JP6620421B2 - 電動モータとその制御装置との防滴構造、及び、これを用いた電動パワーステアリング装置、アクチュエータ、車両 - Google Patents

電動モータとその制御装置との防滴構造、及び、これを用いた電動パワーステアリング装置、アクチュエータ、車両 Download PDF

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Description

本発明は、電動モータとその制御装置との防滴構造に関し、さらに詳細には、前記制御装置の筐体の一部に防滴部を設け、前記防滴部を前記制御装置及び/又は前記電動モータの防滴したい部分の外縁を超えるまで延伸して、いわば傘を設けるように構成する事により、前記電動モータとその制御装置との防滴を行う防滴構造に関するものである。
従来から、例えば、車両に搭載される車載用電子機器などでは、当該車両の限られた空間を有効に利用するなどのために、機器全体の軽量化とコンパクト化が求められている。そのため、車載用の電動モータとその制御装置にも、車載用電子機器として、そうした軽量化とコンパクト化が要請されている。
また、上記車載用の電動モータとその制御装置とを車両内に離間して配置した場合には、これらをバスバー端子などにより接続する必要があるため、上記バスバー端子などによる配線抵抗による電力の損失や、配線を介したラジオノイズの増大、部品点数の増大などの影響が生ずる。
そのため、こうした観点からも、上記ラジオノイズ等の影響や消費電力の低減などを考慮し、更に軽量化とコンパクト化を図るために、車載用の電子機器である電動アクチュエータや、上記車載用の電動モータとその制御装置とを一体化して構成する場合が多くなっている。
そして、このように一体化された車載用の電動モータとその制御装置とは、車両内に搭載されることになるが、その搭載される位置や姿勢によっては、同じく車両内に配置される他の機器(空調装置等)や外部環境との関係等によって、防水乃至防滴構造を採用する必要が生ずる。
そこで、このような防水構造の例として、例えば、特開2000−166161号公報(特許文献1)に記載された技術が開示されている。
上記特許文献1に開示された技術は、上下に分割可能で防水性を有するケースの下方部分にモータを収納し、上方部分にモータの制御装置を収納したモータ一体化電子制御装置に関するものである。そして、上記特許文献1に記載されたモータ一体化電子制御装置では、前記上方部分と前記下方部分との合わせ面を防滴面とする構造を採用している。
特開2000−166161号公報
しかし、上記特許文献1に記載された発明では、電子制御装置が収納されたケースの上方部分とモータが収納されたケースの下方部分との間で、防滴・防水を行うためには、防滴面としてこれらをシールする合わせ面を確保する必要がある。そのため、当該合わせ面(防滴面)を形成する必要から、上記ケース(筐体)の上方部分乃至下方部分が大型化したり、形状が複雑化したりするという課題が生ずる。
また、例えば、自動車の電動パワーステアリング装置等においては、厳密な防水構造までは必要とされず、車両に組み込んだ場合の配置などの関係上、操舵システム上方に配置されたエアダクトなどからの流体の滴下を避ける防滴構造のみが必要とされる場合などがある。そのため、そうした場合には、別途防滴カバー等を設けることなく、より簡素かつ低コストに防滴が可能な構造或いは部品が要請される。
そこで、本発明は、上記課題の解決乃至要請に対応することを課題とするものであり、制御装置の筐体を構成するカバーの一部を前記制御装置及び/又は前記電動モータの防滴したい部分を超えるまで延伸し、いわば上記制御装置のカバーを雨傘のように機能するような構成とすることにより、簡易かつ低コストで電動モータとその制御装置との防滴を達成するものである。
上記課題を解決するために本発明は、電動モータとその制御装置とが相互の筐体の一の接続面で互いに接続し、前記制御装置の筐体の一部は前記制御装置及び/又は前記電動モータの防滴したい部分の外縁を超えるまで延伸して構成される防滴部を備える電動モータとその制御装置との防滴構造であって、前記電動モータの筐体の前記制御装置との接続面は、前記電動モータの筐体のうち前記電動モータの駆動軸の出力端側とは反対側に設けられ、前記電動モータの接続面には、前記電動モータからの導電端子を突出させ、前記制御装置の筐体に設けられた前記制御装置からの制御端子に接続され、前記防滴部は、前記制御装置の筐体の前記接続面と前記電動モータの筐体の前記接続面から、前記電動モータの筐体側面の前記電動モータの防滴したい部分を超えた位置まで延伸され、前記防滴部は、前記防滴したい部分との間に毛細管現象が生じない程度に離間して設けられ、前記防滴部と前記防滴したい部分との間隔は前記防滴部の末端側にかけて、その全部又は一部が拡大するように構成され、前記防滴部の前記制御装置乃至前記電動モータへの固定は、カシメ止め、或いは、ねじ止めによると共に、前記防滴部の内側面のうち、前記制御装置乃至前記電動モータとの接続箇所の一部に、複数の凹凸部が連続して形成された領域を形成して、前記防滴部を前記制御装置乃至前記電動モータに圧入して行われる、電動モータとその制御装置との防滴構造を提供する。
