JP6612697B2 - 食品の台紙敷設装置 - Google Patents
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Description
第1搬送路と、該第1搬送路と同速度で走行する第2搬送路とを、第1搬送路の搬送終端部と第2搬送路の搬送始端部の間に、第1搬送路から第2搬送路へ型崩れし易い食品が移載可能な所定の隙間を設けて直列に接続し、各搬送路において前記食品を載置して搬送する物品コンベヤと、
台紙供給手段から受け取った台紙を、その前部が、前記隙間から前記第1搬送路および第2搬送路の搬送面より上方へ搬送下流側に向けて斜め上向きに飛び出た突出位置まで搬送し、該突出位置で停止した台紙を保持する、上昇傾斜する吸着走行路を備えた台紙搬送コンベヤと、
前記台紙を積層部から吸着して取り出し、前記台紙搬送コンベヤに供給する前記台紙供給手段とを備え、
前記第1搬送路から第2搬送路へ前記食品を移載する際に、前記第1搬送路で搬送される食品の前部が、前記突出位置で停止して待機する前記台紙に当接する時期に合わせて、前記吸着走行路は前記物品コンベヤにおける第1搬送路と第2搬送路との搬送速度と同速度で台紙の搬送を再開して食品と台紙とを抱き合わせ、前記台紙を敷設した食品を第2搬送路により搬送するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、第1搬送路の搬送終端部において台紙の前部を搬送面から飛び出して、食品が当接した台紙を食品と共に搬送して食品底面に抱き合わせるよう構成したので、これまで人手に頼っていた食品の底面に台紙を敷設する作業を自動化できて、生産効率を向上することができる。また、物品コンベヤで搬送される食品の搬送速度および吸着走行路で搬送路側に送り出される台紙の搬送速度を同一としたので、食品の底面に台紙を抱き合わせる際や、第1搬送路から第2搬送路への食品の乗り移り時に該食品に速度差に起因する外力が作用することはなく、軟質で形崩れし易い食品が位置ずれしたり形崩れするのを防止して良好な台紙敷設を図り得る。
また、第1搬送路の搬送面から前部が飛び出る突出位置に台紙を停止状態で保持して待機させるよう構成したので、第1搬送路で搬送される食品の前部を台紙に対して適正な位置に当接することができ、食品の底面に対して台紙を位置ずれすることなく良好に敷設することができる。
請求項2に係る発明によれば、台紙を搬送する吸着走行路を、物品コンベヤの搬送路とは異なる吸着ベルトで構成したので、食品を連続搬送しつつ台紙を突出位置で停止状態で待機させることができる。
請求項3に係る発明によれば、第1搬送路で搬送中の食品の搬送位置や搬送姿勢を、該食品が突出位置に至る前に矯正するよう構成したので、人手によって第1搬送路に不揃いの位置や姿勢で載置された食品を台紙上の定位置に敷設することができる。
請求項4に係る発明によれば、台紙供給コンベヤに複数の台紙を一度に受け渡すよう構成したので、処理能力を高めることができる。
前記台紙供給手段は、台紙を吸着可能な吸着部材を設けた支持部を備え、前記吸着部材が前記積層部と台紙搬送コンベヤの吸着走行路とに臨む位置に支持部を移動する横移動手段と、前記吸着部材が前記台紙搬送コンベヤの吸着走行路の傾斜に合うように支持部を傾ける傾動手段とからなる作動機構を設けたことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、吸着部材を設けた支持部を作動機構で移動して、積層部から吸着部材で取り出した台紙を吸着走行路に受け渡すよう構成したので、積層部から取り出した台紙を、別に移し換えることなく吸着走行路まで保持状態で移送して姿勢を乱すことなく良好に受け渡すことができる。
請求項6に係る発明によれば、検知センサで食品の到来を検知して吸着走行路の走行動作を制御するよう構成したので、食品がランダムな間隔で搬送されてきても、その搬送間隔に合わせた台紙の抱き合わせタイミングを設定することができ、食品に対する台紙の敷設位置がずれることなく良好になし得る。
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 台紙搬送コンベヤ42は、台紙供給手段23からの台紙12の受取り位置から該台紙12の搬送終端部まで1つのコンベヤで構成しているが、受取り位置より下流側において別の吸着コンベヤを接続するなど、複数の吸着ベルトを搬送方向に直列に(連続して)並べて配置する構成を採用することができる。このような構成によれば、台紙12を突出位置M5で待機させるために下流側の吸着ベルトを一時休止している間に、上流側の吸着ベルトで台紙12を受け取って搬送することができ、搬送の効率化によって処理能力を向上できる。
(2) 吸着ベルト46と第2搬送路16のベルトとを、一体としたコンベヤにより構成してもよい。例えば、台紙搬送コンベヤ42の下流側搬送部を、実施例に示した第2搬送路16による水平搬送部として構成し、該水平搬送部を走行する吸着ベルト46を第2搬送路16とすると共に、水平搬送部を走行する吸着ベルト46には負圧を生じさせないようにするなどの構成を採用できる。
(3) 吸着ベルト46は、台紙供給手段23からの台紙12の受取り位置から該台紙12の搬送終端部まで一定角度で上昇傾斜するよう構成しているが、少なくとも隙間Sに向けた搬送終端部付近について上昇傾斜する傾斜区間(吸着走行路46b)として設定されていればよく、必要に応じてその他の区間の傾斜角度を異ならせたり、水平な区間としたりする構成を採用することができる。
(4) 整合装置51は、必要に応じて採用すればよく、例えば、ケーキ10にフィルムを自動で胴巻きする装置の下流側に直接第1搬送路14を接続しない場合など、例えば予め胴巻き包装されたケーキ10を人手にて第1搬送路14へ供給する場合などにおいて採用するようにすればよい。
