JP6695791B2 - 作業機の油圧システム - Google Patents

作業機の油圧システム Download PDF

Info

Publication number
JP6695791B2
JP6695791B2 JP2016255462A JP2016255462A JP6695791B2 JP 6695791 B2 JP6695791 B2 JP 6695791B2 JP 2016255462 A JP2016255462 A JP 2016255462A JP 2016255462 A JP2016255462 A JP 2016255462A JP 6695791 B2 JP6695791 B2 JP 6695791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
valve
oil
oil passage
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016255462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018105080A (ja
Inventor
祐史 福田
祐史 福田
一善 有井
一善 有井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2016255462A priority Critical patent/JP6695791B2/ja
Priority to US15/615,056 priority patent/US10280906B2/en
Publication of JP2018105080A publication Critical patent/JP2018105080A/ja
Priority to US16/288,944 priority patent/US20190195207A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6695791B2 publication Critical patent/JP6695791B2/ja
Priority to US17/860,279 priority patent/US12006659B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は、例えば、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システムに関する。
従来より、作業機において、様々な事情によって油圧機器等の出力を下げる必要がある。例えば、特許文献1では、エンジンに所定以上の負荷が掛かったときに、油圧機器の1つである走行ポンプの出力を下げている。詳しくは、特許文献1の作業機は、エンジンと、エンジンにより駆動する走行ポンプと、走行操作レバーと、走行操作レバーの操作に応じてパイロット油の圧力(パイロット圧)が変更可能な操作弁と、操作弁の上流側に設けられた圧力制御弁とを備えている。
特許第5687970号公報
特許文献1の作業機では、エンジンに所定以上の負荷が掛かった場合には、操作弁の上流側に配置した圧力制御弁を操作することによって、操作弁に入る作動油の圧力(一次圧)を低減し、走行ポンプの出力を低下させている。このように、走行ポンプ等の出力を下げる方法として操作弁の一次側の圧力を下げた場合、操作弁に繋がる全ての油圧機器、即ち、走行ポンプ以外の機器であって出力を低下させたくない油圧機器の出力も下がってしまうことになる。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、油圧機器等に繋がる油路の圧力を簡単に低下させることができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油によって作動可能な油圧機器と、一方向及び他方向に操作可能な第1操作部材、前記第1操作部材の一方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第1操作弁、前記第1操作部材の他方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第2操作弁を有し、前記油圧機器を操作する第1操作装置と、前記第1操作装置とは異なる操作装置であって、一方向及び他方向に操作可能な第2操作部材、前記第2操作部材の一方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第3操作弁、前記第2操作部材の他方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第4操作弁を有し、前記油圧機器を操作する第2操作装置と、前記第1操作弁、第2操作弁、第3操作弁、第4操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、を備えている。
前記作動弁は、設定圧が変更可能なリリーフ弁を有している。
前記作動弁は、前記リリーフ弁の受圧部に接続され且つ前記受圧部に作用する作動油の圧力を変更することで前記設定圧を変更可能な比例弁を備えている。
作業機の油圧システムは、前記第1操作弁、第2操作弁、第3操作弁及び第4操作弁と前記油圧機器とを接続し、且つ、前記排出油路が接続された第2油路と、前記排出油路に設けられ、前記第2油路から前記作動弁に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から前記第2油路に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁と、を備えている。
作業機の油圧システムは、複数の操作弁と前記油圧機器とを接続し、且つ、前記排出油路が接続された第2油路と、前記排出油路に設けられ、前記第2油路から前記作動弁に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から前記第2油路に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁と、を備えている。
前記作動弁は、受圧部に作用した作動油の圧力に基づいて、前記排出油路における作動油の排出を阻止可能なパイロットチェック弁を有している。
前記作動弁は、前記排出油路における作動油の排出を許容する第1位置と、前記排出油路における作動油の排出を阻止する第2位置とに切り換え可能な切換弁を有している。
前記油圧機器は、作動油の圧力によって出力が変化する走行ポンプである。
