JP6682461B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体の開口部に配置される開閉体を備えた建具に関する。
建物の開口部に設置される建具では、枠体の複数の枠により開口部が形成されて、開閉体が枠体の開口部に配置される。開閉体は、枠体に開閉可能に連結され、開閉操作に応じて開閉される。また、従来、障子(開閉体)が閉じたときに、ドア枠(枠体)のタイト材を障子に接触させる建具が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の建具では、タイト材ホルダーが枠から突出して形成され、タイト材がタイト材ホルダーに取り付けられる。ところが、従来の建具では、タイト材ホルダー等の形成に伴い、枠の構造が複雑になり、複数の枠を簡単に枠組みできないことがある。また、枠の端部同士を組み合わせるため、枠の端部を切断した後、タイト材ホルダー等を他の枠の形状に対応して加工する必要がある。そのため、枠の端部の構造を含む建具の構造が複雑になる虞がある。加えて、タイト材ホルダーの形成に伴い、建具の有効開口が減少することがある。タイト材ホルダーへの衝突が懸念されるため、安全性の観点からも改良の余地がある。
建具の設置場所によっては、建具の一方側と他方側とで通気を行うことが求められる。例えば、トイレのドアでは、トイレ内の換気のため、障子が閉じた状態で、室内側と室外側との通気により、空気を流通させる必要がある。しかしながら、従来の建具では、障子に接触するタイト材により空気の流通が阻害されるため、通気を簡単に行うことができない。これに対し、建具に通気路を形成するときには、通気路を通して室内側が視認されることが懸念される。従って、プライバシーの観点から、問題が生じる虞がある。
特開2012−154147号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、建具の構造が複雑になるのを抑制しつつ、建具の一方側と他方側との通気を可能にするとともに、建具の通気路を通した視認を防止することである。
本発明は、縦枠及び下枠を有し、開口部を形成する枠体と、前記開口部に配置される開閉体と、を備えた建具である。建具は、前記縦枠と前記開閉体の間に形成される通気路と、前記縦枠に取り付けられて前記縦枠から前記開口部の内方側に突出し、前記開閉体の縦縁部に対して前記縦枠の見込み方向の一方側に配置される縦突出部材と、前記下枠の取付部に取り付けられて前記下枠の取付部から前記開口部の内方側に突出する弾性変形可能な気密材と、前記開閉体から前記下枠に向かって突出して、前記開閉体と前記下枠の間に、前記下枠の見込み方向に離間して配置される弾性変形可能な第1下突出部材及び第2下突出部材と、を備える。前記縦突出部材は、前記開閉体との間に隙間を形成するとともに、前記縦枠の見込み方向の一方側からみたときに前記通気路を遮蔽する。前記開閉体を閉じたときに、前記第1下突出部材が前記気密材に接触して、前記開閉体が停止し、前記第1下突出部材が前記気密材を乗り越えたときには、前記第2下突出部材が前記気密材に接触して、前記開閉体が停止する。
本発明によれば、建具の構造が複雑になるのを抑制しつつ、建具の一方側と他方側との通気が可能になるとともに、建具の通気路を通した視認を防止することができる。
本実施形態の建具の正面図である。 本実施形態の建具の断面図である。 本実施形態の建具の断面図である。 上枠を含む図3の一部を拡大して示す断面図である。 下枠を含む図3の一部を拡大して示す断面図である。 一方の縦枠を含む図2の一部を拡大して示す断面図である。 他の実施形態の建具の断面図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、開閉体が閉じた状態で通気可能な建具である。以下では、折戸を例にとり、本実施形態の建具について説明する。また、建具は、トイレ用の建具(ドア)であり、トイレの出入口に設置される。
