JP6627406B2 - シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿用紙やコピー用紙などのシートを搬送する際に発生する騒音、特にシートとシート搬送機構が接して擦れる際に発生する原稿摺動音を弱める機構を備えたシート搬送装置、および、シート搬送装置を備えた複合型プリンタなどの画像形成装置に関する。
一般的に、オフィスなどで使用される複合型プリンタは、プリンタ本体上面に画像読取部を有し、画像読取部の上に自動原稿搬送部を有している。自動原稿搬送部は、機体の小型化のために、原稿用紙をセットする原稿トレイと、原稿用紙が排出される排出トレイが上下に並んで配設され、機体内部において、両トレイ間で原稿用紙を搬送するシート搬送装置が設けられている。
また、複合型プリンタ内部には、上記画像読取部で読み取ったデータや、複合型プリンタと連携しているオフィス内のパソコンなどから送られ蓄積されたデータを複写するコピー用紙を搬送するシート搬送装置が設けられている。
これらのシート搬送装置では、装置内を移動するシートと装置を構成する部材とが接して摺れることによりシート摺動音が発生する。シート摺動音は、外部に騒音となって漏れ、オフィス環境を悪化させる一因となっている。このため、シート搬送装置の開口部から漏れる騒音を低減する技術が既に知られている。
特許文献1では、プリンタの排紙経路中に共鳴空洞を持った原稿ガイド部材を設けている。すなわち、プリンタの排紙口の近傍にダクト状空間を設け、印字用紙に対向して開口した連通部を持つ共鳴空洞を設けている。これにより、印字機構部で発生し排紙経路を通過する騒音を、ダクト状空間で減衰させ、さらに共鳴空洞によりヘルムホルツの共鳴原理を利用して減音させている。
しかし、今までの共鳴空洞を持った原稿ガイド部材を設けて原稿摺動音の騒音低減を行う場合、シート搬送装置の構成上、原稿摺動音の主な音源に対し効果的に共鳴空洞を持った原稿ガイド部材を配置できないケースがあり、騒音を低減できる場所が限定的であり、放射される音の一部しか吸音できないため、騒音低減効果が小さいという問題は解消できていない。
しかし、これらの文献に記載されたものは、いずれもプリンタの印字機構部で発生する騒音を対象としたものである上、騒音の発生箇所と、発生した騒音を減衰させる機構部とが、用紙の搬送方向において離間している。そのため、発生した騒音の一部は、減衰機構部に達する前に機体内で拡散し、充分な騒音低減効果を得ることができなかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、原稿搬送時に発生する原稿摺動音の音源となる原稿ガイド手段の変曲部に隣接した場所に十分な共鳴空洞が配置できない場合においても吸音手段を設置できて、原稿摺動音に対し高い騒音低減効果が得られるシート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシート搬送装置は、上記目的を達成するため、原稿を搬送する搬送手段と、第1の原稿ガイド手段と、前記第1の原稿ガイド手段に間隙を開けて対向する第2の原稿ガイド手段とによって形成され、前記搬送手段により搬送される前記原稿を所定の方向に通流させる原稿搬送路と、を備え、前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段に前記原稿の搬送方向を変曲させる変曲部を有するシート搬送装置において、前記変曲部から発生する原稿摺動音を捕捉して減衰させる騒音減衰手段として、前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段の、前記変曲部に対応する位置に開口された吸音口と、前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段のいずれかの外方に存在する当該シート搬送装置内のスペースに前記吸音口から隔てて設けられた、少なくとも一つの共鳴空洞と、前記共鳴空洞と前記吸音口とを連通して設けられ、通路途中での通路断面が角形から円形または円形から角形に変化する筒体であって、前記吸音口に入り込む原稿摺動音を前記共鳴空洞に導く音導入部材と、を有する、ことを特徴とする。
本発明では、原稿搬送時に発生する原稿摺動音の音源となる原稿ガイド手段の変曲部に隣接した場所に騒音減衰手段となる共鳴空洞を設置する必要なスペースが存在しない場合においても、十分に効果が得られる大きさの共鳴空洞を設置できて、原稿摺動音に対し高い騒音低減効果が得られるシート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置の概略側面図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置と画像形成装置間の信号経路を示す図である。 ヘルムホルツ共鳴の構造を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を含む要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るシート搬送装置の騒音減衰手段の要部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る変曲部と連通孔との間の距離とヘルムホルツ消音効果の關係を示すグラフである。 