作業機の油圧システムは、動油を吐出する油圧ポンプと、作動油によって作動可能な油圧機器と、前記油圧機器を操作する操作部材と、前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、を備え、前記作動弁は、設定圧が変更可能なリリーフ弁を有している。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油によって作動可能な油圧機器と、前記油圧機器を操作する操作部材と、前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、前記複数の操作弁と前記油圧機器とを接続し、且つ、前記排出油路が接続された第2油路と、前記排出油路に設けられ、前記第2油路から前記作動弁に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から前記第2油路に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁と、を備えている。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油によって作動可能な油圧機器と、前記油圧機器を操作する操作部材と、前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、を備え、前記作動弁は、受圧部に作用した作動油の圧力に基づいて、前記排出油路における作動油の排出を阻止可能なパイロットチェック弁を有している。
本発明によれば、油圧機器等に繋がる油路の圧力を簡単に低下させることができる。
走行系の油圧システムの概略図である。 作業系の油圧システムの概略図である。 油圧システムの第1の変形例を示す図である。 油圧システムの第2の変形例を示す図である。 作業機の一例であるトラックローダを示す側面図である。 キャビンを上昇させた状態のトラックローダの一部を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図4では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダアローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業機1は、図4及び5に示すように、作業機1は、機体2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5とを備えている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図4の左側)を前方、運転者の後側(図4の右側)を後方、運転者の左側(図4の手前側)を左方、運転者の右側(図4の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。このキャビン3には運転席8が設けられている。作業装置4は機体2に装着されている。走行装置5は、機体2の外側に設けられている。機体2内の後部には、原動機が搭載されている。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
左側及び右側の各ブーム10の前部同士は、異形の連結パイプで連結されている。各ブーム10の基部(後部)同士は、円形の連結パイプで連結されている。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
ブームシリンダ14の上部は、枢支軸18(第3枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第3枢支軸18は、各ブーム10の基部であって、当該基部の前部に設けられている。ブームシリンダ14の下部は、枢支軸19(第4枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第4枢支軸19は、機体2の後部の下部寄りであって第3枢支軸18の下方に設けられている。
制御リンク13は、リフトリンク12の前方に設けられている。この制御リンク13の一端は、枢支軸20(第5枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第5枢支軸20は、機体2であって、リフトリンク12の前方に対応する位置に設けられている。制御リンク13の他端は、枢支軸21(第6枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第6枢支軸21は、ブーム10であって、第2枢支軸17の前方で且つ第2枢支軸17の上方に設けられている。
ブームシリンダ14を伸縮することにより、リフトリンク12及び制御リンク13によって各ブーム10の基部が支持されながら、各ブーム10が第1枢支軸16回りに上下揺動し、各ブーム10の先端部が昇降する。制御リンク13は、各ブーム10の上下揺動に伴って第5枢支軸20回りに上下揺動する。リフトリンク12は、制御リンク13の上下揺動に伴って第2枢支軸17回りに前後揺動する。
ブーム10の前部には、バケット11の代わりに別の作業具が装着可能とされている。別の作業具としては、例えば、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等のアタッチメント(予備アタッチメント)である。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
バケットシリンダ15は、各ブーム10の前部寄りにそれぞれ配置されている。バケットシリンダ15を伸縮することで、バケット11が揺動される。
左側及び右側の各走行装置5は、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。
次に、走行系の油圧システムについて説明する。
図1に示すように、油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、左走行モータ装置(第1走行モータ装置)31Lと、右走行モータ装置(第2走行モータ装置)31Rと、原動機32と、走行駆動装置34とを有している。
第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。第1油圧ポンプP1は、原動機の動力によって駆動ポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。第1油圧ポンプP1の吐出側には、作動油(パイロット油)を流す油路(吐出油路)40が設けられている。吐出油路(第1油路)40には、第1走行モータ装置31L及び第2走行モータ装置31Rが設けられている。