図1は、本実施形態の建具1の正面図であり、室外側からみた建具1を模式的に示している。図2、図3は、本実施形態の建具1の断面図であり、建具1の概略構成を示している。図2は、建具1を水平方向(図1の左右方向)に切断した横断面図であり、図3は、建具1を垂直方向(図1の上下方向)に切断した縦断面図である。
図示のように、建具1は、建物10の開口部11に設置されて、室内と室外の間に配置される。ここでは、室内は、トイレであり、室外は、廊下である。従って、建具1の室内側は、トイレ側であり、建具1の室外側は、廊下側である。
建具1は、枠体2と、枠体2に開閉可能に連結された開閉体3を備えている。枠体2は、建物10の開口部11に設置される方形状の開口枠であり、複数のネジ12により、建物10の開口部11を囲む縁部(開口縁部13)に取り付けられる。また、枠体2は、枠組みされた4つの枠4〜6(上枠4、下枠5、一対の縦枠6)を有し、枠4〜6により、方形状の開口部2Aを形成する。上枠4と下枠5は、左右方向に延び、一対の縦枠6は、上下方向に延びる。
ここでは、建具1の方向に関し、各枠4〜6の見込み方向は、室内外方向であり、各枠4〜6の見付け方向は、各枠4〜6の長手方向と見込み方向に直交する方向である。建具1を室外側(又は、室内側)からみたときに、上下方向に長尺な縦枠6では、左右方向が見付け方向であり、左右方向に長尺な上枠4と下枠5では、上下方向が見付け方向である。また、枠体2の開口部2Aの内方側(単に、開口部2Aの内方側という)は、各枠4〜6の見付け方向における開口部2Aの内部側(内方側)である。枠体2の開口部2Aの外方側(単に、開口部2Aの外方側という)は、各枠4〜6の見付け方向における開口部2Aの外部側(外方側)である。
枠体2の枠4〜6は、枠体2を構成する長尺な枠構成部材であり、金属(例えば、アルミニウム合金)又は合成樹脂で形成されている。枠4〜6は、押出成形により成形されて、端部同士を接触させた状態で、方形状に組み合わされる。開閉体3が閉じたときに、開閉体3が枠体2の開口部2Aに配置されて、枠体2が開閉体3を囲む。その状態で、枠4〜6は、それぞれ開閉体3の縁部3A〜3C(上縁部3A、下縁部3B、一対の縦縁部3C)に対して開口部2Aの外方側に設けられて、縁部3A〜3Cに沿って配置される。また、開閉体3の開閉により、枠体2の開口部2Aが開閉される。
開閉体3は、折り曲げ可能な折戸用の折曲開閉体であり、左右に並べて配置された2つの障子20、21(第1障子20、第2障子21)と、障子20、21を連結する連結部材22と、2つのハンドル23、24(第1ハンドル23、第2ハンドル24)を有する。第1障子20は、回動障子であり、枠体2に回動可能に連結されている。第2障子21は、移動障子であり、枠体2に移動可能に連結されている。
連結部材22は、開閉体3の左右方向の中間部に位置し、障子20、21を回動可能に連結する。第1ハンドル23は、開閉体3の室内側に設けられる室内側ハンドルであり、第1障子20に取り付けられている。第2ハンドル24は、開閉体3の室外側に設けられる室外側ハンドルであり、第2障子21に取り付けられている。
障子20、21は、それぞれ、方形状のパネル体25と、方形状の框体30を有する。また、第2障子21は、2つのスライド部材26を有する。パネル体25は、框体30に保持される面材であり、例えば、アルミニウム合金と合成樹脂の複合材料で形成される。框体30は、枠組みされた4つの框31〜34(上框31、下框32、一対の縦框33、34)を有する。
上框31と下框32は、左右方向に延び、一対の縦框33、34は、上下方向に延びる。框31〜34は、框体30を構成する長尺な框構成部材であり、金属(例えば、アルミニウム合金)又は合成樹脂で形成されている。框31〜34は、押出成形により成形されて、方形状に組み合わされる。パネル体25は、框体30に嵌め込まれる。
一方の縦框33は、開閉体3の左右方向の中間部に配置される連結縦框であり、他方の縦框34は、開閉体3の左右方向の端部に配置される支持縦框である。連結部材22は、第1障子20の縦框33と第2障子21の縦框33に取り付けられて、2つの縦框33を回動可能に連結する。第1障子20の縦框34は、上枠4と下枠5に回動可能に支持される。第1障子20は、縦框34を中心に室外側と枠体2側とに回動する。
