JP6648514B2 - 尿素水タンクの配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、尿素水タンクの配置構造に関する。
内燃機関であるディーゼルエンジンから排出されるリーン排気中の窒素酸化物(以下「NOx」と記す)を浄化するものとして、尿素水を触媒上で加水分解させてアンモニア(NH)を生成させ、そのアンモニア(NH)によりNOxを選択還元・浄化する選択還元触媒を排気通路に設けた排気浄化装置を搭載した車両が知られている。このような車両には、尿素水を貯留するための尿素水タンクが搭載されている。尿素水タンクには、タンク内部の空気を大気へ開放する大気開放弁を備えていて、車両のフロアの下方に配置されているものがある(例えば特許文献1)。
特許第4826612号公報
一般に大気開放弁には、両端が開放されている大気開放管の一方の端部が接続されていて、大気開放管の長さや他端の端部の配置位置を変更することで、大気開放位置を自由に設定可能とされている。しかし、他端の端部の配置や向きによっては、雨天走行時や管水路の走行時に他端の端部側から尿素水タンク内に水や異物が浸入することが懸念される。
本発明は、尿素水以外の液体や異物が内部に混入することを防止可能な新規な尿素水タンクの構造を提供することを、その目的とする。
本発明に係る尿素水タンクの配置構造は、車両に搭載されて尿素水を貯留する尿素水タンクと、尿素水タンクの内部の空気を大気へ開放する大気開放弁と、一方の端部が大気開放弁を介して尿素水タンクと接続し、他方の端部が大気に開放された大気開放管と、車両の骨格を形成する第一の車両骨格部材を有し、他方の端部は、第一の車両骨格部材の車両前後方向後側に配置されることを特徴としている。
本発明によれば、尿素水タンクの内部の空気を大気へ開放する大気開放弁に一方の端部が接続された大気開放管の大気に開放された他方の端部が、車両の骨格を形成する第一の車両骨格部材の車両前後方向後側に配置されるので、第一の車両骨格部材が防水壁として機能し、車両走行時に尿素水以外の液体や異物がタンク内部に混入することを防止可能な新規な尿素水タンクの配置構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る尿素水タンクの構成を示す拡大斜視図。 本発明の実施形態に係る尿素水タンクを車両のフロア下方に配置したレイアウトを説明する一部破綻正面視図。 尿素水タンクを搭載した車両後部の構成を説明する概略図。 尿素水タンクと車両骨格部材との配置関係を説明する斜視図。 車両に搭載された尿素水タンクと車両骨格部材との配置関係を説明する側面断面図。 車両に搭載された尿素水タンクの下部の位置を説明する側面視図。 (a)は車両が上り傾斜した際の尿素水タンク内の状態を示す図、(b)は車両が下り傾斜した際の尿素水タンク内の状態を示す図。 大気開放管の他方の端部と終端部の配置を説明する拡大図。 他方の端部と終端部の構成を説明する拡大図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図中、矢印Xは車両前後方向、矢印Yは車幅方向、矢印Zuは車両上方、矢印Zdは車両下方をそれぞれ示す。なお、図面の見やすさを考慮して、構成要件を部分的に省略あるいは破断等して記載することがある。
図2、図3に示すように、車両1には、尿素水タンク21が搭載されている。尿素水タンク21は、車両が搭載するNOx触媒の還元剤となる尿素水を貯留するものである。車両1の後部2のフロア3の下方には、車両前後方向Xに延設されていて車両1の骨格を形成する第二の車両骨格部材としてのサイドメンバ4,5が車幅方向Yに間隔を空けて配置されている。サイドメンバ4とサイドメンバ5には、車幅方向Yに延設されていて車両1の骨格を形成する第一の車両骨格部材としての複数のクロスメンバ6,7,8の両端がそれぞれ連結されている。図2に示すように、サイドメンバ4,5の上面4a、5aには、フロアパネル9が固定されている。フロア3はフロアパネル9で構成されている。なお、図2ではクロスメンバ6,7,8を省略している。車両1には、図3に示すように、内燃機関に接続される排気経路の終端となるマフラー10が、サイドメンバ5側に寄せて配設されている。
尿素水タンク21は、図2に示すように、フロアパネル9の下面9aに複数の取付けブラケット11・・を介して吊り下げられるように固定されることで、フロア3の下方に配置されて、車両1に搭載されている。尿素水タンク21は、図3に示すように、サイドメンバ4寄りに搭載されていて、マフラー10と車幅方向Yに並んで配置されている。
