JP6643495B2 - 光学的パラメータ検出システム - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、パラメータ検出システム、赤外線バンドパスフィルタおよび該赤外線バンドパスフィルタ用ガラス基材ならびにパラメータの検出方法に関する。本システムは、例えば、虹彩認識、3Dスキャン、タッチセンサ、バイオメトリクス、インタラクティブディスプレイ、ゲームおよびジェスチャーコントロールなどの個人のパラメータの検出に使用可能である。
本発明の趣意において、「パラメータ検出システム」とは、通常は電子的なシステムであって、少なくとも1人の個人または少なくとも1つの対象物の少なくとも1つのパラメータを測定することができるものをいう。測定パラメータを、光学的手段により測定可能ないずれのパラメータから選択することもできる。「検出」には、各パラメータの定性化および/または定量化が含まれる。
従来技術
ジェスチャーコントロール機器、虹彩スキャナおよび他の関連するパラメータ検出機器自体は、従来技術から知られている。これらの機器は、典型的には、検出すべき範囲に照光するための赤外線光源(「照明ユニット」)を備えている。この光源によって照射される波長は、典型的には800〜900nmの範囲にある。検出すべき範囲から戻ってくる赤外光、例えば機器の使用者から戻ってくる赤外光を捕捉するためには、有益な情報をもった光の波長のみを測定することが好ましい。所望の波長のみを測定し、他の波長スペクトル範囲をフィルタにより除外することによって、信号対雑音(S/N)比が高まる。これによって照度を低下させることができる。この目的のために、所望の波長領域において良好な透過率を示す赤外線バンドパスフィルタが用いられる。このフィルタを通過する波長領域を、「通過帯域領域」と呼ぶ。
現場の照光に赤外光が使用される理由は、特に可視波長範囲において高輝度の環境でS/N比を改善できるという点にある。
こうした機器で使用できる他の構成要素としては、現場から反射した光を集めるレンズや、TOF方式カメラなどのイメージセンサがある。イメージセンサでは、光が照明ユニットから被検出対象物へ飛行して戻ってくるのに要した時間が測定される。したがって、こうした機器は、通常は、照明デバイス、バンドパスフィルタおよびイメージセンサを備えている。
国際公開第2013/010127号(WO 2013/010127 A2)は、バイオメトリック撮像の機器および方法を教示している。この文献に記載されたシステムは、光源と撮像素子とを備えている。赤外線透過媒体を使用することで、撮像素子を人から見えなくすることができる。この赤外線透過媒体は、ガラス製またはプラスチック製であり、コーティングを含むことができる。この文献では、撮像素子に使用される半導体素子に焦点が当てられている。この撮像素子は、赤外線フィルタを備えることができる。詳細については論じられていない。
米国特許第8,750,577号明細書(US 8,750,577 B2)には、液体レンズを用いたアイスキャン認証のための方法および装置が開示されている。米国特許出願公開第2013/02276678号明細書(US 2013/02276678 A1)は、モバイル機器の使用者を認証するための方法およびシステムに関する。バイオメトリックデータおよび他のパラメータの検出システムに関する様々な多数の構成が公開されている。しかし、こうした機器での使用に向けてバンドパスフィルタを最適化することについては、ほとんど重視されていない。
赤外線バンドパスフィルタには、様々な基材を使用することができる。各基材は特定の特性を示すが、ある特性における利点が、該基材の他の特性に関する欠点を伴っている場合がある。大部分のバンドパスフィルタは、基材と1つまたは複数のコーティングとを備えている。そのようなフィルタが示すべき特性のうちいくつかを以下に示す。
− 通過帯域領域における透過率が高いこと、
− 阻止領域における透過率が非常に低いこと、
− 耐擦傷性を示すこと、
− 薄くても破損に対する抵抗性を示すこと、
− 例えば加水分解安定性などの化学的安定性が良好であること、
− 適合性のある熱膨張を示すこと、
− 光学特性が最適化されていること、
− 光学特性の角度依存性が低いこと、
− 環境に有害なまたは有毒性を示す成分の含有量が低いこと、
− 低比重であること、
− 放射線(蛍光、燐光、放射能)が低度であること、
− 製造コストが低いこと、
− 薄くて厚さのばらつきが少ない状態で利用可能であること、および
− 耐熱衝撃性を示すこと。
光強度を非常に高い値に高めることはできないため、所望の波長での透過率が高いことが特に重要である。特に虹彩認識システムでは、光強度が非常に高いと使用者の組織を損傷してしまうことになる。また、高い光強度で現場を照らすには多量のエネルギーが必要となる。
携帯電話、タブレットコンピュータまたはラップトップコンピュータなどの可搬型機器では、多くのパラメータ検出システムが有用である。可搬型機器は、周囲温度の変化に曝される。例えば、モバイル機器は、屋内でだけでなく屋外で使用される場合であっても作動しなければならない。屋外での活動(スキーなど)では、非常に低い温度が機器に影響を及ぼす場合がある。また、機器に直射日光が当たると非常に高い温度になる場合がある。一般に、可搬型電子機器または一般的に屋外使用向けの機器が適切に作動する温度範囲は、おおよそ−40℃〜60℃、つまり約100℃の温度範囲である。これが多くの材料において自明な特性でないことは、すでに分かっている。
光学特性については、所望の用途に向けて良好であるだけでなく、示された温度範囲全体にわたって可能な限り一定のままであることも望ましいことが分かっている。通常は、透過率が温度変化にともなって大きく変化することはないが、屈折率は温度変化にともなって著しく変化する。このことは、特定の光学システムではそれほど問題にならないかもしれないが、コーティングされたシステムの場合には、屈折率が変化することで透過率も変化してしまう。このことは、多くのパラメータ検出システムでは非常に精密な測定が行われると考えられるだけに、より一層重大なことである。例えば、虹彩認識システムでは人間の虹彩の構造を検出する。適切に作動させるためには、システムの較正が必要である。システムは室温で較正され、その後、屋外でこれよりもはるかに低いまたは高い温度で使用されることがある。例えば機器を室温で較正してこれとはかなり異なる温度で該機器を使用する場合、屈折率が温度に強く依存するシステムは、劣悪なパラメータ検出特性を強いられることになる。望ましい機器については、有益な透過特性、耐擦傷性、フィルタ特性を示し、薄くても機械的安定性を示し、光学特性の角度依存性が低く、製造コストが低く、そして優れた加水分解安定性および化学的安定性を示すことも望まれる。これらの望ましい要件はいずれも、本明細書に記載された主題によって満たされる。
