JP6605121B2 - ヤヌスキナーゼ1選択的阻害剤及びその医薬用途 - Google Patents

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Description

本発明は、ヤヌスキナーゼ阻害剤に係り、さらに具体的には、ヤヌスキナーゼ1(Janus kinase 1)阻害剤に対する選択性が高い化合物、及びその医薬用途に関するものである。
T細胞は、細胞表面のT細胞受容体(TCR:T−cell receptor)を介して、抗原提示細胞(antigen presenting cell)から伝達された信号を、ヤヌスキナーゼのような細胞内の多様なタンパク質キナーゼの活性化により、下位効果器(effector)に伝達する役割を行う。このとき、T細胞は、さまざまなインターロイキン(IL:interleukin)やインターフェロン−γ(IFN:interferon)を分泌し、多様な白血球を活性化させることはもとより、B細胞を活性化させる。T細胞において信号伝逹に関与するタンパク質キナーゼとしては、代表的なものとして、4種のヤヌスキナーゼアイソザイム、すなわち、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2(tyrosine kinase 2)がある。以下では、「ヤヌスキナーゼ」を「JAK」と略称する。
JAKは、自己免疫及び/または炎症性疾患の標的として広く研究され、JAK阻害剤は、リウマチ関節炎、乾癬、アトピー性皮膚炎、狼瘡、多発性硬化症、1型糖尿病及び糖尿病合併症、喘息、自己免疫性甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病(Crohn’s disease)、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease)、癌、白血病、及び臓器移植拒絶反応または異種移植拒絶反応のような自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患、及び癌を含んだ諸症状の治療に有用であると報告されている(Immunol. Rev., 2008, 223 (1), 132−142; Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1995, 92 (19), 8724−8728; Science, 1995, 270 (5237), 800−802; Trends Pharmacol. Sci., 2004, 25 (11), 558−562)。
多くの製薬会社は、JAKのうちでも、JAK3の選択的阻害活性により、リウマチ性関節炎(RA:rheumatoid arthritis)のような自己免疫疾患治療剤を開発することができると期待し、競争するように、JAK3阻害剤開発研究を進め、その結果、最近、Pfizer社のXeljanz(R)(成分名:トファシチニブ)が、リウマチ性関節炎治療剤として、FDAによって承認されるに至った。しかし、開発初期、JAK3選択的阻害活性を有すると知られたトファシチニブは、その後、JAKファミリー(JAK family)に対する全般的な阻害活性を有するpan−JAK阻害剤であるということが明らかにされ、従って、リウマチ性関節炎治療剤としての効能に、いかなるJAKアイソザイムの阻害活性が最も重要な要素であるかということについての議論が続いている。
また、最近の一連研究結果を総合すれば(Cell, 1998, 93 (3), 373−383; Immunity, 2000, 13 (4), 561−571; Cell, 1998, 93 (3), 385−395; Lancet, 2008, 371 (9617), 987−997; Chem. Biol., 2011, 18 (3), 314−323)、T細胞受容体によるシグナル伝逹過程において、核心的な役割を行うJAKは、JAK1であり、JAK3は非常に補助的な役割以外には担っていないと確認された。従って、自己免疫疾患及び/または炎症性疾患治療剤分野において、JAK阻害剤開発は、JAK3ではないJAK1に集中しており、最近、JAK1選択的な活性を有する物質が次々に発表されている(J. Med. Chem., 2012, 55 (12), 5901−5921; J. Med. Chem., 2012, 55 (13), 6176−6193)。
前記pan−JAK阻害剤として明らかにされたトファシチニブは、頭痛、吐き気、下痢、免疫力低下による感染、高脂血症、鼻咽頭炎、ALT(alanine transaminase)及びAST(aspartate transaminase)の増加、深刻な貧血症、好中球減少などの副作用を有すると報告された(Mod. Rheumatol., 2013, 23 (3), 415−424)。これに対し、フィルゴチニブ(filgotinib)は、JAK1選択的阻害剤であり、前記トファシチニブが有する副作用を有さないと報告された(Arthritis Rheum., 2012, 64 (Suppl. 10), 2489)。また、JAK阻害剤として公知されたさまざまな薬物に対する臨床試験の結果、JAK1選択的阻害剤に該当するフィルゴチニブ及びINCB−039110が、他のJAKアイソザイム阻害剤あるいはJAKアイソザイム非選択的阻害剤に比べ、治療限界が顕著に高いと報告された(Expert Opin. Investig. Drugs, 2014, 23 (8), 1067−1077)。
JAK1に対する選択的阻害剤は、リウマチ関節炎治療に効果があり、JAK2は、赤血球形成に必須なEPOシグナル伝逹経路(EPO signaling pathway)で必須な役割を行うので、JAK2の不活性化は、動物モデルで貧血を誘発する。従って、JAK2に対するJAK1の酵素阻害の比率が高い化合物が、JAK2依存貧血に対する相対的な治療係数(therapeutic index)を広げることができる。従って、JAK2に対するJAK1の選択的阻害剤が、リウマチ関節炎、及び他の免疫疾患において、効果的でありながら、副作用が低い治療剤として可能性がある(J. Med. Chem., 2012, 55 (13), 6176−6193)。
特許文献1は、JAK阻害剤として、下記化学式を有する非常に広範囲な化合物を開示している:
前記特許文献1は、JAK1,2及び3に対する阻害活性アッセイ方法に係わる記載はあるが、前記化学式を有するいかなる化合物についても、具体的なデータを提示していないだけではなく、JAK1の選択的阻害活性については、言及さえしていない。
また、特許文献2は、下記化学式を有する化合物が、JAK3に対する阻害活性があることを記載しており、JAK3に対する阻害活性アッセイ方法に係わる記載はあるが、下記化学式を有するいかなる化合物についても、具体的なデータを提示していないだけではなく、JAK1の選択的阻害活性については、言及さえしてない。
前記特許文献2は、前述のFDA承認薬物であるトファシチニブに該当する3−{4−メチル−3−[メチル−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−3−オキソプロピオニトリルを開示している。
WO2006/069080 US6,956,041
本開示は、化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を提供する。
本開示は、化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体、及び薬剤学的に許容可能な担体を含む薬学的組成物を提供する。
本開示は、化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を利用したJAKの活性を阻害する方法を提供する。
本開示は、化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を個体に投与し、個体において疾病を治療する方法を提供する。
本開示は、化学式1または2の化合物を製造する方法を提供する。
本発明による化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体は、JAK阻害活性を有するので、自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患または癌のようなJAKと関連した疾病の治療にも使用される。さらに、前記本発明による化合物は、従来FDA許可薬物であるトファシチニブに比べ、JAK2に対するJAK1の選択的阻害活性が高いので、JAK2の阻害によって発生可能な副作用を回避することができるという長所がある。また、前記本発明による化合物は、従来FDA許可薬物であるトファシチニブに比べ、薬物半減期が顕著に長いので、投与間隔を長くすることができ、患者の服薬順応度を上昇させることができるという長所がある。
本発明の一実施例による化合物に対するクロトン油誘発炎症モデルでの抗炎症試験結果を、浮腫抑制率として示したグラフである。 本発明の一実施例による化合物に対するクロトン油誘発炎症モデルでの抗炎症試験結果を、浮腫抑制率として示したグラフである。
本発明で使用される全ての技術用語は、異なって定義されない以上、本発明の関連分野において、当業者が一般的に理解しているような意味で使用される。また、本明細書には、望ましい方法や試料が記載されているが、それと類似していたり、同等であったりするものも、本発明の範疇に含まれる。本明細書に参考文献として記載される全刊行物の内容は、全体が本明細書に参照として統合される。
本発明の一様相は、化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を提供する:
(化学式1)

前記化学式1で、
は、水素、C−Cアルキルまたはシクロプロピルメチルであり、
は、2−シアノアセチル、2−シアノエチル、ブチル、2−アジドアセチル、3−メチルブタノイル、イソブトキシカルボニル、アニリノカルボニル、メチルスルホニル、(トリフルオロメチル)スルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル、フェニルスルホニル、(2−フルオロフェニル)スルホニル、(3−フルオロフェニル)スルホニル、(4−フルオロフェニル)スルホニル、(2−シアノフェニル)スルホニル、(3−シアノフェニル)スルホニル、(4−シアノフェニル)スルホニル、(2−ニトロフェニル)スルホニル、(3−ニトロフェニル)スルホニル、(4−ニトロフェニル)スルホニル、m−トリルスルホニル、トシル、(4−メトキシフェニル)スルホニル、((4−トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル、ナフタレン−2−イルスルホニル、ピペリジン−1−イルスルホニル、モルホリノスルホニルである。
前記化学式1の化合物の一具体例は、下記列挙された化合物で構成された群のうちから選択された化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体である:
(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)プロパンニトリル;
(R)−N−(1−ブチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−2−アジド−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オン;
(R)−3−メチル−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン;
イソブチル(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート;
(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド;
(R)−N−メチル−N−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−((トリフルオロメチル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−(エチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(プロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−(イソプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−((2−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−((3−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−2−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−4−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−N−メチル−N−(1−((2−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−((3−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−((4−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(m−トリルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−トシルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−((4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(ナフタレン−2−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(R)−N−メチル−N−(1−(モルホリノスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
(S)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
(R)−3−((3−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−3−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
(R)−3−((3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−3−(3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;及び
(R)−3−((3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル。
