JP6698414B2 - 送電回線保護システム - Google Patents

送電回線保護システム Download PDF

Info

Publication number
JP6698414B2
JP6698414B2 JP2016085210A JP2016085210A JP6698414B2 JP 6698414 B2 JP6698414 B2 JP 6698414B2 JP 2016085210 A JP2016085210 A JP 2016085210A JP 2016085210 A JP2016085210 A JP 2016085210A JP 6698414 B2 JP6698414 B2 JP 6698414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power transmission
transmission line
overcurrent relay
current
detection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016085210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017195716A (ja
Inventor
福太郎 安保
福太郎 安保
克洋 別府
克洋 別府
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016085210A priority Critical patent/JP6698414B2/ja
Publication of JP2017195716A publication Critical patent/JP2017195716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6698414B2 publication Critical patent/JP6698414B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

この発明は、送電回線保護システムに関する。
従来の低位系の例えば負荷供給用の変電所では、負荷供給線の保護リレー故障時には、無保護となってしまうため、事故が発生すると上位系の変圧器保護リレーが後備保護リレーとして機能して、上位の変圧器等をトリップさせ、他の健全負荷供給線も停電となり、広範囲の供給支障が発生するという問題があった。これに対し、変圧器保護リレーを活用したトリップ装置を設置することで、保護対象となる負荷供給線(送電回線)の遮断器の動作状態(開閉状態)を取り込むことにより、送電線の事故に対し、該当する負荷供給線と母線等を段階的にトリップさせることができる送電回線保護システムとしての送電線代替保護システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−199962号公報(段落番号0017〜0052および図4)
従来の送電回線保護システムは以上のように構成され、保護対象となる送電回線数分の遮断器の動作状態を取り込む必要があり、送電回線数が増大すると回路構成が複雑になるという問題点があった。
この発明は前記のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成にて保護が可能な送電回線保護システムを得ることを目的とする。
この発明に係る送電回線保護システムにおいては、
受電回線に接続された複数の送電回線を保護する送電回線保護システムであって、第1異常検出装置と、第3異常検出装置と、保護指令発信装置とを備え、
前記第1異常検出装置は、自己の故障を検出して故障検出信号を発する自己監視機能を有し、前記送電回線ごとに設けられ前記送電回線ごとの異常を検出して第1検出信号を発す
るものであり、
記第3異常検出装置は、前記第1異常検出装置に共通に設けられ、前記第1異常検出装置のいずれが故障しても故障した前記第1異常検出装置に代わって前記送電回線の異常を検出可能にされるとともに、前記異常を検出したとき第3検出信号を発するものであり、
前記保護指令発信装置は、前記故障検出信号および前記第3検出信号に基づいて保護すべき前記送電回線を特定して保護指令を発信するものであって、
前記第1異常検出装置と前記第3異常検出装置とは、いずれも過電流を検出するものであり、
前記第1異常検出装置は、前記送電回線の電流を検出する変流器の検出電流に基づいて前記送電回線の過電流を検出して前記第1検出信号を発信し、
前記第3異常検出装置は、前記第1異常検出装置が故障した場合故障した前記第1異常検出装置に代わって前記変流器の前記検出電流に基づいて前記送電回線の前記過電流を検出可能にされるとともに、前記過電流を検出したとき前記第3検出信号を発信するものであって、全ての前記変流器の前記検出電流の総和電流の供給を受けて前記送電回線の前記過電流を検出し前記第3検出信号を発信するものである。
この発明に係る送電回線保護システムは、簡易な構成にて保護が可能な送電回線保護システムを得ることができる。
