JP6693175B2 - アイアン型ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、アイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
アイアン型ゴルフクラブヘッドのうち、特にロフト角が大きいヘッドは、狙った位置にボールを止める目的で用いられる。このため、バックスピン量の増大が求められている。
特開2006−149478号公報は、ソール面からヘッド重心までの高さ距離Dをボールの半径よりも大きく形成したヘッドを開示する。このヘッドでは、ギア効果によるバックスピン量の増大が意図されている。
特許第5660984号公報は、バック部が、リーディングエッジ部側に設けられた第1質量部と、トップエッジ部側に設けられた第2質量部とを含むウエッジを開示する。前記第2質量部は前記第1質量部より大きい質量を有しており、ヘッド重心が前記トップエッジ部側に位置している。このヘッドでも、ギア効果によるバックスピン量の増大が意図されている。
特開2006−149478号公報 特許第5660984号公報
これらの従来技術にかかるヘッドでは、高重心化によってギア効果を高め、このギア効果によってバックスピン量を増やそうとしている。しかし、限られたヘッド重量をソール部とトップブレード部とに配分しているため、フェースの中央部分の肉厚が薄くなる。フェースの中央部分が薄くなると、当該部分における反発係数が高くなる。このため、この高反発部分で打撃したときに初速が思った以上に大きくなり、狙った距離よりもボールが飛んでしまうことがあった。この現象により、特にアプローチショットにおいて、飛距離のバラツキが生じる。この結果、アプローチショットにおけるコントロール性能が低下する。
本発明の目的は、アプローチショットにおけるコントロール性能を高めうるアイアン型ゴルフクラブの提供にある。
本発明に係る好ましいヘッドは、フェース材料によって形成されたフェース面と、バック面と、前記フェース面と前記バック面との間に延びるソール面と、を備えている。前記バック面は、トップ側領域と、前記トップ側領域と前記ソール面との間に位置するソール側領域とを有している。前記ソール側領域は、ソール側にいくにつれてフェース厚みが大きくなるように傾斜するソール側斜面と、このソール側斜面に形成された複数のバック凹部と、互いに隣り合う前記バック凹部の間に形成された壁部とを有している。前記バック凹部の少なくとも1つに、前記フェース材料よりも比重が小さい低比重部材が配置されている。このヘッドのロフト角は、42°以上である。このヘッドのスイートスポット高さは、18.5mm以上である。
好ましくは、前記トップ側領域に、前記フェース材料よりも比重が大きい高比重部材が配置されている。
好ましくは、前記バック凹部の数が5以上である。好ましくは、前記壁部の数が4以上である。
好ましくは、前記バック凹部の少なくとも1つに、前記低比重部材が配置されていない。
局所的な高反発に起因する飛距離のバラツキが抑制される。よって、アプローチショットにおけるコントロール性能が向上する。
図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図2は、図1のヘッドをトウ側から見た側面図である。 図3は、図1のヘッドをバック側から見た斜視図である。 図4は、図1のヘッドをバック側から見た斜視図である。 図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。 図6は、図4のB−B線に沿った断面図である。 図7は、図5から低比重部材が除かれた断面図である。 図8は、図6の拡大図である。 図9は、第2実施形態に係るヘッドをバック側から見た斜視図である。 図10は、第3実施形態に係るヘッドをバック側から見た斜視図である。 図11は、第4実施形態に係るヘッドをバック側から見た斜視図である。 図12は、第5実施形態に係るヘッドをバック側から見た斜視図である。 図13は、第6実施形態に係るヘッドをバック側から見た斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド2の平面図である。図2は、ヘッド2をトウ側から見た側面図である。図3は、ヘッド2を斜め後方から見た斜視図である。図4は、図3とは別の角度から見たヘッド2の斜視図である。図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。図6は、図4のB−B線に沿った断面図である。図7は、図5から低比重部材が除かれた拡大断面図である。図8は、図6の拡大図である。
本願において、以下の用語が定義される。
[基準状態]
基準状態とは、所定のライ角及びリアルロフト角でヘッドが水平面h上に置かれた状態である(図2参照)。この基準状態では、ヘッドのシャフト孔の中心軸線(シャフト軸線)が、垂直面VP1内に配されている(図1及び図2参照)。垂直面VP1は、水平面hに対して垂直な平面である。この基準状態では、フェース面が前記垂直面VP1に対してリアルロフト角で傾いている。所定のライ角及びリアルロフト角は、例えば、製品カタログ等に記載されている。
[トウ−ヒール方向]
前記基準状態のヘッドにおいて、前記垂直面VP1と前記水平面hとの交線の方向が、トウ−ヒール方向である。
