JP6661584B2 - 端子圧着装置及び端子圧着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の端部に端子金具を圧着して接続する端子圧着装置及び端子圧着方法に関する。
ワイヤハーネスの製造には、作業台に設置された圧着機によって、電線の端部に端子金具を圧着する圧着工程がある(例えば、特許文献1参照)。
この圧着工程で用いられる圧着機としては、複数種類の端子金具に対応する複数対のアンビルとクリンパを有し、選択された対のアンビルとクリンパを共通の圧着ポジションに移動させて加工対象となる端子金具を電線に圧着するマルチ圧着装置が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開平6−223646号公報 特開2005−135822号公報 特開平10−12349号公報
ところで、従来の圧着機に供給される端子金具は、連鎖端子の状態で巻回されたリールから供給されるのが一般的であった。このため、各種の端子金具を電線に圧着する場合には、端子金具を供給するための供給装置やリールを端子金具の種類毎に設置しなければならず、装置が大型化してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の端子金具を圧着することができ、しかも、装置の小型化を図ることが可能な端子圧着装置及び端子圧着方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着装置は、下記(1)及び(2)を特徴としている。
(1) 圧着ポジションに配置された端子金具を電線に圧着する端子圧着装置であって、
前記圧着ポジションの下方に配置されるアンビルと、
前記圧着ポジションの上方に配置されるクリンパと、
前記クリンパを押し下げることで前記アンビルと前記クリンパとで前記電線に前記端子金具を圧着させる押圧機構と、
前記圧着ポジションへ前記端子金具を供給するための端子供給機構と、を備え、
前記端子供給機構には、複数種類の前記端子金具それぞれに対応し且つ複数種類の前記端子金具それぞれを保持する複数種類の端子ホルダが配列された端子マガジンが着脱可能に設けられ、
複数種類の前記端子ホルダそれぞれには、対応する前記端子金具の先端を当接させるための突当ピンが、対応する前記端子金具の先端が前記突当ピンに当接した状態にて前記端子金具の基端の前記端子ホルダからの突出寸法が前記端子金具の種類に関わらず同一となるように、前記端子ホルダの種類に応じて前記端子ホルダの異なる位置に設けられ、
前記端子供給機構は、前記端子マガジンを移動させて前記端子ホルダに保持された前記端子金具を前記圧着ポジションへ搬送する
ことを特徴とする端子圧着装置。
(2) 複数種類の前記端子金具をそれぞれ前記電線に圧着する複数対の前記アンビルと記クリンパを有するマルチアプリケータを備え、
前記マルチアプリケータは、前記圧着ポジションに送り込まれる前記端子金具に対応する対の前記アンビルと前記クリンパが選択されて前記圧着ポジションへ配置される
ことを特徴とする上記(1)に記載の端子圧着装置。
上記(1)の構成の端子圧着装置によれば、各種の端子金具を複数の端子ホルダにそれぞれ保持させた端子マガジンを端子供給機構に装着することで、端子ホルダに保持された各種の端子金具が圧着ポジションに搬送されて電線に順次圧着される。したがって、端子金具を供給する供給装置や連鎖端子を巻回したリールを端子金具の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
上記(2)の構成の端子圧着装置によれば、マルチアプリケータに設けられた複数対のアンビルとクリンパのうちから圧着対象の端子金具に対応する対のアンビルとクリンパが選択され、この選択されたアンビルとクリンパによって、圧着ポジションに供給された端子金具が電線に圧着される。したがって、複数種類の端子金具を迅速に電線へ圧着させることができ、多品種少量生産においても、生産性及び品質の向上を図ることができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着方法は、下記(3)を特徴としている。
(3)
電線に圧着される複数種類の端子金具それぞれが、端子マガジンに取り付けられた複数種類の前記端子金具それぞれに対応する複数種類の端子ホルダに保持される工程と、
前記端子ホルダに前記端子金具を保持した前記端子マガジンが、端子搬送方向に沿って圧着ポジションへ向かって移動される工程と、
前記圧着ポジションに配置された前記端子金具の電線接続部が、導体が露出された電線の端部にアンビル及びクリンパの対によりかしめられる工程と、を含み、
複数種類の前記端子ホルダそれぞれには、対応する前記端子金具の先端を当接させるための突当ピンが、対応する前記端子金具の先端が前記突当ピンに当接した状態にて前記端子金具の基端の前記端子ホルダからの突出寸法が前記端子金具の種類に関わらず同一となるように、前記端子ホルダの種類に応じて前記端子ホルダの異なる位置に設けられている
ことを特徴とする端子圧着方法。
上記(3)の端子圧着方法によれば、各種の端子金具を複数の端子ホルダにそれぞれ保持させた端子マガジンが圧着ポジションに移動されることで、端子金具が電線に順次圧着される。そこで、端子金具を供給する供給装置や連鎖端子を巻回したリールを端子金具の種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
