JP6663227B2 - 可変容量圧縮機の容量制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量圧縮機に用いられる容量制御弁に関する。
車両用エアコンシステムに用いられる可変容量圧縮機は、シリンダボア内で往復運動することにより、吸入室から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して吐出室に吐出するピストンと、内部圧力に応じて前記ピストンのストローク量を変化させて吐出容量を変化させる制御圧室と、容量制御のために前記制御圧室の圧力を調整する容量制御弁と、を備えている。
尚、前記制御圧室としては、特許文献1のように、ピストン背方のクランク室を用いるのが一般的であるが、特許文献2のように、クランク室とは別に、容量制御用のアクチュエータ(シリンダ)を設け、その圧力室を容量制御用の制御圧室とすることもある。
ところで、車両用エアコンシステムにおいて、エアコンOFFで圧縮機が長時間停止した状態であると、圧縮機内に多量の液冷媒が溜まる恐れがある。このような状態では、エアコンONで圧縮機を起動しても、制御圧室内の液冷媒が抜けるまで、制御圧室の圧力が高いままで、吐出容量が増大せず、エアコンが機能しないという問題があった。
このような問題に鑑み、特許文献1に示される容量制御弁が提案されている。
この容量制御弁は、その内部に、吐出室(11)と制御圧室(12)と連通する吐出側通路(31、32、33)と、吸入室(13)と制御圧室(12)とを連通する吸入側通路(34、44、33)と、吐出側通路の開度を調整する第1弁部(41)と、吸入側通路の開度を調整する第2弁部(42)及び第3弁部(43)とを備えている。ここで、第1弁部(41)と第2弁部(42)とは、1つの弁体に一体的に形成され、互いに逆向きの開閉作動を行う。第3弁部(43)は、感圧室(38)の圧力変化に応答するベローズ等の感圧体(50)に取付けられていて、エアコン起動時などに、液冷媒を吸入室に排出すべく、開となる。
再公表公報WO2006/090760 特開2015−90100号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には、次のような課題がある。
第1弁部(41)が吐出側通路(31、32)を閉鎖しているときは、第3弁部(43)が吸入側通路(44)を常時開放していることが望ましい。しかし、第3弁部(43)は感圧室(38)の圧力変化に応答して開閉するので、吸入側通路(44)の開閉が第1弁部(41)と連動していない。
例えば、外気温があまり高くない季節では、感圧室(38)の圧力が比較的低く、エアコン起動時でも、感圧体(50)が伸長して第3弁部(43)が閉じ、吸入側通路(44)が閉鎖されて、液冷媒を排出できない。
本発明は、上記の課題を解決できる、可変容量圧縮機の容量制御弁を提供する。
本発明に係る容量制御弁は、吐出室と制御圧室とつなぐ圧力供給通路と、前記圧力供給通路の一部を構成する第1弁孔の開度を調整する第1弁部と、前記第1弁部に対し閉弁方向に電磁力を作用させるソレノイドユニットと、吸入室の圧力に応動し当該圧力の低下に伴って前記第1弁部に対し開弁方向に付勢力を作用させる感圧ユニットと、前記制御圧室と前記吸入室とをつなぐ圧力逃がし通路と、前記圧力逃がし通路の一部を構成する第2弁孔の開度を調整する第2弁部と、を含んで構成される。
ここにおいて、前記第1弁部と前記第2弁部は、1つの弁体にて、互いに逆向きの開閉動作を行うように構成される。そして、前記第1弁部が全閉のときに前記第2弁部が最大開度となり、前記第1弁部がゼロより大きい第1の最小開度よりも大きな開度で開度を調整しているときに、前記第2弁部がゼロより大きい第2の最小開度に維持され、前記第2弁部が前記最大開度から前記第2の最小開度まで変化する間、前記第1弁部が前記第1の最小開度に維持されるように構成される。
本発明によれば、第1弁部が第1弁孔を閉じて、圧力供給通路を閉鎖しているときに、第2弁部が最大開度となって、圧力逃がし通路を最大に機能させるので、制御圧室の冷媒の排出性能が向上する。これによってエアコンの効きが早くなる。また、第1弁部が第1弁孔の開度を調整しているときは、第2弁部の開度が最小に維持されるので、圧力逃がし通路による冷媒の内部漏れを少なくできる。
本発明の第1実施形態を示す可変容量圧縮機の断面図 同上第1実施形態での容量制御弁の断面図 第1弁部及び第2弁部の詳細図 第1弁部及び第2弁部のリフト特性を示す図 コイルに流れる電流と設定圧力との関係を示す図 本発明の第2実施形態を示す容量制御弁の断面図 本発明の第3実施形態を示す容量制御弁の断面図 第3実施形態の要部拡大図 本発明の第4実施形態を示す容量制御弁の断面図 図9のX部(第2弁部)の詳細図 本発明の第5実施形態を示す可変容量圧縮機のシステム図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る容量制御弁が適用される可変容量圧縮機の概略構成を示している。本例の可変容量圧縮機は、車両用エアコンシステムに用いられるものであり、また、吐出容量ゼロ近傍での運転が可能で、それゆえクラッチレス可変容量圧縮機である。
図1に示す可変容量圧縮機100の基本構成について説明する。
可変容量圧縮機100は、複数のシリンダボア101aが形成されたシリンダブロック101と、シリンダブロック101の一端側に設けられたフロントハウジング102と、シリンダブロック101の他端側にバルブプレート103を介して設けられたシリンダヘッド104と、を備える。
シリンダブロック101とフロントハウジング102とによって規定されるクランク室140内を横断するように、駆動軸110が設けられる。駆動軸110の軸方向中間部の周囲には、斜板111が配置される。斜板111は、駆動軸110に固定されたロータ112とリンク機構120を介して連結し、駆動軸110の回転に伴って回転する。斜板11はまた、駆動軸110に対し傾角が変化可能に支持される。
リンク機構120は、ロータ112から突設された第1アーム112aと、斜板111から突設された第2アーム111aと、一端側が第1連結ピン122を介して第1アーム112aに対して回動可能に連結され、他端側が第2連結ピン123を介して第2アーム111aに対して回動可能に連結されたリンクアーム121と、から構成される。
斜板111の貫通孔111bは、斜板111が最大傾角から最小傾角の範囲で傾動可能となるように形成されており、貫通孔111bには駆動軸110と当接する最小傾角規制部が形成されている。斜板111が駆動軸110に対して直交するときの斜板111の傾角を0°とした場合、貫通孔111bの最小傾角規制部は斜板111をほぼ0°まで傾角変位可能なように形成されている。斜板111の最大傾角は、斜板111がロータ112に当接することにより規制される。