原動機32は、電動モータ、エンジン等から構成されている。この実施形態では、原動機32はエンジンである。なお、原動機32は、電動モータとエンジンとを有するハイブリッド型であってもよいし、電動モータのみを有するものであってもよい。
走行駆動装置34は、第1走行モータ装置31L及び第2走行モータ装置31Rを駆動する装置であって、第1走行モータ装置31Lの駆動用の駆動回路(左駆動回路)34Lと、第2走行モータ装置31Rの駆動用の駆動回路(右駆動回路)34Rとを有している。
左駆動回路34L及び右駆動回路34Rは、それぞれ走行ポンプ(走行油圧ポンプ)53L,53Rと、変速用油路57h,57iと、第2チャージ油路57jとを有している。変速用油路57h,57iは、走行ポンプ53L,53Rと走行モータ36とを接続する油路である。第2チャージ油路57jは、変速用油路57h,57iに接続され、第1油圧ポンプP1からの作動油を変速用油路57h,57iに補充する油路である。
走行ポンプ53L,53Rは、原動機32の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプである。走行ポンプ53L,53Rは、パイロット圧が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを有している。前進用受圧部53a、後進用受圧部53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。斜版の角度を変更することによって、走行ポンプ53L,53Rの出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。
第1走行モータ装置31Lは、機体2の左側に設けられた走行装置5の駆動軸に動力を伝達するモータである。第2走行モータ装置31Rは、機体2の右側に設けられた走行装置5の駆動軸に動力を伝達するモータである。
第1走行モータ装置31Lは、走行モータ36と、前後切換弁35と、走行制御弁(油圧切換弁)38とを有している。走行モータ36、前後切換弁35及び走行制御弁38には、作動油が供給可能である。
走行モータ36は、カムモータ(ラジアルピストンモータ)である。走行モータ36は、稼動時における容量(モータ容量)の大きさを可変することによって、出力軸の回転やトルクを変更する。詳しくは、走行モータ36は、第1モータ36Aと、第2モータ36Bとを有している。第1モータ36A及び第2モータ36Bを駆動することによって、モータ容量は大きくなり、走行モータ36は1速となる。また、第1モータ36Aと第2モータ36Bとのいずれかを駆動することによって、モータ容量は小さくなり、走行モータ36は2速となる。
走行制御弁38は、第1位置38a及び第2位置38bに切り換わる二位置切換弁である。走行制御弁38の切換え操作は、スイッチ91等によって行う。具体的には、スイッチ91は制御装置90に接続され、スイッチ91によって1速に設定されている場合には、制御装置90は、走行制御弁38の受圧部に油路を介して接続された油圧切換弁を切り換えることによって走行制御弁38を第2位置38bに切り換える。また、スイッチ91によって2速に設定されている場合には、制御装置90は走行制御弁38を、油圧切換弁を切り換えることにより第1位置38aに切り換える。以上、走行制御弁38を切り換えることによって、走行モータ36(第1モータ36A、第2モータ36B)の速度を変更することができる。
次に、作業系の油圧システムについて説明する。
図2に示すように、油圧システムは、複数の制御弁56と、作業系油圧ポンプ(第2油圧ポンプ)P2を備えている。
第2油圧ポンプP2は、第1油圧ポンプP1とは異なる位置に設置されたポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、主に油圧アクチュエータを作動させる作動油を吐出する。
第2油圧ポンプP2の吐出側には、油路(メイン油路)39が設けられている。このメイン油路39には、複数の制御弁56が接続されている。制御弁56は、パイロット油のパイロット圧によって作動油の流す方向を切換可能な弁である。また、制御弁56は、例えば、ブーム、バケット、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等の油圧装置を制御(駆動)する。
複数の制御弁56は、第1制御弁56A、第2制御弁56B、第3制御弁56Cである。第1制御弁56Aは、ブームを制御する油圧シリンダ(ブームシリンダ)14を制御する弁である。第2制御弁56Bは、バケットを制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)15を制御する弁である。第3制御弁56Cは、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等の予備アタッチメントに装着された油圧機器(油圧シリンダ、油圧モータ)を制御する弁である。
第1制御弁56A、第2制御弁56Bは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第1制御弁56A、第2制御弁56Bは、パイロット圧によって、中立位置、中立位置とは異なる第1位置、中立位置及び第1位置とは異なる第2位置に切り換わる。第1制御弁56Aには、油路を介してブームシリンダ14が接続され、第2制御弁56Bには、油路を介してバケットシリンダ15が接続されている。
第3制御弁56Cには、給排油路83が接続されている。給排油路83の一端は、第3制御弁56Cの給排ポートに接続され、給排油路83の中途部は、接続部材50に接続され、給排油路83の他端部は、予備アタッチメントの油圧機器に接続される。詳しくは、給排油路83は、第3制御弁56Cの第1給排ポートと接続部材50の第1ポートとを接続する第1給排油路83aを含んでいる。また、給排油路83は、第3制御弁56Cの第2給排ポートと接続部材50の第2ポートとを接続する第2給排油路83bとを含んでいる。つまり、第3制御弁56Cを作動させることによって、第3制御弁56Cから第1給排油路83aに向けて作動油を流したり、第3制御弁56Cから第2給排油路83bに向けて作動油を流すことができる。
図1に示すように、作業機1の走行に関する操作(走行操作)及び作業に関する操作(作業操作)は、運転席8の左に設けられた第1操作装置47と、運転席8の右に設けられた第2操作装置48とによって行う。言い換えれば、第1操作装置47及び第2操作装置48は、走行系の油圧機器(走行モータ36、走行ポンプ53L,53R)、作業系の油圧機器(第1制御弁56A、第2制御弁56B、第3制御弁56C、ブームシリンダ14、バケットシリンダ15、予備アタッチメントに設けた油圧シリンダ、油圧モータ)を操作する操作装置である。
