JP6683457B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、2.5V〜5V程度の低電圧仕様のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ(LV-CMOS)と、80V程度の高電圧仕様のCMOSトランジスタ(HV-CMOS)と、を搭載した半導体装置が増加している(特許文献1)。例えば、HV-CMOSとLV-CMOSとを搭載したHV/LV混載CMOS型ICは、リチウムイオン電池の普及に伴い、電池の温度、電圧、電流を監視する電池監視ICとして注目されている。
ここで、HV/LV混載CMOS型ICにおけるHV-NMOSの製造方法について説明する。図9はHV-NMOSの製造工程の一例を示す工程図である。まず、図9(A)に示すように、n型エピタキシャル層を有するシリコン基板10に、p型不純物の濃度が高いp型ウェル(PWH)12を形成する。続いて、p型ウェル12内に、n型不純物領域(NN)14、16を形成する。
次に、図9(B)に示すように、公知のDTI(Deep Trench Isolation)プロセスを用いて複数の領域分離部18を形成して、HV-NMOSの形成領域を他の領域から分離する。また、公知のSTI(Shallow Trench Isolation)プロセスを用いて複数の素子分離部20、22、24を形成して、HV-NMOSの各素子を互いに分離する。
次に、図9(C)に示すように、シリコン基板10の表面上に、高電圧用のゲート酸化膜26を形成する。次に、図9(D)に示すように、ゲート酸化膜26上にゲート電極28を形成する。また、素子分離部22と24との間にソース層30とドレイン層32とを形成する。同様に、素子分離部20と22との間にボディ層34を形成する。最後に、図9(E)に示すように、ゲート電極G、ソース電極S、ドレイン電極D、基板電極Bを形成して、HV-NMOSが完成する。
図10(A)〜(D)はHV-NMOSに寄生トランジスタが発生する様子を示す図であり、図10(E)は寄生トランジスタによるHV-NMOSの電圧電流特性への影響を示すグラフである。上記の製造方法で作製されたHV-NMOSは、図10(A)に示すように、領域分離部18で取り囲まれたHV-NMOS形成領域に、p型ウェル12、n型不純物領域14、16、素子分離部20、22、24(図示せず)、ソース層30、ドレイン層32、及びボディ層34(図示せず)が形成されている。素子分離部22(図示せず)で取り囲まれたHV-NMOS素子部が、チャネル電位用のアクティブ領域40である。また、シリコン基板10上には、ゲート酸化膜26(図示せず)とゲート電極28とが形成されている。
ここでは、ソース層30とその直下の素子部をソースアクティブ領域30Aといい、ドレイン層32とその直下の素子部をドレインアクティブ領域32Aいう。また、ソース層30とドレイン層32との間で且つゲート電極28の直下の素子部をゲートアクティブ領域28Aという。主となるトランジスタでは、電流は、ドレインアクティブ領域32Aから、ゲートアクティブ領域28Aを通って、ソースアクティブ領域30Aに流れる。この電流の流路が「チャネル領域」である。ゲート電極28は、チャネル領域を跨いで、ゲート幅方向に延びるように配置されている。
特開2005−026404号公報
図10(A)に示すHV-NMOSの構造では、寄生トランジスタが発生するという問題がある。ソース層30とドレイン層32との間の電流経路として、チャネル領域を通る経路A以外に、寄生トランジスタを経由する経路B、経路Cが存在する。図10(B)は経路Aに沿ったHV-NMOSの部分断面図であり、図10(C)は経路Bに沿ったHV-NMOSの部分断面図であり、図10(D)は経路Cに沿ったHV-NMOSの部分断面図である。経路B、経路Cでは、電流はチャネル領域を迂回して流れる。極性を反転させたHV-PMOSでも、同様に寄生トランジスタが発生する。
主となるトランジスタが飽和領域にある場合は、寄生トランジスタによる影響は無視できるが、主となるトランジスタがサブスレッショルド領域(ゲート電圧<閾値電圧)にある場合は、寄生トランジスタの影響により、電圧電流特性が不安定になる。例えば、図10(E)に示すように、電圧電流特性を表すId−Vg曲線が特異点を持つ異常曲線になる。ここで、Idはドレイン電流であり、Vgはゲート電圧である。更に、電圧電流特性は温度変化に対して不安定になる。HV/LV混載CMOS型ICを電池監視ICとして使用する場合、HV-CMOSの電圧電流特性の変動は重大な問題となる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、低電圧仕様のCMOSトランジスタ(LV-CMOS)と高電圧仕様のCMOSトランジスタ(HV-CMOS)とが搭載された半導体装置について、少なくとも主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合にはHV-CMOSに寄生トランジスタが発生しない半導体装置及びその製造方法を提供するものである。
