JP2009232554A - 電動モータ、及び電動モータ用ケースの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースに対してステータを固定するための接着剤が不要となり、低コスト化を図ることができる電動モータ、及び電動モータ用ケースの製造方法を提供する。
【解決手段】電動モータ1は、シャフト8aを有するロータ8と、ロータ8を回転させるために回転磁界を発生させるステータ5と、ロータ8の回転を制御するためのコントローラ9と、ステータ5及びコントローラ9が収納されるケース2とを備えている。また、ケース2は、ステータ5を収納するモータケース部3と、コントローラ9を収納するコントローラケース部4とを備えている。そして、モータケース部3は、ステータ5と同じ材質の金属からなるプレス成形品であるとともに、コントローラケース部4は、樹脂からなるモールド成形品であって、モータケース部3とコントローラケース部4は一体的に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】電動モータ1は、シャフト8aを有するロータ8と、ロータ8を回転させるために回転磁界を発生させるステータ5と、ロータ8の回転を制御するためのコントローラ9と、ステータ5及びコントローラ9が収納されるケース2とを備えている。また、ケース2は、ステータ5を収納するモータケース部3と、コントローラ9を収納するコントローラケース部4とを備えている。そして、モータケース部3は、ステータ5と同じ材質の金属からなるプレス成形品であるとともに、コントローラケース部4は、樹脂からなるモールド成形品であって、モータケース部3とコントローラケース部4は一体的に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロータを回転させる回転磁界を発生させるステータと、ロータの回転を制御するためのコントローラと、ステータ及びコントローラが収納されるケースとを備える電動モータ、及び電動モータ用ケースの製造方法に関する。
一般に、シャフトを有するロータと、ロータを回転させるために回転磁界を発生させるステータと、ロータの回転を制御するためのコントローラと、ステータ及びコントローラが収納されるケースとを備えた電動モータが知られている。また、近年、自動車の油圧源として小型の電動ポンプを使用することが知られており、このような電動ポンプの駆動源として、上記のような電動モータを利用したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
より具体的には、図4に示すように、電動モータ101は、シャフト108aを有するロータ108と、ロータ108を回転させるために回転磁界を発生させるステータ105と、ロータ108の回転を制御するためのコントローラ109と、ステータ105及びコントローラ109が収納されるケース102とを備えている。このように構成された電動モータ101において、電動モータ用のケースであるケース102は、ステータ105を収納するためのモータケース部103と、コントローラ109を収納するためのコントローラケース部104とを備えている。
上記のようなケース102は、モータケース部103とコントローラケース部104が一体的に形成されていることが好ましいが、コントローラ109を収納するためのコントローラケース部104の形状が複雑である場合は、鉄のプレス成形品を使用することはできない。即ち、例えば、円筒状のモータケース部103と、直方体状のコントローラケース部104とを、鉄のプレス加工により一体的に形成することは困難である。そこで、金属鋳造法の一つであるアルミダイカストにより、モータケース部103とコントローラケース部104とを一体的に形成することが考えられる。
特開2006−262611号公報
しかしながら、アルミダイカストにより形成されたモータケース部103はアルミニウム製であるため、ケース102に対してステータ105を固定するために、鉄製のステータ105をモータケース部103に圧入した場合には、ステータ105及びモータケース部103の熱膨張率の違いによって、モータケース部103が破損する場合がある。即ち、ステータ105をモータケース部103に圧入した場合に、電動モータ101の使用環境における温度の変動に伴い、モータケース部103が割れる場合があった。従って、ケース102に対してステータ105を固定するために、モータケース部103にステータ105を接着させるための接着剤Sが必要となり、電動モータ101のコストアップになるという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケースに対してステータを固定するための接着剤が不要となり、低コスト化を図ることができる電動モータ、及び電動モータ用ケースの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、シャフトを有するロータと、ロータを回転させるために回転磁界を発生させるステータと、ロータの回転を制御するためのコントローラと、ステータ及びコントローラが収納されるケースとを備える電動モータであって、ケースは、ステータを収納するモータケース部と、コントローラを収納するコントローラケース部とを備え、モータケース部は、ステータと同じ材質の金属からなるプレス成形品であるとともに、コントローラケース部は、樹脂からなるモールド成形品であって、モータケース部とコントローラケース部は一体的に形成されていることを特徴とする。
