JP6629606B2 - 発電システム、発電制御方法及び発電装置 - Google Patents

発電システム、発電制御方法及び発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、発電システム、発電制御方法及び発電装置に関する。
従来、例えば太陽電池及び燃料電池等の複数の分散型電源を発電装置として連結し、これらの発電装置が発電する電力を供給する発電システムが知られている。このような分散型電源として用いられる発電装置には、例えば固体高分子形燃料電池(PEFC)及び固体酸化物形燃料電池(SOFC)等の燃料電池がある。
上記燃料電池を用いた分散型電源を用いて発電する電力は、現状では系統に売電することができない。このため、現在の発電システムにおいては、燃料電池を用いた分散型電源が発電する電力の系統への逆潮流を検出すると、その出力を低下させるように制御が行われる。したがって、これらの分散型電源を複数連結して運転する発電システムにおいては、電力の逆潮流が検出されると、複数の分散型電源の出力をそれぞれ調整して、システム全体として出力する電力が逆潮流しないように制御が行われる。
例えば特許文献1には、複数のパワーコンディショナが連結して運転される場合に、各パワーコンディショナの状態を常時通信して交換し、これらの複数のパワーコンディショナを協調させることによって、電力の系統への逆潮流の防止を図る制御方法が開示されている。
特開2002−247765号公報
しかしながら、特許文献1には、各パワーコンディショナの状態に基づく逆潮流防止のための具体的な方法については開示されていない。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、系統電力の安定性を維持しつつ逆潮流を防止しやすい発電システム、発電制御方法及び発電装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る発電システムは、
系統に連系する複数の発電装置を備え、前記複数の発電装置を連結運転して負荷に電力を供給する発電システムであって、
前記複数の発電装置は、前記発電装置の台数に応じて、それぞれ独立して、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御し、
前記複数の発電装置は、前記発電電力を上昇させる場合、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御する
本発明は、上述のシステムに実質的に相当する方法及び装置としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明の一実施の形態に係る発電制御方法は、
系統に連系する複数の発電装置を備え、前記複数の発電装置を連結運転して負荷に電力を供給する発電システムにおける発電制御方法であって、
前記発電装置の台数に応じて、前記複数の発電装置が、それぞれ独立して、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御するステップと、
前記発電電力を上昇させる場合、前記複数の発電装置が、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御するステップと
を含む。
また、本発明の一実施形態に係る発電装置は、
系統に連系して負荷に供給する電力を発電する発電部と、
他の発電装置と連結運転する場合に、前記連結運転する発電装置の台数に応じて、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御する制御部と
を備える、発電装置であって、
前記制御部は、前記発電電力を上昇させる場合、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御する

本発明の実施形態に係る発電システム、発電制御方法及び発電装置によれば、系統電力の安定性を維持しつつ逆潮流を防止しやすくすることができる。
本発明の一実施の形態に係る発電装置を含む発電システムを概略的に示す機能ブロック図である。 発電装置における負荷追従による発電電力の制御について説明する図である。 発電装置における負荷追従による発電電力の制御について説明する図である。 図1の発電装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る発電装置を含む発電システムを概略的に示す機能ブロック図である。発電システム10は、複数の発電装置を含んで構成される。本実施の形態に係る発電システム10は、図1に示すように、3つの発電装置20A、20B及び20Cを含む。ただし、発電システム10は、発電装置20A、20B及び20Cと同様の発電装置を任意の複数個含んで構成することができる。以下の説明において、従来よく知られている要素及び機能部については、適宜説明を簡略化又は省略する。