また、上記課題の解決は、前記複数の凹凸部は、前記防滴部の基端部から前記防滴部が延伸している側とは反対方向に延伸するように形成され、前記基端部からは離間して設けられることにより、或いは、前記防滴部の末端側に沿った部分には、機能体を形成し、前記機能体は、滴下する流体を一時的に留めておくことが可能な滞留体を発泡材料若しくは多孔質素材で設けたものであることにより、或いは、前記防滴部の末端側に沿った部分には、機能体を形成し、前記機能体は、滴下する流体を誘導する誘導溝を設けたものであることにより、或いは、前記防滴部の端部、前記防滴部の端部の断面が滑らかになるように、前記端部を前記防滴部の内側に折り返した形状を有することにより、或いは、前記防滴部の端部は、樹脂による保護材でコーティングされていることにより、或いは、上記電動モータとその制御装置との防滴構造を用いた電動パワーステアリング装置、或いは電動アクチュエータ、或いは車両に用いることにより、さらに効果的に達成される。
本発明の電動モータとその制御装置との防滴構造によれば、電動モータとその制御装置とにおいて、これら相互の接続部分の合わせ面を防水構造とすることなく、防水乃至防滴が可能である。そして、前記制御装置の筐体の一部を前記電動モータ及び/又はその制御装置の防滴したい部分の外縁を超えるまで延伸して防滴部を構成し、いわば傘のように機能させているため、滴り落ちた水などの流体が前記防滴したい部分に接触したり滞留したりすることが無く、また、上記防滴部は前記防滴したい部分から毛細管現象が生じない程度に適当な距離だけ離間して設けられているため、毛細管現象により前記水などの流体を前記電動モータと前記防滴部との間に吸い込むことなく、下方に誘導すること等が可能である。
また、更に本発明では、前記防滴部が延伸される方向とは反対側の内面に連続した複数の凹凸部を構成して前記制装置乃至電動モータの外面に圧入して固定することも可能であるため、上記防滴構造を強固に前記制装置乃至電動モータの外面に固定することが可能である。
したがって、簡易かつ低コストに、上記電動モータとその制御装置とに適切に必要とされる、滴下する流体に対する防滴を達成することが可能である。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示した図である。 本発明の防滴構造を有する電動モータとその制御装置とを側面から示したものであり、(A)は制御装置の筐体側面図、(B)は電動モータの側面図、(C)はこれらを組み合わせた状態を示す側面図である。 本発明の防滴構造を有する電動モータとその制御装置とを制御装置のコネクタ側寄りから見た斜視図である。 本発明の防滴構造を有しない電動モータとその制御装置との構成例を示した斜視図であり、(A)は制御装置、(B)は制御装置取付フランジ、(C)は制御装置取付フランジと電動モータとを組み合わせた状態の斜視図である。 本発明の防滴構造を有しない電動モータとその制御装置との接続例を示した側面図である。 (A)は防滴部の端部のエッジ構造の例を制御装置のコネクタ端子の挿入孔側寄りから見た斜視図であり、(B)、(C)は、X−X線における断面の例を示す断面図である。 防滴部を設けた制御装置の筐体のカバーを制御装置の他の部分等に取付けるための構造例を電動モータ側から見た斜視図である。 本発明による防滴のイメージを図示した側面図であり、(A)はモータの回転軸がコネクタ方向に傾斜した場合の例を示したもの、(B)はモータの回転軸がモータの回転軸の方向とコネクタの挿入方向とに垂直な方向に傾斜した場合の例を示したものである。 防滴部がその末端にかけて、モータの筐体に対して距離を拡大するように構成した例を図8の例を用いて図示したものである。 (A)は防滴部を設けた制御装置の筐体のカバーを制御装置の他の部分等に取付けるための構造例を電動モータ取付け側(ヒートシンク側)から示した図であり、(B)は上記図(A)のAで示した領域の拡大図であり、(C)は上記図(A)のBで示した領域の拡大図である。 (A)はカバーを外側上部から見た斜視図であり、(B)は、上記図(A)に示したAの領域を拡大した斜視図であり、(C)は、上記図(A)に示したBの領域を拡大した斜視図であり、(D)は上記図(A)で示したカバーを外側下部から見た斜視図である。
