JP6660414B2 - 加熱炉用搬送ローラー支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの端部を回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置に関するものである。
トンネル状の炉室を有する炉体と、その炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態でその炉体の長手方向に配設された複数本の円筒状の搬送ローラーとを備え、それら複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、複数本の搬送ローラー上の被加熱物を前記炉体内を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉が知られている。このような加熱炉は、所謂ローラハースキルンと称されるものであり、たとえば特許文献1に記載されている。
上記加熱炉では、炉体の側壁から突き出した円筒状の搬送ローラーの円管状端部内に、その炉体の両側面に沿ってそれぞれ配設された長手状の軸受フレームにより軸受を介して回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、搬送ローラーは支持軸と同心状態で支持される。
特開2010−043816号公報
ところで、上記加熱炉では、その炉体の炉壁を構成する耐火レンガ等の耐火物が変形し、炉壁に形成された貫通穴とその貫通穴を通して配設された搬送ローラーとが相互に干渉するという問題があった。このような干渉を回避するために、貫通穴を通して配設された搬送ローラーを支持する支持軸の位置を、ずらすことが考えられる。
しかしながら、上記のように搬送ローラーが貫通穴と干渉しないように、貫通穴を通して配設された搬送ローラーを支持する支持軸の位置をずらすことを可能とするために、搬送ローラーの端部の内周面とその端部内に嵌め入れられる支持軸の先端部との径差を大きくすると、径差に相当するガタが搬送ローラーの内周面とそれを維持する支持軸の外周面との間に発生して、搬送ローラーの回転自体に悪影響を及ぼし、例えば被搬送物に蛇行を発生させるなど、搬送性能が低下する。これに対して、搬送ローラーの端部の内周面とその端部内に嵌め入れられる支持軸の先端部との径差を可及的に小さくしてその径差に相当するガタを減少させようとすると、搬送ローラーの端部の内周面とその端部内に嵌め入れられる支持軸の先端部外周面との間に応力集中が発生して、搬送ローラーの円筒状端部に破損が発生するという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる加熱炉用搬送ローラー支持装置を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決するために種々の検討を重ねた結果、支持軸の先端部に、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部を形成し、小径軸部よりも大径であって搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部を小径軸部の先端に形成し、ローラー支持端部の搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の長さ5mm以下とすると、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができることを見いだした。本発明はその知見に基づいて為されたものである。
第1発明の要旨とするところは、(a)トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、(b)前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に形成された小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部よりも先端側に位置して前記搬送ローラーの円筒状端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、(c)前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの円筒状端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、(d)前記ローラー支持端部の外周面は、前記支持軸の中心軸線上に球心を有する球面によって形成されていることにある。
第2発明の要旨とするところは、(a)トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、前記搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、(b)前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側にいて前記搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、(c)前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、(d)前記ローラー支持端部の外周面は、前記ローラー支持端部の中心軸線を通る断面において前記ローラー支持端部の最大径よりも短い曲率半径を有する曲面(R面)によって形成されていることにある。