詳細な説明
本発明の目的は、著しく異なる温度においても確実に作動するパラメータ検出システムを提供することである。
パラメータ検出システムで使用されるコーティングされたフィルタにおける基材の屈折率について、温度依存性が可能な限り低いことが望ましいことがわかっている。本発明は、著しく異なる温度でのパラメータ検出システムの非常に信頼性の高い運転を可能にする、システム、バンドパスフィルタおよびバンドパスフィルタ用基材を提供する。
本発明は、
a) 対象物または人間に向けて光を発することができる少なくとも1つの光源と、
b) 基材と少なくとも1つのコーティングとを備えた少なくとも1つのバンドパスフィルタと、
c) 必要に応じて、前記発せられた波長の光を集めることができる少なくとも1つの光学レンズと、
d) 前記対象物または人間から反射した光を受けることができるように配置された少なくとも1つのイメージセンサと
を備えたパラメータ検出システムであって、
前記フィルタは、前記レンズおよび/もしくは前記イメージセンサへの入射光を前記レンズが集めかつ/または前記イメージセンサが受ける前に該入射光が該フィルタを必ず通過するように配置されており、
前記光源が発する光は、780nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nmの波長領域の赤外光であり、
前記フィルタは、780nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nmの波長領域の通過帯域を有し、
前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの厚さを有し、
前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ
前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示すパラメータ検出システムを提供する。
上記で概説したようなパラメータ検出システムは、温度耐久性の点で、すなわち著しく異なる温度で実質的に同等の効率で作動する能力の点で、優れた特性を示すことが判明した。基材が、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示すことによって、該システムで使用されるフィルタに良好な温度耐久性が付与される。好ましい一実施形態では、基材の屈折率の温度依存性は、−40〜+60℃の温度範囲で、8×10−6/K未満、より好ましくは6×10−6/K未満、より好ましくは4×10−6/K未満、最も好ましくは2.5×10−6/K未満であることが望ましい。
屈折率の温度依存性は、異なる温度で基材の絶対屈折率を測定することによって容易に求めることができる。上記の温度値に関して、この値は、−40℃および60℃で、すなわち100Kの範囲にわたって基材の屈折率を測定することによって容易に求めることができる。本発明の基材については、以下が成り立つ:
(n850nm/60℃−n850nm/−40℃)/100K≦10×10−6/K (n=屈折率)
屈折率の温度依存性が基材において低下すると、フィルタの、温度に依存する中心波長のずれが低減することが判明した。好ましくは、本発明のパラメータ検出システムのフィルタの温度に依存する中心波長のずれは、−40〜60℃の温度範囲で、15nm未満、より好ましくは10nm未満、最も好ましくは5nm未満である。この温度に依存する中心波長のずれは、異なる温度におけるバンドパスフィルタの通過帯域の中心波長を比較することによって測定される。ある中心波長の、室温(すなわち20℃)での中心波長から偏差は、上記の値を超えてはならない。
ある温度に向けてシステムをすでに最適化してあり、この温度と周囲温度とが著しく異なる場合に、屈折率の温度依存性が比較的高いと、フィルタにおいて望ましくない透過率の低下が生じることがさらに判明した。
本発明のパラメータ検出システムで使用される光源は、周囲光などの受動光源であってもよい。総じて、光源は、所望の波長領域の光を発するいずれの光源であってもよい。受動光源の一例は、太陽である。好ましい実施形態では、光源は、LEDのような能動光源である。
イメージセンサは、好ましくは、780〜1000nm、好ましくは800〜900nmの波長範囲の入射光の測定に適したセンサである。好ましい一実施形態では、センサは、TOF方式カメラ、CCDセンサもしくはCMOSセンサまたはそれらの組合せから選択される。
必要に応じて存在するレンズは、ガラス製のレンズであることが好ましい。これを使用して、対象物または人間から反射した光を集めることができる。バンドパスフィルタ、光センサおよび必要に応じて存在するレンズを、ハウジング内に配置することができる。光源を、同一のハウジング内に配置することもできるし、異なるハウジング内に配置することもできる。本システムの各要素を、例えばスマートフォン、ポータブルコンピュータ、コンピュータウォッチまたはタブレットコンピュータといった可搬型機器などの機器内に配置することができる。しかし、本システムを、例えばゲーム機器、テレビ、パソコン、相互通信システム、家庭用オートメーションシステム、自動車用セキュリティシステムなどの据置型機器内に配置することもできる。また、本システムを、ジェスチャーコントロールを備えた3Dイメージングシステムにおいて使用することもできる。