ロータ112と斜板111との間には、斜板111を最小傾角に向けて付勢する傾角減少バネ114が装着される。また、斜板111と駆動軸110に設けたバネ支持部材116との間には、斜板111を最大傾角に向けて付勢する傾角増大バネ115が装着される。ここで、最小傾角における傾角増大バネ115の付勢力は、傾角減少バネ114の付勢力より大きく設定されているので、駆動軸110が回転していないとき、斜板111は、傾角減少バネ114と傾角増大バネ115の付勢力とがバランスする傾角に位置する。
駆動軸110の一端は、フロントハウジング102のボス部102a内を貫通してフロントハウジング102の外側まで延在し、図示しない動力伝達装置に連結される。尚、駆動軸110とボス部102aとの間には、軸封装置130が挿入され、クランク室140の内部と外部とを遮断している。
駆動軸110及びロータ112の一体構造物は、ラジアル方向に軸受131、132で支持され、スラスト方向に軸受133及びスラストプレート134で支持されている。尚、駆動軸110のスラストプレート134当接部とスラストプレート134との間の隙間は、調整ネジ135により所定の隙間に調整される。
従って、外部駆動源(車両のエンジン)からの動力が動力伝達装置に伝達され、駆動軸110は動力伝達装置と同期して回転する。
シリンダボア101a内には、ピストン136が配置される。ピストン136のクランク室140側に突出している端部の内側空間には、一対のシュー137を介して、斜板111の外周部が収容され、これにより斜板111はピストン136と連動する。従って、斜板111の回転によりピストン136がシリンダボア101a内を往復動する。斜板111はまた、その傾角を制御されることでピストン136のストローク量を変化させることができる。
シリンダヘッド104には、径方向内側に吸入室141が形成され、径方向外側に吸入室141を環状に取り囲むように吐出室142が形成される。
吸入室141は、バルブプレート103に設けられた吸入孔103a、及び、吸入弁形成シートに形成された吸入弁(図示せず)を介して、シリンダボア101aと連通する。吐出室142は、バルブプレート103に設けられた吐出孔103b、及び、吐出弁形成シートに形成された吐出弁(図示せず)を介して、シリンダボア101aと連通する。
従って、ピストン136は、その往復運動により、吸入室141からシリンダボア101a内に冷媒ガスを吸入し、吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出室142に吐出する。
フロントハウジング102、センターガスケット(図示せず)、シリンダブロック101、シリンダガスケット(図示せず)、吸入弁形成シート(図示せず)、バルブプレート103、吐出弁形成シート(図示せず)、ヘッドガスケット(図示せず)、及び、シリンダヘッド104は、複数の通しボルト105により締結されて、圧縮機ハウジングをなしている。
シリンダヘッド104には、一端に吸入ポート104aを備えた吸入通路104bが形成される。吸入ポート104aは、車両用エアコンシステムの低圧側冷媒回路(吸入側冷媒回路)と接続する。吸入通路104bの他端側は、シリンダヘッド104の外周側から吐出室142の一部を横切るように延びて、吸入室141に連通する。これにより、吸入通路104bから冷媒ガスが吸入室141に流入する。
シリンダブロック101の上部には、冷媒の脈動による騒音・振動を低減するため、マフラ160が設けられる。マフラ160は、シリンダブロック101の上部に区画形成されたマフラ形成壁101bに図示しないシール部材を介して蓋部材106をボルトにより締結して形成される。マフラ160内のマフラ空間143には、吐出側冷媒回路から吐出室142への冷媒ガスの逆流を抑制する逆止弁200が配置される。
逆止弁200は、シリンダヘッド104、バルブプレート103及びシリンダブロック101に跨って形成されている連通路144とマフラ空間143との接続部に配置される。逆止弁200は、連通路144(上流側)とマフラ空間143(下流側)との圧力差に応答して動作し、圧力差が所定値より小さい場合に連通路144を遮断し、圧力差が所定値より大きい場合に連通路144を開放する。従って、吐出室142は、連通路144、逆止弁200、マフラ空間143及び吐出ポート106aで構成される吐出通路を介して、車両用エアコンシステムの吐出側冷媒回路に接続される。
シリンダヘッド104には、さらに容量制御弁300が設けられる。
容量制御弁300は、吐出室142とクランク室140とを連通する圧力供給通路145A、145Bの一部を構成するように、圧力供給通路145A、145Bに介装される。容量制御弁300は、基本的には、圧力導入通路147を介して導入された吸入室141の圧力、及び、ソレノイドに流れる電流により発生する電磁力に応答して、圧力供給通路145A、145Bの開度を調整し、クランク室140への吐出冷媒ガス導入量を制御する。
従って、クランク室140には、ピストン136が冷媒ガスを圧縮したときにシリンダボア101aとの間の隙間から漏れ出るブローバイガスと、容量制御弁300を経由する吐出ガスとが流入する。
クランク室140内の冷媒は、連通路101c、空間部101d及び固定絞り103cで構成される放圧通路146を介して、吸入室141へ流れる。
空間部101dはシリンダブロック101とバルブプレート103との間にシリンダブロック101の中央部を凹ませることで形成される。連通路101cはクランク室140と空間部101dとを連通させるようにシリンダブロック101に穿設される。
固定絞り103cは、シリンダブロック101側の空間部101dとシリンダヘッド104側の吸入室141とを連通させるようにバルブプレート103に穿設され、放圧通路146の最小流路断面積を規定している。
従って、吐出室142とクランク室140とを連通する圧力供給通路145A、145Bと、圧力供給通路145A、145Bに配設された容量制御弁300と、クランク室140と吸入室141とを連通する放圧通路146と、放圧通路146に配設された固定絞り103cとを備えることで、容量制御弁300により制御圧室としてのクランク室140の圧力を変化させ、斜板111の傾角、つまりピストン136のストローク量を変化させることができる。
すなわち、制御圧室としてのクランク室140の圧力を変化させることで、各ピストン136の前後の圧力差、換言すると、ピストン15を挟むシリンダボア101a内の圧縮室とクランク室140との圧力差を利用して、斜板111の傾角を任意に制御可能であり、これによりピストン136のストローク量を変化させることができる。