この発明の実施の形態1である送電回線保護システムの構成を示す構成図である。 実施の形態1における短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。 実施の形態1における送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。 実施の形態2である送電回線保護システムの構成を示す構成図である。 実施の形態2における短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。 実施の形態2における送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。 実施の形態3である送電回線保護システムの構成を示す構成図である。 実施の形態3における短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。 実施の形態3における送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。 過電流継電器が故障中に短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。 別の過電流継電器が故障中に短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は送電回線保護システムの構成を示す構成図、図2は短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図、図3は送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。図1において、電力システムとしての変電所の主回路は次のように構成されている。受電回線1に遮断器2を介して変圧器3が接続されている。変圧器3の二次側に送電母線4が接続されている。送電母線4に、送電回線5と遮断器6との直列回路、および送電回線7と遮断器8との直列回路が接続され、送電回線5および送電回線6から各遮断器6,8を介してさらに下位の変電所(図示しない)に電力が送られる。
送電回線保護システムは、次のように構成されている。受電回線1に、変流器10が設けられ、変流器10の二次側には保護リレーとしての過電流継電器(OCR)11と、後備保護および第2異常検出装置としての過電流継電器12とが接続されている。過電流継電器11の出力信号側は制御回路14に接続されている。制御回路14は、遮断器2の開閉装置(図示しない)に接続されている。過電流継電器12の出力信号側は、補助リレー(AXR)13に接続されている。補助リレー13は、コイル13Cを有し、過電流継電器12の出力信号を増幅、すなわち、より大きい電流を流しうる接点13aの開閉信号に変換する。
送電回線5に、変流器20が設けられ、変流器20の二次側には第1異常検出装置としての過電流継電器21が接続されている。過電流継電器21の出力信号側は制御回路22に接続されている。制御回路22は、遮断器6の開閉装置(図示しない)に接続されている。送電回線7に、変流器30が設けられ、変流器30の二次側には第1異常検出装置としての過電流継電器31が接続されている。過電流継電器31の出力信号側は制御回路32に接続されている。制御回路32は、遮断器8の開閉装置(図示しない)に接続されている。補助リレー13の出力側は、各制御回路22,32に接続されている。過電流継電器12は、過電流継電器12が動作したとき閉路する常時開接点12aのほかに、自己の内部故障を常時監視する自己監視機能を有し、内部故障が検出されていないときは故障検出接点12xが開路され、故障検出接点12yが閉路されている。過電流継電器12において内部故障が検出されたときは、故障検出接点12xが閉路され、故障検出接点12yが開路される(図3参照)。
過電流継電器21は、図3に示すように、動作したとき閉路する常時開接点21aのほかに、自己の内部故障を常時監視する自己監視機能を有し、内部故障が検出されていないときは、故障検出接点21xが開路され、故障検出接点21yが閉路されている。過電流継電器21において、内部故障が検出されたときは、故障検出接点21xが閉路され、故障検出接点21yが開路される(図3参照)。また、図示しないが過電流継電器31についても同様である。過電流継電器11および過電流継電器12には、制御電源線P1,N1から直流電力が供給される。過電流継電器21および過電流継電器31には、制御電源線P2,N2から直流電力が供給される。過電流継電器21および過電流継電器31は、この実施の形態においては、マイクロプロセッサやディジタルシグナルプロセッサによるディジタル制御でソフトウエア処理により実現されるもの(自己監視機能を持つデジタル形継電器)を使用している。なお、過電流継電器12、補助リレー13、過電流継電器21、制御回路22、過電流継電器31、制御回路32がこの発明における保護指令発信装置である。