本発明によれば、複数の端子金具を圧着することができ、しかも、装置の小型化を図ることが可能な端子圧着装置及び端子圧着方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、電線に圧着された端子金具の一例を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る端子圧着装置の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る端子圧着装置の正面図である。 図4は、本実施形態に係る端子圧着装置の左側面図である。 図5は、スライドレールにセットされた端子マガジンの斜視図である。 図6は、端子ホルダに端子金具を保持させた端子マガジンの斜視図である。 図7は、端子ホルダを説明する図であって、図7の(a)は、係止板が開いた状態の斜視図、図7の(b)は、係止板が閉じた状態の斜視図である。 図8は、端子ホルダを説明する図であって、図8の(a)は、係止板が開いた状態の下方側から視た斜視図、図8の(b)は、係止板が閉じた状態の下方側から視た斜視図である。 図9は、端子ホルダの分解斜視図である。 図10は、各種の端子金具及び各種の端子ホルダの斜視図である。 図11は、各種の端子金具を保持した各種の端子ホルダの斜視図である。 図12は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の右方側から視た斜視図である。 図13は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の左方側から視た斜視図である。 図14は、本実施形態に係る端子圧着装置の主要構成部分の後方側から視た斜視図である。 図15は、電線供給部及びマルチアプリケータの斜視図である。 図16は、圧着ポジションを右側から視た要部斜視図である。 図17は、圧着ポジションを左側から視た要部斜視図である。 図18は、図17に示した被覆クリンパを取り外した状態の要部斜視図である。 図19は、押圧機構の前方側から視た斜視図である。 図20は、押圧機構の後方側から視た斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る端子圧着装置及び端子圧着方法によって電線に接続される端子金具について説明する。
図1は、電線6に圧着された端子金具1の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、端子金具1は、例えば、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスを構成する電線6の端部に圧着されて電気的に接続される。電線6は、導体7と、この導体7を覆う樹脂からなる被覆8とを有した被覆電線である。
端子金具1は、前部に電気接続部2を有し、後部に電線接続部3を有している。端子金具1は、銅または銅合金、或いはアルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属板からなる母材に対してプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施すことで形成されたものである。電気接続部2には、接続相手の端子金具の電気接続部が電気的に接続される。
電線接続部3は、電線6の端部に圧着されて電気的に接続される。電線接続部3は、前側に導体圧着部4を有し、後側に被覆圧着部5を有している。導体圧着部4は、一対の導体圧着片4aを有し、被覆圧着部5は、一対の被覆圧着片5aを有している。導体圧着部4の一対の導体圧着片4aは、電線6の端部で露出された導体7に対して両側からかしめられ、被覆圧着部5の一対の被覆圧着片5aは、電線6の端部における被覆8の部分(被覆部分)に両側からかしめられる。これにより、端子金具1は、電線6に対して圧着されて電気的に接続される。
端子金具1としては、接続相手の端子金具の電気接続部に接続可能な様々な大きさや形状の電気接続部2を有する複数種類のものがある。また、端子金具1としては、導体7及び被覆8の径や種類が異なる様々な電線6に対応した電線接続部3を有する複数種類のものがある。
本実施形態に係る端子圧着装置10は、複数種類の端子金具1(以下、端子金具1a〜1dとも云う)に電線6を圧着して接続させることが可能な端子圧着装置である(図10参照)。以下、本実施形態に係る端子圧着装置10について説明する。
図2〜図4は、本実施形態に係る端子圧着装置10の斜視図、正面図および左側面図である。
図2〜図4に示すように、端子圧着装置10は、端子供給部20と、電線供給部70と、端子圧着部100とを備えている。これらの端子供給部20、電線供給部70及び端子圧着部100は、架台11上に固定されている。
また、端子圧着装置10は、これらの端子供給部20、電線供給部70及び端子圧着部100の駆動を制御するための制御装置12及び操作パネル14を備えており、これら制御装置12及び操作パネル14も架台11上に固定されている。
端子圧着装置10は、端子供給部20によって圧着ポジションAに供給された端子金具1に対して導体7が露出された電線6の端部が電線供給部70によって供給される。そして、この圧着ポジションAに供給された端子金具1の導体圧着部4及び被覆圧着部5を端子圧着部100がかしめることで、端子金具1を電線6の端部に圧着させて電気的に接続する。
