JP6559409B2 - 階段構造、及び階段のリフォーム方法 - Google Patents

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Description

本発明は、階段構造、及び階段のリフォーム方法に関する。
従来より、昇降時の滑り止めを防止する等の目的で、階段の踏板の前端部に段鼻部材を取り付けることが知られている。
特許文献1には、階段の踏板の上面前端部に固定されるベース部と、上記ベース部に嵌着された状態で当該ベース部の上面と踏板の前端面とを被覆する断面略L字状のカバー部とを備えた段鼻部材が開示されている。
特開2005−207063号公報
しかし、上記特許文献1では、カバー部が断面L字状に屈曲しているため、丸鋸等の電動工具で踏板の形状に合わせて切断する際、当て木を使用しないと屈曲箇所に割れ・欠けが生じやすく、切断作業に手間がかかる。また、当て木を使用しても所望の寸法に切断し難く、カバー部の寸法誤差により段鼻部材と側桁や壁等との間に隙間が生じ、階段の見栄えが悪化しやすい。
これらの問題は、段鼻部材を廻り階段に使用する目的で、カバー部のベース部上面を覆う箇所を斜めに切断する場合に特に顕著になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易な作業によって段鼻部材を踏板に見栄え良く取り付けることにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、段鼻部材を上面部と、該上面部に取り外し可能に組み付けられる前面部とで構成したことを特徴とする。
具体的には、第1の発明は、段鼻部材が階段の踏板の前端部に固定されている階段構造において、上記踏板の上面前端部を被覆する略板状の上面部と、上記上面部に取り外し可能に組み付けられ、上記踏板の前端面を被覆する略板状の前面部とを備え、上記上面部は、当該上面部の前端部で上下方向に対向する対向部と、両対向部に互いに接近する方向に突設された上面部側係合部とを有し、上記前面部には、突部が後側に突設され、該突部には、上下方向に張り出す前面部側係合部が形成され、上記上面部の上面部側係合部間に上記前面部の突部が嵌め込まれて、上記前面部の前面部側係合部が上記上面部の上面部側係合部に係合していることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の階段構造において、上記踏板は、踏板基材と、該踏板基材上面の前端部を除く領域に一体的に貼着された表面材とを有し、上記上面部は、上記踏板基材上面の前端部に固定されていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明の階段構造であって、上記前面部は、上記踏板基材を上下方向全体に亘って被覆していることを特徴とする。
第4の発明は、第2又は第3の発明の階段構造であって、上記上面部は、上記踏板基材上面の前端部に固定されるベース部と、該ベース部に取り外し可能に組み付けられるカバー部とを備えていることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明の階段構造であって、上記ベース部は、板状のベース部本体を備え、該ベース部本体の上面には、リブ板状の前側及び後側の突起部が階段幅方向全体に亘って突設され、上記前側の突起部は、ベース本体上面の前端部よりも後側の部分に設けられ、上記前側及び後側の突起部には、係合片部が互いに接近する方向に突設され、上記前側の突起部には、対向壁部が上記前側の突起部よりも前側のベース部本体に対向するように前側に突設され、上記対向壁部と上記前側の突起部よりも前側のベース部本体とが、上記対向部を構成し、上記カバー部は、板状のカバー部本体を備え、該カバー部本体の下面には、リブ板状の前側及び後側の突板部が階段幅方向全体に亘って形成され、当該突板部には、係合爪が互いに離間する方向に張出形成され、上記カバー部の前側及び後側の突板部は、上記ベース部の前側及び後側の突起部間に嵌め込まれて上記カバー部の係合爪が上記ベース部の係合片部に係合していることを特徴とする。
