JP6678114B2 - 低温での粘度が低い非水性伝熱流体 - Google Patents

低温での粘度が低い非水性伝熱流体 Download PDF

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Description

本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2014年4月2日に出願された米国仮出願第61/973,971号に対する優先権を主張しており、この文献の内容全体は、本明細書に参照により組み込まれる。
本発明は、一般に、過冷却するグリコールであるエチレングリコール(EG)を主に含む非水性伝熱流体を対象とする。流体は、更に、同様に過冷却する1以上の他のグリコールを含む。伝熱流体は、内燃機関において、エンジン冷却剤として使用してもよい。同様に過冷却する、ある種のグリコールを、EGと組み合わせることにより、伝熱流体の低温運転限界(LTOL:low temperature operating limit)が低下する。これにより、低温環境における流体の運転範囲が広がると共に、同じ目的のための1,2プロパンジオール(PG)を使用する組み合わせのような高粘度が回避される。
非水性伝熱流体は、水を全く添加せずに、配合及び使用される伝熱流体である。伝熱流体は、少量の水を微量不純物として、典型的には、1重量パーセント未満で含み得る。非水性伝熱流体用の腐食防止剤は、それらが溶解するための水を必要としない。対照的に、水性の水−グリコール伝熱流体は、典型的には、水、1以上の多価アルコール凝固点降下剤を含み、溶解するために水を必要とするような1以上の腐食防止剤又は緩衝剤を含んでもよい。
液体状態の水は、優れた伝熱特性を有する。水を多価アルコール凝固点降下剤、例えばEGと組み合わせる場合であっても、流体が液体状態に維持される限り、生じる水性伝熱流体の熱容量及び熱伝導率は、伝熱用途に好ましいままである。水−グリコール伝熱流体の課題は、現代のエンジン及びその排気ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)冷却器の高い熱密度条件下において、水−グリコール伝熱流体を常に液体状態に保つことである。水−グリコール伝熱流体は、沸点の近くで運転され、局部的沸騰による水蒸気は、水蒸気を凝縮させるために十分に低温の液体流体によって、常に囲まれているとは限らない。水蒸気は、十分に熱を伝達しない。50%の水と50%のエチレングリコールの冷却剤の熱伝導率は、液体状態で約0.42W/m・Kであるが、局部的沸騰により解放される水蒸気の熱伝導率は、わずか0.024W/m・Kであり、94%減少している。水蒸気が、液体冷却剤が高温のエンジンの金属から離れている場合、ホットスポットが生じることがあり、このホットスポットは、早期着火、爆発的燃焼、及び潜在的なエンジン損傷につながる。
非水性伝熱流体の大気圧沸点(atmospheric boiling point)は、典型的に制御される温度よりも大幅に高温である。それでもなお、局部的沸騰により蒸気が生じることがあるが、蒸気は直ちに、より低温の周囲の液体冷却剤に凝縮し、蒸気のポケッティング(pocketing)及び液体冷却剤の排除が回避される。高沸点の非水性冷却剤の使用は、蒸気の蓄積を防ぐことにより、液体を高温の金属と常に接触させ続けるので、水蒸気が存在する条件下における水を含む冷却剤と比較して、伝熱が改善される。
非水性冷却剤を構成し得る最も一般的なグリコールの中で、EGは、最も高い熱伝導率及び最も低い粘度を有するものとして際立っており、熱伝導率及び粘度の両方は、良好な非水性伝熱流体のために、極めて重要である。無水EGの欠点は、過冷却範囲を呈することであり、過冷却範囲では、容易に達する低温で、凝固が始まる。一度凝固すると、より高い温度である公表凝固点に加熱されるまで、凝固したままである。
過冷却するグリコールの凝固点は、低温からの凝固が始まる温度よりも十分に高い温度である。過冷却するグリコールの過冷却温度範囲は、凍結範囲であり、これよりも低い温度でグリコールは凍結し始め、より高い温度でも凍結したままになる。過冷却するグリコールの凝固点は、実際には、凍結した後の凝固した塊の融点である。EGの公表凝固点は−13℃であり、凍結し始めるために達する必要がある温度(−22℃)よりも十分に高い。過冷却する無水グリコールのLTOLは、凍結の兆候の開始の少し上の温度である。LTOLに全く達しなければ、過冷却範囲内での運転は安定であり、小塊(nodule)、結晶又は凝固は生じない。EGが、世界の多くの地域の一般的な冬季の気候にさらされる場合、EGのLTOLである−21℃(−13℃の凝固点よりも8℃低い)は容易に突破され得る。