尿素水タンク21は、図1に示すように、内部に尿素水を貯留する空間を備えた多面体であり、その上部21Aには、高さの異なる少なくとも第一の面22と第二の面23が形成されている。尿素水タンク21の下部(以下「タンク下部」と記す)21Bには、尿素水モータ等の尿素水搬送手段27が配設されている。タンク下部21Bには、尿素水搬送手段27と尿素水タンク21の下半分側を外方から覆うように、保護部材としてのタンクカバー26が装着されていて、尿素水搬送手段27及びタンク下部21Bを保護している。このタンクカバー26は断熱性を備えていて、マフラー10からの排熱による尿素水タンク21内の尿素水の温度上昇を抑制している。
尿素水タンク21は、ステンレスなどの耐触性に優れた金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)などで成型された成形品である。無論成形品ではなく、多面体となるように複数の部材を溶接や接着、溶着などで一体的に成型したものであっても良い。尿素水タンク21には、取付部211がそれぞれ設けられている。これら取付部211と取付ブラケット11とを例えばボルトなどの締結部材で締結することで、尿素水タンク21はフロアパネル9の下面9aに取付けられる。尿素水タンク21は、取付部211と取付ブラケット11との締結状態を解除することで、車両1から離脱して交換可能とされている。
尿素水タンク21に形成されている第一の面22と第二の面23は、共に水平面であり、車幅方向Yに向かって延在するように形成されている。第一の面22と第二の面23は、車両前後方向Xに並んで配置されている。本実施形態において、第一の面22は車両前方側、第二の面23は車両方向側に配置されている。つまり、第一の面22は第二の面23の車両前後方向Xにおける前側に配置される。第二の面23は、第一の面22よりも車両上方Zuに向かって突出するように形成されている。つまり、第一の面22は低い側の面であり、第二の面23は高い側の面であり、第二の面23は第一の面22よりも高い位置に配置されている。このため、第一の面22と第二の面23との間には段差が形成され、この段差には第一の面22と第二の面23をつなぐ連結面28が形成されている。
第一の面23は、尿素水タンク21の内部に貯留された尿素水の液面を規制するレベリングバルブ24が設けられている。第二の面23には、尿素水タンク21の内部の空気を大気へ開放する大気開放弁25が設けられている。レベリングバルブ24は、尿素水補充時に尿素水タンク21の内部の空気を尿素水給水側に抜く弁孔22aを開放するものである。レベリングバルブ24は、第一の面22において、車幅方向Yの中央で、車両前後方向Xにおいては車両後方(連結面28)寄りに配置されている。
大気開放弁25は、尿素水タンク21の内圧が設定圧以上になるとタンク内の空気を尿素水タンク21の外部へ排出するものである。大気開放弁25は、第二の面23において、車両前後方向Xにおいては車両前方(連結面28)寄りに、車幅方向Yの中央で配置されている。大気開放弁25は、図7(a)に示すように、車両前部が車両後部よりも高くなるように車両1が上り傾斜した状態の時及び、図7(b)に示すように、車両前部が車両後部よりも低くなるように車両1が下り傾斜した状態の時に、尿素水面と第二の面23との間に形成される空間S1側に位置するように配置されている。また、大気開放弁25は、車両左部が車両右部よりも高くなるように車両1が傾斜した状態の時及び、車両右部が車両左部よりも高くなるように車両1が傾斜した状態の時に、尿素水面と第二の面23との間に形成された空間S1に位置するように配置されている。
このような配置により、大気開放弁25は車両1の前後方向Xにおける傾斜及び、車両1の車幅方向Yにおける傾斜のいずれにおいても大気開放弁25が尿素水に液没することが無い。
尿素水タンク21は、マフラー10の配設側と反対側の部位に、タンク外方に向かって膨設された拡張部29を有している。本実施形態において、拡張部29は、車両1を上方から見た際に、第二の面23の車幅方向Yにおけるサイドメンバ4寄りであって、車両前後方向Xと車幅方向Yに向かって幅を有するように形成されている。拡張部29は、マフラー10と車幅方向Yにおいて反対側に設けられている。また、図1に示すように、車両後方側に位置する拡張部29の後端29a側は、連結面28(車両前方)側に位置する拡張部29の前端29bよりも車幅方向Yに幅広く形成されている。すなわち、拡張部29は、図7(a)に示すように車両1が上り傾斜した状態の時に、空間として広く形成された拡張部29の後端29a側に尿素水が流入しやすくなるように、尿素水タンク21に形成されている。
