JP6668798B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、半導体素子において基板表面にトレンチゲートを形成する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、一部のトレンチゲートをエミッタ電位等に接続してダミーゲートとする構成が知られている。ダミーゲートを設けることで、キャリア注入促進効果(IE効果)が生じる。
[先行技術文献]
[特許文献]
特許文献1 特開2002−353456号公報
半導体素子のオン電圧を低下させる観点においては、IE効果をより高めることが好ましい。
本発明の一つの態様においては、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の表面に形成され、予め定められた延伸方向に延伸している本体部と、本体部から延伸方向とは異なる方向に延伸している1以上の枝部とを含むダミートレンチ部と、を備え、半導体基板は、半導体基板の表面から見て順番に設けられた第1導電型のエミッタ領域と、第2導電型のベース領域とを有し、ダミートレンチ部は、半導体基板の表面からエミッタ領域およびベース領域を貫通しているダミートレンチと、ダミートレンチ内に設けたダミー絶縁部とを有する半導体装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
半導体装置100の一例を示す平面図である。 図1におけるa−a'断面の一例を示す図である。 図1におけるb−b'断面の一例を示す図である。 半導体装置100の他の例を示す平面図である。 半導体装置100の他の例を示す平面図である。 ダミートレンチ部30の他の例を示す平面図である。 半導体基板10のa−a'断面の他の例を示す図である。 半導体基板10のa−a'断面の他の例を示す図である。 半導体基板10のb−b'断面の他の例を示す図である。 半導体装置100の他の例を示す平面図である。 半導体装置100のe−e'断面を示す図である。 比較例に係る半導体装置200の構成を示す図である。 図12におけるc−c'断面を示す。 図12におけるd−d'断面を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、半導体装置100の一例を示す平面図である。本例の半導体装置100は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のトランジスタを含むトランジスタ部70、および、FWD(Free Wheel Diode)等のダイオードを含むダイオード部80を有する半導体チップである。図1においてはチップ端部周辺のチップ表面を示しており、他の領域を省略している。
また、図1においては半導体装置100における半導体基板の活性領域を示すが、半導体装置100は、活性領域を囲んで耐圧構造部を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。耐圧構造部は、半導体基板の表面側の電界集中を緩和する。耐圧構造部は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
本例の半導体装置100は、チップの表面側において、ゲート電極50、エミッタ電極52、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14、コンタクト領域15、コンタクトホール54およびコンタクトホール55を有する。エミッタ電極52は、第1表面側電極の一例であり、ゲート電極50は第2表面側電極の一例である。
ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15は、半導体基板の表面側の内部に形成され、エミッタ電極52およびゲート電極50は、半導体基板の表面の上方に設けられる。
エミッタ電極52およびゲート電極50と、半導体基板の表面との間には層間絶縁膜が形成されるが、図1では省略している。コンタクトホール54およびコンタクトホール55は、当該層間絶縁膜を貫通して形成される。エミッタ電極52は、コンタクトホール54を通って半導体基板と接触する。ゲート電極50は、コンタクトホール55を通って半導体基板と接触する。
エミッタ電極52およびゲート電極50は、金属を含む材料で形成される。例えば、各電極の少なくとも一部の領域はアルミで形成される。各電極は、タングステンを含む材料で形成される領域を有してもよい。
1以上のゲートトレンチ部40および1以上のダミートレンチ部30は、トランジスタ部70の領域において所定の配列方向に沿って所定の間隔で配列される。ダミートレンチ部30は、ゲート電極50に電気的に接続されない。ゲート電極50に接続されないダミートレンチ部30を設けることで、IE効果を生じさせることができる。
ゲートトレンチ部40は、コンタクトホール55を介してゲート電極50に接続する。ゲートトレンチ部40は、半導体基板内においてエミッタ領域12の裏面側に形成されるベース領域に電流チャネルを形成するか否かを制御する。
ゲートトレンチ部40は、対向部41および突出部43を有する。対向部41は、ダミートレンチ部30と対向する範囲において、予め定められた延伸方向に延伸して形成される。突出部43は、対向部41から更に延伸して、ダミートレンチ部30と対向しない範囲に形成される。本例において、ダミートレンチ部30の両側に設けられた2つの対向部41が、1つの突出部43により接続される。突出部43の少なくとも一部は曲線形状を有してよい。
突出部43を覆う絶縁層に、コンタクトホール55が形成される。コンタクトホール55は、突出部43において対向部41から最も離れた領域に対応して形成されてよい。本例の突出部43は、対向部41から最も離れた領域において、対向部41とは直交する方向に延伸する部分を有する。コンタクトホール55は、突出部43の当該部分に対応して形成されてよい。
ダミートレンチ部30は、半導体基板の表面において予め定められた延伸方向に延伸して形成された本体部31と、本体部31から、本体部31の延伸方向とは異なる方向に延伸している枝部32とを有する。本例における本体部31は直線形状を有しており、上述したトレンチ部の配列方向とは垂直な方向に延伸して形成される。複数の枝部32は互いに平行に設けられてよい。本例の本体部31は、ゲートトレンチ部40の対向部41と対向して設けられ、ゲートトレンチ部40の対向部41と同一の延伸方向に延伸する。また、1以上の本体部31が、2つの対向部41の間に設けられる。
枝部32は、一つの本体部31に対して1つ以上設けられる。本例における枝部32は直線形状を有しており、本体部31の延伸方向とは直交する方向に延伸している。枝部32は、本体部31からゲートトレンチ部40の対向部41に向かう方向に延伸してよい。枝部32は、本体部31の両側に設けられてよい。本例において本体部31の延伸方向における同一の部分から、2つの枝部32が本体部31の両側に設けられる。他の例では、本体部31の一方の側の枝部32と、他方の側の枝部32とは、本体部31の延伸方向における異なる部分に設けられてよい。本体部31の一方の側の枝部32と、他方の側の枝部32とは、本体部31の延伸方向において交互に設けられてよい。