特許文献1は、プロピレングリコール(PG又は1,2プロパンジオール)の使用を記載している。PGは、EGの毒性を低減する手段としてだけでなく、EGの凍結が始まる温度を低下させる手段としても使用されている。PGは、グリコールの中で珍しく、過冷却範囲を呈さない。ただし、ある種の産業文献は、PGが過冷却範囲を呈すると記述している。PGは単純に、低くても−65℃まで、段々粘稠になる。−65℃では、PGは、結晶の意味での固体というよりも「ゴム状(rubbery)」である。−86℃より低い温度になると、PGは固体であるが、それでもなお、小塊又は結晶を呈しないままである。したがって、PGは、凍結が起こる温度に基づくLTOLを有しないが、低温の粘度によってのみ、技術的に限定される。(PGでは、−60℃の温度が、凝固点として、又はこの温度未満では「ガラスになる」温度として、様々な文献で報告されている。別の文献では、PGの流動点は−57℃であると報告している。)PGをEGに添加することにより、EGのLTOLが効果的に低下し、EGのLTOLである−21℃よりも大幅に低い温度まで低下する。しかし、特許文献1の場合のように、PGを使用してEGの凝固点を低下させることは、伝熱流体の粘度の増加という不利益をもたらす。これは、PGが低温で極めて粘稠であることによる。
−40℃では、EG自体は当然、凍結した固体である。−40℃のPGは非常に粘稠であり、粘度は21,600mPa・sである。EG及びPGの混合物は、広範囲で粘度が変わる(viscosity-tempered)。なぜなら、EGは、最も低い粘度を呈するグリコールであるからである。非水性EG/PG冷却剤混合物であって、13.5%のPG及び86.5%のEGを含む混合物は、−40℃で凝固しない耐性があり、混合物の粘度は約2,500mPa・sである。非水性EG系伝熱流体の粘度を低下させることが有利であろう。
エチレングリコールに添加できる1以上のグリコールであって、少なくともPGと同じ、非水性エチレングリコール系伝熱流体のLTOLを低下させる能力を有し、PGを非水性エチレングリコール系伝熱流体に添加する場合よりも、より低温で、より小さな粘度増加に寄与するグリコールを見出すことが望ましいであろう。
米国特許第8,394,287号公報
本発明は、EGを、1,3プロパンジオール(「PDO」)及び/又はジエチレングリコール(「DEG」)との組み合わせで含む非水性伝熱流体を対象とする。EG、PDO及びDEGは全て、過冷却範囲を呈する。EG、PDO及びDEGの公表凝固点はそれぞれ、−13℃、−24℃、及び−9℃である。これらの温度は、これらのグリコールが、より低温で凝固した後に融解する温度である。EG、PDO及びDEGの凍結の兆候の開始はそれぞれ、−22℃、−45℃、及び−36℃である。表1は、これらのグリコールのそれぞれのLTOL及び過冷却範囲を示す。
Figure 0006678114
EGは、全てのグリコールの中で、最も低い粘度を有し、全てのグリコールの中で、最も大きな熱伝導率を有する。EGは、大抵の気候において、非水性伝熱流体として使用されることを妨げる過冷却範囲を有する。なぜなら、EGは−22℃で凝固するからである。本発明は、EGを少量のPDO及び/又はDEGと組み合わせる。PDO及びDEGは両方とも過冷却範囲を呈するが、驚くべきことに、その組み合わせは、ほぼ全てのEGの粘度及び熱伝導率の特徴を保つと共に、流体のLTOLを大幅に(例えば−40℃に)改善する。この技術により、任意の与えられるLTOLにおける粘度は、同じ目的のためにEG/PG混合物を使用する場合の粘度よりも大幅に低い。非水性伝熱流体は、腐食を防止するための適切なハイブリッド添加剤を含む。
過冷却するグリコールの一般的な温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EGの温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、PGの温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、PDOの温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、DEGの温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びPGを、PG対(