例えば、車両前部が車両後部よりも低くなるように車両1が下り傾斜した状態の時は、車両前部が車両後部よりも高くなるように車両1が傾斜した状態では、第一の面22が第二の面23より低い位置に配置されているため、大気開放弁25に対し尿素水面が上昇する傾向となる。上述のように、拡張部29を設けることで車両1の傾斜の状態に関わらず大気開放弁25が閉塞する事を防止することができる。尿素水タンク21は、拡張部29によって形成される空間S2分だけタンク内容量が増やされている。
本実施形態において、尿素水タンク21は、第一の面22と第二の面23に、尿素水タンク21における拡張部29側に配策された配管を備えている。ここでいう拡張部29側に配策されたとは、サイドメンバ4側から尿素水タンク21の外部へ延びるように配置した状態であり、マフラー10とは反対側に配置した状態である。
第一の面22側の配管は、一端30aがレベリングバルブ24に接続されたレベリング経路を構成するレベリングパイプ30である。第二の面23側の配管は、一方の端部31aが大気開放弁25を介して尿素水タンク21と接続し、他方の端部31bが大気に開放された大気開放管31である。
第一の面22は、図4、図5に示すように、車両1に搭載された際に、複数のクロスメンバ6〜8のうちの1つのクロスメンバ7の下端である下面7aよりも下方に位置し、かつサイドメンバ4の下端である下面4bよりも下方に位置するように形成されている。第一の面22に設けられたレベリングバルブ24の上端部24aは、サイドメンバ4の下面4bよりも下方に配置されている。このため、レベリングバルブ24の上端部24aとレベリングパイプ30とは、下面4bと下面7aとに接触しないように配策されている。クロスメンバ7は第一の面22の上方に配置される。
尿素水タンク21は、サイドメンバ4寄りに位置するタンク前部21Cの角部21Dに、尿素水流入口32が形成されて配置されている。尿素水流入口32には、尿素水供給管33の一端33aが接続されている。尿素水供給管33の他端33bは、図6に示すように、車両1のボディー表面に配置された尿素水給水口34と接続されている。尿素水タンク21には、尿素水給水口34から給水される尿素水が尿素水流入口32を介して流入することで、尿素水が補給される。
尿素水タンク21は、尿素水流入口32の上方に凸部36が形成されている。この凸部36は、連結面28との間に空隙37が形成されるように車両上方Zuに向かって突出している。つまり、連結面28は、凸部36に対して車両前後方向Xのうち車両後方側にオフセットされている。そしてオフセットされた連結面28と凸部36の間には空隙37が形成されている。この空隙37は、レベリングパイプ30を車両前後方向Xから挟み込むことができるように、その寸法が設定されて形成されている。つまり、レベリングパイプ30は、連結面28と凸部36の間に配置されている。
拡張部29は、車両下方Zdに向かって形成された窪み部としての凹部38を有している。すなわち、凹部38は拡張部29の上面29cに凹設されている。凹部38は、拡張部29の上面29cを車幅方向Yに向かって突っ切るように形成されている。凹部38は、一方の端部31aと他方の端部31bの間に位置する大気開放管31の部位を収納することが可能な大きさに、その幅と深さが形成されている。
尿素水タンク21は、車両1に搭載された際に、図6に符号θで示す車両1のデパーチャアングルよりも、タンク下部21Bが上方に位置するように形成されている。つまり、尿素水タンク21は、車両傾斜時の路面40と後輪41の接地点からリヤバンパー42の後端42aまでの角度であるデパーチャアングルθの外側に位置するように形成されている。
このように、本実施形態の配置構造では、尿素水タンク21の内部に貯留された尿素水の液面を規制するレベリングバルブ24を設けた第一の面22よりも高い位置に配置した第二の面23に、尿素水タンク21の内部の空気を大気へ開放する大気開放弁25が設けた。このため、尿素水タンク21をクロスメンバ7と車両上下方向に重ねて配置することが可能となり、尿素水タンク21の容積を維持しつつレイアウト性を向上することができるとともに、尿素水の給水性を確保可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