特に、本発明のシステム、フィルタおよび基材を多数の機器において使用することができ、ここで、該機器としては、これらに限定されるものではないが例えば、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、コンピュータウォッチ、タブレットコンピュータ、ゲーム機器、テレビ、パソコン、相互通信システム、家庭用オートメーションシステム、自動車用セキュリティシステム、3Dイメージングシステム、ジェスチャーコントロールシステム、タッチセンサ、指紋センサ、診断システム、ゲーム機器、インタラクティブディスプレイ、3Dセンシングシステム、家電用品、表示機器、虹彩認識システムなどが挙げられる。本発明のシステム、フィルタおよび基材を、これらに限定されるものではないが例えば、虹彩認識、3Dスキャン、インタラクティブディスプレイ、バイオメトリックデータのバイオメトリック検出または測定、ジェスチャーコントロール、ゲーム、指紋検出といった多くの目的に使用することができる。こうした機器の構成要素としては、これらに限定されるものではないが例えば、光学的または電気的インターポーザ、薄膜電池、照明デバイス、特にOLEDまたは背面光ユニット、PCBまたは他の電子配線デバイス、電子受動素子(特にコンデンサ)、カバーレンズ、保護層および/またはMEMS/MOEMSが挙げられる。
本発明のパラメータ検出システムを用いて、総じて無制限の数のパラメータを検出することができる。しかし、パラメータを赤外光を用いて光学的に検出できることが前提条件の1つである。好ましい実施形態では、検出すべきパラメータは、人間に関連するパラメータである。検出すべきパラメータを、人間もしくは動物の虹彩構造、人間もしくは動物の姿勢もしくは動き、または人間もしくは動物の虹彩構造などのバイオメトリックデータから選択することができる。本発明のシステムを用いて検出、すなわち測定することができるバイオメトリックデータとしては、例えば被験体の顔、手、網膜、虹彩、署名、静脈または声に関連するパラメータが挙げられる。本発明のシステムを用いて、被験体の顔の特徴、指紋、手の幾何学的配置(すなわち手の形状、指の長さ)、網膜(眼底の毛細血管の分析)、虹彩、静脈(例えば手の甲および手首の静脈のパターン)を分析することができる。
本発明はまた、本発明によるパラメータ検出システムにおける使用に適した赤外線バンドパスフィルタであって、前記フィルタは、ガラス基材と少なくとも1つのコーティングとを備えるとともに、780nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nmの波長領域の通過帯域を有し、前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの平均厚さを有し、前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示すフィルタにも関する。総じて、本フィルタのコーティングの屈折率の温度依存性も同様に制限されていることが望ましい。本フィルタのコーティングの各値が、0.001/K未満、好ましくは12×10−6/K未満、好ましくは10×10−6/K未満の値に制限されていることが好ましい。
基材の屈折率の温度依存性がコーティングの屈折率の温度依存性と同等である場合に有益であることが判明した。総じて、コーティングの屈折率の温度依存性は、基材の屈折率の温度依存性よりも高い。好ましい実施形態では、基材の屈折率の温度依存性に対するコーティングの屈折率の温度依存性の比は、1000を超えてはならず、より好ましくは800を超えてはならず、より好ましくは500を超えてはならず、最も好ましくは100を超えてはならない。これらの値に従うと、機器の温度耐久性が向上する。
コーティングは、複数の層を含むことができる。好ましい実施形態では、コーティングは、10〜1000の層、好ましくは20〜200の層、より好ましくは30〜80の層を含む。
例えばPVD法、CVD法、液相堆積法、イオンビームスパッタリング成膜法、マグネトロンスパッタリング法、プラズマスパッタリング成膜法、熱蒸着法、イオンアシスト蒸着法、電子ビームガン蒸着法、レーザ成膜法、分子線エピタキシャル法、RF加熱法またはゾル−ゲル法といった多くの様々な方法を用いてコーティングを施与することができる。好ましくは、熱蒸着法、イオンビームスパッタリング法またはプラズマスパッタリング法をコーティング法として用いる。コーティングは、入射光のうちフィルタを通過しないと考えられる部分を反射させる目的を果たす。所望の通過帯域特性をフィルタに付与するためにコーティングを用いることによって、ガラスが通過帯域領域において十分な透過特性を示しさえすれば、ガラスの光学特性に関する制限はほとんどなくなる。
適切なコーティング材料は、無機コーティングおよび有機コーティングから選択される。通常は無機コーティングの方がより良好な長期安定性を示すため、無機コーティングが好ましい。好ましい無機コーティング材料は、酸化物およびフッ化物から選択される。好ましいコーティング材料は、Nb、TiO、Ta、SiO、MgF、Al、HfOおよびZnOから選択される。こうしたコーティング材料はすべて、0.001/K未満の屈折率の温度依存性を示す。10×10−6/K未満の屈折率の温度依存性を示す好ましいコーティング材料は、SiO、MgF、AlおよびHfOから選択される。
本発明はさらに、本発明による赤外線バンドパスフィルタでの使用に適したガラス基材であって、厚さ10mmで780〜1000nm、好ましくは800〜900nmの波長領域において90%を上回る透過率を示すとともに、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示すガラス基材に関する。
本発明のガラス基材は、厚さ10mmで、780〜1000nmの波長領域において、好ましくは800〜900nmの領域において、90%を上回る、好ましくは95%を上回る透過率を示す。透過率が低下した場合、より高い初期光強度を用いることによってこれを補償しなければならないが、これによって、S/N比が影響を受けるとともに、使用するシステムの電力消費量が高まり、さらには特定の用途では有害な光強度となる場合があることから、フィルタ基材が良好な透過率を示すことが重要である。
本発明において基材として使用されるガラスは、好ましくは、450を上回るヌープ硬さHK0.1/20を示す。基材が十分な硬さを示すことによって、全体的な生成物寿命が延びるとともに、フィルタの表面上に擦傷が生じなくなるため、基材が十分な硬さを示すことは重要である。擦傷によって望ましくない反射が生じ、ひいては検出効率が低下する。通常であれば、高硬度であると研磨コストが上がるため、フィルタ基材において硬度が非常に高いことは望ましくない。しかし、本発明のガラスは研磨なしでも優れた表面特性を示す状態で製造することができるため、本発明によるガラスに関しては、硬さ値が高いことは欠点にはならない。