次に動作について説明する。図2のように、事故点F1で主回路が短絡した場合には、変圧器3の一次側に事故電流J1が流れ、変流器10の二次側に接続された過電流継電器11、後備保護の過電流継電器12には、電流C1が流れる。変圧器3の二次側には、事故電流J2が流れ、変流器20の二次側に接続された過電流継電器21に電流C2が流れる。過電流継電器11、過電流継電器12、過電流継電器21の全てに異常がなければ、整定値、整定時間の大小関係により、事故点F1に近い過電流継電器21が動作し、第1検出信号としての常時開接点21aが閉路され制御電源線P2,N2から制御回路22のコイル22Cに電圧が印加され励磁される。コイル22Cが励磁されると、保護指令としてのコイル22Cの開閉接点信号(図示しない)が遮断器6の開閉装置に対し遮断器トリップ信号として出力され、遮断器6を開路させ、事故点F1の送電母線4からの切り離しが完了する。
次に、送電回線5の過電流継電器21が故障している場合について図3を参照しながら説明する。図3において、送電回線5の過電流継電器21が故障している場合、送電回線5の過電流継電器21の故障検出信号としての故障検出接点21xが閉路されている。この状態で受電回線1に設けた後備保護の過電流継電器12が動作した場合、第2検出信号としての常時開接点12aの閉路により制御電源線P1,N1から補助リレー13のコイル13Cに電圧が印加されて励磁され、その接点13aが閉路される。接点13aが閉路されると、過電流継電器21の故障検出接点21xは閉路されているので、制御電源線P2,N2から制御回路22のコイル22Cに電圧が印加されて励磁され、その常時開接点(図示しない)が閉路される。常時開接点の閉路信号は、遮断器6の開閉装置に送られ、遮断器6を開路させ、事故点F1が送電母線4から切り離される。なお、短絡事故時に過電流継電器11に電流C1が流入するが、過電流継電器11、過電流継電器12の整定値、整定時間の大小関係により、過電流継電器12が動作し、事故点F1に近い遮断器6が開放され、遮断器2は開放されない。
過電流継電器31が故障した場合も過電流継電器21が故障した場合と同様にして遮断器8が開路される。
以上のように、この実施の形態によれば、自己の故障を検出して故障検出信号を発する自己監視機能を有する過電流継電器21および過電流継電器31を設け、前記故障検出信号と後備保護の過電流継電器12とにより後備保護すべき送電回線を特定して当該送電回線を保護する保護指令を発するようにしたので、送電回線5に設けられた遮断器6や送電回線7に設けられた遮断器8の開閉状態の情報を使用することを要しない。従って、送電回線数が増加するに従い回路構成が複雑になることを抑制することができ、簡易な構成の送電回線保護システムを得ることができる。
実施の形態2.
図4〜図6は、実施の形態2を示すものであり、図4は送電回線保護システムの構成を示す構成図、図5は短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図、図6は送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。前記実施の形態1では、受電回線1に過電流継電器12を設けることを特徴としている。これに対し、この実施の形態では、図4に示すように、送電回線5および送電回線7側に後備保護および第3異常検出装置としての過電流継電器42を設けることを特徴とする。過電流継電器42は、変流器20および変流器30の両者の電流が加算され(全ての送電回線の電流の総和)が流れる、すなわち供給されるように接続されている。過電流継電器42は、過電流継電器21および過電流継電器31との共通する後備装置として設けられているものである。
過電流継電器42の出力信号側は、補助リレー43に接続され、その出力信号は、より大きい電流を流しうる接点43aの開閉信号に変換される。過電流継電器42は、過電流継電器42が動作したとき閉路する常時開接点42aのほかに、自己の内部故障を常時監視する自己監視機能を有し、内部故障が検出されていないときは故障検出接点42xが開路され、故障検出接点42yが閉路されている。過電流継電器42において内部故障が検出されたときは、故障検出接点42xが閉路され、故障検出接点42yが開路される(図6参照)。その他の構成については、実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。なお、過電流継電器21、制御回路22、過電流継電器31、制御回路32、過電流継電器42、補助リレー43がこの発明における保護指令発信装置である。
次に、動作について説明する。図5のように、事故点F1で主回路が短絡した場合には、受電回線1に事故電流J1が流れ、変流器10に接続された過電流継電器11、過電流継電器12は電流C1が流れる。変圧器3の二次側には事故電流J2が流れ、変流器20に接続された過電流継電器21および過電流継電器42には電流C3が流れる。このとき、過電流継電器11、過電流継電器12、過電流継電器21、過電流継電器42の全てに異常がなければ、整定値、整定時間の大小関係により、事故点に近い過電流継電器21が動作し、その常時開接点21aが閉路され(故障検出接点21yは閉じられている)制御回路22のコイル22Cが励磁される(図6参照)。コイル22Cが励磁されると、その開閉接点信号が遮断器トリップ信号として遮断器6の開閉装置へ出力され、遮断器6が開放される。