次に、第1操作装置47及び第2操作装置48について詳しく説明する。
第1操作装置47は、走行操作と作業操作との両方を行うことが可能な装置であり、第1操作部材54を有している。第1操作部材54は、前後に動かす第1操作と、前後とは異なる左右(機体幅方向)に動かす第2操作とを行うことが可能なレバーである。言い換えれば、第1操作部材54は、一方向(例えば、前、左)と、一方向とは異なる他方向(例えば、後、右)とに動かすことが可能なレバーである。
第1操作部材54において、第1操作は走行操作に割り当てられており、第2操作は作業操作に割り当てられている。つまり、第1操作部材54は、走行の操作部材(走行操作部材)と、作業の操作部材(作業操作部材)とを兼用している。なお、第1操作部材54は、少なくとも第1操作と第2操作とを独立して行うことができるものであれば、レバーに限定されない。
第1操作部材54の下部には、複数の操作弁55が設けられている。複数の操作弁55は、操作弁55A、操作弁55B、操作弁55C及び操作弁55Dである。操作弁55A、操作弁55B、操作弁55C及び操作弁55Dは、吐出油路40に接続されている。
操作弁55Aは、第1操作(前後の操作)のうち前操作で作動する弁であって、前操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Bは、第1操作(前後の操作)のうち後操作で作動する弁であって、後操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。つまり、操作弁55A及び操作弁55Bは、第1操作によって作動する弁であり、走行操作に対応する動きをする。
操作弁55Cは、第2操作(左右の操作)のうち左操作で作動する弁であって、左操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Dは、第2操作(左右の操作)のうち右操作で作動する弁であって、右操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。つまり、操作弁55C及び操作弁55Dは、第2操作によって作動する弁であり、作業操作に対応する動きをする。
第2操作装置48は、走行操作と作業操作との両方を行うことが可能な装置であり、第2操作部材58を有している。第2操作部材58は、前後に動かす第1操作と、前後とは異なる左右(機体幅方向)に動かす第2操作とを行うことが可能なレバーである。言い換えれば、第2操作部材58は、一方向(例えば、前、左)と、一方向とは異なる他方向(例えば、後、右)とに動かすことが可能なレバーである。
第2操作部材58において、第1操作は走行操作に割り当てられており、第2操作は作業操作に割り当てられている。つまり、第2操作部材48は、走行の操作部材(走行操作部材)と、作業の操作部材(作業操作部材)とを兼用している。なお、第2操作部材58は、少なくとも第1操作と第2操作とを独立して行うことができるものであれば、レバーに限定されない。
第2操作部材58の下部には、複数の操作弁59が設けられている。複数の操作弁59は、操作弁59A、操作弁59B、操作弁59C及び操作弁59Dである。操作弁59A、操作弁59B、操作弁59C及び操作弁59Dは、吐出油路40に接続されている。
操作弁59Aは、第2操作(前後の操作)のうち前操作で作動する弁であって、前操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁59Bは、第1操作(前後の操作)のうち後操作で作動する弁であって、後操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。つまり、操作弁59A及び操作弁59Bは、第1操作によって作動する弁であり、走行操作に対応する動きをする。
操作弁59Cは、第1操作(左右の操作)のうち左操作で作動する弁であって、左操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁59Dは、第2操作(左右の操作)のうち右操作で作動する弁であって、右操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。つまり、操作弁59C及び操作弁59Dは、第2操作によって作動する弁であり、作業操作に対応する動きをする。
以上のことから、複数の操作弁のうち、操作弁55A、操作弁55B、操作弁59A、操作弁59Bは、走行操作に対応して作動し、操作弁55C、操作弁55D、操作弁59C、操作弁59Dは、作業操作に対応して作動する。説明の便宜上、操作弁55A、操作弁55B、操作弁59A、操作弁59Bのことを、走行操作弁ということがある。走行操作弁のうち、第1操作部材54の一方向(例えば、前)によって作動する操作弁55Aのことを「第1操作弁」といい、第1操作部材54の他方向(例えば、後)によって作動する操作弁55Bのことを「第2操作弁」といい、第2操作部材58の一方向(例えば、前)によって作動する操作弁59Aのことを「第3操作弁」といい、第2操作部材58の他方向(例えば、後)によって作動する操作弁59Bのことを「第4操作弁」という。
次に、走行操作弁、作業操作弁、油圧機器との関係について説明する。図1及び図2に示す符号「W1」、「W2」、「D1」、「D2」は油路の接続先を示している。
走行操作弁と、走行系の油圧機器(走行油圧機器)の1つである走行ポンプ53L,53Rとは、走行油路45によって接続されている。走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを有している。第1走行油路45aは、第1操作弁55Aと走行ポンプ53Lの前進用受圧部53aとを接続する油路である。第2走行油路45bは、第2操作弁55Bと走行ポンプ53Lの後進用受圧部53bとを接続する油路である。第3走行油路45cは、第3操作弁59Aと走行ポンプ53Rの前進用受圧部53aとを接続する油路である。第4走行油路45dは、第4操作弁59Bと走行ポンプ53Rの後進用受圧部53bとを接続する油路である。
第1操作部材54を前側に傾動させると、第1操作弁55Aが操作されて当該第1操作弁55Aからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、走行ポンプ53Lの前進用受圧部53aに作用する。第2操作部材58を前側に傾動させると、第3操作弁59Aが操作されて当該第3操作弁59Aからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、走行ポンプ53Rの前進用受圧部53aに作用する。
