JP6695978B2 - ワーク保持装置及びワーク保持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを保持するワーク保持装置及びワーク保持方法に関するものである。
航空機の構造部品のひとつにフレームがある。フレーム製造において、フレームを所定形状に仕上げるためには切削加工及び穴あけ加工等が必要である。フレームは、薄板部品であることから、加工時の振動を抑制すべく、加工箇所の近傍をクランプする必要がある。しかしながら、フレームは、曲率、断面形状の異なるワーク種が多数あり、各々に対応したクランプ治具を用意することは困難である。そこで、特許文献1に示すような航空機の機体部品等の部品をクランプするクランプ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このクランプ装置は、作業台上に設置された対象部品の曲面形状に合わせて、スライド面上を前後に摺動する複数個のスライドブロックを有している。また、各スライドブロックには、スライドシリンダーが内蔵され、スライドシリンダーの先端部には、対象部品の側面及び底面をクランプするクランプシリンダーが設けられている。クランプ装置は、クランプしている部品のクランプ部への機械加工時において、クランプシリンダーによるクランプを解除すると共に、スライドシリンダーを後退させている。
実開平5−31836号公報
しかしながら、特許文献1のクランプ装置は、部品等のワークの機械加工時において、クランプを解除することから、機械加工時におけるクランプの脱着作業が必要となる。このため、ワークの機械加工時における作業効率が低下してしまう。また、特許文献1では、クランプを解除した状態でワークに対し機械加工を行うため、機械加工時においてワークが振動する恐れがあり、この振動により加工が好適に実施できない可能性がある。
そこで、本発明は、加工時において、ワークを脱着することなく、ワークを好適に保持することができるワーク保持装置及びワーク保持方法を提供することを課題とする。
本発明は、ワークを保持するワーク保持装置であって、前記ワークは、長手方向に延在して設けられると共に、前記長手方向に直交する断面において、高さ方向に延在するワーク本体部と、前記ワーク本体部の前記高さ方向の一方側に設けられる第1フランジと、前記ワーク本体部の前記高さ方向の他方側に設けられる第2フランジとを有し、前記第1フランジは、高さ方向に直交する幅方向の一方側に突出して設けられ、前記第2フランジは、前記幅方向の他方側に突出して設けられており、前記ワークの長手方向に並べて設けられる複数のグリッパと、前記ワークの設計形状に倣って複数の前記グリッパを移動させるグリッパ移動機構と、を備え、前記グリッパは、前記グリッパ移動機構に接続されるベースブロックと、前記ベースブロックに設けられ、前記ワークの前記第2フランジを受けて支持するワーク受け部材と、前記ベースブロックと前記ワークの前記第1フランジとの間に設けられ、前記ワーク受け部材に支持された前記ワークの前記第1フランジに向かって移動可能な移動ブロックと、前記ベースブロックに対して前記移動ブロックを移動させるブロック移動機構と、前記移動ブロックに設けられ、前記第1フランジ側の前記ワーク本体部を吸着する吸着機構と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記のワーク保持装置に、前記ワークを保持させるワーク保持方法であって、複数の前記グリッパを、前記ワークの設計形状に倣って、前記グリッパ移動機構により移動させる準備工程と、複数の前記グリッパのそれぞれの前記ワーク受け部材に、前記ワークを設置するワーク取付工程と、前記ワーク受け部材に支持された前記ワークの前記第1フランジに向かって、前記ブロック移動機構により前記ベースブロックに対して前記移動ブロックを移動させるグリッパ移動工程と、前記移動ブロックに設けられる前記吸着機構により、前記第1フランジ側の前記ワーク本体部を吸着する吸着工程と、を備えることを特徴とする。
これらの構成によれば、ワークごとに異なる、第1フランジと第2フランジ間の距離に応じて移動ブロックを第1フランジ側に移動させた状態で、吸着機構により第1フランジ側のワーク本体部を吸着することができる。このため、ワークを加工する場合、吸着機構により吸着されていない側からワークを加工することができるため、ワークの吸着を解除することなく、ワークを好適に保持して、ワークの加工を好適に行うことができ、加工作業の効率低下を抑制することができる。また、第1フランジへの加工時において、第1フランジ側のワーク本体部を吸着することで、吸着位置から第1フランジへの加工点までの距離を短くできることから、第1フランジの振動を抑制できるため、ワークの第1フランジへの加工を好適に行うことができる。
また、前記ワークの前記第2フランジをクランプするクランプ機構を、さらに備えることが好ましい。
また、前記ワーク保持装置が、前記ワークの前記第2フランジをクランプするクランプ機構を備える場合、前記吸着工程後、前記ベースブロックに設けられる前記クランプ機構により、前記第2フランジをクランプするクランプ工程を、さらに備えることが好ましい。