第6の発明は、第2〜5のいずれか1つの発明の階段構造であって、上記階段は廻り階段部を有し、上記廻り階段部の踏板の前端部に取り付けられる段鼻部材の上面部の階段幅方向両側には、傾斜端縁が形成されていることを特徴とする。
第7の発明は、第2〜6のいずれか1つの発明の階段構造を有する階段のリフォーム方法において、上記踏板の表面材を踏板基材から剥がし、上記段鼻部材の上面部を踏板基材から取り外し、かつ上記段鼻部材の前面部を上面部から取り外した後、表面材を踏板基材上面の前端部を除く領域に貼着し、上面部を踏板基材上面の前端部に固定し、かつ上面部に前面部を組み付けることを特徴とする。
第1〜7の発明によれば、踏板の形状に合わせて略板状の上面部及び前面部を別々に切断できるので、断面L字状のカバー部材を切断する場合に比べ、当て木の使用が不要となる分切断作業が容易になる。また、切断する上面部及び前面部は平面的であるため、所望の寸法に切断しやすい。したがって、段鼻部材と側桁や壁等との間に段鼻部材の寸法誤差による隙間が生じにくく、段鼻部材周りの階段の見栄えを改善できる。
第2の発明によれば、段鼻部材が上面部と前面部との2つの部材を備え、前面部が上面部に対して取り外し可能であるので、表面材の厚さを変更するリフォームを行う場合でも、前面部は交換せず、上面部だけを新たな表面材の厚さに応じた厚さのものに交換することができる。したがって、段鼻部材全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となるコストを削減できる。
第3の発明によれば、段鼻部材が上面部と前面部との2つの部材を備え、前面部が上面部に対して取り外し可能であるので、踏板基材の厚さを変更するリフォームを行う場合でも、上面部は交換せず、前面部だけを新たな踏板基材の厚さに応じた上下幅のものに交換することができる。したがって、段鼻部材全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となるコストを削減できる。
第4の発明によれば、上面部がベース部とカバー部との2つの部材を備え、カバー部がベース部に対して取り外し可能であるので、ベース部は踏板基材に固定したままで、そのベース部から古いカバー部を外して新たなカバー部をベース部に取り付けるだけで、上面部の外観を美麗に仕上げることができる。また、表面材を交換する場合でも、ベース部は踏板基材に固定したままで、新たな表面材の色や柄に応じた新たなカバー部をベース部に取り付けることができる。したがって、上面部全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となる手間及びコストを削減できる。
第6の発明によれば、略板状に形成された上面部を斜めに切断することで傾斜端縁を形成できるので、断面L字状のカバー部材を切断する場合に比べて当て木の使用が不要となる分、切断作業が容易になり、所望の寸法に切断しやすい。したがって、段鼻部材と側桁や壁等との間に段鼻部材の寸法誤差による隙間が生じにくく、段鼻部材周りの階段の見栄えを改善できる。
第7の発明によれば、段鼻部材の前面部を上面部から一旦取り外して組み付けるので、必要に応じて前面部は交換せずに上面部だけを新しいものに交換したり、反対に上面部は交換せずに前面部だけを新しいものに交換することにより、段鼻部材全体を交換する場合よりもリフォームに必要となるコストを削減できる。
