JP6665411B2 - 縦型mosfet - Google Patents

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Description

本発明は、縦型MOSFETに関する。
従来、縦型MOSFETはソース電極とドレイン電極との間にショットキーバリアダイオード(Schottky Barrier Diode(以降ではSBDと略記する。))を設けていた(例えば、特許文献1参照)。ただし、特許文献1では、ソース電極からドレイン電極に至る経路を1つのSBDとすることを特徴としている。具体的には、p型チャネルコンタクト領域を200nm以下と薄くすることにより、ソース電極からドレイン電極に至る経路には1つのSBDのみが存在して、pn接合ダイオードが存在しない(特許文献1の段落0038および図1等)。また、MOSFETを設けた領域とSBDを設けた領域とを異なる領域に作成していた(例えば、特許文献2参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2011−009387号公報
[特許文献2] 特開2009−194127号公報
p型ウェルを有する縦型MOSFETにおいては、当該p型ウェルとn型ドリフト層との間にpn接合の寄生ダイオードが存在する。このため、逆電圧印加時において、当該寄生ダイオードに順電流が流れて、バンドギャップエネルギー相当の光が発生する場合がある。この場合、チャネル領域の欠陥が拡張することによりオン抵抗が上昇する問題、発生した光によりゲート絶縁膜中に欠陥が発生する問題、および、深い準位にトラップされた電荷が励起されて放出されることにより閾値電圧が変化する問題がある。特に、直接遷移型のGaN(窒化ガリウム)では発光効率が高いので、発光強度が強くなる。
本発明の第1の態様においては、縦型MOSFETであって、表面側に第1導電型ウェルを有する第2導電型の半導体基板と、第1導電型ウェルよりも表面側に設けられたソース電極と、第1導電型ウェルとソース電極との間に電気的に接続され、第2導電型の半導体基板と第1導電型ウェルとが形成する第1の寄生ダイオードとは逆向きである、追加ダイオードとを備える縦型MOSFETを提供する。
縦型MOSFETは、第1導電型ウェルにおいて第2導電型ソース領域をさらに備えてよい。第2導電型ソース領域と第1導電型ウェルとにより形成される第2の寄生ダイオードの内蔵電位は、追加ダイオードの内蔵電位よりも大きくてよい。追加ダイオードの内蔵電位は、2V以下であってよい。
半導体基板は、シリコンよりもエネルギーバンドギャップが大きな半導体で形成されてよい。半導体基板は、三族窒化物を有する半導体で形成されてよい。半導体基板は、シリコンカーバイドおよび窒化ガリウムのいずれかで形成されてもよい。
縦型MOSFETは、第2導電型の半導体基板の裏面側にドレイン電極と、ドレイン電極にカソードが、ソース電極にアノードがそれぞれ電気的に接続された還流ダイオードとをさらに備えてよい。追加ダイオードは、還流ダイオードの順電圧よりも大きい逆耐圧を有してよい。
追加ダイオードの逆耐圧は、5Vから10Vの間の値であってよい。追加ダイオードは、第1導電型ウェル中に形成された第1導電型コンタクト領域とソース電極に電気的に接続する金属領域とのショットキーバリアダイオードであってよい。縦型MOSFETは、第1導電型コンタクト領域に接して設けられた第1導電型半導体領域であるバリア高制御層と、高バリア制御層と、ソース電極に電気的に接続する金属領域との間に設けられたバリア金属層とをさらに備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施例における縦型MOSFET100の断面を示す図である。 図2(A)は、縦型MOSFET100における寄生NPNトランジスタ78を示す図である。図2(B)は、縦型MOSFET100において寄生NPNトランジスタ78を明示した等価回路を示す図である。 図3(A)は、寄生NPNトランジスタ78がSiで形成されている場合を示す図である。図3(B)は、寄生NPNトランジスタ78がSiCまたはGaN等で形成されている場合を示す図である。 第1実施例における縦型MOSFET100の等価回路を示す図である。 第2実施例における縦型MOSFET110の断面を示す図である。 第3実施例における縦型MOSFET120の断面を示す図である。 