JP6633969B2 - 車椅子収容装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両開口部付近に設置され車椅子を室内に収容する車椅子収容装置に関する。
車椅子を車両の車室や荷室等の室内に収容するための装置として、折り畳んだ車椅子を載せて保持する枠体等がリンク機構を用いて収容される装置(特許文献1乃至3)、折り畳んだ車椅子をクレーン等により吊下げて収容する装置(特許文献4及び5)が提案されている。
特開平08−142769号公報 特開2000−042035号公報 特開2001−080744号公報 特開平11−79668号公報 特開2003−180753号公報 特開2009−18689号公報
しかしながら、特許文献1乃至3に開示されたリンク機構を用いて収容する装置は大型であり、車椅子を収容しないときにも車室や荷室内の大きな占有スペースが必要であった。特許文献4乃至6に開示された車椅子を吊下げる装置では、吊下げ可能な高さが必要であり、収容作業中に吊下げた車椅子が不安定になると、操作性が低下し車両に接触することも考えられる。また、特許文献1乃至6では、専用の装置を装着しなければならず、車両のボディに専用の改造が必要であり汎用性が低かった。
そこで、本発明は、省スペースに設置することができ、複数種類の車両に適用して汎用性が高い車椅子収納装置を提供することを目的とする。
本発明のコンセプトは次の通りである。
[1] 車両の室内に装着される室内装着部と、前記室内装着部に基端側で横方向に回動可能に支持された固定アームと、前記固定アームに長手方向に進退可能に支持された可動アームと、前記可動アームに設けられて車椅子を保持する車椅子保持部と、前記固定アームに対して前記可動アームを進退駆動する進退駆動部と、を備え、
前記固定アームは、先端側を前記車両の開口部へ臨ませる突出位置と前記突出位置とは異なる収容位置との間で使用者が手動により横方向に回動することができるように前記室内装着部に支持され、
前記可動アームは、前記固定アームの先端側へ回転しながら移動することで下降するように前記固定アームの先端側で支持され、
前記進退駆動部は、前記可動アームの基端側と前記固定アームとを連結するリンクアームと、前記リンクアームを前記固定アームに対して回動駆動する回動駆動部と、前記回動駆動部と前記リンクアームとを切り離し可能に接続する接続機構と、を有する、車椅子収容装置。
[2] 前記リンクアームは長さ調整可能に構成されている、前記[1]に記載の車椅子収容装置。
本発明によれば、車椅子保持部を有する可動アームが固定アームに進退可能に支持され、固定アームが室内装着部に回動可能に支持されることで、開口部へ臨ませる突出位置と収容位置との間を回動可能である。これにより、可動アームを固定アームの基端側へ移動させて収縮状態で収容位置に配置することができ、可動アームを固定アームの先端側へ移動させて伸長状態で突出位置に配置することができる。従って、車椅子収容装置が小さなスペースに設置されて十分な稼働範囲を確保することができる。
また本発明によれば、室内装着部に支持された固定アームに、車椅子保持部を有する可動アームが支持され、室内装着部が車両の室内に装着されることで、車椅子収容装置が車両に設置される。従って、車椅子収容装置を車両に装着するための専用の構造を設ける必要がなく、汎用性を向上できる。
さらに、可動アームを固定アームに対して回転駆動する回動駆動部がリンクアームと切離及び接続可能である。そのため回動駆動部とリンクアームとを切り離すことで、装置を手動でも動作させることができる。例えば負荷が小さい状態や無負荷状態では手動で動作させることで操作時間を短縮できる。よって使い勝手がよく、汎用性をより向上することができる。
従って、省スペースに設置でき、複数種類の車両に適用させることが可能で汎用性が高い車椅子収納装置が提供される。
