JP6697735B2 - 階段 - Google Patents

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Description

本発明は、住居等の建物に設置される階段に関する。
従来より、化粧材を施工する前の施工途中に仮設階段として使用できる階段が提案されており、例えば下記特許文献1が挙げられる。下記特許文献1には、側板の水平面と鉛直面とが交差する前方部分を切り欠き、その切り欠いた部分に架橋材を釘等で強固に固定して、架橋材を一対の側板間に配設することが開示されている。そして、その架橋材と一対の側板の水平面の上に下地踏板を固定することで、仮設階段、すなわち作業用昇降通路として使用可能とすることが記載されている。
特開2001−329669号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている階段は、架設部材を側板の水平面に釘等の固着具を用いて固定する必要があるため、手間がかかってしまう。また上記特許文献1に記載の架橋材は水平出しがし易いように下地踏板の前方位置に配設されたもので、仮設階段として使用する際の踏み面の強度を向上させるものではない。
本発明は、上記の点を鑑みて提案されたものであり、その目的は、仮設階段としての強度がありながら、設置が容易な階段を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る階段は、水平面と垂直面とが交互に形成された左右一対の側板と、該側板の各水平面に少なくとも2つ形成された凹溝にその端部が嵌合されて前記一対の側板間に架け渡される少なくとも2つ架設部材と、前記架設部材の上面及び前記水平面に配設される下地踏板と、前記垂直面に配設される蹴込板と、前記下地踏板の上面に固定される化粧踏板と、を備え、前記下地踏板は、前記下地踏板の下面に当接した状態で固定される踏板当接部と、前記側板の内側面に当接した状態で固定される側板当接部とを有する踏板固定具を側面視で2つの前記凹溝の間に配置し固定されることを特徴とする。
本発明に係る階段は、上述のような構成となっているため、仮設階段としての強度がありながら、設置が容易である。
本発明の実施形態に係る階段の施工過程を説明するために模式的に示した図であり、(a)は凹溝に架設部材を嵌合させ、側板間に架け渡した階段の施工過程を示す側面図、(b)は(a)の斜視図である。 (a)は同階段の施工過程を示す側面図、(b)は(a)の状態における下地踏板の固定状態を説明する図であり、仮設階段を背面側から見た斜視図である。 (a)及び(b)は同階段の施工過程を示す側面図である。 (a)及び(b)は同階段の施工過程を示す側面図である。 同階段を背面側から見た斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施形態では、施工された階段に下階側から対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方(奥方)とし、また、その状態を基準として、上下方向・左右方向、縦横方向等を説明する。図1〜図5は、本実施形態に係る階段を説明するための説明図であり、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。また図4(b)に示す拡大図は説明のため、一部分解側面図としている。
本実施形態に係る階段1は、水平面2aと垂直面2bとが交互に形成された左右一対の側板2,2と、側板2の各水平面2aに形成された凹溝2cにその端部3bが嵌合されて一対の側板2,2間に架け渡される架設部材3とを備える。また、階段1は、架設部材3の上面3a及び側板2の水平面2aに配設される下地踏板4と、側板2の垂直面2bに配設される蹴込板6と、下地踏板4の上面4aに固定される化粧踏板7とを備える。以下、詳しく説明する。