具体的には、クランク室140の圧力を低下させると、斜板111の傾角が増大し、これによってピストン136のストローク量を増大させることができる。これにより、可変容量圧縮機100の吐出容量を可変制御することができる。
エアコン作動時、つまり可変容量圧縮機100の作動状態では、外部信号に基づいて制御装置により容量制御弁300のソレノイドの通電量が調整され、吸入室141の圧力が所定値になるように吐出容量が可変制御される。従って、容量制御弁300は、外部環境に応じて、吸入室141の圧力を最適制御することができる。
また、エアコン非作動時、つまり可変容量圧縮機100の非作動状態では、ソレノイドの通電をOFFすることにより、圧力供給通路145A、145Bを全開状態にして、クランク室140の圧力を最大に制御し、可変容量圧縮機100の吐出容量を最小に制御する。
次に、本実施形態の容量制御弁300の第1実施形態について、図2を参照して、詳細に説明する。
容量制御弁300は、ソレノイドユニット310と、弁ユニット320とから構成される。
ソレノイドユニット310は、内部に両端を貫通する貫通孔311aが形成された固定コア311と、固定コア311の一端面に所定の隙間を介在させて対向配置された可動コア312と、可動コア312に一体に連結され、貫通孔311aに隙間を有して挿通されたソレノイドロッド313と、可動コア312を固定コア311から離間させる方向に付勢力を作用させる圧縮コイルバネ314と、固定コア311及び可動コア312を収容する非磁性材料で形成された有底円筒状の収容部材315と、収容部材315の周囲を取り囲むように配置され、樹脂で覆われたコイル316と、コイル316を収容し、収容部材315を保持するソレノイドハウジング317と、から構成される。
固定コア311、可動コア312及びソレノイドハウジング317は、磁性材料で形成され、コイル316に通電したときに磁気回路が形成され、可動コア312の一端面に、固定コア311の一端面側に向かう吸引力(電磁力)が作用し、ソレノイドロッド313を介して弁ユニット320の弁体321に閉弁方向の付勢力を作用させる。
弁ユニット320は、一端側がソレノイドロッド313に連結されて圧力供給通路145A、145Bを開閉する弁体321と、弁体321の他端側から一体で延設された感圧ロッド321aと、一端が感圧ロッド321aの先端に当接し、吸入室141の圧力に応じて軸線方向に伸縮して弁体321を駆動する感圧ユニット(ベローズユニット)322と、弁体321、感圧ロッド321a及び感圧ユニット322を収容するバルブハウジング323と、から構成される。
バルブハウジング323には、弁体321が配設される弁室323aと、第1弁孔323bと、連通孔323cと、連通孔323dと、が形成されている。
弁室323aは、連通孔323dを介して、クランク室140(クランク室140への圧力供給通路145B)と連通する。
第1弁孔323bは、弁体321と同一軸線上に形成され、一端側で連通孔323cを介して吐出室142(吐出室142からの圧力供給通路145A)と連通し、他端側が弁室323aに開口する。
従って、第1弁孔323bは、吐出室142とクランク室140とをつなぐ圧力供給通路145A、145Bの一部をなす。
バルブハウジング323には、更に、感圧ユニット322を収容する感圧室323eと、圧力導入通路147を経由して吸入室141と感圧室323eとを連通する連通孔323fと、感圧ロッド321aを挿通支持する挿通孔323gと、が形成されている。
バルブハウジング323の一端には、固定コア311の他端が圧入固定され、固定コア311の他端面は弁室323aに臨んでいる。
固定コア311の他端には、貫通孔311aの一部を構成する第2弁孔311bが形成される。第2弁孔311bは、第1弁孔323bと同一軸線上に設けられ、第1弁孔323bの開口部に相対するように、一端側で弁室323aに開口している。
弁体321は、一端側に第1弁孔323bを開閉する第1弁部321bを有し、他端側に第2弁孔311bを開閉する第2弁部321cを有する。ここで、第1弁部321b及び第2弁部321cは、1つの弁体321に一体に形成されて、後述するように互いに逆向きの開閉動作を行うように構成される。但し、第1弁部321b及び第2弁部321cは、1つの弁体321にて、互いに逆向きの開閉動作を行うように構成されるのであれば、一体に形成される必要はなく、別体であっても一体的に連動する構成であればよい。
弁体321の第2弁部321c側の延長部にはソレノイドロッド313が圧入固定されている。従って、感圧ロッド321a、弁体321、ソレノイドロッド313及び可動コア312は、一体構成物となっている。
感圧ロッド321a、弁体321、ソレノイドロッド313及び可動コア312の一体構成物は、一端側(感圧ロッド321a)で挿通孔323gに、他端側(可動コア312の外周面)で収容部材315の内周面に、摺動自在に支持され、その他の部位は非接触で軸線方向に移動可能となっている。
弁体321及び感圧ロッド321aの内部には、これらを貫通する貫通孔321dが形成され、感圧ロッド321aの側方には、貫通孔321dと感圧室323eとを連通する連通孔321eが形成されている。また、弁体321の第2弁部321c側の延長部の側方には、第2弁孔311bと貫通孔321dとを連通する連通孔321fが形成されている。
従って、弁室323aは、第2弁孔311b、連通孔321f、貫通孔321d、連通孔321eを介して、感圧室323eと連通するように構成されている。
従って、容量制御弁300は、その内部通路(連通孔323d、弁室323a、第2弁孔311b、連通孔321f、貫通孔321d、連通孔321e、感圧室323e、連通孔323f)を介して、クランク室140(通路145B)と吸入室141(通路147)とを連通し、第2弁孔311bの開度を調整する第2弁部321cにより、その連通度合いを制御できる。
また、第2弁孔311bは、貫通孔311aとソレノイドロッド313との間の隙間を経由して、可動コア312が配設されている収容部材315内の空間と連通している。従って、可動コア312が配設されている収容部材315内の空間には、感圧室323eの圧力、すなわち吸入室141の圧力が導かれるようになっている。
感圧ユニット322は、蛇腹状のべローズ322aと、べローズ322aの一端を閉塞し、感圧ロッド321aの先端を受ける第1端部部材322bと、べローズ322aの他端を閉塞し、バルブハウジング323に位置決め固定される第2端部部材322cと、べローズ322aの内部に配置され、べローズ322aを伸長する方向に付勢力を作用させる圧縮コイルバネ322dと、から構成される。尚、べローズ322aの内部は負圧となっている。
ソレノイドユニット310と弁ユニット320とは、互いに嵌合固定されることで、一体化される。
