JP6605951B2 - シミュレーション装置及びシミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、異なる工程処理装置間で物品を搬送する搬送路の利用状況(混雑状況)をシミュレートするシミュレーション装置及び方法に関する。
半導体工場においては、物品は品種ごとに複数の決まった処理工程を経て完成品となる。工程を処理する複数の工程処理装置は、搬送路で結ばれており、物品は搬送路を利用し次の工程処理装置へ移動する。効率的な製造のためには、工程処理装置や搬送路の効率的なレイアウト設計が必要であり、設計段階からあらかじめ搬送路の利用状況を可視化できるシミュレータが利用される。このようなシミュレータの利用により、複雑な製造工程でも効率良い製造装置や搬送路の配置が可能となり、タクトタイムや製造コストを低減することができる。
現在、一般的に用いられているシミュレータは、時系列に沿って物品がどの処理工程を行っているのかあるいは搬送路上のどこにあるのかなどの動きを模擬するようにシミュレーションしていくものである。この様な時系列に沿って行うシミュレーションでは、半導体工場の様に大規模、複雑な製造工程の場合、シミュレーション時間が膨大にかかり、製造装置や搬送路の効率的なレイアウト設計を検討する際の負担となっている。
大規模なシミュレーションモデルや多大なシミュレーション時間を要することなく最終状態までシミュレーションできるシミュレータの構築が必要となっている。
特開2008−310467号公報 特開2008−93751号公報
本発明が解決しようとしている課題は、時系列に沿って物品の動きを模擬することはせず、定常状態(最終状態)における搬送路の利用状況(混雑状況)を直接計算することで短時間でのシミュレーションを可能にすることである。
実施形態のシミュレーション装置は、物品を搬送するための搬送路を構成する複数の搬送区間と、前記物品が前記搬送路で投入される投入位置と、前記搬送区間ごとに前記物品を搬送するのに必要な負荷を含む搬送負荷と、前記物品に対する複数の工程を処理する複数の工程処理装置の前記搬送路の配置位置と、を含むレイアウトデータと、前記物品に対する前記工程を処理する順序を含む処理工程データと、前記工程と処理可能な前記工程処理装置との対応情報を含む装置データと、前記投入位置の投入量を含む生産量データとに基づいて、n番目の工程を処理する各工程処理装置とn+1番目の工程を処理する工程処理装置間の単位時間あたりの搬送量を変数とする線形計画問題を作成し、n=0の投入位置の工程からn=|N|の払出位置の工程までのnについて線形計画問題を順に解くソルバー機能を有する作成部と、前記線形計画問題の解に含まれる全工程の前記工程処理装置間の単位時間あたりの前記搬送量を用いて搬送区間ごとの単位時間あたりの搬送量を算出する算出部と、を備える。
第1の実施形態のブロック図。 第1の実施形態のフローチャート。 レイアウトデータと生産量データの例。 処理工程データの例。 装置データの例。 線形計画問題の作成例。 算出部の結果(レイアウトデータに流量表示)。 第2の実施形態のブロック図。 第2の実施形態のフローチャート。 レイアウトグラフ。 算出部の結果(レイアウトグラフに流量表示)。 第3の実施形態のブロック図。 第3の実施形態のフローチャート。 搬送経路計算部の結果例(搬送負荷最小の結果)。 第4の実施形態のブロック図。
以下、図面を参照して実施形態に係るシミュレーション装置を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るシミュレーション装置を示すブロック図である。図2がそのフローチャートである。
第1の実施形態のシミュレーション装置は、シミュレーションに用いる各種パラメータ(レイアウトデータ21、生産量データ22、処理工程データ23、装置データ24)を収集するための入力部10と、入力部10から得たパラメータを記憶する記憶部20と、パラメータに基づいて単位時間あたりの搬送量を線形計画法に基づいてシミュレーションするとともに、シミュレーションして得られた単位時間あたりの搬送量を加算して、定常状態における搬送路の混雑状況を求める演算部30と、定常状態における搬送路の混雑状況を出力するための出力部50を備える。
入力部10には、演算部内で演算を実行するために必要なパラメータが入力される。