[フェース−バック方向]
前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記水平面hに平行な方向が、フェース−バック方向である。
[トップ−ソール方向]
前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つフェース面に平行な方向が、トップ−ソール方向である。
[上下方向]
前記水平面hに対して垂直な直線の方向が、上下方向である。
[スコアライン領域]
スコアラインgvが設けられている領域が、本願においてスコラライン領域と称される。このスコアライン領域の定義は、次の通りである。図1において2点鎖線で示される直線Ltは、最も長いスコアラインgv1のトウ側の端同士を結んだ直線である。図1において2点鎖線で示される直線Lhは、最も長いスコアラインgv1のヒール側の端同士を結んだ直線である。図1において示される直線Lxのそれぞれは、非最長ラインgv2のヒール側の端同士を結んだ直線である。スコアライン領域は、最もトップ側にあるスコアラインgv10と、最もソール側にあるスコアラインgv12と、前記直線Ltと、前記直線Lhと、複数の前記直線Lxとで囲まれた領域を意味する。図1において、スコアライン領域が、破線ハッチングで示されている。
[フェース中心]
フェース中心の決定では、先ず、最も長いスコアラインgv1のトウ−ヒール方向における中心位置C1が決定される(図1参照)。このトウ−ヒール中心位置C1における、フェース面4(平面部)の上下方向における中心位置が、フェース中心である。
[フェース材料]
フェース面4を構成している材料が、フェース材料と称される。ヘッドの全体が単一の材質で一体的に成形されている場合、フェース材料は、当該ヘッドの材料である。なお、フェース面4が2種以上の材質によって形成されている場合、フェース面4の最も広い領域を構成している材料が、フェース材料と定義される。
ゴルフクラブヘッド2は、アイアン型ゴルフクラブヘッドである。アイアン型ゴルフクラブヘッドは、単純にアイアンヘッドとも称される。このヘッド2は、右利きゴルファー用である。
ゴルフクラブヘッド2は、いわゆるウエッジである。ウエッジのロフト角(リアルロフト角)は、通常、42度(degree)以上70度以下である。本実施形態は、アプローチショットにおいて特に効果的である。この観点から、ヘッド2のロフト角(リアルロフト角)は、42度以上が好ましく、43度以上がより好ましく、45度以上がより好ましく、48度以上がより好ましく、50度以上がより好ましい。
ヘッド2は、その全体が一体的に成形されている。本実施形態とは異なるが、ヘッド2が、2以上の部材から成っていてもよい。例えば、ヘッド2は、フェースプレートとヘッド本体とから成っていてもよい。ヘッド2は、鍛造、鋳造等の公知の方法で製造されうる。
ヘッド2の材質は限定されない。ヘッド2は、金属であってもよいし、非金属であってもよい。この金属の例として、鉄、ステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン及びチタン合金が挙げられる。鉄の例として、軟鉄(炭素含有率が0.3wt%未満の低炭素鋼)が挙げられる。ステンレス鋼の例として、SUS431が挙げられる。本実施形態では、ヘッド2の材質は、金属(軟鉄)である。
ヘッド2は、フェース面4と、バック面6と、ソール面8と、トップブレード10と、ホーゼル12とを有する。ホーゼル12は、シャフト穴14を有している。トップブレード10は、無くても良い。
前述の通り、フェース面4は、フェース材料により構成されている。フェース材料は限定されない。フェース材料は、金属であってもよいし、非金属であってもよい。この金属の例として、鉄、ステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン及びチタン合金が挙げられる。鉄の例として、軟鉄(炭素含有率が0.3wt%未満の低炭素鋼)が挙げられる。ステンレス鋼の例として、SUS431が挙げられる。本実施形態では、フェース材料は、金属(軟鉄)である。
図1が示すように、フェース面4は、スコアラインgvが設けられている。スコアラインgvは、その長さが最も長い最長ラインgv1と、この最長ラインgv1よりも短い非最長ラインgv2とを有する。スコアラインgvが設けられている部分を除き、フェース面4は平面である。
スコアラインgvの形成は限定されず、鍛造、プレス加工、鋳造及び切削加工(彫刻)が例示される。前記切削加工では、カッターを用いてスコアラインgvが切削加工される。また、前記プレス加工では、スコアラインgvの形状に対応した凸部を有するスコアライン金型を用い、このスコアライン金型をフェースに押しつけることで、スコアラインgvが形成される。スコアラインgvの断面形状の精度の観点からは、切削加工が好ましい。好ましくは、スコアラインgvの切削加工に、NC加工機が用いられる。NCとは、数値制御(Numerical Control)を意味する。
スコアライン領域には、表面粗さを調整する処理が施されている。典型的には、この処理はショットブラスト処理である。この処理により、細かい凹凸が付与されている。この細かい凹凸は、バックスピンの増大に寄与する。