第1弁部321bと第1弁孔323b、及び、第2弁部321cと第2弁孔311bの詳細構造について、図3を参照して説明する。
第1弁部321bは、円筒状の第1本体部321b1と、第1弁孔323bに進入し、第1本体部321b1より小径の円筒状をなす第1先端部321b2と、第1本体部321b1と第1先端部321b2とを接続する第1テーパ部321b3と、を有する。
また、第1弁孔323bは、弁室323aに開口し、流量調整部となる第1テーパ孔323b1と、第1テーパ孔323b1の最小径部に隣接し、第1先端部321b2が進入する第1円筒孔323b2と、を有する。
第1先端部321b2の外周面と第1円筒孔323b2の内周面との間の隙間は、最小となるように設定され、第1円筒孔323b2は流量規制部となっている。第1テーパ部321b3が、第1テーパ孔323b1の開口周縁に当接することで、第1弁孔323bが閉鎖される。
同様に、第2弁部321cは、円筒状の第2本体部321c1と、第2弁孔311bに進入し、第2本体部321c1より小径の円筒状をなす第2先端部321c2と、第2本体部321c1と第2先端部321c2とを接続する第2テーパ部321c3と、を有する。
また、第2弁孔311bは、弁室323aに開口し、流量調整部となる第2テーパ孔311b1と、第2テーパ孔311b1の最小径部に隣接し、第2先端部321c2が進入する第2円筒孔311b2と、を有する。
第2先端部321c2の外周面と第2円筒孔311b2の内周面との間の隙間は、最小となるように設定され、第2円筒孔311b2は流量規制部となっている。第2テーパ部321c3が、第2テーパ孔311b1の開口周縁に当接することで、第2弁孔311bが閉鎖される。
次に、第1弁部321b及び第2弁部321cの動作について説明する。
第1弁部321bと第2弁部321cは、1つの弁体321の両端に配置されているため、両弁部の動作は以下のようになる。尚、図4は第1弁部及び第2弁部のリフト特性図であり、図3の(a)〜(c)に対応している。
(a)図3(a)に示されるように、第1テーパ部321b3が第1テーパ孔323b1の開口周縁に当接すると、第1弁孔323bが閉鎖され、同時に第2先端部321c2が第2弁孔311bから離脱して、第2弁孔311bが最大に開放される。
このとき、クランク室140は、放圧通路146と、通路145B、容量制御弁300の内部通路(連通孔323d、弁室323a、第2弁孔311b、連通孔321f、貫通孔321d、連通孔321e、感圧室323e、連通孔323f)及び通路147により構成される圧力逃がし通路との2つの経路を経由して、吸入室141と連通するので、クランク室140内の冷媒を速やかに吸入室141に排出できる。従って、クランク室140の圧力は吸入室141の圧力と同等となり、斜板111の傾角が最大となって、ピストン136のストローク量が最大となる。
第1弁部321bが第1弁孔323bを閉鎖しているとき、常時第2弁部321cが第2弁孔311bを最大に開放するようになっている。例えば、エアコンを起動してから車室内の空調状態が設定された所定の状態に近づくまで、このような状態が継続される。
(b)図3(b)に示されるように、第1テーパ部321b3が第1テーパ孔323b1の開口周縁から僅かに離間しても、第1先端部321b2の先端周縁が第1円筒孔323b2に位置しているときは、第1弁孔323bから弁室323aへの流れは最小の流れとなっており、クランク室140の圧力を昇圧するには至らない。
第1先端部321b2の先端周縁が第1円筒孔323b2と第1テーパ孔323b1との境界に位置しているとき、第2先端部321c2の先端周縁が第2円筒孔311b2に位置するようにしてあるので、このとき弁室323aと感圧室323eとを連通する内部通路は最小開度となっている。
従って、第1先端部321b2の先端周縁が第1テーパ孔323b1(流量調整部)に位置し、第1弁孔323bの開度を調整しているとき、クランク室140は、放圧通路146と、通路145B、容量制御弁300の内部通路(第2弁孔311bを含む)及び通路147により構成される圧力逃がし通路との2つの経路を経由して、吸入室141と連通しているが、このときの前記内部通路の開度(第2弁部321cによる第2弁孔311bの最小開度)は、放圧通路146の固定絞り103cの開口断面積より小さい、最小の開度に設定されている。このため、第1弁孔323bの開度の調整により、クランク室140の圧力を容易に変化(昇圧、減圧)させることができ、斜板111の傾角を変更して、ピストン136のストローク量を制御できる。ピストン136のストローク量を制御することにより、エアコンシステムの冷媒回路を流れる冷媒流量を調整し、車室内の空調状態を設定された所定の状態に維持する。
尚、感圧ロッド321aの挿通部の外径、第1先端部321b2の外径、及び、第2先端部321c2の外径を同一に設定しているので、弁体321に作用する力は、下式(1)の通りとなり、これから下式(2)が導かれる。
F(I)−f+Ps・Sb−F=0 ・・・(1)
Ps=−(1/Sb)・F(I)+(F+f)/Sb ・・・(2)

F(I):ソレノイドの電磁力
f :圧縮コイルバネ314の付勢力
Ps:吸入室の圧力
Sb:ベローズ有効受圧面積
F :ベローズ付勢力
従って、容量制御弁300は、感圧ユニット322により吸入室141の圧力を感知して、コイル316に流れる電流よって決定される所定の吸入室141の圧力になるように、弁体321を自律制御して、圧力供給通路145A、145Bの開度を調整する。図5に示すように、コイル316に流れる電流を増大すると、吸入室141の圧力が低下するような制御特性となっている。
(c)図3(c)に示されるように、第2テーパ部321c3が第2テーパ孔311b1の開口周縁に当接すると、第2弁孔311bが閉鎖され、同時に第1先端部321b2が第1弁孔323bから離脱して、第1弁孔323bが最大に開放される。
コイル316への通電をOFFすると、圧縮コイルバネ314の付勢力によって、このような状態となる。
このとき、クランク室140は、固定絞り103cを有する放圧通路146のみを経由して、吸入室141と連通する。このため、クランク室140の圧力が急速に上昇し、斜板111の傾角が最小の状態となって、ピストン136のストローク量が最小となる。例えば、エアコンをOFFするとこのような状態となる。