この構成によれば、クランプ機構により第2フランジをクランプできることから、第2フランジへの加工時において、第2フランジの振動を抑制できるため、第2フランジの加工を好適に行うことができる。また、ワークの設計形状において、ワーク本体部及び第2フランジにより形成される角度が直角となる場合、クランプ機構により第2フランジをクランプすることで、ワーク本体部及び第2フランジの直角度誤差を矯正することができる。
また、前記ワークは、前記長手方向の両端部に形成される少なくとも2つの位置決め孔を有し、保持される前記ワークの前記長手方向の両端部に設けられ、前記ワークを位置決め固定する少なくとも2つのワーク固定部を、さらに備え、前記ワーク固定部のそれぞれは、固定用ブロックと、前記固定用ブロックに設けられ、前記ワークの前記位置決め孔に挿通される位置決め部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、ワークのそれぞれの位置決め孔に、ワーク固定部の位置決め部材をそれぞれ挿通することで、ワークの長手方向の両端部を固定することができる。
また、前記グリッパは、前記第1フランジに当接する前記移動ブロックの当接部位に設けられ、前記第1フランジの振動を抑制する防振材を、さらに有することが好ましい。
この構成によれば、防振材により第1フランジの振動をさらに抑制できるため、ワークの第1フランジへの加工をより好適に行うことができる。なお、防振材としては、例えば、防振ゴム等がある。
また、前記グリッパ移動機構は、前記グリッパを水平移動させる水平移動機構と、前記グリッパを鉛直移動させる鉛直移動機構と、を有することが好ましい。
この構成によれば、水平移動機構及び鉛直移動機構により、グリッパを水平方向及び鉛直方向に移動させることができる。
また、前記グリッパ移動機構は、前記ワークの前記長手方向及び前記高さ方向を含む面内において、前記ベースブロックを旋回移動させる旋回機構を、さらに有することが好ましい。
この構成によれば、長手方向及び高さ方向を含む面内において、旋回機構により、グリッパを旋回移動させることができる。このため、ワークが長手方向において湾曲する場合であっても、ワークの形状に倣って、グリッパを適切に移動させ、グリッパによりワークを確実に把持することができる。
また、前記グリッパ移動機構は、複数の前記グリッパを放射状に移動させる放射移動機構を有することが好ましい。
この構成によれば、ワークが長手方向において湾曲するものである場合、放射移動機構により複数のグリッパを放射状に移動させることで、湾曲するワークの長手方向に倣って複数のグリッパを移動させることができる。
また、前記ワーク受け部材は、前記ワークの前記長手方向に沿って複数設けられることが好ましい。
この構成によれば、ベースブロックに設けられるワーク受け部材を、長手方向に並べて設けることで、ワークの長手方向に隣接するグリッパによる支持点同士の間を狭くすることができる。つまり、ワーク受け部材が1つである場合、グリッパ同士の間と、ワーク受け部材同士の間とは、ほぼ同じ長さとなる。一方で、ワーク受け部材を複数並べて設けることで、例えば、左側のグリッパに設けられる右側のワーク受け部材と、右側のグリッパに設けられる左側のワーク受け部材との間が、ワーク受け部材が1つである場合に比べて狭くなる。このため、ワークの支持点同士の間の距離を短くできることから、ワークへの負荷を軽減することができるワーク加工時の振動を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係るワーク保持装置に保持されるワークとしてのフレームを含む胴体の斜視図である。 図2は、フレームの正面図である。 図3は、フレームの断面図である。 図4は、実施形態1に係るワーク保持装置を模式的に示す概略図である。 図5は、実施形態1に係るワーク保持装置を側面から見たときの概略図である。 図6は、グリッパの側面図である。 図7は、グリッパの断面図である。 図8は、実施形態1に係るワーク保持方法に関する動作の一例を示す説明図である。 図9は、実施形態1に係るワーク保持方法に関する動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態2に係るワーク保持装置を側面から見たときの概略図である。 図11は、実施形態3に係るワーク保持装置のグリッパの一部を示す断面図である。 図12は、実施形態4に係るワーク保持装置のグリッパの一部を示す側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るワーク保持装置に保持されるワークとしてのフレームを含む胴体の斜視図である。図2は、フレームの正面図である。図3は、フレームの断面図である。図4は、実施形態1に係るワーク保持装置を模式的に示す概略図である。図5は、実施形態1に係るワーク保持装置を側面から見たときの概略図である。図6は、グリッパの側面図である。図7は、グリッパの断面図である。図8は、実施形態1に係るワーク保持方法に関する動作の一例を示す説明図である。図9は、実施形態1に係るワーク保持方法に関する動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係るワーク保持装置1は、加工対象となるワークを保持する装置である。ワークとしては、例えば、航空機に設けられる航空部品であり、具体的に、航空機の機体の構造材となるアーチ状のフレーム10である。なお、本実施形態では、ワークとして、フレーム10に適用して説明するが、これに限定されない。ワークは、例えば、航空機の航空部品に限らず、加工対象となるいずれのワークに適用してもよい。ワーク保持装置1の説明に先立ち、先ず、加工対象となるフレーム10について説明する。