発電装置20A、20B及び20Cは、例えば燃料電池である。3つの発電装置20A、20B及び20Cは、負荷30に対して互いに並列に接続されて連結運転を行う。各発電装置20A、20B及び20Cは、系統40に連系して負荷30に供給する電力を発電する。なお、系統40とは電力系統のことであり、電力を需要家施設が受電するのに必要な発電・変電・送電・配電を統合したシステムのことである。より具体的には、系統40は、需要家施設が電力供給を受ける配電設備を含むものである。
発電装置20Aは、図1に示すように、発電部21A、パワーコンディショナ(PCS)22A、制御部23A及び記憶部24Aを備える。図1において、太い実線は電力の経路を示し、細線は制御信号又は各種情報を通信する信号の経路を示す。
発電部21Aは、例えばセルスタックを含んで構成され、直流電力を発電する。セルスタックは、燃料電池であり、例えば固体高分子形燃料電池(PEFC)又は固体酸化物形燃料電池(SOFC)であるが、これらに限られない。発電部21Aにおける発電制御は、制御部23Aにより制御される。なお、本実施の形態においては、発電部21Aは、発電した電力を系統に売電することができない、すなわち逆潮流させることができない電力を発電する。
ここで、逆潮流とは、発電システム10から系統40に電流が流れることをいう。また、「逆潮流させることができない電力」とは、例えば燃料電池の発電による電力のように、現在の日本国におけるように売電が認められていない電力である。従って、本実施の形態において、発電部21Aは、例えば太陽光発電を行う太陽電池を備えた発電部のように発電した電力を系統に売電することができるものとは異なる発電部である。以下、発電部21AがSOFCである場合の例について説明する。しかしながら、発電部21AはSOFCに限定されず、典型的には燃料電池を備えた各種の発電部とすることができる。
SOFCで構成される発電部21Aは、外部から供給される水素及び酸素等のガスを電気化学反応させる燃料電池発電装置によって発電を行い、発電した電力を出力することができる。本実施の形態において、発電部21Aは、起動時には系統40からの電力を受けて運転を開始するが、起動した後は、系統40からの電力を受けずに稼動するいわゆる自立運転が可能であってもよい。
本実施の形態において、発電部21Aは、自立運転することができるように、改質部等の他の機能部も必要に応じて適宜含むものとする。本実施形態において、発電部21Aは、一般的によく知られた燃料電池で構成することができるため、燃料電池のより詳細な説明は省略する。
発電部21Aが発電した直流電力は、パワーコンディショナ22Aを経て、交流電力を消費する各種の負荷30に供給される。ここで、発電装置20Aから出力される交流電力は、実際の家屋等においては、分電盤等を経てから負荷30に供給されるが、図1では、そのような部材は記載を省略してある。
パワーコンディショナ22Aは、発電部21Aが発電した直流電力を交流電力に変換して負荷30に供給する。より詳細には、パワーコンディショナ22Aは、発電部21Aが発電した直流の電力を、DC/DCコンバータによって昇圧又は降圧してから、DC/ACインバータによって交流の電力に変換する。パワーコンディショナ22Aは、一般的なインバータ等を用いて構成することができ、一般的によく知られた構成とすることができるため、詳細な説明は省略する。パワーコンディショナ22Aによる交流電力の出力は、制御部23Aにより制御される。なお、パワーコンディショナ22Aから出力される交流電圧の電圧値は、例えば発電装置20Aが備える電圧センサにより検出され、検出された電圧値に関する情報は、制御部23Aに送信される。
制御部23Aは、発電装置20Aの各機能部をはじめとして発電装置20Aの全体を制御及び管理する。制御部23Aは、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成され、かかるプログラムは、例えば記憶部24A又は外部の記憶媒体に格納される。
制御部23Aは、発電装置20Aが出力した交流電力の、系統40に対する順潮流及び逆潮流を検出する。具体的には、制御部23Aは、後述する電流センサ50から取得した電流値及び電流の向きと、発電装置20が備える電圧センサより取得した電圧値とに基づいて、順潮流及び逆潮流を監視する。制御部23Aは、逆潮流が発生しないように、発電装置20Aからの出力電力を制御する。
制御部23Aは、例えば発電部21Aの発電を制御したり、パワーコンディショナ22Aの出力を制御したりすることができる。このため、図1に示すように、制御部23Aは、発電部21A及びパワーコンディショナ22Aと、制御線により接続される。制御部23Aは、特に、発電装置20Aが、負荷30における消費電力に追従する負荷追従運転を行うように発電部21A及びパワーコンディショナ22Aの制御を行う。本明細書では、本実施の形態独自の制御に係る制御部23A等の動作(負荷追従の制御)について中心的に説明する。