本例の枝部32は、半導体基板の表面において、コンタクト領域15の内部に設けられている。半導体基板の表面において、枝部32の全体がコンタクト領域15からはみ出さないように設けられてよい。少なくとも一部の枝部32は、ゲートトレンチ部40と接していなくてよい。また、少なくとも一部の枝部32は、ゲートトレンチ部40と接していてもよい。なお、半導体基板の表面において、枝部32がエミッタ領域12に設けられる場合、枝部32はゲートトレンチ部40と接しないことが好ましい。これにより、枝部32とゲートトレンチ部40の間に、チャネルとして機能する領域を残すことができる。
このように、ダミートレンチ部30が枝部32を有することで、半導体基板の表面においてダミートレンチ部30が占める面積を増大させることができる。これによりIE効果を高めることができる。また、枝部32が本体部31と分岐することで、ダミートレンチ部30の形状を複雑にすることができる。これにより、同一面積の直線状のダミートレンチ部を設ける場合に比べて、IE効果を更に高めることができる。例えば、ダミートレンチ部30に接する領域は、正孔の通過を効率よく抑制できる。枝部32を設けることで、半導体基板の表面におけるダミートレンチ部30の端辺の長さの総和を増大させることができ、正孔の通過を効率よく抑制できる。また、本例のダミートレンチ部30は、枝部32と本体部31との接続部分において、枝部32と本体部31で2辺を囲んだコーナーが複数形成される。このようなコーナー形状の領域は、正孔の通過を効率よく抑制できる。このため本例のダミートレンチ部30は、IE効果を効率よく高めることができる。
それぞれの枝部32は、同一の幅を有してよい。枝部32の幅は、枝部32の延伸方向とは垂直な方向における枝部32の長さを指す。他の例では、枝部32は、延伸方向において異なる幅を有してもよい。例えば枝部32は、本体部31からの距離が増大するに従って、幅がステップ状に減少してもよい。枝部32がステップ形状を有することで、上述したダミートレンチ部30の端辺の長さ、および、コーナーの数を増大させることができる。
エミッタトレンチ部60は、ダイオード部80の領域に設けられる。エミッタトレンチ部60は、半導体基板の表面においてゲートトレンチ部40と同様の形状を有してよい。ただし、エミッタトレンチ部60の延伸方向における長さは、ゲートトレンチ部40よりも短くてよい。本例のエミッタトレンチ部60の長さは、ダミートレンチ部30と同一である。
また、エミッタトレンチ部60は、本体部61および枝部62を有する。半導体基板の表面において、本体部61の形状は、ゲートトレンチ部40と同様であってよい。つまり、本体部61は、直線形状の複数の延伸部と、隣接する2つの延伸部を接続する接続部を有してよい。接続部は、突出部43と同様に曲線部分を有してよい。
枝部62は、枝部32と同様の配置および形状を有してよい。枝部62は、一つの本体部61に対して1つ以上設けられる。本例における枝部62は直線形状を有しており、本体部61の延伸方向とは直交する方向に延伸している。枝部62は、本体部61における2つの延伸部を接続してもよい。本例の枝部62は、ゲートトレンチ部40とは接続しない。
ゲート電極50は、突出部43の一部を覆って形成される。ゲート電極50は、突出部43においてコンタクトホール55が設けられた部分を覆って形成される。本例のゲート電極50は、対向部41、ダミートレンチ部30およびエミッタトレンチ部60の上方には形成されない。
エミッタ電極52は、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60、ウェル領域17、エミッタ領域12、ベース領域14およびコンタクト領域15の上方に形成される。本例のエミッタ電極52は、ウェル領域17およびゲートトレンチ部40の一部を覆って形成される。
ウェル領域17は、ゲート電極50が設けられる側の半導体基板の端部から、所定の範囲で形成される。ダミートレンチ部30、エミッタトレンチ部60および対向部41の、ゲート電極50側の一部の領域はウェル領域17に形成される。突出部43は、全体がウェル領域17に形成されてよい。半導体基板は第1導電型を有し、ウェル領域17は半導体基板とは異なる第2導電型を有する。本例の半導体基板はN−型であり、ウェル領域17はP+型である。本例においては、第1導電型をN型として、第2導電型をP型として説明する。ただし、第1および第2導電型は逆の導電型であってもよい。
ゲートトレンチ部40の対向部41、ダミートレンチ部30の本体部31、および、エミッタトレンチ部60の延伸部に挟まれる領域の少なくとも一部には、ベース領域14が形成される。ベース領域14は、ウェル領域17よりも不純物濃度の低い第2導電型である。本例のベース領域14はP−型である。
ベース領域14の表面には、ベース領域14よりも不純物濃度の高い第2導電型のコンタクト領域15が形成される。本例のコンタクト領域15はP+型である。また、トランジスタ部70においては、コンタクト領域15の表面の一部に、半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型のエミッタ領域12が選択的に形成される。本例のエミッタ領域12はN+型である。
コンタクト領域15およびエミッタ領域12のそれぞれは、ゲートトレンチ部40の対向部41、ダミートレンチ部30の本体部31、および、エミッタトレンチ部60の延伸部のうち、隣接する一方のトレンチ部から、他方のトレンチ部まで形成される。トランジスタ部70の1以上のコンタクト領域15および1以上のエミッタ領域12は、各トレンチ部に挟まれる領域において、トレンチ部の延伸方向に沿って交互に露出するように形成される。
トランジスタ部70において、コンタクトホール54は、コンタクト領域15、エミッタ領域12およびダミートレンチ部30の各領域の上方に形成される。エミッタ領域12とエミッタ電極52との接触面積を最大化すべく、コンタクトホール54は、隣接する一方のトレンチ部から、他方のトレンチ部まで形成される。また、コンタクトホール54は、エミッタ領域12の表面の全範囲を露出させるように形成されてよい。また、コンタクトホール54は、コンタクト領域15の表面の全範囲も露出させるように形成されてよい。ただし、コンタクトホール54は、ベース領域14およびウェル領域17に対応する領域には形成されない。
また、コンタクトホール54は、ゲートトレンチ部40の上方には形成されなくてよく、形成されてもよい。ただし、ゲートトレンチ部40の上方にコンタクトホール54が形成される場合、ゲートトレンチ部40のトレンチ内の上端に、トレンチ内の電極とエミッタ電極52とを絶縁する絶縁部が形成されてよい。
コンタクトホール54は、エミッタ領域12およびコンタクト領域15に対向する範囲のダミートレンチ部30の本体部31を露出させる。また、コンタクトホール54は、当該本体部31から延伸する枝部32も露出させる。後述するように、ダミートレンチ部30におけるトレンチ内壁には、エミッタ領域12が露出してよい。エミッタ電極52は、コンタクトホール54を通り、ダミートレンチ部30のトレンチ内まで形成されてよい。