本実施形態の配置構造では、レベリングバルブ24の上端部24aがサイドメンバ4の下面4bより下方に配置されているので、レベリングバルブ24につながるレベリングパイプ30を上下方向に湾曲して配策する必要がなく、液溜り部無しに配索することができる。このため、より確実に尿素水の給水性を確保することができる。
本実施形態の配置構造では、第一の面22と第二の面23の高低差分だけ尿素水タンク21内に空間S1が形成されるため、車両1が前後左右に傾斜した場合でも空間S1が形成される高い側の面である第二の面23に大気開放弁25を設けることで液没することが低減される。このため、尿素水の給水性の向上を図りつつも尿素水の容量維持も可能な新規な尿素水タンク21を提供することができる。
本実施形態の配置構造では、大気開放弁25が、車両1が傾斜した際に尿素水タンク21内の尿素水に液没しない位置に配置されているので、尿素水によって塞がれることが低減して、車両1が傾斜した場合でも尿素水の漏出を抑制し、より確実に尿素水の給水性の確保可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
尿素水タンク21は、高い側の面である第二の面23における、マフラー10の設置側と反対側の部位に、タンク外方に向かって膨設された拡張部29を有するので、サイドメンバ4の下面4bやクロスメンバ7の下面7aとの干渉することなく、第二の面23側でのタンク容量空間S2分だけ拡大することができる。このため、図7(a)、図7(b)に示すように、車両1が傾斜して尿素水が第二の面23のタンク内に移動した際に、拡張部29によって形成された空間S2側にも流れ込む。このため、尿素水面が波打つような場合でも、大気開放弁25に尿素水に液没することをより防止することかできる。これにより大気開放弁25が尿素水によって塞がれることがより低減して、車両1が傾斜した場合でも尿素水の漏出を抑制し、より確実に尿素水の給水性の確保可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
尿素水タンク21は、マフラー10と車幅方向Yに並んで配置され、拡張部29はマフラー10と車幅方向Yにおいて反対側に設けられているので、拡張部29をマフラー10等の排気系の熱源から離れた位置に配置することができ、車両1の姿勢によらず尿素水を熱源から離れた位置に誘導することができる。これにより、尿素水が排気系の熱によって受ける熱害を低減できる。
また、拡張部29には、大気開放管31をその内部に配置可能な凹部38が形成されているので、個別に保持部材を配置することなく、大気開放管31を固定しつつ保護することができる。このため、大気開放管31の走行時のばたつきによる位置ずれを防止でき、大気開放管31の詰まりによる給水性の低下を抑制することができる。このため、車両1が傾斜した場合でも尿素水の漏出を抑制し、より確実に尿素水の給水性の確保可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
本実施形態の配置構造では、尿素水タンク21は、尿素水流入口32の上方に形成された凸部36と、凸部36に対して車両前後方向Yにオフセットされていて、第一の面22と第二の面23をつなぐ連結面28とを有し、凸部36と連結面28の間に形成された空隙37内にレベリングパイプ30を配置される。つまり、連結面28と凸部36の間にレベリングパイプ30を配置するので、凸部36と連結面28とで(空隙37で挟み込んで)レベリングパイプ30を保持することができ、レベリングパイプ30を保護すると共に固定することができる。さらに、連結面28と凸部36の間に配置したレベリングパイプ30を、水平状態に配策することで、レベリングパイプ30の走行時のばたつきによる位置ずれを防止でき、レベリングパイプ30の詰まりによる給水性の低下を抑制することができる。このため、より確実に尿素水の給水性の確保可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
また、尿素水タンク21は車両1に搭載された際に、図6に示すようにデパーチャアングルθよりもタンク下部21Bが上方に位置するように形成されているので、車両1が上り傾斜した場合でも、下部21Bと路面40との接触を回避することができる。このため、尿素水タンク21の破損や変形を防止することができ、給水性を確保しつつも、耐久性の向上も図ることができる。