本発明の他の一様相は、下記化学式2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を提供する:
(化学式2)
前記化学式2で、
Xは、窒素または酸素であり、
−−−は、前記Xが窒素である場合、単一結合であり、前記Xが酸素である場合存在せず、
は、メチルであり、
は、1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−4−イル、1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(3−シアノフェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル、1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル、1−(3−シアノフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル、1−(3−シアノフェニルスルホニル)−4−メチル−ピペリジン−3−イル、1−(2−シアノアセチル)−3,3−ジメチルピロリジン−4−イル、[1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル]メチルまたは[1−(3−シアノフェニルスルホニル)ピペリジン−3−イル]メチルであり、
または、R及びRがXと共に、6−(2−シアノアセチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ−[3、4−b]ピリジン−1−イルを形成する。
前記化学式2の化合物の一具体例は、下記列挙された化合物で構成された群のうちから選択された化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体である:
3−(4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン;
3−((4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
3−(((3R,4R)−4−メチル−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
(R)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
(S)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
3−(4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
3−((4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
3−(3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル;
3−((3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル;
3−((4aR,7aR)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル;または
3−((4aS,7aS)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル。
以下では、前記化学式1の化合物、前記化学式2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体をいずれも包括し、「本発明の化合物」と称する。
本発明の化合物は、検出可能な標識に置換されたものでもある。前記検出可能な標識は、光学的標識、電気的標識、磁気的標識または間接標識でもある。該光学的標識は、検出可能な光学的信号を発生させる物質として、放射性物質、または蛍光物質のような発色物質でもある。該間接標識は、基質を発色物質に転換させる酵素、またはその基質、抗体または抗原のように、特定物質と結合した結果、検出可能な標識を発生させることができる物質を示す。前記光学的標識は、本発明の化合物を構成する元素の同位元素でもある。従って、本発明の化合物は、それを構成する元素のうち1以上が、その同位元素、例えば、放射性同位元素に置換されたものでもある。前記同位元素の例は、H(重水素を意味するDと示すことができる)、H(三重水素を意味するTと示すことができる)、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、18F、35S、36Cl、82Br、75Br、76Br、77Br、123I、124I、125I、131Iなどを含む。検出可能な標識で置換された本発明の化学式1,2の化合物は、細胞内または個体中のJAK位置確認にも使用される。それにより、JAK活性上昇に係わる疾病部位を確認して治療するところにも使用される。
本発明の化合物は、その薬剤学的に許容可能な塩の形態でもある。前記塩は、JAK阻害剤分野で使用される通常の酸付加塩、例えば、塩酸、ブロム酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸または硝酸のような無機酸から誘導された塩;及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、メタンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸またはトリフルオロ酢酸のような有機酸から誘導された塩を含む。また、前記塩は、一般的な金属塩形態、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウムのような金属から誘導された塩を含む。前記酸付加塩または金属塩は、有機化学分野に公知されている一般的な方法によっても製造される。
本発明の化合物は、またその溶媒和物(solvate)の形態でもある。
用語「溶媒和物」とは、1以上の溶質分子、すなわち、化学式1または2の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、及び1以上の溶媒分子によって形成される複合体または集合体を意味する。該溶媒和物は、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたは酢酸と形成された複合体または集合体でもある。
本発明の化合物は、またその立体異性体の形態でもある。前記立体異性体は、鏡像異性体(enantiomer)及び部分立体異性体(diastereomer)のような全ての立体異性体を含む。前記化合物は、立体異性体の純粋形態(stereoisomerically pure form)、または1以上の立体異性体の混合物、例えば、ラセミ混合物でもある。特定立体異性体の分離は、当該分野に公知された一般的な方法のうち一つによっても行われる。
本発明のさらに他の一様相は、治療学的有効量の化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を含む薬学的組成物を提供する。
前記化学式1または2の化合物は、JAKアイソザイムのうち1または2以上の活性を阻害する効果を示すことができる。ここで、「阻害(inhibition)」は、1または2以上のJAKアイソザイム活性を低下させることを含む。
本発明で使用された「JAK」は、ヤヌスキナーゼ系の酵素をいずれも含む。本発明の一部具体例の化合物は、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2の活性を阻害することができる。本発明の一部具体例の化合物は、JAK1、JAK3及びTYK2の活性を阻害することができる。本発明の一部具体例の化合物は、JAK1のみ主に阻害することができる。かような本発明化合物のJAK阻害効果は、試験例1によって立証された。また、本発明の化合物は、クロトン油誘発炎症動物モデルにおいて、実際の抗炎症効果を示した。
前記JAK阻害効果は、前記化合物の存在下、JAKがADPをATPに転換することを阻害する程度を測定したものであり、測定される吸光度値が標準吸光度曲線より低く測定される場合、阻害効果が負値を有するが、それは、ネガティブコントロール値より低く測定されたものであり、阻害効能を全く示されない0%と実質的に同一である。
前記薬学的組成物が含む化学式1または2の化合物は、JAK阻害活性を有するので(試験例1参照)、JAK阻害活性によって治療することができると公知された任意の疾病(以下、「JAKと関連した疾病」とする)治療のためにも使用される(Immunol. Rev., 2008, 223 (1), 132−142; Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 1995, 92 (19), 8724−8728; Science, 1995, 270 (5237), 800−802; Trends Pharmacol. Sci., 2004, 25 (11), 558−562)。前記JAKと関連した疾病は、自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患、アレルギー疾患、皮膚疾患、IL−6経路と関連した疾病、免疫反応、異常増殖症、または癌を含む。前記自己免疫疾患は、皮膚疾患、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、小児関節炎、1型糖尿病、狼瘡、乾癬、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病または自己免疫甲状腺疾患を含み、前記免疫機能障害は、同種移植拒否、移植片対宿主病、同種移植拒否反応または移植片対宿主反応を含み、前記ウイルス性疾患は、エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV1、水痘、帯状疱疹ウイルス(VZV)またはヒトパピローマウイルス(HPV)疾患を含み、前記癌は、前立腺癌、腎臓癌、肝臓癌、膵腸癌、胃癌、乳癌、肺癌、頭頚癌、膠芽腫、白血病、リンパ腫または多発性骨髄種を含むが、それらに限定されるものではない。
前記免疫反応は、下痢、皮膚刺激、皮膚発疹、接触性皮膚炎またはアレルギー性接触過敏反応を含み、前記アレルギー疾患は、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎または鼻炎を含み、前記IL−6経路と関連した疾病は、キャッスルマン病及びカポシ肉腫を含むが、それらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、JAK2に対してJAK1を選択的に阻害することができる(試験例1参照)。ここで、「選択的に(selectively)」という用語は、ある化合物が少なくとも1以上のJAKに比べ、特定JAKにさらに高い阻害活性を示す場合をいう。本発明の化合物は、JAK2に対してJAK1を、選択的に少なくとも1倍以上、1.1倍、1.2倍、5倍、10倍、20倍、40倍、100倍、200倍、500倍、1,000倍以上または無限大(∞)に阻害することができる。前述の、JAK2に対してJAK1を選択的に「無限大」に阻害するということは、JAK2は、実質的に全く阻害せず、JAK1を阻害するということを意味する。
本発明の化合物は、JAK2に対してJAK1を選択的に阻害するので、JAK2の阻害によって発生しうる任意の副作用を軽減したり回避したりしながら、前記JAKと関連した疾病治療にも使用される。前記JAK2の阻害によって発生しうる副作用は、例えば、頭痛、吐き気、下痢、免疫力低下による感染、高脂血症、鼻咽頭炎、ALT(alanine transaminase)及びAST(aspartate transaminase)の増加、深刻な貧血症、好中球減少などを含むが、それらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、従来FDA許可JAK阻害剤であるトファシチニブに比べ、薬物半減期が顕著に長いので、薬物の投与間隔を拡大させることができる(試験例3参照)。従って、本発明の化合物を含む薬学組成物は、薬物の投与回数を減らすことができるので、患者の順応度を上昇させることができるという長所がある。
前記本発明の薬学組成物は、治療学的有効量の化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を含んでもよい。
前記薬学組成物において、「治療学的有効量」は、治療を必要とする個体に投与される場合、治療効果を示すに十分な量を意味する。
前記用語「治療」は、個体、例えば、ヒトを含んだ哺乳類において、疾患または医学的症状、例えば、JAKと関連した疾病の治療を意味し、それは、次を含む:(a)疾患または医学的症状の発生を予防、すなわち、患者の予防的治療;(b)疾患または医学的症状の緩和、すなわち、患者において、疾患または医学的症状の除去または回復引き起こし;(c)疾患または医学的症状の抑制、すなわち、個体において、疾患または医学的症状の進行を遅延させたり停止させること;または(d)個体において、疾患または医学的症状を軽減させること、を指す。
前記用語「有効量」は、当業者が適切に選択することができる。前記「有効量」は、0.01mgないし10,000mg、0.1mgないし1,000mg、1mgないし100mg、0.01mgないし1,000mg、0.01mgないし100mg、0.01mgないし10mg、または0.01mgないし1mgでもある。
本発明の薬学組成物において、前記化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体については、前述の通りである。
前記薬学組成物は、鼠、マウス、家畜、ヒトなどを含んだ各種哺乳動物に多様な経路によっても投与され、例えば、経口、直腸・静脈・筋肉・皮下・子宮内硬膜または脳血管内(intracerebroventricular)注射によっても投与される。それにより、前記薬学組成物は、当該技術分野に公知されている一般的な薬剤学的剤形に製剤化される。前記薬学組成物は、経口投与製剤、注射剤、坐剤、経皮投与製剤及び経鼻投与製剤を含むが、それらに限定されるものではない任意の剤形によっても製剤化されて投与されるが、望ましくは、液剤、懸濁液剤、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、乳剤、シロップ剤、エアゾールまたはエキス剤のような経口投与用剤形にも製剤化される。
前記それぞれの剤形に製剤化するとき、それぞれの剤形の製造に必要な薬剤学的に許容可能な添加剤を付加して製造することができる。代表的なものとして、経口投与用剤形に製剤化するとき、前記添加剤として、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、甘味剤、安定剤及び防腐剤のうち1種以上を選択して使用することができ、選択的には、香料、ビタミン類及び抗酸化剤のうち1種以上を選択して使用することができる。