本発明の半導体装置は、低電圧用のCMOSトランジスタと高電圧用のCMOSトランジスタとが1つの半導体基板に形成された半導体装置であって、前記高電圧用のCMOSトランジスタのソース層が設けられた第1不純物領域、及び前記高電圧用のCMOSトランジスタのドレイン層が設けられた第2不純物領域の各々から離間し、かつ前記高電圧用のCMOSトランジスタの形成領域内に設けられ、半導体基板領域に少なくとも一部が接する電流遮断部を備える、半導体装置である。
本発明の半導体装置の製造方法は、低電圧用のCMOSトランジスタと高電圧用のCMOSトランジスタとが1つの半導体基板に形成された半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、前記高電圧用のCMOSトランジスタのソース及びドレイン構造を形成する第1の工程と、前記低電圧用のCMOSトランジスタのソース及びドレイン構造を形成する第2の工程と、前記低電圧用のCMOSトランジスタ形成領域と高電圧用のCMOSトランジスタ形成領域とを分離する第3の工程と、前記低電圧用のCMOSトランジスタのゲート電極を形成すると共に、前記高電圧用のCMOSトランジスタのゲート電極を形成する第4の工程と、を含み、絶縁領域である電流遮断部を設ける場合は、前記第3の工程で、前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を迂回して流れる電流を遮断する電流遮断部を形成し、不純物領域である電流遮断部を設ける場合は、前記第1の工程または前記第2の工程で、前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を迂回して流れる電流を遮断する電流遮断部を形成する、半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、低電圧仕様のCMOSトランジスタ(LV-CMOS)と高電圧仕様のCMOSトランジスタ(HV-CMOS)とが搭載された半導体装置について、少なくとも主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合にはHV-CMOSに寄生トランジスタが発生しないという効果が得られる。これにより、HV-CMOSの電圧電流特性が寄生トランジスタの影響を受けずに安定化し、電圧電流特性のばらつきが低減される。
(A)〜(E)はHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の概略を示す断面図である。 (A)〜(C)は第1の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。(A)は上面図であり、(B)〜(D)は経路A〜Cに沿った断面図である。 (A)〜(C)は第2の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。 第2の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。(A)は上面図であり、(B)〜(D)は経路A〜Cに沿った断面図である。 (A)〜(C)は第3の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。 第3の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。(A)は上面図であり、(B)〜(D)は経路A〜Cに沿った断面図である。 第4の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。(A)は上面図であり、(B)〜(D)は経路A〜Cに沿った断面図である。 (A)〜(E)はHV/LV混載CMOS型ICにおけるHV-NMOSの製造工程の一例を示す断面図である。 (A)〜(D)はHV-NMOSに寄生トランジスタが発生する様子を示す図であり、(E)は寄生トランジスタによるHV-NMOSの電圧電流特性への影響を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<HV/LV混載CMOS型ICの製造方法>
