JP6645398B2 - 混合度の測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉱石類とコークス類とからなる混合原料の混合度の測定方法に関する。
近年、地球温暖化防止の観点からCO削減が求められている。鉄鋼業においてはCO排出量の約70%が高炉から排出されており、高炉におけるCO排出量の削減が求められる。高炉操業においては、使用する還元材(コークス、微粉炭、天然ガスなど)を削減することで、CO排出量を削減できる。
ここで、溶銑の生産量を維持しながら、高炉で使用する還元材を削減する1つの手段として、鉱石層にコークスを混合する技術が知られている。非特許文献1には、鉱石層に50kg/tの小塊コークスを混合することで、溶銑の生産量を維持しながら高炉で使用する還元材を低減できることが開示されている。
鉱石とコークスを混合して高炉へ装入するには、特許文献1に開示されているような、炉頂バンカーに鉱石とコークスとを別々に搬送して貯留し、鉱石とコークスを同時に混合装入する方法と、特許文献2に開示されているような、炉頂バンカーへ搬送するコンベアで鉱石の上にコークスを堆積させて炉頂バンカーへ搬送することで混合原料とし、当該混合原料を、旋回シュートを介して高炉に装入する方法がある。
特許文献1に開示されている方法は、1バッチで装入する鉱石とコークスを2つの炉頂バンカーへそれぞれ個別に搬送しなければならないので、原料の搬送に時間がかかる。このため、高炉への原料の装入時間という観点では、特許文献2に開示されている方法を用いることが好ましい。しかしながら、特許文献2に開示されている方法で操業を行なう場合、ホッパー内でのコークスと鉱石の偏析を受けるため、鉱石とコークスの混合物の排出時にはコークス混合率が変化するので、目標量の鉱石とコークスとが高炉に装入されていることを検出するセンサーが必要になる。
目標量の鉱石とコークスとが高炉に装入されていることを検出するには、混合原料における鉱石またはコークスの混合度を測定することが必要になる。特許文献3には、鉱石とコークスとの重量混合度を、コイルセンサーを用いて測定する技術が開示されている。
特許第4269847号公報 特開平3−211210号公報 特許第4802739号公報
材料とプロセス 12巻234頁(1999)
特許文献3に開示された重量混合度を測定する方法は、コークスの粒度により計測値が変化するので、重量混合度を測定する前にコークスの粒度を計測する必要がある。しかしながら、コークスの粒度は、コークス炉および高炉の稼動状況およびコークスの保存状況により変動する可能性が高く、コークスの粒度を把握するには、装入されるコークスの粒度をその都度計測することが必要になり、粒度の計測が困難であるという課題があった。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、コークス粒度の情報によらず、簡便な方法で鉱石類とコークス類とからなる混合原料のコークス類の混合度を測定できる混合度の測定方法を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)高炉の上部に設置された原料貯蔵ホッパーから排出され、前記高炉に装入される鉱石類とコークス類とからなる混合原料における混合度の測定方法であって、
単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の質量と、単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の体積とを用いて、前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料における混合度を算出する、混合度の測定方法。
(2)前記単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の質量は、単位時間あたりに変化した前記原料貯蔵ホッパーの質量を測定することで算出する、(1)に記載の混合度の測定方法。
(3)前記単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の体積は、前記原料貯蔵ホッパー内の前記混合原料の表面形状の変化量を測定することで算出する、(1)または(2)に記載の混合度の測定方法。
(4)前記混合原料の表面形状の変化量は、前記原料貯蔵ホッパー内に設置された複数の距離計を用いて測定する(3)に記載の混合度の測定方法。