後述するように、半導体工場の場合には、物品を搬送する搬送路と、搬送路から物品を受け取って所定の処理工程を実行し、処理工程の実行後は搬送路に当該搬送品を返却する複数の工程処理装置が分散配置されている。レイアウトデータ21はこのようなレイアウト情報を含んでいる。生産量データ22は搬送路に投入される単位時間あたりの物品の量を示している。処理工程データ23は、物品(品種ごと)に適用される処理工程の順序を示している。装置データ24は、分散配置される工程処理装置ごとにそれぞれがどんな工程を処理可能であるかを示している。ここでいう物品とは、半製品や製造品または完成品等を含む。
入力手段としては、コンピュータを用いて直接入力しても良いし、上記のパラメータデータが入ったUSBメモリ等により入力しても良い。
記憶部20には、入力部10で入力されたパラメータを記憶するもので、ハードディスク等の記憶媒体が考えられる(S201)。実施形態のシミュレーション装置では、レイアウトデータ21として、物品を搬送するための搬送路を構成する複数の搬送区間(搬送路の分岐点間)と、前記物品が前記搬送路で投入される投入位置と、前記搬送区間ごとに前記物品を搬送するのに必要な負荷を含む搬送負荷(搬送方向、距離、物品を搬送するのに要する搬送時間、物品を搬送するのに必要なエネルギー等の少なくともいずれか1つを含む)と、前記物品に対する複数の工程を処理する複数の工程処理装置の前記搬送路の配置位置と、を含んでいる。記憶部20には、その他にも、ユーザが指定した様々なデータを入力し記憶できる。
図3は、レイアウトデータ21に生産量データ22を重ねて図示した例である。レイアウトデータ21には、搬送路と工程処理装置の配置などが示されている。図中の矢印は、搬送路とその搬送方向であり、A〜Cの符号は工程処理装置の種類とその位置を示している。搬送路上の括弧付き数字は、搬送区間の搬送負荷を示している。例えば、図3の投入位置から初めの分岐点までの搬送区間の搬送負荷は6で表されている。この値が大きい程、搬送区間の搬送負荷が大きいことを示している。
生産量データ22は、搬送路上の物品の投入位置と投入位置における物品の単位時間あたりの投入量及び払出位置として示される。図3では、投入位置と払出位置はそれぞれ1つしか存在しないが、これらは、複数あっても良い。
図4は、処理工程データ23の例である。品種Xについての投入から払出までの各工程の順序を表している。品種とは、製品の種類を表し、品種は複数あっても良いし、品種毎に工程順が異なっても良い。どの品種についてシミュレーションを行うかは、選択することができる(S202)。
図5は、装置データ24の例である。例えば、工程処理装置Aは工程P1、P2を処理でき、工程処理装置Bは工程Qを処理できる等の情報である。
演算部30は、記憶部20内のデータに基づいて線形計画問題を作成し、それを解くことにより搬送路の混雑状況をシミュレートする。演算部30は、工程処理装置間の搬送流量にかかる線形計画問題を作成するとともに、作成された線形計画問題をソルバー40を用いて解くための作成部31と、ソルバーで解かれた搬送流量を搬送区間ごとに加算する算出部32とを含む。
線形計画問題とは、与えられた線形(1次式)な等式および不等式制約のもとで, 線形目的関数を最大化あるいは最小化する問題である。線形計画問題は、構造が単純であり、大規模でも高速に解けるという特徴があり、非常に実用的で強力な数理モデルである。
作成部31は、処理工程データ23に含まれる工程列の工程間ごとに処理を行う。作成部31の機能を説明するため、定数と変数を定義する。
n番目の工程を処理できる工程処理装置をN〜N|N|(|N|台存在すると仮定)とし、n+1番目の工程を処理できる工程処理装置をM〜M|M|(|M|台存在すると仮定)とする。工程処理装置N〜N|N|が処理する物品数をそれぞれT〜T|N|(定数)とする。また、工程処理装置M〜M|M|が処理する物品数を格納する変数をu〜u|M|とする。T〜T|N|が定数であるのに対し、u〜u|M|は変数である。
作成部31の作成する線形計画問題は、n番目の工程を処理する物品数(T〜T|N|)を利用し、n+1番目の工程を処理する物品数を求める問題となり、n=0の工程を処理する装置の処理数は投入量に対応するため漸化式を解くように次々に各工程・各装置の処理する物品量が求められる。
W[n][m]を工程処理装置Nから工程処理装置Mへの工程処理装置間の搬送経路の搬送負荷とする。搬送経路は、複数の搬送区間を含むものであり第1の実施形態での工程処理装置間の搬送経路は、あらかじめユーザにより与えられているか、最短経路として入力され、定数として与えられる。