本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を示す図である。 本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を示す図である。 (a)図,(b)図のいずれも、本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を構成する音導入部材を示す斜視図である。 本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を構成する音導入部材の通路断面図である。 本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段の吸音効果を対比したグラフである。 本発明の変形例に係るシート搬送装置の騒音減衰手段を構成する音導入部材を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るシート搬送装置、および、そのシート搬送装置を備えた画像読取装置および画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、給紙部7、画像形成部3および画像読取部4を有する装置本体1Mと、装置本体1M上に配置された自動原稿搬送装置5とを備えたデジタル複合機である。画像読取部4および自動原稿搬送装置5は、画像読取装置6を構成している。自動原稿搬送装置5は本発明に係るシート搬送装置を構成する。自動原稿搬送装置5には、後述する騒音減衰手段2が設けられる。
給紙部7は、それぞれカットシート状の転写紙Pを積層状態で収納可能な複数段の給紙カセット21A,21B,21Cを有している。各給紙カセット21A,21B,21Cには、例えば複数のシートサイズから予め選択されたシートサイズの転写紙P(例えば白紙)が、縦又は横の給紙方向に向けて収容されるようになっている。
給紙部7は、給紙カセット21A,21B,21Cに収納された転写紙Pをそれぞれの最上層側から順次ピックアップして分離給紙する給紙装置22A,22B,22Cを有している。給紙部7には、さらに、各種ローラ等が設けられており、これらによって、各給紙装置22A,22B,22Cから給紙された転写紙Pを画像形成部3の所定の画像形成位置まで搬送する給紙経路24が形成されている。
画像形成部3は、露光装置31と、感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナーが充填された現像装置33K,33Y,33M,33Cとを備えている。また、画像形成部3は、一次転写部34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
露光装置31は、例えば、画像読取装置6で読み取った画像に基づいて各色の露光用のレーザ光Lを生成するようになっている。また、露光装置31は、レーザ光を各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cを露光して、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cの表層部に読取画像に対応した各色の静電潜像を形成するようになっている。
現像装置33K,33Y,33M,33Cは、それぞれ対応する感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cに薄層状のトナーを近接させるように供給して、静電潜像をトナーにより顕像化する現像を行うようになっている。
画像形成部3は、感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上に現像されたトナー像を一次転写部34に一次転写し、一次転写部34に近接する二次転写部35でそのトナー像を転写紙Pに二次転写するようになっている。また、画像形成部3は、転写紙Pに二次転写したトナー像を定着部36により加熱・加圧して溶融させ、転写紙Pにカラー画像を定着させて記録するようになっている。
画像形成部3は、給紙部7から給紙経路24を経て搬入された転写紙Pを二次転写部35側に搬送する搬送経路39Aを有している。この搬送経路39Aにおいては、まず、レジストローラ対37において、転写紙Pの搬送タイミングおよび搬送速度が調整されるようになっている。そして、転写紙Pは、一次転写部34および二次転写部35でのベルト速度に同期した状態で二次転写部35および定着部36を通過した後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
画像形成部3は、手差トレイ25上に載置される転写紙をレジストローラ対37よりも上流側で搬送経路39Aに給紙する手差給紙経路39Bを併有している。