2つのスライド部材26は、第2障子21の縦框34の上端部と下端部に取り付けられる。上側のスライド部材26は、上枠4に連結されて、上枠4の長手方向にスライドする。下側のスライド部材26は、下枠5に連結されて、下枠5の長手方向にスライドする。第2障子21の縦框34は、スライド部材26を介して、上枠4と下枠5に移動可能に支持され、スライド部材26のスライドにより、上枠4と下枠5の長手方向に移動する。また、スライド部材26は、第2障子21の縦框34を回動させる回動部を有する。第2障子21は、縦框34を中心に室外側と枠体2側とに回動しつつ、上枠4と下枠5の長手方向に移動する。
開閉体3を開くときには、第1ハンドル23を室外側に押すか、或いは、第2ハンドル24を室外側に引く。これに伴い、第2障子21が縦框34を中心に室外側に回動しつつ、第2障子21の縦框34が第1障子20に向かって移動する。同時に、2つの縦框33が連結部材22に対して回動しつつ、第1障子20が縦框34を中心に室外側に回動する。これにより、開閉体3は、枠体2から室外側に突出して折れ曲がる。また、開閉体3が開いて、枠体2の開口部2Aが開放される。開閉体3を閉じるときには、開き動作と反対の動作で、開閉体3が展開して閉じる。
障子20、21の上框31は、開閉体3の上縁部3Aに設けられ、障子20、21の下框32は、開閉体3の下縁部3Bに設けられる。障子20、21の縦框34は、開閉体3の一対の縦縁部3Cに設けられる。開閉体3が閉じた状態で、開閉体3の上縁部3A(上框31)が上枠4と対向し、開閉体3の下縁部3B(下框32)が下枠5と対向する。また、開閉体3の一対の縦縁部3C(縦框34)は、それぞれ縦枠6と接触せずに、隙間を形成した状態で縦枠6と対向する。
図4は、上枠4を含む図3の一部を拡大して示す断面図である。図4では、ネジ12等を省略する。
図示のように、上枠4は、枠体2の開口部2Aを形成する板状の内周面部4Aと、複数の支持部4Bと、開閉体3に連結されるレール4Cと、開口部2Aの内方側に立ち上がる立ち上がり部4Dを有する。上枠4の内周面部4Aは、枠体2の内周面部の一部(上面部)であり、開閉体3に対して開口部2Aの外方側に配置される。
内周面部4Aは、上枠4の見込み方向に沿って形成された上枠4の下面部であり、開閉体3の外周部の一部(上部)と対向する。支持部4Bは、内周面部4Aから開口部2Aの外方側(建物10の開口縁部13)に向かって突出する突起であり、開口縁部13に接触して、内周面部4Aを支持する。レール4Cは、上枠4の長手方向に沿って形成され、内周面部4Aから開口部2Aの内方側に突出する。スライド部材26は、レール4Cに連結され、レール4Cに沿ってスライドする。第2障子21の縦框34は、レール4Cによりガイドされて、上枠4の長手方向に移動する。
建具1は、立ち上がり部4Dに取り付けられる軟質な気密材40を備える。立ち上がり部4Dは、上枠4の見込み方向の一方側に位置する内周面部4Aの端部から突出し、開閉体3の上縁部3A(上框31)に対して上枠4の見込み方向の一方側に配置される。ここでは、見込み方向の一方側は、室内側であり、見込み方向の他方側は、室外側である。気密材40は、立ち上がり部4Dにより、開閉体3に対して上枠4の見込み方向の一方側(室内側)に保持され、立ち上がり部4Dから上枠4の見込み方向の他方側(室外側)に突出する。開閉体3が閉じた状態で、気密材40は、開閉体3の上縁部3Aに接触し、開閉体3の上縁部3Aに沿って配置される。
図5は、下枠5を含む図3の一部を拡大して示す断面図である。図5では、ネジ12等を省略する。
図示のように、下枠5は、枠体2の開口部2Aを形成する板状の内周面部5Aと、複数の支持部5Bと、開閉体3に連結されるレール5Cと、取付部5Dを有する。下枠5の内周面部5Aは、枠体2の内周面部の一部(下面部)であり、開閉体3に対して開口部2Aの外方側に配置される。