(5)前記単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の体積は、予め把握された前記原料貯蔵ホッパーの排出ゲート開度値と、単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出される前記混合原料の体積との相関関係から算出する、(1)または(2)に記載の混合度の測定方法。
本発明の高炉原料の混合度の測定方法を実施することによって、コークス類の粒度を測定することなく、簡便な方法で混合原料のコークス類の混合度を測定できる。
混合原料のコークス類の混合度を測定する実験機10の概略断面図である。 混合原料の排出割合に対するコークス混合比率を示すグラフである。 排出ゲートの開口率に対する混合原料の排出速度を示すグラフである。 原料貯蔵ホッパーの一例を示す部分断面図である。 混合原料の排出時間に対する原料貯蔵ホッパーの質量変化および原料貯蔵ホッパー内の混合原料の体積変化を示すグラフである。 混合原料の排出割合に対するコークス混合比率を示すグラフである。
本発明者らは、原料貯蔵ホッパーに鉱石類とコークス類とを混合した混合原料を原料貯蔵ホッパーに貯留し、単位時間あたりに原料貯蔵ホッパーから排出された混合原料の質量と、単位時間あたりに原料貯蔵ホッパーから排出された混合原料の体積と、を用いて、原料貯蔵ホッパーから排出された混合原料におけるコークス類の混合度を算出できることを見出して本発明を完成させた。以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明する。
本実施形態において、鉱石類は、焼結鉱、塊鉱石およびペレットの少なくとも1種から構成される鉄含有原料を意味し、さらに、副原料として、石灰石、蛇紋岩、ドロマイト等を含んでもよい。また、コークス類とは、コークス、フェロコークスおよび石炭の少なくとも1種から構成される炭素含有原料を意味する。
図1は、混合原料のコークス類の混合度を測定する実験機10の概略断面図である。実験機10は、実機の大きさに対して1/18に縮尺した模型であり、まず、当該実験機10を用いた確認実験の結果と、混合原料におけるコークス類の混合度を算出する原理を説明する。
実験機10は、サージホッパー12と、リサイクルホッパー14と、装入コンベア16と、原料貯蔵ホッパー18と、ロードセル20と、サンプリングボックス22と、装入コンベア16とを備える。また、原料貯蔵ホッパー18は、ガイド部材26と、偏析制御板28と、複数の距離計30とを有する。
小塊コークス32は、サージホッパー12に貯留され、サージホッパー12から装入コンベア16に、切り出される。焼結鉱34は、リサイクルホッパー14に貯留され、リサイクルホッパー14から装入コンベア16に小塊コークス32に重なるようにして切り出される。焼結鉱34は、126秒かけて装入コンベア16から原料貯蔵ホッパー18へ切り出され、小塊コークス32は、焼結鉱34の切り出し開始から10秒後からおよそ95秒かけて原料貯蔵ホッパー18へ切り出される。なお、小塊コークス32は、コークス類の一例であり、焼結鉱34は、鉱石類の一例である。
なお、縮尺した実験装置を用いていることから、焼結鉱34および小塊コークス32の粒径も、通常用いている焼結鉱および小塊コークスよりも小さくしている。すなわち、実験で用いた焼結鉱34は、粒径0.2mm超え2.8mm未満の焼結鉱であり、小塊コークス32は、粒径0.2mm超え4.0mm未満のコークスである。本実施形態において、粒径とは、JIS Z 8801−1に準拠した公称目開きの篩を用いて篩分けされた粒径であり、例えば、粒径5mm超えとは、JIS Z 8801−1に準拠した公称目開き3mmの篩を用いて篩上に篩分けされる粒径をいい、粒径35mm未満とは、公称目開き35mmの篩を用いて篩下に篩分けされる粒径をいう。
焼結鉱34および小塊コークス32は、ガイド部材26を通って、原料貯蔵ホッパー18へ装入される。焼結鉱34および小塊コークス32は、偏析制御板28に衝突し、小塊コークス32が偏析しないように混合されて混合原料36になる。
原料貯蔵ホッパー18からサンプリングボックス22へ、混合原料36を全排出質量に対して10質量%ずつ異なるサンプリングボックスに切り出した。混合原料36をサンプリングボックス22に切り出す際、ロードセル20を用いて、例えば、3秒ごとに原料貯蔵ホッパー18の質量を測定し、当該質量の変化量を算出することで、原料貯蔵ホッパー18から3秒間に排出される混合原料の質量を算出した。また、混合原料36をサンプリングボックス22に切り出す際、複数の距離計30を用いて、例えば、3秒ごとに原料貯蔵ホッパー18内の混合原料36の表面形状を測定して表面形状の変化量を算出し、当該表面形状の変化量から原料貯蔵ホッパー18から3秒間に排出される混合原料36の体積を算出した。なお、3秒は、単位時間の一例である。