バック面6は、フェース面4とは反対側の面である。バック面6は、ソール面8とトップブレード10との間に位置する。
なお、図6等から明らかなように、フェース面4とは反対側の面には、ソール面8も含まれうる。しかし、本願にいうバック面6は、ソール面8が除外された部分を意味する。
バック面6は、トップ側領域Rtと、ソール側領域Rsとを有する。トップ側領域Rtは、トップブレード10とソール側領域Rsとの間に位置する。ソール側領域Rsは、トップ側領域Rtのソール側に位置する。ソール側領域Rsは、トップ側領域Rtとソール面8との間に位置する。
図8において両矢印Tfで示されるのは、フェース厚みである。フェース厚みTfは、フェース面4に垂直な方向に沿って測定される。フェース厚みTfは、フェース面4上の各点において測定されうる。
図3及び図6が示すように、バック面6は、ソール側斜面Sb1を有する。このソール側斜面Sb1は、ソール側にいくにつれてフェース厚みTfが大きくなるように傾斜している。換言すれば、ソール側斜面Sb1は、ソール側にいくにつれてフェース面4から離れるように傾斜している。ソール側斜面Sb1の始点の集合により、トップ側領域Rtとソール側領域Rsとの境界線k1が形成されている(図3及び図4参照)。
ソール側斜面Sb1には、複数のバック凹部Rb1が形成されている。図3及び図4が示すように、本実施形態では、6個のバック凹部Rb1が設けられている。
複数のバック凹部Rb1は、トウ−ヒール方向に並んでいる。図4が示すように、バック凹部Rb1は、最もヒール側に位置するバック凹部Rbhと、最もトウ側に位置するバック凹部Rbtとを含む。更に、バック凹部Rb1は、バック凹部Rbhとバック凹部Rbtとの間に位置するバック凹部Rbmを含む。本実施形態では、バック凹部Rbmの数は4である。最もヒール側に位置するバック凹部Rbhは、フェース中心よりもヒール側に位置する。最もトウ側に位置するバック凹部Rbtは、フェース中心よりもトウ側に位置する。
図7が示すように、バック凹部Rb1は、フェース面4とソール面8との間に空間を形成している。バック凹部Rb1が浅いと、バック凹部Rb1は、フェース面4とソール面8との間に空間を形成しない場合がある。本実施形態では、バック凹部Rb1が深い。このため、バック凹部Rb1が、フェース面4とソール面8との間の空間を形成している。
図7が示すように、バック凹部Rb1の内面は、フェース面4に対向する凹部前面Rb2を有する。凹部前面Rb2は、フェース面4の反対側の面である。ただし、本願では、凹部前面Rb2が、バック面6とは区別される。即ち、この凹部前面Rb2は、バック面6には含まれない。
本実施形態では、凹部前面Rb2は、平面である。凹部前面Rb2は、曲面であってもよい。本実施形態では、凹部前面Rb2はフェース面4に対して平行である。凹部前面Rb2はフェース面4に対して傾斜していてもよい。
図3及び図4が示すように、互いに隣り合うバック凹部Rb1の間に、壁部WL1が形成されている。本実施形態では、複数の壁部WL1が形成されている。3つ以上のバック凹部Rb1が形成されることで、2つ以上の壁部WL1が形成されうる。本実施形態では、5つの壁部WL1が形成されている。6つのバック凹部Rb1が形成された結果、5つの壁部WL1が形成されている。一般に、バック凹部Rb1の数がNとすると、[N−1]個の壁部WL1が形成されうる。例えば、バック凹部Rb1の数が5以上とされることで、壁部WL1の数は4以上とされうる。壁部WL1は、フェース面4に対して垂直な方向に延びている。
バック凹部Rb1の少なくとも1つに、低比重部材X1が配置されている。図5が示すように、低比重部材X1は、バック凹部Rb1を完全に埋めている。低比重部材X1は、バック凹部Rb1を完全に埋めていなくてもよい。低比重部材X1は、凹部前面Rb2に接触している。
バック凹部Rb1の内側と外側との境界は、凹部境界面とも称される。この凹部境界面は、バック凹部Rb1の開口を塞ぐ面である。バック凹部Rb1が切削加工により形成される場合、この切削加工がなされる前の外面が、凹部境界面とみなされうる。本実施形態では、低比重部材X1の外面は、この凹部境界面と一致するように形成されている。
本実施形態では、複数のバック凹部Rb1のうちの1つに、低比重部材X1が配置されている。図3及び図4が示すように、ヒール側から3番目のバック凹部Rb1に、低比重部材X1が配置されている。前述したバック凹部Rbmのうちの1つに、低比重部材X1が配置されている。一方、他の5つのバック凹部Rb1には、低比重部材X1が配置されていない。即ち、これらのバック凹部Rb1の内部は空洞である。このように、複数のバック凹部Rb1の少なくとも1つに低比重部材X1が配置されており、バック凹部Rb1の少なくとも1つには低比重部材X1が配置されていない。
低比重部材X1の比重は、フェース材料の比重よりも小さい。よって、低比重部材X1の重量は、バック凹部Rb1の形成によって除去された重量よりも小さい。
図6が示すように、トップ側領域Rtは、トップ側にいくにつれてフェース厚みTfが大きくなるように傾斜するトップ側傾斜面Sb2を有する。トップ側傾斜面Sb2とソール側斜面Sb1との境界線k2は、前述の境界線k1と一致している。境界線k1(境界線k2)において、フェース厚みTfが最小である。トップ側傾斜面Sb2は、ヘッドの重量をトップ側に配分するのに寄与している。トップ側傾斜面Sb2は、スイートスポット高さHSを大きくするのに寄与している。