ヌープ硬さ試験では、所定の力および時間で材料に押し付けられた菱形のダイヤモンドの圧痕深さを測定する。ダイヤモンド表面は、所定の172.5°および130.0°の交差角を有する。ダイヤモンドをガラス板に押し付けた際に、弾性変形および塑性変形が生じる。永続的な圧痕深さの大きさは材料の硬さに依存するが、この硬さは化学組成によって与えられる。ヌープ硬さは、圧痕の対角サイズdから以下の式により算出可能である:
HK=1.4233×F/d
ISO規格9385:1990には、ガラスの測定手順が記述されている。この規格によれば、0.9807N(0.1kpに相当)の試験力および20秒間の有効試験時間について、データシートにヌープ硬さHKの値が列挙されている。この試験を、研磨したガラス表面上で室温で行った。硬さ値のデータを、10HK0.1/20に丸める。微小硬さは試験力の大きさと相関関係にあり、試験力の増加にともなって減少する。
本発明で使用される基材のガラスは、好ましくは、0.01〜1.2mm、好ましくは0.1〜0.7mm、最も好ましくは0.5mm以下の平均厚さを有する。本発明で使用されるガラスは、非常に薄い形状での製造が可能である。特に、本発明で使用されるガラスを、リドロー法、ダウンドロー法またはオーバーフローフュージョン法などのドロー法を用いて非常に経済的に製造することができるが、フロート法を用いることもできる。
本発明はまた、少なくとも1つのパラメータを検出する方法であって、前記方法は、
a. 780〜1000nm、好ましくは800〜900nmの波長範囲内の光を用いて、目的の被験体または対象物に照光するステップと、
b. 前記目的の被験体または対象物から反射した、780〜1000nm、好ましくは800〜900nmの波長範囲の光の少なくとも1つの特性を測定するステップと
を含み、前記光の少なくとも1つの特性を測定する前に、前記光は、少なくとも1つの赤外線バンドパスフィルタを通過し、前記バンドパスフィルタは、ガラス基材と少なくとも1つのコーティングとを備えるとともに、780nm〜1000nm、好ましくは800nm〜900nmの波長領域の通過帯域を有し、前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの厚さを有し、前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示す方法をも含む。
本発明のシステムにおいてフィルタの基材としてガラスを使用する場合に、浸出傾向が高いと生成物寿命が短くなり、また測定結果にばらつきが出ることが判明した。したがって、基材として使用されるガラスの浸出性を低下させることが望ましい。好ましくは、本ガラスは、ISO 719に準拠したHGB1を有する。
均一な結果が得られるようにするためには、基材ガラスが非常に平滑な表面を有することが望ましい。好ましい実施形態では、ガラス基材のRMS粗さは5nm未満であり、好ましくは、RMSは1nm未満である。
本ガラスの熱膨張係数(CTE)は、各コーティング層の各CTEからあまりにも大きく逸脱しないことが望ましい。少なくとも2×10−6/Kで11×10−6/K以下のCTEを有するガラスを使用することが有利であることが実証された。好ましくは、CTEは、少なくとも5×10−6/Kで8.5×10−6/K未満である。本発明で好ましく用いられるガラス組成物について、以下に説明する。
本発明で使用されるガラスは、特定の組成範囲を特徴とする。本明細書では、ガラスのカチオン組成について述べる。別段の定めがない場合、これらの組成において、「ケイ素」とはSi4+を指し、「ホウ素」とはB3+を指し、「アルミニウム」とはAl3+を指し、「リチウム」とはLiを指し、「ナトリウム」とはNaを指し、「カリウム」とはKを指し、「マグネシウム」とはMg2+を指し、「カルシウム」とはCa2+を指し、「バリウム」とはBa2+を指し、「亜鉛」とはZn2+を指し、「チタン」とはTi4+を指し、「ジルコニウム」とはZr4+を指し、「ヒ素」とはAs3+とAs5+との合計を指し、「アンチモン」とはSb3+とSb5+との合計を指し、「鉄」とはFe3+とFe4+との合計を指し、「セリウム」とはCe3+とCe4+との合計を指し、「スズ」とはSn2+とSn4+との合計を指し、かつ「硫黄」とはすべての原子価状態および酸化レベルの硫黄の総量を指す。
本発明のフィルタ基材に適したガラスは、以下に概説する特定の好ましい組成を有する。これらのガラスは、総じて、カチオン成分およびアニオン成分を含有する。これらのガラスにおけるカチオンの組成をカチオンのパーセンテージ(cat.−%)で示し、すなわちこのパーセンテージは、組成物中のカチオンの総モル量に対する各カチオンのモル比を示す。好ましくはこれらのガラスは、以下の成分を、該ガラス中のカチオンの総モル量に対して以下のcat.−%だけ含有する:ケイ素40〜75cat.−%、ホウ素0〜23cat.−%、アルミニウム0〜20cat.−%、リチウム0〜18cat.−%、ナトリウム0〜25cat.−%、カリウム0〜15cat.−%、マグネシウム0〜10cat.−%、カルシウム0〜9cat.−%、バリウム0〜4cat.−%、亜鉛0〜7cat.−%、チタン0〜5cat.−%、ジルコニウム0〜3cat.−%。好ましい実施形態では、ガラス中のカチオンの少なくとも95%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも99%の程度までが、前述のリストに挙げられたカチオンからなる。最も好ましい実施形態では、ガラスのカチオン成分は、実質的に上述のカチオンからなる。
アニオン成分として、本ガラスは、好ましくは、フッ素イオン(F)、酸素イオン(O2−)、塩化物イオン(Cl)から選択される少なくとも1つのアニオンを含有する。最も好ましくは、本ガラス中に存在するアニオンの少なくとも95%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも99%の程度までが、酸素イオンからなる。最も好ましい実施形態では、ガラスのアニオン成分は、実質的に酸素イオンからなる。
特に好ましいガラス組成物は、以下の成分を、該ガラス中のカチオンの総モル量に対して以下のcat.−%だけ含有する:ケイ素48〜60cat.−%、ホウ素10.5〜15.5cat.−%、アルミニウム2〜8.5cat.−%、ナトリウム8〜14cat.−%、カリウム5.5〜13.5cat.−%、亜鉛2〜6cat.−%、チタン1〜5cat.−%。好ましい実施形態では、ガラス中のカチオンの少なくとも95%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも99%の程度までが、前述のリストに挙げられたカチオンからなる。最も好ましい実施形態では、ガラスのカチオン成分は、実質的に上述のカチオンからなる。