EG+PG)質量比0.135で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びPDOを、PDO対(EG+PDO)質量比0.14で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びPDOを、PDO対(EG+PDO)質量比0.275で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びPDOを、PDO対(EG+PDO)質量比0.40で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びDEGを、DEG対(EG+DEG)質量比0.22で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びDEGを、DEG対(EG+DEG)質量比0.30で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG及びDEGを、DEG対(EG+PDO)質量比0.40で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG、PDO及びDEGを、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比0.06、並びにDEG対(EG+PDO+DEG)質量比0.10で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG、PDO及びDEGを、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比0.12、並びにDEG対(EG+PDO+DEG)質量比0.155で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。 0℃未満の温度における、EG、PDO及びDEGを、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比0.20、並びにDEG対(EG+PDO+DEG)質量比0.20で含む伝熱流体の温度プロファイルを示すチャートである。
本発明は、EGを、PDO及び/又はDEGとの組み合わせで含む非水性伝熱流体を対象とする。十分な量のPDO及び/又はDEGがEGと組み合わされる場合、生じる伝熱流体のLTOLは、EGのLTOLよりも低い、所望の任意の温度に低下し得る。これにより、非水性伝熱流体の運転範囲が広がる。
非水性伝熱流体について、無水EGから説明を始める。なぜなら、EGは、(1)全てのアルキレングリコールの中で、最も高い熱伝導率を有し、かつ(2)全てのアルキレングリコールの中で、最も低い粘度を有するからである。非水性伝熱流体でEGを使用することにおける著しい不利益は、EGが寒冷気候で容易に遭遇される温度で凍結することである。
EG、DEG、及びPDOを含む大抵の無水グリコールは、一般に図1に示される過冷却範囲を有する。過冷却範囲を有するグリコールは、結晶又は小塊が液体形態に融解して戻る温度よりも十分に低い温度に流体が達するまで、凍結の物理的特性(例えば固体結晶又は小塊の形成等)を何も呈しない。過冷却するグリコールの過冷却温度範囲は、凍結範囲であり、これよりも低い温度でグリコールは凍結し始め、より高い温度でも凍結したままになると言えるであろう。過冷却するグリコールの「凝固点」は、実際には、凍結した後の凝固した塊の融点である。実際には、多くの場合「凝固点」と呼ばれる温度は、通常、固体材料の融点を測定する装置を使用して決定される。過冷却する無水グリコールのLTOLは、凍結の兆候の開始の少し上の温度である。LTOLに全く達しなければ、過冷却範囲内での運転は安定であり、小塊又は凝固は生じない。
図2に示されるように、EGの凝固点は−13℃であり、過冷却範囲は−22℃〜−13℃に広がっている。EGのLTOLは約−21℃であり、すなわち、凍結の兆候が始まる温度の−22℃よりも、約1度温かい。
図3は、PGが過冷却範囲を呈さず、実際に、凍結状態を示し得る小塊又は結晶を形成しないことを示す。−65℃での実際の試験では、PGは、凍結の兆候を呈さず、透明であったが、非常に粘稠な液体であり、非常にゆっくりとではあるが流動し得た。試験設備の限界である−86℃に温度を低下させると、PGは固体となったが、結晶性ではなかった。再加熱により融解はせず、粘度が減少した。先行技術では、PGをEGに添加することにより、添加したPGの量に応じて、LTOLが低下した。この目的のためにPGを使用することの不利益は、生じる伝熱流体の粘度が低温で高すぎることである。未希釈のPGの粘度を−40℃で試験すると、21,600mPa・sであることが見出された。未希釈のPDOの粘度を同じ温度で試験すると、たった3480mPa・sであった。(未希釈のDEGの粘度は、−40℃で確かめることができない。なぜなら、未希釈のDEGは−36℃で凝固するからである。)