図1は、本発明の実施形態に係る階段の正面図である。 図2は、階段の側面図である。 図3は、階段の平面図である。 図4は、階段の直階段部を拡大して示す斜視図である。 図5は、直階段部の階段構造における側桁の拡大側面図である。 図6は、踏板基材に段鼻部材及び表面材が取り付けられた踏板を拡大して示す断面図である。 図7は、階段の廻り階段部の側桁を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る階段Sを示す。この階段Sは、建物の階下の床面F1から直線状に斜め上側に延びる例えば7段の下側直階段部S1と、この下側直階段部S1の上端に下端が接続され、下側直階段部S1に対し90°に折れ曲がり状に斜め上側に延びる例えば3段の廻り階段部S2と、この廻り階段部S2の上端に下端が接続される一方、上端が階上の床面F2に接続され、直線状に斜め上側に延びる例えば4段の上側直階段部S3とを有する。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、階段Sの上り方向(図3の一点鎖線矢印にて示す方向)に向かって手前側を「前」とも言い、奥側を「後」とも言う。
上記下側及び上側直階段部S1,S3は互いに同じ階段構造を有する側桁階段であり、下地壁面Wに左右に対向するように配置されて固定された左右の側桁1,1と、それら側桁1,1間に掛け渡された複数の踏板8,8,…と、上側の踏板8下面の前端部及び下側の踏板8上面の後側部の間に設けられた複数の蹴込板13,13,…とを有する。
上記蹴込板13は、一般の階段に用いられる蹴込板と同じ材料のものが用いられ、例えば合板、パーティクルボード、MDF、複合合板、集成材等である。
上記各踏板8は、図6に示すように、所定の強度を備えた踏板基材9と、この踏板基材9の上面に一体的に貼着された表面材10とを有する。踏板基材9は、所定の厚さ(例えば36mm)を有する板材からなり、その材料は特に限定されず、一般の階段に用いられる踏板と同じ材料のものが用いられ、例えば合板、パーティクルボード、複合合板、集成材、無垢材等である。踏板基材9の下面の前端部には、蹴込板13の上端部を嵌合するための嵌合溝9aが形成されている。
表面材10は、所定厚さ(例えば7.5mm)の薄板状のもので、例えば化粧材とその裏面に貼着された制振材及び/又はクッション材とからなる。化粧材としては、MDFやハードボード等の木質基材、これらに樹脂を含浸させたもの等が用いられる。制振材としては、PVCマット、ゴムマット、アスファルトマット、インシュレーションボード等が用いられる。クッション材としては、不織布、ウレタン等の樹脂発泡体等が用いられる。
表面材10はこれらに限らず、単体材料でも複合材料でもよく、樹脂化粧シートや樹脂基材、木質基材等を使用できる。
表面材10を踏板基材9に貼着するための手段は限定されないが、特に踏板8の更新性
を求める場合には、リフォームする際に踏板基材9から表面材10がきれいに剥がれるような接着剤やテープを用いるのが望ましい。接着剤としては、低粘着性接着剤や弾性接着剤が好ましく、例えばシリル化ウレタン接着剤、特殊シリコン樹脂接着剤、変性シリコン樹脂接着剤が用いられ、適宜接着剥離強度を調整したものを用いてもよい。テープとしては、片面が低粘着性とされた両面テープ等が用いられる。
また、図6に示すように、踏板基材9と表面材10とは階段奥行方向(前後方向)の幅も互いに異なり、表面材10の幅が踏板基材9の幅よりも後述する段鼻部材16におけるベース部19の幅寸法(例えば26mm)だけ短くなっている。
図5に示すように、左右の側桁1,1の対向面には、各踏板8の左右端部(長さ方向の端部)を嵌合する水平前後方向に延びる踏板嵌合溝2,2,…と、各蹴込板13の左右端部(長さ方向の端部)を嵌合する上下方向に延びる蹴込板嵌合溝5,5,…とが交互に連続するように形成されている。
上記各踏板嵌合溝2には、踏板8の左右端部が嵌め込まれ、各踏板嵌合溝2は、その下側の溝側面が後下がりに傾斜していて、溝幅が後側に向かって大きくなっており、踏板嵌合溝2に踏板8を嵌め込んだときに、その踏板8の下面後端部と踏板嵌合溝部2の下側溝側面との間に隙間を生じさせて、その隙間にクサビ(図示せず)を打ち込むことで踏板8を固定するようにしている。
そして、下側及び上側直階段部S1,S3の階段構造では、側桁1,1の各踏板嵌合溝2,2に対し各踏板8の左右端部が嵌め込まれ、クサビにより固定されている。また、側桁1,1の各蹴込板嵌合溝5,5に蹴込板13の左右端部が嵌合され、その蹴込板13の上端部は、上側の踏板基材9下面の嵌合溝9aに嵌合され、下端部は下側の踏板8の後端部に固定されている。