さらに、本実施形態においては、タンク下部21Bを覆う保護部材としてのタンクカバー26を備えているので、路面40からの突起物や排熱から尿素水タンク21や尿素水搬送手段27を保護することができ、尿素水タンク21の耐久性を高めることができる。
図8に示すように、大気開放管31の他方の端部31bは、第一の車両骨格部材であるクロスメンバ7の車両前後方向後側となる背面7b側に配置される。他方の端部31bは、クロスメンバ7と第二の車両骨部材としてのサイドメンバ4との連結部Aを指向して配置される。他方の端部31bは、大気開放弁25と同じ高さあるいは大気開放弁25より下方に配置される。大気開放管31の他方の端部31bには、同端部31bに形成された開口31cを覆う終端部310が配置されている。
すなわち、終端部310は、車幅方向Yに位置する左右のサイドメンバ4、5間に架け渡されて連結されているクロスメンバ7の背面7bと対向するように配置されている。背面7bは、車両1の内側に面している。さらに詳しく述べると、終端部310は、クロスメンバ7と一方のサイドメンバ4との連結部に対向して近接するように配置されている。つまり、終端部310を有する大気開放管31の備えた尿素水タンク21は、終端部310がクロスメンバ7の背面7bと対向するように、より好ましくは、終端部310がクロスメンバ7と一方のサイドメンバ4との連結部Aに対向して近接するように、車両1のフロア3の下方に配置されて、車両1に搭載されている。他方の端部31b及び終端部310は、クロスメンバ7の背面7bと、背面7bと同様、車両1の内側に面しているサイドメンバ4の内面4cとによって形成される面によって、車両前方側と車両側方側から隠れるように車両1の内側に配置されている。
終端部310は、図9に示すように、外観形状が多面体の1つである直方体である。無論、立方体でもよい。終端部310の外観形状は、多面体に限定されるものではなく、円柱形状であっても良い。終端部310の1つの側面310aは、開口31cが接続されている。終端部310には、側面310aと直交する方向に位置する上面310bと下面310cとを貫通する孔313が形成されている。開口31cは、この孔313と連通している。上面310bは車両上方Zuに位置し、下面310cは車両下方Zdに位置している。上面310bに形成された孔313の端部は第一の開口部311を構成し、下面310cに形成された孔313の端部は第二の開口部312を構成している。つまり、終端部31は、車両上方Zu側に向かって開口する第一の開口部311と、第一の開口部311と対向して車両下方Zd側に向かって開口する第二の開口部312を備えている。
開口31cの開口面積は、第二の開口部312の開口面積よりも小さく形成されている。これは第一の開口部311又は第二の開口部312から終端部310内に浸入した水などの液体や異物が、開口31cに入り難くするためである。また、開口31cの開口面積は第一の開口部311の開口面積と同じ面積に形成されている。これは、開口31cと第一の開口部311との間で圧力損失が生じないようにするためである。第一の開口部311は、第二の開口部312よりも、その開口面積が大きく形成されている。
このように、本実施形態の配置構造では、大気開放管31の他方の端部31bが、クロスメンバ7の背面7b側に配置されるため、車両走行時、特に冠水路走行時における尿素水以外の液体である水や、車両前方から流れてきた異物が大気開放管31やタンク内部に混入することを防止可能な新規な尿素水タンクの配置構造を提供することができる。
さらに、他方の端部31bや終端部310がクロスメンバ7とサイドメンバ4との接合部Aに対向して近接するように配置されているので、背面7bやサイドメンバ4の内面4cが防水壁として機能することになる。このため、車両走行時の被水領域を低減することができ、車両走行時に水や異物が大気開放管31やタンク内部に混入することを、より防止可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
本実施形態の配置構造では、大気開放管31の他方の端部31bは大気開放弁25と同じ高さあるいは大気開放弁31より下方に配置されるので、他方の端部31b側から大気開放管31内に水などが浸入した場合でも、大気開放管31内に水が溜まり難くなり、車両走行時に水等がタンク内部に混入することをより防止可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