本実施形態では、圧力供給通路145A、145Bの一部を構成する第1弁孔323bの開度を調整する第1弁部321bと、圧力逃がし通路147、145Bの一部を構成する第2弁孔311bの開度を調整する第2弁部321cとが、1つの弁体321にて、互いに逆向きの開閉動作を行うように構成され、第1弁部321bが全閉のときに第2弁部321cが最大開度となり、第1弁部321bがゼロより大きい第1の最小開度以上で開度を調整しているときに、第2弁部321cがゼロより大きい第2の最小開度に維持される。従って、圧力供給を停止しているときの逃がし量を最大にできるので、クランク室140内の冷媒の排出性能が向上する。これによってエアコンの効きが早くなる。その一方、エアコン制御のために第1弁部321bが開度調整しているときは、第2弁部321cの開度が最小に維持されるので、冷媒の内部漏れを少なくできる。
本実施形態では、また、第2弁部321cが最大開度から前記第2の最小開度まで変化する間、第1弁部321bが前記第1の最小開度に維持されるように構成されている。これにより、過渡的にも両者が同時に大きく開くことはない。
本実施形態では、また、第1弁部321bが最大開度になったときに、第2弁部321cが全閉となるように構成されている。これにより、第1弁部321bが最大開度となったときに、弁室323aから感圧室323eへの冷媒の内部漏れを遮断でき、速やかにクランク室140の圧力を上昇させることができる。これにより、コイル316への通電をOFFしたときに、速やかに吐出容量を最小の状態に移行させることができる。
本実施形態では、第1弁部321bに円筒状の第1先端部321b2を形成し、第1弁孔323bに流量調整用の第1テーパ孔323b1と最小流路断面積規定用の円筒状の第1円筒孔323b2とを形成する構成、及び、第2弁部321cに円筒状の第2先端部321c2を形成し、第2弁孔311bに最小流路断面積規定用の円筒状の第2円筒孔311b2を形成する構成により、所望の開度特性を実現する。従って、弁部及び弁孔形状の変更で実施できる。
本実施形態では、また、可動コア312、ソレノイドロッド313、弁体321及び感圧ロッド321aの一体構成物は、感圧ロッド321aの外周部でハウジング323の挿通孔323gに摺動自在に支持されると共に、可動コア312の外周部と収容部材315との間で、摺動自在に支持される。これにより、2点で確実に支持でき、第1先端部321b2及び第2先端部321c2のそれぞれの外周面が第1円筒孔323b2及び第2円筒孔311b2のそれぞれの内周面に当接しないようにすることができる。よって、摩耗により、最小流路断面積が変化することがない。
次に本発明に係る容量制御弁の第2実施形態について図6により説明する。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
ソレノイドロッド313の内部にはこれを全長にわたって貫通する貫通孔313aが形成され、貫通孔313aは、弁体321及び感圧ロッド321a内部の貫通孔321dに連通している。従って、可動コア312の収容空間(収容部材315内)には貫通孔313aを経由して感圧室323eの圧力(吸入室141の圧力)が導入されている。
固定コア311の貫通孔311aは、一端面側に他の領域より小径な小径部311cを有し、小径部311cにソレノイドロッド313が挿通支持されている。
可動コア312、ソレノイドロッド313、弁体321及び感圧ロッド321aの一体構成物は、感圧ロッド321aの挿通孔323gと、固定コア311の小径部311cとの2点で支持されている。従って、可動コア312の外周面は収容部材315の内周面に当接していない。
上記の2点の支持部は微小な隙間を有しており、可動コア312、ソレノイドロッド313、弁体321及び感圧ロッド321aの一体構成物は、その隙間の範囲内で傾くが、支持部を固定コア311の小径部311cとしたので、その傾きが抑制される。このため、第1先端部321b2の外周面と第1円筒孔323b2の内周面との間の隙間、及び、第2先端部321c2の外周面と第2円筒孔311b2の内周面との間の隙間を、より小さく設定できる。従って、第1弁部321bによって微小流量域まで第1弁孔323bの開度を調整可能となると共に、第1弁部321bが第1弁孔323bの開度を調整しているときの、弁室323aから感圧室323eへの冷媒の内部漏れを、さらに抑制できる。
次に本発明に係る容量制御弁の第3実施形態について図7及び図8により説明する。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
第2実施形態と同様、ソレノイドロッド313の内部には、その全長にわたって貫通する貫通孔313aが形成され、貫通孔313aは、弁体321及び感圧ロッド321a内部の貫通孔321dに連通している。しかし、弁体321に、第2弁孔311bと貫通孔321dとを連通する連通孔321f(図2、図6)は形成されない。
従って、弁室323aは、第2弁孔311b、固定コア311の貫通孔311aとソレノイドロッド313との間の隙間、可動コア312の収容空間(収容部材315内)、ソレノイドロッド313の貫通孔313a、弁体321及び感圧ロッド321a内部の貫通孔321dで構成される内部通路を経由して、感圧室323eと連通するように構成されている。
また、第2弁部321cについては、第1弁部321bが最大開度のときに、第2テーパ孔311b1の周縁に当接する第2テーパ部321c3(図3)を有しない構成とする。従って、第1弁部321bが最大開度のときに、第2弁部321cは最小開度となる。
その一方、ソレノイドロッド313は可動コア312の端面より突出していて、その突出端部313dが収容部材315の内側の端壁315aに相対している。従って、第1弁部321bが最大開度のときに、ソレノイドロッド313の突出端部313dが収容部材315の内側の端壁315aに当接して、貫通孔313aの開口部が閉鎖される。
従って、第1弁孔323bが最大に開放されたとき、貫通孔313aの端部が閉止されることで、第2弁孔311bが実質的に閉じられた状態となり、弁室323aから感圧室323eへの冷媒の内部漏れを遮断でき、クランク室140の圧力を速やかに上昇させることができる。これにより、コイル316への通電をOFFしたときに、速やかに吐出容量を最小の状態に移行させることができる。
次に本発明に係る容量制御弁の第4実施形態について図9及び図10により説明する。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
ソレノイドロッド313、弁体321及び感圧ロッド321aは完全に一体に形成され、内部に貫通孔321dが形成されている。
第2弁孔及び第2弁部は、第1〜第3実施形態とは異なる。
本実施形態での第2弁孔323hは、一端側で感圧室323eに開口する。第2弁部321cは、感圧室323eに配置されて、第2弁孔323hの開口部に相対する。
第2弁孔323hは、図10の拡大図に示されるように、バルブハウジング323に形成され、感圧室323eに開口する第2テーパ孔323h1と、第2テーパ孔323h1の最小径部に連なる第2円筒孔323h2とを有している。