第1操作部材54を後側に傾動させると、第2操作弁55Bが操作されて当該第2操作弁55Bからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、走行ポンプ53Lの後進用受圧部53bに作用する。第2操作部材58を後側に傾動させると、第4操作弁59Bが操作されて当該第4操作弁59Bからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、走行ポンプ53Rの後進用受圧部53bに作用する。
したがって、第1操作部材54と第2操作部材58とを前側に揺動すると、走行モータ(HSTモータ)36は、第1操作部材54及び第2操作部材58の揺動量に比例した速度で正転し、その結果、作業機1が前方に直進する。第1操作部材54と第2操作部材58とを後側に揺動すると、走行モータ36は、第1操作部材54及び第2操作部材58の揺動量に比例した速度で逆転して、その結果、作業機1が後方に直進する。
また、第1操作部材54と第2操作部材58とのうち、一方を前側に揺動し、他方を後側に揺動すると、左側の走行モータ36と右側の走行モータ36とが異なる方向に回転して、その結果、作業機1が右又は左に旋回する。
以上、第1操作部材54を前後に動かしたり、第2操作部材58を前後に動かすことによって、作業機1を前進、後進、右旋回、左旋回させる走行操作を行うことができる。
また、作業操作弁と、作業系の油圧機器(作業油圧機器)の1つである制御弁56とは、作業油路46によって接続されている。作業油路46は、第1作業油路46a、第2作業油路46b、第3作業油路46c、第4作業油路46dを有している。第1作業油路46aは、操作弁55Cと第1制御弁56Aの受圧部とを接続する油路である。第2作業油路46bは、操作弁55Dと第1制御弁56Aの受圧部とを接続する油路である。第3作業油路46cは、操作弁59Cと第2制御弁56Bの受圧部とを接続する油路である。第4作業油路46dは、操作弁59Dと第2制御弁56Bの受圧部とを接続する油路である。
第1操作部材54を左側に傾動させると、操作弁55Cが操作されて当該操作弁55Cから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第1制御弁56Aの受圧部に作用し、ブームシリンダ14が伸長して、ブーム10は上昇する。第1操作部材54を右側に傾動させると、操作弁55Dが操作されて当該操作弁55Dから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第1制御弁56Aの受圧部に作用し、ブームシリンダ14は収縮して、ブーム10は下降する。第2操作部材58を左側に傾動させると、操作弁59Cが操作されて当該操作弁59Cから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第2制御弁56Bの受圧部に作用し、バケットシリンダ15は収縮して、バケット11がスクイ動作する。第2操作部材58を右側に傾動させると、操作弁59Dが操作され当該操作弁59Dから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第2制御弁56Bの受圧部に作用し、バケットシリンダ15は伸長して、バケット11がダンプ動作する。
したがって、第1操作部材58を左右に動かしたり、第2操作部材58を左右に動かすことによって、ブーム10の昇降、バケットのダンプ動作或いはスクイ動作等の作業操作を行うことができる。
さて、油圧システムには、走行油路45の作動油の圧力を低減(減圧)することが可能な回路が設けられている。図2に示すように、油圧機器の1つである走行ポンプ53L,53Rと走行操作弁とを繋ぐ走行油路(第2油路)45には、作動油を排出する排出油路51が接続されている。排出油路51には、作動弁70Aが設けられている。この作動弁70Aは、排出油路51の作動油の圧力を低減可能な弁、即ち、排出油路51に接続された走行油路45の作動油の圧力を低減可能な弁である。言い換えれば、作動弁70Aは、複数の操作弁55のうち、少なくとも1つの操作弁55によって設定された作動油の圧力(二次圧)を低減させる弁である。
以下、排出油路51及び作動弁70Aについて詳しく説明する。
排出油路51は、走行操作弁、即ち、第1操作弁55A、第2操作弁55B、第3操作弁59A、第4操作弁59Bの少なくとも1つに連通する油路である。具体的には、排出油路51は、第1排出油路51aと、第2排出油路51bと、第3排出油路51cと、第4排出油路51dと、第5排出油路51eとを有している。第1排出油路51aは、第1走行油路45aの中途部から分岐する油路である。第2排出油路51bは、第2走行油路45bの中途部から分岐する油路である。第3排出油路51cは、第3走行油路45cの中途部から分岐する油路である。第4排出油路51dは、第4走行油路45dの中途部から分岐する油路である。第5排出油路51eは、第1排出油路51a、第2排出油路51b、第3排出油路51c及び第4排出油路51dを接続する油路である。第5排出油路51eの中途部には、作動弁70Aが設けられている。
第1排出油路51a、第2排出油路51b、第3排出油路51c、第4排出油路511dのそれぞれには、走行油路45から第5排出油路51e(作動弁70A)に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から第5排出油路51e(作動弁70A)に向けて作動油が流れることを阻止する逆止弁71が設けられている。
作動弁70Aは、設定圧が変更可能なリリーフ弁78を有している。例えば、リリーフ弁78は、作動油の圧力に基づいて設定圧が可変するバランス型のリリーフ弁であって、作動油を受圧する受圧部78aを有している。また、リリーフ弁78は可変リリーフ弁であってもよい。
受圧部78aに作動油の圧力を加えると、当該受圧部78aに加えられた作動油の圧力に応じて設定圧を可変することができる。例えば、受圧部78aに作用する作動油の圧力が高くなるにつれて設定圧が増加し、受圧部78aに作用する作動油の圧力が低くなるにつれて設定圧が減少する。
また、作動弁70Aは、リリーフ弁78の受圧部78aに油路72を介して接続された比例弁73を有している。比例弁73には、吐出油路40が接続されていて、第1油圧ポンプP1からの作動油が供給可能である。比例弁73は、ソレノイドを励磁することによって開度が変更可能な電磁比例弁であって、制御装置90により制御される。
例えば、制御装置90は、走行操作が行われた場合であっても作業機の走行速度を抑制する場合、抑制の度合に応じて比例弁73のソレノイドを励磁する制御信号を出力する。これにより、比例弁73の開度は、制御装置90からの制御信号に応じて増減する。リリーフ弁78の受圧部78aに作用する作動油の圧力を低くすると、リリーフ弁78の設定圧が低下し、走行油路45の作動油は排出油路51を介して作動油タンク等に排出されるため、走行モータ36の回転速度が低下して、作業機の走行速度を抑制することができる。