図8が示すように、ヘッド2は、スイートスポットSSを有する。スイートスポットSSは、ヘッド重心Gからフェース面4に下ろした垂線とフェース面4との交点である。スイートスポットSSは、スコアライン領域に位置する。スイートスポットSSは、境界線k1(図3及び図6参照)よりもトップ側に位置する。スイートスポットSSは、境界線k2(図3及び図6参照)よりもトップ側に位置する。スイートスポットSSは、最小フェース厚み領域よりもトップ側に位置する。
図8において両矢印HSで示されるのは、スイートスポット高さである。スイートスポット高さHSは、上下方向に沿って測定される。
芝生に置かれティーアップされていないボールを打つ場合、打点は比較的下側となりやすい。スイートスポット高さHSが低い場合、打点がスイートスポットSSに近づきやすい。この場合、打点がスイートスポットSSに近い場合に、意図しているよりもボール初速が早くなり、且つ、弾道が高くなりやすい。よって、意図するよりも飛距離が大きくなる。更に、スイートスポットSSが低い場合、ギア効果が少なくなり、バックスピンが減少しうる。コントロール性能の観点から、スイートスポット高さHSは、18.5mm以上が好ましく、19.0mm以上がより好ましく、19.5mm以上がより好ましく、20.0mm以上がより好ましい。ソール幅を考慮すると、スイートスポット高さHSを高くするのには限度がある。この観点から、スイートスポット高さHSは、23mm以下が好ましく、22mm以下がより好ましい。
図9は、第2実施形態に係るヘッド20を後方から見た斜視図である。このヘッド20と、前述したヘッド2との相違は、低比重部材X1の位置のみである。ヘッド20では、低比重部材X1は、最もヒール側のバック凹部Rb1に配置されている。また、低比重部材X1は、ヒール側から2番目のバック凹部Rb1にも配置されている。他の4つのバック凹部Rb1には、低比重部材X1は配置されていない。ヒール側に低比重部材X1が配置されたヘッド20は、打点がヒール側となりやすいゴルファーに適する。
図10は、第3実施形態に係るヘッド30を後方から見た斜視図である。このヘッド30と、前述したヘッド2との相違は、低比重部材X1の位置のみである。ヘッド30では、低比重部材X1は、最もトウ側のバック凹部Rb1に配置されている。また、低比重部材X1は、トウ側から2番目のバック凹部Rb1にも配置されている。他の4つのバック凹部Rb1には、低比重部材X1は配置されていない。トウ側に低比重部材X1が配置されたヘッド30は、打点がトウ側となりやすいゴルファーに適する。
図11は、第4実施形態に係るヘッド40を後方から見た斜視図である。このヘッド40と、前述したヘッド2との相違は、低比重部材X1の位置のみである。ヘッド40では、低比重部材X1は、最もトウ側のバック凹部Rb1に配置されている。また、低比重部材X1は、最もヒール側のバック凹部Rb1にも配置されている。他の4つのバック凹部Rb1には、低比重部材X1は配置されていない。トウ側及びヒール側に配置された低比重部材X1は、ヘッドの慣性モーメントの増大に寄与する。
ヘッド2、ヘッド20、ヘッド30及びヘッド40は、いずれも、下記の(a)及び(b)を満たす。
(a)バック凹部Rb1の少なくとも1つに、フェース材料よりも比重が小さい低比重部材X1が配置されている。
(b)バック凹部Rb1の少なくとも1つに、低比重部材X1が配置されていない。換言すれば、バック凹部Rb1の少なくとも1つは、その内部が空洞である。
上述した第1から第4実施形態から分かるように、低比重部材X1が配置されているバック凹部Rb1と配置されていないバック凹部Rb1とを設けることで、低比重部材X1の位置を選択することができる。この場合、ゴルファーの打点の傾向に対応して、低比重部材X1の位置を選択することができる。
図12は、第5実施形態に係るヘッド50を後方から見た斜視図である。このヘッド50と、前述したヘッド2との相違は、カバー部材CV1の有無にある。ヘッド50では、前述のヘッド2に、カバー部材CV1が付加されている。図12では、カバー部材CV1がハッチングで示されている。カバー部材CV1は、少なくとも1つのバック凹部Rb1を覆っているのが好ましい。本実施形態では、カバー部材CV1は、全てのバック凹部Rb1を覆っている。カバー部材CV1の存在に起因して、バック凹部Rb1は視認されない。カバー部材CV1により、ヘッド50の外観性が向上しうる。カバー部材CV1の一例は、金属製のプレートである。
図13は、第6実施形態に係るヘッド60を後方から見た斜視図である。このヘッド60と、前述したヘッド2との相違は、高比重部材Y1の有無にある。ヘッド60では、前述のヘッド2のトップ側領域Rtに、高比重部材Y1が付加されている。図13では、高比重部材Y1がハッチングで示されている。高比重部材Y1は、スイートスポット高さHSを大きくするのに寄与する。好ましくは、高比重部材Y1の重心は、ヘッド60の重心よりも上側に位置する。好ましくは、高比重部材Y1の重心は、第1部分H1(後述)に位置する。より好ましくは、高比重部材Y1の全体が、第1部分H1(後述)に位置する。