図5はスライドレール42にセットされた端子マガジン21の斜視図、図6は端子ホルダ31に端子金具1を保持させた端子マガジン21の斜視図である。
図2及び図5に示すように、端子供給部20は、端子マガジン21と、端子供給機構41とを有している。端子マガジン21は、端子供給機構41に対して着脱可能とされている。端子マガジン21は、複数の端子金具1を整列した状態に保持する。
端子供給機構41は、端子マガジン21を端子搬送方向(X)に沿って水平に移動させることで、端子マガジン21に保持された複数の端子金具1のうちの指定された圧着対象の端子金具1を圧着ポジションAに搬送して供給する。
図6に示すように、端子マガジン21は、支持台22と、複数の端子ホルダ31(以下、端子ホルダ31a〜31dとも云う)とを有している。支持台22は、長尺に形成されており、その上面には、段部23が形成されている。また、支持台22は、その下面に長手方向に延びる突条部24を有している。支持台22の一端側には、スリット25aを有する二股形状の係合部材25が固定されている。
複数の端子ホルダ31a〜31dは、複数種類の端子金具1a〜1dをそれぞれ保持するもので、支持台22の段部23に整列されてネジ26によって着脱可能に取り付けられている。これらの端子ホルダ31a〜31dは、対応する端子金具1a〜1dの電気接続部2を保持することで、端子金具1a〜1dの電線接続部3を側方へ突出させた状態とする。これにより、各端子ホルダ31a〜31dに保持された端子金具1a〜1dは、側方へ突出された電線接続部3が支持台22の長手方向に沿って間隔をあけて平行に配列される。端子ホルダ31a〜31dは、端子金具1a〜1dの電気接続部2の形状や大きさに対応して複数種類(本実施形態では、4種類)が用意されている。これにより、支持台22には、様々な種類の端子金具1a〜1dに対応した端子ホルダ31a〜31dが固定される。
図7〜図9は、本実施形態に係る端子ホルダ31(31a)を説明するための斜視図および分解斜視図である。
図7〜図9に示すように、端子ホルダ31(31a)は、ホルダブロック32と、係止板33とを有している。ホルダブロック32には、保持溝34が形成されており、この保持溝34に端子金具1(1a)の電気接続部2が収容される。係止板33は、ホルダブロック32の保持溝34の後方側に形成された窓部35に挿し込まれ、回動ピン36によって回動可能に支持される。これにより、端子ホルダ31(31a)は、係止板33が回動されることで、保持溝34の上部開口が開閉される。保持溝34に端子金具1(1a)の電気接続部2を配置させた状態で係止板33を回動させて閉じることで、端子金具1(1a)は、その電気接続部2が端子ホルダ31(31a)に保持され、電線接続部3が端子ホルダ31(31a)の側方へ突出した状態とされる。
また、ホルダブロック32には、保持溝34を横切るように、突当ピン37が挿し込まれている。この突当ピン37には、保持溝34内に収容する端子金具1の電気接続部2の先端が当接される。これにより、端子金具1は、その電線接続部3が所定の突出量で突出された状態に端子ホルダ31に保持される。なお、この突当ピン37は、端子ホルダ31a〜31dへ保持させる端子金具1a〜1dの種類に応じて、各ホルダブロック32における挿し込み位置が異なっている。これにより、各種の端子金具1a〜1dは、その種類に関わらず、ホルダブロック32からの電線接続部3の突出寸法が略同一とされる。
図8に示すように、端子ホルダ31には、ホルダブロック32の上部に、後方へ突出する固定片38が形成されている。この固定片38には、一対の孔部38aが形成されており、この孔部38aにネジ26を挿し込んで支持台22のネジ孔(図示略)にねじ込むことで、端子ホルダ31(31a)が支持台22に固定される。また、固定片38には、下方へ突出する位置決めピン39が設けられており、この位置決めピン39が支持台22の位置決め孔(図示略)に挿し込まれることで、端子ホルダ31(31a)は支持台22に対して位置決めされる。
図10は、各種の端子金具1a〜1d及び各種の端子ホルダ31a〜31dの斜視図である。図11は、各種の端子金具1a〜1dを保持した各種の端子ホルダ31a〜31dの斜視図である。
図10及び図11に示すように、本実施形態に係る端子圧着装置10では、複数種類の端子金具1a〜1dを電線6に圧着して接続する。例えば、端子金具1a〜1dとしては、電気接続部2の幅寸法W、高さ寸法H、長さ寸法Lあるいは形状等が異なるものがある。また、端子金具1a〜1dとしては、導体7及び被覆8の径や種類が異なる様々な電線6に対応した形状や大きさの電線接続部3を有するものや、複数本の電線6の圧着に対応した形状や大きさの電線接続部3を有するものがある。
したがって、端子金具1a〜1dを保持する端子ホルダ31a〜31dとしては、このような複数種類の端子金具1a〜1dに対応した複数種類のものが用意されている。具体的には、端子ホルダ31a〜31dとしては、各種の端子金具1a〜1dの電気接続部2に対応した幅寸法、深さ寸法、奥行寸法あるいは形状等が異なる保持溝34を備えるとともに、この保持溝34に対応した係止板33を備えるものが用意されている。つまり、端子ホルダ31a〜31dは、係止板33を閉じた際に形成される電気接続部2の保持空間の幅寸法w、高さ寸法h、奥行寸法d及び形状が、保持対象の端子金具1a〜1dに対応した寸法や形状とされている。