内周面部5Aは、下枠5の見込み方向に沿って形成された下枠5の上面部であり、開閉体3の外周部の一部(下部)と対向する。支持部5Bは、内周面部5Aと取付部5Dから開口部2Aの外方側(建物10の開口縁部13)に向かって突出する突起であり、開口縁部13に接触して、内周面部5Aと取付部5Dを支持する。レール5Cは、下枠5の長手方向に沿って形成され、内周面部5Aから開口部2Aの内方側に突出する。スライド部材26は、レール5Cに連結され、レール5Cに沿ってスライドする。第2障子21の縦框34は、レール5Cによりガイドされて、下枠5の長手方向に移動する。
建具1は、取付部5Dに取り付けられる軟質な気密材41と、開閉体3に取り付けられる複数の軟質な下突出部材42、43(第1下突出部材42、第2下突出部材43)を備える。取付部5Dは、内周面部5A及びレール5Cに対して下枠5の見込み方向の一方側(室内側)に形成される。気密材41は、中空状に形成され、取付部5Dにより、開閉体3に対して開口部2Aの外方側(下枠5側)に保持される。また、気密材41は、取付部5Dから開口部2Aの内方側(開閉体3側)に突出する。開閉体3が閉じた状態で、気密材41は、開閉体3の下縁部3Bに接触せず、開閉体3の下縁部3Bに沿って配置される。
下突出部材42、43は、中空状に形成された緩衝部材であり、障子20、21の下框32に取り付けられる。開閉体3が閉じた状態で、下突出部材42、43は、開閉体3から下枠5(開口部2Aの外方側)に向かって突出して、開閉体3と下枠5の間に配置される。下突出部材42、43は、下枠5に接触せず、下枠5に対して開口部2Aの内方側に配置される。下突出部材42、43と下枠5の間に隙間44が形成された状態で、下突出部材42、43が下枠5と対向する。下突出部材42、43は、開閉体3の下縁部3B(下框32)及びレール5Cに沿って配置される。
開閉体3が閉じた状態で、第1下突出部材42は、レール5Cに対して下枠5の見込み方向の一方側(室内側)に配置され、第2下突出部材43は、レール5Cに対して下枠5の見込み方向の他方側(室外側)に配置される。第1下突出部材42と第2下突出部材43は、下枠5の見込み方向に離間して、並列に配置される。第1下突出部材42は、開閉体3の下面における室内側の部分に設けられて、開閉体3の室内側の下角部に沿って配置される。第2下突出部材43は、開閉体3の下面における室外側の部分に設けられて、開閉体3の室外側の下角部に沿って配置される。開閉体3を閉じたときに、第1下突出部材42は、下枠5の気密材41に接触し、気密材41に沿って配置される。第1下突出部材42と気密材41の接触により、開閉体3が停止する。
図6は、一方の縦枠6を含む図2の一部を拡大して示す断面図である。図6では、ネジ12等を省略する。なお、他方の縦枠6側の建具1の構造は、一方の縦枠6側の建具1の構造と同様になっている。
図示のように、縦枠6は、枠体2の開口部2Aを形成する板状の内周面部6Aと、複数の支持部6Bと、凹状の取付部6Cを有する。縦枠6の内周面部6Aは、枠体2の内周面部の一部(側面部)であり、開閉体3に対して開口部2Aの外方側に配置される。枠体2の内周面部は、枠4、5、6の内周面部4A、5A、6Aにより構成されて、方形状に形成される。
内周面部6Aは、縦枠6の見込み方向に沿って形成された縦枠6の側面部であり、開閉体3の外周部の一部(側部)と対向する。内周面部6Aの開閉体3側(開口部2Aの内方側)の面は、平面状に形成された平坦面になっている。取付部6Cは、内周面部6Aに溝状に形成された溝部(取付溝部)であり、内周面部6Aに対して開口部2Aの外方側にくぼむ。また、取付部6Cは、縦枠6の見込み方向の一方側(室内側)に位置する内周面部6Aの一方側部(ここでは、端部)に形成され、縦枠6の長手方向に沿って延びる。取付部6Cは、2つの係止部6Dを有する。2つの係止部6Dは、取付部6C内で縦枠6の見込み方向に突出して、互いに対向する。