二次転写部35および定着部36の下方には、それぞれ複数の搬送ローラおよび搬送ガイド等からなるスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dが配設されている。
スイッチバック搬送路39Cは、転写紙Pの両面に画像を形成する場合に、任意の一面に画像定着が済んだ転写紙Pを一端から進入させた後に、後退(進入時とは逆方向に移動)させるスイッチバック搬送を行うようになっている。
反転搬送路39Dは、スイッチバック搬送路39Cによりスイッチバック搬送された転写紙Pの表裏を反転させて、レジストローラ対37に再度給紙するようになっている。
これらスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dにより、一面に対する画像定着処理を終えた転写紙Pは、その進行方向を逆向きに切り替えられた後に表裏反転されて、再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙Pは、他面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
画像読取部4は、照明ユニットとミラー部材を搭載した第1キャリッジ41と、ミラー部材を搭載した第2キャリッジ42と、結像レンズ43と、撮像部44と、第1コンタクトガラス45とを備えている。これらは装置本体1M側に配設され、第1コンタクトガラス45上に搬送される原稿Sの片側の画像面(例えば表側の画像面)の画像読取りする第1面読取部40を構成している。ここにいう第1面とは、自動搬送される原稿Sの片面、例えば表側の画像面である。
画像読取部4には、原稿Sが載置される第2コンタクトガラス46と、原稿Sの一辺の突当ておよび位置決めが可能な突当部材47a等とが併設されている。
第1キャリッジ41は、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46の下方に、図中の左右方向に移動可能におよび位置制御可能に設けられており、光源からの照明光をミラー部材で反射して露光面側に照射することができるようになっている。原稿Sで反射した反射光は、第1キャリッジ41および第2キャリッジ42に搭載された各ミラー部材を経由して結像レンズ43により結像され、撮像部44にてその結像した画像が読み取られるようになっている。
画像読取部4は、光源点灯状態で第1キャリッジ41および第2キャリッジ42を例えば2:1の速度比で移動させつつ、第2コンタクトガラス46上に置いた原稿Sの画像面を露光走査することができるようになっている。そして、画像読取部4は、この露光走査時に撮像部44により原稿画像を読み取ることで、固定原稿読取機能(いわゆるフラットベッドスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
画像読取部4は、第1キャリッジ41を第1コンタクトガラス45の直下の定位置に停止させることができるようになっている。そして、画像読取部4は、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、自動原稿搬送中の原稿Sの第1面の画像を読み取る移動原稿読取機能(いわゆるDFスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
さらに、画像形成装置1は、画像読取部4における第1面読取部40に加えて、自動原稿搬送装置5側に内蔵された第2面読取部48を併有している。第2面読取部48は、第1コンタクトガラス45上を通過した後の原稿Sの第2面、例えば裏側の画像面を走査するようになっている。
自動原稿搬送装置5は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部にヒンジ機構を介して開閉動作可能に連結されている。自動原稿搬送装置5は、画像読取部4における第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を露出させる開放位置と、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を覆う閉止位置との間で回動操作されるようになっている。
自動原稿搬送装置5の構成について、図2を用いてさらに詳細に説明する。
図2に示すように、自動原稿搬送装置5は、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第一読取搬送部E、第二読取搬送部F、排紙部G、スタック部H、これら搬送動作の駆動を行う駆動部101〜105、および、一連の動作を制御するコントローラ部100、とから構成されている。
原稿セット部Aは、シートスルー方式の自動原稿搬送装置であり、被読取原稿束をセットするセクションである。分離給送部Bは、原稿セット部Aでセットされた原稿束から一枚毎原稿を分離して給送するセクションである。レジスト部Cは、分離給送部Bにより給送された原稿を一次突当整合する働きと、整合後の原稿を引き出し搬送する働きを有するセクションである。ターン部Dは、レジスト部Cにより搬送される原稿をターンさせて、原稿面を読取り側(下方)に向けて搬送するセクションである。第一読取搬送部Eは、ターン部Dから搬送されてくる原稿の表面画像を、プラテンガラスの下方より読取を行わせるセクションである。第二読取搬送部Fは、第一読取搬送部Eでの読取後の原稿の裏面画像を読取るセクションである。排紙部Gは、表裏の読取が完了した原稿を機外に排出するセクションである。スタック部Hは、読取完了後の原稿を積載保持するセクションである。