階段1は、住居等の建物内の下階と上階との階段として施工されるものとしてもよく、屋根裏部屋等のロフトへの階段として施工されるものとしてもよい。階段1を構成する一対の側板2,2は、階段1の勾配に応じて配設される平板状とされ、壁面(不示図)に沿って左右に略平行に配置される。側板2の材質は特に限定されないが、無垢の木材や、合板等の木質積層板、集成木材、木質繊維板等の木質系材料から形成されたものとしてもよく、また、合成樹脂系材料や、木粉(木質)・プラスチック複合材等から形成されたものとしてもよい。また、これらからなる基材の表面に、突板や樹脂フィルム等の表面化粧シートが貼着されたり、塗布が施されたりして表面化粧処理が施されたものとしてもよい。図1(a)、図1(b)に示すように側板2には、雛段状に水平面2aと垂直面2bとが交互に形成されており、水平面2aには矩形状に切欠かれた凹溝2cが複数形成されている。凹溝2cは架設部材3の一方の端部3bが嵌合されるように形成されている。具体的には、この凹溝2cは、一対の側板2,2に形成された凹溝2c,2cのそれぞれに架設部材3の左右の端部3b,3bが嵌合され、架設部材3を固定し支持できるように形成される(図5参照)。凹溝2cは、上下方向に長い矩形状に切欠かれて形成されており、その深さ寸法は、架設部材3の高さ寸法(縦寸法)と略同一とされる。また凹溝2cの奥行き寸法は、架設部材3の厚み寸法と略同一とされる。これにより、凹溝2cの上方開口部から凹溝2cの深さ方向に向けて架設部材3を嵌合させ組み付けると、凹溝2c内に架設部材3が収まり、側板2の水平面2aと架設部材3の上面3aとが略面一になる。なお、凹溝2cの形状は、架設部材3の形状、寸法に応じて設定され、図例に限定されず、前後方向に長い矩形状や略正方形に切欠かれて形成されてもよい。また、図例では、凹溝2cは各水平面2aに二つずつ形成されているが、これに限定されず、水平面2aの奥行き寸法に応じて数を増減して形成してもよい。なお、側板2が固定される壁面は、間柱等の柱材や、スタッド、鋼材、鉄筋コンクリート等の建物の構造躯体等を構成するものとしてもよい。
架設部材3は、一対の側板2,2の凹溝2c、2cにその両端部3b,3bが嵌合され固定される寸法を持つ角形の棒材とされる。架設部材3の材質も、特に限定されないが、木質系材料や合成樹脂系材料、木粉(木質)・プラスチック複合材等から形成されたものとしてもよい。架設部材3の厚さ寸法も特に限定されないが、50mm〜150mm程度としてもよい。架設部材3が一対の側板2,2の凹溝2c、2cにその両端部3b,3bが嵌合され固定されることにより、ネジ等の固定具を用いることなく強固に固定することができる。また上述のように側板2,2の水平面2a,2aと架設部材3の上面3aとは略面一な面を形成することができるので、側板2,2の水平面2a,2aと架設部材3の上面3aに重ね合わせるように下地踏板4を配設することができる(図2(a)参照)。
図2(a)に示すように下地踏板4は、一対の側板2,2の水平面2a,2aにその両端部が固定される横幅寸法をもつ矩形の平板状とされる。下地踏板4の材質も、特に限定されないが、木質系材料や合成樹脂系材料、木粉(木質)・プラスチック複合材等から形成されたものとしてもよい。下地踏板4の厚さ寸法も特に限定されないが、10mm〜25mm程度としてもよい。下地踏板4は、下地踏板4の前端面4bから下面4cにかけて切欠き形成された切欠部40を有し、図中、4aは上面、4bは前端面、4cは下面、4dは後端面、40aは切欠下面、40bは切欠前端面を示している。切欠部40の切欠前端面40bは、下地踏板4が水平面2aの上に設置された状態で、下段の側板2の垂直面2bと略面一な面をなすように形成される。下地踏板4は、後端面4dが側板2,2の垂直面2b,2bに当接されるように水平面2a,2aの上に載置され、その状態で固定される。下地踏板4の側板2への固定方法は特に限定されないが、図2(b)に示すように下地踏板4を下方から断面略L字形状の踏板固定具5により固定するようにしてもよい。踏板固定具5は、下地踏板4の下面4cに当接させて下地踏板4を固定する踏板当接部5aと、側板2の内側面2dに当接させて側板2に固定される側板当接部5bとを有している。踏板当接部5a及び側板当接部5bのそれぞれには、木ねじ等の固定具(不図示)が挿通される挿通孔が形成されており、踏板当接部5aから挿通される固定具によって下地踏板4が踏板当接部5aに固定され、側板当接部5bから挿通される固定具によって側板当接部5bが側板2に固定される。このように踏板固定具5によって下地踏板4を固定するようにすれば、側板2に強固に連結することができ、下地踏板4を下から支えることができるので、下地踏板4の両端部を上面4aから固定する場合と比べて下地踏板4を保持する強度も高めることができる。また下地踏板4の上面4aに固定具が現れないようにすることができるので、この場合、仮設階段100として使用する際に下地踏板4を固定するための固定具にひっかける等するおそれがなく、また下地踏板4の上面4aに化粧踏板7を施工しやすくなる。なお、下地踏板4の固定方法は、図2(b)に示す例に限定されるものではない。