本発明の実施形態に係る車椅子収容装置を装着した車両の後部開口の内側を示す概略分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車椅子収容装置の斜視図であり、(a)は展開した状態を示し、(b)は折り畳んだ状態を示している。 本発明の実施形態に係るリンクアームの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る進退駆動部を示す部分断面図であり、(a)は回動駆動部の接続状態を示し、(b)は回動駆動部の切り離し状態を示す。 本発明の実施形態に係る車椅子収容装置のキャスター固定部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車椅子収容装置の車椅子保持部に車椅子を保持させる方法を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態に係る車椅子収容装置の車椅子保持部に車椅子を保持させた状態を説明するための斜視図である。 (a)〜(f)は本発明の実施形態に係る車椅子収容装置により車椅子を収容する手順を説明するための斜視図である。 (a)〜(d)は本発明の実施形態に係る車椅子収容装置の動作を説明するための側面図である。 本発明の実施形態に係る車椅子収容装置のキャスター固定部の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。実施形態では、車両の後部開口近傍に本実施形態に係る車椅子収容装置を装着した場合を例に挙げる。
車椅子収容装置20は、図1及び図2(a)(b)に示すように、車両10の後部に設けられた荷室11のフロア12における開口部13の近傍に装着されている。車椅子収容装置20は、車両10の室内に装着される室内装着部21と、室内装着部21に基端側で支持された固定アーム22と、固定アーム22に長手方向に進退可能に支持された可動アーム23と、可動アーム23に設けられて車椅子15を保持する車椅子保持部24と、固定アーム22に対して可動アーム23を進退駆動する進退駆動部25と、を備えている。
車両10の車種は適宜選択され得る。本実施形態では完成車両を対象としており、リヤシート16のシートバック16a後方に荷室11が設けられ、車両後端に開口部13が後方に向けて開設されたワゴン車に適用する例を示している。開口部13は車椅子15が通過可能な大きさを有していればよい。車椅子収容装置20は開口部13付近のフロア12に装着される。例えば車椅子収容装置20は、フロアボード上に載置されて固定される。
車椅子収容装置20の装着位置と開口部13との間の距離は、車椅子保持部24を開口部13の外側に下降可能な長さがあればよい。車椅子収容装置20は開口部13に隣接した位置に装着される。開口部13と車椅子収容装置20が装着される位置との間にスペースが確保され、そのスペースが、荷物を収容するスペースであったり、フロアボード下に収容されたスペアタイアを取り出すためのスペースであったりしてもよい。
車椅子収容装置20の室内装着部21は、開口部13付近のフロア12に載置されて固定アーム22の基端側を支持するベース部26と、ベース部26を車両10の周辺部材17に着脱可能に固定する固定部27と、を備える。周辺部材17は、車椅子収容装置20の有無に拘わらず、その車両10を構成して荷室11周辺に配置されている既存の部材であって、車椅子15の荷重を保持可能な強度を有する。
周辺部材17として、リヤシート16にチャイルドシートを固定する際に使用されるようにリヤシート16のシートバックの背面側下部に配設されたアンカーブラケットが利用される。アンカーブラケットは、リヤシート16の後方のフロア12近傍に車幅に延びるパイプ17aを有しており、パイプ17aに固定部27が固定されている。
車室装着部21のベース部26は、フロア12に載置されるベースプレート26aと、ベースプレート26aに立設されて固定アーム22を横方向に回動可動に支持するベース機構28と、を備える。
固定部27は、ベースプレート26aと跳ね上げ用ヒンジ27bを介して連結された脚ブラケット27aと、図示するようにアンカーブラケットのパイプに係合するかの如く、脚ブラケット27aとの間で周辺部材17を挟んで固定する固定具27cと、備える。
固定具27cは、車両内で周辺部材17に固定可能となっており、固定具27cの締結又は解除により、車椅子収容装置20全体を車両10に着脱する。脚ブラケット27aは固定具27cにより周辺部材17に固定された状態であっても、跳ね上げ用ヒンジ27bによりベースプレート26aが縦方向に跳ね上げ自在となっている。