端子ホルダ31a〜31dには、その保持溝34に、対応した種類の端子金具1a〜1dの電気接続部2が収容されて突当ピン37に当接される。この状態で、係止板33を回動させて保持溝34の上部開口を閉じることで、電気接続部2が端子ホルダ31a〜31dに保持され、電線接続部3が端子ホルダ31a〜31dの側方へ突出した状態とされる。そして、対応する端子金具1a〜1dを保持した端子ホルダ31a〜31dは、端子マガジン21に組付けられる。
図12〜図14は、本実施形態に係る端子圧着装置10の主要構成部分を各方向から視た斜視図である。
図12〜図14に示すように、端子供給機構41は、スライドレール42と、水平移動機構(位置調整機構)43と、カメラ(撮影装置)44とを備えている。
スライドレール42は、圧着ポジションAを通るように、端子圧着装置10の左右方向(図3における左右方向)である端子搬送方向(X)に沿って水平に配置されている。このスライドレール42には、端子マガジン21が載置される(図5参照)。スライドレール42には、長手方向に沿ってレール溝45が形成されており、このレール溝45に、端子マガジン21の支持台22に形成された突条部24が嵌め込まれる(図5参照)。これにより、スライドレール42に載置された端子マガジン21は、スライドレール42の長手方向に沿ってスライド可能に支持される。なお、スライドレール42は、圧着ポジションA及びその周囲を含む部分が切り欠かれている。
水平移動機構43は、左右移動機構部51と、前後移動機構部52とを有している。左右移動機構部51は、スライダー55を備えており、このスライダー55は、サーボモータ54により端子搬送方向(X)に沿ってリニアガイド58上を移動される。スライダー55には、スライドレール42側へ延びる連結板56が固定されている(図5参照)。この連結板56には、上面に突起部57aを有する連結ブロック57が固定されている。この連結ブロック57の上部には、スライドレール42に載置された端子マガジン21の係合部材25が配置されている。そして、連結ブロック57の突起部57aが、係合部材25のスリット25aに係合する。
これにより、端子マガジン21は、スライダー55に対して端子圧着装置10の前後方向(図4における左右方向)である電線供給方向(Y)へは相対変位可能に、端子搬送方向(X)へは相対変位不能に連結される。そして、端子マガジン21は、スライダー55が左右移動機構部51によって端子搬送方向(X)に沿って移動されることで、このスライダー55とともに端子搬送方向(X)に沿って移動される。これにより、端子マガジン21の端子ホルダ31(31a〜31d)に保持された端子金具1(1a〜1d)が、圧着ポジションAに搬送される。
前後移動機構部52は、スライドレール42に連結されているレール支持台59と、レール支持台59を電線供給方向(Y)へ移動させる電動シリンダ53と、を有する。この前後移動機構部52の電動シリンダ53は、レール支持台59を介してスライドレール42を端子圧着装置10の前後方向である電線供給方向(Y)へ移動させる。そして、前後移動機構部52によってスライドレール42が電線供給方向(Y)へ移動されると、このスライドレール42に載置された端子マガジン21の端子ホルダ31(31a〜31d)に保持されて圧着ポジションAに配置された端子金具1(1a〜1d)が、電線供給方向(Y)へ変位される。
カメラ44は、圧着ポジションAに配置される端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3を撮影する撮影装置である。カメラ44は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を備えており、圧着ポジションAを撮影した映像のデータは、制御装置12へ送信される。制御装置12は、カメラ44で撮影された映像に基づいて、水平移動機構43を構成する左右移動機構部51及び前後移動機構部52を制御する。これにより、端子金具1(1a〜1d)は、その電線接続部3が圧着ポジションAの所定位置に正確に位置決めされる。
図15は、電線供給部70及びマルチアプリケータ110の斜視図であり、図16は、圧着ポジションを右側から視た斜視図であり、図17及び図18は、圧着ポジションを左側から視た斜視図である。
図15〜図18に示すように、電線供給部70は、電線把持部71と、電線位置決め部72とを備えている。電線把持部71は、台座73に支持されている。台座73は、電動シリンダ78を有する送り機構部74によって端子圧着装置10の前後方向である電線供給方向(Y)へスライドされる。
電線把持部71は、アングル75を介して台座73に対して上下方向(Z)へ移動可能に支持されている。台座73とアングル75との間には、エアシリンダ76が設けられており、このエアシリンダ76によって電線把持部71が昇降される。
電線把持部71は、一対の把持爪81を備えている。一対の把持爪81は、互いに近接離間方向へ回動可能に支持されている。これらの把持爪81は、エアシリンダ82によって開閉される。そして、これらの把持爪81の間に電線6が配置された状態で把持爪81が閉じられることで、電線6が把持爪81によって把持され、また、把持爪81が開かれることで、把持されていた電線6の把持が解除される。