サンプリングボックス22に切り出された混合原料36を、搬送コンベア24によって搬送して回収した後、サンプリングボックス22の混合原料36から小塊コークス32を比重分離して、10質量%(排出割合0.1)ごとに、混合原料36の混合度である小塊コークス32の混合比率を測定した。
ここで、混合原料36における小塊コークス32の混合比率の算出方法について説明する。焼結鉱34と小塊コークス32とからなる混合原料36において、原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料36の質量(kg)をmとし、焼結鉱34の質量(kg)をmとし、小塊コークス32の質量(kg)をmとする。また、原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料36の体積(m)をVとし、焼結鉱34の体積(m)をVとし、小塊コークス32の体積(m)をVとする。また、単位時間あたりに排出される混合原料36の質量をdm/dt(kg/sec)とし、単位時間あたりに排出される混合原料36の体積をdV/dt(m/sec)とする。同様に、単位時間あたりに排出される焼結鉱34の質量をdm/dt(kg/sec)とし、単位時間あたりに排出される小塊コークス32の質量をdm/dt(kg/sec)とする。また、単位時間あたりに排出される焼結鉱34の体積をdV/dt(m/sec)とし、単位時間あたりに排出される小塊コークス32の体積をdV/dt(m/sec)とする。
原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料における小塊コークス32の混合比率α(−)を、混合原料36の全質量に対する小塊コークス32の質量と定義すると、混合比率αは、下記(1)式で表すことができる。
また、同様に(1−α)は、混合原料36の全質量に対する焼結鉱34の質量になるので、原料貯蔵ホッパー18から単位時間あたりに排出される焼結鉱の質量であるdm/dtは、下記(2)式で表すことができる。
また、排出される混合原料36の体積は、焼結鉱34の体積と小塊コークス32の体積との和であるので、単位時間あたりに排出される混合原料36の体積であるdV/dtは、下記(3)式で表すことができる。

但し、(3)式におけるρは、小塊コークス32のかさ密度(kg/m)であり、ρは、焼結鉱34のかさ密度(kg/m)である。
ここで、(3)式に(1)、(2)式を代入して、下記(4)式が得られる。
(4)式から、原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料における小塊コークス32の混合比率αは、小塊コークス32のかさ密度ρと、焼結鉱34のかさ密度ρと、単位時間あたりに排出される混合原料36の質量dm/dtと、単位時間あたりに排出される混合原料36の体積dV/dtとから算出できることがわかる。このことから、事前に小塊コークス32のかさ密度ρと焼結鉱34のかさ密度ρとを測定しておき、ロードセル20を用いて原料貯蔵ホッパー18の質量を測定して単位時間あたりに排出される混合原料36の質量dm/dtを算出し、複数の距離計30を用いて原料貯蔵ホッパー18内の混合原料36の表面形状の変化量を測定することで、単位時間あたりに排出される混合原料の体積dV/dtを算出する。これにより、小塊コークス32の粒径を測定することなく、原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料36における小塊コークス32の混合比率αを算出できると考えられる。
図2は、混合原料の排出割合に対するコークス混合比率を示すグラフである。図2において、横軸は、排出割合(−)であり、縦軸は、コークス混合比率(−)である。図2中、丸プロットは、サンプリングボックス22の混合原料36から小塊コークス32を比重分離して測定した小塊コークス32の混合比率を示しており、直線は、ロードセル20を用いて測定された、3秒間に排出された混合原料36の質量と、複数の距離計30を用いて測定された3秒間に排出された混合原料の体積と、焼結鉱34のかさ密度と、小塊コークス32のかさ密度と、数式(4)とを用いて算出された小塊コークス32の混合比率αを示している。
図2に示すように、混合原料36から小塊コークス32を比重分離して測定されたコークス混合比率は、数式(4)を用いて算出された小塊コークス32の混合比率にほぼ一致した。これにより、事前に小塊コークス32のかさ密度ρと焼結鉱34のかさ密度ρとを測定しておき、ロードセル20を用いて原料貯蔵ホッパー18の質量を測定して単位時間あたりに排出される混合原料の質量dm/dtを算出し、複数の距離計30を用いて原料貯蔵ホッパー18内の混合原料36の表面形状の変化量を測定して単位時間あたりに排出される混合原料の体積dV/dtを算出し、これらの値と上記(4)式を用いてコークス類の混合比率を算出できることが実験により確認できた。これにより、本実施形態に係る混合度の測定方法を用いることで、小塊コークス32の粒径を測定することなく、原料貯蔵ホッパー18から排出される混合原料36における小塊コークス32の混合比率を算出できることが確認された。