r[n][m]は、工程処理装置NからMへの物品の工程処理装置間の搬送流量を格納する変数である。工程処理装置間の搬送流量とは、単位時間あたりの搬送量であり、流量が大きい程、その箇所が混雑していることを示す。
作成部31の作成する線形計画問題は、変数をu〜u|M|と変数r[n][m]の値を求める問題となる。図6が、線形計画問題の作成例である。工程処理装置Nから出ていく物品数がTであり、この物品数が、任意に工程処理装置M〜M|M|に振り分けられる。他の工程処理装置N〜N|N|から出ていくT〜T|N|についても同様に任意の工程処理装置M〜M|M|に振り分けられる。
線形計画問題における必須の制約式は、流量保存のため、工程処理装置Nから出ていく流量と工程処理装置Nが処理する流量とが一致することを表す式(1)、
Figure 0006605951
と、工程処理装置Mの処理する物品量は工程処理装置Mへ入ってくる流量と一致することを表す式(2)、
Figure 0006605951
の2式である。
そして、目的関数は搬送負荷最小化を表す式(3)である。目的関数はシミュレーションしたい内容によって適宜変更してもよい。例えば、搬送負荷を最大にしたシミュレーションをする場合はmin.を max.にする(S203)。
Figure 0006605951
このように作成した線形計画問題の計算手段として、線形計画問題を解くためのソルバーを用いて解かせると、式(3)中の変数u〜u|M|と変数r[n][m]の値が求まる(S204)。
ソルバーとは、計算を実行するソフトウェアのことを言い、汎用の線形計画問題のソルバーとしてGurobi、CPLEX等がある。線形計画問題ソルバー40は、演算部内に含めても良いし、ソルバーを含んだ外部装置を用いて線形計画問題を計算させた後、その解を演算部30に戻しても良い。
算出部32は作成部31の作成した変数r[n][m]の値(線形計画問題ソルバーが求めた解)を受け取る。変数r[n][m]の値は工程nの工程処理装置Nから工程n+1の工程処理装置Mへの単位時間あたりの搬送量であり、工程処理装置間の搬送経路の搬送負荷は、あらかじめユーザにより与えられており既知であるため、レイアウトデータにおけるどの搬送区間にr[n][m]の値に対応する流量が発生するかが分かる。
算出部32は全ての変数r[n][m]の値を搬送区間ごとに加算していく(S205)。任意の工程間に関して、変数r[n][m]の値の搬送区間ごとの加算が終了した時点で結果を出力する(S206)。
また算出部32は、作成部31の作成した変数u〜u|M|の値(線形計画問題ソルバー40が求めた解)を受取る。変数u〜u|M|の値は装置M〜M|M|の処理量である。任意の工程間に関して、変数u〜u|M|の値を工程処理装置ごとに加算すると最終的に各装置が処理する物品量も計算出来る。
演算部30の計算は、記憶部20に記憶されたデータに基づき、主にコンピュータのCPU(中央演算処理装置)などで計算される。
出力部50は、モニタ等を用いて搬送路の混雑状況のシミュレーション結果を表示する。具体的には、算出部32が求めた搬送区間ごとの搬送流量の結果が表示される。
例えば、図7は、図3のレイアウトデータ21上に算出部32で求めた搬送流量を表示したものである。これが、工程処理装置間の搬送経路の搬送負荷を最小として計算した場合の最終的なシミュレーション結果である。搬送路の分岐点間である搬送区間毎の搬送流量がレイアウトデータ21上に表示される。
上述したように搬送流量は、単位時間あたりの物品の搬送量を示しており、図7の例の場合、搬送路の中で、工程処理装置Aの箇所が流量9であり混雑していることになる。
以上のように、第1の実施形態によれば、定常状態における工程間の搬送区間ごとの単位時間あたりの搬送量を高速に計算できる線形計画問題を作成し、搬送区間の定常状態での利用状況を高速に計算できるようになる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態を示すブロック図である。図9がそのフローチャートである。
本実施形態の実施手順として、記憶部内のレイアウトデータ21に基づいて、演算部30内のレイアウトグラフ作成部33でレイアウトグラフを作成する手順がある。それ以外の実施手順については、第1の実施形態と変わらないため、新しく増えたレイアウトグラフ作成部33について説明する。
レイアウトグラフとは、図3のレイアウトデータにおける、投入位置、搬送路の分岐位置、及び工程処理装置位置を頂点とし、搬送方向を有向辺の方向とし、辺の重みを搬送負荷とする重み付有向グラフである。
