入れ替えペアとなった各タイヤが同一の車軸に装着され、かつ、車両の左右同一側に装着されているかを判定し、当該条件を満たす場合にS512に移行し、当該条件を満たさない場合に設定を維持したまま終了する。
S512:S510の判定により、上述の条件を満たすことに基づいて、当該条件を満たす入れ替えペアについての設定を解除して処理を終了する。当該処理によって入れ替えペアの設定が解除されると位置の入れ替えが行われない。即ち、車両において、入れ替えペアの装着位置が同軸かつ車両の同じ側の場合には、劣化の進行が同じであるため、入れ替えを行ったとしても走行可能時間が変わらないため、入れ替えペアの設定を解除することで、タイヤの入れ替えの手間を軽減できる。
また、上記処理により設定された入れ替えペアは、装着位置の変更案として表示出力手段44に出力される。
図15は、S500の処理に基づいて入れ替えペアとして設定されたタイヤを相互に入れ替えた場合のタイヤR1乃至R6の使用可能期間の変化を示すグラフである。同図に示すように、タイヤR1乃至R6の装着位置を変更することにより、タイヤR1,R2の走行可能時間j1,j2は、走行可能時間j1’,j2’となり、現在の位置に装着し続けたときよりもタイヤの使用期間を延ばすことができる。この入れ替えによりタイヤR5,R6の走行可能時間j5,j6は、そのまま装着し続けたときよりも走行可能時間j5’,j6’とタイヤの使用期間が短くなるが、当該車両に装着されたタイヤR1乃至R6のケースの劣化の進行を平均化することができることから、リトレッドを考慮した場合のタイヤのトータルライフを延ばすことが可能となる。
[S530について]
図16は、S530の処理を示すフロー図である。S530では、走行可能距離差Δeが所定の閾値x3以上、走行可能時間差Δjが所定の閾値x4より小さい場合に、トレッドゴムの摩耗が平均化されるようにタイヤの装着位置の変更案を立案する。
S532:各タイヤR1乃至R6の走行可能距離e1乃至e6の長さに応じて順位付けを行う。例えば、走行可能距離e1乃至e6が短いタイヤを上位にして順位付けする。車両の同軸上に装着されたタイヤは、通常、左右均等にケースが劣化すると考えることができるが、コンピュータシミュレーションにより走行可能時間e1乃至e6を算出しているため、左右が同じ数値となることはないものと考えることができる。なお、走行可能時間が同じである場合には、例えば、タイヤID番号の小さいものを上位に設定するようなルール付けを行えば良い。また、他の方法として走行可能時間が同じものについて同順位としても良い。本ステップにより、例えば、タイヤR1,R2,R3,R4,R5,R6の順に1位から6位が順位付けられたものとする。
S534:1位(走行可能距離が1番短い)のタイヤ(R1)と6位(走行可能距離が1番長い)のタイヤ(R6)とを互いの装着位置を変更する入れ替えペアとして設定する。
S536:2位(走行可能距離が2番短い)のタイヤ(R2)と5位(走行可能距離が2番長い)のタイヤ(R5)とを互いの装着位置を変更する入れ替えペアとして設定する。
S538:S534とS536でペアとして設定された6位のタイヤと5位のタイヤが、同一の車軸に装着され、かつ、車両の左右同一側であるかを判定し、当該条件を満たす場合にS540に移行し、当該条件を満たさないにはS544に移行する。
S540:S536で設定された2位のタイヤと5位のタイヤの入れ替えペアの設定を解除し、S542に移行する。即ち、車両において、入れ替えペアの装着位置が同軸かつ車両の同じ側の場合には、劣化の進行が同じであるため、入れ替えを行ったとしても走行可能距離が変わらないため、入れ替えペアの設定を解除することで、タイヤの入れ替えの手間を軽減できる。
S542:S538において2位のタイヤ(R2)の入れ替えペアに設定されたタイヤ(R5)の次に走行可能距離eが長いタイヤ(タイヤR5よりも上位のタイヤ)を、2位のタイヤ(R2)の新たな入れ替えペアとして設定し、S538に戻る。そして、2位のタイヤ(R2)と入れ替えペアとなるタイヤが、同一の車軸に装着され、かつ、車両の左右同一側でなくなるように、S538〜S542を繰り返す。