なお、混合原料36における焼結鉱34の混合比率は、1から小塊コークス32の混合比率を減じた値であるので、混合原料36における小塊コークス32の混合比率を算出できれば、混合原料36の混合度である焼結鉱34の混合比率も、同様の方法で算出できる。
また、図1に示した実験機10では、単位時間あたりに排出される混合原料の体積を原料貯蔵ホッパー18内に設けた複数の距離計30を用いて測定する例を示したが、これに限られない。例えば、原料貯蔵ホッパー18の排出ゲート開度値と、単位時間あたりに排出される混合原料36の体積との相関関係を予め把握し、当該排出ゲート開度値から単位時間あたりに排出される混合原料36の体積を算出してもよい。
図3は、排出ゲートの開口率に対する混合原料の排出速度を示すグラフである。図3において、横軸は、開口率(−)であり、縦軸は、混合原料36の排出速度(m/s)である。なお、開口率は、排出ゲートの開度値を示し、排出ゲートの開口面積をSとすると、開口率1.0は、開口している面積がSであることを示し、開口率0.2は、開口している面積が0.2×Sであることを示している。
図3に示すように、開口率が大きくなるに従って排出速度は速くなる。図3に示したような相関関係を予め実験を行なうことによって把握しておくことで、排出ゲートの開度値である開口率から単位時間あたりに排出される混合原料36の体積を算出できる。
また、図1に示した実験機10では、単位時間あたりに排出される混合原料36の体積を複数の距離計30を用いて測定する例を示したが、これに代えて、表面プロフィール計を用いて混合原料36の表面形状を測定してもよい。この場合に、表面プロフィール計は、周波数を時間に対して直線的に変化させたマイクロ波で混合原料36の表面を走査することで、混合原料36の表面形状を測定する。表面プロフィール計は、この測定を繰り返し実行して、原料貯蔵ホッパー40から排出された混合原料36の表面形状の変化量を測定する。
上述した原理を用いて、実高炉を用いて、混合原料におけるコークス類の混合比率の計測を行なった。図4は、実高炉で使用されており、高炉の上部に設置された原料貯蔵ホッパー40の一例を示す部分断面図である。図4に示す原料貯蔵ホッパー40に、装入コンベアを用いて鉱石類を126秒で切出し、焼結鉱の切り出し開始から10秒後におよそ95秒かけてコークス類を原料貯蔵ホッパー40へ切り出した。また、原料貯蔵ホッパー40にも偏析制御板(不図示)が設けられており、当該偏析制御板は、装入される混合原料に衝突する位置に、水平方向に対して25°傾けて設置されている。
本実施例で用いた鉱石類は、焼結鉱と塊鉱石と鉄鉱石ペレットの混合物(混合比 焼結鉱:塊鉱石:ペレット=65:20:15)であって、粒径5.0mm超え50.0mm未満である。また、本実施例で用いたコークス類は、粒径5.0mm超え70.0mm未満のコークスである。これらを混合した110tの混合原料を原料貯蔵ホッパー40に装入した。
図4に示すように、原料貯蔵ホッパー40には、貯蔵される混合原料44の表面46を測定する16個のレーザー距離計42が設けられている。レーザー距離計42は、レーザー距離計42が設けられた領域に対応して仮想的に16分割した原料貯蔵ホッパー40の断面の各領域において、レーザー距離計42から混合原料44の表面までの距離L2を測定する。
16分割された各領域におけるレーザー距離計42から原料貯蔵ホッパー40の底面までの距離L1が予め測定されており、L1からL2を減じることで、原料貯蔵ホッパー40内の混合原料の粉面高さを算出する。算出された各領域の粉面高さに、16分割された各領域の面積を乗じて、原料貯蔵ホッパー40内に貯蔵されている混合原料44の近似体積を算出する。レーザー距離計42は、混合原料44の近似体積の算出を3秒ごとに実行した。
さらに、原料貯蔵ホッパー40には、原料貯蔵ホッパー40の質量を測定する不図示のロードセルが設けられており、3秒ごとに原料貯蔵ホッパー40の質量を測定した。
図5は、混合原料の排出時間に対する原料貯蔵ホッパーの質量変化および原料貯蔵ホッパー内の混合原料の体積変化を示すグラフである。図5において、横軸は、排出時間(sec)であり、縦軸は、原料貯蔵ホッパー40の質量(t)および原料貯蔵ホッパー40の混合原料44の体積(m)である。