第3実施例における縦型MOSFET120の等価回路を示す図である。 第4実施例における縦型MOSFET130の断面を示す図である。 第5実施例における縦型MOSFET140の断面を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本明細書において、ゲート電極21が設けられる側の半導体基板10の面を表面12と称し、表面12とは反対側の半導体基板10の面を裏面14と称する。また、裏面14から表面12に向かう方向を表面方向と称し、表面12から裏面14に向かう方向を裏面方向と称する。層または膜の表面方向の側の面を表面側と称し、裏面方向の側の面を裏面側と称する。なお、本明細書では、第1導電型はp型であり、第2導電型はn型である。ただし、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型であってもよい。
図1は、第1実施例における縦型MOSFET100の断面を示す図である。縦型MOSFET100は、半導体基板10に形成される。半導体基板10は、シリコンよりもエネルギーバンドギャップが大きな半導体で形成される。本例の半導体基板10はGaNである。ただし、半導体基板10は、シリコンカーバイド(SiC)および窒化ガリウム(GaN)のいずれかで形成されてよい。
また、他の例においては、半導体基板10は、三族窒化物を有する半導体で形成されてよい。例えば、AlGa1−xN(窒化アルミニウムガリウム)、InGa1−yN(窒化インジウムガリウム)、または、AlInGa(1−x−y)N(窒化アルミニウムインジウムガリウム)であってよい。なお、xおよびyはそれぞれ、1<x<0、および、1<y<0を満たす実数である。
縦型MOSFET100は、ドリフト層16、ドレイン層18、ゲート電極21、ゲート絶縁膜22、ソース電極31、第1導電型コンタクト領域52および第2導電型ソース領域54を有する。ゲート電極21、ソース電極31およびドレイン電極41は、それぞれゲート端子20、ソース端子30およびドレイン端子40に接続される。
半導体基板10は、第2導電型の半導体基板である。本例の半導体基板10は、n型GaNの半導体基板である。ドリフト層16は第2導電型の半導体層であり、本例ではn型GaN層である。ドレイン層18は、第2導電型を有する。ドレイン層18は、ドリフト層16の裏面側に形成される。本例のドレイン層18は、n型GaN層である。ドレイン層18は、ドリフト層16よりもn型の不純物を単位体積当たり多く含む。
GaNを用いる場合、n型不純物はSi(シリコン)、O(酸素)またはGe(ゲルマニウム)であってよく、p型不純物はMg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)またはBe(ベリリウム)であってよい。なお、半導体基板10は第2導電型のSiCとしてもよい。SiCを用いる場合、n型不純物はP(リン)またはN(窒素)であってよく、p型不純物はAl(アルミニウム)またはB(ボロン)であってよい。
半導体基板10は、表面側に複数の第1導電型ウェル50を有する。第1導電型ウェル50は、ドリフト層16の表面側に形成されたp型GaNの領域である。第1導電型コンタクト領域52および第2導電型ソース領域54も、ドリフト層16の表面側に設けられる。第1導電型ウェル50は、ドリフト層16と第1導電型コンタクト領域52および第2導電型ソース領域54とを分離する。
半導体基板10は、第1導電型ウェル50において第1導電型コンタクト領域52を有する。第1導電型コンタクト領域52は、p型GaNの領域である。第1導電型コンタクト領域52は、第1導電型ウェル50よりもp型の不純物を単位体積当たり多く含む。
第1導電型ウェル50の裏面方向の深さは200nmよりも大きい。また、第1導電型ウェル50の深さは、400nm以上または600nm以上であってよい。本例の第1導電型ウェル50の裏面方向の深さは1μmである。
半導体基板10のドリフト層16と第1導電型ウェル50とは第1の寄生ダイオード72を形成する。第1の寄生ダイオード72は、半導体基板10をカソードとし、第1導電型ウェル50をアノードとするpn接合型のダイオードである。
半導体基板10は、第1導電型ウェル50において第2導電型ソース領域54を備える。第2導電型ソース領域54は、第1導電型コンタクト領域52に接するn型GaNの領域である。第1導電型ウェル50は、第1導電型コンタクト領域52および第2導電型ソース領域54を囲んで設けられる。