S544:残りのタイヤを入れ替えペアとして設定し、処理を終了する。
上記処理により設定された入れ替えペアは、装着位置の変更案として表示出力手段44に出力される。
図17は、S530の処理によりタイヤを入れ替えた場合のタイヤR1乃至R6の使用可能期間の変化を示すグラフである。同図に示すように、タイヤR1乃至R6の入れ替えることにより、タイヤR1,R2は、現在の位置に装着し続けたときの走行可能距離e1,e2から走行可能距離e1’,e2’へと延びることになる。この入れ替えによりタイヤR1,R6よりも走行可能距離の長いタイヤR5,R6は、走行可能距離e5,e6が走行可能距離e5’,e6’へと短くなるが、タイヤR1,R2の走行可能距離e1,e2から走行可能距離e1’,e2’へと延びるため、結果として図17に示すように、リトレッド溝許容値α1及び溝使用限界値α2に向けてタイヤR1,R2,R5,R6の走行できる距離が近づくことになり、当該車両に装着されたタイヤのトレッドゴムの摩耗の進行を平均化することができる。
[S560について]
図18は、S560の処理を示すフロー図である。S560では、走行可能距離差Δeが所定の閾値x3より小さく、走行可能時間差Δjが所定の閾値x4以上である場合に、トレッドゴムの摩耗状態とケースの劣化状態を勘案してタイヤの装着位置の変更案を立案する。
S562:各タイヤR1乃至R6の走行可能時間j1乃至j6を走行可能距離je1乃至je6に変換する。当該変換は、例えば、現在までのタイヤの使用時間及び走行距離から単位時間当たりの走行距離を算出し、各タイヤR1乃至R6の走行可能時間j1乃至j6を乗じることで、走行可能距離je1乃至je6に近似的に変換可能である。
S564:走行可能距離je1乃至je6から最大値と最小値を探索する。
S566:S564で探索された走行可能距離jeの最大値と最小値との差(走行可能距離差)Δjeを算出する。
S568:S566で算出された走行可能距離差ΔjeがS454で算出された走行可能距離差Δeより小さいか否かを判定し、走行可能距離差Δeより小さい場合にはS530に移行し、走行可能距離差Δe以上閾値x3以上の場合にはS500に移行する。
即ち、S560では、トレッドゴムの摩耗状態とケースの劣化状態を比較し、トレッドゴムの摩耗状態がケースの劣化状態よりも進行しているか否か、ケースの劣化状態がトレッドゴムの摩耗状態よりも進行しているか否かにより、タイヤの装着位置の変更案を立案する。
[S600について]
図19は、S600の処理を示すフロー図である。S600では、上述のS406において、タイヤ情報として「リトレッド推奨」との情報が設定されたタイヤを含む場合のタイヤの装着位置の変更案を立案する。このとき、リトレッドが推奨されたタイヤは、リトレッドすることを前提として処理される。
S602:タイヤ情報に基づいてリトレッドが推奨されるタイヤを検出し、S604に移行する。
S604:S602により検出されたタイヤに、例えば、1から順に番号付けを行い、S606に移行する。番号付けは、例えば、タイヤID番号が小さいものから順に行う。
S606:リトレッドが推奨されていないタイヤの走行可能距離eの長い順に、S604で付された番号と連番となるように番号付けを行い、S608に移行する。
S608:データ蓄積手段42に格納された車両特性に基づき、車両においてトレッドゴムの摩耗傾向が速い装着位置から順に、S604,S606で番号付けされたタイヤを装着位置として設定し、S500に移行する。つまり、リトレッドが推奨されたタイヤをリトレッドした場合の装着位置の変更案を立案した後に、リトレッドしなかった場合のタイヤの装着位置の変更案も合わせて立案する処理を実行する。
S608により設定されたタイヤの装着位置は、装着位置の変更案として表示出力手段44に出力される。
[S650について]
図20は、S650の処理を示すフロー図である。S650では、上述のS404において、タイヤ情報として「リトレッド不可」との情報が設定されたタイヤを含む場合のタイヤの装着位置の変更案を立案する。
S652:タイヤ情報に基づいてリトレッドが不可とされたタイヤを検出し、S654に移行する。