図5に示した原料貯蔵ホッパー40の質量を示す実線は、ロードセルによって測定された原料貯蔵ホッパー40の質量から算出された値である。また、混合原料の体積を示す破線は、レーザー距離計42によって測定された表面形状から算出された値である。これらのグラフから、3秒間に原料貯蔵ホッパー40から排出された混合原料44の質量と、3秒間に原料貯蔵ホッパー40から排出された混合原料44の体積とを算出し、これらの値と、上記数式(4)を用いて混合原料44の全質量に対するコークスの混合比率を算出した。その結果を図6に示す。
図6は、混合原料の排出割合に対するコークス混合比率を示すグラフである。図6において、横軸は、排出割合(−)であり、縦軸は、コークス混合比率(−)である。図6において、実線は、図5に示したグラフと数式(4)を用いて算出された混合比率であり、丸プロットは、図1に示した実験機10で実測した小塊コークス32の混合比率(図2の丸プロット)である。図6に示すように、実高炉に用いている原料貯蔵ホッパー40で測定されたコークスの混合比率の結果と、実験機10を用いて測定した小塊コークス32の混合比率の結果とがほぼ一致した。
このように、実高炉で使用されている原料貯蔵ホッパー40においても、ロードセルを用いて原料貯蔵ホッパー40の質量を測定して単位時間あたりに排出される混合原料の質量dm/dtを算出でき、複数のレーザー距離計42を用いて原料貯蔵ホッパー40内の混合原料44の表面形状の変化量を測定して単位時間あたりに排出される混合原料の体積dV/dtを算出でき、これらを用いて、コークスの混合比率が算出できることが確認された。また、上述した実験機10は、実高炉で使用されている原料貯蔵ホッパー40の排出を再現できており、実験機10で測定された小塊コークス32の混合比率の結果は、排出された混合原料36を比重分離して測定された小塊コークス32の混合比率と一致している。このことから、実高炉で用いている原料貯蔵ホッパー40においても、本実施形態に係る混合度の測定方法で、鉱石類とコークス類とからなる混合原料のコークス類の混合比率を算出できるといえる。
このように、本実施形態に係る混合度の測定方法を用いることで、高炉に装入する混合原料のコークス類の混合比率を把握できるので、当該混合比率に応じて、高炉における混合原料の装入位置を変更することができる。さらには、コークス類の混合比率を把握できることを利用して、原料貯蔵ホッパー40への鉱石類およびコークス類の装入方法を変更し、コークス類の混合比率を変化させながら高炉に混合原料を装入させることも可能となる。このように、混合比率に応じた装入位置の調整、および/または、コークス類の混合比率の調整により、高炉内における適切な位置に、適切な混合比率の混合原料からなる混合層を形成させることが可能になる。
10 実験機
12 サージホッパー
14 リサイクルホッパー
16 装入コンベア
18 原料貯蔵ホッパー
20 ロードセル
22 サンプリングボックス
24 搬送コンベア
26 ガイド部材
28 偏析制御板
30 距離計
32 小塊コークス
34 焼結鉱
36 混合原料
40 原料貯蔵ホッパー
42 レーザー距離計
44 混合原料
46 表面

Claims (3)

  1. 高炉の上部に設置された原料貯蔵ホッパーから排出され、前記高炉に装入される鉱石類とコークス類とからなる混合原料における混合度の測定方法であって、
    繰り返し測定される単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の質量と、繰り返し測定される単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の体積とを用いて、前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の全質量に対する前記コークス類の質量比である混合度を算出し、
    前記単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の体積は、前記原料貯蔵ホッパー内の前記混合原料の表面形状の変化量を測定することで算出される、混合度の算出方法。
  2. 前記混合原料の表面形状の変化量は、前記原料貯蔵ホッパー内に設置された複数の距離計を用いて測定する、請求項1に記載の混合度の測定方法。
  3. 前記単位時間あたりに前記原料貯蔵ホッパーから排出された前記混合原料の質量は、単位時間あたりに変化した前記原料貯蔵ホッパーの質量を測定することで算出する、請求項
    1または請求項2に記載の混合度の測定方法。
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