まず、上述したHV/LV混載CMOS型ICの製造方法を簡単に説明する。図1はHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一例を示す工程図である。ここでは、HV-NMOSとLV-NMOSとが形成された部分を図示している。図示は省略するが、HV/LV混載CMOS型ICには、HV-PMOSとLV-PMOSも形成される。なお、HV-NMOSの製造工程は、図9(A)〜(E)に示す工程と同様であるため、同じ符号を付して説明する。
まず、図1(A)に示すように、n型エピタキシャル層を有するシリコン基板10のHV-NMOS形成領域に、イオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、p型不純物の濃度が高いp型ウェル(PWH)12を形成する。続いて、p型ウェル12内に、イオン化したn型不純物を注入した後で熱処理することで、n型不純物領域(NN)14、16を形成する。
また、シリコン基板10のLV-NMOS形成領域に、イオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、p型不純物の濃度が高いp型ウェル(PWH)50を形成する。
次に、図1(B)に示すように、公知のDTIプロセスを用いて、HV-NMOS形成領域及びLV-NMOS形成領域の両方に、ディープ・トレンチに二酸化シリコン(SiO)等の絶縁体を埋め込んだ複数の領域分離部18を形成する。領域分離部18は、先端がシリコン基板10に到達する深さで形成される。領域分離部18を形成することで、HV-NMOS形成領域とLV−NMOS形成領域とが分離される。
次に、公知のSTIプロセスを用いて、HV-NMOS形成領域に、シャロウ・トレンチにSiO等の絶縁体を埋め込んだ複数の素子分離部20、22、24を形成する。素子分離部20、22、24は、シリコン基板10表面の浅い位置に形成される。シリコン基板10とp型ウェル12との界面を跨ぐ位置に素子分離部20が形成され、p型ウェル12とn型不純物領域14、16との界面を跨ぐ位置に素子分離部22が形成され、n型不純物領域14、16内にも素子分離部24が形成される。これらの素子分離部20、22、24を形成することで、HV-NMOSの各素子が互いに分離される。
また、公知のSTIプロセスを用いて、LV-NMOS形成領域に、シャロウ・トレンチにSiO等の絶縁体を埋め込んだ複数の素子分離部52を形成する。素子分離部52は、シリコン基板10とp型ウェル50との界面を跨ぐ位置に形成される。これらの素子分離部52を形成することで、LV-NMOSの各素子が互いに分離される。
次に、図1(C)に示すように、HV-NMOS形成領域のシリコン基板10の表面上に、高電圧用のゲート酸化膜26を形成する。ゲート酸化膜26は、シリコンを熱酸化することにより形成してもよく、CVD(化学気相成長法)によりNSG膜を堆積することにより形成してもよい。また、LV-NMOS形成領域のp型ウェル(PWH)50内に、イオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、LV-NMOS用のp型ウェル(PHL)54を形成する。そして、LV-NMOS形成領域のシリコン基板10の表面上に、低電圧用のゲート酸化膜56を形成する。低電圧用のゲート酸化膜56は、高電圧用のゲート酸化膜26より膜厚を薄くする。
次に、図1(D)に示すように、HV-NMOS形成領域のゲート酸化膜26とLV-NMOS形成領域のゲート酸化膜56とを覆うように、CVDによりポリシリコンを堆積してポリシリコン膜を形成し、ポリシリコン膜をパターニングして、HV-NMOSのゲート電極28とLV-NMOSのゲート電極58とを形成する。
また、HV-NMOS形成領域の素子分離部22と24との間に、イオン化したn型不純物を高濃度で注入した後で熱処理することで、高濃度n型のソース層30と高濃度n型のドレイン層32とを形成する。
同様にして、HV-NMOS形成領域の素子分離部20と22との間にも高濃度n型のボディ層34を形成する。また、LV-NMOS形成領域の素子分離部54とゲート酸化膜56との間に、イオン化したn型不純物を高濃度で注入した後で熱処理することで、高濃度n型のソース層60と高濃度n型のドレイン層62とを形成する。