読取を行う原稿Sの束は、可動原稿テーブル51Aを含む原稿テーブル51上に、原稿面を上向きにしてセットする。更に原稿Sの束の巾方向を、サイドガイドによって規制して、搬送方向と直行する方向の位置決めを行う。原稿Sのセットはセットフィラー57A、セットセンサ57Bにより検知され、インターフェース回路207により本体制御部111に送信される(図4参照)。
更に原稿テーブル51に設けられた原稿長さ検知センサ91A,91Bにより原稿の搬送方向長さの概略が判定される。この原稿長さ検知センサ91A,91Bとしては、反射型センサ、または、原稿が1枚でも検知可能なアクチェータータイプのセンサが用いられる。
可動原稿テーブル51は、底板上昇モータ105により図2に示すa,b方向に上下動可能になっている。原稿Sがセットされたことが、セットフィラー57A、セットセンサ57Bにより検知されると、底板上昇モータ105が正転して、原稿Sの束の最上面がピックアップローラ58に接触するまで可動原稿テーブル51Aが上昇する。
適正位置センサ92は、可動原稿テーブル51Aが上昇し原稿束の上面が適正な給紙高さに達したことを検知するセンサである。適正位置センサ92がONになったら可動原稿テーブル51Aの上昇を停止し、給紙の繰り返しで原稿上面位置が徐々に下がり適正位置センサ92がOFFになったら、可動原稿テーブル51Aを上昇させて適正位置センサ92が再びONにする制御を繰り返す。これにより、常に原稿束上面位置が給紙に適した高さに維持される。
セットした原稿Sが給紙され、全てなくなると、可動原稿テーブル51Aは、底板上昇モータ105の逆回転により、次の原稿Sの束をセットできるホームポジションまで自動的に下降する。
ピックアップローラ58は、ピックアップモータ101とカム機構とで、図2に示すc,d方向に動作する。ピックアップローラ58は、可動原稿テーブル51Aの上昇に伴いその上に置かれた原稿上面で押されてc方向に上がり、適正位置センサ92により上限を検知可能となっている。操作部150より、両面モードか片面モードかをキーの押下により指定した後にプリントキーが押下され、本体制御部111からインターフェース回路207を介してコントローラ部100に原稿給紙信号が送信されると、ピックアップローラ58は給紙モータ102の正転によりコロが回転駆動し、原稿テーブル51上の数枚(理想的には1枚)の原稿をピックアップする。回転方向は、最上位の原稿を給紙口に搬送する方向である。
ここで両面モードか片面モードかを設定する際、原稿テーブル51上にセットされた全ての原稿に対して同じように設定しても良いし、(1枚目、2枚目、・・・n枚目の)それぞれの原稿に対して異なる設定をしても良い(全10枚の原稿中、1枚目と10枚目は両面モード、その他は片面モード等)。
給紙ベルト59は給紙モータ102の正転により給紙方向に駆動され、リバースローラ60は給紙モータ102の正転により給紙と逆方向に回転駆動され、最上位の原稿とその下の原稿を分離して、最上位の原稿のみを給紙できる構成となっている。さらに詳しく説明すると、リバースローラ60は給紙ベルト59と所定圧で接し、給紙ベルト59と直接接している時、又は原稿1枚を介して接している状態では給紙ベルト59の回転につられて反時計方向に連れ回りし、万が一に、2枚以上の原稿が、給紙ベルト59とリバースローラ60の間に進入した時は、連れ回り力がトルクリミッターのトルクよりも低くなるように設定されており、リバースローラ60は本来の駆動方向である時計方向に回転し、余分な原稿を押し戻す働きをし、重送が防止される。
給紙ベルト59とリバースローラ60との作用により1枚に分離された原稿は給紙ベルト59によって更に送られ、突当センサ93によって先端が検知され、更に搬送されて、原稿先端が停止しているプルアウトローラ61に達する。その後更に前出の突当センサ93の検知から所定量搬送され、結果的には、プルアウトローラ61に所定量撓みを持って押し当てられた状態で給紙モータ102を停止させることにより、給紙ベルト59の駆動が停止する。この時、ピックアップモータ101を回転させることでピックアップローラ58を原稿上面から退避させ原稿を給紙ローラの搬送力のみで送ることにより、原稿先端は、プルアウトローラ61の上下ローラ対のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われる。
プルアウトローラ61は、前記スキュー補正機能を有すると共に、分離後にスキュー補正された原稿を中間ローラ62まで搬送するためのローラで、給紙モータ102の逆転により駆動される。またこの時(給紙モータ102逆転時)、プルアウトローラ61と中間ローラ62は駆動されるが、ピックアップローラ58と給紙ベルト59は駆動されていない。プルアウトローラ61、中間ローラ62、ピックアップローラ58、給紙ベルト59は本発明に係る搬送手段を構成する。