もう1つの特に好ましいガラス組成物は、以下の成分を、該ガラス中のカチオンの総モル量に対して以下のcat.−%だけ含有する:ケイ素45〜60cat.−%、アルミニウム14〜20cat.−%、ナトリウム15〜25cat.−%、カリウム1.5〜8.5cat.−%、マグネシウム2〜9cat.−%、ジルコニウム0.1〜1.3cat.−%、セリウム0.01〜0.3cat.−%。好ましい実施形態では、ガラス中のカチオンの少なくとも95%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも99%の程度までが、前述のリストに挙げられたカチオンからなる。最も好ましい実施形態では、ガラスのカチオン成分は、実質的に上述のカチオンからなる。
本明細書で用いられる場合の「Xを含まない」および「成分X不含」という用語はそれぞれ、好ましくは、実質的に前記成分Xを含有しないガラスを指し、すなわち、このような成分は、せいぜい不純物または夾雑物としてガラス中に存在する場合はあるものの、個々の成分としてガラス組成物に添加されるわけではない。このことは、必須量の成分Xの添加は行わないことを意味する。本発明による非必須量は、100ppm未満、好ましくは50ppm未満、より好ましくは10ppm未満の量である。これに関して、「X」は、鉛カチオンやヒ素カチオンなどのいずれの成分を指すこともできる。好ましくは、本明細書に記載のガラスは、本明細書に挙げられていない成分を実質的には含有しない。
本ガラスの母材は、40〜75cat.−%の割合のケイ素を含有する。ケイ素はガラス母材における重要なネットワーク形成剤であり、これはガラスの特性にとって非常に重要である。特に、ケイ素カチオンは、ガラスの耐薬品性、硬さおよび耐擦傷性にとって重要である。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも43cat.−%のケイ素、より好ましくは少なくとも45cat.−%のケイ素、さらにより好ましくは少なくとも47.5cat.−%のケイ素、最も好ましくは少なくとも48cat.−%のケイ素を含有する。しかし、ケイ素カチオン含有量が高すぎると、ガラス転移温度が上昇してガラス製造が非経済的になる場合がある。したがって、特に好ましくは、ケイ素カチオン含有量は、75cat.−%以下、さらに好ましくは70cat.−%以下、さらにより好ましくは65cat.−%以下、最も好ましくは60cat.−%以下である。
ケイ素カチオンの他に、本ガラスは少なくとも1つの第2のネットワーク形成剤も含有する。本ガラスは、追加のネットワーク形成剤として0〜23cat.−%の割合でホウ素カチオンを含有する。そのネットワーク形成特性により、ホウ素カチオンは実質的にガラスの安定性を支持する。ホウ素カチオン含有量が低すぎると、本ガラス系において要求される安定性を保証することができなくなる。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも0cat.−%のホウ素、より好ましくは少なくとも5cat.−%のホウ素、さらにより好ましくは少なくとも7.5cat.−%のホウ素、最も好ましくは少なくとも10.5cat.−%のホウ素を含有する。しかし、ガラス中のホウ素カチオン含有量が高すぎると、粘度が著しく低下することがあり、その結果、結晶化安定性の低下を甘受せざるを得なくなる。したがって、特に好ましくは、ホウ素カチオン含有量は、23cat.−%以下、さらに好ましくは20cat.−%以下、さらにより好ましくは18cat.−%以下、最も好ましくは15.5cat.−%以下である。
本ガラスにおいて、好ましくは、ケイ素カチオンのcat.−%とホウ素カチオンのcat.−%との合計は、40〜95cat.−%である。好ましい実施形態では、本ガラスにおけるケイ素カチオンのcat.−%とホウ素カチオンのcat.−%との合計は、少なくとも45cat.−%、より好ましくは少なくとも48cat.−%、さらにより好ましくは少なくとも50cat.−%、最も好ましくは少なくとも60cat.−%である。特に好ましくは、本ガラスにおけるケイ素カチオンのcat.−%とホウ素カチオンのcat.−%との合計は、95cat.−%以下、さらに好ましくは85cat.−%以下、さらにより好ましくは75.0cat.−%以下、最も好ましくは72cat.−%以下である。
屈折率の温度依存性は、ガラスにおけるネットワーク形成剤であるアルミニウム、ケイ素およびホウ素の影響を受けることが判明した。したがって、本ガラスの、ケイ素の量に対するアルミニウムとホウ素との合計の割合のカチオンパーセンテージは、0〜1である。好ましくは、この割合は、>0〜0.8、より好ましくは>0.25〜0.6、最も好ましくは0.3〜0.4である。
本ガラスには、好ましくは、アルミニウムカチオンが0〜20cat.−%の割合で含まれている。アルミニウムカチオンを添加することで、ガラス形成特性が向上し、また総じて耐薬品性の向上が促進される。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも0cat.−%のアルミニウム、より好ましくは少なくとも1cat.−%のアルミニウム、さらにより好ましくは少なくとも2cat.−%のアルミニウム、最も好ましくは少なくとも3cat.−%のアルミニウムを含有する。しかし、アルミニウムカチオン含有量が高すぎると、結晶化の傾向が高まる。したがって、特に好ましくは、アルミニウムカチオン含有量は、20cat.−%以下、さらに好ましくは15cat.−%以下、さらにより好ましくは10cat.−%以下、最も好ましくは8cat.−%以下である。
本ガラスは、好ましくは、溶融特性を向上させるために融剤を含有し、この融剤は特にアルカリ金属カチオンおよび/またはアルカリ土類金属カチオンを含有する。好ましくは、融剤の合計
Figure 0006643495
は、好ましくは5〜40cat.−%である。好ましい実施形態では、ガラス中の融剤の量の合計は、少なくとも5cat.−%、より好ましくは少なくとも7cat.−%、さらにより好ましくは少なくとも12cat.−%、最も好ましくは少なくとも15cat.−%である。ガラス中の融剤の量が多すぎると、耐薬品性が低下することになる。特に好ましくは、ガラス中の融剤の合計は、35cat.−%以下、さらに好ましくは30cat.−%以下、さらにより好ましくは25cat.−%以下、最も好ましくは23cat.−%以下である。