図6に示すように、上記各踏板8の前端部(段鼻部)には、階段Sを昇降する人が踏板8上で滑らないようにするための段鼻部材16が固定されており、この段鼻部材16よりも後側(奥側)の範囲の踏板基材9上面、すなわち踏板基材9上面の前端部を除く領域に上記表面材10が貼着されている。段鼻部材16は、例えばPVC樹脂の成形体、ABS樹脂基材に化粧樹脂シートが貼着された成形体等が用いられる。
段鼻部材16は、上記踏板8の上面前端部を被覆する略板状の上面部17と、この上面部17に取り外し可能に組み付けられ、上記踏板8の前端面を被覆する略板状の前面部18とを備えている。上記上面部17は、上記踏板基材9上面の前端部に直接固定されるベース部19と、該ベース部19に取り外し可能に組み付けられるカバー部20とを有する。
上記ベース部19は、左右方向に延びる板状のベース部本体19aを備え、このベース部本体19a上面の後端部、及び前端部よりも若干後側の部分には、リブ板状の後側及び前側の突起部19b,19cが階段幅方向全体に亘って一体に突設され、これらの突起部19b,19cの先端部には、板状の係合片部19d,19dが内向き(互いに接近する方向)に階段幅方向全体に亘って一体に突設されている。また、前側の突起部19cの先端部には、板状の対向壁部(対向部)19eが階段幅方向全体に亘って前側に一体に突設され、当該対向壁部19eは、上記突起部19cよりも前側のベース部本体19a(対向部)に対向している。上記対向壁部19eの先端部及び上記ベース部本体19aの前端部には、対向片部(上面部側係合部)19f,19fが内向き(互いに接近する方向)に階段幅方向全体に亘って一体に突設されている。ベース部本体19aの左右長さは、現場での切断を不要にするため、左右の側桁1,1の対向面間の距離(側桁1の踏板嵌合溝2に嵌合される端部を除いた踏板基材9の長さ)よりも若干短く設定され、ベース部本体19aの前後方向の幅は、上記踏板基材9と表面材10との階段奥行方向(前後方向)の幅の差と同じ(例えば26mm)になっており、ベース部本体19aを踏板基材9上面の前端部に対し、両面テープとステープルやビス等とによって直接固定するようにしている。
一方、上記カバー部20は、左右方向に延びる板状のカバー部本体20aを備え、このカバー部本体20aの左右長さは、左右の側桁1,1の対向面間の距離(側桁1の踏板嵌合溝2に嵌合される端部を除いた踏板基材9の長さ)と同じであり、上記ベース部19の左右長さよりも若干長くなっている。カバー部20の左右長さがベース部19よりも長いので、カバー部20の左右からのベース部19のはみ出しによる見栄えの悪化が防止される。カバー部本体20aの上面(外面)には、左右方向に延びる軟質PVC樹脂等からなる複数の滑り止め用突条20b,20b,…が前後方向に並んで突設されている。カバー部本体20aの下面(内面)の前端部近傍及び後端部近傍には、リブ板状の前側及び後側の突起部(突板部)20c,20cが階段幅方向全体に亘って一体に形成されている。これら突起部20c,20cの下端部には、係合爪20d,20dが、階段幅方向全体に亘って外向き(互いに離間する方向)に一体に張出形成されている。
上記カバー部20の突起部20c,20cをベース部19の突起部19b,19c間に嵌め込んで係合爪20d,20dを係合片部19d,19dに係合させることで、カバー部20をベース部19に取り外し可能に組み付け、カバー部20でベース部19の前端部を除く領域を覆い、かつカバー部20の後端部で踏板8の表面材10の前端部を覆うようになっている。表面材10の前端部がカバー部20により覆われるので、この表面材10の前端部についてもラフカットで済み、施工が容易になる。