前記添加剤は、薬剤学的に許容可能なものであるならば、いずれも可能であり、具体的には、希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、とうもろこし澱粉、大豆油、微晶質セルロース、ソルビトール、キシリトールまたはマンニトール、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウムまたはタルク、結合剤としては、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルセルロースが望ましい。また、崩壊剤としては、カルボキシメチルセルロースカルシウム、澱粉グリコール酸ナトリウム、ポラクリリンカリウムまたはクロスポビドン、甘味剤としては、白糖、果糖、ソルビトールまたはアスパルテーム、安定剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ベータ−シクロデキストリン、蜜蝋またはキサンタンガム、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸カリウムが望ましい。
また、前記成分以外にも、公知の添加剤として味覚を高めるために、梅実香・レモン香・パイナップル香・ハーブ香などの天然香料、天然果汁、クロロフィリン・フラボノイドなどの天然色素、果糖・蜂蜜・糖アルコール・砂糖のような甘味成分、またはクエン酸・クエン酸ナトリウムのような酸味剤を混合して使用することもできる。
前記製剤のうち、非経口投与のための製剤としては、滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥製剤及び坐剤などがある。非水性溶剤、懸濁剤の製造のためには、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどが使用される。該坐剤の基剤としては、ウィテップゾール(witepsol)、マクロゴール、ツイン61、カカオ油、ラウリン脂またはグリセロゼラチンなどが使用される。
本発明の薬学的組成物は、JAKに係る疾患を治療するための1以上の他の治療剤と共に組み合わされる。他の治療剤は、前記JAKに係わる疾患の種類によっても異なり、例えば、化学療法剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、抗癌剤、またはそれらの任意の組み合わせを含むが、それらに限定されるものではない。特に、多発性骨髄腫に対する治療剤との併用は、さらなる毒性問題なしに、JAK阻害剤の単独処方より、さらに治療反応を増大させることができる。多発性骨髄腫に対する治療において、併用治療のための薬剤の例は、メルファラン、メルファランとプレドニゾンとの複合剤、ドキソルビシン、デキサメタゾン、ベルケードなどがある。併用治療は、相乗効果を発生させることができる。その上、本発明化合物の処方は、多発性骨髄腫治療において、デキサメタゾンが示すような薬剤に対する抵抗問題を解決することができる。併用治療のための薬剤は、JAK阻害剤と、単回投与形態、または連続的な投与形態によって併用したり、あるいは同時または順次に、分離された投与形態として投与したりすることができる。
本発明のさらに他の一様相は、JAKと関連した疾病の治療における、前述のところで定義された化学式1,2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体の用途を提供する。
本発明のさらに他の一様相は、前記JAKと関連した疾病の治療に使用するための、前述のところで定義された化学式1,2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体の用途を提供する。
本発明のさらに他の一様相は、前述のところで定義された化学式1,2の化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体をJAKと接触させ、JAKの活性を阻害する段階を含むJAKの活性を阻害する方法を提供する。
前記方法において、前記接触は、インビトロまたはインビボで行われる。前記方法において、前記JAKは、細胞内に存在するものでもある。前記JAKは、JAK1、JAK2、JAK3またはTYK2でもある。
前記JAK活性の阻害は、JAK活性を低下させるものでもある。前記JAK活性の阻害は、他のJAKタイプに比べ、特定JAKタイプの活性をさらに高い程度に阻害させるものでもある。例えば、前記阻害は、JAK1と、JAK2、JAK3及びTYK2のうちJAK1の選択的阻害のものとを含む。
一具体例において、前記JAKの活性を阻害する方法は、JAK1の活性を、JAK2の活性に対して選択的に阻害する方法である。ここで、「選択的に」という用語は、ある化合物が少なくとも1以上のJAKアイソザイムに比べ、特定JAKによって高い阻害活性を示す場合をいう。本発明の化合物は、JAK2に対し、JAK1を選択的に、少なくとも1倍超過、1.1倍、1.2倍、5倍、10倍、20倍、40倍、100倍、200倍、500倍、1,000倍以上または無限大(∞)に阻害することができる。
本発明の他の様相は、治療学的に有効量の化学式1,2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を個体に投与する段階を含む、個体において疾病を治療する方法を提供する。
前記方法において、当業者は、投与時、投与経路を、患者の状態によって適切に選択することができる。前記投与は、経口投与、非経口投与または局所投与でもある。
前記方法において、治療学的有効量は、前述のように、個体の人種、民族、性別、年齢、体重、薬物感受性、具体的な疾病種類、疾病の症状程度、併用薬物などを含んだ多様な因子により、専門医師が適切に加減することができる。該治療学的有効量は、体外実験または動物モデル試験で得られた用量反応曲線から推定することができる。投与される組成物に存在する本発明化合物の比率及び濃度は、化学的特性、投与経路、治療的投与量などによって決定される。前記治療学的有効量は、個体に対して、1日当たり約1μg/kgないし約1g/kg、または1日当たり約0.1mg/kgないし約500mg/kgでもある。
前記疾病は、JAKと関連した疾病でもある。前記JAKと関連した疾病は、自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患、アレルギー疾患、皮膚疾患、IL−6経路と関連した疾病、免疫反応、異常増殖症、または癌を含む。それらについては、前述の通りである。また、本発明の治療学的に有効量の化学式1または2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体は、JAKに係わる疾患を治療するための1以上の他の治療剤と共に組み合わせされても投与される。他の治療剤については、前述の通りである。
本発明の化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体は、下記反応式1による製造方法によっても製造される:
(反応式1)
反応式1で、化学式3,4,5,6,7及び8で、LとLは、それぞれ脱離基を示し、PrとPrは、アミノ−保護基を示し、Xは、F、Cl、BrまたはIを示し、R及びRは、前記化学式1で定義された通りである。
前記方法は、(a)化学式3の化合物またはその塩を、R−Xの化合物と反応させ、化学式4の化合物を生成する段階、化学式4の化合物と6−ハロ−7−デアザプリンとを反応させ、化学式6の化合物を生成する段階、あるいは(b)化学式3の化合物またはその塩を、6−ハロ−7−デアザプリンと反応させ、化学式5の化合物を生成する段階、化学式5の化合物と、R−Xの化合物とを反応させ、化学式6の化合物を生成する段階;(c)化学式6の化合物のピロリジン環の窒素を脱保護させ、化学式7の化合物を生成する段階;(d)化学式7の化合物をR−Xと反応させ、化学式8の化合物を生成する段階;(e)化学式8の化合物を脱保護させ、化学式1の化合物を製造する段階;を含む化学式1の化合物を製造する方法を提供する。
前記方法で、(a)段階の「化学式3の化合物またはその塩を、R−Xの化合物と反応させ、化学式4の化合物を生成する段階」、及び「化学式5の化合物と、R−Xの化合物とを反応させ、化学式6の化合物を生成する段階」は、アルキル化(例えば、メチル化)、アルケニル化またはアルキニル化を含む。
前記方法で、(a)段階の「化学式4の化合物と6−ハロ−7−デアザプリンとを反応させ、化学式6の化合物を生成する段階」及び「化学式3の化合物またはその塩を、6−ハロ−7−デアザプリンと反応させ、化学式5の化合物を生成する段階」は、適切な溶媒下で加熱しながら、あるいは還流条件で遂行される。前記6−ハロ−7−デアザプリンは、商業的に購入することができる。前記ハロは、例えば、クロロでもある。
前記方法で、(c)「化学式6の化合物のピロリジン環の窒素を脱保護させ、化学式7の化合物を生成する段階」、及び(e)「化学式8の化合物を脱保護させ、化学式1の化合物を製造する段階」は、任意の公知脱保護方法によっても遂行される。
また、前記方法で、(d)「化学式7の化合物をR−Xと反応させ、化学式8の化合物を生成する段階」は、NによるXの置換によっても遂行される。
前記方法で、用語「脱離基(leaving group)」は、置換反応、例えば、親核性置換反応において、他の機能的基または原子によって交替される機能的基または原子を意味する。例えば、代表的な脱離基は、クロロ基、ブロモ基及びヨード基;スルホン酸エステル基、例えば、トシレート、ブロシレート及びノシレートなど、並びにアルキルオキシ基、例えば、アセトオキシ及びトリフルオロアセトオキシなどを含む。
用語「保護された(protected)」は、化合物の1以上の機能基が、保護基または遮断基を利用し、所望しない反応から保護されることを意味する。保護される機能基は、例えば、アミノ基のための代表的な保護基であるカルバメート(例えば、tert−ブトキシカルボニル)を含む。
用語「アミノー保護基」は、アミノ基において、所望しない反応を防止するのに適する保護基を意味する。代表的なアミノ−保護基は、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、トリチル(Tr)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、ホルミル、トリメチルシリル(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル(TBS)などを含む。
本発明の化学式2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体は、前記反応式1の製造方法において、化学式3のピロリジン構造の化合物を、ピペリジン構造の化合物に変更するような前記製造方法の適切な変更により、有機化学分野での一般的な技術者が適切に製造することができる。
前記方法において、本発明の化合物は、一般的な方法及び過程を利用したり、当業者が容易に入手することができる他の情報を利用し、容易に入手したりすることができる出発物質からも製造される。
前記本発明化合物の製造方法の詳細は、下記実施例を参照する。
化合物の塩及び水和物を含んだ溶媒和物を含む、本発明の化合物は、一般的に周知の有機合成技法を使用しても製造され、多数の可能な合成経路のうち一つによっても合成される。
本発明の化合物を合成するための反応は、有機合成分野の当業者が容易に選択することができる適切な溶媒でなされる。該適切な溶媒は、反応がなされるときの温度、すなわち、溶媒の氷結点から溶媒の沸点までの範囲の温度において、出発物質または反応物、中間体または反応結果物と大体のところ非反応性である。与えられた反応は、1つの溶媒または2以上の溶媒の混合物内で行われる。特定反応段階により、特定反応段階に適する溶媒が選択される。
本発明化合物の合成は、多様な化学作用基の保護及び脱保護を含んでもよい。該保護及び該脱保護の必要性と、適切な保護基の選択は、当該分野の当業者によって容易に決定されるであろう。
該反応は、当業界に公知された任意の適する方法によって追跡観察することができる。例えば、反応結果物の形成は、核磁気共鳴分光法(例えば、Hまたは13C)、赤外線分光法、分光光度測定法(例えば、紫外−可視)及び質量分析法などの分光学的方法や、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)及び薄層クロマトグラフィ(TLC)のようなクロマトグラフィを利用して追跡観察することができる。本発明の化合物は、文献で周知されている数多くの合成経路によっても合成される。
以下、本発明について、実施例を介してさらに詳細に説明する。しかし、それら実施例は、本発明について例示的に説明するためのものであり、本発明の範囲は、それら実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例において、取り立てて言及がなければ、試薬、出発物質及び溶媒は、商業的供給者(例えば、Aldrich、Fluka、Sigma、Acros、Daejung化金、TCIなど)から購入し、追加精製なしに使用した。合成過程で使用された精製は、Merck社のSilica gel 60(0.040〜0.063mm)を使用し、フラッシュカラムクロマトグラフィを介して進めた。
1.中間体製造例
下記実施例で製造された化合物は、一部下記中間体を使用して合成された。
(1.1)中間体1:tert−ブチル(R)−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)カルバーメート
500mL丸底フラスコに、5.000gの(3R)−(−)−1−ベンジル−3−アミノ−ピロリジン塩酸塩(Hangzhou Tacon Co., Ltd.)を入れ、117.5mLの蒸留水(deionized water)と117.5mLのアセトニトリルとを入れた。その後、5.924gの炭酸水素ナトリウム(NaHCO)を入れた。そして、6.218gの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を一晩激しく撹拌させた。反応混合物のうちから有機層を分離した。そして、水溶液層を、50mLのジクロロメタン(CHCl)で2回抽出した。集められた有機層を減圧蒸留した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、4.235gのtert−ブチル(R)−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)カルバーメートを65.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz、CDCl) δ 7.36−7.26(m,5H)、4.86(bs,1H)、4.18(bs,1H)、3.61(s,2H)、2.79(bs,1H)、2.65−2.61(m,1H)、2.54(d,J=8.0Hz,1H)、2.34−2.25(m,2H)、1.61−1.51(m,1H)、1.46(s,9H)
(1.2)中間体2:(R)−1−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミン
100mL丸底フラスコに、3.204gのtert−ブチル(R)−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)カルバーメートを入れ、58.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、2.639gの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を一晩還流させた。0℃に冷却させた。冷却させながら、2.7mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、2.7mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、8.1mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を、濾過剤であるセルライト545(Celite(登録商標) 545)(Daejung化金)層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl:NHOH=5:90:5)。その結果、2.174gの(R)−1−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミンを98.6%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 7.34−7.24(m,5H)、3.62(s,2H)、3.25−3.19(m,1H)、2.74(dd,J=9.4,6.8Hz,1H)、2.64(dt,J=8.6,6.0Hz,1H)、2.52(dt,J=8.4,6.0Hz,1H)、2.41−2.37(m,1H)、2.38(s,3H)、2.19−2.09(m,1H)、2.02(bs,1H)、1.63−1.56(m,1H)
(1.3)中間体3:(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
50mL丸底フラスコに、419.5mgの(R)−1−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミンを入れ、11.0mLの蒸溜水を入れた。その後、372.4mgの6−クロロ−7−デアザプリン(Acros)を入れた。反応混合物に609.4mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を、20.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、506.9mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを74.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.40(s,1H)、8.29(s,1H)、7.51−7.20(m,5H)、7.03(s,1H)、6.59(d,J=2.2Hz,1H)、5.66(s,1H)、3.65(dd,J=62.5,12.9Hz,2H)、3.42(s,3H)、2.98(dd,J=13.5,7.8Hz,1H)、2.83(dd,J=10.3,3.4Hz,1H)、2.69−2.53(m,1H)、2.44−2.21(m,2H)、1.96−1.83(m,1H)
(1.4)中間体4:(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
100mL丸底フラスコに、638.1mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、20.8mLのメタノールで溶解させた。その後、638.1mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)(Acros)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545(Celite(登録商標)545)層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、324.6mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを72.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 12.16(bs,1H)、8.33(s,1H)、7.09(d,J=3.5Hz,1H)、6.58(d,J=3.4Hz,1H)、5.62−5.42(m,1H)、3.42−3.32(m,3H)、3.29(dd,J=11.5、8.4Hz,1H)、3.24−3.12(m,1H)、3.10−3.01(m,1H)、2.98(dd,J=11.5,6.2Hz,1H)、2.66(bs,1H)、2.26−2.10(m,1H)、1.91(td,J=14.9,7.6Hz,1H)
実施例1.(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
10mL丸底フラスコに、103mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、4.70mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.505mLのシアノ酢酸エチル(ethyl cyanoacetate)を入れた。そして、反応混合物を、0.0360mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、101mgの(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを74.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 11.48(s,1H)、8.31(s,1H)、7.13(s,1H)、6.58(s,1H)、5.74(d,J=7.8Hz,1H)、3.87(s,2H)、3.79−3.57(m,2H)、3.48(s,2H)、3.34(d,J=14.9Hz,3H)、2.46−2.11(m,2H)
LRMS(ESI)(C1416O+H)285.2(計算値),285.2(実測値)。
実施例2.(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)プロパンニトリル
5mL丸底フラスコに、60.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0240mLの3−ブロモプロピオニトリル(3−bromopropionitrile)を入れた。そして、反応混合物を、0.0720mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を約5時間常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、55.3mgの(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)プロパンニトリルを74.7%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.65(s,1H)、8.30(s,1H)、7.05(d,J=3.6Hz,1H)、6.62(d,J=3.6Hz,1H)、5.75−5.73(m,1H)、3.44(s,3H)、3.11−3.06(m,1H)、2.98−2.95(m,1H)、2.87−2.83(m,1H)、2.78−2.72(m,1H)、2.67(dd,J=8.8,9.6Hz,1H)、2.60(t,J=6.8Hz,2H)、2.41−2.30(m,2H)、1.99−1.90(m,1H)
LRMS(ESI)(C1418+H)271.2(計算値)、271.1(実測値)
実施例3.(R)−N−(1−ブチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、80.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0420mLの1−ブロモブタンを入れた。そして、反応混合物を、0.0960mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。この混合物に、20滴のN,N−ジメチルホルムアミドを入れた。反応混合物を約5時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、90.0mgの(R)−N−(1−ブチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを83.3%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.05(s,1H)、8.29(s,1H)、7.09(d,J=3.6Hz,1H)、6.63(d,J=3.6Hz,1H)、5.69(s,1H)、3.50(d,J=4.4Hz,4H)、2.92−2.85(m,3H)、2.39(s,2H)、1.76(s,4H)、1.48−1.44(m,2H)、0.99(t,J=7.6Hz,3H)
LRMS(ESI)(C1523+H)274.2(計算値)、274.2(実測値)
実施例4.(R)−2−アジド−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オン
25mL丸底フラスコに、247mgの2−アジド酢酸を、8.00mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶かした。そして、503mgのジシクロヘキシルカルボジイミドと0.850mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンとを入れた。反応混合物を15分間撹拌した。他の25mL丸底フラスコに、265mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れた。2−アジド酢酸混合物を他の25mL丸底フラスコに入れた。この混合物を一晩還流させた。常温に冷却させた後、セライト545層を介してフィルタリングした。得られた分液を減圧濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、19.3mgの(R)−2−アジド−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オンを5.27%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.64(s,1H)、8.33(s,1H)、7.11−7.02(m,1H)、6.62−6.61(m,1H)、5.81−5.71(m,1H)、3.97−3.90(m,3H)、3.84−3.78(m,1H)、3.69−3.51(m,2H)、3.37−3.33(m,3H)、2.26−2.12(m,2H)
LRMS(ESI)(C1316O+H)301.2(計算値)、301.1(実測値)
実施例5.(R)−3−メチル−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0390mLのイソバレリルクロリド(isovaleryl chloride)を入れた。そして、反応混合物を0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、66.7mgの(R)−3−メチル−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オンを68.7%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.87(d,J=14.8Hz,1H)、8.35(d,J=4.4Hz,1H)、7.11−7.08(m,1H)、6.62−6.61(m,1H)、5.78−5.66(m,1H)、3.92−3.69(m,2H)、3.61−3.39(m,2H)、3.36(d,J=12.4Hz,3H)、2.33(m,5H)、1.03−0.99(m,6H)
LRMS(ESI)(C1623O+H)302.2(計算値)、302.2(実測値)
実施例6.イソブチル(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0420mLのクロロギ酸イソブチル(isobutyl chloroformate)を入れた。そして、反応混合物を0.0560mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、41.0mgのイソブチル(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを40.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.52(s,1H)、8.34(s,1H)、7.08(s,1H)、6.78(s,1H)、5.73−5.71(m,1H)、3.92(d,J=6.4Hz,2H)、3.78−3.68(m,2H)、3.55−3.39(m,2H)、3.34(s,3H)、2.22−2.12(m,2H)、1.97−1.96(m,1H)、0.97−0.95(m,6H)
LRMS(ESI)(C1623+H)318.2(計算値)、318.2(実測値)
実施例7.(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0350mLのイソシアン酸フェニルを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を約5時間常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、81.5mgの(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミドを75.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.61(s,1H)、8.35(s,1H)、7.45(d,J=7.6Hz,2H)、7.33(t,J=7.6Hz,2H)、7.12(m,1H)、7.05(t,J=8.0Hz,1H)、6.62(d,J=2.8Hz,1H)、6.25(s,1H)、5.83−5.72(m,1H)、3.90(q,J=8.4,10Hz,1H)、3.83−3.77(m,1H)、3.61−3.54(m,1H)、3.52−3.47(m,1H)、3.38(s,3H)、2.35−2.20(m,2H)
LRMS(ESI)(C1820O+H)337.2(計算値),337.2(実測値)