同構成によれば、モータケース部は、ステータと同じ材質の金属からなるプレス成形品であるため、ステータとモータケース部の熱膨張率を同じにすることができる。従って、モータケース部にステータを圧入した場合でも、モータケース部を割らずにケースに対してステータを固定することができる。その結果、ケースに対してステータを固定するための接着剤が不要となるため、電動モータの低コスト化を図ることができる。また、接着剤を用いてケースに対してステータを固定させる必要がなくなるため、接着剤を塗布して乾燥させるまでに時間がかかる接着作業を行う必要がなくなり、電動モータを容易に製造することができる。また、コントローラケース部は、樹脂からなるモールド成形品であるため、コントローラケース部の形状が複雑である場合にも、コントローラケース部を容易に形成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動モータであって、モータケース部及びコントローラケース部には、互いに係合する係合部が形成されていることを特徴とする。
同構成によれば、モータケース部及びコントローラケース部には、互いに係合する係合部が形成されているため、一体的に形成されているモータケース部とコントローラケース部とが分離しないようにすることができる。
同構成によれば、モータケース部及びコントローラケース部には、互いに係合する係合部が形成されているため、一体的に形成されているモータケース部とコントローラケース部とが分離しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電動モータであって、モータケース部とコントローラケース部が接合する箇所には、シール部材が設けられていることを特徴とする。
同構成によれば、モータケース部とコントローラケース部が接合する箇所には、シール部材が設けられているため、ケースの外部から、ケースの内部へ異物が侵入することを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、ロータを回転させるための回転磁界を発生させるステータを収納するモータケース部と、ロータの回転を制御するためのコントローラを収納するコントローラケース部とを備える電動モータ用ケースの製造方法であって、ステータと同じ材質の金属をプレスすることによりモータケース部を形成する第1の工程と、第1の工程において形成されたステータと同じ材質の金属からなるモータケース部を、コントローラケース部を形成するための金型内に配設する第2の工程と、第2の工程においてモータケース部が配設された金型内に、溶融した樹脂を流し込んで硬化させることにより、コントローラケース部を形成する第3の工程とを少なくとも備えることを特徴とする。
同構成によれば、ステータと同じ材質の金属をプレスすることによりモータケース部を形成する第1の工程と、第1の工程において形成されたステータと同じ材質の金属からなるモータケース部を、コントローラケース部を形成するための金型内に配設する第2の工程とを備えている。そして、第2の工程においてモータケース部が配設された金型内に、溶融した樹脂を流し込んで硬化させることにより、コントローラケース部を形成する第3の工程をさらに備えている。このため、モータケース部がステータと同じ材質の金属からなるプレス成形品であるとともに、コントローラケース部が樹脂からなるモールド成形品であって、モータケース部とコントローラケース部が一体的に形成されている電動モータ用ケースを製造することができる。従って、モータケース部は、ステータと同じ材質の金属からなるプレス成形品であるため、ステータとモータケース部の熱膨張率を同じにすることができ、モータケース部にステータを圧入した場合でも、モータケース部を割らずにケースに対してステータを固定することができる。その結果、ケースに対してステータを固定するための接着剤が不要となるため、電動モータの低コスト化を図ることができる。また、接着剤を用いてケースに対してステータを固定させる必要がなくなるため、接着剤を塗布して乾燥させるまでに時間がかかる接着作業を行う必要がなくなり、電動モータを容易に製造することができる。また、コントローラケース部は、樹脂からなるモールド成形品であるため、コントローラケース部の形状が複雑である場合にも、コントローラケース部を容易に形成することができる。
本発明によれば、ケースに対してステータを固定するための接着剤が不要となり、電動モータの低コスト化を図ることができる。また、接着剤を用いてモータケース部にステータを接着させる必要がなくなるため、電動モータを容易に製造することができる。
以下に本発明に係る実施形態について、図1乃至図3を参照しながら説明する。なお、図中の矢印Aは、前側方向(即ち、前方)を示すとともに、図中の矢印Bは、後側方向(即ち、後方)を示している。また、図中の矢印Rは、シャフトの中心軸に垂直な方向である径方向を示している。