第2導電型ソース領域54と第1導電型ウェル50とは、第2の寄生ダイオード74を形成する。第2の寄生ダイオード74は、第2導電型ソース領域54をカソードとし、第1導電型ウェル50をアノードとするpn接合型のダイオードである。
ソース電極31は、第1導電型ウェル50よりも表面側に設けられる。より具体的には、ソース電極31は、第2導電型ソース領域54に接して、第2導電型ソース領域54よりも表面側に設けられる。ソース電極31は、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、Ti‐Al(チタンアルミニウム)およびNi(ニッケル)などであってよい。
第2導電型ソース領域54とソース電極31とは、追加ダイオード70を構成する。追加ダイオード70は、第1導電型ウェル50とソース電極31との間に電気的に接続され、第1の寄生ダイオード72とは逆向きのダイオードである。
本例の追加ダイオード70は、第1導電型コンタクト領域52とソース電極31に電気的に接続する金属領域とのSBDである。金属領域は、本例ではソース電極31であるが、他の例ではソース電極31以外の金属も含んでよい。
追加ダイオード70は、逆電圧印加時に第1の寄生ダイオード72に順電流を流さない程度の逆耐圧を有する。一例において、追加ダイオード70の逆耐圧は、5Vから10Vの間の値であってよい。なお、ソース電極31にドレイン電極41よりも高い電圧が印加される場合を、逆電圧(逆バイアス)が印加されると称する。また、ドレイン電極41にソース電極31よりも高い電圧が印加される場合を、順バイアスが印加されると称する。
通常のMOSFETにおいては、第1導電型コンタクト領域52とソース電極31とはオーミック接続される。これに対して、本例では、追加ダイオード70が5Vから10Vの逆耐圧を有する。それゆえ、逆電圧印加時に、第1の寄生ダイオード72に順電流が流れることを防ぐことができる。よって、第1の寄生ダイオード72に順電流が流れて、バンドギャップエネルギー相当の光が発生することを防ぐことができる。
追加ダイオード70と第2の寄生ダイオード74とは並列に接続される。カソードは共にソース電極31に接続され、アノードは共に第1導電型ウェル50に接続される。第2の寄生ダイオード74の内蔵電位は、追加ダイオード70の内蔵電位よりも大きい。本例では、第2の寄生ダイオード74の内蔵電位は3.0〜3.4Vである。また、追加ダイオード70の内蔵電位は、2V以下である。具体的には、追加ダイオード70の内蔵電位は、1.0〜2.0Vである。それゆえ、順バイアスが印加されると、第2の寄生ダイオード74ではなく追加ダイオード70が電流を通す。本例では、半導体基板10としてはシリコンを採用することはできず、半導体基板10はシリコンよりもエネルギーバンドギャップが大きな半導体でなければならない。
ゲート電極21は、ドリフト層16よりも表面側に設けられる。ゲート絶縁膜22は、ゲート電極21とドリフト層16との間に設けられる。ゲート電極21に所定の電圧が印加されると、ゲート電極21の直下における第1導電型ウェル50にチャネルが形成され、第2導電型ソース領域54とドリフト層16とが導通する。
ドレイン電極41は、第2導電型の半導体基板10の裏面側に形成される。具体的には、ドレイン電極41は、半導体基板10のドレイン層18の裏面側に形成される。ドレイン電極41は、アルミニウムを、ドレイン層18の裏面側に蒸着またはスパッタすることで形成されてよい。
図2Aは、縦型MOSFET100における寄生NPNトランジスタ78を示す図である。ドリフト層16、第1導電型ウェル50および第1導電型コンタクト領域52、ならびに、第2導電型ソース領域54は、寄生NPNトランジスタ78を構成する。ドリフト層16および第2導電型ソース領域54は、寄生NPNトランジスタ78のエミッタ(E)およびコレクタ(C)としてそれぞれ機能する。第1導電型ウェル50および第1導電型コンタクト領域52は、寄生NPNトランジスタ78のベース(B)として機能する。
図2Bは、縦型MOSFET100において寄生NPNトランジスタ78を明示した等価回路を示す図である。エミッタ(E)はソース端子30に、コレクタ(C)はドレイン端子40に、それぞれ電気的に接続する。ベース(B)は追加ダイオード70のアノードに接続する。追加ダイオード70のカソードは、エミッタ(E)に電気的に接続する。なお、コレクタ(C)およびベース(B)は第1の寄生ダイオード72を構成し、エミッタ(E)およびベース(B)は第2の寄生ダイオード74を構成する。