最後に、図1(E)に示すように、HV-NMOSのゲート電極28、ソース層30、ドレイン層32、及びボディ層34の各々に端子を取り付けて、ゲート電極G、ソース電極S、ドレイン電極D、基板電極Bを形成して、HV-NMOSが完成する。また、LV-NMOSのゲート電極58、ソース層60、及びドレイン層62の各々に端子を取り付けて、ゲート電極G、ソース電極S、ドレイン電極Dを形成して、LV-NMOSが完成する。即ち、HV-NMOSとLV-NMOSとを搭載したHV/LV混載CMOS型ICが完成する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態では、寄生トランジスタの電流経路にp型不純物領域を挿入する。p型不純物領域は、LV-NMOS用のp型ウェルを形成する際に、LV-NMOS用のp型ウェルと同じ方法で形成する。
図2(A)〜(C)は第1の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。これらの断面図は、HV-NMOS領域では、主となるトランジスタの電流経路Aに沿った断面図であるが、図2(A)には寄生トランジスタの電流経路Cに沿った断面図を併記する。なお、電流経路A、電流経路Cは、図10(A)に図示した通りである。
本実施の形態では、図2(A)に示すように、図1(C)に示す工程で実施するLV-NMOS用のp型ウェル54の形成を、図1(A)に示す工程で実施するp型ウェル50の形成に続いて実施する。そして、LV-NMOS用のp型ウェル54を形成する際に、同じ方法で寄生トランジスタの電流経路にp型不純物領域70を形成する。
詳しくは、シリコン基板10のHV-NMOS形成領域にp型ウェル12を形成し、LV-NMOS形成領域にp型ウェル50を形成する。次に、LV-NMOS形成領域のp型ウェル50内には、イオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、LV-NMOS用のp型ウェル(PHL)54を形成する。また、HV-NMOS形成領域のp型ウェル12内には、n型不純物領域14、16を形成すると共に、LV-NMOS用のp型ウェル54と同様にイオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、p型不純物領域70を形成する。
図2(B)に示す工程は、p型不純物領域70及びLV-NMOS用のp型ウェル54が形成されている以外は、図1(B)に示す工程と同様であるため説明を省略する。また、図2(C)に示す工程は、p型不純物領域70及びLV-NMOS用のp型ウェル54が形成されている以外は、図1(C)に示す工程と同様であるため説明を省略する。
図3は第1の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。図3(A)は上面図、図3(B)は経路Aに沿った断面図、図3(C)は経路Bに沿った断面図、図3(D)は経路Cに沿った断面図である。図3(A)に示すように、p型不純物領域70は、ゲート幅方向においてゲートアクティブ領域28Aを挟んでゲートアクティブ領域28Aの両側に挿入されている。
p型不純物領域70は、ゲートアクティブ領域28A以外のアクティブ領域40と交差するように、ゲートアクティブ領域28Aの端部からHV-NMOSのp型ウェル12の端部までの範囲に形成される。図3(B)〜(D)に示すように、経路B、経路C等のチャネル領域を迂回する迂回経路と交差するようにp型不純物領域70を形成することで、寄生トランジスタのチャネル濃度が高くなり、主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合でも寄生トランジスタが発生しない。
本実施の形態によれば、少なくとも主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合にはHV-CMOSに寄生トランジスタが発生しない。これにより、HV-CMOSの電圧電流特性が寄生トランジスタの影響を受けずに安定化する。即ち、p型不純物領域70を形成しない場合に比べて、HV-CMOSの電圧電流特性のばらつきが低減される。
また、本実施の形態では、LV-NMOS用のp型ウェル(PHL)54を形成する工程で、HV-NMOS形成領域のp型ウェル12内にp型不純物領域70を形成するので、形成順序は入れ替わるが、図1に示す製造工程に対して新たな工程を追加する必要がないという利点がある。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、寄生トランジスタの電流経路にp型不純物領域を挿入する。p型不純物領域は、HV-PMOS用のn型ウェル内にp型不純物領域(PP)を形成する際に、n型ウェル内のp型不純物領域(PP)と同じ方法で形成する。