本実施形態に係る電動モータ1は、自動車(不図示)の油圧源である電動ポンプ(不図示)の駆動源に利用される小型の電動モータであって、シャフト8aの回転により自動車の各部へ油圧を供給するように、シャフト8aは電動モータ1の前方Aに設けられた内接ギヤポンプ(不図示)に接続されている。
ケース2は、電動モータ用ケースであって、ステータ5を収納するモータケース部3と、コントローラ9を収納するコントローラケース部4とから構成されており、有底円筒形状のモータケース部3の内周3aには、鉄製のステータ5が圧入されることで、ステータ5が、ケース2に対して固定されている。
より具体的には、ステータ5は、鉄板5bが積層されたステータ鉄芯であるステータコア5aと、ステータコア5aに巻かれた導線5dからなる複数のコイル5cとから構成されるとともに、ステータコア5aがモータケース部3の内周3aに圧入されている。また、コイル5cはコントローラ9と接続されている。
以上のようにして、モータケース部3の内部に設けられたステータ5は、コントローラ9から複数のコイル5cに電力が適宜供給されることによって、回転磁界を発生させる構成となっている。
また、ステータ5が収納されたモータケース部3の開口端部3bには、ステータ5が収納されているモータケース部3の内部を封じるように、モータカバー6が設けられている。
モータケース部3の底部3cには、軸受7aを収容するための軸受収容部3dが形成されるとともに、モータカバー6の底部6aにも、軸受7bを収容するための軸受収容部6bが形成されている。これらの軸受収容部3d,6bに収容されている一対の軸受7a,7bによりシャフト8aが回転可能に支持されている。
軸受7a,7bにより支持されたシャフト8aの外周8bには、円筒状の永久磁石8cが設けられており、シャフト8aに設けられた永久磁石8cは、径方向Rにおいてステータ5に対向して設けられるとともに、永久磁石8cには、シャフト8aの回転方向に沿って交互に磁極が着磁されている。以上のように構成された永久磁石8cと、シャフト8aとからロータ8が構成されており、ステータ5が回転磁界を発生させることにより、ロータ8が回転する。
また、モータケース部3の後方Bには、コントローラケース部4が形成されており、より具体的には、円筒状のモータケース部3の外周3eに、コントローラケース部4の前方Aの開口端部4bが接合されている。
コントローラケース部4の内部には、ステータ5(より具体的には、ステータ5を構成するコイル5c)へ供給される電力を制御するための回路基板9aと電子部品9bとから構成されたコントローラ9が収納されている。なお、回路基板9aは、ねじ等(不図示)によりケース2に対して固定されている。
回路基板9aには、複数の配線(不図示)が形成されるとともに、これらの配線は、電子部品9bの端子(不図示)や、ステータ5を構成するコイル5cの導線5dに接続されており、ステータ5へ供給される電力を制御することによって、ステータ5が発生させる回転磁界の回転速度を変化させることができる。従って、コントローラ9は、ステータ5へ供給される電力を制御することによって、ロータ8の回転を制御することができる。
また、回路基板9aの形成された配線には、コネクタ(不図示)を用いて、外部機器からの配線(いずれも不図示)が接続されるとともに、回路基板9aには、コネクタが接続されるコネクタピン9cが設けられている。
そして、コントローラケース部4の後方Bの開口端部4aには、コントローラケース部4に収納されたコントローラ9を保護するために、コントローラカバー10が設けられている。
以上のように、電動モータ1は、シャフト8aを有するロータ8と、ロータ8を回転させるために回転磁界を発生させるステータ5と、ロータ8の回転を制御するためのコントローラ9と、ステータ5及びコントローラ9が収納されるケース2とを備える構成となっている。そして、電動モータ用のケース2は、ステータ5を収納するモータケース部3と、コントローラ9を収納するコントローラケース部4とを備えた構成である。
ここで、本実施形態においては、モータケース部3は、ステータ5と同じ材質の金属(即ち、鉄)からなるプレス成形品であるとともに、コントローラケース部4は、樹脂からなるモールド成形品であって、図1及び図2に示すように、モータケース部3とコントローラケース部4は一体的に形成されていることに特徴がある。
より具体的には、モータケース部3は、ステータ5のステータコア5aと同じ材料である鉄からなるプレス成形品であって、以下のようにして、モータケース部3とコントローラケース部4が一体的に形成されたケース2を製造することができる。
まず、図3(a)に示すように、鉄をプレス加工することによって、鉄からなるモータケース部3を形成する(第1の工程)。次いで、図3(b)に示すように、モータケース部3を、コントローラケース部4を形成するための金型K内に配設する(第2の工程)。次いで、図3(c)に示すように、モータケース部3が配設された金型K内に、溶融した樹脂を流し込んで硬化させることにより、樹脂からなるコントローラケース部4を形成する(第3の工程)。そして、金型Kからモータケース部3及びコントローラケース部4を取り出すことで、図2及び図3(d)に示すモータケース部3とコントローラケース部4が一体的に形成されたケース2を得ることができる。