電線位置決め部72は、図17に示すように、電線把持部71に対して圧着ポジションA側の電線位置決め位置Bに配置されている。電線位置決め部72は、位置決めブロック90を有している。位置決めブロック90は、電線当接面91と、電線収容溝92とを有している。この位置決めブロック90には、導体7を露出させた電線6の端部近傍が電線収容溝92に収容されると共に、導体7の端部が電線当接面91に当接される。これにより、作業者により電線位置決め部72にセットされた電線6が、電線位置決め位置に位置決めされた状態に配置される。位置決めブロック90は、固定バー93を介して回動バー94の揺動端に固定されている。回動バー94は、架台11に立設された支柱96に回動可能に支持されている。また、電線位置決め部72は、架台11と回動バー94とに連結されたエアシリンダ95を有している。そして、このエアシリンダ95が駆動することで、回動バー94が回動される。これにより、位置決めブロック90が、電線位置決め位置Bと、この電線位置決め位置Bから下方へ外れた退避位置との間で移動される。
図12〜図14に示すように、端子圧着部100は、マルチアプリケータ110と、押圧機構140とを備えている。マルチアプリケータ110及び押圧機構140は、架台11に支持されており、押圧機構140は、マルチアプリケータ110の上方に支持されている。
図15に示すように、マルチアプリケータ110は、鉛直方向に支持された回転軸111を有している。回転軸111は、その下端部に直交軸ギヤボックス112を介してサーボモータからなる回転駆動モータ113が連結されている。回転軸111は、回転駆動モータ113の回転駆動力が直交軸ギヤボックス112を介して伝達されることで回転する。
回転軸111は、アンビル支持テーブル120と、クリンパ支持テーブル130とを有している。クリンパ支持テーブル130は、アンビル支持テーブル120の上方側に配置されている。アンビル支持テーブル120には、複数(本例では8個)のアンビル121が周方向へ等間隔に設けられている。クリンパ支持テーブル130には、複数(本例では8個)のクリンパ131が周方向へ等間隔に設けられている。アンビル121とクリンパ131とは、互いに対となるように、周方向で一致した位置に配置されている。このように、端子圧着部100は、回転軸111に複数対のアンビル121とクリンパ131を有するロータリー式のマルチアプリケータ110を備えている。
図16〜図18に示すように、アンビル121には、それぞれワイヤアンビル122と被覆アンビル123とが支持されている。クリンパ131には、それぞれワイヤクリンパ132と被覆クリンパ133とが設けられている。
ワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133は、クリンパホルダ134に取り付けられている。クリンパホルダ134は、クリンパ131において、上下方向にスライド可能に支持されており、付勢部材(図示略)によって上方へ常に付勢されている。これにより、クリンパ131におけるワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133は、アンビル121におけるワイヤアンビル122及び被覆アンビル123から離間されている。ワイヤクリンパ132は、被覆クリンパ133に形成された長孔133aに係合するスライドブロック135を介してクリンパホルダ134にネジ固定されている。被覆クリンパ133は、クリンパホルダ134に対してスライドブロック135を介してスライド可能に取り付けられている。これにより、被覆クリンパ133は、ワイヤクリンパ132に対して上下方向へ相対移動可能とされている。被覆クリンパ133の正面側には、かしめ時に電線6を弾性的に押える電線押さえ機構137が設けられている。
マルチアプリケータ110は、回転駆動モータ113によって回転軸111が回転され、いずれかの対のアンビル121とクリンパ131が圧着ポジションA側へ配置される。この状態で、圧着ポジションA側に配置されたアンビル121のワイヤアンビル122及び被覆アンビル123が圧着ポジションAの下方に配置され、圧着ポジションA側に配置されたクリンパ131のワイヤクリンパ132及び被覆クリンパ133が圧着ポジションAの上方に配置される。
図19及び図20は、押圧機構140の前方側及び後方側から視た斜視図である。
図19及び図20に示すように、押圧機構140には、直交軸ギヤボックス141を介してサーボモータからなる駆動モータ142が連結されている。押圧機構140には、直交軸ギヤボックス141の出力軸に設けられたクランク軸(図示略)にプレスラム143が連結されている。プレスラム143は、駆動モータ142の駆動力が直交軸ギヤボックス141及びクランク軸を介して伝達されることで昇降される。
プレスラム143には、その下部に押圧ブロック150が取り付けられている。この押圧ブロック150には、ワイヤクリンパ押圧板(ワイヤクリンパ押圧部)152と、被覆クリンパ押圧板(被覆クリンパ押圧部)153とが取り付けられている。ワイヤクリンパ押圧板152は、押圧ブロック150にネジ止め固定されている。
ワイヤクリンパ押圧板152は、その下端部が圧着ポジションAの上方に配置されたクリンパホルダ134の上端部と係合される。また、被覆クリンパ押圧板153は、その下端部が圧着ポジションAの上方に配置された被覆クリンパ133の上端部上に配置される。クリンパホルダ134の背面側には、かしめ時に端子ホルダ31の係止板33を上方から弾性的に押えるホルダ押さえ機構136が設けられている。
次に、上記構成の端子圧着装置10によって端子金具1(1a〜1d)を電線6に圧着して接続する端子圧着方法について説明する。
(端子マガジン21への端子金具1のセット)