図1に示すように、フレーム10は、航空機の機体の胴体5に設けられている。すなわち、胴体5は、フレーム10と、ストリンガ11と、スキンパネル12と、を含んで構成されている。この胴体5は、軸方向に長い円筒形状に形成されている。アーチ状のフレーム10は、胴体5の軸方向を中心とする周方向に沿って複数並べて設けられることで、円環状のフレームとなっている。円環状のフレームは、胴体5の軸方向に所定の間隔を空けて並べて設けられている。ストリンガ11は、軸方向に隣接して並ぶフレーム10同士の間に設けられ、胴体5の軸方向に延在して設けられている。ストリンガ11は、胴体5の周方向に所定の間隔を空けて並べて設けられている。スキンパネル12は、胴体5の外板となるものであり、フレーム10及びストリンガ11の外側に設けられ、円筒形状となる胴体5の外周面に沿って湾曲して設けられている。
次に、図2及び図3を参照して、フレーム10について説明する。図2に示すように、フレーム10は、長手方向(胴体5の周方向)に延在して形成されており、長手方向が、所定の胴体各部の形状に応じて異なる曲率半径となるを持った弓形の形状となっている。フレーム10は、ワーク保持装置1に保持される場合、長手方向の中央部が、鉛直方向の上方側に位置し、長手方向の両端部を、鉛直方向の下方側に位置する。このため、フレーム10は、その外周側が鉛直方向の上方側に位置し、その内周側が鉛直方向の下方側に位置する。フレーム10には、後述するワーク保持装置1を用いた機械加工にて長手方向の中央部数か所に、キーホール15が形成されている。また、フレーム10には、長手方向の両端部に、それぞれツールホール16が予め形成されている。ツールホール16は、後述するワーク保持装置1に取り付けるときに使用される位置決め孔である。
図3に示すように、フレーム10は、フレーム本体部(ワーク本体部)21と、フレーム本体部21の内周側(図3の下側)に設けられるリップフランジ(第2フランジ)22と、フレーム本体部21の外周側(図3の上側)に設けられるベースフランジ(第1フランジ)23と、を有している。フレーム本体部21、リップフランジ22及びベースフランジ23は、一体となっている。
フレーム本体部21は、フレーム10の内周側から外周側に亘って設けられる板状の部位となっている。上記のキーホール15及びツールホール16は、フレーム本体部21の厚さ方向に貫通形成されている。
リップフランジ22は、フレーム本体部21の内周側の端部から、フレーム本体部21が延在する高さ方向に直交する幅方向の一方側(図3の左側)に突出して設けられている。図3に示す断面において、リップフランジ22は、フレーム本体部21と直交して設けられている。このリップフランジ22は、フレーム本体部21から突出する部位22aと、部位22aの突出方向の先端部からフレーム10の外周側へ突出する部位22bと、を含んでおり、L字状に屈曲して形成されている。
ベースフランジ23は、フレーム本体部21の外周側の端部から、フレーム本体部21の高さ方向に直交する幅方向の他方側(図3の右側)に突出して設けられている。図3に示す断面において、ベースフランジ23は、フレーム本体部21と直交して設けられている。
このように、上記のフレーム10は、その断面が、フレーム本体部21、リップフランジ22及びベースフランジ23により、Z字状に形成されている。そして、このフレーム10には、リップフランジ22及びベースフランジ23に対して、トリム加工が行われたり、フレーム本体部21に対して、穴あけ加工が行われたりする。リップフランジ22、ベースフランジ23、フレーム本体部21の幅、及びフレーム本体部21の板厚は、ワークごとに異なり、多数のワーク種がある。なお、加工は、トリム加工及び穴あけ加工に、特に限定されない。
次に、図4から図9を参照して、図2及び図3のフレーム10を保持するワーク保持装置1について説明する。
図4及び図5に示すように、ワーク保持装置1は、装置フレーム31と、水平移動機構32と、鉛直移動機構33と、2つのワーク固定部34と、複数のグリッパ35と、制御部36とを備えている。装置フレーム31は、設置面上に設置されており、各機構が取り付けられている。
水平移動機構32は、装置フレーム1の下部に取り付けられ、後述の鉛直移動機構33が水平方向(X方向)に移動可能に設置されている。水平移動機構32は、制御部36に接続され、制御部36は、水平移動機構32による鉛直移動機構33の水平方向への移動を制御している。