第2弁部321cは、図10の拡大図に示されるように、感圧ロッド321aに形成され、第2弁孔323hに進入する円筒状の第2先端部321c2を有する。しかし、第2テーパ孔323h1の周縁に当接する第2テーパ部321c3(図3)を有しない。
感圧ロッド321aには貫通孔321dと第2弁孔323hとを連通する連通孔321gが形成されている。
従って、第2弁孔323hの他端側は、連通孔321gを介して、ソレノイドロッド313、弁体321及び感圧ロッド321aの貫通孔321dに連通し、更に、収容部材315内の空間、及び、ソレノイドロッド313の外周部と固定コア311の貫通孔311aとの間の空隙を介して、弁室323aと連通する。
従って、弁室323aは、ソレノイドロッド313の外周部と固定コア311の貫通孔311aとの間の空隙、収容部材315内の空間、貫通孔321d、連通孔321g及び第2弁孔323hにより構成される内部通路を経由して、感圧室323eと連通する。
上記の内部通路は、ソレノイドロッド313の突出端部313dが収容部材315の端壁315aに当接することにより閉鎖される。
本実施形態のように、第2弁部321cを感圧ロッド321a側に配置しても、第1〜第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に本発明の第5実施形態について説明する。
図1に示した可変容量圧縮機では、制御圧室としてのクランク室140が、内部圧力に応じて斜板111の傾角を変化させることでピストン136のストローク量を変化させて吐出容量を変化させる構成である。
これに対し、第5実施形態では、クランク室140とは別に、容量制御用のアクチュエータ(シリンダ)500を設け、その圧力室を容量制御用の制御圧室とする。容量制御用のアクチュエータ500は、斜板111に対し直接作用して、その傾角を変更する。
図11は本発明の第5実施形態を示す可変容量圧縮機のシステム図である。
容量制御用のアクチュエータ500は、駆動軸110に固定されたロータ112に形成されたシリンダ部(摺動孔)501と、このシリンダ部501に軸方向に摺動自在に支持されて斜板111に当接するピストン502と、を含んで構成される。
シリンダ部(摺動孔)501は、駆動軸110に固定されるロータ112の斜板11側の面に、駆動軸110を囲む環状の凹部として形成される。
ピストン502は、その一端側がシリンダ部501に摺動自在に挿入され、シリンダ部501の底部とピストン502との間に制御圧室503が形成される。
制御圧室503内、すなわち、シリンダ部501の底部とピストン502との間には、圧縮コイルバネ(傾角減少バネ)504が介装される。圧縮コイルバネ504は、ピストン502を付勢して、ピストン502を斜板111の凸部505に当接させる。ここで、ピストン502が斜板111の凸部505を押すことで、斜板111を傾角を減少させることができる。
従って、制御圧室503内の圧力を増大させると、斜板11の傾角が減少し、これよってピストン136のストローク量を減少させることができる。
逆に、制御圧室503内の圧力を減少させると、斜板111の傾角が増大し、これによってピストン136のストローク量を増大させることができる。
制御圧室503内の圧力制御のため、駆動軸110の軸心に連通孔506が形成され、連通孔506の一端は連通孔507を介して制御圧室503に連通する。そして、連通孔506の他端に、通路145Bを介して、容量制御弁300が接続される。
従って、制御圧室503内の圧力の制御は、容量制御弁300によりなされる。
容量制御弁300は、第1〜第4実施形態で説明したものと同じであり、吐出室142と通路145Aにより接続され、吸入室141と通路147により接続されている。
従って、容量制御弁300は、吐出室142からの通路145Aと制御圧室503への通路145Bとの間に、第1弁孔及び第1弁部を有し、第1弁部による制御で、吐出室142から制御圧室503への吐出圧力の供給量を制御することができる。
容量制御弁300は、また、吸入室141からの通路147と制御圧室503への通路145Bとの間に、第2弁孔及び第2弁部を有し、第2弁部による制御で、制御圧室503から吸入室141への圧力の逃がし量を制御することができる。
尚、第1実施形態では、制御圧室としてのクランク室140内の圧力を逃がすため、固定絞り103cを有する放圧通路146と、圧力逃がし通路145B、147とが存在した。これに対し、本実施形態では、制御圧室503の圧力を逃がすため、圧力逃がし通路145B、147のみが用いられる。従って、放圧通路146の固定絞り103cは不要となる。
第5実施形態での動作について説明する。
(a)第1弁部が全閉の場合、第2弁部は最大開度となる。このとき、制御圧室503は容量制御弁300内の第2弁部を経由する圧力逃がし通路145B、147により吸入室141と連通するので、制御圧室503内の冷媒を速やかに吸入室141に排出でき、制御圧室503の圧力は吸入室141の圧力と同等となり、斜板111の傾角が最大となってピストン136のストローク量が最大となる。例えば、エアコンを起動してから車室内の空調状態が設定された所定の状態に近づくまでこのような状態が継続される。
(b)第2弁部が閉じ方向に動作すると、第1弁部が開くが、最小開度に維持される。従って、制御圧室503の圧力を上昇させるには至らない。
第2弁部が最小開度になると、第1弁部による流量調整が可能となる。このとき、第2弁部は最小開度に維持される。従って、第1弁部の開度調整により制御圧室503の圧力を容易に変化(昇圧、減圧)させることができ、斜板111の傾角を変更してピストン136のストローク量を制御できる。ピストン136のストローク量を制御することにより、エアコンシステムの冷媒回路を流れる冷媒流量を調整し、車室内の空調状態を設定された所定の状態に維持する。
(c)第1弁部が最大開度になると、第2弁部が全閉となる。コイル316への通電をOFFすると、圧縮コイルバネ314の付勢力によってこのような状態となる。このとき、制御圧室503は通路145A、145Bを介して吐出室142と連通するので、制御圧室503の圧力が急速に昇圧し、斜板111の傾角が最小の状態となってピストン136のストローク量が最小となる。例えば、エアコンをOFFするとこのような状態となる。
以上のように、本発明は、容量制御用の制御圧室として、クランク室140を用いるものの他、容量制御用のアクチュエータ500を設けて、その圧力室を用いるものにも適用可能である。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
100 可変容量圧縮機
101 シリンダブロック