PDOについての図4は、PG(図3)とは大きく異なる特徴を示す。図4に示されるように、PDOの凝固点は−24℃であり、過冷却範囲は−45℃〜−24℃に広がっている。PDOのLTOLは−44℃であり、すなわち、凍結の兆候が始まる温度の−45℃よりも、約1度温かい。
DEGについての図5は、EG(図2)及びPDO(図4)の両方(これらは全て過冷却範囲を呈する)との明らかな違いを示す。図5に示されるように、DEGの凝固点は−9℃であり、過冷却範囲は−36℃〜−9℃に広がっている。DEGのLTOLは−35℃であり、すなわち、凍結の兆候が始まる温度の−36℃よりも、約1度温かい。
図6は、過冷却するEGを、過冷却しないPGと、PG対(EG+PG)質量比0.135で組み合わせる効果を示す。生じる伝熱流体は過冷却し、LTOLは−40℃である。伝熱流体の粘度は、−40℃で2540mPa・sである。
驚くべき発見では、発明者は、PDOの添加により、EGのLTOLを大幅に低い温度に広げることができることを見出した。PDO自体は、過冷却する。図7は、EG及びPGOを、PDO対(EG+PDO)質量比0.14で組み合わせる効果を示す。生じる伝熱流体は過冷却し、LTOLは−40℃である。EG/PDO混合物の−40℃での粘度は、試験で1950mPa・sであり、同様の濃度でPGを使用した場合、2540mPa・sであることと比較すると、粘度は23%減少した。EG/PDO混合物のより低い粘度は、伝熱用途において、特に寒冷気候で流体を使用するために有利である。
より高いPDO対(EG+PDO)質量比(約0.50までの範囲)により、LTOL値は次第に低下する。図8は、PDO対(EG+PDO)質量比を0.275に増加させることによる、−51.1℃のLTOLを示す。−51.1℃(−60°F)のLTOLは、北極地方で使用するために調合される冷却剤に適したLTOLである。
PDO対(EG+PDO)質量比を0.40以上に更に増加させることにより、別の予期しない結果が生じた。すなわち、この範囲でのPDO/EGの組み合わせは、凍結の兆候を有さず、−86℃の低温(試験装置の限界)でも、液体から固体に変化しないということである。言い換えると、PDO対(EG+PDO)質量比が0.40である、EG及びPDOの混合物は、過冷却しない。PDO対(EG+PDO)質量比0.40についての図9は、未希釈のPGについての図3のように見えるが、ただしEG/PDOの組み合わせの場合、非常にゆっくりとではあるが、−86℃の限界まで流動し続けた。有用なPDO対(EG+PDO)質量比は、約0.05〜約0.50の範囲である。
驚くべき発見では、発明者は、DEGの添加によっても、EGのLTOLを大幅に低い温度に広げることができることを見出した。DEG自体は、過冷却する。図10は、EG及びDEGを、DEG対(EG+DEG)質量比0.22で組み合わせる効果を示す。生じる伝熱流体は過冷却し、LTOLは−40℃である。LTOL性能が−40℃であるEG系伝熱流体の粘度は、DEGを使用すると、試験で2135mPa・sであり、PGを使用した場合、2540mPa・sであることと比較すると、粘度は15.9%減少した。EG/DEG混合物のより低い粘度は、EG/PDOの場合ほど劇的ではないが、伝熱用途において、特に寒冷気候で流体を使用するために有利である。
より高いDEG対(EG+DEG)質量比により、LTOL値は次第に低下する。図11は、DEG対(EG+DEG)質量比を0.30に増加させることによる、−51.1℃のLTOLを示す。−51.1℃(−60°F)のLTOLは、北極地方で使用するために調合される冷却剤に適したLTOLである。
0.30〜約0.50の範囲のより高いDEG対(EG+DEG)質量比により、LTOL値は次第に低下する。0.40のDEG対(EG+DEG)質量比により、別の予期しない結果が生じた。すなわち、この質量比でのDEG/EGの組み合わせは、凍結の兆候を有さず、−86℃の低温でも、液体から固体に変化せず、過冷却しないことを示すということである。DEG対(EG+DEG)質量比0.40についての図12は、図9と同じように見える。図9は、PDO対(EG+PDO)質量比0.40を有する。有用なDEG対(EG+DEG)質量比は、約0.05〜約0.50の範囲である。