固定アーム22は中空角柱状に形成され、基端部22a側で室内装着部21のベース機構28に支持されている。固定アーム22は、ベース機構28により横方向に回動可能に構成されており、図8に示すように先端側を車両10の開口部13へ臨ませる突出位置P1と、突出位置P1とは異なる収容位置P2と、の間で横方向に回動するようにベース部26に支持されていて、使用者が手動により横方向へ回動することができる。
固定アーム22の先端部22bには、可動アーム23を下側から支持するための回転自在なアームローラ32が配置されている。固定アーム22の長手方向における中間位置には、進退駆動部25が装着されている。
本実施形態において、固定アーム22の先端側を突出位置P1に配置した状態では、固定アーム22が車両前後方向に沿って配置され、アームローラ32が開口部13よりも外側に配置される。一方、固定アーム22の先端側を収容位置P2に配置した状態では、固定アーム22が開口部13及びリヤシート16に沿って車幅方向に配置される。
可動アーム23は、中空角柱状に形成され、固定アーム22上に長手方向に沿って載置され、その長手方向に沿って決まった軌道で進退可能に配設されている。可動アーム23の下面は転動面を構成しており、転動面が固定アーム22の先端側に取り付けたアームローラ32に支持されている。可動アーム23の上面側には、車椅子保持部24の大車輪載置部24aとキャスター載置部24bが位置合わせ可能に装着されている。
可動アーム23は、固定アーム22の基端側へ移動することで収縮し、可動アーム23を固定アーム22の先端側へ回転しながら移動することで、可動アーム23及び車椅子保持部24が開口部13の外側に配置される。
可動アーム23と固定アーム22とは進退駆動部25を介して連結されている。進退駆動部25は、可動アーム23の基端部23a側と固定アーム22とを連結するリンクアーム42と、リンクアーム42を固定アーム22に対して回動駆動する回動駆動部43と、回動駆動部43とリンクアーム42とを切り離し可能に接続する接続機構44と、を有する。
リンクアーム42は、固定アーム22及び可動アーム23の左右両側に設けられている。一端側は、固定アーム22の長手方向中間部に回動駆動部43を介して回動可能に連結されている。他端側は可動アーム23の基端部23aに回動自在に連結している。図3に示すように、リンクアーム42は、複数の分割体42aを接続することで構成されている。分割体42aには複数の接続孔からなる接続部42bが設けられており、接続部42bの位置を適宜選択して接続具42cにより固定することで、リンクアーム42の長さを調整することが可能となっている。
リンクアーム42は、図4(a)(b)に示すように、固定アーム22に設けられた枢支部45の回動軸46に固定されている。回動軸46を回動させることで左右のリンクアーム42が回動軸46とともに枢支部45を中心にして回動することが可能である。リンクアーム42が固定アーム22の枢支部45を中心に回動することで、リンクアーム42と連結された可動アーム23が、固定アーム22のアームローラ32に支持された状態でリンクアーム42により進退することが可能である。
回動駆動部43は、枢支部45の回動軸46の端部46aに連結して正転及び逆転方向に回動駆動するものである。回動駆動部43は、固定アーム22の長手方向中間部に、回動軸46に沿う方向に移動可能となるように接続機構により支持されている。回動駆動部43には、回動軸46の端部を受け入れて回動可能な凹部49が設けられている。回動駆動部43を回動軸46に沿う方向に移動させることで、凹部49と回動軸46の端部46aとが連結及び解除可能となっている。回動軸46の端部46aと凹部49とには互いに嵌合可能なスプラインが形成されていてもよい。
図4(a)に示すように、回動駆動部43を枢支部45に近接させると、凹部49と回動軸46とを相対回動不能に接続することができ、回動駆動部43の駆動力により回動軸46を駆動させてリンクアーム42を回動することができる。
一方、図4(b)のように、回動駆動部43を枢支部45から離間させると、凹部49と回動軸46との接続を解除することができ、リンクアーム42を回動自在に解放することができる。これにより可動アーム23を手動で進退することが可能となる。