鉛直移動機構33は、水平移動機構32上に設置され、水平方向に複数並べて設けられている。複数の鉛直移動機構33のうち、水平方向の両側の2つの鉛直移動機構33が、2つのワーク固定部34が設けられるものとなっている。また、複数の鉛直移動機構33のうち、ワーク固定部34が設けられる2つの鉛直移動機構33の間の残りの複数の鉛直移動機構33が、複数のグリッパ35が設けられるものとなっている。なお、グリッパ35の部品交換等により、グリッパ35がワーク固定部34を兼ねても良い。各鉛直移動機構33は、ワーク固定部34またはグリッパ35が鉛直方向(Z方向)に移動可能に設置されている。ここで、複数の鉛直移動機構33は、水平方向の中央に設けられるものが固定されており、この固定される鉛直移動機構33が基準となっている。そして、固定される鉛直移動機構33の両側の鉛直移動機構33が、固定される鉛直移動機構33を基準として、水平方向に移動する。
このように、水平移動機構32及び鉛直移動機構33は、複数のグリッパ35を移動させるグリッパ移動機構として機能している。
2つのワーク固定部34は、水平方向の両側の鉛直移動機構33に設けられることから、フレーム10の長手方向の両端部に位置するように設けられる。ワーク固定部34は、鉛直移動機構33上に設置される固定用ブロック41と、固定用ブロック41に設けられるロケートピン(位置決め部材)42とを有している。固定用ブロック41は、鉛直移動機構33上を鉛直方向に移動可能となっている。ロケートピン42は、固定用ブロック41の水平方向及び鉛直方向を含む面内からY方向に突出して設けられている。ロケートピン42は、フレーム10のツールホール16にそれぞれ挿入されることで、フレーム10の両端部が位置決めされている。
図6及び図7に示すように、複数のグリッパ35は、2つのワーク固定部34の間に位置して設けられている。各グリッパ35は、下部ブロック51と、上部ブロック52と、ブロック移動機構53と、ワーク受けピン(ワーク受け部材)54と、吸着機構55と、クランプ機構56と、旋回機構57と、防振ゴム(防振材)58と、を有している。
下部ブロック51は、鉛直移動機構33上に設置されるベースブロックとなっており、鉛直移動機構33上を鉛直方向に移動可能となっている。下部ブロック51は、フレーム10が設置されるY方向の一方側の面が、フレーム10のフレーム本体部21が接触する当接面となっている。
上部ブロック52は、下部ブロック51に対して上方側に設けられており、下部ブロック51に対して、鉛直方向に移動可能な移動ブロックとなっている。上部ブロック52は、フレーム10が設置されるY方向の一方側の面が、フレーム10のフレーム本体部21が接触する当接面となっている。そして、下部ブロック51の当接面と、上部ブロック52の当接面とは、同じ面内となっている。
ブロック移動機構53は、下部ブロック51及び上部ブロック52の側面に設けられており、例えば、シリンダ等の直動機構を用いて構成されている。ブロック移動機構53は、下部ブロック51及び上部ブロック52にそれぞれ接続されると共に、下部ブロック51に対して上部ブロック52を鉛直方向に進退させることで、上部ブロック52を移動させている。また、下部ブロック51と上部ブロック52との間には、ガイドロッド61が鉛直方向に延在して設けられており、ガイドロッド61は、上部ブロック52に接続され、下部ブロック51に対して鉛直方向に移動自在に設けられている。このため、上部ブロック52は、ガイドロッド61に案内されつつ、下部ブロック51に対して鉛直方向に移動する。
ワーク受けピン54は、下部ブロック51に設けられ、設置されるフレーム10の長手方向に複数並べて設けられている。ワーク受けピン54は、円柱形状に形成されている。、実施形態1において2つ設けられている。2つのワーク受けピン54は、その上部において、フレーム10のリップフランジ22を受けて支持している。ワーク受けピン54は、下部ブロック51の当接面内からY方向に突出して設けられている。
吸着機構55は、上部ブロック52の当接面に対向して設置されるフレーム10を吸着して、フレーム10を上部ブロック52の当接面に接触させて、フレーム10を上部ブロック52に吸着固定している。吸着機構55は、複数の吸引ノズル63と、複数の吸引ノズル63の先端にそれぞれ取り付けられる複数の吸着パッド64と、を有している。実施形態1において、吸引ノズル63及び吸着パッド64は、例えば、3つずつ設けられ、3つの吸引ノズル63及び吸着パッド64は、下部ブロック51のワーク受けピン54に設置されるフレーム10の長手方向に沿って並べて設けられている。各吸引ノズル63は、その先端が上部ブロック52の内部に達して設けられている。各吸着パッド64は、吸引ノズル63の先端に取り付けられることで、上部ブロック52の内部から上部ブロック52の当接面まで設けられている。このとき、吸着パッド64は、上部ブロック52の当接面から僅かに突出させて設けられている。