図13において仮想線(二点鎖線)で示されるのは、高比重部材Y2である。この高比重部材Y2は、ホーゼル12に設けられている。この高比重部材Y2は、ホーゼル12の上部に設けられている。ホーゼル12の上部に設けられた高比重部材Y2は、ヘッド重心Gを高くするのに効果的である。ヘッド重心Gを高くする観点から、高比重部材Y2の重心とホーゼル12の端面との距離は、25mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましく、15mm以下がより好ましい。高比重部材Y2の固定を考慮すると、高比重部材Y2はホーゼル12の端面から離れていたほうがよい。この観点から、高比重部材Y2の重心とホーゼル12の端面との距離は、1mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましい。
[バック凹部Rb1による重量再配分効果]
従来、フェースの中央部における重量をトップ側に配分することで、スイートスポット高さHSを大きくしていた。この結果、フェースの中央部が薄くなり、この中央部において局所的な高反発性が生じていた。これに対して本実施形態では、バック凹部Rb1が設けられているので、当該バック凹部Rb1に配分されていた重量をトップ側に配置することができる。このため、フェースの中央部を薄くすることなく、スイートスポット高さHSを大きくすることができる。よって、フェースの中央部における高反発化が抑制され、打点の相違に起因する飛距離のバラツキが抑制される。この結果、アプローチショットでのコントロール性能が高まる。
バック凹部Rb1が設けられることにより、前述の凹部前面Rb2が形成される。この凹部前面Rb2が形成されている部分では、結果的にフェースが薄くなる。しかし、壁部WL1が設けられているため、バック凹部Rb1の形成に伴うフェースの撓み変形は抑制される。換言すれば、凹部前面Rb2が壁部WL1で支持されているため、凹部前面Rb2の撓み変形は抑制される。このため、バック凹部Rb1の形成に伴う高反発化は抑制される。
更に、バック凹部Rb1の少なくとも1つには、低比重部材X1が設けられている。この低比重部材X1も、フェースの撓みの抑制に寄与する。壁部WL1と低比重部材X1とにより、バック凹部Rb1の形成に伴う高反発化は抑制される。また、低比重部材X1の比重は小さいため、上述の重量再配分効果は維持される。
[バック凹部Rb1の総体積VR]
前記重量再配分効果を高める観点から、バック凹部Rb1の総体積VRは、3500mm以上が好ましく、4000mm以上がより好ましく、4500mm以上がより好ましい。ヘッドの体積には限度があることから、この総体積VRは、6000mm以下が好ましく、5500mm以下がより好ましく、5000mm以下がより好ましい。総体積VRは、全てのバック凹部Rb1の体積の合計である。
[壁部WL1同士の間隔DW]
図9において両矢印DWで示されるのは、壁部WL1同士の間隔である。この間隔DWは、トウ−ヒール方向に沿って測定される。高反発化の抑制効果を高める観点から、この間隔DWは小さいほうがよい。また、特に繊細な距離感が求められるのは40ヤード以下のアプローチと言われているが、40ヤード程度のアプローチショットでは、ボールとフェース面4との接触部分の直径は12mm程度である。これらの観点から、間隔DWは、12mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。前記重量再配分効果の観点から、間隔DWは、4mm以上が好ましく、6mm以上がより好ましく、8mm以上がより好ましい。
[バック凹部Rb1の数N]
総体積VRを大きくしつつ壁部WL1を好ましい間隔で設ける観点から、バック凹部Rb1の数Nは、3以上が好ましく、4以上がより好ましく、5以上がより好ましい。この数Nが過大となると、壁部WL1の数が過大となり、前記重量再配分効果が低下しうる。この観点から、バック凹部Rb1の数Nは、10以下が好ましく、8以下がより好ましい。
[壁部WL1の厚み]
前記重量再配分効果を高める観点から、壁部WL1の厚みは、4mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。フェースの撓みを抑制する効果を高める観点から、壁部WL1の厚みは、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。この壁部WL1の厚みは、トウ−ヒール方向に沿って測定される。
[ホーゼル長]
ヘッド重心Gを高くし、スイートスポット高さHSを大きくする観点から、ホーゼル長は、66mm以上が好ましく、68mm以上がより好ましく、70mm以上がより好ましい。構えやすさの観点から、ホーゼル長は、90mm以下が好ましく、85mm以下がより好ましい。なお、ホーゼル長の定義は、次の通りである。前記基準状態のヘッドにおいて、シャフト軸線と前記水平面hとの交点が決定される。この交点とホーゼル12の端面の中心点との間の距離が、ホーゼル長と定義される。
[最小フェース厚みTmin]
本願において、最小フェース厚みTminが定義される。最小フェース厚みTminは、スコアライン領域におけるフェース厚みTfの最小値である。
上述の通り、局所的な高反発は、コントロール性能を低下させる。アプローチでのコントロール性能を高める観点から、最小フェース厚みTminは、3.5mm以上が好ましく、4.0mm以上がより好ましく、4.5mm以上がより好ましい。高重心化のための余剰重量を創出する観点から、最小フェース厚みTminは、7mm以下が好ましく、6mm以下がより好ましい。