第3発明の要旨とするところは、(a)トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、前記搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、(b)前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側にいて前記搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、(c)前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、(d)前記ローラー支持端部は、前記搬送ローラーの円筒状端部の内周面との径差が所定値0.75mm以下となる径を有し、且つ前記支持軸の中心軸線と前記搬送ローラーの回転軸線との交差を所定角度7度の範囲内で許容する形状に形成されていることにある。
第1発明の加熱炉用搬送ローラー支持装置によれば、前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に形成された小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側において搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とを備え、前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、前記ローラー支持端部の外周面は、前記支持軸の中心軸線上に球心を有する球面によって形成されていることから、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。これにより、搬送ローラーの端部の内周面とその端部内に嵌め入れられる支持軸の先端部外周面との間に応力集中が発生して、搬送ローラーの端部付近に破損が発生するという問題が解消される。また、球面である外周面の最大径付近が5mm以下の幅を有する環状支持面を形成するので、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。さらに、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送ローラーの円筒状端部の内周面とその搬送ローラーの端部内に嵌め入れられた支持軸のローラー支持端部との間のクリアランスの変化がない。これにより、搬送ローラーの搬送性能が好適に維持される。
第2発明の加熱炉用搬送ローラー支持装置によれば、前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に形成された小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側において搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とを備え、前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、前記ローラー支持端部の外周面は、前記ローラー支持端部の中心軸線を通る断面において前記ローラー支持端部の最大径よりも短い曲率半径を有する曲面(R面)によって形成されている。これにより、前記ローラー支持端部の最大直径よりも短い曲率半径を有する曲面(R面)によって形成されている外周面の最大径付近が5mm以下の幅を有する環状支持面を形成するので、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。また、ローラー支持端部の環状支持面付近にはピン角がないので、応力集中が緩和される。
第3発明の加熱炉用搬送ローラー支持装置によれば、前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に形成された小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側において搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とを備え、前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、前記ローラー支持端部は、前記搬送ローラーの円筒状端部の内周面との径差が0.75mm以下となる径を有し、且つ前記支持軸の中心軸線と前記搬送ローラーの回転軸線との交差角を角度7度の範囲内で許容する形状に形成されている。これにより、所定の角度7度の範囲内で支持軸の位置をずらしたとしても、ローラー支持端部と搬送ローラーの円筒状端部の内周面との間のクリアランスが小さいので、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。
本発明の一実施例の搬送ローラー支持装置が加熱炉に取付られた状態を示す断面図である。 図1の実施例の搬送ローラー支持装置を加熱炉の側面から示す図1のII−II視断面図である。 図1の搬送ローラー支持装置の一部である図2のIII−III視断面図である。 図1および図3の支持軸の構成を拡大して説明する図である。 本発明の他の実施例の支持軸を説明する図であって、図4に相当する図である。 本発明の他の実施例の支持軸を説明する図であって、図4に相当する図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は発明に関連する要部を説明するものであり、寸法および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例の搬送ローラー支持装置10を備えた加熱炉11を示す断面図である。加熱炉11は、磁器、セラミックス電子部品、炭素繊維等の焼成や、ホーロー製品衛生陶器等の釉焼に適用されるローラハースキルン型の熱処理炉である。加熱炉11は、耐熱レンガ、セラミックボード等の断熱材およびその断熱材を包被するケーシング12によって形成された長手状の炉体13と、被熱処理物をたとえば大気中或いは不活性ガス中で連続的に熱処理するためにトンネル状に形成された炉室17とを備えている。