レイアウトグラフは、記憶部20内のレイアウトデータ21と生産量データ22を用いて演算部30のレイアウトグラフ作成部33で作成する(S901)。
図10がレイアウトグラフの例である。分岐点に番号を付して、各工程処理装置位置に頂点を作成し、同一工程処理装置間でも名称を変更している。図3のレイアウトデータ21の工程処理装置AをA1〜A4としている。工程処理装置間の数字は、隣接する工程処理装置間を物品が移動するのに必要とされる搬送負荷を示している。基本的には、搬送区間の搬送負荷を搬送区間に存在する工程処理装置で均等割りした値としている。図10の場合、頂点5と2の間の搬送区間の搬送負荷はそれぞれ5であり、頂点5と2の間にはそれぞれ4台の工程処理装置が存在するので、隣接する工程処理装置間の搬送負荷はそれぞれ1となる。レイアウトデータ21では、搬送区間毎に搬送負荷を示しているが、レイアウトグラフでは、隣接する頂点毎に搬送負荷を示している。
隣接する工程処理装置間ごとの搬送負荷が決まっている場合は、ユーザがそれぞれ決定しても良い。これにより、搬送区間に複数の工程処理装置がある場合でも、より細かい搬送負荷が解る。
図10の例では、払出位置に対しても頂点を作成しているが、払出位置を特別に扱わず、処理工程データにおいて、最後の工程を払出位置とするような工程列と考えても良い。
また、搬送路の分岐点である頂点2、5間、及び頂点3、4間を等搬送負荷となるように配置しているが、1つの搬送区間内の複数の工程処理装置を1つの頂点に代表させても良い。同一の装置を一纏めにした装置区画を考える場合は、複数の工程処理装置を1つの頂点に代表させても良い。
このようなレイアウトグラフを作成することで、ダイクストラ法等のアルゴリズムを用いることにより容易に最短経路を算出できる。ダイクストラ法とは、最短経路を効率的に解くグラフ理論に基づき、スタートからゴールまでの最短距離と経路を求めることができるアルゴリズムである。第一の実施形態の工程処理装置間の搬送経路の搬送負荷は、あらかじめユーザに与えられたものを用いているが、上記アルゴリズムとレイアウトグラフを用いることにより工程処理装置間の最短経路を与えることもできる。
また、図11の例のように、算出部32での結果をレイアウトグラフに出力して表示することもできる。演算部で計算するためのレイアウト情報として、レイアウトデータ21に代わり、レイアウトグラフで与えても良い。
以上のように、第2の実施形態によれば、レイアウトグラフを作成することにより、
レイアウトデータ21を必要最低限必要な情報に変換し、作成部31の問題作成を容易にできる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態を示すブロック図である。図13がそのフローチャートである。
本実施形態の実施手順として、演算部30内の搬送経路計算部34で、工程処理装置間の物品の搬送経路を計算する手順がある。それ以外の実施手順については、他の実施形態と変わらないため、新たに追加された搬送経路計算部34について説明する。
搬送経路とは、複数の搬送区間を含み物品が搬送路を通過する経路のことをいう。ここでは、搬送経路と記載しているが搬送負荷と同一の意味として解釈される。
搬送経路計算部34は、装置データおよびレイアウトグラフに基づいてn番目の工程を処理する各工程処理装置からn+1番目の工程を処理する任意の工程処理装置について搬送経路を決定する。ここでは、n=0の工程を処理する工程処理装置を投入位置と考え、n=|N|+1の工程を処理する工程処理装置を払出位置と考える(工程数を|N|とした)。
例えば、n=0の工程処理装置は、図10のレイアウトグラフにおける頂点0、n=1の工程処理装置は、レイアウトグラフにおける頂点A1〜A4の4点であるので、搬送経路計算部34の結果としては、図14における最初の4行が得られる(搬送経路が最小となる経路を探索した場合)。同様にn=1の工程を処理する各工程処理装置(A1〜A4)とn=2の工程を処理する任意の工程処理装置(B1〜B4)間についても搬送経路を計算する(S1301)。
搬送経路計算部34の結果からは、物品の移動が発生し得る全工程処理装置間について、搬送経路が分かる。
搬送経路計算部34の計算する経路は、工程処理装置間での搬送経路が最小となる経路、いわゆる最短経路とするが、ユーザが指定する経路が存在するならばその経路を結果として返しても良い。
線形計画問題の目的関数として用いられる工程処理装置間の搬送経路の搬送負荷であるW[n][m]は、搬送経路計算部34の結果から定数として与えられる。