電線6に圧着する複数種類の端子金具1a〜1dが、端子マガジン21に取り付けられた端子ホルダ31a〜31dに保持される(端子保持工程)。具体的には、端子ホルダ31a〜31dの係止板33を開いた状態で、ホルダブロック32の保持溝34に、それぞれ対応した種類の端子金具1a〜1dの電気接続部2を収容して突当ピン37に先端を当接させ、その後、係止板33を回動させて閉じる(図7参照)。このようにすると、各種の端子金具1a〜1dの電気接続部2が端子ホルダ31a〜31dに保持され、電線接続部3が端子ホルダ31a〜31dの側方へ突出された状態となる(図6、図11参照)。
(端子供給部20への端子マガジン21のセット)
端子ホルダ31(31a〜31d)に端子金具1(1a〜1d)を保持した端子マガジン21が、端子供給部20を構成する端子供給機構41のスライドレール42にセットされる。このとき、支持台22の突条部24がレール溝45に嵌め込まれるとともに、係合部材25のスリット25aが連結ブロック57の突起部57aに係合される(図5参照)。このようにすると、端子マガジン21が端子供給機構41のスライドレール42にスライド可能に支持されるとともに、端子マガジン21が連結板56を介して水平移動機構43のスライダー55に連結された状態とされる。
(端子金具1の搬送)
端子マガジン21が端子供給部20の端子供給機構41にセットされ、端子圧着装置10による端子金具1(1a〜1d)の圧着動作が開始すると、スライダー55が左右移動機構部51によってスライドし、スライダー55に連結された端子マガジン21がスライドレール42上を端子搬送方向(X)に沿って圧着ポジションAへ向かってスライド(移動)する(マガジン移動工程)。これにより、端子マガジン21の端子ホルダ31(31a〜31d)に保持された端子金具1(1a〜1d)が圧着ポジションAへ向かって搬送され、圧着対象の端子金具1(1a〜1d)が圧着ポジションAに配置される。
(端子金具1の位置決め)
圧着対象の端子金具1(1a〜1d)が圧着ポジションAに搬送される直前には、カメラ44によって端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3が上方から撮影される(端子撮影工程)。
図14に示すように、カメラ44による撮影範囲に対応するスライドレール42の後方側(図4における左方側)には、レール支持台59に固定されたエアシリンダ201が配置されている。エアシリンダ201は、図示しない押圧ピンをスライドレール42の前方側に突出させ、撮影対象となる端子金具1(1a〜1d)を保持している端子ホルダ31(31a〜31d)の係止板33の後端上側を押圧付勢する。すると、係止板33が閉じ方向に回動され、保持溝34に収容されている端子金具1(1a〜1d)のガタツキが除去される。従って、端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3は、振れることなくカメラ44によって撮影される。
そして、この圧着ポジションAに配置された端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3を撮影した映像のデータが、カメラ44から制御装置12へ送信される。
制御装置12では、カメラ44で撮影された映像に基づいて、端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3の圧着ポジションAに対する位置ずれが検査される(位置ずれ検査工程)。例えば、電線接続部3における導体圧着部4の基準となる縁部の位置が圧着ポジションAにおける所定位置に対してずれている位置ずれ量が検出される。その結果、電線接続部3に位置ずれが生じている場合、制御装置12が水平移動機構43を制御して電線接続部3の圧着ポジションAの所定位置に対する位置ずれを補正し、端子金具1(1a〜1d)の位置を圧着ポジションAの所定位置に合わせる位置決め処理を行う(端子位置決め工程)。具体的には、左右移動機構部51によって端子マガジン21の端子搬送方向(X)の位置が調整され、前後移動機構部52によってスライドレール42の電線供給方向(Y)の位置が調整される。これにより、圧着対象の端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3が圧着ポジションAの所定位置に高精度に配置される。
(アプリケータの選択)
端子圧着装置10による端子金具1(1a〜1d)の圧着動作が開始されると、マルチアプリケータ110では、圧着ポジションAに配置された圧着対象の端子金具1(1a〜1d)に対応するアンビル121及びクリンパ131の対が選択される。すると、回転駆動モータ113が駆動して回転軸111が回転し、選択されたアンビル121及びクリンパ131が圧着ポジションA側へ配置される(アンビル及びクリンパ配置工程)。この状態で、クリンパ131のクリンパホルダ134の上端部がワイヤクリンパ押圧板152の下端部に係合され、被覆クリンパ133の上端部上に被覆クリンパ押圧板153の下端部が配置される。
(電線6の供給)
作業者は、導体7が露出された電線6の端部を位置決めブロック90の電線収容溝92に収容させると共に、電線当接面91に導体7の端部を当接させて電線位置決め位置Bに位置決めし、電線供給動作を開始させる。
すると、電線供給部70では、エアシリンダ82によって電線把持部71の把持爪81が閉じ、電線6が把持爪81によって把持される。すると、エアシリンダ95によって回動バー94が回動され、位置決めブロック90が電線位置決め位置Bから外れた退避位置に移動する。