また、本実施形態においては、モータケース部3及びコントローラケース部4には、互いに係合する係合部が形成されている。より具体的には、モータケース部3の外周3eには、係合部である係合凹部3fが形成されるとともに、コントローラケース部4の前方Aの開口端部4bには、係合凹部3fと係合する係合部である係合凸部4cが形成されている。これらの係合凹部3fと係合凸部4cが互いに係合して、コントローラケース部4からモータケース部3が抜けないように構成されている。
また、本実施形態においては、モータケース部3とコントローラケース部4が接合する箇所Cには、シール部材11が設けられている。より具体的には、シール部材11は、液状ガスケットをモータケース部3とコントローラケース部4が接合する箇所Cに塗布して、硬化させたものである。
また、本実施形態においては、樹脂からなるコントローラケース部4には、コネクタをコネクタピン9cへ案内するコネクタシェル4dが一体成形されている。このように構成すれば、コネクタをコネクタピン9cに容易に接続することができる。
上記実施形態の電動モータ1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)モータケース部3は、ステータ5と同じ材質の金属からなるプレス成形品であるため、ステータ5とモータケース部3の熱膨張率を同じにすることができる。従って、モータケース部3にステータ5を圧入した場合でも、モータケース部3を割らずにケース2に対してステータ5を固定することができる。その結果、ケース2に対してステータ5を固定するための接着剤(不図示)が不要となるため、電動モータ1の低コスト化を図ることができる。また、接着剤を用いてケース2に対してステータ5を固定させる必要がなくなるため、接着剤を塗布して乾燥させるまでに時間がかかる接着作業を行う必要がなくなり、電動モータ1を容易に製造することができる。また、コントローラケース部4は、樹脂からなるモールド成形品であるため、コントローラケース部4の形状が複雑である場合にも、コントローラケース部4を容易に形成することができる。
(1)モータケース部3は、ステータ5と同じ材質の金属からなるプレス成形品であるため、ステータ5とモータケース部3の熱膨張率を同じにすることができる。従って、モータケース部3にステータ5を圧入した場合でも、モータケース部3を割らずにケース2に対してステータ5を固定することができる。その結果、ケース2に対してステータ5を固定するための接着剤(不図示)が不要となるため、電動モータ1の低コスト化を図ることができる。また、接着剤を用いてケース2に対してステータ5を固定させる必要がなくなるため、接着剤を塗布して乾燥させるまでに時間がかかる接着作業を行う必要がなくなり、電動モータ1を容易に製造することができる。また、コントローラケース部4は、樹脂からなるモールド成形品であるため、コントローラケース部4の形状が複雑である場合にも、コントローラケース部4を容易に形成することができる。
(2)モータケース部3及びコントローラケース部4には、互いに係合する係合部(即ち、係合凹部3fと係合凸部4c)が形成されている。このため、一体的に形成されているモータケース部3とコントローラケース部4とが分離しないようにすることができる。
(3)モータケース部3とコントローラケース部4が接合する箇所Cには、シール部材11が設けられているため、ケース2の外部Gから、ケース2の内部(即ち、コントローラケース部4の内部やモータケース部3の内部)へ異物が侵入することを防止することができる。
(4)コントローラケース部4には、コネクタをコネクタピン9cへ案内するコネクタシェル4dが一体成形されているため、コネクタをコネクタピン9cに容易に接続することができる。また、ねじ等を用いて別途コネクタシェル(不図示)を設けることが不要であるため、別途コネクタシェルを設ける場合に比し、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係る電動モータ用ケースであるケース2の製造方法は、ステータ5と同じ材質の金属(即ち、鉄)をプレスすることによりモータケース部3を形成する第1の工程を備えている。さらに、ケース2の製造方法は、第1の工程において形成されたモータケース部3を、コントローラケース部4を形成するための金型K内に配設する第2の工程と、第2の工程においてモータケース部3が配設された金型K内に、溶融した樹脂を流し込んで硬化させることにより、コントローラケース部4を形成する第3の工程とを備えている。このため、上記(1)の効果を得ることができるケース2を製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、コントローラケース部4には、コネクタをコネクタピン9cへ案内するコネクタシェル4dが一体成形されていたが、コントローラケース部4に、コネクタシェル4dが一体成形されていなくてもよい。このようにしても上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、モータケース部3とコントローラケース部4が接合する箇所Cには、シール部材11が設けられていたが、このようなシール部材11を設けなくてもよい。このようにしても上記(1)、(2)の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、モータケース部3に係合凹部3fが形成されるとともにコントローラケース部4に係合凸部4cが形成されていたが、係合部がこのような構成でなくてもよい。例えば、モータケース部3の外周3eに、係合部である係合凸部(不図示)が形成されるとともに、コントローラケース部4の前方Aの開口端部4bに、上記係合凸部と係合する係合部である係合凹部(不図示)が形成されていてもよい。