記憶部24Aは、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成することができ、各種情報や発電装置20Aを動作させるためのプログラム等を記憶するとともに、ワークメモリとしても機能する。本実施の形態において、記憶部24Aは、制御部23Aが行う各種の演算処理等を行う際のアルゴリズム、及びルックアップテーブル(LUT)のような各種の参照テーブル等も記憶する。記憶部24Aが記憶する情報の一例については、後述する制御部23A等の動作の説明において、適宜説明する。
発電装置20Bは、直流電力を発電する発電部21Bと、発電部21Bが発電した直流電力を交流電力に変換して負荷30に供給するパワーコンディショナ22Bと、発電部21Bが発電する直流電力の出力を制御する制御部23Bと、制御部23Bが各種演算処理において使用する情報を記憶する記憶部24Bとを備える。また、発電装置20Cは、直流電力を発電する発電部21Cと、発電部21Cが発電した直流電力を交流電力に変換して負荷30に供給するパワーコンディショナ22Cと、発電部21Cが発電する直流電力の出力を制御する制御部23Cと、制御部23Cが各種演算処理において使用する情報を記憶する記憶部24Cとを備える。
図1に示すように、発電装置20A、20B及び20Cは、それぞれほぼ同様の構成とすることができるが、それに限定されるものではなく、それぞれ種々の構成を採用することができる。本実施の形態において、発電装置20A、20B及び20Cは、系統40に連系して負荷30に供給する電力の出力を制御可能であればよい。すなわち、発電システム10は、系統40に連系して負荷30に供給する直流電力の出力を制御可能な複数の発電装置20A、20B及び20Cを含んで構成される。
また、図1に示すように、発電システム10において、発電装置20Aは、他の発電装置20B及び20Cに連結される。このように、発電装置20A、20B及び20Cは、それぞれ、分散型電源により構成することができる。図1においては、発電部21A、21B及び21Cが発電した直流電力を、交流電力に変換してから連結しているが、本実施形態に係る発電システム10はこのような態様に限定されず、直流電力のまま連結してもよい。
負荷30は、発電システム10から交流電力が供給される、ユーザが使用する家電製品等の各種の機器とすることができる。図1において、負荷30は1つの部材として示してあるが、1つの部材には限定されず任意の個数の機器とすることができる。
電流センサ50は、例えばCT(Current Transformer:変流器)である。しかしながら、電流センサ50は、電流値及び電流の向きを検出することができる要素であれば、任意のものを採用することができる。
電流センサ50は、発電システム10の出力する交流電力が系統40に逆潮流しているか否かを検出することができる。そのため、電流センサ50は、図1に示すように、発電装置20A、20B及び20Cから出力される交流電力のうち、負荷30に供給された後で系統40に流れる電流を検出する位置に配置される。電流センサ50が検出した電流値及び電流の向きは、制御部23A、23B及び23Cに、無線又は有線の通信により、直接的又は間接的に通知される。
制御部23Aは、電流センサ50が検出した電流値及び電流の向きと、発電装置20が備える電圧センサより取得した電圧値とから、順潮流及び逆潮流の方向とその電力とを算出できる。
なお、図1では、発電システム10は、1つの電流センサ50を有するが、発電システム10が有する電流センサ50の数量は1つに限られない。例えば、発電システム10は、3つの発電装置20A、20B及び20Cに対応する3つの電流センサを備えてもよい。
次に、発電装置20A、20B及び20Cの動作について説明する。
発電装置20A、20B及び20Cは、負荷30の消費電力の変動に追従した負荷追従の制御を行う場合、発電システム10が備える発電装置の台数に応じて、それぞれ独立して、負荷30に追従する発電電力の変化速度を制御する。なお、発電装置20A、20B及び20Cは、それぞれ同様の制御を行うため、以下、特に代表的に発電装置20Aによる制御について説明する。
発電装置20Aでは、具体的には、制御部23Aが、逆潮流を防止する制御にあたり、発電システム10が備える発電装置の台数に応じて、発電部21Aにおける直流の発電電力と、パワーコンディショナ22Aから負荷30に給電する交流の出力電力を制御する。制御部23Aは、発電部21Aにおける発電電力を制御するため、例えば発電部21Aに供給される水素及び酸素等のガスの供給量を制御する。
制御部23Aは、上述の制御を、例えばあらかじめ記憶部24Aに記憶された発電装置の台数に関する情報に応じて実行する。発電装置の台数に関する情報は、発電システム10が備える発電装置の台数に関する情報であり、例えば発電システム10が備える発電装置の総数(本実施の形態では3台)である。