アルカリ金属カチオンによってガラスの溶融性が向上し、ひいては経済的な製造が可能となる。またアルカリ金属カチオンは、イオン交換処理によるガラスの化学強化を行えるようにするために必要とされる場合がある。ガラスを製造する際、アルカリ金属カチオンは融剤として作用する。ガラス中のアルカリ金属カチオンであるリチウムカチオン、ナトリウムカチオンおよびカリウムカチオンの量の合計は、好ましくは0〜35cat.−%である。好ましい実施形態では、アルカリ金属カチオンの合計は、少なくとも5cat.−%、より好ましくは少なくとも7cat.−%、さらにより好ましくは少なくとも10cat.−%、最も好ましくは少なくとも15cat.−%である。しかし、アルカリ金属カチオン含有量が高すぎると、ガラスの耐候性が損なわれる場合があり、ひいてはその適用範囲が大きく制限されることがある。したがって、特に好ましくは、アルカリ金属カチオンの合計は、35cat.−%以下、さらに好ましくは30cat.−%以下、さらにより好ましくは25cat.−%以下、最も好ましくは23cat.−%以下である。
本ガラスには、好ましくは、リチウムカチオンが0〜18cat.−%の割合で含まれている。リチウムは融剤として作用し、イオン交換による強化にとって優れた特性を示す。しかし、リチウムは、ガラスの化学的安定性に大きな影響を及ぼすため、その含有量を制限することが望ましい。特に好ましくは、リチウムカチオン含有量は、18cat.−%以下、さらに好ましくは10cat.−%以下、さらにより好ましくは3cat.−%以下、最も好ましくは1cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはリチウムカチオン不含である。
本ガラスには、好ましくは、ナトリウムカチオンが0〜25cat.−%の割合で含まれている。ナトリウムは、イオン交換処理に良好な成分である。しかし、いずれのアルカリ金属イオンとも同様に、ナトリウムカチオンによっても化学的安定性が低下するため、この成分の量をあまり高くしないことが望ましい。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも3cat.−%のナトリウム、より好ましくは少なくとも5cat.−%のナトリウム、さらにより好ましくは少なくとも8cat.−%のナトリウム、最も好ましくは少なくとも9cat.−%のナトリウムを含有する。特に好ましくは、ナトリウムカチオン含有量は、23cat.−%以下、さらに好ましくは22cat.−%以下、さらにより好ましくは20cat.−%以下、最も好ましくは15cat.−%以下である。
本ガラスには、好ましくは、カリウムカチオンが0〜15cat.−%の割合で含まれている。化学的安定性に及ぼすカリウムの悪影響は、他のアルカリ金属イオンに比べて大きくはない。しかし、カリウムはイオン交換処理には適さない。また、カリウムはベータ線を放出する同位体を含むことから、カリウム含有量を制限することが好ましい。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも1cat.−%のカリウム、より好ましくは少なくとも2cat.−%のカリウム、さらにより好ましくは少なくとも3cat.−%のカリウム、最も好ましくは少なくとも5.5cat.−%のカリウムを含有する。特に好ましくは、カリウムカチオン含有量は、15cat.−%以下、さらに好ましくは13cat.−%以下、さらにより好ましくは12cat.−%以下である。
本ガラスにおいてナトリウムとカリウムの双方を使用し、そしてカリウムに対するナトリウムの割合を5cat.−%以下、より好ましくは4.5cat.−%以下、より好ましくは3.5cat.−%以下、好ましくは2.0cat.−%以下、最も好ましくは1.6cat.−%未満の範囲に保つことによって、基材ガラスの浸出傾向を低減できることが判明した。この割合を低く保つこと、すなわちナトリウムがカリウムの量に対して一定量を超えないようにすることで、溶融性が良好でかつ耐薬品性および耐加水分解性に優れたガラスが得られる。具体的には、そのようなガラスは、ISO 719:1989に準拠したHGB1を有することとなる。しかし、溶融物における粘度を所望の値に調整するためには、カリウムに対するナトリウムの割合が0.5より大きく、好ましくは0.7より大きく、最も好ましくは少なくとも0.8であることが望ましい。
アルカリ土類金属カチオンによって本ガラスの溶融性が向上し、ひいては経済的な製造が可能となる。本ガラスを製造する際に、アルカリ土類金属カチオンは融剤として作用する。本ガラスにおけるアルカリ土類金属カチオンであるマグネシウムカチオン、バリウムカチオンおよびカルシウムカチオンの合計は、好ましくは0〜15cat.−%である。アルカリ土類金属イオンは、本ガラスの耐薬品性には影響を及ぼすものの、イオン交換処理の点ではほとんど好影響を及ぼさない。したがって本発明では、本ガラスがいずれのアルカリ土類金属イオンをも含有しないことが好ましい。特に好ましくは、本ガラスにおけるアルカリ土類金属カチオンの合計は、13cat.−%以下、さらに好ましくは10cat.−%以下、さらにより好ましくは5cat.−%以下、最も好ましくは1cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはアルカリ土類金属不含である。さらに、アルカリ土類金属カチオンおよび亜鉛カチオンを使用して、本ガラスの粘度の調整、特に粘度−温度プロファイルの微調整を行うことができる。さらに、アルカリ金属カチオンと同様に、アルカリ土類金属カチオンおよび亜鉛カチオンを融剤として使用することもできる。本ガラスは、好ましくは、マグネシウムカチオン、カルシウムカチオン、ストロンチウムカチオン、バリウムカチオンおよび亜鉛カチオンを含む群から選択される少なくとも1つのカチオンを含有しない。好ましくは、本ガラスは、マグネシウムカチオン、カルシウムカチオン、ストロンチウムカチオンおよびバリウムカチオンを含有しない。