進退駆動部25により固定アーム22に対して可動アーム23を進退させることで、図2に示すように、可動アーム23及び車椅子保持部24の配置を変化させることができる。
固定アーム22に対して可動アーム23を前進させると、可動アーム23がアームローラ32に支持された状態で先端側へ移動し、固定アーム22の先端から突出する。
可動アーム23の固定アーム22からの突出量が増加すると、可動アーム23の基端側の一部がアームローラ32に支持された状態で先端側が自重により下降する。可動アーム23はアームローラ32を支点に回動し、可動アーム23の先端側が下降して先端側に設けられた車椅子保持部24が下降する。車椅子保持部24は車両10の開口部13の外側であって開口部13に近接する路面近傍に配置される。
これらの動作を逆にすることで、可動アーム23の先端側を上昇させ、固定アーム22に対して収縮させることができ、可動アーム23及び車椅子保持部24が固定アーム22上に配置され、収容位置に配置される。
車椅子保持部24は、車椅子15の大車輪及びキャスターからなる車輪15aを載置するための車輪載置部としての大車輪載置部24aとキャスター載置部24bとを備える。大車輪載置部24aとキャスター載置部24bが可動アーム23に沿って離間して配置され、可動アーム23に沿う方向に位置合わせ可能となっている。
キャスター載置部24bの上方には、キャスター固定部24cが装着されている。キャスター固定部24cの形状及び構造は任意であるが、本実施形態では、図5に示すように、キャスター固定部24cが、可動アーム23に沿う折畳み位置と可動アーム23から立上った立ち上り位置とに回動して固定可能な支柱24dと、可動アーム23及び支柱24dと交差する方向に配置されて支柱24dの両側に延びる支持枠24eと、支持枠24eの両端側に設けられた複数の固定片24fと、を備えている。
支柱24dはキャスター載置部24bとともに可動アーム23に沿う方向に移動及び固定可能で、車椅子15のホイールベースに応じて位置合わせ可能となっている。支持枠24eは支柱24dに沿う方向に移動及び固定可能で、キャスター高さに応じて位置合わせ可能となっている。各固定片24fは支持枠24eに沿う方向に移動及び固定可能で、キャスター幅に応じて位置合わせ可能となっている。これらを適切に位置合わせしてキャスターをガタなく支持することで、車椅子15をより安全に安定して固定することができ、種々の形状及び大きさの車椅子15に対応させることができる。
車椅子保持部24に車椅子15を保持させるには次のように行えばよい。図6に示すように、可動アーム23が下降した状態で車椅子保持部24を路面近傍に縦方向に配置している。折り畳んだ状態の車椅子15を倒立させて大車輪15aを大車輪載置部24aに当接させるとともに、キャスターをキャスター載置部24bとキャスター固定部24cとの間で挟持させ、又はキャスター固定部24cに係止する。これにより図7に示すように、車椅子保持部24に車椅子15を保持することができる。
次に、本発明の実施形態に係る車椅子収容装置20を用いて、車椅子15を収容する手順について図8を参照して説明する。不使用時には、固定アーム22及び可動アーム23が収縮した状態で収容位置P2に開口部13に沿って配置され、さらにベース部26のベースプレート26aが跳ね上げられた状態でコンパクトに収容されている。
使用する際には、先ず、図8(a)のように、車両10のバックドアを開いて開口部13を開放する。ベース部26のベースプレート26aを倒してフロア12に載置する。固定アーム22及び可動アーム23を手動で移動させて収容位置P2の状態から突出位置P1の状態にする。この状態では、図9(a)に示すように、固定アーム22及び可動アーム23が収縮した状態である。
次に、図9(b)に示すように、リンクアーム42を回動させて固定アーム22から可動アーム23を突出させ、さらに下降させることで、車椅子保持部24を路面近傍に縦方向に配置する。このとき、車椅子保持部24は車椅子15を保持していないので軽量である。そのため図4(b)に示すように、回動駆動部43の凹部49を回動軸46から離脱させた状態で、手動でリンクアーム42を回動させて可動アーム23を突出させる。これにより、図8(b)のように車椅子保持部24が路面近傍に縦方向に配置される。