図2(a)に示す一対の側板2,2、架設部材3及び下地踏板4で構成される階段は、この状態で例えば住宅を建設中における汚損を防ぐための養生を要しない仮設階段100として使用することができる。またこのような施工途中の仮設階段100であっても、下地踏板4が一対の側板2,2に固定されるとともに、架設部材3により支持されているので、踏板としての強度が増し、昇降時の安全性を高めることができる。また、図例のものは側板2に凹溝2cが複数形成され、架設部材3が各段に二本ずつ設置されているので、各段に一本ずつ設置されている場合と比較して、下地踏板4の踏板としての強度を向上させることができる。
蹴込板6は、階段1の蹴込み部分に配設され、一対の側板2,2の垂直面2b,2bにその両端部が固定される横幅寸法を有している。図3(a)等に示すように、上段の下地踏板4の切欠部40と下段の下地踏板4の上面4aとの間に載置できる高さ寸法を有する矩形の平板状とされる。蹴込板6の材質も特に限定されないが、無垢の木材や、合板等の木質積層材、集成木材、木質繊維板等の木質系材料から形成されたものとしてもよく、また、合成樹脂系材料や、木粉(木質)・プラスチック複合材等から形成されたものとしてもよい。また、これらからなる基材の表面に、突板や樹脂フィルム等の表面化粧シートが貼着されたり、塗装が施されたりして、表面化粧処理が施されたものとしてもよい。蹴込板6の厚さ寸法も特に限定されないが、例えば4mm〜10mm程度の薄板状としてもよい。図中6aは上端面、6bは前面、6cは下端面、6dは後面、6daは上方後面、6baは前方上端部、6bbは前方下端部を示している。蹴込板6は、図3(a)に示すように後面6dの左右両端部が一対の側板2,2の垂直面2b,2bに当接し、上段の下地踏板4の切欠部40に蹴込板6の上端面6aを合わせた状態に固定される。具体的には、蹴込板6の上方後面6daが切欠部40の切欠前端面40bに当接するように配され、蹴込板6の上端面6aが切欠部40の切欠下面40aに近接もしくは当接するように配される。よって、蹴込板6を配設する際に、蹴込板6の上端面6aが上段の下地踏板4に当たって撓むことを防止することができ、蹴込板6を収まりよく配設できる。蹴込板6は、下端面6cが下段の下地踏板4の上面4aに載置され、段鼻部材8、化粧踏板7が配設された際には、前方上端部6baが上段の段鼻部材8の下方端面8eに当接し、且つ前方下端部6bbが下段の化粧踏板7の後端面7dに当接して配設される。蹴込板6の固定方法は特に限定されず、例えば接着剤等を用いて固定することができる。図例のように蹴込板6の前方上端部6baを段鼻部材8で、前方下端部6bbを化粧踏板7で挟まれている状態とし、さらに垂直面2bに蹴込板6の左右両端部が当接して配するようにすれば、蹴込板6を固定するための接着剤の使用量を極力抑えることができる。
図3(b)に示すように化粧踏板7は、下地踏板4の上面4aに重ね合わせて固定される。化粧踏板7は、下地踏板4の横幅寸法と略等しい横幅寸法と、下地踏板4の奥行き寸法より若干小さい奥行き寸法をもつ矩形の平板状とされ、上面7aから前端面7bにかけて、切欠き形成された踏板切欠部70が形成されている。化粧踏板7の材質も特に限定されず、蹴込板6と同様のものを用いることができる。化粧踏板7の厚さ寸法も特に限定されないが、下地踏板4よりも薄くしてもよく、例えば8mm〜20mm程度としてもよい。図中、7aは上面、7bは前端面、7cは下面、7dは後端面、70は踏板切欠部を示している。化粧踏板7は、下地踏板4の上面4aに重ね合わされ、下面7cと下地踏板4の上面4aとが当接して配設される。また、化粧踏板7の後端面7dが、蹴込板6の前方下端部6bbに当接するように配設され、この状態で下地踏板4の上面4aに両面テープ、接着剤等で固定されている。
本実施形態では、蹴込板6を配設した後、化粧踏板7を配設する例を説明しているが、これに限定されず、下地踏板4の上に化粧踏板7を配設した後、蹴込板6を配するようにしてもよい。この場合は、化粧踏板7の踏板切欠部70は、押え部材9で固定され、化粧踏板7の後端上面は、蹴込板6の下端面6cが当接するように配設される。よって、化粧踏板7の上面7aの前後両端部が押さえられるので、化粧踏板7の反りを抑制することができる上、化粧踏板7を固定するための接着剤等の使用量も抑えることができる。また化粧踏板7を蹴込板6で上から押えることになるので、化粧踏板7の脱落も防止できる。