原稿幅センサ94は奥行き方向に複数個並べられ、プルアウトローラ61により搬送された原稿の搬送方向に直行する幅方向のサイズを検知する。また、原稿の搬送方向の長さは原稿の先端後端を突当センサ93で読取ることによりモータパルスから原稿の長さを検知する。
プルアウトローラ61及び中間ローラ62の駆動によりレジスト部Cからターン部Dに原稿が搬送される際には、レジスト部Cでの搬送速度を第一読取搬送部Eでの搬送速度よりも高速に設定して原稿を第1面読取部40へ送り込む処理時間の短縮が図られている。
原稿先端が読取入口センサ95により検出されると、読取入口ローラ63の上下ローラ対のニップに原稿先端が進入前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同速にする為に減速を開始すると同時に、読取モータ103を正転駆動して読取入口ローラ63、読取出口ローラ64、CIS出口ローラ65を駆動する。原稿の先端をレジストセンサ96にて検知すると、所定の搬送距離をかけて減速し、読取位置20の手前で一時停止すると共に、本体制御部111にインターフェース回路207を介してレジスト位置停止信号を送信する。続いて本体制御部111より読取開始信号を受信すると、レジスト位置で停止していた原稿は、読取位置に原稿先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速されて搬送される。読取モータ103のパルスカウントにより検出された原稿先端が第1面読取部40に到達するタイミングで、本体制御部111に対して第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号が、第1面読取部40を原稿後端が抜けるまで送信される。
片面原稿読取の場合には、第一読取搬送部Eを通過した原稿は第2面読取部48を経て排紙部Gへ搬送される。この際、排紙センサ97により原稿の先端を検知すると、排紙モータ104を正転駆動して排紙ローラ67を反時計方向に回転させる。また、排紙センサ97による原稿の先端検知からの排紙モータパルスカウントにより、原稿後端が排紙ローラ67の上下ローラ対のニップから抜ける直前に排紙モータ駆動速度を減速させて、排紙台53上に排出される原稿が飛び出さない様に制御される。読取入口ローラ63、読取出口ローラ64、CIS出口ローラ65、排紙ローラ67は本発明に係る搬送手段を構成する。
両面原稿読取の場合には、排紙センサ97にて原稿先端を検知してから読取モータ103のパルスカウントにより第2面読取部48に原稿先端が到達するタイミングで第2面読取部48に対してコントローラ部100から副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号が、第2面読取部48を原稿後端が抜けるまで送信される。第2読取ローラ70は第2面読取部48における原稿の浮きを抑えると同時に、第2面読取部48におけるシェーディングデータを取得する為の基準白部を兼ねるものである。
次に図3を用いて自動原稿搬送装置5の動作の制御構成を説明する。図3に示すように、画像形成装置1は、自動原稿搬送制御用のコントローラ部100と、装置本体制御用の本体制御部111と、本体制御部111に付帯する操作部150とを備えている。
コントローラ部100は、原稿セットセンサ57B、適正位置センサ92、テーブル上昇センサ98、突当センサ93、原稿幅センサ94、読取入口センサ95、レジストセンサ96および排紙センサ97の検知信号を取り込むようになっている。
コントローラ部100は、ピックアップローラ58を駆動するピックアップモータ101、給紙ベルト59、プルアウトローラ61および中間ローラ62を駆動する給紙モータ102および搬送ローラ63〜65を駆動する読取モータ103を作動させるようになっている。また、コントローラ部100は、排紙ローラ67を駆動する排紙モータ104および可動原稿テーブル51Aを昇降させる底板上昇モータ105を作動させるようになっている。
コントローラ部100は、第2面読取部48に対して、原稿Sの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミング(それ以降の画像データが有効データとして扱われる)を通知するタイミング信号等を出力するようになっている。
コントローラ部100と本体制御部111とは、インターフェース回路207を介して接続されている。本体制御部111は、操作部150のプリントキー151が押下されると、インターフェース回路207を介してコントローラ部100に原稿給紙信号や読取開始信号を送信するようになっている。
次に図4を用いて自動原稿搬送装置5と画像形成装置1との間の信号経路について説明する。
図4に示すように、第2面読取部48は、LEDアレイ、蛍光灯、または冷陰極管等からなる光源部200を有している。光源部200は、コントローラ部100からの点灯信号に基づいて、原稿Sに光を照射するようになっている。また、第2面読取部48は、コントローラ部100から原稿Sの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミングを通知するタイミング信号や光源部200の電源を得るようになっている。