発電装置20Aは、負荷追従の制御により発電装置20Aから負荷30に供給される出力電力を低下させる場合、まずパワーコンディショナ22Aを制御することにより、交流の出力電力を低下させる。そして、発電装置20Aは、発電部21Aへのガスの供給量を低下させることにより、発電部21Aにおける直流の発電電力を低下させる。
発電装置20Aは、逆潮流を検出した場合、負荷30における消費電力が低下したと判断し、発電電力を低下させる制御を行う。一方、発電装置20Aは、順潮流を検出した場合、負荷30における消費電力が増加して系統40から負荷30に電力が供給されたと判断して、発電電力を上昇させる制御を行う。
制御部23Aは、負荷追従の制御により発電装置20Aからの発電電力を低下させる場合、発電システム10が備える発電装置の台数が多いほど、発電電力の変化速度が遅くなるように制御する。
ここで、図2を参照して、発電装置及び発電システムが、負荷追従により発電電力を低下させる場合における発電電力の変化について説明する。図2は、発電装置による、負荷追従に係る発電電力の制御について説明する図であり、特に、発電電力を低下させる場合における制御について説明する図である。図2(a)、(b)及び(c)において、縦軸は電力を示し、横軸は時間を示す。また、図2(a)、(b)及び(c)において、破線は負荷30における消費電力を示し、実線は発電装置の発電部による直流の発電電力を示す。具体的には、図2は、時刻tに、負荷30における消費電力が、WaからWbに変化した場合(ただし、Wa>Wbである)における発電部による発電電力の変化を示す。なお、図2においては、電力の変化を見やすくするため、電力の大きさが同じであっても、負荷30における消費電力(破線)と、発電装置の発電部による直流の発電電力(実線)とが重ならないように、ずらして記載してある。
図2(a)は、1台の発電装置による負荷追従に係る発電電力の変化を示す図である。図2(a)に示すように、発電装置が1台の場合、時刻tに、負荷30の消費電力がWaからWbに変化すると、発電装置の発電部は、負荷追従により、発電電力を所定の変化速度で低下させる。このとき、時刻tから時刻tの間、発電部による発電電力を低下させる制御により、一時的に発電電力が負荷30の消費電力Wbを下回り、アンダーシュートとなる。時刻t以降は、発電部による発電電力が、負荷30の消費電力Wbと等しくなる。
図2(b)は、3台の発電装置を備える発電システムによる負荷追従に係る発電電力の変化を示す図である。発電システムの各発電装置の発電部は、時刻tに負荷30の消費電力がWaからWbに変化すると、負荷追従により、発電電力を低下させる。このとき、各発電装置の発電部は、図2(a)で説明した1台の発電部による負荷追従制御による発電電力の変化速度と同様の変化速度で、それぞれ発電電力を低下させる。すると、発電システムは、3台の発電装置がそれぞれ所定の速度で発電電力を低下させるため、システム全体として、図2(b)に示すように、発電装置が1台の場合と比較して、より速く発電電力を低下させることができる。より詳細には、3台の発電装置の発電部が、1台の発電部による負荷追従制御による発電電力の変化速度と同様の変化速度で、それぞれ発電電力を低下させると、発電装置が1台の場合と比較して、発電システム全体における発電電力の低下速度は、3倍になる。
しかしながら、3台の発電装置を備える発電システムにおいて、このように発電電力の低下速度が1台の発電装置の場合よりも速くなると、発電電力の低下によるアンダーシュートの影響も大きくなる。アンダーシュートとなっている間、負荷において不足する電力は系統から供給されることとなるが、系統から供給される電力については、通常ユーザが購入して対価を支払うため、アンダーシュートは小さい方が好ましい。
なお、発電システムにおける各発電装置の発電電力の変化速度が等しい場合には、発電システム全体における発電電力の低下速度は、発電システムが備える発電装置の台数が多いほど、速くなる。そのため、発電システムが備える発電装置の台数が多いほどアンダーシュートも大きくなる。
図2(c)は、図2(b)で説明した場合と同様に、3台の発電装置を備える発電システムによる負荷追従に係る発電電力の変化を示す図である。ただし、図2(c)は、各発電装置の発電部による発電電力の変化速度が、図2(b)で説明した場合よりも、遅くなるように制御されている場合における、発電システム全体の発電電力の変化を示す。かかる発電電力の変化速度の制御は、各発電装置の制御部により実行される。図2(c)に示すように、制御部の制御により、3台の発電装置の発電部が、図2(b)に示した場合と比較して緩やかに発電電力を低下させるため、図2(c)の場合におけるアンダーシュートは、図2(b)の場合と比較して小さくなっている。