上記前面部18は、左右方向に延びる板状の前面部本体18aを備え、該前面部本体18aの上端部には、板状の上側係止部18bが階段幅方向全体に亘って後側に一体に突設されているとともに、該前面部本体18aの上端部より若干下側には、突条部(突部)18cが階段幅方向全体に亘って後側に一体に突設され、該突条部18cの先端部には、上下方向に張り出す爪部(前面部側係合部)18d,18dが階段幅方向全体に亘って形成されている。また、前面部本体18aの下端部には、板状の下側係止部18eが階段幅方向全体に亘って後側に一体に突設されている。上記前面部本体18aの左右長さはカバー部20本体と同じに設定されている。また、上記前面部本体18aの前側の面(表面)と上下端面、上側係止部18bの上面、及び下側係止部18eの下面には、軟質PVC樹脂等、前面部18の他の部分よりも軟質な樹脂からなる表面層18fが形成されている。
前面部18を踏板基材9の前端面に当接させた状態で、その上側係止部18bを上面部17のベース部19の前端部(対向壁部19eの上面)に係止させ、下側係止部18eを踏板基材9の下面前端部に係止させ、かつ突条部18cを上記ベース部19の対向片部19f,19f間に嵌め込んで爪部18d,18dを対向片部19f,19fに係合させることで、前面部18を上面部17のベース部19に取り外し可能に組み付け、前面部18が踏板基材9を上下方向全体に亘って被覆するとともに、上側係止部18bがベース部19の前端部を覆うようになっている。
上記廻り階段部S2は、上下の直階段部S1,S3を接続するように設けられている。この廻り階段部S2は、直階段部S1,S3と同様の構造であり、図7にも示すように、廻り階段部S2の廻り方向外側には、互いに直角に接続された上側及び下側の2枚の板状の側桁1が配置され、これらの側桁1は下地壁面Wに固定されている。これら側桁1に設けられた踏板嵌合溝2には、下段、中段、及び上段の踏板24〜26の外側端部が嵌め込まれる。
尚、廻り階段部S2の廻り方向内側には側桁がなく、各踏板24〜26の内側端部は、下地壁面Wに固定した複数の受材(図示せず)、又は柱に設けた切り欠きに固定されている。また、この廻り階段部S2における各踏板24〜26も、直階段部S1,S3の各踏板8と同様に、踏板基材9と、その上面に貼着された表面材10とからなっており、詳しい説明は省略する。
次に、上記階段Sの施工方法について説明する。各直階段部S1,S3においては、左右の側桁1,1の対向面に、踏板8が嵌め込まれる複数の踏板嵌合溝2,2,…を形成するとともに、複数の蹴込板嵌合溝5,5,…を形成しておき、それらの側桁1,1を互いに高さを合わせて下地壁面Wに固定する。
次に、その左右の側桁1,1の各踏板嵌合溝2に各踏板8の踏板基材9の左右端部を嵌め込み、その踏板基材9と踏板嵌合溝2の下側溝側面との間の隙間にクサビを打ち込んで踏板基材9を固定する。また、この踏板基材9の側桁1への固定と並行して、上下の踏板基材9,9間に蹴込板13を固定し、その蹴込板13の左右端部を側桁1の蹴込板嵌合溝5に、また上端部を上側の踏板基材9の嵌合溝9aにそれぞれ嵌め込み、蹴込板13の下端部は下側の踏板基材9の後端部に固定する。
このようにして複数の踏板基材9,9,…及び蹴込板13,13,…を固定した後、各踏板基材9の上面に接着剤を塗布し、その表面材10を踏板基材9の上面に前端部を空けて貼り付ける。
その後、踏板基材9上面の前端部に段鼻部材16の上面部17のベース部19を固定し、そのベース部19にカバー部20及び前面部18を組み付ける。
一方、廻り階段部S2においても直階段部S1,S3の各踏板8と同様に、2枚の側桁1,1を下地壁面Wに固定した後、3枚の踏板24〜26の外側端部を側桁1に設けられた踏板嵌合溝2に嵌め込み、踏板基材9と踏板嵌合溝2の下側溝側面との間の隙間にクサビを打ち込んで踏板基材9を固定する。また、各踏板24〜26の内側端部は下地壁面W上の受材、又は柱に設けた切り欠きに固定する。また、上記直階段部S1,S3と同様にして踏板8の前端部に段鼻部材16を取付固定する。廻り階段部S2の踏板8の前端部に取り付けられる段鼻部材16の上面部17の階段幅方向両側には、側桁1及び下地壁面Wに沿うように傾斜端縁17aが形成されている。