第2面読取部48は、主走査方向に並ぶ複数のセンサチップ201と、それぞれのセンサチップ201に個別に接続された複数のOPアンプ回路202と、それぞれのOPアンプ回路202に個別に接続された複数のA/Dコンバータ203とを有している。さらに、第2面読取部48は、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206およびインターフェース回路207(図中ではI/F回路と記す)等を併有している。
センサチップ201は、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。原稿Sの第2面で反射した反射光は、複数のセンサチップ201の集光レンズにより光電変換素子に集光され、画像情報として読み取られるようになっている。
それぞれのセンサチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバータ203によってデジタル画像情報に変換されるようになっている。
これらデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶されるようになっている。さらに、デジタル画像情報は、出力制御回路206によって本体制御部111に受入可能なデータ形式に変換された後、インターフェース回路207を経由して本体制御部111に出力されるようになっている。
自動原稿搬送装置5のターン部Dには、原稿搬送方向を大きく変更する変曲部を有しており、この変曲部から原稿摺動音が摩擦により発生するので、騒音を減衰する騒音減衰手段を設ける必要がある。そこで、図5を用いて、ターン部Dに用いられる騒音減衰手段2について、ヘルムホルツ共鳴の原理を説明する。図5は、ヘルムホルツ共鳴の構造を説明する図である。図5に示す体積Vの空洞部に対し、直径d、長さlの孔が開いた構造に対し、外部から音波が孔に進入すると、音波により吸音口分の空気が一体となって空洞部へ押し込まれる。その際、密閉された空洞部内部の圧力が上昇し、押し込まれた吸音口の空気に対し押し返すような作用をする。押し返された吸音口の空気は孔の外部側へ押し返されるが、慣性により元に戻ろうとし、この動作を繰り返すことにより、図5に示した質量m、ばね定数kの単振動するばねの系とみなすことができ、以下の(1)式で共鳴周波数fが計算できることが知られている。なお、一つの空洞に対して複数の孔が配置された場合でも、孔の断面積を足し合わせたものを孔の断面積Sとして考えることで同様の計算が可能である。
上式において、fは共鳴周波数(Hz)、Cは音速(m/s)、Sは孔の断面積(m)、lは孔の長さ(m)、δは開口端による補正項(m)、Vは空洞部の体積(m)である。
吸音口の空気は共鳴周波数付近の周波数で激しく振動するが、吸音口の壁面付近の境界層では流体(空気)は粘性によって抵抗を受けるため、振動のエネルギーが粘性抵抗により熱エネルギーに変換される。このようなメカニズムにより入射した音波による音のエネルギーが熱のエネルギーに変換されることで音のエネルギーが減少するため、吸音効果が発揮される。
図6〜図8は、ターン部Dに設ける騒音減衰手段2を説明する図である。図6に示すように、上記構成の自動原稿搬送装置5のターン部Dは、原稿Sを搬送する原稿搬送手段としての、プルアウトローラ61および中間ローラ62と、第1の原稿ガイド部材54と、これに対向する第2の原稿ガイド部材55と、を備える。第1,第2の原稿ガイド部材54,55間の間隙が原稿搬送路56となっている。原稿搬送路56は、プルアウトローラ61および中間ローラ62により搬送される原稿Sを所定の方向に通流させる。第1,第2の原稿ガイド部材54,55は、本発明の第1,第2の原稿ガイド手段である。
第1の原稿ガイド部材54は、原稿搬送路56を変曲させる変曲部54aを有している。変曲部54aは、原稿Sは、変曲部54aに対し強く摩擦して摺動し摺動音を発生する。この摺動音は、原稿Sと第2の原稿ガイド部材55との隙間を通して伝搬するので騒音減衰手段を設ける必要がある。しかしながら、ターン部Dを構成している第1,第2の原稿ガイド部材54,55のいずれの外側近傍は、狭くて騒音減衰手段を設置するスペースを確保することができない。すなわち、共鳴空洞において、ヘルムホルツ共鳴による音の減衰が効果的に行われるためには、共鳴空洞の容積が所要大きさとなるように設けられる必要がある。
そこで、図6〜図8に示す騒音減衰手段2は、原稿搬送路56に関し、第1,第2の原稿ガイド部材54,55のいずれかの外方に、ここでは、第1の原稿ガイド部材54の外側上部に設置可能なスペースが存在するので、このスペースに、ヘルムホルツ共鳴の構造を有する共鳴空洞305が設けられている。一方、変曲部54aで発生する摺動音を共鳴空洞305に導くために、変曲部54aの近傍に吸音口304が設けられ、距離が大きく隔てている吸音口304と共鳴空洞305とを音導入部材306で連通している。吸音口304と共鳴空洞305と音導入部材306はそれぞれ少なくとも1つでよい。この例では、2つの共鳴空洞305a,305bを有する。各共鳴空洞に対し6つの音導入部材306a〜306fの一端が連通接続され、音導入部材306a〜306fの他端が第1の原稿ガイド部材54の変曲部54aに一致して設けられた6つの吸音口304a〜304fに連通接続されている。