以下に、本発明の電動モータとその制御装置との防滴構造を、アクチュエータの一種である、車両に使用される電動パワーステアリング装置に用いた場合を例として、本発明の実施形態を説明する。
ここで、上記電動パワーステアリング装置は、車両のステアリング機構に電動モータの回転力で操舵補助力(アシスト力)を付与するものであり、モータの駆動力を減速機構を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力を付与するようになっている。そして、このような電動パワーステアリング装置(EPS)は、操舵補助力のトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。
かかるフィードバック制御は、操舵補助指令値(電流指令値)と電動モータ電流検出値との差が小さくなるように電動モータ印加電圧を調整するものであり、電動モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティ(Duty)の調整で行っている。
上記の電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速機構3の減速ギア、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5、タイロッド6A,6Bを経て、更にハブユニット7A,7Bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10及び操舵角θを検出する舵角センサ14が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ200が減速機構3の減速ギア(ギア比n)を介してコラム軸2に連結されている。
そして、上記の電動パワーステアリング装置を制御する制御装置300であるコントロールユニット(ECU)は、マイクロコントロールユニット(MCU)を基幹部品として構成され、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。
このように構成される制御装置300では、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいてアシスト(操舵補助)指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電圧制御指令値Vrefによって電動モータ200に供給する電流を制御する。なお、舵角センサ14は必須のものではなく、配設されていなくても良く、電動モータに連結されたレゾルバ等の回転位置センサから操舵角を取得することも可能である。
また、上記制御装置300には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)50が接続されており、車速VelはCAN50から受信することも可能である。また、制御装置300には、CAN50以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN51も接続されている。
そして、上記のように構成される本発明の実施形態である電動パワーステアリング装置において、本発明の電動モータ200とその制御装置300との防滴構造は、次のように構成されている。なお、以下の説明では、同一の構成要素については、他の形態を採り得るものについても同一の記号を用い、重複する説明や構成については、一部省略する場合がある。
図2は本発明の防滴構造を有する電動モータ200とその制御装置300との全体構造を側面から示したものである。ここで、同図2のうち、(A)は制御装置300の筐体を構成するカバー330の側面図、(B)は電動モータ200の側面図、(C)はこれらを組み合わせた状態を示す側面図である。また、図3は、上記図2(C)に記載した電動モータ200とその制御装置300との防滴構造を制御装置300のコネクタ端子310への挿入口寄りから見た斜視図である。(なお、図2、図3の一部にはレゾルバケーブル400も表示している。)
上記図2(A)で示すように制御装置300の筐体を構成するカバー330の一部には、同図2(A)の右方向と下方向に延伸した防滴部350が設けられており、防滴したい部分である図3に示すような制御装置のコネクタ310部分を上記図2(A)で示した右方向の延伸部分350と、同じく防滴したい部分である同図2(B)の電動モータ200の取付フランジ100部分を同図(A)で示した下方向の延伸部分350とにより、外側から覆うような構造となっている。