(5) 台紙供給手段23に設けられる吸着パッド26a,26bの数は2つに限らず、1つまたは3つ以上の複数であってもよく、該吸着パッド26a,26bの数に合わせて台紙ホッパー18a,18bの数と台紙搬送コンベヤ42の搬送長などを設定すればよい。
(7) 吸着ベルト46の搬送路の延長線上における下方に台紙ホッパー18a,18bを配置し、該台紙ホッパー18a,18bから取り出した台紙12を直線的に移動して吸着ベルト46に受け渡す構成や、台紙搬送コンベヤ42の搬送路の上方に臨んで台紙ホッパー18a,18bを配置して、吸着パッド26a,26bで取り出した台紙12をそのまま台紙搬送コンベヤ42に載置する形態などの種々の台紙供給形態を採用することができる。
(8) 台紙ホッパー18a,18bの最上部から台紙12を取り出す構成に代えて、台紙ホッパー18a,18bの最下部から台紙12を取り出す構成を採用してもよい。
(9) 食品としてはケーキに限らず、まんじゅう等の和菓子や、その他の形崩れし易い食品などに好適に採用できる。
14a 搬送面,16 第2搬送路,16a 搬送面,17 物品コンベヤ
18 積層部,18a,18b 台紙ホッパー,23 台紙供給手段
25 台紙移載手段(作動機構),26 吸着部材,28 横移動手段
31 支持部,34 傾動手段,42 台紙搬送コンベヤ,42a プーリ
46 吸着ベルト,46b 吸着走行路
50 第1の検知センサ(検知センサ),52 矯正手段,58 同調移動手段
S 隙間,M5 突出位置
Claims (6)
- 第1搬送路(14)と、該第1搬送路(14)と同速度で走行する第2搬送路(16)とを、第1搬送路(14)の搬送終端部(14b)と第2搬送路(16)の搬送始端部(16b)の間に、第1搬送路(14)から第2搬送路(16)へ型崩れし易い食品(10)が移載可能な所定の隙間(S)を設けて直列に接続し、各搬送路(14,16)において前記食品(10)を載置して搬送する物品コンベヤ(17)と、
台紙供給手段(23)から受け取った台紙(12)を、その前部(12a)が、前記隙間(S)から前記第1搬送路(14)および第2搬送路(16)の搬送面(14a,16a)より上方へ搬送下流側に向けて斜め上向きに飛び出た突出位置(M5)まで搬送し、該突出位置(M5)で停止した台紙(12)を保持する、上昇傾斜する吸着走行路(46b)を備えた台紙搬送コンベヤ(42)と、
前記台紙(12)を積層部(18)から吸着して取り出し、前記台紙搬送コンベヤ(42)に供給する前記台紙供給手段(23)とを備え、
前記第1搬送路(14)から第2搬送路(16)へ前記食品(10)を移載する際に、前記第1搬送路(14)で搬送される食品(10)の前部が、前記突出位置(M5)で停止して待機する前記台紙(12)に当接する時期に合わせて、前記吸着走行路(46b)は前記物品コンベヤ(17)における第1搬送路(14)と第2搬送路(16)との搬送速度と同速度で台紙(12)の搬送を再開して食品(10)と台紙(12)とを抱き合わせ、前記台紙(12)を敷設した食品(10)を第2搬送路(16)により搬送するようにした
ことを特徴とする食品の台紙敷設装置。 - 前記台紙搬送コンベヤ(42)の吸着走行路(46b)は、前記物品コンベヤ(17)における第1搬送路(14)および第2搬送路(16)とは異なる無端ベルトからなる吸着ベルト(46)により構成し、前記吸着走行路(46b)の搬送終端部を構成するプーリ(42a)が前記隙間(S)に臨み、前記第1搬送路(14)から前記第2搬送路(16)に乗り移る食品(10)の底面を台紙(12)を介して支持するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の食品の台紙敷設装置。
- 前記第1搬送路(14)には、食品(10)の搬送中心からの位置ずれと搬送向きの傾きとを矯正する矯正手段(52)と、該矯正手段(52)を食品(10)の搬送に合わせて前進移動するよう搬送方向前後に往復移動可能な同調移動手段(58)とを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の食品の台紙敷設装置。
- 前記積層部(18)は、複数の台紙ホッパー(18a,18b)を備え、前記台紙供給手段(23)は、台紙ホッパー(18a,18b)の夫々から吸着部材(26)により取り出した台紙(12)を前記台紙搬送コンベヤ(42)の搬送方向前後に離間して受け渡すよう構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の食品の台紙敷設装置。
- 前記積層部(18)は、前記台紙搬送コンベヤ(42)の一側に離間して配設され、
前記台紙供給手段(23)は、台紙(12)を吸着可能な吸着部材(26)を設けた支持部(31)を備え、前記吸着部材(26)が前記積層部(18)と台紙搬送コンベヤ(42)の吸着走行路(46b)とに臨む位置に支持部(31)を移動する横移動手段(28)と、前記吸着部材(26)が前記台紙搬送コンベヤ(42)の吸着走行路(46b)の傾斜に合うように支持部(31)を傾ける傾動手段(34)とからなる作動機構(25)を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の食品の台紙敷設装置。 - 前記第1搬送路(14)には検知センサ(50)を備え、該検知センサ(50)により食品(10)の到来を検知して該食品(10)が台紙(12)に当接する時期に合わせて前記吸着走行路(46b)により物品コンベヤ(17)と同速度で台紙(12)を搬送するよう構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の食品の台紙敷設装置。
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JP2016164908A JP6612697B2 (ja) | 2016-08-25 | 2016-08-25 | 食品の台紙敷設装置 |
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