内周面部6Aは、取付部6Cから縦枠6の見込み方向の他方側(室外側)に向かって延びる。複数の支持部6Bのうち、室外側の1つの支持部6Bは、内周面部6Aから開口部2Aの外方側(建物10の開口縁部13)に向かって突出する中空状の突出部であり、室内側の2つの支持部6Bは、取付部6Cから開口部2Aの外方側に向かって突出する突片である。複数の支持部6Bは、開口縁部13に接触して、内周面部6Aと取付部6Cを支持する。
縦枠6の見込み部6Eは、内周面部6Aと取付部6Cの開口6Fからなり、縦枠6の見込み方向に沿って形成される。見込み部6E及び内周面部6Aは、縦枠6において最も開口部2Aの内方側に位置し、取付部6Cの開口6Fを除いて平坦に形成されている。取付部6Cは、内周面部6A(見込み部6E)の室内側部に形成されて、内周面部6Aに開口する。
建具1は、縦枠6と開閉体3の間に形成される通気路7と、縦枠6に取り付けられる軟質な縦突出部材50を備える。通気路7は、縦枠6と開閉体3の縦縁部3Cの間に形成される隙間であり、開閉体3の室内側の空間と室外側の空間とに向かって開口する。また、通気路7は、縦枠6の長手方向に沿って形成されて、縦枠6と開閉体3の縦縁部3Cの間の部分の全体にわたって形成されている。
通気路7は、開閉体3が閉じた状態で、縦枠6の内周面部6Aと開閉体3の間に形成される。開閉体3が閉じた状態で、通気路7は、開閉体3の室内側の空間と室外側の空間との間で空気を流通させる。空気は、通気路7を通って、開閉体3の室内側から室外側に通過し、開閉体3の室外側から室内側に通過する。
縦突出部材50は、ベース部51と、2つの被係止部52と、突片53を有し、縦枠6の長手方向に沿って配置される。被係止部52は、ベース部51に形成された溝部であり、突片53は、ベース部51から開口部2Aの内方側に向かって突出する。縦突出部材50の取り付け時には、ベース部51が縦枠6の取付部6Cに挿入される。また、取付部6Cの係止部6Dが被係止部52内に配置されて、ベース部51が係止部6Dに係止される。これにより、縦突出部材50が取付部6Cに着脱可能に係止される。
縦突出部材50は、縦枠6の取付部6Cに取り付けられて、縦枠6及び内周面部6Aから開口部2Aの内方側に突出する。ここでは、縦突出部材50の突片53が、開閉体3よりも室内側で、開閉体3の縦縁部3Cに向かって突出する。縦突出部材50(突片53)は、通気路7及び開閉体3の縦縁部3C(縦框34)に対して縦枠6の見込み方向の一方側(室内側)に配置されて、開閉体3の縦縁部3Cに隣接する。また、縦突出部材50は、開閉体3に接触せず、開閉体3の縦縁部3Cから離間した位置に配置される。
開閉体3が閉じた状態で、縦突出部材50は、開閉体3の縦縁部3Cに沿って配置されて、開閉体3との間に隙間54を形成する。隙間54は、開閉体3の室内側の空間と通気路7との間に設けられる。通気路7は、隙間54を介して、開閉体3の室内側の空間に繋がる。縦突出部材50と開閉体3の間の隙間54により、通気路7を通る空気の流通が阻害されず、建具1による通気が円滑に行われる。
縦突出部材50は、通気路7を遮蔽する遮蔽部材(目隠し)である。縦突出部材50を縦枠6の見込み方向の一方側(室内側)からみたときに、縦突出部材50が通気路7に重なり、通気路7が縦突出部材50により遮蔽される。また、通気路7を縦枠6の見込み方向の他方側(室外側)からみたときに、縦突出部材50により、開閉体3の室内側の空間が隠される。縦突出部材50は、通気路7の長手方向の全体にわたって設けられて、通気路7の全体を遮蔽する。縦突出部材50により、通気路7を通して建具1の室内側が視認されるのが防止される。
開閉体3(図2参照)は、開き時に、縦枠6の見込み方向の他方側(室外側)に突出して折れ曲がり、閉じ時に、縦枠6の見込み方向の一方側(室内側)に向かって折れ曲がりを解消する。第2障子21の縦框34側では、開閉体3が閉じた状態で、通気路7が形成されて、縦突出部材50により通気路7が遮蔽される。これに対し、第1障子20の縦框34側では、開閉体3が閉じた状態、及び、開閉体3が開いた状態で、通気路7が形成されて、縦突出部材50により通気路7が遮蔽される。