そして、図2(C)に示すように、上記図2(A)のカバー330を有する制御装置300を上記図2(B)の電動モータ200に接続することにより、上記図2(A)に示した制御装置300のカバー330の下側に構成される防滴部350の下端が、上記電動モータ200の導電端子(Mu、Mv、Mw)と制御装置300からの制御端子(図示しない)との接合面(図2(B)から図2(C)にかけて示した一点鎖線の部分)より下側(同図下方の電動モータ出力側)にある、上記制御装置取付フランジ100の下側端(図2(B)から図2(C)にかけて示した鎖線の部分)より下方に位置するように構成されている。また、同じく、図3に示したように、制御装置300のコネクタ310部分は、図2に示したように、上記カバー330から右側に延伸した防滴部350により下部側を除く周囲を覆われるように構成される。
また、次に上記のような電動モータ200とその制御装置300との防滴構造を、上記防滴構造を有しない場合の電動モータと制御装置との取付構造の例と比較して説明する。
図4は、本出願人による特願2014−177239号に記載した上記取付構造の例を図示したものである。ここで示すように、電動モータ200とその制御装置300とは、上記電動モータ200の出力側250とは反対側の端面270で、制御装置取付フランジ100を介して制御装置300と接続されている。すなわち、上記電動モータ200の接続面270には上記電動モータ200からの導電端子(Mu、Mv、Mw)が突出して形成されており、この導電端子200に上記制御装置取付フランジ100に設けられた中継ターミナル150が接続され、この中継ターミナル150に制御装置300の接続面370側に形成された制御端子(図示しない)が更に接続されることで、上記電動モータ200と制御装置300とは電気的及び機械的に結合され、加えて、上記制御装置300は上記制御装置取付フランジ100の取付ボス設置部131に制御装置300の接続部品対応部350で接続することにより、機械的にさらに強固に固定されている。そして、図5は、上記図4に記載した取付構造の例を制御装置300のコネクタ310部分が分り易いように、更に別方向の側面から見たものである。
上記図5に記載された防滴構造を有しない場合の電動モータ200とその制御装置300との取付構造の例と、上記図2に記載された本発明の防滴構造を有する電動モータ200とその制御装置300との取付構造の例とを比較して見ると分かるように、本発明では、図5に記載したような、コネクタ310部分と制御装置取付フランジ100部分を防滴するために、図2乃至図3に記載したように制御装置の筐体の一部として構成されるカバー330の一部を上記コネクタ310部分と上記制御装置取付フランジ100の部分まで延伸した防滴部350を設けている。
そのため、本発明のような構造を採用することにより、本発明の筐体のカバー330が上記各防滴したい部分を覆う、いわば傘のように形成されている結果、防滴したい部分が滴下する流体と接触することが無くなるため、効果的な防滴を達成することが可能である。
なお、上記制御装置300の筐体は、電動モータ200の筐体と一の接続面で接続する構造であれば、具体的な接続構造や形態について特に限定を設けるものではなく、また、その外形も上記図4に示したように円筒形状を基本形とするものに限らず、四辺形状を基本とした箱型のものなどであっても良い。また、上記制御装置300の筐体の一部を構成するカバー330は、金属鋼板、或いは樹脂や複合材などで形成することが可能である。
また、本発明の上記防滴部350は、上記防滴したい部分からは、毛細管現象が生じない程度の間隔を設けて形成している。そのため、このような構成とすることにより、本発明では、上記防滴部350と防滴したい部分との間に毛細管現象により流体の侵入が生じないようにすることが可能である。
さらに、上記防滴部350の端部は、せん断面であるため、取扱い上、組立上の安全に配慮するためと、滴下した液体を下方へ円滑に誘導する等のために、上記端部の断面が円形状などの曲面で構成されていることが望ましい。
そのため、例えば、図6(A)に、本発明の防滴部350が設けられた制御装置のコネクタ310部分をコネクタ挿入方向寄りから見た斜視図で示したように、同6図(A)のX−X線上での断面が、同図(B)で示すような上記防滴部350を内側に折り返した形状や、同図(C)のように上記防滴部350の端部断面を円状にして構成することが可能である。また、或いは、上記防滴部350の端部を、樹脂による保護材でコーティングする構造を採用することも可能である。
また、上記防滴部350を一部に含む本発明の制御装置300の筐体のカバー330は、例えば、図7に記載したように上記防滴部350を含む筐体カバーの内側にカシメ乃至ねじ止め部380を設けることにより、制御装置乃至電動モータに固定することが可能である。