これによりエミッタ電極52は、半導体基板の表面に露出したエミッタ領域12の表面だけでなく、ダミートレンチ部30のトレンチ内壁に露出したエミッタ領域12の側面とも接触することができ、エミッタ領域12とのコンタクト抵抗を低下させることができる。このため、半導体装置100のオン電圧を低下させることができる。
また、ダイオード部80において、コンタクトホール54は、コンタクト領域15、ベース領域14およびエミッタトレンチ部60の各領域の上方に形成される。本例のコンタクトホール54は、複数のベース領域14のうち、最もゲート電極50に近いベース領域14に対しては形成されない。本例においてトランジスタ部70のコンタクトホール54と、ダイオード部80のコンタクトホール54とは、各トレンチ部の延伸方向において同一の長さを有する。
ダイオード部80において、コンタクト領域15およびベース領域14と、エミッタ電極52との接触面積を最大化すべく、コンタクトホール54は、ダイオード部80の隣接する一方の延伸部から、他方の延伸部まで形成される。ただし、コンタクトホール54は、ベース領域14およびウェル領域17に対応する領域には形成されない。
また、コンタクトホール54は、エミッタトレンチ部60を露出させるように形成される。ダミートレンチ部30と同様に、エミッタトレンチ部60のトレンチ内壁には、ベース領域14が露出してよい。エミッタ電極52は、コンタクトホール54を通り、エミッタトレンチ部60のトレンチ内まで形成される。
これによりエミッタ電極52は、半導体基板の表面に露出したベース領域14の表面だけでなく、エミッタトレンチ部60のトレンチ内壁に露出したベース領域14の側面とも接触することができる。従って、ベース領域14とのコンタクト抵抗を低下させることができる。
図2は、図1におけるa−a'断面の一例を示す図である。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。エミッタ電極52は、半導体基板10の表面に形成される。エミッタ電極52は、エミッタ端子53と電気的に接続される。
コレクタ電極24は、半導体基板10の裏面に形成される。コレクタ電極24は、コレクタ端子と電気的に接続される。エミッタ電極52およびコレクタ電極24は、金属等の導電材料で形成される。また本明細書において、基板、層、領域等の各部材のエミッタ電極52側の面を表面、コレクタ電極24側の面を裏面または底部と称する。また、エミッタ電極52とコレクタ電極24とを結ぶ方向を深さ方向と称する。
半導体基板10は、シリコン基板であってよく、炭化シリコン基板、窒化物半導体基板等であってもよい。半導体基板10の表面側には、P−型のベース領域14が形成される。また、N+型のエミッタ領域12が、ベース領域14の表面側における一部の領域に選択的に形成される。
また、半導体基板10は、N+型の蓄積領域16、N−型のドリフト領域18、N−型のバッファ領域20、P+型のコレクタ領域22、および、N+型のカソード領域82を更に有する。蓄積領域16は、ベース領域14の裏面側に形成される。蓄積領域16の不純物濃度は、ドリフト領域18の不純物濃度よりも高い。
蓄積領域16は、隣接するトレンチ間に形成される。例えばトランジスタ部70において蓄積領域16は、ダミートレンチ部30の本体部31およびゲートトレンチ部40の間に形成される。蓄積領域16は、本体部31およびゲートトレンチ部40の間の全領域を覆うように設けられてよい。蓄積領域16を設けることで、IE効果を高めて、オン電圧を低減することができる。
ドリフト領域18は、蓄積領域16の裏面側に形成される。バッファ領域20は、ドリフト領域18の裏面側に形成される。バッファ領域20の不純物濃度は、ドリフト領域18の不純物濃度よりも高い。バッファ領域20は、ベース領域14の裏面側から広がる空乏層が、コレクタ領域22およびカソード領域82に到達することを防ぐフィールドストップ層として機能してよい。
コレクタ領域22は、トランジスタ部70の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。カソード領域82は、ダイオード部80の領域において、バッファ領域20の裏面側に形成される。また、コレクタ領域22およびカソード領域82の裏面にはコレクタ電極24が設けられる。
半導体基板10の表面側には、1以上のゲートトレンチ部40、1以上のダミートレンチ部30(図2では、本体部31を示す)、および、1以上のエミッタトレンチ部60が形成される。各トレンチ部は、半導体基板10の表面から、ベース領域14を貫通して、ドリフト領域18に到達する。本例においてゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30は、半導体基板10の表面から、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト領域18に到達する。また、エミッタトレンチ部60は、半導体基板10の表面から、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト領域18に到達する。
ゲートトレンチ部40は、半導体基板10の表面側に形成されたゲートトレンチ46、絶縁膜42、ゲート導電部44およびゲート絶縁部37を有する。ゲートトレンチ46は、半導体基板10の表面から、エミッタ領域12、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト領域18まで形成される。
絶縁膜42は、ゲートトレンチ46の内壁を覆って形成される。絶縁膜42は、ゲートトレンチ46の内壁の半導体を酸化または窒化して形成してよい。ゲート導電部44は、ゲートトレンチ46の内部において絶縁膜42よりも内側に形成される。つまり絶縁膜42は、ゲート導電部44と半導体基板10とを絶縁する。ゲート導電部44は、ポリシリコン等の導電材料で形成される。
ゲート絶縁部37は、ゲート導電部44の上方に形成され、ゲート導電部44とエミッタ電極52とを絶縁する。本例のゲート絶縁部37は、ゲートトレンチ46内部に形成される。ゲート絶縁部37は、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、または、その他の絶縁材料を含む。ゲート絶縁部37の深さ方向における厚みは、絶縁膜42のゲートトレンチ46底部における厚みよりも大きくてよい。
本例において、ゲート絶縁部37の半導体基板10側の端面の少なくとも一部は、半導体基板10の表面と同じ高さである。一例として、ゲート絶縁部37の当該端面の全体が、半導体基板10の表面と同一面に形成されてよい。これにより、半導体基板10の表面の凹凸を低減して、半導体基板10の表面の上方に積層する構造を容易に形成できる。
ゲート導電部44は、少なくとも隣接するベース領域14と対向する領域を含む。それぞれのゲート導電部44は、ゲート端子51に電気的に接続される。本例では、図1に示したように突出部43においてゲート導電部44がゲート電極50と電気的に接続する。また、ゲート電極50がゲート端子51に電気的に接続する。ゲート端子51を介してゲート導電部44に所定の電圧が印加されると、ベース領域14のうちゲートトレンチ46に接する界面の表層にチャネルが形成される。