図4(A)〜(C)は第2の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。これらの断面図は、HV-NMOS領域では、主となるトランジスタの電流経路Aに沿った断面図であるが、図4(A)には寄生トランジスタの電流経路Cに沿った断面図を併記する。上述した通り、図示は省略するが、HV/LV混載CMOS型ICには、HV-PMOSとLV-PMOSも形成される。なお、電流経路A、電流経路Cは、図10(A)に図示した通りである。
本実施の形態では、図4(A)に示すように、図1(A)に示す工程で、図示しないHV-PMOS形成領域のn型ウェル内にp型不純物領域を形成する。そして、HV-PMOSのp型不純物領域を形成する際に、同じ方法でHV-NMOS形成領域の寄生トランジスタの電流経路に高濃度のp型不純物領域72を形成する。
詳しくは、シリコン基板10のHV-NMOS形成領域にp型ウェル12を形成し、LV-NMOS形成領域にp型ウェル50を形成する。次に、HV-NMOS形成領域のp型ウェル12内に、n型不純物領域14、16を形成すると共に、図示しないHV-PMOS形成領域のp型不純物領域と同様にイオン化したp型不純物を注入した後で熱処理することで、p型不純物領域72を形成する。
なお、図4(B)に示す工程は、p型不純物領域72が形成されている以外は、図1(B)に示す工程と同様であるため説明を省略する。また、図4(C)に示す工程は、p型不純物領域72が形成されている以外は、図1(C)に示す工程と同様であるため説明を省略する。
図5(A)〜(D)は第2の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。図5(A)に示すように、p型不純物領域72は、ゲート幅方向においてゲートアクティブ領域28Aを挟んでゲートアクティブ領域28Aの両側に挿入されている。p型不純物領域72は、ゲートアクティブ領域28Aの端部からHV-NMOSのp型ウェル12の端部までの範囲に形成される。
即ち、p型不純物領域72は、図5(B)〜(D)に示すように、経路B、経路C等のチャネル領域を迂回する迂回経路と交差する。これにより、寄生トランジスタのチャネル濃度が高くなり、主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合でも寄生トランジスタが発生しない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、少なくとも主となるトランジスタがサブスレッショルド領域にある場合にはHV-CMOSに寄生トランジスタが発生しないので、HV-CMOSの電圧電流特性が寄生トランジスタの影響を受けずに安定化する。即ち、p型不純物領域70を形成しない場合に比べて、HV-CMOSの電圧電流特性のばらつきが低減される。
また、本実施の形態では、HV-PMOSのp型不純物領域(PP)を形成する工程で、HV-NMOS形成領域のp型ウェル12内にp型不純物領域72を形成するので、図1に示す製造工程に対して新たな工程を追加する必要がないという利点がある。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、寄生トランジスタの電流経路に絶縁領域を挿入する。絶縁領域は、公知のDTIプロセスを用いてHV-NMOS形成領域とLV−NMOS形成領域とを分離する領域分離部18を形成する際に、領域分離部18と同じ方法で形成される。
図6(A)〜(C)は第3の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの製造工程の一部を示す断面図である。これらの断面図は、HV-NMOS領域では、主となるトランジスタの電流経路Aに沿った断面図であるが、図6(B)には寄生トランジスタの電流経路Cに沿った断面図を併記する。なお、電流経路A、電流経路Cは、図10(A
なお、図6(A)に示す工程は、図1(A)に示す工程と同様であるため説明を省略する。また、図6(C)に示す工程は、絶縁領域74が形成されている以外は、図1(C)に示す工程と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態では、図6(B)に示すように、公知のDTIプロセスを用いて、HV-NMOS形成領域及びLV-NMOS形成領域の両方に複数の領域分離部18を形成する。そして、HV-NMOS形成領域に複数の領域分離部18を形成する際に、同じ方法でHV-NMOS形成領域に、ディープ・トレンチにSiO等の絶縁体が埋め込まれた絶縁領域74を形成する。