以上のように、第3の実施形態によれば、工程処理装置間の搬送経路(例えば、最短経路)を自動決定することを可能にし、さらに、入力情報として工程処理装置間の搬送経路を与えることを不必要にすることで、搬送経路の決まっていない装置レイアウト設計時等の際も利用できるようになる。
(第4の実施形態)
図15は、第4の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の実施手順として、記憶部20に記憶されたユーザ指定データ25を用いて、作成部31で作成された線形計画問題に制約式を与える手順がある。それ以外の実施手順については、他の実施形態と変わらないため、新たに追加されたユーザ指定データに基づいて線形計画問題に制約式を与える手順について説明する。
ユーザ指定データ25とは、線形計画問題を解く際に課す制約式のことを指し、ある工程処理装置が処理できる物品数や、ある工程処理装置が物品を処理する時間や工程処理装置Aから工程処理装置Bへの単位時間あたりの搬送量等の条件が含まれる。
上述したように線形計画問題の目的式は、式(3)で表される。
Figure 0006605951
そして、式(3)の線形計画問題を計算する際の制約式としては、以下が考えられる。
例えば、n+1番目の工程を処理する工程処理装置に同量の物品数を処理させたい場合は、制約式として、式(4)を追加する。
Figure 0006605951
また、工程処理装置Mが物品を処理するのに要する時間Sが与えられていて、工程処理装置の可動時間を平準化したい場合には、制約式として、式(5)を追加する。
Figure 0006605951
また、工程処理装置Mの物品を処理する量をユーザ指定の値Xとさせたい場合には、制約式として、式(6)を追加する。
Figure 0006605951
以下とさせたい場合には、式(7)を追加する。
Figure 0006605951
以上とさせたい場合には、式(8)を追加する。
Figure 0006605951
工程処理装置Nから工程処理装置Mへの単位時間あたりの搬送量をユーザ指定の値Zとさせたい場合には、制約式として、式(9)を追加する。
Figure 0006605951
以下とさせたい場合には、式(10)を追加する。
Figure 0006605951
以上とさせたい場合には、式(11)を追加する。
Figure 0006605951
を追加する。
このように作成した線形計画問題をソルバーによって解かせることにより、変数をu〜u|M|と変数r[n][m]の値が求まる。
以上のように、第4の実施形態によれば、ユーザ指定データ25を用いることにより、全ての工程処理装置について各工程を処理する物品量を均等に割り振ると仮定した場合の、搬送区間の利用状況(混雑状況)や、全ての工程処理装置について各工程の物品処理時間を均等にすると仮定した場合の、搬送区間の利用状況(混雑状況)や、各工程・各装置について処理する物品量を指定した条件でシミュレーションすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:入力部
20:記憶部
21:レイアウトデータ
22:生産量データ
23:処理工程データ
24:装置データ
25:ユーザ指定データ
30:演算部
31:作成部
32:算出部
33:レイアウトグラフ作成部
34:搬送経路計算部
40:線形計画問題ソルバー
50:出力部

Claims (13)

  1. 物品を搬送するための搬送路を構成する複数の搬送区間と、前記物品が前記搬送路で投入される投入位置と、前記搬送区間ごとに前記物品を搬送するのに必要な負荷を含む搬送負荷と、前記物品に対する複数の工程を処理する複数の工程処理装置の前記搬送路の配置位置と、を含むレイアウトデータと、前記物品に対する前記工程を処理する順序を含む処理工程データと、前記工程と処理可能な前記工程処理装置との対応情報を含む装置データと、前記投入位置の投入量を含む生産量データとに基づいて、n番目の工程を処理する各工程処理装置とn+1番目の工程を処理する工程処理装置間の単位時間あたりの搬送量を変数とする線形計画問題を作成し、n=0の投入位置の工程からn=|N|の払出位置の工程までのnについて前記線形計画問題を順に解くソルバー機能を有する作成部と、
    前記線形計画問題の解に含まれる全工程の前記工程処理装置間の単位時間あたりの前記搬送量を用いて前記搬送区間ごとの単位時間あたりの搬送量を算出する算出部と、を備えるシミュレーション装置。