その後、図9(c)のように、車椅子15を折り畳んだ状態で倒立させて車椅子保持部24に保持させる。このときキャスター固定部24cによりキャスターを固定して車椅子15を持ち上げ可能に保持する。これにより図8(c)のように、車椅子保持部24に車椅子15が保持される。
その後、図4(a)に示すように、回動駆動部43を枢支部45側へスライドさせることで、回動駆動部43の凹部に回動軸46の端部46aを嵌合する。この状態で回動駆動部43により回動軸46を回動駆動すると、リンクアーム42が回動して可動アーム23を後退させて収縮する。これに伴い、図8(d)に示すように、車椅子15を保持した車椅子保持部24が可動アーム23とともに上昇し、図8(e)に示すように、車椅子15が開口部13から車内に収容される。
そして、図9(d)に示すように、回動駆動部43によりリンクアーム42を回動駆動させて最も収縮させた状態にすることで、車椅子15を保持した可動アーム23及び車椅子保持部24を固定アーム22上に配置する。
その後、図8(f)のように、固定アーム22及び可動アーム23を手動で横方向に回動させて収容位置P2に配置し、車椅子15の収容を完了する。
以上のような手順で車椅子15を収容したら、リヤシート16のシートバック16aの背面に配置されている固縛ベルト(図示せず)を用いて車椅子15を固定してもよい。なお、車椅子15を車両10から取り出す際は、逆の操作をすればよい。進退駆動部25の操作はリモコン操作で行える。
次に、本発明の実施形態に係る車椅子収容装置20の作用効果について説明する。
車椅子保持部24を有する可動アーム23が、固定アーム22に進退可能に支持され、固定アーム22が室内装着部21に回動可能に支持され、開口部13へ臨む突出位置P1と収容位置P2との間を回動可能である。よって、可動アーム23を固定アーム22の基端側へ移動させて収縮状態で収容位置P2に配置することができ、かつ、可動アーム23を固定アーム22の先端側へ移動させて伸長状態で突出位置P1に配置することができる。これにより車椅子収容装置20を狭いスペースに設置し、十分な稼働範囲を確保することができる。
室内装着部21に支持された固定アーム22に、車椅子保持部24を有する可動アーム23が支持されている。よって、室内装着部21を車両10の室内に装着することで、車椅子収容装置20を車両10に設置することができ、車両10に車椅子収容装置20のための専用の構造を種々配設する必要がない。これらのことから、省スペースに設置でき、複数種類の車両10に適用して汎用性がある。
また可動アーム23を固定アーム22に対して回転駆動する回動駆動部43がリンクアーム42と切り離し及び接続可能に構成されている。従って、回動駆動部43とリンクアーム42とを切り離すことで、装置を手動でも動作させることができる。例えば負荷が小さい状態や無負荷状態では手動で動作させることで操作時間を短縮できる。一方、車椅子保持部24に車椅子15を保持した状態で動作させるときには、回動駆動部43とリンクアーム42とを接続して回動駆動部43により駆動することができるため、容易に動作させることが可能である。よって使い勝手がよく、汎用性を一層向上することができる。
さらにこの車椅子収容装置20では、リンクアーム42の長さが調整可能に構成されており、リンクアーム42の回動により可動アーム23の移動量を調整することができる。
また室内装着部21を装着対象の車両10や位置に合わせて調整することで、車椅子収容装置20を各種の車両10に装着できる。例えば、ベース部26の下部を車両10の配置場所のフロア12に対応した形状とするとともに、固定部27を固定する周辺部材17に対応した形状とすることで、他の構成を全く同一にして各種の車両10に装着することができ、汎用性をより向上できる。また車両の種類、車椅子の種類、使用者などの各種の条件にも依存しないで、使用することができる。
さらに車椅子収容装置20を装着するために、車両に殆ど又は全く改造を加える必要がなく、対象車両に付加的に装着できるため、より多くの種類の車両に対して車椅子収容装置20を装着可能である。不使用時には、折り畳んでリヤシート16のシートバック16aに固定しておくことで、荷室11を有効に活用することができる。また取外しも可能であり、普通車に戻して荷室11を一層有効に活用することができる。