101a シリンダボア
101b マフラ形成壁
101c 連通路
101d 空間部
102 フロントハウジング
102a ボス部
103 バルブプレート
103a 吸入孔
103b 吐出孔
103c 固定絞り
104 シリンダヘッド
104a 吸入ポート
104b 吸入通路
105 通しボルト
106 蓋部材
106a 吐出ポート
110 駆動軸
111 斜板
111a 第2アーム
111b 貫通孔
112 ロータ
112a 第1アーム
114 傾角減少バネ
115 傾角増大バネ
116 バネ支持部材
120 リンク機構
121 リンクアーム
122 第1連結ピン
123 第2連結ピン
130 軸封装置
131、132 軸受
133 軸受
134 スラストプレート
135 調整ネジ
136 ピストン
137 シュー
140 クランク室(制御圧室)
141 吸入室
142 吐出室
143 マフラ空間
144 連通路
145A、145B 圧力供給通路
146 放圧通路
147 圧力逃がし通路を兼ねる圧力導入通路
160 マフラ
200 逆止弁
300 容量制御弁
310 ソレノイドユニット
311 固定コア
311a 貫通孔(固定コアの貫通孔)
311b 第2弁孔
311b1 第2テーパ孔
311b2 第2円筒孔
311c 小径部
312 可動コア
313 ソレノイドロッド
313a ソレノイドロッドの貫通孔
313d ソレノイドロッドの突出端部
314 圧縮コイルバネ
315 収容部材
315a 収容部材の端壁
316 コイル
317 ソレノイドハウジング
320 弁ユニット
321 弁体
321a 感圧ロッド
321b 第1弁部
321b1 第1本体部
321b2 第1先端部
321b3 第1テーパ部
321c 第2弁部
321c1 第2本体部
321c2 第2先端部
321c3 第2テーパ部
321d 弁体及び感圧ロッドの貫通孔
321e 連通孔
321f 連通孔
321g 連通孔
322 感圧ユニット
322a ベローズ
322b 第1端部部材
322c 第2端部部材
322d 圧縮コイルバネ
323 バルブハウジング
323a 弁室
323b 第1弁孔
323b1 第1テーパ孔
323b2 第1円筒孔
323c 連通孔
323d 連通孔
323e 感圧室
323f 連通孔
323g 挿通孔
323h 第2弁孔
323h1 第2テーパ孔
323h2 第2円筒孔
500 容量制御用のアクチュエータ
501 シリンダ部
502 ピストン
503 圧力室(制御圧室)
504 圧縮コイルバネ(傾角減少バネ)
505 凸部
506、507 連通孔

Claims (15)

  1. 可変容量圧縮機(100)に用いられる容量制御弁(300)であって、
    前記可変容量圧縮機(100)は、シリンダボア(101a)内で往復運動することにより、吸入室(141)から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して吐出室(142)に吐出するピストン(136)と、内部圧力に応じて前記ピストン(136)のストローク量を変化させて吐出容量を変化させる制御圧室(140、503)と、を備え、
    前記容量制御弁(300)は、
    前記吐出室(142)と前記制御圧室(140、503)とつなぐ圧力供給通路(145A、145B)と、
    前記圧力供給通路(145A、145B)の一部を構成する第1弁孔(323b)の開度を調整する第1弁部(321b)と、
    前記第1弁部(321b)に対し閉弁方向に電磁力を作用させるソレノイドユニット(310)と、
    前記吸入室(141)の圧力に応動し当該圧力の低下に伴って前記第1弁部(321b)に対し開弁方向に付勢力を作用させる感圧ユニット(322)と、
    前記制御圧室(140、503)と前記吸入室(141)とをつなぐ圧力逃がし通路(147、145B)と、
    前記圧力逃がし通路(147、145B)の一部を構成する第2弁孔(311b)の開度を調整する第2弁部(321c)と、
    を含んで構成され、
    前記第1弁部(321b)と前記第2弁部(321c)は、1つの弁体(321)にて、互いに逆向きの開閉動作を行うように構成されると共に、
    前記第1弁部(321b)が全閉のときに前記第2弁部(321c)が最大開度となり、前記第1弁部(321b)がゼロより大きい第1の最小開度よりも大きな開度で開度を調整しているときに、前記第2弁部(321c)がゼロより大きい第2の最小開度に維持され、
    前記第2弁部(321c)が前記最大開度から前記第2の最小開度まで変化する間、前記第1弁部(321b)が前記第1の最小開度に維持されるように構成されていることを特徴とする、容量制御弁。
  2. 前記第1弁部(321b)が最大開度になったときに、前記第2弁部(321c)が全閉となるように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の容量制御弁。
  3. 前記第1弁部(321b)は、閉弁方向への動作により前記第1弁孔(323b)内に進入する円筒状の第1先端部(321b2)を有し、前記第1弁孔(323b)は、前記第1弁部(321b)に向かってテーパ状に拡径し流量調整部となる第1テーパ孔(323b1)と、前記第1テーパ孔(323b1)の最小径部に連なって前記第1先端部(321b2)の外周面との間の隙間で最小流路断面積を規定する円筒状の第1円筒孔(323b2)と、を有し、
    前記第2弁部(321c)は、閉弁方向への動作により前記第2弁孔(311b)内に進入する円筒状の第2先端部(321c2)を有し、前記第2弁孔(311b)は、前記第2先端部(321c2)の外周面との間の隙間で最小流路断面積を規定する円筒状の第2円筒孔(311b2)を有し、
    前記第1弁部(321b)が前記第1弁孔(323b)を閉じているときに、前記第2先端部(321c2)が前記第2円筒孔(311b2)から離脱して、前記第2弁孔(311b)の開度が最大となり、
    前記第1先端部(321b2)の先端周縁が前記第1円筒孔(323b2)から離脱して、前記第1先端部(321b2)の先端周縁と前記第1テーパ孔(323b1)との間で前記第1弁孔(323b)の開度を調整しているときに、前記第2先端部(321c2)の先端周縁が前記第2円筒孔(311b2)内に進入して前記第2弁孔(311b)の開度が前記第2の最小開度となるように構成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の容量制御弁。
  4. 前記第2弁部(321c)は、前記第2先端部(321c2)の周囲に前記第2弁孔(311b)の周縁に当接する環状の当接面(321c3)を有し、当該当接面が前記第2弁孔(311b)の周縁に当接することにより、全閉となることを特徴とする、請求項3記載の容量制御弁。