クランプ機構56は、下部ブロック51のワーク受けピン54に設置されたフレーム10のリップフランジ22をクランプしている。クランプ機構56は、下部ブロック51の下方側に設けられている。クランプ機構56は、爪部67と、爪部67をフレーム10の幅方向に移動させるクランプ移動機構68と、を有している。爪部67は、ワーク受けピン54に設置されたフレーム10の長手方向に複数並べて設けられている。実施形態1において、複数の爪部67は、例えば2つ設けられている。2つの爪部67は、フレーム10の高さ方向の上方側に向かって先細りとなるように形成されている。爪部67の高さ方向における長さは、ワーク受けピン54に設置されたフレーム10のリップフランジ22の部位22bが突出するような長さとなっている。クランプ移動機構68は、下部ブロック51の下方側に設けられており、例えば、シリンダ等の直動機構を用いて構成されている。クランプ移動機構68は、下部ブロック51及び爪部67にそれぞれ接続されると共に、下部ブロック51に対して爪部67を、フレーム10の幅方向に進退させることで、フレーム10のリップフランジ22のクランプと、クランプ解除とを行っている。
回機構57は、鉛直移動機構33と下部ブロック51との間に設けられ、グリッパ35全体を、鉛直移動機構33に対して旋回させている。旋回機構57は、フレーム10の長手方向及び高さ方向を含む面内、すなわち、ワーク保持装置1のX方向及びZ方向を含む面内において、Y方向に伸びる旋回軸を中心に、下部ブロック51を旋回移動させている。旋回機構57は、アーチ状のフレーム10に対して、複数のワーク受けピン54及び複数の爪部67が、フレーム10の形状に倣うように、グリッパ35を旋回移動させている。
防振ゴム58は、上部ブロック52のベースフランジ23に当接する当接部位に設けられている。当接部位は、上部ブロック52の鉛直方向の上面である。防振ゴム58は、ベースフランジ23への加工時において、加工による振動を吸収するために設けられている。防振ゴム58は、例えば、矩形状に形成されており、フレーム10の長手方向に複数並べて設けられている。防振ゴム58は、複数並べて設けられることで、上部ブロック52の上面の全面に設ける場合に比して、つぶれ易くなることから、振動を好適に吸収することができる。
制御部36は、水平移動機構32、鉛直移動機構33及びグリッパ35に接続され、各部の動作を制御する。制御部36は、水平移動機構32を制御することで、複数の鉛直移動機構33を、水平方向における所定の位置にそれぞれ移動させる。また、制御部36は、各鉛直移動機構33を制御することで、2つのワーク固定部34及び複数のグリッパ35を、鉛直方向における所定の位置にそれぞれ移動させる。さらに、制御部36は、グリッパ35のブロック移動機構53、吸着機構55、クランプ移動機構68及び旋回機構57をそれぞれ制御することで、グリッパ35を動作させる。つまり、制御部36は、ブロック移動機構53を制御することで、下部ブロック51に対して上部ブロック52を鉛直方向に移動させる。また、制御部36は、吸着機構55を制御することで、上部ブロック52にフレーム10を吸着させる。また、制御部36は、クランプ移動機構68を制御することで、下部ブロック51にフレーム10をクランプする。また、制御部36は、旋回機構57を制御することで、鉛直移動機構33に対してグリッパ35全体を旋回移動させる。
次に、図8及び図9を参照して、上記のワーク保持装置1に、ワークとしてのフレーム10を取り付ける一連の動作について説明する。先ず、ワーク保持装置1にフレーム10を取り付ける前の準備を行う(ステップS1:準備工程)。準備工程S1では、制御部36が、フレーム10が予め設計された設計形状となるように、設計形状に基づいて、水平移動機構32及び鉛直移動機構33の移動を制御すると共に、旋回機構57の旋回移動を制御する。つまり、準備工程S1では、複数のグリッパ35のワーク受けピン54が、フレーム10の設計形状に倣う位置となるように、水平移動機構32、鉛直移動機構33及び旋回機構57によりグリッパ35を移動させる。具体的に、準備工程S1では、固定された中央の鉛直移動機構33を基準として、水平方向の両側の複数の鉛直移動機構33を水平方向にそれぞれ移動させる。
続いて、フレーム10の長手方向の両端部を、2つのワーク固定部34に取り付けると共に、2つのワーク固定部34の間のフレーム10を、複数のグリッパ35上に設置させる(ステップS2:フレーム取付工程(ワーク取付工程))。具体的に、フレーム取付工程S2では、フレーム10の長手方向の一方側のツールホール16をロケートピン42に挿入して、フレーム10の一方側を位置決めする。そして、フレーム10のリップフランジ22長手方向の中央部を、複数のグリッパ35のワーク受けピン54上に設置しつつ、フレーム10の長手方向の他方側のツールホール16をロケートピン42に挿入することで、フレーム10をワーク保持装置1に取り付ける。
この後、制御部36は、グリッパ35のブロック移動機構53を制御して、グリッパ35の下部ブロック51に対して、上部ブロック52を鉛直方向の上方側に上昇させ、上部ブロック52をフレーム10のベースフランジ23に当接させる(ステップS3:グリッパ移動工程)。これにより、制御部36は、上部ブロック52を、フレーム10のベースフランジ23の近傍に位置させ、また、ベースフランジ23の下面に、上部ブロック52の防振ゴム58を突き当てる。
このように、ステップS1からステップS3を経てワーク保持装置1に取り付けられたフレーム10は、図8の左側の図に示すように、ベースフランジ23側のフレーム本体部21が、上部ブロック52から僅かに浮いた状態となる場合がある。なお、図8では、フレーム10の浮きを誇張して図示している。