図3Aは、寄生NPNトランジスタ78がSiで形成されている場合を示す図である。図3Bは、寄生NPNトランジスタ78がSiCまたはGaN等で形成されている場合を示す図である。なお、図3Aおよび図3Bにおいては、ドレイン端子40に正バイアスを印加し、ソース端子30に負バイアスを印加した場合を示す。
ドレイン端子40からソース端子30には正バイアスが印加されていることに起因して、追加ダイオード70にはリーク電流が流れる。リーク電流が流れるにつれて、ベース(B)の電位は1.0V程度まで高くなる。
半導体基板10がシリコンである場合、第2の寄生ダイオード74の内蔵電位は、0.8〜1.0V程度である。それゆえ、ベース(B)の電位は1.0V程度になると、寄生NPNトランジスタ78を介してドレイン端子40からソース端子30に電流が流れてしまうために、耐圧が低下してしまう。これは別の見方をすると、ベースがオープンとなったNPNトランジスタのオープンベース耐圧が、ベースショート耐圧よりも低下してしまう状態と同じ現象である。
半導体基板10がSiCまたはGaN等である場合、第2の寄生ダイオード74の内蔵電位は、3.0〜3.4V程度となる。それゆえ、ベース(B)の電位が1.0V程度になっても、寄生NPNトランジスタ78は導通しない。これにより、実効的にベースはエミッタに短絡された状態を保つことができるので、半導体基板10がSiCまたはGaN等である場合は耐圧の低下がない。前述と同じ見方をすると、寄生NPNトランジスタ78は、ベースショートされたNPNトランジスタであるので、耐圧の低下がないと理解することができる。
図4は、第1実施例における縦型MOSFET100の等価回路を示す図である。追加ダイオード70と第2の寄生ダイオード74とは並列に接続される。追加ダイオード70および第2の寄生ダイオード74のカソードはソース端子30に接続され、アノードは第1の寄生ダイオード72のアノードに接続される。第1の寄生ダイオード72のカソードはドレイン端子40に接続する。上述の様に、追加ダイオード70は第1の寄生ダイオード72に順電流が流れることを防ぐ。これにより、第1の寄生ダイオード72にバンドギャップエネルギー相当の光が発生することを防ぐことができる。
図5は、第2実施例における縦型MOSFET110の断面を示す図である。本例の縦型MOSFET110は、バリア金属層32、オーミック金属層34およびバリア高制御層56を備える。係る点で、第1実施例と異なる。他の点は第1実施例と同じである。
バリア高制御層56は、第1導電型コンタクト領域52に接して設けられた第1導電型半導体領域である。バリア高制御層56は、バリア高制御層56よりも表面側に設けられるバリア金属層32とのショットキーバリアの高さを調整する層である。つまり、バリア高制御層56は、第1導電型ウェル50の仕事関数を調整する層である。バリア高制御層56は、第1導電型コンタクト領域52よりも低い濃度の第1導電型の不純物を有してよい。本例のバリア高制御層56は、p型GaNの層である。
バリア金属層32は、バリア高制御層56と、ソース電極31に電気的に接続する金属領域との間に設けられる。当該金属領域は、本例ではソース電極31であるが、他の例ではソース電極31以外の金属も含んでよい。バリア金属層32は、金属領域のフェルミ準位とバリア高制御層56の伝導体の底のエネルギー準位との差であるバリアハイトを調整する。
オーミック金属層34は、ソース電極31と第2導電型ソース領域54とのオーミック接合する層である。オーミック金属層34は、半導体基板10がGaNの場合にはTi、AlまたはTi‐Alであってよく、半導体基板10がSiCの場合にはNiであってよい。オーミック金属層34により、ソース電極31と第2導電型ソース領域54とのオーミック性を調整することができる。
なお、ソース電極31、バリア金属層32およびオーミック金属層34は、ともに同一の金属であっておもよい。つまり、ソース電極31、バリア金属層32およびオーミック金属層34は全て、Ti、AlまたはTi‐Alであってよい。この場合、Ti、AlまたはTi‐Alと第2導電型ソース領域54との接触領域がオーミック金属層34となり、Ti、AlまたはTi‐Alとバリア高制御層56との接触領域がバリア金属層32となる。これにより、オーミック金属層34およびバリア金属層32を別途作成する場合と比較して、縦型MOSFET110の製造が容易になる。