本実施の形態に係る発電装置20Aでは、制御部23Aが、発電システム10が備える発電装置の台数が多いほど、発電電力の変化速度が遅くなるように制御する。そのため、図2(c)を参照して説明したように、発電装置20Aが、1台の発電装置による発電電力の変化速度と同様の変化速度で発電電力を低下させる場合と比較して、発電システム10全体における発電電力の低下速度を抑えることができる。これにより、アンダーシュートも抑えやすくなり、系統電力が安定しやすくなる。
本実施の形態において、発電装置20Aの制御部23Aは、例えば、発電部21Aにおける発電電力の低下速度を、発電システム10が備える発電装置の台数に反比例させるように制御してもよい。この場合、制御部23Aは、例えば発電システム10が備える発電装置の台数が3台の場合、発電電力の低下速度を1/3にする。同様に、制御部23Aは、例えば発電システム10が備える発電装置の台数が4台の場合、発電電力の低下速度を1/4にする。このような制御により、発電システム10は、備える発電装置の台数が上昇しても、所定の低下速度で発電電力を低下させることができる。
次に、発電装置20Aが、負荷追従の制御により発電装置20Aから負荷30に供給される出力電力を上昇させる場合について説明する。
本実施の形態において、発電装置20Aは、負荷30への追従により発電電力を上昇させる場合、発電システム10が備える発電装置の台数に関わらず、発電電力の変化速度が所定の変化速度となるように制御する。発電装置20Aは、特に、発電装置20Aが連結運転を行わない場合(非連結運転の場合)の変化速度と同じ変化速度で発電電力を変化させるように制御する。発電装置20Aによる発電電力の変化速度は、例えば、発電装置20Aにおける、発電部21Aへの水素及び酸素等のガスの供給量の制御能力等により定まる。
図3は、発電装置による、負荷追従に係る発電電力の制御について説明する図であり、特に、発電電力を上昇させる場合における制御について説明する図である。図3(a)及び(b)において、縦軸は電力を示し、横軸は時間を示す。また、図3(a)及び(b)において、破線は負荷30における消費電力を示し、実線は発電装置の発電部による発電電力を示す。具体的には、図3は、時刻tに、負荷30における消費電力が、WcからWdに変化した場合(ただし、Wc<Wdである)における発電部による発電電力の変化を示す。なお、図3においては、図2と同様に、電力の大きさが同じであっても、負荷30における消費電力(破線)と、発電装置の発電部による直流の発電電力(実線)とが重ならないように、ずらして記載してある。
図3(a)は、1台の発電装置による負荷追従に係る発電電力の変化を示す図である。図3(a)に示すように、発電装置が1台の場合、時刻tに、負荷30の消費電力がWcからWdに変化すると、発電装置の発電部は、負荷追従により、発電電力を所定の変化速度で上昇させる。
図3(b)は、3台の発電装置を備える発電システムによる負荷追従に係る発電電力の変化を示す図である。発電システムの各発電装置の発電部は、時刻tに負荷30の消費電力がWcからWdに変化すると、負荷追従により、発電電力を上昇させる。このとき、各発電装置の発電部は、図3(a)で説明した1台の発電部による負荷追従制御による発電電力の変化速度と同様の変化速度で、それぞれ発電電力を上昇させることにより、図2を参照して説明した理由と同様の理由により、発電システムは、システム全体として、図3(b)に示すように、発電装置が1台の場合と比較して、より速く発電電力を上昇させることができる。
このように、3台の発電装置を備える発電システムは、より速く発電電力を上昇させることにより、より早く負荷における消費電力を出力しやすくなる。そのため、発電システムによれば、負荷における消費電力が上昇した場合に、系統から供給される電力を減らしやすくなる。本実施の形態に係る発電システム10において、各発電装置20A、20B及び20Cは、それぞれ非連結運転の場合における変化速度と同じ変化速度で発電電力を変化させるように制御することにより、負荷30における消費電力が上昇した場合に系統から供給される電力を減らしやすくなる。
次に、発電装置20Aが実行する処理の一例について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、発電装置20B及び20Cについても、同様の制御が実行される。
まず、発電装置20Aにおいて、制御部23Aは、電流センサ50から電流値及び電流の向きに関する情報を取得する(ステップS11)。
制御部23Aは、ステップS11で取得した情報に基づき、系統40に対する電力が逆潮流であるか否かを判断する(ステップS12)。
制御部23Aは、系統40に対する電力が逆潮流であると判断した場合(ステップS12のYes)、発電装置の台数に応じた変化速度で、発電部21Aにおける発電電力を低下させる制御を実行する(ステップS13)。制御部23Aは、記憶部24Aに記憶された、発電装置の台数に関する情報に基づき、この制御を実行する。そして、制御部23Aは、このフローを終了する。