ダミートレンチ部30(図2の例では本体部31)は、半導体基板10の表面側に形成されたダミートレンチ38およびダミー絶縁部39を有する。図2においては、本体部31の構造を示す。枝部32も本体部31と同様の構造を有してよい。ダミートレンチ38は、半導体基板10の表面からエミッタ領域12、ベース領域14および蓄積領域16を貫通して形成される。
ダミー絶縁部39は、ダミートレンチ38の内部に設けられる。図2に示すように、ダミー絶縁部39は、ダミートレンチ38の底部から、ダミートレンチ38内の予め定められた高さまで充填されてよい。この場合、ダミートレンチ38の内部には、ポリシリコン等の導電材料が設けられない。このため、ダミートレンチ38内の導電材料が、半導体基板10のベース領域14等と導通してしまうこともない。このため、半導体装置100の信頼性を向上させることができる。
ダミートレンチ38の幅は、ゲートトレンチ46の幅より小さくてよい。これにより、ゲートトレンチ46内に絶縁膜42を形成するプロセスで、ダミートレンチ38内にダミー絶縁部39を充填することができる。なお、絶縁膜42と、ダミー絶縁部39とは、異なるプロセスで形成されてもよい。また、ダミートレンチ38の幅は、ゲートトレンチ46の幅と同一であってもよい。
ダミートレンチ38は、ゲートトレンチ46よりも浅く形成されてもよい。この場合、幅の小さいダミートレンチ38と、幅の大きいゲートトレンチ46とを、同一のエッチング工程で形成することができる。なお、ダミートレンチ38およびゲートトレンチ46は、異なるエッチング工程で形成されてもよい。また、ダミートレンチ38は、ゲートトレンチ46と同一の深さまで形成されてもよい。
ダミー絶縁部39は、ダミートレンチ38の全体に充填されてよく、ダミートレンチ38の一部分に充填されていてもよい。ダミー絶縁部39は、ダミートレンチ38の側壁にエミッタ領域12の少なくとも一部が露出するように、ダミートレンチ38内に充填されてよい。ダミー絶縁部39の上端は、深さ方向におけるエミッタ領域12の中間に設けられてよい。
上述したように、エミッタ電極52は、半導体基板10の表面の上方に形成され、エミッタ領域12の表面と接触する。本例のエミッタ電極52は、ダミー絶縁部39が設けられていないダミートレンチ38内の領域にも形成される。これにより、エミッタ電極52は、エミッタ領域12の表面と接触するとともに、ダミートレンチ38の側壁においても、エミッタ領域12と接触することができる。これにより、エミッタ電極52とエミッタ領域12とのコンタクト抵抗を低下させることができる。
なお、ダミートレンチ部30の構造は、図2の例に限定されない。ダミートレンチ部30は、ゲートトレンチ部40と同様に、ダミートレンチ38の内壁を覆う絶縁膜と、絶縁膜で囲まれたポリシリコン等の導電材料を有していてもよい。この場合、当該絶縁膜の信頼性を確保しなければならないが、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40が同様の構造を有するので、ダミートレンチ部30およびゲートトレンチ部40の一部分を同一のプロセスで形成できる。
エミッタ電極52は、ダミートレンチ38内に配置されたプラグ部36を有してよい。プラグ部36が、ダミートレンチ38の側壁に露出したエミッタ領域12と接触する。プラグ部36は、半導体基板10の表面の上方に形成されたエミッタ電極52の領域と同一の材料で形成されてよく、異なる材料で形成されてもよい。
一例として、プラグ部36はタングステンを含む材料で形成され、プラグ部36以外のエミッタ電極52はタングステンを含まない材料で形成される。プラグ部36をタングステンを含む材料で形成することで、微細なダミートレンチの内部にもプラグ部36を容易に形成することができる。
本例においてゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30の本体部31は、図2に示すように所定の配列方向において交互に配置される。また、各トレンチ部は一定の間隔で配置されてよい。ただし、各トレンチの配置は上記の例に限定されない。2つの本体部31の間に複数のゲートトレンチ部40が配置されてよい。また、それぞれの本体部31の間に設けられるゲートトレンチ部40の数は一定でなくともよい。
ダイオード部80は、トランジスタ部70と隣接した領域に設けられる。ダイオード部80は、トランジスタ部70と同一層のベース領域14、蓄積領域16、ドリフト領域18およびバッファ領域20を有する。ダイオード部80のバッファ領域20の裏面側にはカソード領域82が設けられる。また、ダイオード部80は、1以上のエミッタトレンチ部60を有する。また、ダイオード部80には、エミッタ領域12が形成されない。
エミッタトレンチ部60は、ベース領域14の表面側からベース領域14および蓄積領域16を貫通して、ドリフト領域18まで到達して形成される。それぞれのエミッタトレンチ部60は、ダミートレンチ部30と同様に、エミッタトレンチ68およびエミッタ絶縁部69を有する。エミッタトレンチ部60は、ダミートレンチ部30の本体部31と同一の構造を有してよい。
エミッタトレンチ68の側壁には、ベース領域14が露出してよい。エミッタ電極52は、エミッタトレンチ68の内部に配置されるプラグ部を有してよい。プラグ部が、エミッタトレンチ68の側壁に露出したベース領域14と接触する。このような構成により、エミッタ電極52と、ベース領域14とのコンタクト抵抗を低減することができる。
また本例において、当該断面におけるトランジスタ部70におけるトレンチ部の間隔と、ダイオード部80におけるエミッタトレンチ部60の間隔とは同一である。図2に示すように、トランジスタ部70においてゲートトレンチ部40と本体部31とが交互に配置されている場合、ゲートトレンチ部40と本体部31との間隔と、エミッタトレンチ部60どうしの間隔とが同一であってよい。また、エミッタトレンチ68に配置されるプラグ部の長さは、ダミートレンチ38に配置されるプラグ部36の長さと同一であってよい。
図3は、図1におけるb−b'断面の一例を示す図である。なお図3においては蓄積領域16を省略している。本例の半導体装置100は、当該断面において、半導体基板10、層間絶縁膜26、エミッタ電極52およびコレクタ電極24を有する。半導体基板10は、当該断面においてダミートレンチ部30の枝部32を有する。枝部32の構造および大きさは、図2に示した本体部31と同一であってよい。
本例の枝部32は、コンタクト領域15およびベース領域14を貫通して形成される。また、図3の例では一つのコンタクト領域15に枝部32が設けられているが、一つのコンタクト領域15に複数の枝部32が設けられてもよい。また、エミッタ領域12およびベース領域14を貫通する枝部32が設けられてもよい。
層間絶縁膜26は、ゲート電極50およびエミッタ電極52と、半導体基板10との間に形成される。層間絶縁膜26には、コンタクトホール54および55が形成される。
コンタクトホール54は、半導体基板10の表面において、ダミートレンチ部30(図3では枝部32)およびエミッタ領域12およびコンタクト領域15の少なくとも一部を露出させる。エミッタ電極52は、コンタクトホール54を通過して、ダミートレンチ部30、エミッタ領域12およびコンタクト領域15と接触する。