すなわち、図7は本発明の防滴部350が設けられた電動モータ200とその制御装置300とを上記電動モータの出力端側250から見た斜視図である。(なお、ここで、上記制御装置300はコネクタ310部分が電動モータ200の駆動軸MCに対して側方に突出した概ね箱型の形状を有している。)
そこで、本発明の実施形態では、上記図7に示すように、コネクタ310周りの防滴部350と電動モータ200周りの防滴部350との接続部分付近380A及び、そこから適当に距離を置いた上記電動モータ周りの防滴部350の端部上の任意の位置380Bとに、上記防滴部の更に内側に向けて、カシメ止めのための突起乃至ねじ止め部(380A、380B)を設けている。
そして、上記カシメ止めのための突起乃至ねじ止め部(380A、380B)を上記制御装置の筐体の他の部分乃至上記制御装置取付フランジ等に接続することにより、上記防滴部350の設けられた制御装置のカバー330部分を上記制御装置300の筐体の他の部分乃至上記制御装置取付フランジ100等に固定することが可能な構造としている。そのため本発明では上記の固定により、上記制御装置のカバー330部分を、滴下する流体に対しても安定的に維持することが可能である。
なお、上記の固定に当たっては、上記制御装置300乃至電動モータ200の筐体の外側等に予め形成されている突起部分などを利用することも可能であるし、或いは、上記カシメ止めのための突起乃至ねじ止め部に対応する係合部を上記制御装置300乃至電動モータ200の筐体等の外側に(例えば上記筐体の高さを部分的に上げた突起のような形で)形成しても良い。これは、本発明の制御装置のカバーの防滴部350は、流体の滴下が予測される方向や、防滴したい部分に応じて、本発明の趣旨の範囲で形態を自由に工夫することが可能であり、これに応じて、上記固定のための手段や部位の構成は、上記カシメ止めのための突起乃至ねじ止め部から防滴部の内側に流体が流入することの無いように考慮されたものであれば、自由に選択が可能なためである。
また、本発明の上記実施形態では防滴したい部分として、制御装置300の側面に設けられたコネクタ310部分や電動モータ200に取り付けられた制御装置取付けフランジ100部分を想定している。しかし、防滴したい部分の選択は、これらに限られるものではなく、制御装置300の筐体のカバー330で覆う事が可能な部分であれば、特に限定を設けるものではない。
以上のような構成を有する本発明によれば、例えば、図8に本発明による防滴のイメージを示したように、上部から滴下する流体(同図中太字の矢印で示したもの)を防滴したい部分を避けて下方に誘導することにより、効果的な防滴を達成することが可能である。すなわち、上記図8(A)に記載した場合のように、上記制御装置300と電動モータ200とが、上記電動モータの駆動軸MCから上記制御装置300のコネクタ310を見た方向が下方になるように傾斜している場合、乃至、上記図8(B)に記載した場合のように、上記制御装置300と電動モータ200とが、上記電動モータの駆動軸MCから上記制御装置のコネクタ310を見た方向から垂直の方向に傾斜している場合などには、上記図8(A)、(B)中の太字の矢印で示したように、水滴などの滴下する流体が上記本発明の筐体の防滴部350の外側に沿って誘導され、防滴したい部分に入り込むことが無くなる。そのため、上記制御装置300のカバー330の一部を構成する防滴部350により、効果的な防滴が可能となっている。
また、本発明の電動モータとその制御装置との防滴構造は、上記実施形態に限らず、本発明の趣旨に沿う範囲で様々な形態により実施が可能である。
そのため、例えば、上記制御装置の筐体は、熱伝達性の優れた材料を使用することも可能であり、その場合には、上記防滴部を上記制御装置乃至上記電動モータの放熱媒体として更に有効に活用することが可能である。
また、上記実施形態では、上記防滴部を防滴したい部分から毛細管現象が生じない程度に離間して設けている。しかし、上記防滴部の全部又は一部をその末端側(すなわち延伸する方向の終端側)にかけて上記防滴したい部分からの間隔が拡大するように設けることも可能である。
すなわち、図8(A)、(B)示したような上記制御装置300の防滴部350を図9の(A)、(B)で示すような変形例で示したように、上記カバー330を上記防滴部350の末端側にかけて上記防滴したい部分から間隔を拡大するように設けて、滴下する流体の誘導方向を調節することも可能である。
また、さらに上記図9(A)に示したように、上記防滴部の末端側に沿った部分390に、滴下する流体を一時的に留めておくことが可能な滞留体をスポンジなどの発泡材料や多孔質素材で設けたり、あるいは、上記滴下する流体を誘導する誘導溝などを設けたりすることにより、機能体を形成して、上記制御装置の筐体上に滴下することが想定される流体の量などに応じて、流動の制御を効果的に行うことも可能である。