驚くべき発見では、発明者は、PDO及びDEGの両方の添加によっても、EGのLTOLを大幅に低い温度に広げることができることを見出した。PDO及びDEGの両方は、過冷却する。図13は、EG、PDO及びDEGを、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比0.06、並びにDEG対(EG+PDO+DEG)質量比0.10で組み合わせる効果を示す。生じる伝熱流体は過冷却し、LTOLは−40℃である。
より高いPDO対(EG+PDO+DEG)質量比及びDEG対(EG+PDO+DEG)質量比により、LTOL値は次第に低下する。図14は、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比を0.12に増加させ、DEG対(EG+PDO+DEG)質量比を0.155に増加させることにより達成される、−51.1℃のLTOLを示す。
より高いPDO対(EG+PDO+DEG)質量比及びDEG対(EG+PDO+DEG)質量比により、LTOL値は次第に低下する。PDO対(EG+PDO+DEG)質量比が0.20であると共に、DEG対(EG+PDO+DEG)質量比が0.20であることにより、更に別の予期しない結果が生じた。すなわち、これらの質量比でのPDO/DEG/EGの組み合わせは、凍結の兆候を有さず、−86℃の低温でも、液体から固体に変化せず、過冷却しないことを示すということである。これらの質量比についての図15は、図9と同じように見える。図9では、PDO対(EG+PDO)質量比は0.40である。また、図15は、図12と同じようにも見える。図12では、DEG対(EG+DEG)質量比は0.40である。
非水性EG系伝熱流体が、PDO及びDEGの両方を含む場合、有用なPDO対(EG+PDO+DEG)質量比範囲は、約0.025〜約0.40であり、有用なDEG対(EG+PDO+DEG)質量比範囲も、約0.025〜約0.40であり得る。(PDO+DEG)対(EG+PDO+DEG)の質量比について有用な範囲は、約0.05〜約0.50である。
伝熱流体は、1以上の腐食防止添加剤も含んでもよい。非水性伝熱流体は、配合時、水を微量のみ、すなわち1.0重量%未満で含む。使用時には、追加量の水が、不純物として存在するようになってもよい。一般に、使用中の非水性伝熱流体の含水量は、5パーセントを超えるべきでなく、より好ましくは約3パーセントを超えるべきでない。
非水性伝熱流体はほとんど水を含まないので、腐食防止剤は、伝熱流体中のグリコールのうちの少なくとも1つに可溶性でなければならない。伝熱流体で使用され得る腐食防止添加剤は、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウム、モリブデン酸塩、例えばモリブデン酸ナトリウム、アゾール化合物、例えばトリルトリアゾール(TT)、水添トリルトリアゾール(THT)、ブチルベンゾトリアゾール(BBT)、又はこれらの混合物、及び1つ以上の有機酸腐食防止剤、例えば2−エチルヘキサン酸を含む。また、これらの腐食防止剤の組み合わせを使用してもよい。加えて、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムを適宜添加して、伝熱流体のpHを所望のレベルに上昇させてもよい。腐食防止添加剤は、約0.05〜約3重量%の濃度で存在してもよい。
エンジン冷却剤として使用される非水性伝熱流体について、重要な様々なベンチマークがある。最も重要なのは、−40℃のLTOLであり、なぜなら、地表の大部分での温度は常に、これより低い温度に達しないからである。一実施形態では、LTOLが−40℃である伝熱流体は、EG及びPDOを含み、PDO対(EG+PDO)質量比は約0.14である。伝熱流体は、更に、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウム、モリブデン酸塩、例えばモリブデン酸ナトリウム、アゾール、例えばトリルトリアゾール(TT)、水添トリルトリアゾール(THT)、ブチルベンゾトリアゾール(BBT)、又はこれらの混合物、カルボン酸、例えば2−エチルヘキサン酸、及び水酸化物、例えば水酸化カリウムから選択される少なくとも1つの腐食防止剤を含む。1以上の腐食防止剤は、次の濃度で存在してもよい。すなわち、硝酸塩は約0.05%〜約3%、モリブデン酸塩は約0.05%〜約3%、アゾールは約0.1%〜約3%、カルボキシル酸は約0.1%〜約3%、及び水酸化物は約0.1%〜約3%である。この好ましい実施形態は、1950mPa・sの粘度を−40℃で呈し、−40℃のLOTLを有する比較対象のPG/EG流体の粘度2540mPa・sと比較される。