そして、電線把持部71が送り機構部74によって電線供給方向(Y)に沿って圧着ポジションAへ向かって移動するとともに、エアシリンダ76によって下降される。これにより、導体7が露出された電線6の端部が圧着ポジションAに供給され、端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3の上にセットされる(電線セット工程)。
(端子金具1の圧着)
圧着ポジションAにおける端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3の上に電線6がセットされると、端子圧着部100における押圧機構140の駆動モータ142が駆動し、プレスラム143とともに押圧ブロック150が下降される。
すると、押圧ブロック150に固定されたワイヤクリンパ押圧板152が下降され、クリンパホルダ134に固定されたワイヤクリンパ132が押し下げられる。また、押圧ブロック150が下降されると、押圧ブロック150に設けられた被覆クリンパ押圧板153も下降され、クリンパホルダ134に支持された被覆クリンパ133が押し下げられる。これにより、圧着ポジションAに配置された端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3は、ワイヤアンビル122とワイヤクリンパ132とで導体圧着部4の導体圧着片4aが導体7にかしめられ、被覆アンビル123と被覆クリンパ133とで被覆圧着部5の被覆圧着片5aが被覆8の部分にかしめられる(端子かしめ工程)。この結果、端子金具1(1a〜1d)は、電線接続部3において、導体圧着部4が端部で露出された電線6の導体7に圧着され、被覆圧着部5が電線6の被覆8の部分に圧着される。これにより、端子金具1(1a〜1d)は、電線6に対して圧着されて電気的に接続される。
そして、端子金具1(1a〜1d)の電線6への圧着が終了すると、圧着ポジションAの奥側からエアシリンダ205により駆動された保持解除ピン(図示略)が突出し、圧着済みの端子金具1(1a〜1d)を保持している端子ホルダ31(31a〜31d)の係止板33の後端下側を押圧付勢する。すると、係止板33が開方向に回動されて開かれ、圧着済みの端子金具1(1a〜1d)がホルダブロック32の保持溝34から取り出し可能とされる。その後、端子圧着装置10では、次の圧着対象の端子金具1(1a〜1d)への圧着動作が開始される。
ところで、電線6に圧着される端子金具1(1a〜1d)は、前述したように、電気接続部2の幅寸法W、高さ寸法H、長さ寸法Lあるいは形状等が異なる複数種類のものがある(図10参照)。このため、リールに巻回した連鎖端子の状態で端子金具を供給する従来の圧着機では、各種の端子金具を供給する為に、供給装置及びリールを端子金具の種類毎に複数設置する必要があり、装置の大型化及び設置スペースの占有が免れなかった。
これに対して、本実施形態に係る端子圧着装置10及び端子圧着方法によれば、各種の端子金具1a〜1dを複数の端子ホルダ31a〜31dにそれぞれ保持させた端子マガジン21を端子供給機構41に装着することで、端子ホルダ31a〜31dに保持された各種の端子金具1a〜1dが圧着ポジションAに搬送されて電線6に順次圧着される。したがって、端子金具1a〜1dを供給する供給装置や連鎖端子を巻回したリールを端子金具1a〜1dの種類毎に複数設置する必要がなく、端子圧着装置10の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
また、マルチアプリケータ110に設けられた複数対のアンビル121とクリンパ131のうちから圧着対象の端子金具1a〜1dに対応する対のアンビル121とクリンパ131が選択され、この選択されたアンビル121とクリンパ131によって、圧着ポジションAに供給された端子金具1a〜1dが電線6に圧着される。したがって、複数種類の端子金具1a〜1dを迅速に電線6へ圧着させることができ、多品種少量生産においても、生産性及び品質の向上を図ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、カメラ44によって端子金具1(1a〜1d)の電線接続部3の傾き等の姿勢を検出し、電線接続部3が傾いている場合には、端子圧着装置10を停止させたり、端子ホルダ31(31a〜31d)に保持された端子金具1(1a〜1d)の傾きを調整可能な機構を設けて傾きを補正したりしてもよい。
また、端子マガジン21の各端子ホルダ31(31a〜31d)に端子金具1(1a〜1d)を保持させる自動機や、電線6の端部で被覆8を除去して導体7を露出させて電線供給部70へ送り込む自動機を設けることで、作業効率をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態では、クリンパ131を押圧機構140によってアンビル121へ押圧することで電線6に端子金具1を自動で圧着させる自動機からなる端子圧着装置10を例示して説明したが、本発明が適用される端子圧着装置は自動機に限らない。つまり、本発明は、電線6に手動で端子金具1(1a〜1d)を圧着させる端子圧着装置にも適用可能である。この場合も、端子金具1(1a〜1d)を供給する供給装置や連鎖端子を巻回したリールを端子金具1a〜1dの種類毎に複数設置する必要がなく、手動の端子圧着装置10の小型化を図ることができ、設置スペースを削減できる。