[最小フェース厚み領域の面積Ma]
フェース厚みTfが最小フェース厚みTminである領域が、最小フェース厚み領域とも称される。最小フェース厚み領域が大きい場合、当該領域において反発係数が増大する。よって、打点による飛距離のバラツキが大きくなり、アプローチショットでのコントロール性能が低下しうる。このコントロール性能を高める観点から、最小フェース厚み領域の面積Maは、1000mm以下が好ましく、900mm以下がより好ましく、850mm以下がより好ましい。面積Maは10mm未満であってもよい。
上記面積Maのうち、凹部前面Rb2の存在領域に属する部分が除外された面積が、面積M1とされる。コントロール性能を高める観点から、面積M1は、100mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましく、10mm以下がより好ましく、10mm未満がより好ましい。この面積M1は、0mmであってもよい。
[フェース厚みTfが5mm以下である薄肉領域面積Mb]
フェース厚みTfが5mm以下である領域が、薄肉領域とも称される。フェース厚みTfが5mm以下である場合、アプローチショットのような比較的小さいヘッドスピードでも、ボール初速が有意に高くなりやすい。局所的な高反発性を抑制し、アプローチショットにおけるコントロール性能を高める観点から、薄肉領域面積Mbは小さい方が好ましい。具体的には、薄肉領域面積Mbは、1350mm以下が好ましく、1250mm以下がより好ましく、1200mm以下がより好ましい。薄肉領域面積Mbは、0mmでもよい。高重心化を考慮すると、フェース中央領域の質量がトップ側に配分されるのが好ましい。この観点から、薄肉領域面積Mbは、0mmを超えていてもよく、更には500mm以上でもよく、更には1000mm以上でもよい。
[凹部前面Rb2の存在領域におけるフェース厚みTf1]
上述の重量再配分効果を高める観点から、凹部前面Rb2の存在領域におけるフェース厚みTf1は、7.0mm以下が好ましく、6.5mm以下がより好ましく、6.0mm以下が更に好ましい。このようにフェース厚みTf1が薄くても、壁部WL1の存在により、凹部前面Rb2の存在領域における高反発化が抑制される。フェース面4の強度を考慮すると、フェース厚みTf1は、3.5mm以上が好ましく、4.0mm以上がより好ましく、4.5mm以上が更に好ましい。
[3等分された各領域の重量Wt1、Wt2、Wt3]
図2に示されるように、このフェース本体部において最もトップ側に位置する点が点Ptとされる。また、このフェース本体部において最もソール側に位置する点が点Psとされる。点Ptと点Psとの間を3等分する平面が、PL1及びPL2とされる(図2参照)。平面PL1及び平面PL2のそれぞれは、フェース面4に対して垂直であり且つトウ−ヒール方向に対して平行である。平面PL1は平面PL2よりもトップ側に位置する。これら平面PL1及びPL2により、ヘッド2は、第1部分H1、第2部分H2及び第3部分H3に区画される。第1部分H1は、平面PL1よりもトップ側の部分である。第2部分は、平面PL1と平面PL2との間の部分である。第3部分は、平面PL2よりもソール側の部分である。
第1部分H1(トップ側)の重量がWt1とされる。第2部分H2(中央)の重量がWt2とされる。第3部分H3(ソール側)の重量がWt3とされる。
局所的な高反発を抑制し、アプローチショットのコントロール性能を高める観点から、Wt2/Wt1は、1.6以上が好ましく、1.7以上がより好ましく、1.8以上が更に好ましい。ヘッド重心Gを高くする観点から、Wt2/Wt1は、3.2以下が好ましく、2.9以下が好ましく、2.7以下がより好ましく、2.6以下が更に好ましい。
局所的な高反発を抑制し、アプローチショットのコントロール性能を高める観点、更にはヘッド重心Gを高くする観点から、Wt2/Wt3は、0.85以上が好ましく、0.87以上がより好ましく、0.90以上がより好ましく、0.93以上が更に好ましい。壁部WL1を適切な間隔で配置することを考慮すると、Wt3が過小となるのは好ましくない。この観点から、Wt2/Wt3は、1.04以下が好ましく、1.01以下がより好ましく、0.98以下が更に好ましい。
局所的な高反発を抑制し、アプローチショットのコントロール性能を高める観点、更にはヘッド重心Gを高くする観点から、Wt1/Wt3は、0.35以上が好ましく、0.41以上がより好ましく、0.43以上がより好ましく、0.45以上が更に好ましい。壁部WL1を適切な間隔で配置することを考慮すると、Wt3が過小となるのは好ましくない。この観点から、Wt1/Wt3は、0.60以下が好ましく、0.58以下がより好ましく、0.56以下が更に好ましい。
[低比重部材X1と凹部前面Rb2との接触面積Mc]