第2の実施形態では、LTOLが−40℃である伝熱流体は、EG及びDEGを含み、DEG対(EG+DEG)質量比は約0.22である。伝熱流体は、更に、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウム、モリブデン酸塩、例えばモリブデン酸ナトリウム、アゾール、例えばトリルトリアゾール(TT)、水添トリルトリアゾール(THT)、ブチルベンゾトリアゾール(BBT)、又はこれらの混合物、カルボン酸、例えば2−エチルヘキサン酸、及び水酸化物、例えば水酸化カリウムから選択される少なくとも1つの腐食防止剤を含む。1以上の腐食防止剤は、次の濃度で存在してもよい。すなわち、硝酸塩は約0.05%〜3%、モリブデン酸塩は約0.05%〜3%、アゾールは約0.1%〜3%、カルボキシル酸は約0.1%〜3%、及び水酸化物は約0.1%〜3%である。この第2の実施形態は、2135mPa・sの粘度を−40℃で呈し、−40℃のLOTLを有する比較対象のPG/EG流体の粘度2540mPa・sと比較される。
LTOLが−40℃である伝熱流体の第3の実施形態は、EG、PDO、及びDEGを含み、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比は約0.06であり、DEG対(EG+PDO+DEG)質量比は約0.10である。伝熱流体は、更に、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウム、モリブデン酸塩、例えばモリブデン酸ナトリウム、アゾール、例えばトリルトリアゾール(TT)、水添トリルトリアゾール(THT)、ブチルベンゾトリアゾール(BBT)、又はこれらの混合物、カルボン酸、例えば2−エチルヘキサン酸、及び水酸化物、例えば水酸化カリウムから選択される少なくとも1つの腐食防止剤を含む。1以上の腐食防止剤は、次の濃度で存在してもよい。すなわち、硝酸塩は約0.05%〜3%、モリブデン酸塩は約0.05%〜3%、アゾールは約0.1%〜3%、カルボキシル酸は約0.1%〜3%、及び水酸化物は約0.1%〜3%である。この実施形態は、2001mPa・sの粘度を−40℃で呈し、−40℃のLOTLを有する比較対象のPG/EG流体の粘度2540mPa・sと比較される。
エンジン冷却剤として使用される非水性伝熱流体について重要な別のベンチマークは、−51.1℃(−60°F)のLTOLである。なぜなら、この温度が大抵の北極圏環境よりも低温であるからである。−51.1℃のLTOLのための伝熱流体の実施形態は、1)EG及びPDOを含み、PDO対(EG+PDO)質量比は約0.275であってもよく、2)EG及びDEGを含み、DEG対(EG+DEG)質量比は約0.30であってもよく、又は3)EG、PDO、及びDEGを含み、PDO対(EG+PDO+DEG)質量比は約0.12であり、DEG対(EG+PDO+DEG)質量比は約0.155であってもよい。
LTOLが−51.1℃である伝熱流体についてのこれらの実施形態は、更に、硝酸塩、例えば硝酸ナトリウム、モリブデン酸塩、例えばモリブデン酸ナトリウム、アゾール、例えばトリルトリアゾール(TT)、水添トリルトリアゾール(THT)、ブチルベンゾトリアゾール(BBT)、又はこれらの混合物、カルボン酸、例えば2−エチルヘキサン酸、及び水酸化物、例えば水酸化カリウムから選択される少なくとも1つの腐食防止剤を含む。1以上の腐食防止剤は、次の濃度で存在してもよい。すなわち、硝酸塩は約0.05%〜3%、モリブデン酸塩は約0.05%〜3%、アゾールは約0.1%〜3%、カルボキシル酸は約0.1%〜3%、及び水酸化物は約0.1%〜3%である。
少ない割合の他の多価アルコール、例えばグリセロール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、PG、トリプロピレングリコール、及びジプロピレングリコールを、本明細書に記載される伝熱流体に、大きな影響を与えずに添加できるが、ただし、これらが負の特性である粘度を増大させないであろう場合に限る。
本明細書の教示に基づいて、当業者に認識される通り、多数の変更及び修正を、上記の本発明の実施形態に、本発明の趣旨又は範囲を逸脱することなく行うことができる。したがって、本発明の具体的な実施形態の詳細な説明は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で解釈されるべきである。