図4(b)等に示すように段鼻部材8は、下地踏板4の上面4aから前端面4b及び切欠下面40aに跨って配設され、下地踏板4と略同じ横幅寸法をもつ断面略U字形状に形成された部材とされる。段鼻部材8の材質は、特に限定されず、蹴込板6や化粧踏板7と同様のものとしてもよい。図中、8aは上覆部、8bは前覆部、8cは下覆部、8dは突合せ端面(段鼻部材8の一方の端面)、8eは下方端面(段鼻部材8の他方の端面)を示している。段鼻部材8の上覆部8aは、化粧踏板7の上面7aと略面一になるよう形成され、前覆部8bは、下地踏板4の前端面4bに被さるように形成され、下覆部8cは、下地踏板4の切欠下面40aを覆い隠すように形成されている。段鼻部材8の上覆部8aには、化粧踏板7との突合せ端面8dに切欠き形成された段鼻切欠部80が形成される。段鼻部材8の突合せ端面8dは化粧踏板7の前端面7bに当接し、下方端面8eは蹴込板6の前方上端部6baに当接して配設される。段鼻部材8の段鼻切欠部80は、化粧踏板7の踏板切欠部70よりも大きく形成され、段鼻切欠部80と踏板切欠部70とを突き合わせることで双方に跨った凹溝10が設けられる(図3(b)参照)。
図4(a)に示すように段鼻切欠部80と踏板切欠部70とを突き合わせて形成された凹溝10には、凹溝10に嵌合する押え部材9が設けられる。押え部材9は、上向きに開口した断面略U字形状に形成されており、上端部9a,9aは、段鼻部材8の上覆部8a及び化粧踏板7の上面7aから若干突出するように形成され、押え部材9の長手方向には凹溝9bが形成されている。押え部材9の材質は特に限定されないが、例えば軟質の合成樹脂材料や弾性材料等からなるものとしてもよいし、押え部材9を他の部位とは異なる色が付されたものとして視認性の向上を図ったものとしてもよい。このように押え部材9を他の部位とは異なる色とすれば、化粧踏板7の踏み外し等を抑制し安全性の向上を図ることができる。図中、9aは上端部、9bは凹溝、9cは底面を示している。押え部材9は、凹溝10に嵌合された状態で、押え部材9と段鼻部材8を貫通し、下地踏板4に至る固定具12により固定される(図4(b)拡大図参照)。このように段鼻部材8は、踏板切欠部70よりも大きく形成された段鼻切欠部80を有し、凹溝10に嵌合する押え部材9によって強固に固定することができる。また押え部材9は、段鼻部材8及び化粧踏板7の双方に跨った凹溝10に嵌合して固定具12によって固定される。よってこの押え部材9は、段鼻部材8と化粧踏板7の双方を一部材で一緒に固定する役割も担っている。
図4(b)に示すように、押え部材9の凹溝9bには、カバー部材11が上方から被さるように嵌合して配設されている。カバー部材11の材質は特に限定されないが、押え部材9と同様のものとしてもよい。カバー部材11は、断面逆U字形状に形成され、図中、11aは脚部、11bは上面を示している。カバー部材11は、固定具12の頭部を覆い隠すように、脚部11aが押え部材9の底面9cに当接して配設される。カバー部材11の上面11bは、カバー部材11が押え部材9の凹溝9bに嵌合している状態で、段鼻部材8の上覆部8aと化粧踏板7の上面7aと略同じ高さになるように形成されている。このカバー部材11によって、押え部材9を固定する固定具12を覆い隠すことができるので、見栄えがよい階段1とすることができる。
次に上記構成とされた階段1の施工手順の一例について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、以下に説明する手順は一例であって、これに限定されるものではない。
まず、一対の側板2,2を壁面(不図示)に沿わせて固定する。次に図1(a)に示すように、架設部材3を一対の側板2,2の凹溝2c,2cに嵌合して架け渡すように配設する。このとき、より強固に凹溝2cに架設部材3を固定させるため、嵌合部分に接着剤を塗布してよいが、架設部材3を側板2に固定するための木ねじ等の固定手段は必要ない。また架設部材3を配設した際に、架設部材3の上面3aに水準器を置いて水平に配設できているかの確認を行うようにしてもよい。
次に図2(a)に示すように下地踏板4を配設する。下地踏板4の下面4cが、側板2の水平面2aと架設部材3の上面3aに配され、その後端面4dの左右両端部が一対の側板2,2の垂直面2b,2bに当接するように配する。そうすると切欠部40の切欠前端面40bと下段の側板2,2の垂直面2b,2bと略面一になる。この状態で階段1設置場所の背面側にまわり、踏板固定具5の踏板当接部5aを下地踏板4の下面4cに当接させ、側板当接部5bを側板2の内側面2dに当接するように配置し、この状態でネジ等の固定具を用いて踏板固定具5を固定する(図2(b)参照)。このとき、下地踏板4の上面4aに水準器を置いて水平になっているか確認も行う。以上のような施工手順を経て仮設階段100が施工される。