制御部36は、グリッパ35の吸着機構55を制御して、各グリッパ35のワーク受けピン54上に設置されたフレーム10のフレーム本体部21を、上部ブロック52に吸着する(ステップS4:吸着工程)。ステップS4を実行すると、フレーム10は、図8の左側の図に示す状態から、図8の中央の図に示す状態となる場合がある。つまり、フレーム10は、上部ブロック52に吸着されて、上部ブロック52に対するフレーム本体部21の浮きが解消されると、フレーム10のリップフランジ22が、ワーク受けピン54から僅かに浮いた状態となる場合がある。
制御部36は、グリッパ35のクランプ移動機構68を制御して、爪部67を下部ブロック51側に引き込むように移動させることで、ワーク受けピン54上に設置されたフレーム10のリップフランジ22を、下部ブロック51にクランプする(ステップS5:クランプ工程)。ステップS5を実行すると、フレーム10は、図8の中央の図に示す状態から、図8の右側の図に示す状態となる。つまり、フレーム10は、下部ブロック51にクランプされることで、ワーク受けピン54に対するリップフランジ22の浮きが解消される。このとき、フレーム10は、クランプ機構56によりリップフランジ22がクランプされることで、フレーム本体部21及びリップフランジ22により形成される角度が直角となるように、直角度誤差が矯正される。
このように、上記のステップS1からステップS5の工程を実行することで、ワーク保持装置1に対してフレーム10が設計形状に倣うように保持される。ワーク保持装置1に保持されたフレーム10は、フレーム本体部21、リップフランジ22及びベースフランジ23に適宜加工が行われる。
以上のように、実施形態1によれば、上部ブロック52をベースフランジ23側に移動させた状態で、グリッパ35の吸着機構55によりベースフランジ23側のワーク本体部21を吸着することができる。このため、フレーム10を加工する場合、吸着機構55により吸着されていない側からフレーム10を加工することができるため、フレーム10の吸着を解除することなく、フレーム10を好適に保持して、フレーム10の加工を好適に行うことができ、加工作業の効率低下を抑制することができる。また、ベースフランジ23への加工時において、ベースフランジ23側のワーク本体部21を吸着することで、吸着位置からベースフランジ23への加工点までの距離を短くできることから、ベースフランジ23の振動を抑制できるため、ベースフランジ23への加工を好適に行うことができる。
また、実施形態1によれば、クランプ機構56によりリップフランジ22をクランプできることから、リップフランジ22への加工時において、リップフランジ22の振動を抑制できるため、リップフランジ22の加工を好適に行うことができる。また、クランプ機構56によりリップフランジ22をクランプすることで、フレーム本体部21及びリップフランジ22の直角度誤差を矯正することができる。
また、実施形態1によれば、フレーム10のそれぞれのツールホール16に、ワーク固定部34のロケートピン42をそれぞれ挿通することで、フレーム10の長手方向の両端部を固定することができる。
また、実施形態1によれば、防振ゴム58によりベースフランジ23の振動をさらに抑制できるため、フレーム10のベースフランジ23への加工をより好適に行うことができる。なお、実施形態1では、防振ゴム58を適用したが、振動を抑制可能な防振材であればいずれであってもよい。
また、実施形態1によれば、水平移動機構32及び鉛直移動機構33により、グリッパ35を水平方向及び鉛直方向に移動させつつ、旋回機構57により、グリッパ35を旋回移動させることができる。このため、ワークが長手方向において湾曲する場合であっても、フレーム10の形状に倣って、グリッパを適切に移動させ、グリッパ35によりフレーム10を確実に把持することができる。
また、実施形態1によれば、ワーク受けピン54を、フレーム10の長手方向に沿って、下部ブロック51に複数並べて設けることで、フレーム10の長手方向に隣接するグリッパ35による支持点同士の間を狭くすることができる。つまり、一方のグリッパ35に設けられるワーク受けピン54と、隣接する他方のグリッパ35に設けられるワーク受けピン54との間の距離を短くできることから、フレーム10への負荷を軽減への加工による振動を抑制することができる。
また、実施形態1によれば、グリッパ35を、フレーム10の長手方向に沿って、複数並べて設けることで、フレーム10の長手方向に隣接するグリッパ35同士の間を狭くすることができ、フレーム10への加工による振動を抑制することができる。
なお、実施形態1では、準備工程S1において、グリッパ35を所定の位置に移動させた後、フレーム取付工程S2において、フレーム10をワーク保持装置1に取り付けたが、ワーク保持装置1のフレーム固定部34にフレーム10を取り付けた後、グリッパ35を所定の位置に移動させてもよい。
また、実施形態1では、ワーク受けピン54にフレーム10のリップフランジ22を設置させたが、ワーク受けピン54にフレーム10のベースフランジ23を設置させてもよい。