S654:S652により検出されたタイヤの走行可能距離Eの短い順に、例えば、1から順に番号付けを行い、S656に移行する。
S656:リトレッドが不可でないタイヤの走行可能距離eの短い順に、S654で付された番号と連番となるように番号付けを行い、S658に移行する。
S658:データ蓄積手段42に格納された車両特性に基づき、車両においてトレッドゴムの摩耗傾向が遅い装着位置から順に、S604,S606で番号付けされたタイヤを番号順に設定し、終了する。
つまり、「リトレッド不可」とされたタイヤの装着位置の変更案を立案した後に、リトレッド可能なタイヤの装着位置の変更案を立案する処理を実行する。
S658により設定されたタイヤの装着位置は、装着位置の変更案として表示出力手段44に出力される。
[S700について]
図21は、S700の処理を示すフロー図である。S700では、上述のS408において、タイヤ情報として「廃棄予定」との情報が設定されたタイヤを含む場合のタイヤの装着位置の変更案を立案する。なお、S700では、廃棄予定のタイヤに替えて新品のタイヤが装着されるものとして処理する。
S702:タイヤ情報に基づいて廃棄予定が記録されたタイヤを検出し、S704に移行する。
S704:S702により検出されたタイヤに、例えば、1から順に番号付けを行い、S606に移行する。番号付けは、例えば、タイヤID番号が小さいものから順に行う。
S706:廃棄予定が記録されていないタイヤの走行可能距離Eの長い順に、S704で付された番号と連番となるように番号付けを行い、S708に移行する。
S708:データ蓄積手段42に格納された車両特性に基づき、車両においてトレッドゴムの摩耗傾向が速い装着位置から順に、S604,S606で番号付けされたタイヤを番号順に装着位置として設定し、終了する。
S708により設定されたタイヤの装着位置は、装着位置の変更案として表示出力手段44に出力される。
図22は、ユーザー端末4にタイヤ現状情報と上述の各処理によって出力される装着位置の変更案を表示する表示画面の一例を示す。同図に示すように、ユーザー端末4の画面上には、タイヤ現状情報と装着位置の変更案等が表示される。タイヤ現状情報としては、例えば、現在の溝残量、リトレッドまでの走行可能距離及び走行可能時間、使用限界までの走行可能距離及び走行可能時間等が表示される。
変更案としては、図22に示すような入れ替え図や、入れ替え後のリトレッドまでの走行可能距離及び走行可能時間、使用限界までの走行可能距離及び走行可能時間等の表示が表示される。
ユーザーは、表示された画面の内容に従い、タイヤの装着位置を変更することにより、車両に装着されたタイヤの劣化を平均化することが可能となり、結果として、タイヤの使用期間を最長化するように管理することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両に装着されたタイヤの劣化が平均化するように管理できるので、タイヤの使用期間を平均化することができる。このように、タイヤの劣化を平均化することにより、特定のタイヤの速い劣化を防ぐことができ、その結果として全てのタイヤの使用期間を長くすることができる。
なお、上記実施形態では、一台の車両におけるタイヤのトレッドゴムやケースの劣化を平均化するするものとして説明したが、これに限定されない。例えば、当該車両から取り外されたタイヤがあり、取り外されたタイヤの情報がデータベース32やデータ蓄積手段42に格納されている場合には、取り外されたタイヤの存在をユーザー情報に紐付けしておき、装着位置立案手段40で車両におけるタイヤの装着位置の変更案を立案する際に、取り外されたタイヤを含むように変更案を立案することも可能である。また、上記説明において装着位置変更手段40による装着位置の変更案の具体的な処理は一例であって、適宜変更することも可能である。
また、上記実施形態では、全てのタイヤがリトレッド可能のタイヤであることを前提としたが、全てのタイヤがリトレッドすることのできないタイヤ、或はリトレッドすることのできないタイヤを含む場合についても劣化状態を予測し、管理することが可能である。即ち、上記説明においてリトレッドに関する部分の処理を省略して各処理を実行すればよい。