また、このようにして施工された階段Sのリフォームのために表面材10の交換が必要となった場合には、踏板基材9は側桁1の踏板嵌合溝2に嵌合したままで、その踏板基材9から古い表面材10を剥がし、その後、新しい表面材10を元の踏板基材9の上面に貼着すればよい。
したがって、本実施形態においては、踏板8の形状に合わせて略板状の上面部17及び前面部18を別々に切断できるので、特許文献1の如く断面L字状のカバー部材を切断する場合に比べて当て木の使用が不要となる分切断作業が容易になる。また、切断する上面部17及び前面部18は平面的であるため、所望の寸法に切断しやすい。したがって、段鼻部材16と側桁1及び下地壁面Wや柱との間に段鼻部材16の寸法誤差による隙間が生じにくく、段鼻部材16周りの階段の見栄えを改善できる。
特に、廻り階段部S2に使用される段鼻部材16には、踏板基材9の上面前端部を覆う箇所に傾斜端縁が形成されるが、略板状に形成された上面部17を斜めに切断することで傾斜端縁17aを形成できるので、特許文献1の如く断面L字状のカバー部材を切断する場合に比べ、切断作業(施工)の容易化、及び見栄えの改善という上述の効果を顕著に得
ることができる。
また、段鼻部材16が上面部17と前面部18との2つの部材を備え、前面部18が上面部17に対して取り外し可能であるので、表面材10の厚さを変更するリフォームを行う場合でも、段鼻部材16の前面部18は交換せず、上面部17だけを新たな表面材10の厚さに応じた厚さのものに交換することができる。すなわち、踏板基材9から表面材10を剥がし、段鼻部材16の上面部17を踏板基材9から取り外し、かつ段鼻部材16の前面部18を上面部17から取り外し、その後、新たな表面材10を古い踏板基材9上面の前端部を除く領域に貼着し、新たな上面部17を古い踏板基材9上面の前端部に固定し、かつ新たな上面部17に古い前面部18を取り付けることができる。したがって、段鼻部材16全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となるコストを削減できる。
また、段鼻部材16が上面部17と前面部18との2つの部材を備え、前面部18が上面部17に対して取り外し可能であるので、踏板基材9の厚さを変更するリフォームを行う場合でも、上面部17は交換せず、前面部18だけを新たな踏板基材9の厚さに応じた上下幅のものに交換することができる。すなわち、踏板基材9から表面材10を剥がし、段鼻部材16の上面部17を踏板基材9から取り外し、かつ段鼻部材16の前面部18を上面部17から取り外し、その後、古い表面材10を新たな踏板基材9上面の前端部を除く領域に貼着し、古い上面部17を新たな踏板基材9上面の前端部に固定し、かつ古い上面部17に新たな前面部18を取り付けることができる。したがって、段鼻部材16全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となるコストを削減できる。
また、段鼻部材16の上面部17はベース部19とカバー部20との2つの部材を有し、そのカバー部20がベース部19に対して取り外し可能であるので、ベース部19は踏板基材9に固定したままで、そのベース部19から古いカバー部20を外して新たなカバー部20をベース部19に取り付けるだけで、上面部17の外観を美麗に仕上げることができる。表面材10を交換するときでも、ベース部19は踏板基材9に固定したままで、古いカバー部20を外して新たな表面材10の色や柄に応じた新たなカバー部20をベース部19に取り付けることができる。したがって、上面部17全体を交換する場合に比べ、リフォームに必要となる手間及びコストを削減できる。
なお、段鼻部材16を組み付ける際には、ベース部19に前面部18を取り付けた後、上からカバー部20を嵌め込むことで、対向片部19fを圧縮して前面部18を離れ難くするという効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、直階段部S1,S3と廻り階段部S2とを組み合わせた階段Sに適用しているが、本発明は、直階段部のみを有する階段の階段構造にも適用することができる。