エミッタ電極52は、枝部32のダミートレンチ内において、コンタクト領域15と接触してよい。本例のエミッタ電極52は、枝部32のダミートレンチ内に配置されるプラグ部36を有する。枝部32および本体部31に挿入されるプラグ部36は一体に形成されてよい。
コンタクトホール55は、半導体基板10の表面において、ゲートトレンチ部40の突出部43の少なくとも一部を露出させる。コンタクトホール55により露出するゲートトレンチ部40のゲート絶縁部37には貫通孔が形成される。ゲート電極50は、ゲート電極50は、コンタクトホール55およびゲート絶縁部37の貫通孔を通過して、ゲート導電部44と接触する。ゲート電極50は、ゲート絶縁部37の貫通孔を通過するプラグ部56を有する。プラグ部56は、図2に示したプラグ部36と同一の材料で形成されてよい。
次に、図1から図3に示した半導体装置100の製造方法の一例を説明する。ただし、半導体装置100の製造方法は本例に限定されない。まず、ドリフト領域18と同一の導電型(本例ではN−型として説明する)の半導体基板10を準備する。
次に、半導体基板10の表面に所定のパターンのエッチングマスクを設け、ゲートトレンチ部40、ダミートレンチ部30およびエミッタトレンチ部60用の複数のトレンチを形成する。トレンチを形成した後、ゲートトレンチの内壁に絶縁膜を形成する。また、ダミートレンチおよびエミッタトレンチの内部に絶縁部を充填する。ゲートトレンチの絶縁膜と、ダミートレンチエミッタトレンチの絶縁部は、同一の工程で形成してよい。ゲートトレンチに絶縁膜を形成した後、ゲートトレンチの内部に導電材料を充填する。
次に、半導体基板の表面側からP型不純物を注入して、1100度程度の温度で2時間程度の熱処理を行い、半導体基板10の表面全体に、トレンチよりも浅いP型ベース領域14を形成する。次に、半導体基板10の表面側からN型不純物を注入して、ベース領域14より深く、トレンチよりも浅いN型蓄積領域16を形成する。例えば、加速電圧2.8MeV、5.0×1012/cm程度でリンをイオン注入することで、N型蓄積領域16を形成する。
次に、エミッタ領域12に対応する部分が開口したマスクを用いて、半導体基板10の表面側からN型不純物を選択的に注入する。これにより、P型ベース領域14の内部にN+型エミッタ領域12を選択的に形成する。
その後、半導体基板10の表面側に層間絶縁膜26を形成する。層間絶縁膜26は、ゲートトレンチ内において、導電部の上方にも形成される。ゲートトレンチ内に形成された層間絶縁膜26がゲート絶縁部37として機能する。ここで、ダミートレンチおよびエミッタトレンチの上部に形成された絶縁部を除去して、エミッタ領域12の側面をトレンチ内に露出させてよい。
また、ゲートトレンチ部40の突出部43において、ゲート絶縁部37に貫通孔を形成する。また、層間絶縁膜26にコンタクトホール54およびコンタクトホール55を形成する。そして、エミッタ電極52およびゲート電極50を形成する。プラグ部36およびプラグ部56を形成してから、半導体基板10の表面に各電極を形成してよい。
次に、半導体基板10の裏面側から例えば1.0×1014/cm程度でセレンをイオン注入した後、900度程度の温度で2時間程度の熱処理を行う。これにより、半導体基板10の裏面側にN+型のバッファ領域20を形成する。残った半導体基板10のN−型の領域がドリフト領域18になる。拡散係数の大きいセレンを用いることで、深い位置にバッファ領域20を形成できる。また、バッファ領域20を形成する前に、半導体基板10を研磨して、厚みを調整してもよい。
セレンのイオン注入に代えて、プロトンを異なるドーズ量で複数回イオン注入することで、N+型バッファ領域20を形成してもおい。これにより、不純物濃度が基板表面側から基板裏面側に向けて不純物濃度が増加するバッファ領域20を形成できる。
次に、半導体基板10の裏面側から例えば1.0×1013/cm以上、4.0×1013/cm以下のドーズ量でP型不純物をイオン注入する。これにより、半導体基板10の裏面側に、バッファ領域20よりも薄いP+型コレクタ領域22を形成する。P型不純物のドーズ量が1.0×1013/cm未満の場合、コレクタ領域とコレクタ電極とがオーミック接合できないので、好ましくない。また、ダイオード部80においては、カソード領域82を形成する。そして、半導体基板10の裏面側にコレクタ電極24等を適宜形成する。
図4は、半導体装置100の他の例を示す平面図である。本例における半導体装置100は、半導体基板の表面において、枝部32がエミッタ領域12の内部にも設けられている点で、図1の例と相違する。他の構造は、図1から図3に示した半導体装置100と同一であってよい。
本例において枝部32は、エミッタ領域12毎、および、コンタクト領域15毎に設けられる。エミッタ領域12に設けられた枝部32、および、コンタクト領域15に設けられた枝部32は、平行に設けられてよい。エミッタ領域12に設けられた枝部32は、ゲートトレンチ部40とは接続していない。つまり、エミッタ領域12において、枝部32とゲートトレンチ部40との間には、半導体の領域が残存する。当該領域がチャネル領域として機能する。エミッタ領域12に設けられた枝部32、および、コンタクト領域15に設けられた枝部32は同一の長さを有してよい。
このように、枝部32を形成することで、IE効果を高めることができる。また、エミッタ領域12において枝部32およびゲートトレンチ部40が離間していることで、チャネル領域を確保でき、チャネル密度を維持することができる。
図5は、半導体装置100の他の例を示す平面図である。本例における半導体装置100は、半導体基板の表面においてコンタクト領域15に設けられた枝部32が、ゲートトレンチ部40と接続している点で、図1から図4に示した半導体装置100と相違する。他の構造は、図1から図4に示したいずれかの半導体装置100と同一であってよい。なお、エミッタ領域12に設けられた枝部32は、ゲートトレンチ部40と接続しない。
このように枝部32を形成することで、IE効果を高めることができる。また、コンタクト領域15における枝部32をゲートトレンチ部40と接続することで、コーナー部の数を増加させることができ、更にIE効果を高めることができる。
なお、ダイオード部80における枝部62は、ゲートトレンチ部40と接続してよく、接続していなくともよい。また、一部の枝部62がゲートトレンチ部40と接続してよい。図5の例では、コンタクト領域15に設けられた枝部32と直線上に設けられた枝部62が、ゲートトレンチ部40に接続されている。
枝部62をゲートトレンチ部40に接続する場合、ゲートトレンチ部40およびダミートレンチ部30を異なる工程で形成してよい。例えば、ゲートトレンチ部40の内部にゲート導電部44を形成した後に、ゲートトレンチ46に接続するダミートレンチ38を形成してよい。ダミートレンチ38を形成した後に、ダミー絶縁部39を形成する。ダミー絶縁部39を形成する工程は、層間絶縁膜26を形成する工程と同一であってよい。
図6は、ダミートレンチ部30の他の例を示す平面図である。本例のダミートレンチ部30は、半導体基板の表面において、一つのコンタクト領域15の内部に複数の枝部32を有する。本例のダミートレンチ部30は、図1から図5に示したいずれの半導体装置100に適用してもよい。