また、上記実施形態では、劣化状態予測手段36のケース劣化傾向算出手段48が、タイヤの温度を考慮した酸素濃度履歴に基づいてケースの劣化傾向を予測するものとしたがこれに限定されない。例えば、管理対象となるタイヤの使用地域(寒冷地、高地や極地等)に応じて、下記のようにケースの劣化傾向を予測することも可能である。 また、上記実施形態では、ケース劣化傾向算出手段48によるケースの劣化傾向の予測において、タイヤの温度Tを考慮せずに、ケースに含まれる酸素濃度Cのみを考慮して算出された酸素濃度履歴に基づいて劣化傾向線を算出し、これを用いることも可能である。また、ケース劣化傾向算出手段48によるケースの劣化傾向の予測において、タイヤの酸素濃度Cを考慮せずに、ケースの温度Tのみを考慮して算出された温度履歴に基づいて劣化傾向線を算出し、これを用いることも可能である。
また、上記実施形態では、サーバー3は、例えば、ユーザー端末4から積載情報及びタイヤ点検情報が入力される毎に、劣化状態予測手段36によりトレッドゴムの摩耗傾向とケースの劣化傾向を予測するものとして説明したが、例えば、入力された走行距離が所定距離に達する毎、ユーザーからの問い合わせの度に予測する態様であってもよい。
また、上記実施形態における劣化状態予測手段36では、タイヤモデルMや路面モデルNに基づいてタイヤRの劣化状態を予測するとして説明したが、さらに、タイヤRをリム組みしたリムモデル、リム組みされたタイヤRとリムとで囲まれる空間をモデル化した気室モデルを形成し、タイヤRの温度分布や酸素濃度の分布を算出するようにしても良い。
1 タイヤ管理装置、2 タイヤ使用状態取得手段、3 サーバー、
4 ユーザー端末、36 劣化状態予測手段、38 使用可能期間予測手段、
40 装着位置立案手段。

Claims (6)

  1. 車両に装着されたタイヤの劣化傾向及び劣化状態を装着位置毎に予測する劣化状態予測手段と、
    前記劣化状態予測手段により予測された劣化傾向及び劣化状態に基づいて、タイヤの使用可能期間をタイヤの装着位置毎に予測する使用可能期間予測手段と、
    前記劣化状態予測手段により予測された各タイヤの劣化傾向を、前記車両におけるタイヤの装着位置毎の装着位置劣化特性とし、当該装着位置劣化特性と、前記使用可能期間予測手段により予測された各タイヤの使用可能期間とに基づいて、各タイヤの使用期間が平均化されるように前記車両におけるタイヤの装着位置の変更案を立案する装着位置立案手段と、
    を備えたタイヤ管理装置。
  2. 前記劣化状態予測手段は、各タイヤにおけるトレッドゴム及びケースの劣化傾向及び劣化状態を個別に予測する請求項1に記載のタイヤ管理装置。
  3. 前記使用可能期間予測手段は、各タイヤにおけるトレッドゴム及びケースの使用可能期間を個別に予測する請求項2に記載のタイヤ管理装置。
  4. 前記装着位置立案手段は、前記使用可能期間予測手段により予測された各タイヤのトレッドゴム及びケースの使用可能期間のうち、使用可能期間が短い方に基づいて、タイヤの装着位置の変更案を立案する請求項3に記載のタイヤ管理装置。
  5. 前記装着位置立案手段により立案されたタイヤの装着位置の変更案を表示する表示出力手段をさらに備えた請求項1乃至請求項4いずれかに記載のタイヤ管理装置。
  6. コンピューターを、
    車両に装着されたタイヤの劣化傾向及び劣化状態を装着位置毎に予測する劣化状態予測手段と、
    前記劣化状態予測手段により予測された劣化傾向及び劣化状態に基づいて、タイヤの使用可能期間をタイヤの装着位置毎に予測する使用可能期間予測手段と、
    前記劣化状態予測手段により予測された各タイヤの劣化傾向を、前記車両におけるタイヤの装着位置毎の装着位置劣化特性とし、当該装着位置劣化特性と、前記使用可能期間予測手段により予測された各タイヤの使用可能期間とに基づいて、各タイヤの使用期間が平均化されるように前記車両におけるタイヤの装着位置の変更案を立案する装着位置立案手段と、して機能させるタイヤ管理プログラム。
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