原稿摺動音は、摩擦により発生することから摩擦性雑音と呼ばれ、特定の周波数を持たず、図9のようにおよそ3.5kHz以上の広い周波数領域に分布する。特に4kHz近辺の音については、人間の聴覚が最も敏感な周波数であることが知られている(例えば女性の悲鳴や赤ちゃんの泣き声などが4kHz付近と言われている)。この4kHz近辺の周波数の音を低減することができれば人間の聴覚特性に補正されたいわゆるA特性の騒音としては大きな効果が期待できる。このため、図6に示した吸音口304、音導入部材306および共鳴空洞305の形状は上述したヘルムホルツ共鳴周波数の計算式よりおよそ4kHzとなるように構成するのが望ましい。
騒音減衰手段2の作用を説明する。共鳴空洞305が変曲部54aから離隔している。したがって、共鳴空洞305と吸音口304とが大きく離れているので、音導入部材306で吸音口304と共鳴空洞305とが連結されている。そこで、変曲部54aで発生する原稿摺動音は、変曲部54aと吸音口304とが近接しているので、音が拡散する前に、吸音口304に効果的に進入する。すなわち、原稿摺動音の捕捉が効果的に行われる。吸音口304に進入する原稿摺動音は、音導入部材306を通過する過程で減衰しつつ通過し、共鳴空洞305に進入する。共鳴空洞305は、原稿摺動音をヘルムホルツ共鳴により減衰する。このようにすると、変曲部54aに隣接した位置に共鳴空洞の設置スペースが取れない場合であっても、騒音減衰手段2を設けることができる。
以下では、騒音減衰手段に関する変形例について説明する。
図10に示す騒音減衰手段2Aは、第1の原稿ガイド部材54の背面側の上方のスペースに1つの共鳴空洞305が設けられる。共鳴空洞305に対し8つの音導入部材306a〜306hの一端が連通接続され、音導入部材306a〜306hの他端が第1の原稿ガイド部材54の変曲部54aに一致して設けられた8つの吸音口304a〜304hに連通接続されている。
この実施の形態のように、騒音減衰手段は、共鳴空洞、音導入部材と吸音口の数は限定するものではなく、1つまたは複数であってよい。上記実施の形態では、共鳴空洞305を2つ密に設置しているが、共鳴空洞305は、同一の容積のものを設置した場合には、狙いの周波数に対する減衰率をUPさせることができて静音化効率UPが図れる。また、異なる容積の共鳴空洞を複数した場合には、幅広い周波数に対し一層の静音化が図れる。
図11に示す騒音減衰手段2Bは、第1の原稿ガイド部材54の背面側の上方および下方にスペースが存在する場合に、共鳴空洞305c,305dを設置している。そして、一端を上側の共鳴空洞305cに連通する8つの音導入部材306a〜306hの他端と、一端を下側の共鳴空洞305dに連通する7つの音導入部材306i〜306oの他端とを、1つ置きに交互の配列として、第1の原稿ガイド部材54の変曲部54aに一致させて接続している。これにより、音源領域の変曲部54aに対し高密度に15個の吸音口304を開口した構成である。図11に示す騒音減衰手段2Bは、吸音口と吸音口との間に吸音できない部分が存在しない。すなわち、吸音口は、音源に対し高密度に配置され、原稿摺動音が拡散する前に吸音するから、共鳴空洞の数を増やしたり、容積を大きくせず、同じ容積の共鳴空洞を使用することで摺動音の高低減化が図れる。
図12(a),(b)に示すように、音導入部材306は、通路断面が円形または角形である樹脂製の筒体(直管)とすることができる。音導入部材306は、直管である必要はなく、気体の流れを阻害しない形状であればよく、吸音口から共鳴空洞までのスペースに合わせて曲管とすることができ、さらには、通路途中での通路断面が角形から円形または円形から角形に変化する筒体とすることができる。音導入部材306は、スペースに対する通し方、断面サイズ、断面形状を自由に変えられるものである。
図13に示すように、音導入部材306は、樹脂製の通路断面が例えば角形である筒状の外殻部306iと、角筒体の全内面に貼り付けられた連続気泡構造の発泡ポリウレタンなどの板状の多孔質プラスチック部306jと、を有する構成とすることができる。図14は、図13に示す音導入部材306を用いた場合のヘルムホルツ消音効果を示すグラフである。図14において、濃い線は多孔質プラスチック部をライニングした音導入部材を用いた場合のヘルムホルツ消音効果を示し、薄い線は多孔質プラスチック部をライニングしない音導入部材を用いた場合のヘルムホルツ消音効果を示す。この音導入部材306は、多孔質プラスチック部306jによって原稿摺動音に対する粘性抵抗により熱エネルギーに変換されることで、原稿摺動音が吸音口から共鳴空洞に到達するまでの振動減衰効果を向上させることができ、静音化効率UPが図れる。