図6は、第3実施例における縦型MOSFET120の断面を示す図である。本例の縦型MOSFET120は、還流ダイオード80を備える。本例において、追加ダイオード70の逆耐圧は、還流ダイオード80に応じて調整してよい。係る点で第1実施例と異なる。他の点は第1実施例と同じである。
還流ダイオード80は、FWD(Free Wheel Diode)とも称される。還流ダイオード80のカソードはドレイン電極41に、アノードはソース電極31にそれぞれ電気的に接続される。還流ダイオード80は、縦型MOSFET120をターンオフした場合に、サージ電流を導通させる経路となる。これにより、ターンオフ時のサージ電流により縦型MOSFET120が破壊されることを防ぐことができる。なお、ターンオフにより、ソース電極31およびドレイン電極41には、逆電圧(逆バイアス)が印加される。
追加ダイオード70は、還流ダイオード80の順電圧よりも大きい逆耐圧を有する。追加ダイオードの逆耐圧の下限値は、還流ダイオード80の順電圧との関係で定められてよい。例えば、本例の追加ダイオード70の逆耐圧は、還流ダイオード80の順電圧よりも1Vだけ高い値である。これにより、ターンオフ時に電流を還流ダイオード80に導通させ、第1の寄生ダイオード72に順電流が流れることを防ぐことができる。
追加ダイオード70の逆耐圧の上限値は、5Vから10Vの間の値としてよい。追加ダイオード70の逆耐圧が5Vから10Vよりも高いと、逆耐圧印加時に第1導電型ウェル50に電荷がチャージされて、第1導電型ウェル50の電位が低下する。これにより、ドレイン側に正バイアスがかかった時、MOSFETのバックゲートバイアスが負に印加されたのと同じ状態となる。それゆえ、MOSFETのしきい値が増加し、結果としてゲート電極21にはより高い電位を与えなければ縦型MOSFET120はターンオンしないこととなる。
つまり、追加ダイオード70の逆耐圧が5Vから10Vよりも高いと、縦型MOSFET120のゲートしきい値電圧が高くなりすぎる問題がある。本例では、追加ダイオード70の逆耐圧を5Vから10Vとするので、ゲートしきい値電圧が高くなりすぎることを防ぐことができる。
図7は、第3実施例における縦型MOSFET120の等価回路を示す図である。本例は、第1実施例の図4に還流ダイオード80を付加した。係る点で第1実施例と異なる。他の点は第1実施例と同じである。還流ダイオード80のアノードはソース端子30に接続され、カソードはドレイン端子40に接続される。
図8は、第4実施例における縦型MOSFET130の断面を示す図である。本例の縦型MOSFET130は、いわゆるトレンチゲート構造を有する。つまり、ゲート電極21をトレンチ型のゲート電極とした。これに伴い、ゲート絶縁膜22の形状を変形し、第1導電型ウェル50に代えて第1導電型層58を設けた。係る点で第1実施例と異なる。他の点は第1実施例と同じである。
本例のゲート電極21は、第1導電型層58を貫通しドリフト層16にまで達して設けられる。ゲート絶縁膜22は、ゲート電極21と第1導電型層58との間、および、ゲート電極21とドリフト層16との間に設けられる。なお、ゲート電極21に所定の電圧が印加されると、ゲート絶縁膜22と第1導電型層58との間にチャネルが形成され、第2導電型ソース領域54とドリフト層16とが導通する。
第1導電型層58とドリフト層16とは、第1の寄生ダイオード72を形成する。また、第1導電型層58と第2導電型ソース領域54とは、第2の寄生ダイオード74を形成する。本例においても、追加ダイオード70を設けることにより、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
図9は、第5実施例における縦型MOSFET140の断面を示す図である。本例の縦型MOSFET140は、いわゆるスーパージャンクション構造を有する。つまり、第1導電型ウェル50に代えて、第1導電型カラム59を設けた。係る点で第1実施例と異なる。他の点は第1実施例と同じである。
本例の第1導電型カラム59および第2導電型のドリフト層16は、第2導電型の半導体基板に第2導電型の不純物をドープして、その後エピタキシャル成長させることにより形成することができる。例えば、n型GaNの半導体基板にp型不純物としてのMgをドープしてエピタキシャル成長させる。p型不純物ドープおよびエピタキシャル成長を繰り返すことにより、第1導電型カラム59に相当するp型カラムとドリフト層16に相当するn型ドリフト層とを形成することができる。