上記炉体13の両側に位置する側壁14の上下方向中央部付近には、その側壁14をそれぞれ貫通した状態で被熱処理物の移送方向と直交する方向に長手状を成し、被熱処理物の水平な移送方向へ並列状態で横1列に一定間隔で配列された複数本の搬送ローラー16が設置されている。炉体13の入口および出口においても搬入用の搬送ローラー列と、搬出用の搬送ローラー列とが連続して設置される。搬送ローラー16の両端部は、側壁14を貫設して形成された貫通穴28内に挿通された状態で配置されており、側壁14外へ突き出されている。搬送ローラー支持装置10は、側壁14に固定された支持フレーム42と、支持フレーム42に支持された軸受装置66を備え、側壁14外へ突き出された搬送ローラー16の円筒状端部を回転可能に支持するものである。
図2は、図1の搬送ローラー支持装置10を加熱炉11の側面から示す図1のII−II視断面図であり、図3は、その図2のIII−III視断面図である。
図1乃至図3に詳しく示すように、搬送ローラー16は、アルミナ等の円管状セラミックス製であり、その円筒状端部の開口内に先端部18が軸心方向への移動可能にそれぞれ嵌め込まれた左右一対の鋼鉄製の支持軸20により搬送ローラー16の回転軸線CRすなわち支持軸20の中心軸線CAまわりに回転可能に支持されている。各搬送ローラー16は、それと同心に配置された左右一対の支持軸20に固定されたばね受け22と、搬送ローラー16の両端面との間にそれぞれ介在させられたコイルスプリング24とによって搬送ローラー16の回転軸線CR方向に挟圧され、支持軸20と連れ回るようになっている。上記支持軸20は、搬送ローラー16と同心となるように軸受装置66によって支持軸20の中心軸線CAまわりに回転可能に支持された基端部26を有している。
上記搬送ローラー16の円筒状端部には、ロックウール、グラスウール等の耐熱繊維から成る円筒状断熱シール材36が嵌め入れられるとともに、貫通穴28が開口するシール材取付穴30の側壁面と円筒状断熱シール材36との間には、同様のロックウール、グラスウール等の耐熱繊維から成るバルク状断熱シール材38が嵌め入れられており、炉室17内と外部との間を連通させる貫通穴28がシールされている。
加熱炉11では、その側壁14から離れる方向に突き出したブラケットアーム40を有する支持フレーム42が、炉体13の両側に位置する側壁14にそれぞれ複数のボルト46により固定されている。ブラケットアーム40には、軸受装置66がそれぞれ複数のボルト48により固定されている。これにより、搬送ローラー16、支持軸20および軸受装置66が、支持フレーム42より支持されている。
加熱炉11では、その炉体13の炉壁14を構成する耐火レンガ等の耐火物が変形し、炉壁14に形成された貫通穴28とその貫通穴28を通して配設された搬送ローラー16とが相互に干渉するおそれがある場合には、上記ボルト48が挿通されたボルト穴の径はボルト48の軸径よりも大きく設定されており、その干渉を回避するために、そのボルト穴により許容される範囲でボルト48の締結位置を変更することができる。これにより、貫通穴28とその貫通穴28を通して配設された搬送ローラー16との干渉が回避されるように、軸受装置66の締結位置が調整可能とされている。
軸受装置66は、スペーサー74により所定間隙を隔てて平行に設けられた一対の第1支持板68および第2支持板70と、その第1支持板68と第2支持板70とを相互に固定する複数本の通しボルト72と、第1支持板68の幅方向の中央部に嵌め着けられて複数本の支持軸20の基端部26を回転可能にそれぞれ支持する複数対の第1ボールベアリング76と、第2支持板70の中央部に嵌め着けられて支持軸20の軸端を回転可能に支持する第2ボールベアリング78とを備え、支持軸20およびそれに両端の円筒状端部が嵌合させられた搬送ローラー16を回転可能に支持している。
図1乃至図2に詳しく示すように、ローラー駆動伝達機84が設けられている側の第2支持板70の長手方向中央部にはその上方へ延び出す延出部80が形成されており、同じく駆動側の第1支持板68の長手方向中央部上端面にもその上方へ延び出す延出部82が形成されており、それら延出部80および延出部82は相互に連結されている。そして、その延出部80には、減速機構が収容されたギヤボックスを有するローラー駆動伝達機84が取付けられており、このローラー駆動伝達機84の出力軸86には駆動用の駆動スプロケットホイール88が固定されている。
延出部80の下部には、ボルト90によって遊転可能に支持された前後1対のガイド用のガイドスプロケットホイール92が所定間隙を隔てて設置され、第1支持板68と第2支持板70との間隙内の前後端部付近にはボルトによって遊転可能に支持された各2個のテンション調整用の調整スプロケットホイール96が設置されるとともに、第1支持板68と第2支持板70との間隙内の下部には第1支持板68と第2支持板70とにボルト98によって結合されたチェーンレール100が第1支持板68と第2支持板70の長手方向に沿って水平に設置されている。
各搬送ローラー16にローラー駆動伝達機84からの回転を伝達するためのチェーン102は、駆動スプロケットホイール88、両調整スプロケットホイール96、前端および後端の搬送ローラー16の基端部26に嵌め着けられたスプロケットホイール27とに巻き掛けられるとともに、その前後端の搬送ローラー16のスプロケットホイール27を除く各搬送ローラー16の基端部26に嵌め着けられたスプロケットホイール27の下側に噛み合わされているので、支持軸20により両端部が支持された各搬送ローラー16はローラー駆動伝達機84によりチェーン102を介して回転駆動され、同方向へ等速回転させられるようになっている。