[実施形態2]
次に、図10を参照して、実施形態2に係るワーク保持装置100について説明する。図10は、実施形態2に係るワーク保持装置を側面から見たときの概略図である。なお、実施形態2では、実施形態1と重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
実施形態2のワーク保持装置100は、実施形態1の水平移動機構32及び鉛直移動機構33に代えて、放射移動機構101を設けている。放射移動機構101は、装置フレーム1に取り付けられ、複数のグリッパ35を放射状に移動させるように、複数設けられている。複数の放射移動機構101は、設置されるフレーム10の曲率半径の中心として、周方向に所定の角度を空けて(位相を異ならせて)並べて設けられている。そして、複数の放射移動機構101は、フレーム10の曲率半径の中心から、径方向に延在して放射状に設けられている。複数の放射移動機構101は、制御部36に接続され、制御部36は、放射移動機構101によるグリッパ35の径方向への移動を制御している。
実施形態2において、準備工程S1では、制御部36が、フレーム10が予め設計された設計形状となるように、設計形状に基づいて、複数の放射移動機構101の移動を制御し、複数のグリッパ35のワーク受けピン54が、フレーム10の設計形状に倣う位置となるように、複数の放射移動機構101によりグリッパ35を移動させる。
以上のように、実施形態2によれば、フレーム10が長手方向に湾曲する場合、複数の放射移動機構101により複数のグリッパ35を放射状に移動させることで、湾曲するフレーム10の長手方向に倣って複数のグリッパ35を移動させることができる。
[実施形態3]
次に、図11を参照して、実施形態3に係るワーク保持装置110について説明する。図11は、実施形態3に係るワーク保持装置のグリッパの一部を示す断面図である。なお、実施形態3では、実施形態1及び2と重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
実施形態3のワーク保持装置110は、実施形態1のグリッパ35の上部ブロック52の一部に、退避空間111を形成したものである。退避空間111は、グリッパ35に保持されるフレーム10の部位に対して加工を行う場合に、加工に用いられる加工工具が上部ブロック52と物理的に干渉しないように、加工工具が退避可能な空間となっている。退避空間111は、吸着機構55によるフレーム10の吸着が阻害されない箇所であれば、いずれの箇所に形成してもよい。また、退避空間111は、上部ブロック52に限定されず、下部ブロック51に形成されていてもよい。
以上のように、実施形態3によれば、フレーム10の加工時において、加工工具がグリッパ35の退避空間111に逃げることができるため、加工工具とグリッパ35とが物理的に干渉せず、フレーム10に対して、好適に加工を行うことができる。
[実施形態4]
次に、図12を参照して、実施形態4に係るワーク保持装置120について説明する。図12は、実施形態4に係るワーク保持装置のグリッパの一部を示す側面図である。なお、実施形態4では、実施形態1から3と重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明し、同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
実施形態4のワーク保持装置120は、実施形態1のグリッパ35に、上部吸着機構121をさらに設けたものとなっている。上部吸着機構121は、上部ブロック52のYX方向(フレーム10の長手方向)の両側面にそれぞれ設けられ、フレーム10のベースフランジ23を吸着して、ベースフランジ23を上部ブロック52の上面に吸着固定している。各上部吸着機構121は、吸引ノズル123と、吸引ノズル123の先端にそれぞれ取り付けられる吸着パッド124と、を有している。吸引ノズル123は、上部ブロック52に対して、鉛直方向の上方側に向けて配置され、吸引ノズル123の先端は、上部ブロック52の上面よりも下方側に位置して設けられている。吸着パッド124は、吸引ノズル123の先端に取り付けられており、上部ブロック52の上面から僅かに突出させて設けられている。
以上のように、実施形態4によれば、吸着機構55の他、上部吸着機構121によりフレーム10のベースフランジ23を吸着固定することができる。このため、防振ゴム58をベースフランジ23に確実に当接させ、ベースフランジ23への加工による振動をより好適に抑制することができ、ベースフランジ23への加工をより好適に行うことができる。
1 ワーク保持装置
5 胴体
10 フレーム
11 ストリンガ
12 スキンパネル
15 キーホール
16 ツールホール
21 フレーム本体部
22 リップフランジ
23 ベースフランジ
31 装置フレーム
32 水平移動機構
33 鉛直移動機構
34 ワーク固定部
35 グリッパ
36 制御部
41 固定用ブロック
42 ロケートピン
51 下部ブロック
52 上部ブロック
53 ブロック移動機構
54 ワーク受けピン
55 吸着機構
56 クランプ機構
57 旋回機構
58 防振ゴム
61 ガイドロッド