第1導電型カラム59とドリフト層16とは、第1の寄生ダイオード72を形成する。また、第1導電型カラム59と第2導電型ソース領域54とは、第2の寄生ダイオード74を形成する。本例においても、追加ダイオード70を設けることにより、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
第1から第5の実施例の縦型MOSFET100から140は、既知の手法を用いて作成することができる。既知の手法は、エピタキシャル成長、不純物ドーピング、アニーリング、フォトリソグラフィー、スパッタリングおよびCVD等を含んでよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・半導体基板、12・・表面、14・・裏面、16・・ドリフト層、18・・ドレイン層、20・・ゲート端子、21・・ゲート電極、22・・ゲート絶縁膜、30・・ソース端子、31・・ソース電極、32・・バリア金属層、34・・オーミック金属層、40・・ドレイン端子、41・・ドレイン電極、50・・第1導電型ウェル、52・・第1導電型コンタクト領域、54・・第2導電型ソース領域、56・・バリア高制御層、58・・第1導電型層、59・・第1導電型カラム、70・・追加ダイオード、72・・第1の寄生ダイオード、74・・第2の寄生ダイオード、78・・寄生NPNトランジスタ、80・・還流ダイオード、100・・縦型MOSFET、110・・縦型MOSFET、120・・縦型MOSFET、130・・縦型MOSFET、140・・縦型MOSFET

Claims (12)

  1. 縦型MOSFETであって、
    表面側に第1導電型ウェルを有する第2導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型ウェルよりも前記表面側に設けられたソース電極と、
    前記半導体基板の表面側に設けられたゲート電極と、
    第2導電型の前記半導体基板と前記第1導電型ウェルとが形成する第1の寄生ダイオードとは逆向きである、追加ダイオードと
    を備え、
    前記半導体基板は、
    前記ゲート電極の下方且つ前記半導体基板の表面に設けられた第2導電型のドリフト層と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、少なくとも一部が前記ゲート電極の下方に設けられた第2導電型ソース領域と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、前記第2導電型ソース領域に接して設けられ、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高い第1導電型コンタクト領域と、
    を有し、
    前記追加ダイオードは、前記第1導電型コンタクト領域と前記ソース電極との間に電気的に接続され、
    前記第1導電型コンタクト領域の、前記半導体基板の上面からの深さが、前記第2導電型ソース領域の、前記半導体基板の上面からの深さよりも大きく、
    前記半導体基板の上面視で、前記第1導電型コンタクト領域の一部と前記第2導電型ソース領域の一部とが重なる
    縦型MOSFET。
  2. 前記半導体基板の上面視で、前記第1導電型コンタクト領域の一部と前記ソース電極とが重なる、請求項1に記載の縦型MOSFET。
  3. 縦型MOSFETであって、
    表面側に第1導電型ウェルを有する第2導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型ウェルよりも前記表面側に設けられたソース電極と、
    前記半導体基板の表面側に設けられたゲート電極と、
    第2導電型の前記半導体基板と前記第1導電型ウェルとが形成する第1の寄生ダイオードとは逆向きである、追加ダイオードと
    を備え、
    前記半導体基板は、