1つのコンタクト領域15に設けられた枝部32の本数は、1つのエミッタ領域12に設けられた枝部32の本数より多くてよい。1つのエミッタ領域12には、1つの枝部32が設けられ、1つのコンタクト領域15には複数の枝部32が設けられてよい。
また、本体部31の延伸方向における、コンタクト領域15の幅は、エミッタ領域12の幅よりも大きくてよい。また、本体部31の延伸方向における、それぞれの枝部32の間隔P1は一定であってよい。枝部32は、コンタクト領域15およびエミッタ領域12の境界には形成されなくてよく、また、コンタクト領域15およびエミッタ領域12の境界上にも形成されてよい。
また、図1から図6に示したそれぞれの半導体装置100において、枝部32の長さ(D2−D1)は、本体部31とゲートトレンチ部40(すなわち、ゲートトレンチ46)との距離D2の半分以上であってよく、3/4以上であってもよい。枝部32とゲートトレンチ部40との距離D1は一定であってよく、枝部32毎に異なっていてもよい。エミッタ領域12に設けられた枝部32とゲートトレンチ部40との距離は、コンタクト領域15に設けられた枝部32とゲートトレンチ部40との距離より大きくてよい。
また、それぞれの枝部32の間隔P1は、本体部31とゲートトレンチ部40との距離D2より小さくてよい。間隔P1は、距離D2の半分以下であってよい。枝部32を高密度に形成することで、IE効果を更に高めることができる。
図7は、半導体基板10のa−a'断面の他の例を示す図である。図7においては、半導体基板10の表面近傍を示しており、他の部分を省略している。本例の半導体装置100は、2つのゲートトレンチ部40の間に、複数の本体部31を有する。他の構造は、図1から図6に示したいずれかの半導体装置100と同一であってよい。このような構成により、更にIE効果を高めることができる。
複数の本体部31は、同一の間隔で配列されてよい。また、本体部31とゲートトレンチ部40との間隔は、本体部31どうしの間隔と同一であってよく、より広くてもよい。本体部31とゲートトレンチ部40との間隔を広くすることで、製造ばらつき等が生じてもチャネル領域を残存させることができる。
図8は、半導体基板10のa−a'断面の他の例を示す図である。図7においては、半導体基板10の表面近傍を示しており、他の部分を省略している。本例の半導体装置100は、ダミートレンチ部30の底部(図8では、本体部31におけるダミートレンチ38の底部)と隣接する領域に、ベース領域14と分離したP+型のフローティング領域90を更に有する。他の構造は、図1から図7に示したいずれかの半導体装置100と同一であってよい。
フローティング領域90は、本体部31に沿って形成され、枝部32には形成されなくてよい。2つのゲートトレンチ部40を結ぶ方向におけるフローティング領域90の幅は、本体部31の幅よりも大きくてよい。フローティング領域90の幅は、2つのゲートトレンチ部40の距離の半分以上であってよい。フローティング領域90と、ゲートトレンチ部40との距離は、枝部32と、ゲートトレンチ部40との距離よりも大きくてよい。
また、フローティング領域90の底部は、ゲートトレンチ部40の底部よりも半導体基板10の表面から見て深い位置に設けられてよい。本体部31の底部は、ゲートトレンチ部40の底部よりも浅い位置に設けられてよい。フローティング領域90を設けることで、IE効果を更に高めることができる。
また、図7に示したように、2つのゲートトレンチ部40の間に複数の本体部31が設けられる場合、それぞれの本体部31の底部にフローティング領域90が形成されてよい。それぞれの本体部31のフローティング領域90は互いに分離していてよく、接続されていてもよい。
図9は、半導体基板10のb−b'断面の他の例を示す図である。本例の半導体装置100は、深さの異なる枝部32を有する。他の構造は、図1から図8に示したいずれかの半導体装置100と同一であってよい。
本体部31の延伸方向においてウェル領域17に最も近い位置に設けられた枝部32−1のダミートレンチは、他の枝部32−2のダミートレンチよりも深い位置まで形成されてよい。例えば枝部32−1のダミートレンチは、ウェル領域17の底部よりも深い位置まで形成される。
枝部32−1のダミートレンチの幅は、他の枝部32−2のダミートレンチの幅より大きくてよい。これにより、同一の工程で、深さの異なる枝部32を形成することができる。また、枝部32−1は、ゲートトレンチ部40と接続してもよい。これにより、ウェル領域17と、活性領域のエミッタ領域12等とを、深いダミートレンチで分離することができる。枝部32−1は、絶縁材料で充填されていることが好ましい。
図10は、半導体装置100の他の例を示す平面図である。本例における半導体装置100は、半導体基板の表面において、ゲートトレンチ部40にも枝部45が設けられている点で、図1から図9の例と相違する。他の構造は、図1から図9に示したいずれかの半導体装置100と同一であってよい。
本例の枝部45は、ゲートトレンチ部40の他の部分と同一の構造を有しており、ゲートトレンチ部40の他の部分と同一の深さで形成される。例えば枝部45は、ゲートトレンチ46、絶縁膜42、ゲート導電部44およびゲート絶縁部37を有する。枝部45は、ゲートトレンチ部40の所定の箇所から、ダミートレンチ部30の延伸方向とは異なる方向に延伸して設けられる。一例として、枝部45は、ゲートトレンチ部40から、当該延伸方向と垂直な方向に延伸して設けられる。また枝部45は、ゲートトレンチ部40から、ダミートレンチ部30に向かう方向に延伸する。ただし枝部45は、ダミートレンチ部30には接触しない範囲で形成される。
本例におけるダミートレンチ部30の枝部32は、平面図においてエミッタ領域12内に形成される。また、ゲートトレンチ部40の枝部45は、平面図においてコンタクト領域15内に形成される。枝部32および枝部45は、ダミートレンチ部30の本体部31の延伸方向において交互に設けられてよい。このような構造により、IE効果を更に高めることができる。
図11は、半導体装置100のe−e'断面を示す図である。なお図11においては蓄積領域16を省略している。本例の半導体装置100は、図4に示した例に対して、枝部45を更に備える点で相違し、且つ、枝部32の位置が相違する。他の構造は、図4に示した例と同一である。なお図3においては蓄積領域16を省略している。
ゲートトレンチ部40の枝部45は、半導体基板10の表面からコンタクト領域15を貫通して形成される。枝部45は、ベース領域14を更に貫通する。枝部45は、蓄積領域16を更に貫通してよい。
ダミートレンチ部30の枝部32は、半導体基板10の表面からエミッタ領域12を貫通して形成される。枝部32は、ベース領域14を更に貫通する。枝部32は、蓄積領域16を更に貫通してよい。枝部32は、枝部45よりも浅く形成されてよい。また枝部32および枝部45は、ウェル領域17よりも浅く形成されてよい。
図12は、比較例に係る半導体装置200の構成を示す図である。半導体装置200は、トランジスタ部270およびダイオード部280を有する。また半導体装置200の表面側には、ゲート電極250、エミッタ電極252、ゲートトレンチ部240、ダミートレンチ部230、エミッタトレンチ部260、ウェル領域217、エミッタ領域212、ベース領域214、コンタクト領域215、コンタクトホール226、228、249、254およびポリシリコン層221、225、248を有する。