本発明は、切断作業を容易にするとともに階段の見栄えを改善できるので、極めて有用で産業上の利用性が高い。
S 階段
S2 廻り階段部
8 踏板
9 踏板基材
10 表面材
16 段鼻部材
17 上面部
17a 傾斜端縁
18 前面部
18c 突条部(突部)
18d 爪部(前面部側係合部)
19 ベース部
19a ベース部本体
19b,19c 突起部
19d 係合片部
19e 対向壁部(対向部)
19f 対向片部(上面部側係合部)
20 カバー部
20a カバー部本体
20c 突起部(突板部)
20d 係合爪

Claims (7)

  1. 段鼻部材が階段の踏板の前端部に固定されている階段構造において、
    上記踏板の上面前端部を被覆する略板状の上面部と、
    上記上面部に取り外し可能に組み付けられ、上記踏板の前端面を被覆する略板状の前面部とを備え、
    上記上面部は、当該上面部の前端部で上下方向に対向する対向部と、両対向部に互いに接近する方向に突設された上面部側係合部とを有し、
    上記前面部には、突部が後側に突設され、該突部には、上下方向に張り出す前面部側係合部が形成され、
    上記上面部の上面部側係合部間に上記前面部の突部が嵌め込まれて、上記前面部の前面部側係合部が上記上面部の上面部側係合部に係合していることを特徴とする階段構造。
  2. 請求項1に記載の階段構造において、
    上記踏板は、踏板基材と、該踏板基材上面の前端部を除く領域に一体的に貼着された表面材とを有し、
    上記上面部は、上記踏板基材上面の前端部に固定されていることを特徴とする階段構造。
  3. 請求項2に記載の階段構造であって、
    上記前面部は、上記踏板基材を上下方向全体に亘って被覆していることを特徴とする階段構造。
  4. 請求項2又は3に記載の階段構造であって、
    上記上面部は、上記踏板基材上面の前端部に固定されるベース部と、該ベース部に取り外し可能に組み付けられるカバー部とを備えていることを特徴とする階段構造。
  5. 請求項4に記載の階段構造であって、
    上記ベース部は、板状のベース部本体を備え、該ベース部本体の上面には、リブ板状の前側及び後側の突起部が階段幅方向全体に亘って突設され、上記前側の突起部は、ベース本体上面の前端部よりも後側の部分に設けられ、上記前側及び後側の突起部には、係合片部が互いに接近する方向に突設され、上記前側の突起部には、対向壁部が上記前側の突起部よりも前側のベース部本体に対向するように前側に突設され、上記対向壁部と上記前側の突起部よりも前側のベース部本体とが、上記対向部を構成し、
    上記カバー部は、板状のカバー部本体を備え、該カバー部本体の下面には、リブ板状の前側及び後側の突板部が階段幅方向全体に亘って形成され、当該突板部には、係合爪が互いに離間する方向に張出形成され、
    上記カバー部の前側及び後側の突板部は、上記ベース部の前側及び後側の突起部間に嵌め込まれて上記カバー部の係合爪が上記ベース部の係合片部に係合していることを特徴とする階段構造。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の階段構造であって、
    上記階段は廻り階段部を有し、
    上記廻り階段部の踏板の前端部に取り付けられる段鼻部材の上面部の階段幅方向両側には、傾斜端縁が形成されていることを特徴とする階段構造。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の階段構造を有する階段のリフォーム方法において、
    上記踏板の表面材を踏板基材から剥がし、上記段鼻部材の上面部を踏板基材から取り外し、かつ上記段鼻部材の前面部を上面部から取り外した後、表面材を踏板基材上面の前端部を除く領域に貼着し、上面部を踏板基材上面の前端部に固定し、かつ上面部に前面部を組み付けることを特徴とする階段のリフォーム方法。
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