本実施形態の配置構造では、終端部310が開口31cと連通する第一の開口部311と第二の開口部312を有し、第一の開口部311は車両上方Zu側に向かって開口し、第二の開口部312は第一の開口部311と対向する車両下方Zd側に開口して配置されている。このため、終端部310に水や異物が浸入した場合でも孔313を通って車両下方Zdに排出することができるので、車両走行時に水や異物が大気開放管31やタンク内部に浸入することをより防止可能な新規な尿素水タンク21の配置構造を提供することができる。
また、第一の開口部311は、第二の開口部312よりも開口面積が大きく形成されているので、終端部310の下面310cが液没した場合でも、タンク内の空気の排気性を維持することができる。
大気開放管31は、大気開放弁25と他方の端部31bの間にフィルタ315を備えている。フィルタ315は、大気開放管31の流路断面積よりも、その断面積が大きく、ブラケット316を介してフロアパネル9の下面9aに取付けられてその位置が固定される。このフィルタ315は、尿素水タンク21に異物が混入することを防止する異物の除去フィルタである。
このため、万が一開口31cから異物が浸入した場合でも、フィルタ315に異物が混入することを確実に防止することができる。また、大気開放管31の管断面積よりもフィルタ315の断面積を大きくすることで、開口31c側から尿素水が大気開放管31内に浸入した場合でも、フィルタ315が一時的なバッファとして機能することも期待でき、タンク内部への水の浸入をより確実に防止することが可能である。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1・・・車両、4・・・第二の車両骨格部材(サイドメンバ)、7・・・第一の車両骨格部材(クロスメンバ)、21・・・尿素水タンク、25・・・大気開放弁、31・・・大気開放管、31a・・・一方の端部、31b・・・他方の端部、31c・・・開口、310・・・終端部、311・・・第一の開口部、312・・・第二の開口部、Zu・・・車両上方、Zd・・・車両下方、315・・・フィルタ、A・・・連結部、X・・・車両前後方向、Y・・・車幅方向。

Claims (6)

  1. 車両に搭載されて尿素水を貯留する尿素水タンクと、
    前記尿素水タンクの内部の空気を大気へ開放する大気開放弁と、
    一方の端部が前記大気開放弁を介して前記尿素水タンクと接続し、他方の端部が大気に開放された大気開放管と、
    前記車両の骨格を形成する第一の車両骨格部材を有し、
    前記他方の端部は、前記第一の車両骨格部材の車両前後方向後側に配置される
    ことを特徴とする尿素水タンクの配置構造。
  2. 前記第一の車両骨格部材は、前記車両の車幅方向に延設されるとともに、
    前記車両の車両前後方向に延設されて前記第一の車両骨格部材と連結部において連結する第二の車両骨部材を有し、
    前記他方の端部は、前記連結部を指向して配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の尿素水タンクの配置構造。
  3. 前記大気開放弁は、前記尿素水タンクに設けられ、
    前記他方の端部は、前記大気開放弁と同じ高さあるいは前記大気開放弁より下方に配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の尿素水タンクの配置構造。
  4. 前記他方の端部に配置されて前記大気開放管の開口を覆う終端部を有し、
    前記終端部は、車両上方側に向かって開口する第一の開口部と、前記第一の開口部と対向して車両下方側に向かって開口する第二の開口部を備える
    ことを特徴とする請求項1から3の内の何れか一項に記載の尿素水タンクの配置構造。
  5. 前記第一の開口部は、前記第二の開口部よりも開口面積が大きく形成されていることを特徴とする請求項4に記載の尿素水タンクの配置構造。
  6. 前記大気開放管は、前記大気開放弁と前記他方の端部の間にフィルタを備える
    ことを特徴とする請求項1から5の内の何れか一項に記載の尿素水タンクの配置構造。
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