63 吸引ノズル
64 吸着パッド
67 爪部
68 クランプ移動機構
100 ワーク保持装置(実施形態2)
101 放射移動機構
110 ワーク保持装置(実施形態3)
111 退避空間
120 ワーク保持装置(実施形態4)
121 上部吸着機構
123 吸引ノズル
124 吸着パッド

Claims (10)

  1. ワークを保持するワーク保持装置であって、
    前記ワークは、長手方向に延在して設けられると共に、前記長手方向に直交する断面において、高さ方向に延在するワーク本体部と、前記ワーク本体部の前記高さ方向の上方側に設けられる第1フランジと、前記ワーク本体部の前記高さ方向の下方側に設けられる第2フランジとを有し、前記第1フランジは、高さ方向に直交する幅方向の一方側に突出して設けられ、前記第2フランジは、前記幅方向の他方側に突出して設けられており、
    前記ワークの長手方向に並べて設けられる複数のグリッパと、
    前記ワークの設計形状に倣って複数の前記グリッパを移動させるグリッパ移動機構と、を備え、
    前記グリッパは、
    前記グリッパ移動機構に接続されるベースブロックと、
    前記ベースブロックに設けられ、前記ワークの前記第2フランジを上部において受けて支持するワーク受け部材と、
    前記ベースブロックの上方側に設けられると共に、前記ベースブロックと前記ワークの前記第1フランジとの間に設けられ、前記ワーク受け部材に支持された前記ワークの前記第1フランジに向かって移動可能な移動ブロックと、
    前記ベースブロックに対して前記移動ブロックを移動させるブロック移動機構と、
    前記移動ブロックに設けられ、前記第1フランジ側の前記ワーク本体部を吸着する吸着機構と、を有することを特徴とするワーク保持装置。
  2. 前記ワークの前記第2フランジをクランプするクランプ機構を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のワーク保持装置。
  3. 前記ワークは、前記長手方向の両端部に形成される少なくとも2つの位置決め孔を有し、
    保持される前記ワークの前記長手方向の両端部に設けられ、前記ワークを位置決め固定する少なくとも2つのワーク固定部を、さらに備え、
    前記ワーク固定部のそれぞれは、
    固定用ブロックと、
    前記固定用ブロックに設けられ、前記ワークの前記位置決め孔に挿通される位置決め部材と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のワーク保持装置。
  4. 前記グリッパは、
    前記第1フランジに当接する前記移動ブロックの当接部位に設けられ、前記第1フランジの振動を抑制する防振材を、さらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワーク保持装置。
  5. 前記グリッパ移動機構は、
    前記グリッパを水平移動させる水平移動機構と、
    前記グリッパを鉛直移動させる鉛直移動機構と、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク保持装置。
  6. 前記グリッパ移動機構は、
    前記ワークの前記長手方向及び前記高さ方向を含む面内において、前記ベースブロックを旋回移動させる旋回機構を、さらに有することを特徴とする請求項5に記載のワーク保持装置。
  7. 前記グリッパ移動機構は、
    複数の前記グリッパを放射状に移動させる放射移動機構を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワーク保持装置。
  8. 前記ワーク受け部材は、前記ワークの前記長手方向に沿って複数設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のワーク保持装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のワーク保持装置に、前記ワークを保持させるワーク保持方法であって、
    複数の前記グリッパを、前記ワークの設計形状に倣って、前記グリッパ移動機構により移動させる準備工程と、
    複数の前記グリッパのそれぞれの前記ワーク受け部材に、前記ワークを設置するワーク取付工程と、
    前記ワーク受け部材に支持された前記ワークの前記第1フランジに向かって、前記ブロック移動機構により前記ベースブロックに対して前記移動ブロックを移動させるグリッパ移動工程と、
    前記移動ブロックに設けられる前記吸着機構により、前記第1フランジ側の前記ワーク本体部を吸着する吸着工程と、を備えることを特徴とするワーク保持方法。
  10. 前記ワーク保持装置が、前記ワークの前記第2フランジをクランプするクランプ機構を備える場合、
    前記吸着工程後、前記ベースブロックに設けられる前記クランプ機構により、前記第2フランジをクランプするクランプ工程を、さらに備えることを特徴とする請求項9に記載のワーク保持方法。
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