図7(A)〜(D)は第3の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。図7(A)に示すように、絶縁領域74は、ゲート幅方向においてゲートアクティブ領域28Aを挟んでゲートアクティブ領域28Aの両側に挿入されている。絶縁領域74は、ゲートアクティブ領域28Aの端部から領域分離部18までの範囲に形成される。
即ち、絶縁領域74は、図7(B)〜(D)に示すように、経路B、経路C等のチャネル領域を迂回する迂回経路と交差する。これにより、チャネル領域以外には電流が流れなくなり、主となるトランジスタがどの動作領域にある場合でも寄生トランジスタが発生しない。
本実施の形態によれば、主となるトランジスタがどの動作領域にある場合でも、HV-CMOSに寄生トランジスタが発生しないので、HV-CMOSの電圧電流特性が寄生トランジスタの影響を受けずに安定化する。即ち、絶縁領域74を形成しない場合に比べて、HV-CMOSの電圧電流特性のばらつきが低減される。
また、本実施の形態では、公知のDTIプロセスを用いてHV-NMOS形成領域とLV−NMOS形成領域とを分離する領域分離部18を形成する工程で、HV-NMOS形成領域に絶縁領域74を形成するので、図1に示す製造工程に対して新たな工程を追加する必要がないという利点がある。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態は、公知のDTIプロセスを用いて寄生トランジスタの電流経路に絶縁領域を挿入する点では、第3の実施の形態と同様である。第4の実施の形態では、絶縁領域を形成する領域が第3の実施の形態とは異なっている。
図8(A)〜(D)は第4の実施の形態に係るHV/LV混載CMOS型ICの構造の一例を示す図である。図8(A)に示すように、絶縁領域74は、ゲート幅方向においてゲートアクティブ領域28Aを挟んでゲートアクティブ領域28Aの両側に挿入されている。絶縁領域74は、ゲートアクティブ領域28Aの端部からチャネル電位用のアクティブ領域40の端部までの範囲に形成される。
即ち、絶縁領域74は、図8(B)〜(D)に示すように、チャネル領域を迂回する迂回経路と交差する最低限の範囲(迂回電流の流路)に形成される。これにより、チャネル領域以外には電流が流れなくなり、主となるトランジスタがどの動作領域にある場合でも寄生トランジスタが発生しない。
本実施の形態によれば、第3の実施の形態と同様に、主となるトランジスタがどの動作領域にある場合でも、HV-CMOSに寄生トランジスタが発生しないので、HV-CMOSの電圧電流特性が寄生トランジスタの影響を受けずに安定化する。即ち、絶縁領域74を形成しない場合に比べて、HV-CMOSの電圧電流特性のばらつきが低減される。
また、本実施の形態では、第3の実施形態と同様に、図1に示す製造工程に対して新たな工程を追加する必要がないという利点がある。
更に、第3の実施の形態では、HV-NMOSのp型ウェル12が絶縁領域74により分断されるので、p型ウェル12用コンタクトとして、ソース側のボディ層34とドレイン側のボディ層34の各々に端子を取り付けて2つの基板電極Bを形成する必要がある。これに対して、本実施の形態では、p型ウェル12は分断されないので1つの基板電極Bを形成すればよい。
なお、上記実施の形態で説明した半導体装置及びその製造方法の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、HV/LV混載CMOS型ICの製造工程にDTIプロセスを用いる例について説明したが、第1及び第2の実施の形態の製造方法では、DTIプロセス以外のプロセスを適用して領域分離を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、不純物領域や絶縁領域などの電流遮断部をゲートアクティブ領域の両側に挿入する例について説明したが、電流遮断部を挿入する位置はこれには限定されない。チャネル領域を迂回する電流を遮断できればよく、電流遮断部は迂回電流の流路と交差するように配置される。
10 シリコン基板
12 p型ウェル
14 n型不純物領域
18 領域分離部
20 素子分離部
22 素子分離部
24 素子分離部
26 ゲート酸化膜
28 ゲート電極
28A ゲートアクティブ領域
30 ソース層
30A ソースアクティブ領域
32 ドレイン層