制御部23Aは、系統40に対する電力が逆潮流でないと判断した場合(ステップS12のNo)、ステップS11で取得した情報に基づき、系統40に対する電力が順潮流であるか否かを判断する(ステップS14)。
制御部23Aは、系統40に対する電力が順潮流であると判断した場合(ステップS14のYes)、1台非連結運転時と同じ変化速度で、発電部21Aにおける発電電力を上昇させる(ステップS15)。そして、制御部23Aは、このフローを終了する。
制御部23Aは、系統40に対する電力が順潮流でないと判断した場合(ステップS14のNo)、このフローを終了する。
このように、本実施の形態に係る発電システム10によれば、各発電装置20A、20B及び20Cは、それぞれ出力電力が逆潮流しないように制御を行うとともに、記憶部24A、24B及び24Cにあらかじめ記憶された、発電システム10が備える発電装置の台数に応じて、それぞれ独立して、負荷30に追従する発電電力の変化速度を決定する。例えば、複数の発電装置同士で通信することにより負荷追従の制御を行う場合には、通信による制御部の負荷が発生することとなり、また、ノイズ耐性が高い通信ラインを使用することが求められる。しかしながら、本実施の形態に係る発電システム10は、負荷追従の制御について、各発電装置20A、20B及び20C間で通信が行われないため、制御部23A、23B及び23Cの処理負荷を軽減できる。
また、発電システム10によれば、制御部23Aは、発電システム10が備える発電装置の台数が多いほど、発電電力の変化速度が遅くなるように制御する。そのため、発電装置20Aが、1台の発電装置による発電電力の変化速度と同様の変化速度で発電電力を低下させる場合と比較して、発電システム10全体における発電電力の低下速度を抑えることができ、系統電力が安定しやすくなる。このようにして、発電システム10によれば、系統電力の安定性を維持しつつ逆潮流を防止しやすくなる。
また、発電システム10によれば、制御部23Aは、発電電力を上昇させる場合と、低下させる場合とで、それぞれ異なる制御を行う。このように、発電電力の上昇速度と低下速度とを異ならせることにより、共振が発生しにくくなり、系統電力が安定しやすくなる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
10 発電システム
20A、20B、20C 発電装置
21A、21B、21C 発電部
22A、22B、22C パワーコンディショナ
23A、23B、23C 制御部
24A、24B、24C 記憶部
30 負荷
40 系統
50 電流センサ

Claims (5)

  1. 系統に連系する複数の発電装置を備え、前記複数の発電装置を連結運転して負荷に電力を供給する発電システムであって、
    前記複数の発電装置は、前記発電装置の台数に応じて、それぞれ独立して、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御し、
    前記複数の発電装置は、前記発電電力を上昇させる場合、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御する、
    発電システム。
  2. 前記複数の発電装置は、前記発電電力を低下させる場合、前記発電装置の台数が多いほど、前記発電電力の低下速度が遅くなるように制御する、請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記所定の速度は、前記複数の発電装置がそれぞれ非連結運転を行う場合の速度と同じ速度である、請求項1又は2に記載の発電システム。
  4. 系統に連系する複数の発電装置を備え、前記複数の発電装置を連結運転して負荷に電力を供給する発電システムにおける発電制御方法であって、
    前記発電装置の台数に応じて、前記複数の発電装置が、それぞれ独立して、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御するステップと、
    前記発電電力を上昇させる場合、前記複数の発電装置が、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御するステップと
    を含む、発電制御方法。
  5. 系統に連系して負荷に供給する電力を発電する発電部と、
    他の発電装置と連結運転する場合に、前記連結運転する発電装置の台数に応じて、前記負荷に追従する発電電力の速度を制御する制御部と
    を備える、発電装置であって、
    前記制御部は、前記発電電力を上昇させる場合、前記発電装置の台数に関わらず、前記発電電力の速度が所定の速度となるように制御する、
    発電装置
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