実施例8.(R)−N−メチル−N−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.0mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0250mLのメタンスルホニルクロリド(methanesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、40.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを42.1%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.63(s,1H)、8.36(s,1H)、7.10(s,1H)、6.62(s,1H)、5.85−5.77(m,1H)、3.80−3.69(m,1H)、3.66−3.61(m,1H)、3.44−3.30(m,5H)、2.93(s,3H)、2.36−2.17(m,2H)
LRMS(ESI)(C1217S+H)296.1(計算値),296.1(実測値)
実施例9.(R)−N−メチル−N−(1−((トリフルオロメチル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0340mLのトリフルオロメタンスルホニルクロリド(trifluoromethanesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、72.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−((トリフルオロメチル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを64.3%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.00(s,1H)、8.35(s,1H)、7.13−7.12(m,1H)、6.62−6.60(m,1H)、5.93−5.79(m,1H)、4.02−3.86(m,2H)、3.68−3.61(m,1H)、3.57(t,J=8.8Hz,1H)、3.38(s,3H)、2.39−2.23(m,2H)
LRMS(ESI)(C1214S+H)350.1(計算値)、350.1(実測値)
実施例10.(R)−N−(1−(エチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0310mLのエタンスルホニルクロリド(ethanesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、53.4mgの(R)−N−(1−(エチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを53.6%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.30(s,1H)、8.33(s,1H)、7.12(s,1H)、6.74(s,1H)、5.83−5.79(m,1H)、3.76−3.67(m,2H)、3.55−3.40(m,2H)、3.38(s,3H)、3.12−3.07(m,2H)、2.34−2.15(m,2H)、1.46(t,J=7.2Hz,3H)
LRMS(ESI)(C1319S+H)310.1(計算値)、310.1(実測値)
実施例11.(R)−N−メチル−N−(1−(プロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、60.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、0.600mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0320mLの1−プロパンスルホニルクロリド(1−propanesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0720mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(N,N−diisopropylethylamine)で処理した。反応混合物を5時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、49.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−(プロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを54.9%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.64(s,1H)、8.32(s,1H)、7.09−7.08(m,1H)、6.62−6.61(m,1H)、5.83−5.77(m,1H)、3.74−3.65(m,2H)、3.44−3.38(m,2H)、3.37(s,3H)、3.04−3.00(m,2H)、2.40−2.25(m,1H)、2.24−2.12(m,1H)、1.97−1.87(m,2H)、1.13(t,J=7.6Hz,3H)
LRMS(ESI)(C1421S+H)324.1(計算値),324.1(実測値)
実施例12.(R)−N−(1−(イソプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0360mLの2−プロパンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、36.0mgの(R)−N−(1−(イソプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを34.6%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 8.93(s,1H)、8.35(s,1H)、7.07−7.02(m,1H)、6.62−6.61(m,1H)、5.90−5.75(m,1H)、3.80−3.68(m,2H)、3.50−3.44(m,2H)、3.36(s,3H)、3.33−3.26(m,1H)、2.30−2.13(m,2H)、1.44(d,J=6.8Hz、6H)
LRMS(ESI)(C1421S+H)324.2(計算値),324.1(実測値)
実施例13.(R)−N−メチル−N−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、50.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、39.7mgの1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0370mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、17.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを22.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.32(s,1H)、8.27(s,1H)、7.54(dd,J=11.2,3.6Hz,2H)、7.06(d,J=1.6Hz,1H)、6.36(d,J=3.2Hz,1H)、5.71−5.63(m,1H)、3.81(s,3H)、3.78−3.67(m,2H)、3.50−3.42(m,2H)、3.34(s,3H)、2.22−2.09(m,2H)
LRMS(ESI)(C1519S+H)362.1(計算値)、362.1(実測値)
実施例14.(R)−N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0410mLのベンゼンスルホニルクロリド(benzenesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、101mgの(R)−N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを84.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.32(s,1H)、8.25(s,1H)、7.90(d,J=8.0Hz,2H)、7.69−7.54(m,3H)、7.02(s,1H)、6.48(s,1H)、5.65−5.58(m,1H)、3.69−3.65(m,1H)、3.59−3.35(m,2H)、3.29(s,3H)、3.15−3.04(m,1H)、2.32−2.02(m,2H)
LRMS(ESI)(C1719S+H)358.1(計算値)、358.1(実測値)
実施例15.(R)−N−(1−((2−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0450mLの2−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(2−fluorobenzenesulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、96.8mgの(R)−N−(1−((2−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを80.6%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.71(s,1H)、8.27(s,1H)、7.97−7.93(m,1H)、7.67−7.61(m,1H)、7.35−7.27(m,2H)、7.08−7.02(m,1H)、6.58(dd,J=3.6,2.0Hz,1H)、5.76−5.68(m,1H)、3.80−3.75(m,1H)、3.64(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.45(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.40−3.36(m,1H)、3.33(s,3H)、2.28−2.16(m,2H)
LRMS(ESI) (C1718FNS+H)376.1(計算値)、376.1(実測値)
実施例16.(R)−N−(1−((3−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0450mLの3−フルオロベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、101mgの(R)−N−(1−((3−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを84.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.54(s,1H)、8.25(s,1H)、7.69(d,J=8.0Hz,1H)、7.62−7.57(m,2H)、7.38(dt,J=8.4,2.4Hz,1H)、7.07(t,J=2.8Hz,1H)、6.57(d,J=1.6Hz,1H)、5.67−5.59(m,1H)、3.72−3.67(m,1H)、3.47(t,J=10.4Hz,1H)、3.39(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.18−3.11(m,1H)、2.25−2.10(m,2H)
LRMS(ESI)(C1718FNS+H)376.1(計算値)、376.1(実測値)
実施例17.(R)−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl2)で溶かした。この溶液に、66.2mgの4−フルオロベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、93.5mgの(R)−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを77.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.35(s,1H)、8.26(s,1H)、7.91(dd,J=9.2,5.2Hz,2H)、7.31−7.25(m,2H)、7.09(d,J=2.8Hz,1H)、6.55(d,J=3.2Hz,1H)、5.67−5.59(m,1H)、3.70−3.65(m,1H)、3.45(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.37(dd,J=10.8,6.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.15−3.08(m,1H)、2.25−2.06(m,2H)
LRMS(ESI)(C1718FNS+H)376.1(計算値)、376.1(実測値)
実施例18.(R)−2−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、68.6mgの2−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、68.8mgの(R)−2−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを56.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.70(s,1H)、8.27(s,1H)、8.14(d,J=7.6Hz,1H)、7.94(d,J=7.6Hz,1H)、7.82−7.73(m,2H)、7.08(t,J=3.2Hz,1H)、6.60(dd,J=3.2,1.6Hz,1H)、5.82−5.74(m,1H)、3.87−3.82(m,1H)、3.68(t,J=10.0Hz,1H)、3.52−3.41(s,2H)、3.35(s,3H)、2.33−2.23(m,2H)
LRMS(ESI)(C1818S+H)383.1(計算値),383.1(実測値)
実施例19.(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、68.6mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、88.6mgの(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを72.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.04(s,1H)、8.25(s,1H)、8.18(s,1H)、8.11(d,J=8.0Hz,1H)、7.95(d,J=7.6Hz,1H)、7.75(t,J=8.0Hz,1H)、7.10(t,J=3.2Hz,1H)、6.57(t,J=1.6Hz,1H)、5.62(t,J=7.6Hz,1H)、3.75−3.70(m,1H)、3.51(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.40(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.33(s,3H)、3.20−3.13(m,1H)、2.27−2.14(m,2H)