また、上記防滴部350を一部に含む本発明の制御装置300の筐体のカバー330の制御装置300乃至電動モータ200のへの固定に当たっては、上述したような、カシメ止めのための突起乃至ねじ止め部(380A、380B)と共に、或いは、これに代えて、次のような構造を採用することも可能である。
すなわち、図10(A)に示したように、防滴部350を有するカバー330を制御装置300乃至電動モータ200に固定する方法として、上記防滴部350を有するカバー330の内側面のうち、上記制御装置300乃至電動モータ200との接続箇所乃至接続面の少なくとも一部に複数の凹凸部380Cが連続して形成された領域を形成し、これを用いて、上記カバー330を制御装置300乃至電動モータ200に圧入する方法を用いることも可能である。
これを更に詳細に説明すると、上記図10(A)は、制御装置300乃至電動モータ200を電動モータ回転軸MC側から見た図であり、上記図では特に制御装置を構成するヒートシンク300Aの輪郭を強調して表示している(なお、ハッチング等は省略している。)。また、同図10(B)は、上記図10(A)のAで示した部分の拡大図であり、同図10(C)は、上記図10(A)のBで示した部分の拡大図である。
そして、上記図10(A)〜(C)に示したように、上記カバー330の内側面のうち、上記制御装置300乃至電動モータ200との接続箇所乃至接続面の、上記電動モータ回転軸MC側から見た輪郭に沿った外周面の少なくとも一部に、複数の凹凸部380Cが連続して形成された領域を設けておいた場合には、上記カバー330の内面に複数の凹凸部380Cが連続して形成された領域を、上記のような輪郭を有するヒートシンク300A等に圧入することで、上記カバー330の内周面に形成された凹凸部330Cが上記制御装置300のヒートシンク300Aの外周面に押圧されて接触し、上記カバー330を上記ヒートシンク300Aに対して固定することが可能である。
また、図11は、上記のように防滴部350を有するカバー330の内側面に複数の凹凸部380Cを連続して形成した領域を設けて、上記カバー330を制御装置300のヒートシンク等に固定する別の構成例を示したものである。ここで、上記図11(A)は、上記カバー330を外側上部から見た斜視図であり、図11(B)は、上記図11(A)のAで示した領域の拡大斜視図、図11(C)は、上記図11(A)のBで示した領域の拡大斜視図、図11(D)は、上記図11(A)で示したカバー330を外側下部から見た斜視図である。なお、上記図11では、上記カバー330のうち、防滴部350については、上記防滴部の基端部分(上記防滴部に形成された延伸部分の付け根に該当する部分)のみを示しており、延伸部分の大部分を省略して表示している。
上記図11の例では、図11(B)、図11(C)に示すように、上記複数の凹凸部380Cは制御装置300のヒートシンク300Aの外周面と嵌合するように、防滴部350の基端部から、上記カバー330の上記防滴部350が延伸している側とは反対方向に延伸するように形成される。
そして、この際、上記凹凸部380Cとヒートシンク300Aとの嵌合部には小さな隙間が生じるので、凹凸部380Cは上記ヒートシンク300A等と上記カバー330との間に毛細管現象が生じない程度に、防滴部350の上記基端部分側からはある程度離間した位置に形成することが好ましい。
また、上記のようにカバー330の内周面に複数の凹凸部380Cが連続して形成された領域を設ける場合には、上記凹凸部380Cが対応する上記ヒートシンク300A上の位置の少なくとも一部に、上記380Cの凹凸と対応する凸凹部を設けて、両者が嵌合することにより、上記カバー330を固定する構成とすることも可能である。
また、上記のようにカバー330の内周面に複数の凹凸部380Cが連続して形成された領域を設ける代わりに、上記制御装置300乃至電動モータ200との接続箇所乃至接続面側の表面上に上記のような凹凸部を設ける構成としても良い。
そして、上記のように凹凸部380Cを用いた上記カバー330の固定方法は、上記図10(A)に示すように、図7に示したカバー330の固定方法(カシメ部乃至ねじ止め部380A,380B)と併用することも可能である。
以上のように、上記のような凹凸部380Cによる上記カバー330の固定方法を採用した場合には、適当な箇所にカシメ部乃至ねじ止め部370A,380Bを設けることができない場合や、上記カシメ部乃至ねじ止め部370A,380Bを設けただけでは、カバー330の剛性が弱くなる箇所(例えば図10(A)のA、Bで示した領域等)について、上記凹凸部380Cを設けることにより、上記カバー330の振動や共振の抑制や、適当な固定点が取れない箇所について剛性を向上させ、補強することが可能である。