例えば、作業機の走行を禁止する場合、制御装置90は、比例弁73の開度を最小に設定する制御信号を出力する。これにより、比例弁73の開度は最小になり、リリーフ弁78の受圧部78aに作用する作動油の圧力は最小となり、リリーフ弁78の設定圧が最小になる。リリーフ弁78の設定圧が最小になると、走行油路45の作動油の殆どが排出油路51を介して作動油タンク等に排出されるため、走行モータ36の回転速度が零となり、作業機の走行を禁止、即ち、走行を停止することができる。したがって、比例弁73によって、走行操作弁の二次側の圧力を零にすることで、作業機1を停止させたまま、作業装置4を作動させることができる。
上述した実施形態では、リリーフ弁78は、作動油が受圧する受圧部78aを有し且つ受圧部78aに作用した作動油の圧力によって設定圧を低下させる弁であったが、これに代えて、電磁比例式のリリーフ弁であってもよい。この場合、上述した比例弁73は設けられておらず、制御装置90は、直接、リリーフ弁78に制御信号を出力することによってリリーフ弁78の設定圧を変更する。
なお、走行油圧(第2油路)45に逆止弁及び絞り部を設けてもよい。具体的には、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45d、第4走行油路45eには、逆止弁74が設けられている。逆止弁74は、操作弁側(例えば、第1操作弁55A)からリリーフ弁78側に向けて作動油が流れるのを許容し且つリリーフ弁78側から操作弁側に作動油が流れるのを阻止する。逆止弁74の入側及び出側には、バイパス油路75が設けられ、バイパス油路75には絞り部76が設けられている。また、走行油路45において、逆止弁74と排出油路51が接続される接続部との区間には、絞り部77が設けられている。
図3Aは、油圧システムの第1の変形例、図3Bは、油圧システムの第2の変形例を示している。以下、変形例について説明する。
図3Aに示すように、作動弁70Bは、受圧部81aに作用した作動油の圧力に基づいて排出油路51における作動油の排出を阻止可能なパイロットチェック弁81と、油路72を介してパイロットチェック弁81に接続された切換弁82とを有している。切換弁82は、第1位置82Aと、第2位置82Bとに切り換え可能な切換弁であって、例えば、ソレノイドを励磁することによって切り換わる二位置切換弁である。制御装置90の制御信号に基づいて切換弁82は、第1位置82A又は第2位置82Bに切り換えられる。切換弁82が第1位置82Aに切り換わり、パイロットチェック弁81の受圧部81aに加わる作動油の圧力が所定以上であると当該パイロットチェック弁81は閉鎖し、排出油路51の作動油の排出を阻止する。したがって、パイロットチェック弁81によって、排出油路51の作動油の排出を阻止すると、走行油路45の作動油の圧力は走行操作に基づいて増減することから、第1操作装置47及び第2操作装置48によって走行モータ36の回転数を変更することができる。一方、制御装置90の制御信号に基づいて切換弁82が第2位置82Bに切り換わり、パイロットチェック弁81の受圧部81aに加わる作動油の圧力が所定未満であると当該パイロットチェック弁81は開放し、排出油路51の作動油の排出を許容する。したがって、パイロットチェック弁81によって排出油路51の作動油の排出が許容されると、走行油路45の作動油は排出油路51から作動油タンク22等に排出される。その結果、第1操作装置47及び第2操作装置48に関わらず、走行モータ36の回転数を低下させることができ、作業機の走行速度を抑制したり、作業機の走行を禁止することができる。
なお、上述したパイロットチェック弁81は、受圧部81aに加わる作動油の圧力が所定以上であると閉鎖し且つ作動油の圧力が所定未満であると開放するが、これに代え、受圧部81aに加わる作動油の圧力が所定以上であると開放し且つ作動油の圧力が所定未満であると閉鎖するパイロットチェック弁であってもよい。この場合、切換弁82は、作業機の走行速度を抑制する場合又は走行の禁止の場合は、第1位置82Aに切り換わる。
図3Bに示すように、作動弁70Cは、排出油路51における作動油の排出を許容する第1位置70C1、と、排出油路51における作動油の排出を阻止する第2位置70C2とに切り換え可能な切換弁であって、例えば、ソレノイドを励磁することによって切り換わる二位置切換弁である。切換弁70Cは、制御装置90に接続され、制御信号に基づいて第1位置70C1又は第2位置70C2に切り換わる。作業機の走行速度の抑制又は作業機の走行の禁止を行う場合、制御装置90は、切換弁70Cを第1位置70C1に切り換え、走行操作に基づいて作業機を走行させる場合、切換弁70Cを第2位置70C2に切り換える。
上述した実施形態によれば、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dの全てを排出油路51に接続していたが、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dのいずれかに排出油路51を設け、当該排出油路51に作動弁70A、70B、70Cのいずれかを設けてもよい。言い換えれば、第1操作弁55A、第2操作弁55B、第3操作弁59A、第4操作弁59Bの少なくとも1つに連通する排出油路51に、作動弁70A、70B、70Cのいずれかを設けてもよい。これによれば、様々な状況下において、走行系の油圧機器の動作を抑制又は禁止を行うことができ、例えば、作業機の前進、後進、右折、左折、左旋回、右旋回等の走行の抑制(制限)等を行うことができる。
また、作業油路46を第2油路とし、作業油路(第2油路)46に排出油路51を設け、排出油路51に作動弁70A、70B、70Cのいずれかを設けてもよい。言い換えれば、操作弁55Cを第1操作弁、操作弁55Dを第2操作弁、操作弁59Cを第3操作弁、操作弁59Dを第4操作弁として、これら第1操作弁55C、第2操作弁55D、第3操作弁59C、第4操作弁59Dの少なくとも1つに連通する排出油路51に、作動弁70A、70B、70Cのいずれかを設けてもよい。これによれば、様々な状況下において、作業系の油圧機器の動作を抑制又は禁止を行うことができる。
また、走行油路45及び作業油路46の両方に排出油路51を設け、当該排出油路51に作動弁70A、70B、70Cのいずれかを設けてもよい。なお、第2油路(走行油路45、作業油路46)に排出油路51を設ける場合において、逆止弁74、バイパス油路75、絞り部76、77を設けてもよい。