LRMS(ESI)(C1818S+H)383.1(計算値),383.1(実測値)
実施例20.(R)−4−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、68.6mgの4−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、80.5mgの(R)−4−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを65.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.72(s,1H)、8.25(s,1H)、8.00(d,J=8.0Hz,2H)、7.90(d,J=8.4Hz,2H)、7.09(dd,J=3.6,2.4Hz,1H)、6.56(dd,J=3.6,2.0Hz,1H)、5.66−5.58(m,1H)、3.74−3.68(m,1H)、3.50(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.40(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.31(s,3H)、3.20−3.14(m,1H)、2.26−2.09(m,2H)
LRMS(ESI)(C1818S+H)383.1(計算値),383.1(実測値)
実施例21.(R)−N−メチル−N−(1−((2−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、75.4mgの2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、101mgの(R)−N−メチル−N−(1−((2−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを78.1%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.83(s,1H)、8.30(s,1H)、8.08(d,J=8.4Hz,1H)、7.78−7.66(m,3H)、7.09(s,1H)、6.60(s,1H)、5.82−5.74(m,1H)、3.82−3.74(m,2H)、3.53−3.45(m,2H)、3.35(s,3H)、2.33−2.18(m,2H)
LRMS(ESI)(C1718S+H)403.1(計算値),403.1(実測値)
実施例22.(R)−N−メチル−N−(1−((3−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、75.4mgの3−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、104mgの(R)−N−メチル−N−(1−((3−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを81.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.51(s,1H)、8.73(t,J=1.6Hz,1H)、8.52(dd,J=8.0,1.6Hz,1H)、8.24(s,1H)、8.22(d,J=8.0Hz,1H)、7.83(t,J=8.0Hz,1H)、7.10(dd,J=3.6,2.0Hz,1H)、6.56(dd,J=3.2,1.6Hz,1H)、5.67−5.61(m,1H)、3.78−3.73(m,1H)、3.54(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.43(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.33(s,3H)、3.23−3.17(m,1H)、2.27−2.14(m,2H)
LRMS(ESI)(C1718S+H)403.1(計算値)、403.1(実測値)
実施例23.(R)−N−メチル−N−(1−((4−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、75.4mgの4−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、95.3mgの(R)−N−メチル−N−(1−((4−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを74.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.10(s,1H)、8.44(d,J=8.4Hz,2H)、8.25(s,1H)、8.08(d,J=8.4Hz,2H)、7.09(s,1H)、6.55(t,J=1.6Hz,1H)、5.65−5.57(m,1H)、3.76−3.70(m,1H)、3.53(t,J=10.0Hz,1H)、3.41(dd,J=10.0,6.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.23−3.17(m,1H)、2.27−2.11(m,2H)
LRMS(ESI)(C1718S+H)403.1(計算値),403.0(実測値)
実施例24.(R)−N−メチル−N−(1−(m−トリルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、2.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0470mLの3−トルエンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、101mgの(R)−N−メチル−N−(1−(m−トリルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを84.9%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.33(s,1H)、8.24(s,1H)、7.69(s,2H)、7.47(s,2H)、7.06(s,1H)、6.55(s,1H)、5.63−5.58(m,1H)、3.69−3.65(m,1H)、3.48−3.35(m,2H)、3.30(s,3H)、3.13−3.06(m,1H)、2.48(s,3H)、2.19−2.02(m,2H)
LRMS(ESI)(C1821S+H)372.2(計算値),372.1(実測値)
実施例25.(R)−N−メチル−N−(1−トシルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、64.8mgのp−トルエンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、87.4mgの(R)−N−メチル−N−(1−トシルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを73.5%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.94(s,1H)、8.25(s,1H)、7.77(d,J=8.0Hz,2H)、7.39(d,J=8.4Hz,2H)、7.07(t,J=2.8Hz,1H)、6.55(d,J=2.0Hz,1H)、5.66−5.58(m,1H)、3.68−3.63(m,1H)、3.43−3.34(m,2H)、3.31(s,3H)、3.11−3.05(m,1H)、2.49(s,3H)、2.22−2.02(m,2H)
LRMS(ESI)(C1821S+H)372.2(計算値)、372.1(実測値)
実施例26.(R)−N−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、70.3mgの4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、107mgの(R)−N−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを86.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.82(s,1H)、8.26(s,1H)、7.83(d,J=8.8Hz,2H)、7.06(d,J=8.4Hz,3H)、6.55(s,1H)、5.66−5.58(m,1H)、3.93(s,3H)、3.67−3.62(m,1H)、3.42−3.34(m,2H)、3.31(s,3H)、3.11−3.04(m,1H)、2.23−2.04(m,2H)
LRMS(ESI)(C1821S+H)388.1(計算値)、388.1(実測値)
実施例27.(R)−N−メチル−N−(1−((4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl2)で溶かした。この溶液に、83.2mgの4−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、99.2mgの(R)−N−メチル−N−(1−((4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを72.9%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.24(s,1H)、8.25(s,1H)、8.02(d,J=8.0Hz,2H)、7.87(d,J=8.0Hz,2H)、7.09(dd,J=3.6,2.4Hz,1H)、6.55(dd,J=3.6,2.4Hz,1H)、5.66−5.58(m,1H)、3.74−3.68(m,1H)、3.49(dd,J=10.4,8.4Hz,1H)、3.40(dd,J=10.4,6.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.19−3.12(m,1H)、2.26−2.08(m,2H)
LRMS(ESI)(C1818S+H)426.1(計算値)、426.1(実測値)
実施例28.(R)−N−メチル−N−(1−(ナフタレン−2−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、2.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、73.0mgの2−ナフタレンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、112mgの(R)−N−メチル−N−(1−(ナフタレン−2−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを84.7%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl3) δ 9.51(s,1H)、8.45(s,1H)、8.19(s,1H)、8.04−7.97(m,3H)、7.90(dd,J=8.4,1.6Hz,1H)、7.73−7.53(m,2H)、7.00−6.99(m,1H)、6.49−6.48(m,1H)、5.59−5.50(m,1H)、3.74−3.71(m,1H)、3.53−3.49(m,1H)、3.44−3.40(m,1H)、3.28(s,3H)、3.22−3.11(m,1H)、2.21−2.11(m,2H)
LRMS(ESI)(C2121S+H)408.2(計算値)、408.1(実測値)
実施例29.(R)−N−メチル−N−(1−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0450mLのピペリジン−1−スルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、91.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを77.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.57(s,1H)、8.34(s,1H)、7.02(s,1H)、6.61(s,1H)、5.87−5.81(m,1H)、3.65−3.59(m,2H)、3.40−3.33(m,5H)、3.31−3.27(m,4H)、2.33−2.10(m,2H)、1.69−1.58(m,6H)
LRMS(ESI)(C1624S+H)365.2(計算値)、365.2(実測値)
実施例30.(R)−N−メチル−N−(1−(モルホリノスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
50mL丸底フラスコに、10.0mLのジクロロメタン(CHCl)を入れて氷低温槽で冷却させた。0.300mLの塩化スルフリル(SOCl)を入れた。氷低温槽で冷却しながら、3.0mLのジクロロメタン(CHCl)に、213mgのモルホリンを溶かした溶液を徐々に入れた。反応混合物を、520mgのトリエチルアミンで処理した。2時間撹拌した。反応物を20.0mLのクロロホルムに溶かし、20.0mLの氷水で洗浄した。クロロホルム層を分離し、硫酸マグネシウム(MgSO)で乾燥させてフィルタリングした。フィルタリングされた溶液を減圧蒸溜した。その結果、160mgのモルホリン−4−スルホニルクロリドを23.3%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0390mLのモルホリン−4−スルホニルクロリド(morpholine−4−sulfonyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0590mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、47.0mgの(R)−N−メチル−N−(1−(モルホリノスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを40.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.06(s,1H)、8.39(s,1H)、7.11−7.10(m,1H)、6.62−6.61(m,1H)、5.84−5.76(m,1H)、3.78−3.77(m,4H)、3.70−3.64(m,2H)、3.45−3.29(m,9H)、2.36−2.17(m,2H)
LRMS(ESI)(C1522S+H)367.2(計算値)、367.1(実測値)