以下、過電流継電器21が故障している場合について説明する。図6において、過電流継電器42が動作して第3検出信号としての常時開接点42aが閉路されると補助リレー43のコイル43Cが励磁され、接点43aが閉路する。このとき、過電流継電器21が故障している場合は、故障検出接点21xが閉路し故障検出接点21yが開路しているので、故障検出接点21xおよび接点43aを介して制御電源線P2,N2から制御回路22のコイル22Cに電圧が印加されて励磁される。コイル22Cが励磁されると、保護指令としてのコイル22Cの開閉接点の開閉信号が遮断器6の開閉装置に対し遮断器トリップ信号として出力され、遮断器6を開路させ、過電流継電器21が正常である場合と同様に事故点F1の送電母線4からの切り離しが完了する。
過電流継電器31が故障している場合も過電流継電器21が故障している場合と同様に、事故点F1で短絡が発生すると、過電流継電器42に変流器30で検出された事故電流が流れ、過電流継電器42が動作して遮断器8が開路される。なお、過電流継電器42には送電回線5および送電回線7を流れる電流の和が流れるので、過電流継電器42の整定値を送電回線5および送電回線7のそれぞれの最大負荷電流の和よりも小さい値に設定した場合は、過電流継電器42の動作により、過電流継電器21が故障している場合には遮断器6が開路され、過電流継電器31が故障している場合には遮断器8が開路されることとなる。
以上のように、この実施の形態によれば、過電流継電器21および過電流継電器31の故障検出信号、ならびに後備保護の過電流継電器42により後備保護すべき送電回線を特定して当該送電回線を保護する保護指令を発するようにしたので、送電回線5に設けられた遮断器6や送電回線7に設けられた遮断器8の開閉状態の情報を使用することを要しない。従って、送電回線数が増加するに従い回路構成が複雑になることを抑制することができ、簡易な構成の送電回線保護システムを得ることができる。
なお、図1の実施の形態1では、送電回線5,7の保護の後備のために、受電回線1に後備保護の過電流継電器12を設けるため、その保護整定にあたって電圧階級差を考慮しなければならないのに対し、実施の形態2では、同じ電圧階級である送電回線5,7側に後備保護の過電流継電器42を設けるようにしたので、過電流継電器42の整定検討が容易になる。
実施の形態3.
図7〜図11は、実施の形態3を示すものであり、図7は送電回線保護システムの構成を示す構成図、図8は短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図、図9は送電回線保護システムの動作を説明するための展開接続図である。図10は、過電流継電器が故障中に短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。図11は、別の過電流継電器が故障中に短絡事故が発生したときの電流の流れを示す説明図である。前記実施の形態2では、変流器20および変流器30の両者の検出電流が供給される過電流継電器42を設けたことを特徴としている。これに対し、この実施の形態では、図7に示すように、変流器20および変流器30の検出電流を切り替えて供給する電流切替部としての切替器51,52を設けたことを特徴とする。図7において、変流器20の二次側に過電流継電器21および切替器51が接続されている。変流器30の二次側に過電流継電器31および切替器52が接続されている。
後備保護および第3異常検出装置としての過電流継電器54が、切替器51を介して過電流継電器21に接続されるとともに、切替器52を介して過電流継電器31に接続されている。過電流継電器54の出力信号側は、補助リレー55に接続され、その出力信号は、より大きい電流を流しうる接点55aの開閉信号に変換される。過電流継電器54は、過電流継電器54が動作したとき閉路する常時開接点54aのほかに、自己の内部故障を常時監視する自己監視機能を有し、内部故障が検出されていないときは故障検出接点54xが開路され、故障検出接点54yが閉路されている。過電流継電器54において内部故障が検出されたときは、故障検出接点54xが閉路され、故障検出接点54yが開路される(図8参照)。その他の構成については、実施の形態2と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。この場合も、過電流継電器54が過電流継電器21および過電流継電器31の共通の後備装置としての機能を担うものとして設けられたものである。なお、過電流継電器21、制御回路22、過電流継電器31、制御回路32、過電流継電器54、補助リレー55がこの発明における保護指令発信装置である。
次に、動作について説明する。図7において、過電流継電器21が故障していないときは、切替器51は励磁されておらず、2個の接点51aは開路され、接点51bは閉路されており、過電流継電器21が変流器20に接続され、過電流継電器54は変流器20に接続されていない。同様に、過電流継電器31が故障していないときは、切替器52は励磁されておらず、図7に示される2個の接点52aは開路され、接点52bは閉路されており、過電流継電器31が変流器30に接続され、過電流継電器54は変流器30に接続されていない。この正常な状態で、事故点F1で主回路が短絡した場合には、図8に示すように変圧器3の一次側に事故電流J1が流れ、変圧器3の二次側に事故電流J2がそれぞれ流れる。そして、過電流継電器11および過電流継電器12には変流器10の二次側電流である電流C1が、過電流継電器21には変流器20の二次側電流である電流C2が流れ、各過電流継電器11,12,21の整定により、事故点F1に最も近い過電流継電器21が動作し、遮断器6を開路させる。