ダミートレンチ部230は、直線状に形成され、枝部を有さない。このため、IE効果を高めることが比較的に困難である。これに対して半導体装置100は、ダミートレンチ部30が枝部32を有するので、IE効果を容易に高めることができる。
図13は、図12におけるc−c'断面を示す。半導体装置200は、当該断面において、半導体基板210、エミッタ電極252、絶縁部238およびコレクタ電極224を有する。また、ゲート端子251がゲート導電部244に電気的に接続し、エミッタ端子253がエミッタ電極252に電気的に接続する。
半導体基板10には、ゲートトレンチ部240、ダミートレンチ部230、エミッタトレンチ部260、エミッタ領域212、ベース領域214、蓄積領域216、ドリフト領域218、バッファ領域220、コレクタ領域222およびカソード領域282が形成される。ゲートトレンチ部240は絶縁膜242およびゲート導電部244を有する。ダミートレンチ部230は、絶縁膜232およびダミー導電部234を有する。エミッタトレンチ部260は、絶縁膜262およびエミッタ導電部264を有する。
半導体装置200は、ダミートレンチ部230にダミー導電部234が設けられるので、ダミー導電部234が半導体基板10の半導体領域と電気的に接続しないように、絶縁膜232の絶縁信頼性を試験することが好ましい。一方で、図2に示した半導体装置100によれば、ダミートレンチ部30にダミー導電部が設けられないので、ダミー絶縁部39の絶縁信頼性を試験しなくてよい。
半導体装置200は、ダミートレンチ部230のトレンチの側壁にエミッタ領域212が露出しない。このため、エミッタ電極252と、エミッタ領域212とは、半導体基板210の表面でのみ接触する。半導体装置200を微細化すると、半導体基板210の表面に露出するエミッタ領域212の面積が小さくなり、エミッタ電極252とエミッタ領域212とのコンタクト抵抗が増大してしまう。
また、半導体装置200は、絶縁部238が半導体基板210の表面に形成される。この場合、ゲート導電部244とエミッタ電極252とを確実に絶縁するために、絶縁部238は、ゲートトレンチ部240よりも広い範囲を覆って設けられる。つまり、絶縁部238は、エミッタ領域212の表面の一部を覆ってしまう。このため、半導体基板210の表面に露出するエミッタ領域212の面積は更に小さくなる。従って、半導体装置200においては、半導体装置の微細化と、低いオン電圧とを両立することが困難である。
これに対して図2に示した半導体装置100によれば、エミッタ電極52が、エミッタ領域12の表面および側面と接触することができる。このため、半導体装置100を微細化しても、エミッタ電極52とエミッタ領域12とのコンタクト抵抗を十分小さくすることができる。
また、図2に示した半導体装置100によれば、ゲート絶縁部37がゲートトレンチ内に形成されるので、ゲート絶縁部37がエミッタ領域12の表面を覆わない。このため、エミッタ電極52およびエミッタ領域12との接触面積を大きくすることができる。
図14は、図12におけるd−d'断面を示す。半導体装置200は、当該断面において、半導体基板210、エミッタ電極252、ゲート電極250、コレクタ電極224、ポリシリコン層221、ポリシリコン層248および絶縁部238を備える。
ポリシリコン層221およびポリシリコン層248は、半導体基板210の表面に形成され、各トレンチ内の導電部と、エミッタ電極252またはゲート電極250とを接続する。半導体装置200は、半導体基板210の表面に選択的にポリシリコン層221およびポリシリコン層248を有する。このため、半導体基板210の表面に凹凸が生じてしまい、絶縁部238等の半導体基板210の表面の上方に形成される層の形成が容易ではなくなる。
これに対して図2および図3に示した半導体装置100によれば、エミッタ電極252およびゲート電極250が、各トレンチ内の導電部と直接接触するので、半導体基板10の表面にポリシリコン層を設けなくともよい。このため、半導体基板10の表面に凹凸を低減することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
なお、特許請求の範囲または明細書における「上」および「上方」と、「下」および「下方」とは、互いに逆の方向を指す。ただし、「上」および「上方」の用語は、重力方向と逆向きの方向に限定されない。また、「下」および「下方」の用語は、重力方向に限定されない。例えば、電気機器に実装された半導体装置において、ゲート電極等が、半導体基板の地面側の表面に配置されるような場合であっても、当該半導体装置が本発明に含まれうることは明らかである。
10・・・半導体基板、12・・・エミッタ領域、14・・・ベース領域、15・・・コンタクト領域、16・・・蓄積領域、17・・・ウェル領域、18・・・ドリフト領域、20・・・バッファ領域、22・・・コレクタ領域、24・・・コレクタ電極、26・・・層間絶縁膜、30・・・ダミートレンチ部、31・・・本体部、32・・・枝部、36・・・プラグ部、37・・・ゲート絶縁部、38・・・ダミートレンチ、39・・・ダミー絶縁部、40・・・ゲートトレンチ部、41・・・対向部、42・・・絶縁膜、43・・・突出部、44・・・ゲート導電部、45・・・枝部、46・・・ゲートトレンチ、50・・・ゲート電極、51・・・ゲート端子、52・・・エミッタ電極、53・・・エミッタ端子、54・・・コンタクトホール、55・・・コンタクトホール、56・・・プラグ部、60・・・エミッタトレンチ部、61・・・本体部、62・・・枝部、68・・・エミッタトレンチ、69・・・エミッタ絶縁部、70・・・トランジスタ部、80・・・ダイオード部、82・・・カソード領域、90・・・フローティング領域、100・・・半導体装置、200・・・半導体装置、210・・・半導体基板、212・・・エミッタ領域、214・・・ベース領域、215・・・コンタクト領域、216・・・蓄積領域、217・・・ウェル領域、218・・・ドリフト領域、220・・・バッファ領域、221・・・ポリシリコン層、222・・・コレクタ領域、224・・・コレクタ電極、225・・・ポリシリコン層、226・・・コンタクトホール、228・・・コンタクトホール、230・・・ダミートレンチ部、232・・・絶縁膜、234・・・ダミー導電部、238・・・絶縁部、240・・・ゲートトレンチ部、242・・・絶縁膜、244・・・ゲート導電部、248・・・ポリシリコン層、249・・・コンタクトホール、250・・・ゲート電極、251・・・ゲート端子、252・・・エミッタ電極、253・・・エミッタ端子、254・・・コンタクトホール、260・・・エミッタトレンチ部、262・・・絶縁膜、264・・・エミッタ導電部、270・・・トランジスタ部、280・・・ダイオード部、282・・・カソード領域

Claims (21)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の表面の上方に設けられたゲート電極およびエミッタ電極と、
    前記半導体基板の裏面に設けられたコレクタ電極と、