  2. 前記レイアウトデータに基づいて、前記投入位置と前記搬送路の分岐位置と前記工程処理装置の位置を頂点とし、前記搬送路の搬送方向を有向辺の方向とし、前記有向辺の重みを前記頂点間の搬送負荷とするレイアウトグラフを作成するレイアウトグラフ作成部を備える請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記レイアウトデータと、前記処理工程データと、前記装置データと、前記生産量データを記憶する記憶部を備える請求項1または2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記レイアウトグラフと、前記処理工程データと、前記装置データとに基づいて、n番目の工程を処理する各工程処理装置からn+1番目の工程を処理する前記工程処理装置間の搬送路を前記物品が通過する経路を示す搬送経路を決定する搬送経路計算部を備え、
    前記作成部が、前記搬送経路計算部が決定する前記搬送経路を利用して線形計画問題を作成する請求項2に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記記憶部が、前記工程処理装置の配置位置に代わり、前記工程処理装置とその台数を定めた装置区画の位置を記憶する請求項3に記載のシミュレーション装置。
  6. 前記工程処理装置が処理可能な物品数をユーザが指定する、ユーザ指定データを前記記憶部内に含み、
    前記作成部が、前記ユーザ指定データに基づいて線形計画問題を作成する請求項3に記載のシミュレーション装置。
  7. 特定の工程処理装置間の単位時間あたりの搬送量をユーザが指定する、ユーザ指定データを前記記憶部内に含み、
    前記作成部が、前記ユーザ指定データに基づいて線形計画問題を作成する請求項3に記載のシミュレーション装置。
  8. 前記搬送経路計算部が、各工程処理装置間の前記搬送経路を最小とする請求項4に記載のシミュレーション装置。
  9. 前記搬送経路をユーザが指定する、ユーザ指定データを記憶する記憶部を備え、
    前記作成部が、前記ユーザ指定データに基づいて線形計画問題を作成する請求項4に記載のシミュレーション装置。
  10. 前記作成部が、前記工程を処理できる各工程処理装置への物品の投入量を均等とした線形計画問題を作成する請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  11. 前記装置データとして、前記工程処理装置が前記物品を処理するのに要する時間を含み、前記作成部が前記工程を処理する各工程処理装置の稼働時間を平準化するように線形計画問題を作成する請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  12. 前記線形計画問題の解が、前記工程処理装置ごとの全工程での物品の処理量を含み、前記算出部が、前記処理量を前記工程処理装置ごとに算出する請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  13. 工程を処理する各工程処理装置間の単位時間当たりの物品の搬送量を変数とする線形計画問題を作成し、前記線形計画問題を解くソルバー機能を有する作成部と、前記線形計画問題の解に基づいて搬送区間ごとの単位時間あたりの前記物品の搬送量を算出する算出部と、を備えるシミュレーション装置におけるシミュレーション方法であって、
    前記作成部において前記物品を搬送するための搬送路を構成する複数の前記搬送区間と、前記物品が前記搬送路で投入される投入位置と、前記搬送区間ごとに前記物品を搬送するのに必要な負荷を含む搬送負荷と、前記物品に対する複数の工程を処理する複数の工程処理装置の前記搬送路の配置位置と、を含むレイアウトデータと、前記物品に対する前記工程を処理する順序を含む処理工程データと、前記工程と処理可能な前記工程処理装置との対応情報を含む装置データと、前記投入位置の投入量を含む生産量データとに基づいて、n番目の工程を処理する各工程処理装置とn+1番目の工程を処理する工程処理装置間の単位時間あたりの搬送量を変数とする前記線形計画問題を作成し、
    n=0の投入位置の工程からn=|N|の払出位置の工程までのnについて前記線形計画問題を順に解き、
    前記算出部において前記線形計画問題の解に含まれる全工程の前記工程処理装置間の単位時間あたりの前記搬送量を用いて前記搬送区間ごとの単位時間あたりの搬送量を算出するシミュレーション方法。
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