ここで、上述した本発明に係る端子圧着装置及び端子圧着方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 圧着ポジション(A)に配置された端子金具(1)を電線(6)に圧着する端子圧着装置(10)であって、
前記圧着ポジション(A)の下方に配置されるアンビル(121)と、
前記圧着ポジション(A)の上方に配置されるクリンパ(131)と、
前記クリンパ(131)を押し下げることで前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)とで前記電線(6)に前記端子金具(1)を圧着させる押圧機構(140)と、
前記圧着ポジション(A)へ前記端子金具(1)を供給するための端子供給機構(41)と、を備え、
前記端子供給機構(41)には、各種の前記端子金具(1a〜1d)をそれぞれ保持する複数の端子ホルダ(31a〜31d)が配列された端子マガジン(21)が着脱可能に設けられ、
前記端子供給機構(41)は、前記端子マガジン(21)を移動させて前記端子ホルダ(31a〜31d)に保持された前記端子金具(1a〜1d)を前記圧着ポジション(A)へ搬送する
ことを特徴とする端子圧着装置。
[2] 複数種類の前記端子金具(1a〜1d)をそれぞれ前記電線(6)に圧着する複数対の前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)を有するマルチアプリケータ(110)を備え、
前記マルチアプリケータ(110)は、前記圧着ポジション(A)に送り込まれる前記端子金具(1)に対応する対の前記アンビル(121)と前記クリンパ(131)が選択されて前記圧着ポジション(A)へ配置される
ことを特徴とする上記[1]に記載の端子圧着装置。
[3] 電線(6)に圧着される端子金具(1)が、端子マガジン(21)に取り付けられた少なくとも1つの端子ホルダ(31)に保持される工程と、
前記端子ホルダ(31)に前記端子金具(1)を保持した前記端子マガジン(21)が、端子搬送方向に沿って圧着ポジション(A)へ向かって移動される工程と、
前記圧着ポジション(A)に配置された前記端子金具(1)の電線接続部(3)が、導体(7)が露出された電線(6)の端部にアンビル(121)及びクリンパ(131)の対によりかしめられる工程と、を含む
ことを特徴とする端子圧着方法。
1(1a〜1d):端子金具
6:電線
10:端子圧着装置
21:端子マガジン
31(31a〜31d):端子ホルダ
41:端子供給機構
110:マルチアプリケータ
121:アンビル
131:クリンパ
140:押圧機構
A:圧着ポジション

Claims (3)

  1. 圧着ポジションに配置された端子金具を電線に圧着する端子圧着装置であって、
    前記圧着ポジションの下方に配置されるアンビルと、
    前記圧着ポジションの上方に配置されるクリンパと、
    前記クリンパを押し下げることで前記アンビルと前記クリンパとで前記電線に前記端子金具を圧着させる押圧機構と、
    前記圧着ポジションへ前記端子金具を供給するための端子供給機構と、を備え、
    前記端子供給機構には、複数種類の前記端子金具それぞれに対応し且つ複数種類の前記端子金具それぞれを保持する複数種類の端子ホルダが配列された端子マガジンが着脱可能に設けられ、
    複数種類の前記端子ホルダそれぞれには、対応する前記端子金具の先端を当接させるための突当ピンが、対応する前記端子金具の先端が前記突当ピンに当接した状態にて前記端子金具の基端の前記端子ホルダからの突出寸法が前記端子金具の種類に関わらず同一となるように、前記端子ホルダの種類に応じて前記端子ホルダの異なる位置に設けられ、
    前記端子供給機構は、前記端子マガジンを移動させて前記端子ホルダに保持された前記端子金具を前記圧着ポジションへ搬送する
    ことを特徴とする端子圧着装置。
  2. 複数種類の前記端子金具をそれぞれ前記電線に圧着する複数対の前記アンビルと前記クリンパを有するマルチアプリケータを備え、
    前記マルチアプリケータは、前記圧着ポジションに送り込まれる前記端子金具に対応する対の前記アンビルと前記クリンパが選択されて前記圧着ポジションへ配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の端子圧着装置。
  3. 電線に圧着される複数種類の端子金具それぞれが、端子マガジンに取り付けられた複数種類の前記端子金具それぞれに対応する複数種類の端子ホルダに保持される工程と、
    前記端子ホルダに前記端子金具を保持した前記端子マガジンが、端子搬送方向に沿って圧着ポジションへ向かって移動される工程と、
    前記圧着ポジションに配置された前記端子金具の電線接続部が、導体が露出された電線の端部にアンビル及びクリンパの対によりかしめられる工程と、を含み、
    複数種類の前記端子ホルダそれぞれには、対応する前記端子金具の先端を当接させるための突当ピンが、対応する前記端子金具の先端が前記突当ピンに当接した状態にて前記端子金具の基端の前記端子ホルダからの突出寸法が前記端子金具の種類に関わらず同一となるように、前記端子ホルダの種類に応じて前記端子ホルダの異なる位置に設けられている
    ことを特徴とする端子圧着方法。
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