    前記ゲート電極の下方且つ前記半導体基板の表面に設けられた第2導電型のドリフト層と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、少なくとも一部が前記ゲート電極の下方に設けられた第2導電型ソース領域と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、前記第2導電型ソース領域に接して設けられ、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高い第1導電型コンタクト領域と、
    を有し、
    前記追加ダイオードは、前記第1導電型コンタクト領域と前記ソース電極との間に電気的に接続され、
    第2導電型の前記半導体基板の裏面側にドレイン電極と、
    前記ドレイン電極にカソードが、前記ソース電極にアノードがそれぞれ電気的に接続された還流ダイオードと
    をさらに備え、
    前記追加ダイオードは、前記還流ダイオードの順電圧よりも大きい逆耐圧を有する、
    縦型MOSFET。
  4. 前記追加ダイオードの前記逆耐圧は、5Vから10Vの間の値である
    請求項に記載の縦型MOSFET。
  5. 前記ゲート電極の下方且つ前記半導体基板の表面において、前記第1導電型ウェルは前記ドリフト層と前記第2導電型ソース領域とに挟まれて設けられ、且つ、前記第2導電型ソース領域に接して設けられ、
    前記ソース電極の下方且つ前記半導体基板の表面において、前記第1導電型ウェルが設けられない、
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  6. 前記第2導電型ソース領域と前記第1導電型ウェルとにより形成される第2の寄生ダイオードの内蔵電位は、前記追加ダイオードの内蔵電位よりも大きい
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  7. 前記追加ダイオードの内蔵電位は、2V以下である
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  8. 前記半導体基板は、シリコンよりもエネルギーバンドギャップが大きな半導体で形成される
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  9. 前記半導体基板は、三族窒化物を有する半導体で形成される
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  10. 前記半導体基板は、シリコンカーバイドおよび窒化ガリウムのいずれかで形成される
    請求項1からのいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  11. 前記追加ダイオードは、前記第1導電型コンタクト領域と前記ソース電極に電気的に接続する金属領域とのショットキーバリアダイオードである
    請求項1から10のいずれか一項に記載の縦型MOSFET。
  12. 縦型MOSFETであって、
    表面側に第1導電型ウェルを有する第2導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型ウェルよりも前記表面側に設けられたソース電極と、
    前記半導体基板の表面側に設けられたゲート電極と、
    第2導電型の前記半導体基板と前記第1導電型ウェルとが形成する第1の寄生ダイオードとは逆向きである、追加ダイオードと
    を備え、
    前記半導体基板は、
    前記ゲート電極の下方且つ前記半導体基板の表面に設けられた第2導電型のドリフト層と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、少なくとも一部が前記ゲート電極の下方に設けられた第2導電型ソース領域と、
    前記第1導電型ウェルに設けられ、前記第2導電型ソース領域に接して設けられ、前記第1導電型ウェルよりも不純物濃度が高い第1導電型コンタクト領域と、
    を有し、
    前記追加ダイオードは、前記第1導電型コンタクト領域と前記ソース電極との間に電気的に接続され、
    前記第1導電型コンタクト領域に接して設けられた第1導電型半導体領域であるバリア高制御層と、
    前記バリア高制御層と、前記ソース電極に電気的に接続する金属領域との間に設けられたバリア金属層と
    をさらに備える
    縦型MOSFET。
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