Claims (8)

  1. グリコールベースの非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤であって、エチレングリコール(EG)と、1,3プロパンジオール(PDO)と、ジエチレングリコール(DEG)と、少なくとも1つの腐食防止剤と、を含み、EGは前記グリコールの総質量の50%〜95%を構成し、前記非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤は、内燃機関での配合時に1.0重量%未満の水を含み、−40℃での前記伝熱流体又はエンジン冷却材の粘度は、同程度の重量%のエチレングリコールに1,2プロパンジオールと混合した流体の粘度よりも20%低い、非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤。
  2. 前記少なくとも1つの腐食防止剤は、硝酸塩、モリブデン酸塩、アゾール、有機酸腐食防止剤、及び水酸化物からなる群から選択される、請求項1に記載の非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤。
  3. 前記少なくとも1つの腐食防止剤は、
    濃度0.05重量%〜3重量%の硝酸ナトリウム、
    濃度0.05重量%〜3重量%のモリブデン酸ナトリウム、
    濃度0.05重量%〜3重量%の、トリルトリアゾール、水添トリルトリアゾール、ブチルベンゾトリアゾール、又はこれらの混合物、
    濃度0.1重量%〜3重量%の2−エチルヘキサン酸、
    濃度0.1重量%〜3重量%の水酸化カリウムからなる群から選択される、請求項2に記載の非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤。
  4. PDOの質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.025〜0.2であり、DEGの質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.025〜0.2であり、PDO及びDEGの総質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.05〜0.3である、請求項1に記載の非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤。
  5. −40℃で2001mPa・s未満の粘度を有し、内燃機関用の非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤の製造方法であって、EGをPDO、DEG及び少なくとも1つの腐食防止剤と混合するステップを含み、EGは前記グリコールの総質量の50%〜95%を構成し、前記非水性伝熱流体又はエンジン冷却剤は、内燃機関での配合時に1.0重量%未満の水を含む、非水性伝熱流体又はエンジン冷却材の製造方法。
  6. 前記少なくとも1つの腐食防止剤は、硝酸塩、モリブデン酸塩、アゾール、有機酸腐食防止剤、及び水酸化物からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの腐食防止剤は、
    濃度0.05重量%〜3重量%の硝酸ナトリウム、
    濃度0.05重量%〜3重量%のモリブデン酸ナトリウム、
    濃度0.05重量%〜3重量%の、トリルトリアゾール、水添トリルトリアゾール、ブチルベンゾトリアゾール、又はこれらの混合物、
    濃度0.1重量%〜3重量%の2−エチルヘキサン酸、
    濃度0.1重量%〜3重量%の水酸化カリウムからなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. PDOの質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.025〜0.2であり、DEGの質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.025〜0.2であり、PDO及びDEGの総質量対EG、PDO及びDEGの総質量の比率が、0.05〜0.3である、請求項5に記載の方法。
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