軸受装置66により第1ボールベアリング76および第2ボールベアリング78を介して中心軸線CAまわりに回転可能に支持された支持軸20の先端部18には、図4に示されるように、中心軸線CA方向において搬送ローラー16の端に対応する位置にたとえば20mm程度の径で形成された小径軸部20aと、支持軸20の中心軸線CA上に球心を有して小径軸部20aよりも大径の球面である凸形状の外周面20cを有し、小径軸部20aの先端側にいて搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受けるローラー支持端部20bとが、備えられている。このローラー支持端部20bが嵌め入れられる搬送ローラー16の円筒状端部の内径はたとえば28mm程度であるのに対して、ローラー支持端部20bの外径はたとえば27.3mm程度であり、たとえば0.7mm程度のクリアランスが形成されている。これにより、ローラー支持端部20bの球面と搬送ローラー16の円筒状端部の内周面との径差が所定値0.75mm程度の小さなクリアランスが形成されるとともに、支持軸20の中心軸線CAと搬送ローラー16の回転軸線CRとが、それらの交差角θが所定角度たとえば7度の角度範囲内で許容されている。
支持軸20のローラー支持端部20bは、球面状の外周面20cであるので、支持軸20と搬送ローラー16とが同心であるときすなわち回転軸線CRと中心軸線CAとが平行であるときに、搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受ける帯状の環状支持面20dが外周面20cのうちの最大径付近に摺動痕として形成される。この環状支持面20dの中心軸線CA方向の幅寸法Wは、たとえば2mm程度以下であり、十分に5mm以下である。
上述のように、本実施例の搬送ローラー支持装置10によれば、支持軸20の先端部18には、回転軸線CA方向において搬送ローラー16の端部に対応する位置に形成された小径軸部20aと、小径軸部20aよりも大径であって小径軸部20aの先端側にいて搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受けるローラー支持端部20bとを備え、支持軸20と搬送ローラー16とが同心であるときにローラー支持端部20bの搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受ける環状支持面20dの中心軸線CA方向の幅寸法Wが5mm以下であることから、支持軸20の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。これにより、搬送ローラー16の円筒状端部の内周面とそれに嵌め入れられる支持軸20のローラー支持端部20bとの間に応力集中が発生して、搬送ローラー16の円筒状端部付近に破損が発生するという問題が解消される。
また、本実施例の搬送ローラー支持装置10によれば、ローラー支持端部20bの外周面は、支持軸20の中心軸線CA上に球心を有する球面によって形成されている。これにより、支持軸20の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。また、それに加えて、支持軸20の位置をずらしたとしても、搬送ローラー16の円筒状端部の内周面とその搬送ローラー16の端部内に嵌め入れられた支持軸20のローラー支持端部20bとの間のクリアランスの変化がない。これにより、搬送ローラー16の搬送性能が好適に維持される。
また、本実施例の搬送ローラー支持装置10によれば、ローラー支持端部20bは、搬送ローラー16の円筒状端部の内周面との径差が所定値0.75mm以下となる径を有し、且つ支持軸20の中心軸線CAと搬送ローラー16の回転軸線CRとの交差角θを所定の角度たとえば7度の範囲内で許容する形状に形成されている。これにより、所定の角度範囲たとえば7度の範囲内で支持軸20の位置をずらしたとしても、ローラー支持端部20bと搬送ローラー16の円筒状端部の内周面との間のクリアランスが小さいので、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
(実施例2)
図5に示す支持軸120は、そのローラー支持端部120bが実施例1の支持軸20のローラー支持端部20bと比較して異なる形状を備えている点で相違し、他は同様である。実施例1の支持軸20のローラー支持端部20bは、支持軸20の中心軸線CA上に球心を有して小径軸部20aよりも大径の球面状の外周面20cを有しているのに対して、本実施例のローラー支持端部120bは、ローラー支持端部120bの中心軸線CAを通る断面においてローラー支持端部120bの最大径よりも短い曲率半径を有する凸曲面(R面)からなる凸形状の外周面120cを有している点で、相違している。
本実施例の支持軸120によれば、ローラー支持端部120bの搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受ける外周面120cすなわちその最大径付近の環状支持面120dは、支持軸120の中心軸線CAを通る断面において外周面120cの最大径よりも短い曲率半径を有する曲面(R面)によって形成されている。また、支持軸120と搬送ローラー16とが同心であるときにローラー支持端部120bの搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受けるとき、その最大径付近に形成される環状支持面120dの中心軸線CA方向の幅寸法Wが十分に5mm以下であることから、これにより、支持軸120の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。また、ローラー支持端部120bの環状支持面120d付近にはピン角がないので、応力集中が緩和される。