凹部前面Rb2の撓みに起因する局所的な高反発を抑制することで、アプローチショットにおけるコントロール性能が高まる。この観点から、低比重部材X1は、凹部前面Rb2に接触しているのが好ましい。低比重部材X1と凹部前面Rb2との接触面積Mcを大きくすることで、より広いフェース領域で低比重部材X1の効果が発揮される。この観点から、前記接触面積Mcは、1000mm以上が好ましく、2000mm以上がより好ましく、2500mm以上が更に好ましい。スイートスポット高さHSを大きくする観点から、低比重部材X1の体積が過大となるのは好ましくない。この点を考慮すると、前記接触面積Mcは、4500mm以下が好ましく、3500mm以下がより好ましく、3000mm以下が更に好ましい。なお、低比重部材X1が複数である場合、前記接触面積Mcは、全ての低比重部材X1に係る接触面積の合計である。
[低比重部材X1の材質]
低比重部材X1の好ましい材質として、ポリマー及び金属が挙げられる。
低比重部材X1を構成するポリマーとして、エラストマー(ゴムを含む)及び樹脂が例示される。樹脂として、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂が例示される。熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン及び熱硬化性ポリイミドが挙げられる。熱可塑性樹脂として、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、AS樹脂、アクリル樹脂、ナイロン、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド、ポリテトラフロロエチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトンなどが挙げられる。炭素繊維強化樹脂等の繊維強化樹脂も用いられ得る。
低比重部材X1を構成する金属としては、比較的比重の小さな金属が好ましく、例えば、チタン系合金、純チタン、アルミニウム系合金及びマグネシウム系合金が挙げられる。
低比重部材X1を構成する前記チタン系合金として、αチタン、αβチタン及びβチタンが 挙げられる。αチタンとして、例えば、Ti−5Al−2.5Sn、Ti−8Al−1V−1Moが挙げられる。αβチタンとして、例えば、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo、Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Mo及びTi−6Al−6V−2Snが挙げられる。βチタンとして、例えばTi−15V−3Cr−3Sn−3Al、Ti−20V−4Al−1Sn、Ti−22V−4Al、Ti−15Mo−2.7Nb−3Al−0.2Si及びTi−16V−4Sn−3Al−3Nbが挙げられる。
低比重部材X1を構成する前記純チタンとして、工業用純チタンが例示される。この工業用純チタンとして、日本工業規格で規定される1種純チタン、2種純チタン、3種純チタン及び4種純チタンが例示される。
低比重部材X1を構成する前記アルミニウム系合金として、例えば、国際アルミニウム合金名における4桁の数字で、2000番台、3000番台、4000番台、5000番台、6000番台、7000番台及び8000番台が挙げられる。なお1000番台は、純アルミニウムである。このうち2000番台は、Al−Cu系合金であり、ジュラルミン(2017)及び超ジュラルミン(2024)を含む。3000番台はAl−Mn系合金である。4000番台はAl−Si系合金である。5000番台はAl−Mg系合金である。6000番台はAl−Mg−Si系合金である。7000番台はAl−Zn−Mg系合金及びAl−Zn−Mg−Cu系合金あり、強度に優れる。7000番台は、超々ジュラルミン(7075)及び7N01を含む。
低比重部材X1を構成する前記マグネシウム系合金として、例えば、AZ31、AM60、AZ61、AZ80及びAZ91が挙げられる。これらの称呼は、ASTMで定められている。
より好ましくは、低比重部材X1の材質は、振動吸収性を有するのが好ましい。この振動吸収性は、打感を良好とするのに寄与する。微妙な感覚が要求されるアプローチショットにおいて、この良好な打感は、コントロール性能の向上に寄与する。この観点からは、低比重部材X1の材質として、前記ポリマーが好ましい。振動吸収性の観点から、低比重部材X1のヤング率は、5GPa以下が好ましく、3GPa以下がより好ましく、1GPa以下がより好ましく、0.5GPa以下がより好ましい。ヤング率が0.01GPa以上0.1MPa以下と低くされるのも好ましい。このような低い弾性率を有する材質として、ゴム(弾性ゴム)が挙げられる。
[低比重部材X1の比重]
上述の重量再配分効果を高める観点から、低比重部材X1の比重は、5以下が好ましく、4.6以下がより好ましく、3以下がより好ましい。低比重部材X1の耐久性の観点から、低比重部材X1の比重は、1以上が好ましく、2以上がより好ましい。
[高比重部材Y1の材質]
高比重部材Y1の好ましい材質として、金属が挙げられる。比較的比重の大きな金属が好ましい。高比重の金属として、例えば、鉄(比重7.86)、銅(比重8.92)、鉛(比重11.3)、ニッケル(比重8.85)、亜鉛(比重7.14)、金(比重19.3)、白金(比重21.4)、オスミウム(比重22.6)、イリジウム(比重22.4)、タンタル(比重16.7)、銀(比重10.49)、真鍮(比重8.5)及びタングステン(比重19.3)が挙げられる。鉛は有害性があり、金や銀などは高価であることを考慮すると、タングステン、銅、ニッケル又はこれらの合金が好ましい。高い比重と加工性とを考慮すると、タングステン−ニッケル合金が特に好ましい。