実施例31.(S)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、720mgのtert−ブチル(S)−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)カルバメートを入れ、11.5mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、623mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を4時間還流させた。0℃で冷却させた。冷却させながら1.16mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.16mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、3.80mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl:NHOH=5:90:5)。その結果、440mgの(S)−1−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミンを89.9%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、440mgの(S)−1−ベンジル−N−メチルピロリジン−3−アミンを入れ、9.00mLの蒸溜水を入れた。その後、373mgの6−クロロ−7−デアザプリン(6−chloro−7−deazapurine)を入れた。反応混合物に、639mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を36時間還流させた。36時間後、常温に冷却させた。反応混合物を、40.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、544mgの(S)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを76.6%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、534mgの(S)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、5.00mLのメタノールで溶解させた。その後、534mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、250mgの(S)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを66.1%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、150mgの(S)−N−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、2.25mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.0730mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物を、0.0520mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、140mgの(S)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを71.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.39(s,1H)、8.33(s,1H)、7.12(d,J=2.6Hz,1H)、6.60(s,1H)、5.89−5.56(m,1H)、3.96−3.72(m,2H)、3.69−3.49(m,2H)、3.46(t,J=5.4Hz,2H)、3.35(d,J=14.9Hz,3H)、2.40−2.13(m,2H)
LRMS(ESI)(C1416O+H)285.2(計算値)、285.1(実測値)
実施例32.(R)−3−((3−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
25mL丸底フラスコに、300mgの(3R)−(+)−1−ベンジル−3−アミノ−ピロリジンを入れ、6.00mLの蒸溜水を入れた。その後、274mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に470mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後常温に冷却させた。反応混合物を10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、292mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを58.5%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、294mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、4.00mLのメタノールで溶解させた。その後、280mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、191mgの(R)−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを94.8%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、60.0mgの(R)−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、59.6mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0770mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、42.0mgの(R)−3−((3−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを38.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,DMSO) δ 11.51(s,1H)、8.18(s,1H)、8.08(s,1H)、8.03(d,J=8.0Hz,1H)、7.98(d,J=7.6Hz,1H)、7.65(t,J=8.0Hz,1H)、7.18(d,J=5.6Hz,1H)、7.06(s,1H)、6.40(d,J=1.2Hz,1H)、4.43−4.39(m,1H)、3.53−3.47(m,2H)、3.39−3.26(m,2H)、2.14−2.05(m,1H)、1.96−1.88(m,1H)
LRMS(ESI)(C1716S+H)369.1(計算値)、369.1(実測値)
実施例33.(R)−3−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
50mL丸底フラスコに、2.00gの(R)−1−ベンジルピロリジン−3−アミンを入れ、14.7mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、1.07mLの無水酢酸を入れて一晩常温で撹拌した。精製過程なしに分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、2.12gの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)アセトアミドを85.0%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、2.11gの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)アセトアミドを入れ、47.6mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、1.61gの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を一晩還流させた。0℃で冷却させた。冷却させながら、2.00mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.50mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、3.80mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、1.85gの(R)−1−ベンジル−N−エチルピロリジン−3−アミンを94.0%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、1.85gの(R)−1−ベンジル−N−エチルピロリジン−3−アミンを入れ、46.0mLの蒸溜水を入れた。その後、1.46gの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に1.56gの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を18時間還流させた。18時間後、常温に冷却させた。反応混合物を10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。その結果、296mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−エチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを10.0%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、296mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−エチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、9.20mLのメタノールで溶解させた。その後、330mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、189mgの(R)−N−エチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを88.8%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、117mgの(R)−N−エチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、2.10mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0610mLのクロロアセチルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.223mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、96.0mgの(R)−2−クロロ−1−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オンを61.0%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、96.0mgの(R)−2−クロロ−1−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オンを入れ、2.00mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶かした。この溶液に、40.4mgの青酸カリウムを入れた。そして、反応混合物を1時間30〜40℃で撹拌した。減圧濃縮後、残留物に、10.0mLの蒸溜水と10.0mLのジクロロメタン(CHCl)とを入れて5分間撹拌した。有機層を分離して減圧濃縮させた後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、50.9mgの(R)−3−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを55.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.47(s,1H)、8.34(s,1H)、7.15(d,J=4.0Hz,1H)、6.53(d,J=3.2Hz,1H)、5.55−5.53(m,1H)、4.05−3.90(m,2H)、3.83−3.63(m,2H)、3.55−3.44(m,3H)、2.42−2.27(m,3H)、1.42(q,J=6.8Hz,3H)
LRMS(ESI)(C1518O+H)299.2(計算値)、299.1(実測値)
実施例34.(R)−3−((3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、67.0mgの(R)−N−エチル−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.45mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、60.5mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0500mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、84.3mgの(R)−3−((3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを73.3%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.34(s,1H)、8.20(s,1H)、8.12(d,J=10.0Hz,2H)、7.94(d,J=7.6Hz,1H)、7.11(d,J=3.6Hz,1H)、6.45(d,J=3.6Hz,1H)、5.32−5.24(m,1H)、3.81−3.63(m,4H)、3.38−3.27(m,2H)、3.27−2.19(m,3H)、1.37(t,J=7.2Hz,3H)
LRMS(ESI)(C1920S+H)397.1(計算値)、397.1(実測値)
実施例35.(R)−3−(3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、2.00gの(R)−1−ベンジルピロリジン−3−アミンを入れ、54.0mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.890mLのシクロプロパンカルボニルクロリドを入れて1時間常温で撹拌した。精製過程なしに分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、3.02gの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを定量的な収率で得た。