32A ドレインアクティブ領域
34 ボディ層
40 アクティブ領域
50 p型ウェル
52 素子分離部
54 素子分離部
54 p型ウェル
56 ゲート酸化膜
58 ゲート電極
60 ソース層
62 ドレイン層
70 p型不純物領域
72 p型不純物領域
74 絶縁領域

Claims (8)

  1. 低電圧用のCMOSトランジスタと高電圧用のCMOSトランジスタとが1つの半導体基板に形成された半導体装置であって、
    前記高電圧用のCMOSトランジスタのソース層が設けられた第1不純物領域、及び前記高電圧用のCMOSトランジスタのドレイン層が設けられた第2不純物領域の各々から離間し、かつ前記高電圧用のCMOSトランジスタの形成領域内に設けられ、半導体基板領域に少なくとも一部が接する電流遮断部を備える、
    半導体装置。
  2. 前記電流遮断部が、ゲート幅方向において前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を挟んで前記チャネル領域の両側に隣接して配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電流遮断部が、前記チャネル領域と同じ極性で且つ前記チャネル領域より高濃度の不純物領域、または、絶縁領域である、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 低電圧用のCMOSトランジスタと高電圧用のCMOSトランジスタとが1つの半導体基板に形成された半導体装置を製造する半導体装置の製造方法であって、
    前記高電圧用のCMOSトランジスタのソース及びドレイン構造を形成する第1の工程と、
    前記低電圧用のCMOSトランジスタのソース及びドレイン構造を形成する第2の工程と、
    前記低電圧用のCMOSトランジスタ形成領域と高電圧用のCMOSトランジスタ形成領域とを分離する第3の工程と、
    前記低電圧用のCMOSトランジスタのゲート電極を形成すると共に、前記高電圧用のCMOSトランジスタのゲート電極を形成する第4の工程と、
    を含み、
    絶縁領域である電流遮断部を設ける場合は、前記第3の工程で、前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を迂回して流れる電流を遮断する電流遮断部を形成し、
    不純物領域である電流遮断部を設ける場合は、前記第1の工程または前記第2の工程で、前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を迂回して流れる電流を遮断する電流遮断部を形成する、
    半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の工程において、
    前記半導体基板の前記低電圧用のCMOSトランジスタ形成領域に不純物を導入してウェルを形成する際に、前記半導体基板の前記高電圧用のCMOSトランジスタの前記チャネル領域の両側に不純物を導入して電流遮断部を形成する、
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の工程において、
    高電圧用のPMOSトランジスタ形成領域のn型ウェル内にp型の不純物を導入して低濃度不純物領域を形成する場合には、高電圧用のNMOSトランジスタの前記チャネル領域の両側にp型の不純物を導入して電流遮断部を形成し、
    高電圧用のNMOSトランジスタ形成領域のp型ウェル内にn型の不純物を導入して低濃度不純物領域を形成する場合には、高電圧用のPMOSトランジスタの前記チャネル領域の両側にn型の不純物を導入して電流遮断部を形成する、
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第3の工程において、
    DTI法により絶縁体からなる領域分離部を形成する際に、前記半導体基板の前記高電圧用のCMOSトランジスタの前記チャネル領域の両側にDTI法により絶縁体を配置して電流遮断部を形成する、
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記電流遮断部を、前記高電圧用のCMOSトランジスタのチャネル領域を迂回して流れる電流の流路にだけ形成する、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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