(実施例3)
図6に示す支持軸130は、そのローラー支持端部120bが実施例1の支持軸20のローラー支持端部20bと比較して異なる形状を備えている点で相違し、他は同様である。実施例1の支持軸20のローラー支持端部20bは、支持軸20の中心軸線CA上に球心を有して小径軸部20aよりも大径の球面状の外周面20cを有しているのに対して、本実施例のローラー支持端部130bの外周面130cは、ローラー支持端部130bの中心軸線CAと平行且つ中心軸線CA方向の幅寸法Wが5mm以下の円筒面を有し、その円筒面が搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受ける環状支持面130dとして機能している点で、相違している。
本実施例の支持軸130によれば、ローラー支持端部130bの搬送ローラー16の円筒状端部の内周面を受ける環状支持面130dは、ローラー支持端部130bの中心軸線CAと平行な円筒面であり、その円筒面の中心軸線CA方向の幅寸法Wが5mm以下である。これにより、支持軸の位置をずらしたとしても、搬送性能を低下させることなく応力集中を抑制することができる。本発明者等のシミュレーションによれば、円筒状の環状支持面130dの中心軸線CA方向の幅寸法Wが5mmを超えると、環状支持面130dの端縁が搬送ローラー16の円筒状端部の内周面に当接して応力集中が発生し、搬送ローラー16の円筒状端部に破損が発生する可能性があった。
以上、本発明を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、耐火物の変形に起因して炉壁14に形成された貫通穴28とその貫通穴28を通して配設された搬送ローラー16とが相互に干渉することを回避するために、そのボルト穴により許容される範囲でボルト48による軸受装置66の締結位置を変更することができるように形成されていたが、ブラケットアーム40と軸受装置66との間に設けられたスライダー式等の軸受位置調節装置が用いられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
10:搬送ローラー支持装置
11:加熱炉
13:炉体
14:側壁
16:搬送ローラー
17:炉室
18:先端部
20:支持軸
20a:小径軸部
20b、120b、130b:ローラー支持端部
20c、120c、130c:外周面
20d、120d、130d、:環状支持面
28:貫通穴
66:軸受装置
W:幅寸法(幅)
θ:交差角

Claims (3)

  1. トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、前記搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、
    前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側にいて前記搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、
    前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、
    前記ローラー支持端部の外周面は、前記支持軸の中心軸線上に球心を有する球面によって形成されている
    ことを特徴とする加熱炉用搬送ローラー支持装置。
  2. トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、前記搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、
    前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側にいて前記搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、
    前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、
    前記ローラー支持端部の外周面は、前記ローラー支持端部の中心軸線を通る断面において前記ローラー支持端部の最大径よりも短い曲率半径を有する曲面によって形成されている
    ことを特徴とする加熱炉用搬送ローラー支持装置。
  3. トンネル状の炉室を有する炉体と、該炉体の側壁に形成された複数個の貫通穴を通して互いに平行な状態で該炉体の長手方向に所定間隔で配設された複数本の搬送ローラーとを備え、該複数本の搬送ローラーを回転駆動することにより、該複数本の搬送ローラー上の被加熱物を搬送しつつ熱処理を施す加熱炉において、前記炉体の側壁から突き出す複数本の搬送ローラーの円管状端部内に、回転可能に支持された支持軸の先端部がそれぞれ嵌め入れられることによって、前記搬送ローラーを回転可能に支持する加熱炉用搬送ローラー支持装置であって、
    前記支持軸の先端部には、回転軸線方向において前記搬送ローラーの端縁に対応する位置に小径軸部と、前記小径軸部よりも大径であって前記小径軸部の先端側にいて前記搬送ローラーの端部の内周面を受けるローラー支持端部とが、備えられ、
    前記支持軸と前記搬送ローラーとが同心であるときに前記ローラー支持端部の前記搬送ローラーの端部の内周面を受ける環状支持面の中心軸線方向の幅が5mm以下であり、
    前記ローラー支持端部は、前記搬送ローラーの円筒状端部の内周面との径差が0.75mm以下となる径を有し、且つ前記支持軸の中心軸線と前記搬送ローラーの回転軸線との交差角を角度7度の範囲内で許容する形状に形成されている
    ことを特徴とする加熱炉用搬送ローラー支持装置。
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