枠体2(図1参照)の枠組み前に、枠4〜6は、それぞれの長手方向に直交する方向に切断されて、所定長さに形成される。これにより、各長手方向に直交する両端部が枠4〜6に形成される。続いて、上枠4と下枠5が、一対の縦枠6の端部の間に配置されて、一対の縦枠6に組み合わされる。これにより、枠4〜6が端部同士を接触させた状態で方形状に組み合わされて、枠体2が枠組みされる。
以上説明した建具1では、通気路7により、建具1の一方側と他方側(ここでは、室内側と室外側)との通気が可能になるとともに、縦突出部材50により、建具1の通気路7を通した視認を防止することができる。また、通気路7の形成と視認の防止を簡単に実現でき、建具1の構造が複雑になるのを抑制することができる。
内周面部6Aを縦枠6の見込み方向に沿って形成するため、建具1の有効開口を確保することができる。縦枠6への衝突も抑制できるため、縦枠6の開閉体3側における安全性を向上させることができる。内周面部6Aに溝状に形成された取付部6Cに縦突出部材50を取り付けており、縦枠6の構造を単純にしつつ、縦突出部材50を縦枠6に容易に取り付けることができる。また、縦枠6の内周面部6Aは、開口部2Aの内方側に突出する部分のない平坦な形状に形成される。そのため、枠4〜6の端部を切断するだけで、枠4〜7を組み合わせることができる。従って、枠4〜6の端部の構造を含む建具1の構造が複雑になるのを抑制することができる。
取付部6Cが内周面部6Aの一方側部(ここでは、室内側部)に形成されて、縦突出部材50が内周面部6Aの室内側で突出する。そのため、縦突出部材50を開閉体3の縦縁部3Cに対して室内側に確実に配置することができる。開閉体3が室外側に突出して折れ曲がるため、開閉体3の開閉時に、開閉体3が縦突出部材50に接触するのが防止される。これに伴い、開閉体3を円滑に開閉することができる。
上枠4の気密材40と同様の気密材が縦突出部材50として利用され、下枠5の気密材41と同様の気密材が下突出部材42、43として利用される。気密材40、41、縦突出部材50、及び、下突出部材42、43は、軟質部材であり、弾性変形可能な軟質材(例えば、軟質樹脂、ゴム)で形成される。そのため、人が縦突出部材50と下突出部材42、43に接触したときに、縦突出部材50と下突出部材42、43が柔軟に変形する。これより、建具1の安全性をより向上させることができる。
下突出部材42、43により、開閉体3の下側の部材(例えば、下枠5、床)と開閉体3との間に足の指が挟まれるのを抑制することができる。また、開閉体3が室内側に向かって折れ曲がろうとするときには、第1下突出部材42が下枠5の気密材41に接触して、開閉体3が停止する。第1下突出部材42が気密材41を乗り越えて気密材41の室内側に移動したときには、第2下突出部材43が気密材41に接触して、開閉体3が停止する。これにより、開閉体3の室内側への移動(逆折れ曲がり)を防止することができる。下突出部材42、43が気密材41乗り越えて気密材41の室内側に移動したときには、下突出部材42、43と気密材41を変形させつつ、下突出部材42、43を気密材41の室外側に容易に復帰させることができる。その結果、建具1の室内側に人が閉じ込められるのを防止することができる。
なお、建具1は、新築用の建具であってもよく、リフォーム用の建具であってもよい。リフォーム時には、既存の建具を取り外して、建具1を建物10の開口部11に設置する。また、縦突出部材50を突片以外の形状(例えば、中空状)に形成してもよい。
建具1の枠体2は、少なくとも一対の縦枠6を有する。通気路7と縦突出部材50は、いずれか一方の縦枠6側に設けてもよく、両方の縦枠6側に設けてもよい。即ち、通気路7は、少なくとも一方の縦枠6と開閉体3の間に形成され、縦突出部材50は、通気路7を形成する少なくとも一方の縦枠6に取り付けられる。縦突出部材50を開閉体3の縦縁部3Cに対して室外側に配置してもよい。この場合には、縦枠6の見込み方向の一方側は室外側であり、縦枠6の見込み方向の他方側は室内側である。
図7は、他の実施形態の建具1Aの断面図であり、図2と同様に、建具1Aを水平方向に切断した横断面図を示している。