[高比重部材Y1の比重]
スイートスポット高さHSを大きくする観点から、高比重部材Y1の比重は、8以上が好ましく、9以上がより好ましく、10以上がより好ましい。入手できる材質を考慮すると、高比重部材Y1の比重は、20以下が好ましく、19以下がより好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
上述したヘッド2と同じヘッドを作成した。ヘッドの材質は、軟鉄とされた。ヘッドの製法は、ロストワックス精密鋳造とされた。このヘッドのスペックは、次の通りであった。
・リアルロフト角 :58°
・スイートスポット高さHS :20.6mm
・バック凹部Rb1の総体積VR :4903.76mm
・壁部WL1同士の間隔DW :10mm(一定)
・バック凹部Rb1の数N :6
・壁部WL1の厚み :2mm(一定)
・ホーゼル長 :84mm
・最小フェース厚みTmin :4.72mm
・最小フェース厚み領域の面積Ma:806.65mm
・薄肉領域面積Mb :1189.25mm
・凹部前面Rb2の存在領域におけるフェース厚みTf1
:4.72mm
・Wt2/Wt1 :1.849
・Wt2/Wt3 :0.957
・Wt1/Wt3 :0.517
・低比重部材X1の材質 :エポキシ樹脂
[比較例]
バック凹部Rb1を設けず、フェースの中央領域(第2部分H2)の重量を減らした他は実施例と同様にして、実施例と同じ重量(300g)を有する比較例のヘッドを得た。このヘッドのスペックは、次の通りであった。
・リアルロフト角 :58°
・スイートスポット高さHS :18.2mm
・ホーゼル長 :84mm
・最小フェース厚みTmin :4.72mm
・最小フェース厚み領域の面積Ma:1579.16mm
・薄肉領域面積Mb :1585.32mm
・Wt2/Wt1 :3.544
・Wt2/Wt3 :0.811
・Wt1/Wt3 :0.229
[実打テスト]
前記実施例及び比較例のそれぞれに、ヘッド及びシャフトを装着して、クラブ長さが35.25インチであるゴルフクラブを得た。ハンディキャップが10以下である5名のテスターが、40ヤードのアプローチを行った。フェアウェイに置かれているボールを、各テスターが、各クラブにつき、5球ずつ打った。ボールとして、ダンロップスポーツ社製の商品名「SRIXON Z−STAR XV3」が用いられた。各ゴルファーが、意図しない初速及び弾道が出たと感じたショットの数NUがカウントされた。合計50回の打撃のうち、前記ショットの数NUは、実施例が2回であり、比較例が9回であった。
この結果より、本発明の優位性は明らかである。この良好な結果の一因は、中央部における高反発化が抑制されたためと考えられる。
本発明は、アイアン型ゴルフクラブヘッドに用いられうる。
2、20、30、40、50、60・・・ヘッド
4・・・フェース面
6・・・バック面
8・・・ソール面
10・・・トップブレード
12・・・ホーゼル
Rt・・・トップ側領域
Rs・・・ソール側領域
Sb1・・・ソール側斜面
Rb1・・・バック凹部
Rb2・・・凹部前面
X1・・・低比重部材
Y1・・・高比重部材
CV1・・・カバー部材

Claims (5)

  1. フェース材料によって形成されたフェース面と、バック面と、前記フェース面と前記バック面との間に延びるソール面と、を備えており、
    前記バック面が、トップ側領域と、前記トップ側領域と前記ソール面との間に位置するソール側領域とを有しており、
    前記ソール側領域が、ソール側にいくにつれてフェース厚みが大きくなるように傾斜するソール側斜面と、このソール側斜面に形成された複数のバック凹部と、互いに隣り合う前記バック凹部の間に形成された壁部とを有しており、
    前記バック凹部の少なくとも1つに、前記フェース材料よりも比重が小さい低比重部材が配置されており、
    前記バック凹部の少なくとも1つは、その内部が空洞であり、
    ロフト角が42°以上であり、
    スイートスポット高さが18.5mm以上であるアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記トップ側領域に、前記フェース材料よりも比重が大きい高比重部材が配置されている請求項1に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  3. 前記バック凹部の数が5以上であり、
    前記壁部の数が4以上である請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  4. 前記バック凹部の内面が、前記フェース面の反対側の面である凹部前面を有しており、前記凹部前面の存在領域におけるフェース厚みが、3.5mm以上7.0mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  5. 前記バック凹部が、前記フェース面と前記ソール面との間に空間を形成している請求項1から4のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
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