本ガラスには、好ましくは、マグネシウムカチオンが0〜10cat.−%の割合で含まれている。特に好ましくは、マグネシウムカチオン含有量は、8cat.−%以下、より好ましくは6cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはマグネシウム不含である。本ガラスには、好ましくは、カルシウムカチオンが0〜9cat.−%の割合で含まれている。特に好ましくは、カルシウムカチオン含有量は、8cat.−%以下、さらに好ましくは3cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはカルシウム不含である。本ガラスには、好ましくは、バリウムカチオンが0〜4cat.−%の割合で含まれている。特に好ましくは、バリウムカチオン含有量は、4cat.−%以下、さらに好ましくは3cat.−%以下、さらにより好ましくは2cat.−%以下、最も好ましくは1cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはバリウム不含である。好ましい実施形態では、本ガラスはストロンチウム不含である。
本ガラスには、好ましくは、亜鉛カチオンが0〜7cat.−%の割合で含まれている。追加の融剤として、また狙い通りに融点を調整するために、亜鉛カチオンを本ガラスに含ませることができる。ネットワーク改質剤である亜鉛の添加によって、本ガラスの融点を低下させることができる。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも1cat.−%の亜鉛、より好ましくは少なくとも2cat.−%の亜鉛、さらにより好ましくは少なくとも3cat.−%の亜鉛を含有する。しかし、亜鉛カチオン含有量が高すぎると、本ガラスの融点が低下する場合がある。特に好ましくは、亜鉛カチオン含有量は、6cat.−%以下、さらに好ましくは5cat.−%以下である。
本ガラスには、好ましくは、チタンカチオンが0〜5cat.−%の割合で含まれている。本ガラスの光学特性を向上させるために、本ガラスにチタンカチオンを添加する。特に、チタンを添加することで、本ガラスの屈折率を狙い通りに調整することができる。したがって、本ガラスのチタンカチオン含有量の増加にともなって屈折率が高まる。チタンカチオンの添加にともなって、さらなる利点が生じる:この措置によって、本ガラスの透過率スペクトルのUVエッジがより高波長側にシフトし、チタンの添加量が増加するとこのシフトも増大する。好ましい実施形態では、本ガラスは、少なくとも0.1cat.−%のチタン、より好ましくは少なくとも0.5cat.−%のチタン、さらにより好ましくは少なくとも1cat.−%のチタン、最も好ましくは少なくとも2cat.−%のチタンを含有する。しかし、チタンカチオン含有量が高すぎると、本ガラスが望ましくない結晶化が生じる場合がある。チタンカチオンによって、本ガラスの屈折率が高まる場合がある。特に、チタンカチオンとジルコニウムカチオンとを併用することで、青色スペクトル領域における透過率が低下する場合があり、ひいてはUVエッジがより長波長側にシフトする場合がある。したがって、特に好ましくは、チタン含有量は、5cat.−%以下、さらに好ましくは4cat.−%以下である。
本ガラスには、好ましくは、ジルコニウムカチオンが0〜3cat.−%の割合で含まれている。ジルコニウムカチオンを使用して、ガラスの耐火係数を調整することができる。しかし、ジルコニウムカチオン含有量が高すぎると、溶融性が低下する場合があり、また特に本ガラスの結晶化が強まる場合がある。特に好ましくは、ジルコニウム含有量は、2cat.−%以下、さらに好ましくは1cat.−%以下、さらにより好ましくは0.5cat.−%以下である。好ましい実施形態では、本ガラスはジルコニウム不含である。
図1に、本発明の基材ガラスの透過率スペクトルを示す。

例示的なガラス基材および例示的なフィルタを作製し、いくつかの特性を測定した。試験した各ガラス組成物を、以下の表1に示す。
組成例
以下の表1に、本発明の構成物中の基材ガラスとして有用である例示的なガラス組成物(cat.−%)を示す。表1に示すガラスは、アニオン成分として酸化物のみを含有しており、すなわちこれらのガラスは酸化物であった。
Figure 0006643495
上記組成物は、ガラスにおいて測定された最終組成物である。当業者は、必要な原材料の溶融によってこれらのガラスがどのようにして得られるかについての知識を有する。
ガラス基材の製造
適切な原材料を用いてガラスを製造して、表1に示す最終組成物を得た。原材料を溶融るつぼ内で溶融させた。溶融後にガラスを成形して、厚さ約0.3mmの薄いガラス物品を得た。
上記で開示したガラスはいずれも、ダウンドロー法で製造することが可能であった。ダウンドロー法自体は当業者に知られている。この方法は、薄いガラス物品の非常に経済的な製造方法である。すべてのガラスを、ダウンドロー法での製造によって薄いガラス物品にできるわけではない。本発明で使用されるガラスの利点の1つに、ガラス組成物をダウンドロー法で加工できるという点が挙げられる。同様に用いることができるそれ以外の方法の1つとしてはオーバーフローフュージョン法が挙げられ、この方法も当業者に知られている。
あるいは、ガラスの加工を、例えば米国特許出願公開第2015/0274573号明細書(US 2015/0274573 A1)または米国特許出願公開第2014/0357467号明細書(US 2014/0357467 A1)に記載のとおり、リドロー法を用いて行うこともできる。
表1のガラスにおいて、屈折率の温度依存性を測定した。この測定を実施するために、以下のステップを行った。まず、−40℃での屈折率を測定した。次いで60℃での屈折率を測定した。その後、以下の式を用いて屈折率の温度依存性を算出した:
(n850nm/60℃−n850nm/−40℃)/100K≦10×10−6/K (n=屈折率)
IRバンドパスフィルタを製造するために、ガラスを製造して薄い基材を形成させた後、この基材にコーティングを施与した。合計で40のコーティング層を施与した。このIRバンドパスフィルタは、通過帯域波長領域での透過率が非常に良好であり、かつ温度耐久性が良好であるといった有益な特性を示していた。

Claims (19)

  1. a) 対象物または人間に向けて光を発することができる少なくとも1つの光源と、
    b) 基材と少なくとも1つのコーティングとを備えた少なくとも1つのバンドパスフィルタと、
    c) 前記対象物または人間から反射した光を受けることができるように配置された少なくとも1つのイメージセンサと