また、作動弁は排出油路51における作動油の排出に関する制御を行う弁であればよく、上述した作動弁70A、70B、70Cには限定されない。
また、差圧を設定する逆止弁を排出油路51又は受圧部70aに繋がる下流側の油路に設けても良い。逆止弁71のバネの強さを第1排出油路51a、第2排出油路51b、第3排出油路51c、第4排出油路51d、第5排出油路51e毎にそれぞれ別に設定してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
45 走行油路(第2油路)
46 作業油路(第2油路)
51 排出油路
54 第1操作部材
55、55A、55B、55C、55D 操作弁
58 第2操作部材
59、59A、59B、59C、59D 操作弁
70A、70B、70C 作動弁
70a 受圧部
71 逆止弁
72 油路
73 切換弁
74 逆止弁
75 バイパス油路
76 絞り部
77 絞り部
78 リリーフ弁
78a 受圧部
81 パイロットチェック弁
81a 受圧部
82 切換弁
82A 第1位置
82B 第2位置

Claims (10)

  1. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    作動油によって作動可能な油圧機器と、
    一方向及び他方向に操作可能な第1操作部材、前記第1操作部材の一方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第1操作弁、前記第1操作部材の他方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第2操作弁を有し、前記油圧機器を操作する第1操作装置と、
    前記第1操作装置とは異なる操作装置であって、一方向及び他方向に操作可能な第2操作部材、前記第2操作部材の一方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第3操作弁、前記第2操作部材の他方向の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な第4操作弁を有し、前記油圧機器を操作する第2操作装置と、
    前記第1操作弁、第2操作弁、第3操作弁、第4操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、
    を備えている作業機の油圧システム。
  2. 前記作動弁は、設定圧が変更可能なリリーフ弁を有している請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 前記作動弁は、前記リリーフ弁の受圧部に接続され且つ前記受圧部に作用する作動油の圧力を変更することで前記設定圧を変更可能な比例弁を備えている請求項2に記載の作業機の油圧システム。
  4. 前記第1操作弁、第2操作弁、第3操作弁及び第4操作弁と前記油圧機器とを接続し、且つ、前記排出油路が接続された第2油路と、
    前記排出油路に設けられ、前記第2油路から前記作動弁に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から前記第2油路に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁と、
    を備えている請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  5. 前記作動弁は、受圧部に作用した作動油の圧力に基づいて、前記排出油路における作動油の排出を阻止可能なパイロットチェック弁を有している請求項1又は4に記載の作業機の油圧システム。
  6. 前記作動弁は、前記排出油路における作動油の排出を許容する第1位置と、前記排出油路における作動油の排出を阻止する第2位置とに切り換え可能な切換弁を有している請求項1又は4に記載の作業機の油圧システム。
  7. 前記油圧機器は、作動油の圧力によって出力が変化する走行ポンプである請求項1〜6のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
  8. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    作動油によって作動可能な油圧機器と、
    前記油圧機器を操作する操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、
    前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、
    を備え、
    前記作動弁は、設定圧が変更可能なリリーフ弁を有している作業機の油圧システム。
  9. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    作動油によって作動可能な油圧機器と、
    前記油圧機器を操作する操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、
    前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、
    前記複数の操作弁と前記油圧機器とを接続し、且つ、前記排出油路が接続された第2油路と、
    前記排出油路に設けられ、前記第2油路から前記作動弁に向けて作動油が流れることを許容し且つ排出側から前記第2油路に向けて作動油が流れるのを阻止する逆止弁と、
    を備えている作業機の油圧システム。
  10. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    作動油によって作動可能な油圧機器と、
    前記油圧機器を操作する操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて作動油の圧力が変更可能な複数の操作弁と、
    前記複数の操作弁の少なくとも1つに連通し且つ作動油を排出する排出油路と、
    前記排出油路に設けられ、且つ、当該排出油路における作動油の圧力を低減可能な作動弁と、
    を備え、
    前記作動弁は、受圧部に作用した作動油の圧力に基づいて、前記排出油路における作動油の排出を阻止可能なパイロットチェック弁を有している作業機の油圧システム。
JP2016255462A 2016-06-07 2016-12-28 作業機の油圧システム Active JP6695791B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255462A JP6695791B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 作業機の油圧システム