一方、過電流継電器21が故障している場合は、図9に示す過電流継電器21の故障検出信号としての故障検出接点21xが閉路され、故障検出接点21yが開路されている。故障検出接点21xが閉路されると、切替器51のコイル51Cが励磁され、その二つの接点51a(図7)が閉路され、接点51b(図7)が開路される。これにより、変流器20に過電流継電器54が接続された状態になり、事故電流J2が変流器20に流れたとき過電流継電器54に変流器20の二次電流C4が図10に示すように流れ、すなわち供給される。すると、過電流継電器54が動作し、第3検出信号としての常時開接点54aが閉路され(図9)、常時開接点54aおよび故障検出接点54y(閉じている)を介して制御電源線P2,N2から補助リレー55のコイル55Cに電圧が印加されて励磁され、接点55aが閉路される。接点55aが閉路されると、過電流継電器21が故障して故障検出接点21xが閉路されているので、ダイオード55dを介して制御回路22のコイル22Cが励磁され、保護指令としてのコイル22Cの開閉接点の開閉信号が遮断器6の開閉装置へ遮断器トリップ信号として出力され、遮断器6が開放される。
過電流継電器31が故障した場合は、同様にして切替器52の図示しないコイルが励磁され、その二つの接点52a(図7)が閉路され、接点52b(図7)が開路される。これにより、変流器30に過電流継電器54が接続された状態になり、遮断器8の負荷側で短絡事故が発生した場合は、図11に示すように過電流継電器54に変流器30の二次側の電流C5が流れ、過電流継電器54が動作し、遮断器8を開路させる。
以上のように、この実施の形態によれば、過電流継電器21および過電流継電器31の故障検出信号、ならびに後備保護の過電流継電器42により後備保護すべき送電回線を特定して当該送電回線を保護する保護指令を発するようにしたので、送電回線5に設けられた遮断器6や送電回線7に設けられた遮断器8の開閉状態の情報を使用することを要しない。従って、送電回線数が増加するに従い回路構成が複雑になることを抑制することができ、簡易な構成の送電回線保護システムを得ることができる。
なお、実施の形態2では、全ての送電回線の電流の和である送電回線5および送電回線7の電流の和が供給される(和を取り込む)のに対し、この実施の形態では、故障した過電流継電器の受け持つ送電回線のみの電流が供給されるように構成されている。そのため、実施の形態2では、各送電回線に流れる負荷電流の総和が大きくなると、後備保護の過電流継電器42の誤動作が起こりやすくなるのに対し、この実施の形態3では、後備保護のために必要となる電流に限定して供給することで誤動作が起こりにくくなり、より信頼性の高い送電回線保護システムを得ることが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、送電回線を2回線としているが、3回線以上であっても同様の効果を奏するし、回線数が増えればより本願発明の効果が大きくなる。
また、保護すべき異常現象は過電流に限られるものではなく、他の異常検出例えば過負荷の検出等を行うものであってもよいし、受電回線や送電回線が直流である変電所であっても、同様の効果を奏する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、上述した各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることが可能である。
1 受電回線、3 変圧器、5,7 送電回線、10 変流器、12 過電流継電器、13 補助リレー、14 制御回路、20 変流器、21 過電流継電器、
22 制御回路、30 変流器、31 過電流継電器、32 制御回路、
42 過電流継電器、43 補助リレー、51,52 切替器、54 過電流継電器、
55 補助リレー。

Claims (2)

  1. 受電回線に接続された複数の送電回線を保護する送電回線保護システムであって、第1異常検出装置と、第3異常検出装置と、保護指令発信装置とを備え、
    前記第1異常検出装置は、自己の故障を検出して故障検出信号を発する自己監視機能を有し、前記送電回線ごとに設けられ前記送電回線ごとの異常を検出して第1検出信号を発するものであり、
    記第3異常検出装置は、前記第1異常検出装置に共通に設けられ、前記第1異常検出装置のいずれが故障しても故障した前記第1異常検出装置に代わって前記送電回線の異常を検出可能にされるとともに、前記異常を検出したとき第3検出信号を発するものであり、
    前記保護指令発信装置は、前記故障検出信号および前記第3検出信号に基づいて保護すべき前記送電回線を特定して保護指令を発信するものであって、
    前記第1異常検出装置と前記第3異常検出装置とは、いずれも過電流を検出するものであり、