そのため、このような構造を採用することにより、上記カバー330と制御装置300乃至電動モータ200との嵌合部の剛性を高め、振動による共振やカバーの磨耗、破損等を防止することを通じて、本願発明による防滴機能を更に効果的に達成することが可能である。
1 ハンドル
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
3 減速機構
4A 4B ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6A 6B タイロッド
7A 7B ハブユニット
8L 8R 操向車輪
10 トルクセンサ
11 イグニションキー
12 車速センサ
13 バッテリ
14 舵角センサ

200 電動モータ
250 モータ負荷側面
270 接続面(電動モータ側)

300 制御装置(コントロールユニット、ECU)
300A 制御装置(コントロールユニット、ECU)のヒートシンク
310 コネクタ部
330 制御装置のカバー
350 防滴部
370 制御装置の接続面
380A 380B カシメ部
380C 凹凸部
390 機能体形成部
400 レゾルバケーブル
Mu,Mv,Mw モータからの導電端子
MC 電動モータ回転軸

Claims (9)

  1. 電動モータとその制御装置とが相互の筐体の一の接続面で互いに接続し、前記制御装置の筐体の一部は前記制御装置及び/又は前記電動モータの防滴したい部分の外縁を超えるまで延伸して構成される防滴部を備える電動モータとその制御装置との防滴構造であって、
    前記電動モータの筐体の前記制御装置との接続面は、前記電動モータの筐体のうち前記電動モータの駆動軸の出力端側とは反対側に設けられ、前記電動モータの接続面には、前記電動モータからの導電端子を突出させ、前記制御装置の筐体に設けられた前記制御装置からの制御端子に接続され、
    前記防滴部は、前記制御装置の筐体の前記接続面と前記電動モータの筐体の前記接続面から、前記電動モータの筐体側面の前記電動モータの防滴したい部分を超えた位置まで延伸され
    前記防滴部は、前記防滴したい部分との間に毛細管現象が生じない程度に離間して設けられ、
    前記防滴部と前記防滴したい部分との間隔は前記防滴部の末端側にかけて、その全部又は一部が拡大するように構成され、
    前記防滴部の前記制御装置乃至前記電動モータへの固定は、カシメ止め、或いは、ねじ止めによると共に、前記防滴部の内側面のうち、前記制御装置乃至前記電動モータとの接続箇所の一部に、複数の凹凸部が連続して形成された領域を形成して、前記防滴部を前記制御装置乃至前記電動モータに圧入して行われる、電動モータとその制御装置との防滴構造。
  2. 前記複数の凹凸部は、前記防滴部の基端部から前記防滴部が延伸している側とは反対方向に延伸するように形成され、前記基端部からは離間して設けられる請求項1に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造。
  3. 前記防滴部の末端側に沿った部分には、機能体を形成し、前記機能体は、滴下する流体を一時的に留めておくことが可能な滞留体を発泡材料若しくは多孔質素材で設けたものである、請求項1又は2に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造。
  4. 前記防滴部の末端側に沿った部分には、機能体を形成し、前記機能体は、滴下する流体を誘導する誘導溝を設けたものである、請求項1又は2に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造。
  5. 前記防滴部の端部は、前記防滴部の端部の断面が滑らかになるように、前記端部を前記防滴部の内側に折り返した形状を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造。
  6. 前記防滴部の端部は、樹脂による保護材でコーティングされている、請求項5に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造を用いた電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造を用いた電動アクチュエータ装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動モータとその制御装置との防滴構造を用いた車両。
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