図15に示すように、音導入部材306の一端が2つの吸音口304a,304bに接続し、音導入部材306の中途が2本から1本に合流し、音導入部材306の他端が1つの共鳴空洞305に接続する分岐形状である場合も含む。
第2の原稿ガイド部材55の背面側に設ける場合の方が、音導入部材306を通すためのスペースが確保できるときは、吸音口304を、第1の原稿ガイド部材54の変曲部54aに一致して設けるのではなく、変曲部54aに対向して第2の原稿ガイド部材55に設けるのがよい。
上記実施の形態では、変曲部54aが第1の原稿ガイド部材54の曲率半径が小さい部分に対応しているが、これに限定されるものではなく、原稿Sに線接触する屈曲部であってもよい。さらに、上述した例では、騒音減衰手段2,2A,2Bが、自動原稿搬送装置5のターン部Dに存在する変曲部54aに対応して設置されているが、ターン部D以外に存在する変曲部に対応して設置することができる。
以上説明してきたように、本発明では、原稿摺動音の主音源となる原稿ガイド部材の変曲部に対し、隣接位置に共鳴空洞を設置するのに十分なスペースがない場合に、原稿搬送路を構成しているいずれかの側の原稿ガイド部材に音源の変曲部に対応して複数の吸音口と、音源から離れた位置のスペースに設置した共鳴空洞とを音導入部材により連結する構成である。この構成により、変曲部で発生する原稿摺動音を拡散する前に吸音口に進入させて音導入部材を通して減衰させつつ共鳴空洞に進入させて、共鳴空洞においてヘルムホルツ共鳴により減衰させることができる。したがって、本発明は、音源に隣接した場所に十分な共鳴空洞が配置できない場合においても原稿摺動音に対し高い騒音低減効果が得られるシート搬送装置を提供することができる。
本発明によれば、原稿搬送時に発生する原稿摺動音の音源となる原稿ガイド手段の変曲部に隣接した場所に騒音減衰手段となる共鳴空洞を設置する必要なスペースが存在しない場合においても、十分に効果が得られる大きさの共鳴空洞を設置できて、原稿摺動音に対し高い騒音低減効果が得られるシート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。
1 画像形成装置
2,2A,2B 騒音減衰手段
5 自動原稿搬送装置(シート搬送装置)
6 画像読取装置
54 第1の原稿ガイド部材(第1の原稿ガイド手段)
54a 変曲部
55 第2の原稿ガイド部材(第2の原稿ガイド手段)
56 原稿搬送路
61 プルアウトローラ(原稿搬送手段)
62 中間ローラ(原稿搬送手段)
304,304a〜304h 吸音口(騒音減衰手段)
305,305a〜305d 共鳴空洞(騒音減衰手段)
306,306a〜306h 音導入部材(騒音減衰手段)
306i 筒状の外殻部(騒音減衰手段)
306j 多孔質プラスチック部(騒音減衰手段)
S 原稿
特開平06−8579号公報

Claims (6)

  1. 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
    第1の原稿ガイド手段と、前記第1の原稿ガイド手段に間隙を開けて対向する第2の原稿ガイド手段とによって形成され、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿を所定の方向に通流させる原稿搬送路と、を備え、
    前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段に前記原稿の搬送方向を変曲させる変曲部を有するシート搬送装置において、
    前記変曲部から発生する原稿摺動音を捕捉して減衰させる騒音減衰手段として、
    前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段の、前記変曲部に対応する位置に開口された吸音口と、
    前記第1の原稿ガイド手段または前記第2の原稿ガイド手段のいずれかの外方に存在する当該シート搬送装置内のスペースに前記吸音口から隔てて設けられた、少なくとも一つの共鳴空洞と
    記共鳴空洞と前記吸音口とを連通して設けられ、通路途中での通路断面が角形から円形または円形から角形に変化する筒体であって、前記吸音口に入り込む原稿摺動音を前記共鳴空洞に導く音導入部材と、を有する、ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 複数の前記共鳴空洞は、異なる容積の空洞を有することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 複数の前記共鳴空洞は、同一の容積を有することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記音導入部材は、気泡が連続する構造の多孔質プラスチック部と、前記多孔質プラスチック部を包んでいる筒状の外殻部とで構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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