室内装着部21が、開口部13付近のフロア12に載置され固定アーム22の基端側を支持するベース部26と、ベース部26を車両10の周辺部材17に着脱可能に固定する固定部27と、を備えている形態にあっては、固定アーム22の基端側を支持するベース部26がフロア12に載置される。そのため、車椅子15を保持した際の荷重をフロア12で支持することができ、固定部27だけで支持する必要がない。よって、固定部27を固定させる周辺部材17の選択の自由度を向上でき、汎用性を向上できる。
本実施形態の車椅子収容装置20では、さらに固定アーム22を突出位置P1に配置した際、アームローラ32が開口部13より外側に配置されるので、車椅子15や車椅子保持部24を車両10に接触させることなく昇降させることができる。また可動アーム23を固定アーム22に対して大きな角度で配置できるため、開口部13の外側周囲の少ないスペースで十分に下降することができ、車椅子15の保持及び開放の操作が容易である。
車椅子保持部24が車輪15aを載置して車椅子15を保持するものであって、車椅子保持部24を備えた可動アーム23が固定アーム22に進退可能に支持されているので、車椅子収容装置20を小型化できるとともに十分な稼働範囲を確保できる。
車椅子保持部24を有する可動アーム23を固定アーム22の先端側へ回転しながら移動することで、車椅子保持部24を下降できるので、可動アーム23を進退駆動部25により進退駆動するだけで車椅子保持部24を容易に昇降でき、構造を簡素化し易い。
本発明の実施形態は、上述した事項に限らず、例えば次のように変更してもよい。上記では、車両後部に設けられた荷室11のフロア12の後部開口近傍に車椅子収容装置を装着したが、例えば車室のフロアなどに装着してもよい。
また上記では、車椅子保持部24の大車輪載置部24a及びキャスター載置部24bに大車輪の外周囲及びキャスターの外周囲を載置したが、例えば図10に示すように、車椅子15を横向きにして、大車輪及びキャスター付近のフレームや軸受等を車椅子保持部24に支持させてもよい。
10:車両
11:荷室
12:フロア
13:開口部
15:車椅子
15a:車輪
16:リヤシート
16a:シートバック
17:周辺部材
17a:パイプ
20:車椅子収容装置
21:室内装着部
22:固定アーム
22a:基端部
22b:先端部
23:可動アーム
23a:基端部
24:車椅子保持部
24a:大車輪載置部
24b:キャスター載置部
24c:キャスター固定部
24d:支柱
24e:支持枠
24f:固定片
25:進退駆動部
26:ベース部
26a:ベースプレート
27:固定部
27a:脚ブラケット
27b:跳ね上げ用ヒンジ
27c:固定具
28:ベース機構
32:アームローラ
41:進退昇降機構
42:リンクアーム
42a:分割体
42b:接続部
42c:接続具
43:回動駆動部
44:接続機構
45:枢支部
46:回動軸
46a:端部
49:凹部
P1:突出位置
P2:収容位置

Claims (2)

  1. 車両の室内に装着される室内装着部と、前記室内装着部に基端側で横方向に回動可能に支持された固定アームと、前記固定アームに長手方向に進退可能に支持された可動アームと、前記可動アームに設けられて車椅子を保持する車椅子保持部と、前記固定アームに対して前記可動アームを進退駆動する進退駆動部と、を備え、
    前記固定アームは、先端側を前記車両の開口部へ臨ませる突出位置と、前記突出位置とは異なる収容位置と、の間で使用者が手動により横方向に回動することができるように前記室内装着部に支持され、
    前記可動アームは、前記固定アームの先端側へ回転しながら移動することで下降するように前記固定アームの先端側で支持され、
    前記進退駆動部は、前記可動アームの基端側と前記固定アームとを連結するリンクアームと、前記リンクアームを前記固定アームに対して回動駆動する回動駆動部と、前記回動駆動部と前記リンクアームとを切り離し可能に接続する接続機構と、を有する、車椅子収容装置。
  2. 前記リンクアームは長さ調整可能に構成されている、請求項1に記載の車椅子収容装置。
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