ここでは、図示のように、建具1Aは、引き戸である。建具1Aの開閉体3は、スライド可能なスライド開閉体であり、スライドにより開閉する。開閉体3が閉じた状態で、通気路7は、枠体2の1つの縦枠6と開閉体3の間に形成される。縦突出部材50が縦枠6に取り付けられて、隙間54が縦突出部材50と開閉体3の間に形成される。縦突出部材50を縦枠6の見込み方向の一方側からみたときに、通気路7は、縦突出部材50により遮蔽される。
以上、折戸と引き戸を例にとり、建具について説明したが、建具は、他の建具(例えば、開き戸、窓)であってもよい。本発明は、通気を行う種々の建具に適用することができる。また、建具は、トイレの出入口に限定されず、建物の種々の開口部に設置される。建具を建物の2つの部屋(又は、2つの空間)の間に設けてもよい。このように、建具の両側が室内であり、縦枠の見込み方向の一方側と他方側の両方が室内側であってもよい。また、枠体の枠の構成は、建具の種類や形状等に応じて変更される。枠体は、少なくとも1つの縦枠を有する。
1・・・建具、1A・・・建具、2・・・枠体、2A・・・開口部、3・・・開閉体、4・・・上枠、5・・・下枠、6・・・縦枠、7・・・通気路、10・・・建物、11・・・開口部、12・・・ネジ、13・・・開口縁部、20・・・第1障子、21・・・第2障子、22・・・連結部材、23・・・第1ハンドル、24・・・第2ハンドル、25・・・パネル体、26・・・スライド部材、30・・・框体、31・・・上框、32・・・下框、33・・・縦框、34・・・縦框、40・・・気密材、41・・・気密材、42・・・第1下突出部材、43・・・第2下突出部材、44・・・隙間、50・・・縦突出部材、51・・・ベース部、52・・・被係止部、53・・・突片、54・・・隙間。

Claims (6)

  1. 縦枠及び下枠を有し、開口部を形成する枠体と、前記開口部に配置される開閉体と、を備えた建具であって、
    前記縦枠と前記開閉体の間に形成される通気路と、
    前記縦枠に取り付けられて前記縦枠から前記開口部の内方側に突出し、前記開閉体の縦縁部に対して前記縦枠の見込み方向の一方側に配置される縦突出部材と
    前記下枠の取付部に取り付けられて前記下枠の取付部から前記開口部の内方側に突出する弾性変形可能な気密材と、
    前記開閉体から前記下枠に向かって突出して、前記開閉体と前記下枠の間に、前記下枠の見込み方向に離間して配置される弾性変形可能な第1下突出部材及び第2下突出部材と、を備え、
    前記縦突出部材は、前記開閉体との間に隙間を形成するとともに、前記縦枠の見込み方向の一方側からみたときに前記通気路を遮蔽し、
    前記開閉体を閉じたときに、前記第1下突出部材が前記気密材に接触して、前記開閉体が停止し、前記第1下突出部材が前記気密材を乗り越えたときには、前記第2下突出部材が前記気密材に接触して、前記開閉体が停止する建具。
  2. 請求項1に記載された建具において、
    前記縦枠は、前記縦枠の見込み方向に沿って形成された内周面部を有し、
    前記通気路は、前記内周面部と前記開閉体の間に形成される建具。
  3. 請求項2に記載された建具において、
    前記縦枠は、前記内周面部に溝状に形成された取付部を有し、
    前記縦突出部材は、前記縦枠の取付部に取り付けられる建具。
  4. 請求項3に記載された建具において、
    前記縦枠の取付部は、前記縦枠の見込み方向の一方側に位置する前記内周面部の一方側部に形成された建具。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された建具において、
    前記縦突出部材は、軟質部材である建具。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された建具において、
    前記開閉体は、開き時に、前記縦枠の見込み方向の他方側に突出して折れ曲がる建具。
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