    前記第1異常検出装置は、前記送電回線の電流を検出する変流器の検出電流に基づいて前記送電回線の過電流を検出して前記第1検出信号を発信し、
    前記第3異常検出装置は、前記第1異常検出装置が故障した場合故障した前記第1異常検出装置に代わって前記変流器の前記検出電流に基づいて前記送電回線の前記過電流を検出可能にされるとともに、前記過電流を検出したとき前記第3検出信号を発信するものであって、全ての前記変流器の前記検出電流の総和電流の供給を受けて前記送電回線の前記過電流を検出し前記第3検出信号を発信する
    送電回線保護システム。
  2. 前記受電回線と複数の前記送電回線とは、変圧器を介して接続されたものである
    請求項1に記載の送電回線保護システム。
JP2016085210A 2016-04-21 2016-04-21 送電回線保護システム Active JP6698414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085210A JP6698414B2 (ja) 2016-04-21 2016-04-21 送電回線保護システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016085210A JP6698414B2 (ja) 2016-04-21 2016-04-21 送電回線保護システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017195716A JP2017195716A (ja) 2017-10-26
JP6698414B2 true JP6698414B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=60156530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016085210A Active JP6698414B2 (ja) 2016-04-21 2016-04-21 送電回線保護システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6698414B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017195716A (ja) 2017-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014124660A1 (en) Method and device for detection of a fault in a protected unit
KR101505176B1 (ko) 모선 고장 감지 장치 및 방법
JP4731403B2 (ja) 総合後備保護機能付き母線保護継電装置
CN102497002A (zh) 一种直流输电工程完全双重化保护冗余***
US9954352B2 (en) Power system including a circuit providing smart zone selective interlocking communication
JP7218497B2 (ja) 地絡保護継電システム
KR100437446B1 (ko) 전력공급시스템의 계통 연계장치
JP2011097797A (ja) ループ系統の保護システム
JP6698414B2 (ja) 送電回線保護システム
JP2013062974A (ja) 保護継電システム
JP2017192179A (ja) 直流保護継電システム
JP5888941B2 (ja) 保護継電器
JP5645535B2 (ja) 多端子送電系統の保護継電システム
JP5258633B2 (ja) 単3中性線欠相保護付漏電遮断器
JP4020203B2 (ja) 保護継電装置の自動監視回路
JP6209109B2 (ja) 保護継電装置
JP2005312180A (ja) ディジタル保護リレーシステム
CN106684840B (zh) 一种直流极控制***中直流保护均不可用时出口方法
JP2020167774A (ja) 保護装置
JP2006296102A (ja) 漏電遮断装置
JP4072961B2 (ja) Sog開閉器の系統連系保護機能を備えた制御装置
Rozine et al. Protective device problems and solutions
KR200264800Y1 (ko) 전력공급시스템의 계통 연계장치
KR200377582Y1 (ko) 전력용 기기의 차단 제어회로 장치
KR20190069862A (ko) 무정전 전원 장치용 변압기의 보호 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191018

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200428

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6698414

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250