    前記半導体基板の表面に形成され、予め定められた延伸方向に延伸している本体部と、前記半導体基板の表面に形成され、前記本体部から前記延伸方向とは異なる方向に延伸している1以上の枝部とを含むダミートレンチ部と、
    前記半導体基板の表面に形成され、前記ゲート電極と接続されたゲートトレンチ部と、
    を備え、
    前記半導体基板は、前記半導体基板の表面から見て順番に設けられた第1導電型のエミッタ領域と、第2導電型のベース領域と、第1導電型のドリフト領域と、第2導電型のコレクタ領域とを有し、
    前記エミッタ領域は前記エミッタ電極に接触し、前記コレクタ領域は前記コレクタ電極に接触し、
    前記ダミートレンチ部は、
    前記半導体基板の表面から前記エミッタ領域および前記ベース領域を貫通しているダミートレンチと、
    前記ダミートレンチ内に設けたダミー絶縁部と
    を有する半導体装置。
  2. 前記ダミー絶縁部が、前記ダミートレンチの底部から、前記ダミートレンチ内の予め定められた高さまで充填されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記枝部は、前記本体部の前記延伸方向とは直交する方向に延伸している
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲートトレンチ部は、
    前記半導体基板の前記エミッタ領域および前記ベース領域を貫通しているゲートトレンチと、
    前記ゲートトレンチの内部に設けたゲート導電部と
    を有し、
    前記ダミートレンチの前記本体部は、前記ゲートトレンチと対向して設けられ、
    前記ダミートレンチの前記枝部は、前記ゲートトレンチに向かって延伸して設けられ、
    前記ダミートレンチの少なくとも一部の前記枝部は、前記ゲートトレンチと接していない
    請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板は、前記ベース領域と接続されており、前記ベース領域よりも不純物濃度が高く、且つ、前記半導体基板の表面に露出する第2導電型のコンタクト領域を更に有し、
    前記枝部の少なくとも一部は、前記半導体基板の表面において前記コンタクト領域の内部に設けられている
    請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ダミートレンチの少なくとも一部の前記枝部は、前記半導体基板の表面において前記エミッタ領域の内部に設けられ、
    前記半導体基板の表面において前記エミッタ領域の内部に設けられた前記枝部は、前記ゲートトレンチと接していない
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記エミッタ領域および前記コンタクト領域は、前記半導体基板の表面において、前記ゲートトレンチ部および前記ダミートレンチ部に挟まれる領域に、前記延伸方向に沿って交互に設けられ、
    前記半導体基板の表面において、前記コンタクト領域に設けられた前記枝部の本数は、前記エミッタ領域に設けられた前記枝部の本数よりも多い
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記本体部の前記延伸方向における、それぞれの前記枝部の間隔は一定である
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記枝部の長さは、前記ダミートレンチの前記本体部と前記ゲートトレンチとの距離の半分以上である
    請求項4から8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記本体部の前記延伸方向における、それぞれの前記枝部の間隔は、前記本体部と前記ゲートトレンチとの距離より小さい
    請求項4から9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記ダミートレンチは、前記ゲートトレンチよりも浅い位置まで形成されている
    請求項4から10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記ダミートレンチの幅は、前記ゲートトレンチの幅よりも小さい
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記半導体基板は、前記ベース領域の裏面側に設けられ、前記半導体基板よりも不純物濃度が高い第1導電型の蓄積領域を更に有し、
    前記ダミートレンチは、前記蓄積領域を更に貫通している
    請求項4から12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体基板は、前記ダミートレンチの底部と隣接する領域に、前記ベース領域と分離した第2導電型のフローティング領域を更に有する
    請求項4から13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記フローティング領域の底部は、前記ゲートトレンチの底部よりも深い位置に設けられる請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体基板は、前記半導体基板の表面において前記エミッタ領域の外側に設けられ、前記ベース領域よりも不純物濃度の高い第2導電型のウェル領域を更に有し、
    前記延伸方向において前記ウェル領域に最も近い位置に設けられる前記枝部の前記ダミートレンチは、他の前記枝部の前記ダミートレンチよりも深い位置まで形成されている
    請求項4から15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記ウェル領域に最も近い前記枝部の前記ダミートレンチの幅は、他の前記枝部の前記ダミートレンチの幅よりも大きい
    請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記ダミー絶縁部は、前記ダミートレンチの側壁に前記エミッタ領域の少なくとも一部が露出するように、前記ダミートレンチ内に充填されており、
    前記エミッタ電極は、前記ダミートレンチの側壁においても前記エミッタ領域と接触する
    請求項4から17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記ゲートトレンチ部は、前記ゲートトレンチの内部において前記ゲート導電部の上方に設けられ、前記エミッタ電極と前記ゲート導電部とを絶縁するゲート絶縁部を更に有する
    請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記ゲートトレンチ部は、前記延伸方向とは異なる方向に延伸している1以上の枝部を含む
    請求項4に記載の半導体装置。
  21. 前記ダミートレンチ部の前記枝部は、前記半導体基板の表面から前記エミッタ領域および前記ベース領域を貫通している
    請求項1から20のいずれか一項に記載の半導体装置。
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