仮設階段100としての使用が終わったら、蹴込板6、化粧踏板7等を順次施工し階段1の仕上げ施工を行う。まず図3(a)に示すように蹴込板6を配設する。蹴込板6は、その下端面6cが下段の下地踏板4の上面4aに載置され、蹴込板6の上端面6aが下地踏板4の切欠部40の切欠下面40aに当接もしくは近接するように設置される。また蹴込板6の上方後面6daが切欠部40の切欠前端面40bに当接し、後面6dの左右両端部が側板2,2の垂直面2b,2bに当接するように配する。このとき、蹴込板6は側板2,2や切欠部40に接着剤等によって固定するようにしてもよい。
続いて、図3(b)に示すように化粧踏板7を配設する。化粧踏板7は、下地踏板4の上面4aに重ね合わせて配設されるとともに化粧踏板7の後端面7dが、蹴込板6の前方下端部6bbに当接して配され、この状態で化粧踏板7を下地踏板4に両面テープ、接着剤等で固定する。
次に図4(a)、図4(b)に示すように段鼻部材8を配設する。段鼻部材8の突合せ端面8dが、化粧踏板7の前端面7bに当接し、下方端面8eが、下段の蹴込板6の前方上端部6baに当接して配される。段鼻部材8の段鼻切欠部80と化粧踏板7の踏板切欠部70とを突き合わせることで双方に跨った凹溝10が設けられる。そして、こうして形成された凹溝10に押え部材9を嵌合し、上方から押え部材9と段鼻部材8を貫通する固定具12により押え部材9を凹溝10に固定する。こうして、段鼻部材8と押え部材9を固定した後に、押え部材9の凹溝9bにカバー部材11を嵌合する。以上のような施工手順を経て、図4(b)、図5に示す階段1が施工される。
以上、本実施形態によれば、架設部材3の両端部3b,3bが側板2,2の凹溝2c,2cに嵌合して固定されるので、木ねじ等の固定具を用いることなく、容易に設置ができる。また、施工途中の仮設階段100であっても、下地踏板4が下方に架け渡された架設部材3によって支持されるので、踏板としての強度を確保できる。さらに、仮設階段100として使用している場合において、建築資材等が下地踏板4に接触し、下地踏板4にキズ等がつくことがあっても、後に化粧踏板7、段鼻部材8を配設する構成になっているので、下地踏板4についたキズ等を、化粧踏板7や段鼻部材8により覆い隠すことが可能である。よって養生の必要のない仮設階段100とすることができる。さらに仮設階段100の上に施工される化粧踏板7と蹴込板6とを将来的なリフォームを想定し、取り外しが容易になるように接着剤の使用を極力少なくして取り付ければ、階段1の施工後に下地踏板4をそのままにして、化粧踏板7と蹴込板6とを交換することができる。
なお、本実施形態における階段1、仮設階段100、一対の側板2,2、架設部材3、下地踏板4、蹴込板6、化粧踏板7、段鼻部材8、押え部材9、カバー部材11等の形状、構成は図例に限定されるものではない。また各部材の固定手段、固定要領等は図例に限定されず、施工手順も上述に限定されず、例えば化粧踏板7を配設するよりも先に、段鼻部材8を配設する手順を先に行ってもよい。
1 階段
2 側板
2a 水平面
2b 垂直面
2c 凹溝
3 架設部材
3a 上面
3b 端部
4 下地踏板
4a 上面
6 蹴込板
7 化粧踏板

Claims (3)

  1. 水平面と垂直面とが交互に形成された左右一対の側板と、該側板の各水平面に少なくとも2つ形成された凹溝にその端部が嵌合されて前記一対の側板間に架け渡される少なくとも2つ架設部材と、前記架設部材の上面及び前記水平面に配設される下地踏板と、前記垂直面に配設される蹴込板と、前記下地踏板の上面に固定される化粧踏板と、を備え、
    前記下地踏板は、前記下地踏板の下面に当接した状態で固定される踏板当接部と、前記側板の内側面に当接した状態で固定される側板当接部とを有する踏板固定具を側面視で2つの前記凹溝の間に配置し固定されることを特徴とする階段。
  2. 請求項1において、
    前記下地踏板は、その前端面から下面にかけて切欠き形成された切欠部を有し、
    前記切欠部に前記蹴込板の上端面を合わせた状態で固定されていることを特徴とする階段。
  3. 請求項2において、
    前記下地踏板の上面から前端面及び下面に跨って配設される段鼻部材をさらに備え、
    前記段鼻部材は、その一方の端面が前記化粧踏板の前端面と当接するように設けられ、その他方の端面が前記蹴込板の前方上端部と対向するように形成された断面略U字形状とされていることを特徴とする階段。
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