  5. 前記第1弁孔(323b)は、一端側で前記吐出室(142)と連通し、他端側が前記制御圧室(140、503)と連通する弁室(323a)に開口し、
    前記第1弁部(321b)及び前記第2弁部(321c)を有する前記弁体(321)は、前記第1弁孔(323b)を貫通し、前記第1弁部(321b)が前記弁室(323a)内で前記第1弁孔(323b)の開口部に相対して、前記第1弁孔(323b)の開度を調整し、
    前記ソレノイドユニット(310)は、前記弁体(321)の一端にソレノイドロッド(313)を介して一体的に連結された可動コア(312)と、前記ソレノイドロッド(313)が挿通され、一端面が前記可動コア(312)に所定の空隙を介して対峙する固定コア(311)と、前記固定コア(311)及び前記可動コア(312)の外周側に設けられ前記可動コア(312)を移動可能に収容する非磁性の収容部材(315)と、前記収容部材(315)の外周側に配置されたコイル(316)と、を含み、前記コイル(316)に通電することにより、前記弁体(321)に対し、前記第1弁部(321b)が前記第1弁孔(323b)の開度を減少させる方向に、電磁力による付勢力を作用させ、
    前記感圧ユニット(322)は、前記吸入室(141)と連通する感圧室(323e)と、前記感圧室(323e)に配置され、前記吸入室(141)の圧力に応じて伸縮するベローズ(322a)と、前記弁体(321)の他端と前記ベローズ(322a)とを連結する感圧ロッド(321a)と、を含み、前記吸入室(141)の圧力が前記ソレノイドユニット(310)の前記コイル(316)に流れる電流により設定される所定値より低下すると、前記第1弁部(321b)を前記第1弁孔(323b)の開度が増大する方向に移動させ、前記吸入室(141)の圧力が前記所定値より高くなると、前記第1弁部(321b)を前記第1弁孔(323b)の開度が減少する方向に移動させ、
    前記第2弁孔(311b)は、前記第1弁孔(323b)と同一軸線上に設けられて、一端側で前記弁室(323a)又は前記感圧室(323e)のいずれか一方に開口し、他端側で他方と連通し、前記第2弁部(321c)は、前記第2弁孔(311b)の前記弁室(323a)又は前記感圧室(323e)への開口部に相対して、前記第2弁孔(311b)の開度を調整することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の容量制御弁。
  6. 前記第2弁孔(311b)は、前記第1弁孔(323b)の開口部に相対するように、一端側で前記弁室(323a)に開口し、
    前記第2弁部(321c)は、前記弁室(323a)内に前記第1弁部(321b)と逆向きに配置されて、前記第2弁孔(311b)の開口部に相対することを特徴とする、請求項5記載の容量制御弁。
  7. 前記第2弁孔(311b)の他端側は、前記弁体(321)及び前記感圧ロッド(321a)の内部通路(321d)を介して、前記感圧室(323e)と連通することを特徴とする、請求項6記載の容量制御弁。
  8. 前記第2弁孔(311b)の他端側は、前記ソレノイドロッド(313)と前記固定コア(311)の貫通孔(311a)との間の空隙、前記収容部材(315)内の空間、及び、前記ソレノイドロッド(313)、前記弁体(321)及び前記感圧ロッド(321a)の内部通路(313a、321d)を介して、前記感圧室(323e)と連通することを特徴とする、請求項6記載の容量制御弁。
  9. 前記ソレノイドロッド(313)は、前記可動コア(312)を貫通して前記可動コア(312)の他端面より突出し、前記第1弁部(321b)の開度が最大のときに、前記ソレノイドロッド(313)の端面が前記収容部材(315)の端壁(315a)に当接することにより、前記ソレノイドロッド(313)の内部通路が閉止されて、前記第2弁部(321c)が全閉となることを特徴とする、請求項8記載の容量制御弁。
  10. 前記第2弁孔(311b)は、一端側で前記感圧室(323e)に開口し、
    前記第2弁部(321c)は、前記感圧室(323e)に配置されて、前記第2弁孔(311b)に相対することを特徴とする、請求項5記載の容量制御弁。
  11. 前記第2弁孔(311b)の他端側は、前記感圧ロッド(321a)、前記弁体(321)及び前記ソレノイドロッド(313)の内部通路(321d)、前記収容部材(315)内の空間、前記ソレノイドロッド(313)と前記固定コア(311)の貫通孔(311a)との間の空隙を介して、前記弁室(323a)と連通することを特徴とする、請求項10記載の容量制御弁。
  12. 前記可動コア(312)、前記ソレノイドロッド(313)、前記弁体(321)及び前記感圧ロッド(321a)の一体構成物は、前記感圧ロッド(321a)の外周部でハウジング(323)の挿通孔(323g)に摺動自在に支持されると共に、前記可動コア(312)の外周部と前記収容部材(315)との間で、摺動自在に支持されることを特徴とする、請求項5〜請求項11のいずれか1つに記載の容量制御弁。
  13. 前記可動コア(312)、前記ソレノイドロッド(313)、前記弁体(321)及び前記感圧ロッド(321a)の一体構成物は、前記感圧ロッド(321a)の外周部でハウジング(323)の挿通孔(323g)に摺動自在に支持されると共に、前記ソレノイドロッド(313)の外周部と前記固定コア(311)の貫通孔(311a)との間で、摺動自在に支持されることを特徴とする、請求項5〜請求項11のいずれか1つに記載の容量制御弁。
  14. シリンダボア(101a)内で往復運動することにより、吸入室(141)から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して吐出室(142)に吐出するピストン(136)と、
    内部圧力に応じて前記ピストン(136)のストローク量を変化させて吐出容量を変化させる制御圧室(140、503)と、
    請求項1〜請求項13のいずれか1つに記載の容量制御弁(300)と、
    を含んで構成される、可変容量圧縮機(100)。
  15. 前記制御圧室(140)と前記吸入室(141)とをつなぐ固定絞り(103c)を有する放圧通路(146)を更に含んで構成され、
    前記第2弁部(321c)の前記第2の最小開度は、前記放圧通路(146)の固定絞り(103c)の開口断面積より小さいことを特徴とする、請求項14記載の可変容量圧縮機(100)。
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