    を備えたパラメータ検出システムであって、
    前記フィルタは、前記イメージセンサへの入射光を前記イメージセンサが受ける前に該入射光が該フィルタを必ず通過するように配置されており、
    前記光源が発する光は、780nm〜1000nmの波長領域の赤外光であり、
    前記フィルタは、780nm〜1000nmの波長領域の通過帯域を有し、
    前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの厚さを有し、
    前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ
    前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示す、パラメータ検出システム。
  2. 前記システムは、前記発せられた波長の光を集めることができる少なくとも1つの光学レンズをさらに備え、前記フィルタは、前記レンズおよび/もしくは前記イメージセンサへの入射光を前記レンズが集めかつ/または前記イメージセンサが受ける前に該入射光が該フィルタを必ず通過するように配置されている、請求項1記載のパラメータ検出システム。
  3. 前記光源は受動光源であり、例えば周囲光である、請求項1または2記載のパラメータ検出システム。
  4. 前記光源は、能動光源であり、例えばLEDである、請求項1または2記載のパラメータ検出システム。
  5. 前記検出すべきパラメータは、人間に関連するパラメータである、請求項1から4までのいずれか1項記載のパラメータ検出システム。
  6. 前記検出すべきパラメータは、人間もしくは動物の虹彩構造、対象物の姿勢もしくは動き、または人間もしくは動物のバイオメトリックデータである、請求項1から5までのいずれか1項記載のパラメータ検出システム。
  7. 請求項1記載のパラメータ検出システムにおける使用に適した赤外線バンドパスフィルタであって、前記フィルタは、ガラス基材と少なくとも1つのコーティングとを備えるとともに、780nm〜1000nmの波長領域の通過帯域を有し、前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの厚さを有し、前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示すフィルタ。
  8. 請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタにおける使用に適したガラス基材であって、前記ガラス基材は、780〜1000nmの波長領域において90%を上回る透過率を示すとともに、厚さ0.5mm以下のコーティングでの被覆後に、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示す、ガラス基材。
  9. 前記ガラス基材は、780〜1000nmの波長領域において90%を上回る透過率を示す、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  10. 前記ガラス基材は、780〜1000nmの波長で95%を上回る透過率を示す、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  11. 前記ガラスは、450を上回るヌープ硬さHK0.1/20を示す、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  12. 前記ガラス基材の平均厚さは、0.01〜1.2mmである、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  13. 前記ガラス基材の平均厚さは、0.1〜0.7mmである、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  14. 前記ガラスは、物理蒸着法により形成された複数の被覆層を有する、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  15. 前記ガラスは、ゾル−ゲル法により形成された被覆層を有する、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  16. 前記ガラスは、ドロー法、例えばリドロー法、ダウンドロー法またはオーバーフローフュージョン法により製造されたものである、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  17. 前記ガラスは、フロート法により製造されたものである、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材。
  18. スマートフォン、ポータブルコンピュータ、コンピュータウォッチ、タブレットコンピュータ、ゲーム機器、テレビ、パソコン、相互通信システム、家庭用オートメーションシステム、自動車用セキュリティシステム、3Dイメージングシステム、ジェスチャーコントロールシステム、タッチセンサ、指紋センサ、診断システム、ゲーム機器、インタラクティブディスプレイ、3Dセンシングシステム、家電用品、表示機器、虹彩認識システムにおける、請求項1記載のパラメータ検出システム、請求項7記載の赤外線バンドパスフィルタまたは請求項8記載のガラス基材の使用。
  19. 少なくとも1つのパラメータを検出する方法であって、前記方法は、
    a. 780〜1000nmの波長範囲内の光を用いて、目的の被験体または対象物に照光するステップと、
    b. 前記目的の被験体または対象物から反射した780〜1000nmの波長範囲の光の少なくとも1つの特性を測定するステップと
    を含み、前記光の少なくとも1つの特性を測定する前に、前記光は、少なくとも1つの赤外線バンドパスフィルタを通過し、前記バンドパスフィルタは、ガラス基材と少なくとも1つのコーティングとを備えるとともに、780nm〜1000nmの波長領域の通過帯域を有し、前記基材は、ガラス製であって0.01〜2mmの厚さを有し、前記コーティングは、0.5mm以下の厚さを有し、かつ前記基材は、850nmの波長で−40℃〜60℃の温度範囲において10×10−6/K以下の屈折率の温度依存性を示す方法。
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