・上記実施形態においては、モータケース部3及びコントローラケース部4には、互いに係合する係合部が形成されていたが、上記のような係合部が形成されていなくてもよい。このようにしても上記(1)の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、モータケース部3は、鉄からなるプレス成形品であったが、ステータ5(より具体的にはステータ5を構成するステータコア5a)と同じ材質の金属からなるプレス成形品であれば、どのような金属からなるプレス成形品であってもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について、その効果とともに以下に追記する。
(付記1)前記コントローラは、前記ステータへ供給される電力を制御するための回路基板を有するとともに、前記回路基板にはコネクタが接続されるコネクタピンが設けられ、前記コントローラケース部には、前記コネクタを前記コネクタピンへ案内するコネクタシェルが一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電動モータ。
(付記1)前記コントローラは、前記ステータへ供給される電力を制御するための回路基板を有するとともに、前記回路基板にはコネクタが接続されるコネクタピンが設けられ、前記コントローラケース部には、前記コネクタを前記コネクタピンへ案内するコネクタシェルが一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電動モータ。
同構成によれば、樹脂からなるコントローラケース部には、コネクタを回路基板に設けられたコネクタピンへ案内するコネクタシェルが一体成形されているため、コネクタをコネクタピンに容易に接続することができる。また、ねじ等を用いて別途コネクタシェルを設けることが不要であるため、別途コネクタシェルを設ける場合に比し、低コスト化を図ることができる。
A…前方、B…後方、R…径方向、C…モータケース部とコントローラケース部が接合する箇所、G…ケースの外部、K…金型、1…電動モータ、2…ケース(電動モータ用ケース)、3…モータケース部、3f…係合凹部(係合部)、4…コントローラケース部、4a…後方の開口端部、4b…前方の開口端部、4c…係合凸部(係合部)、4d…コネクタシェル、5…ステータ、5a…ステータコア、5c…コイル、6…モータカバー、8…ロータ、8a…シャフト、8c…永久磁石、9…コントローラ、9a…回路基板、9b…電子部品、9c…コネクタピン、10…コントローラカバー、11…シール部材。
Claims (4)
- シャフトを有するロータと、前記ロータを回転させるために回転磁界を発生させるステータと、前記ロータの回転を制御するためのコントローラと、前記ステータ及び前記コントローラが収納されるケースとを備える電動モータであって、
前記ケースは、前記ステータを収納するモータケース部と、前記コントローラを収納するコントローラケース部とを備え、
前記モータケース部は、前記ステータと同じ材質の金属からなるプレス成形品であるとともに、前記コントローラケース部は、樹脂からなるモールド成形品であって、前記モータケース部と前記コントローラケース部は一体的に形成されていることを特徴とする電動モータ。 - 前記モータケース部及び前記コントローラケース部には、互いに係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
- 前記モータケース部と前記コントローラケース部が接合する箇所には、シール部材が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
- ロータを回転させるための回転磁界を発生させるステータを収納するモータケース部と、前記ロータの回転を制御するためのコントローラを収納するコントローラケース部とを備える電動モータ用ケースの製造方法であって、
前記ステータと同じ材質の金属をプレスすることにより前記モータケース部を形成する第1の工程と、
前記第1の工程において形成された前記ステータと同じ材質の金属からなる前記モータケース部を、前記コントローラケース部を形成するための金型内に配設する第2の工程と、
前記第2の工程において前記モータケース部が配設された前記金型内に、溶融した樹脂を流し込んで硬化させることにより、前記コントローラケース部を形成する第3の工程と
を少なくとも備えることを特徴とする電動モータ用ケースの製造方法。
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