US15/615,056 US10280906B2 (en) 2016-06-07 2017-06-06 Hydraulic system for work machine
US16/288,944 US20190195207A1 (en) 2016-06-07 2019-02-28 Hydraulic system for work machine
US17/860,279 US12006659B2 (en) 2016-06-07 2022-07-08 Hydraulic system for work machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255462A JP6695791B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 作業機の油圧システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018105080A JP2018105080A (ja) 2018-07-05
JP6695791B2 true JP6695791B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=62785571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016255462A Active JP6695791B2 (ja) 2016-06-07 2016-12-28 作業機の油圧システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6695791B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101005060B1 (ko) * 2007-07-30 2010-12-30 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 가변 제어장치를 갖는 중장비용 유압회로
JP2010096192A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械の油圧回路及び同回路に使用する減圧弁
JP5111435B2 (ja) * 2009-05-22 2013-01-09 株式会社クボタ 走行車両
JP5687970B2 (ja) * 2011-08-10 2015-03-25 株式会社クボタ 作業機
JP6259371B2 (ja) * 2014-07-31 2018-01-10 株式会社クボタ 作業機
JP6647969B2 (ja) * 2016-06-07 2020-02-14 株式会社クボタ 作業機の油圧システム
JP6502223B2 (ja) * 2015-09-28 2019-04-17 株式会社クボタ 作業機の油圧システム
US10280906B2 (en) * 2016-06-07 2019-05-07 Kubota Corporation Hydraulic system for work machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018105080A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6925829B2 (ja) 作業機の油圧システム
CA2679998C (en) Hydraulic power management system
JP6812338B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6502223B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6502478B2 (ja) 作業機の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機
JP6866278B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6855618B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6695792B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6690858B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6498571B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7210651B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6695791B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6891104B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6903541B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7023816B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7225083B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6891089B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6786648B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7005443B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7434104B2 (ja) 作業機
JP6629282B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP6632597B2 (ja) 作業機の油圧システム
JP7413203B2 (ja) 作業機
JP7413204B2 (ja) 作業機
JP6882153B2 (ja) 作業機の油圧システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6695791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150