100mL丸底フラスコに、2.77gの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミドを入れ、57.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、1.90gの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を一晩還流させた。0℃で冷却させた。冷却させながら、10.0mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、2.00mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、10.0mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、1.68gの(R)−1−ベンジル−N−(シクロプロピルメチル)ピロリジン−3−アミンを64.0%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、1.68gの(R)−1−ベンジル−N−(シクロプロピルメチル)ピロリジン−3−アミンを入れ、40.0mLの蒸溜水を入れた。その後、1.17gの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に、1.26gの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を18時間還流させた。18時間後、常温に冷却させた。反応混合物を40.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。その結果、313mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを12.4%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、310mgの(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N−(シクロプロピルメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、8.90mLのメタノールで溶解させた。その後、310mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、162mgの(R)−N−(シクロプロピルメチル)−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを70.7%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、100mgの(R)−N−(シクロプロピルメチル)−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.60mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0470mLのクロロアセチルクロリド(chloroacetyl chloride)を入れた。そして、反応混合物を、0.0170mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミン(N,N−diisopropylethylamine)で処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、72.6mgの(R)−2−クロロ−1−(3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オンを56.0%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、72.0mgの(R)−2−クロロ−1−(3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オンを入れ、1.50mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶かした。この溶液に、28.7mgの青酸カリウムを入れた。そして、反応混合物を1時間30〜40℃で撹拌した。減圧濃縮後、残留物に、10.0mLの蒸溜水と10.0mLのジクロロメタン(CHCl)とを入れて5分間撹拌した。有機層を分離して減圧濃縮させた後、残留物をカラムクロマトグラフィで精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、38.4mgの(R)−3−(3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを54.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.15(s,1H)、8.35(s,1H)、7.15(t,J=3.6Hz,1H)、6.71(dd,J=5.6,3.6Hz,1H)、5.37−5.30(m,1H)、4.05−3.94(m,2H)、3.69−3.53(m,4H)、3.48(d,J=14.4Hz,2H)、2.50−2.30(m,2H)、1.23−1.16(m,1H)、0.73(t,J=6.8Hz,2H)、0.30(t,J=4.8Hz,2H)
LRMS(ESI)(C1720O+H)325.2(計算値)、 325.2(実測値)
実施例36.(R)−3−((3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、62.0mgの(R)−N−(シクロプロピルメチル)−N−(ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.20mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、50.4mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0420mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィで精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、62.2mgの(R)−3−((3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを61.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.08(s,1H)、8.20(s,1H)、8.12(d,J=8.0Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.94(d,J=7.6Hz,1H)、7.75(t,J=7.6Hz,1H)、7.11(d,J=4.0Hz,1H)、6.64(d,J=3.6Hz,1H)、5.10−5.06(m,1H)、3.72−3.61(m,4H)、3.52−3.48(m,1H)、3.34−3.28(m,1H)、2.31−2.25(m,2H)、1.17−1.10(m,1H)、0.71−0.67(m,2H)、0.38−0.35(m,2H)
LRMS(ESI)(C2122S+H)423.2(計算値)、 423.1(実測値)
実施例37.3−(4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、2.00gの4−アミノ−1−ベンジルピペリジンを入れ、20.0mLの蒸溜水と、20.0mLの飽和された炭酸水素ナトリウム(NaHCO)とを入れた。そして、2.41gの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を4時間激しく撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、水溶液層を、20.0mLの酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を、15.0mLの蒸溜水と、5.00mLの飽和塩水(brine)とで洗浄した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、3.04gのtert−ブチル(1−ベンジルピペリジン−4−イル)カルバメートを99.7%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、3.04gのtert−ブチル(1−ベンジルピペリジン−4−イル)カルバメートを入れ、45.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、2.50gの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を4時間還流させた。4時間後、常温に冷却させた。冷却させながら、4.50mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、4.50mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、13.5mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、2.22gの1−ベンジル−N−メチルピペリジン−4−アミンを定量的な収率で得た。
50mL丸底フラスコに、1.00gの1−ベンジル−N−メチルピペリジン−4−アミンを入れ、20.0mLの蒸溜水を入れた。その後、790mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に1.35gの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、607mgのN−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを38.7%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、350mgのN−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、7.00mLのメタノールと1.00mLのジクロロメタン(CHCl)とで溶解させた。その後、350mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、220mgのN−メチル−N−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを87.7%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、150mgのN−メチル−N−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.690mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物を、0.0485mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、6.20mgの3−(4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを3.20%の収率で得た。
H NMR(400MHz,DMSO) δ 12.65(s,1H)、8.38(s,1H)、7.43(s,1H)、6.90(d,J=1.6Hz,1H)、4.75(s,1H)、4.52(d,J=12.8Hz,1H)、4.08(s,2H)、3.81(d,J=13.6Hz,1H)、3.27−3.20(m,3H)、2.82−2.75(m,1H)、2.03−1.91(m,1H)、1.77(s,2H)、1.23−1.18(m,2H)
LRMS(ESI)(C1518O+H)299.2(計算値)、299.1(実測値)
実施例38.N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
5mL丸底フラスコに、70.0mgのN−メチル−N−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、2.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0400mLのベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0780mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、50.0mgのN−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを45.5%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.97(s,1H)、8.20(s,1H)、7.81(d,J=7.2Hz,2H)、7.66(t,J=7.2Hz,1H)、7.59(t,J=7.2Hz,2H)、7.03(d,J=3.6Hz,1H)、6.55(d,J=7.2Hz,1H)、4.91−4.85(m,1H)、3.99(d,J=12Hz,2H)、3.26(s,3H)、2.50−5.45(m,2H)、2.04−1.82(m,4H)
LRMS(ESI)(C1821S+H)372.2(計算値)、372.1(実測値)
実施例39.3−((4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、70.0mgのN−メチル−N−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、61.0mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0790mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、23.1mgの3−((4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを19.6%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 8.22(s,1H)、8.10(t,J=1.2Hz,1H)、8.05−8.02(m,1H)、7.95−7.92(m,1H)、7.76(t,J=8.0Hz,1H)、7.11(d,J=3.6Hz,1H)、6.62(d,J=3.6Hz,1H)、5.00−4.97(m,1H)、4.05−4.02(m,3H)、3.34(s,2H)、2.58−2.50(m,3H)、2.08−1.97(m,2H)、1.93(d,J=12.0Hz,2H)
LRMS(ESI)(C1920S+H)397.1(計算値),397.1(実測値)
実施例40.(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、500mgの(R)−3−アミノ−1−ベンジルピペリジンを入れ、5.00mLの蒸溜水と、5.00mLの飽和された炭酸水素ナトリウム(NaHCO)とを入れた。そして、602mgの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を4時間激しく撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、水溶液層を20.0mLの酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を、10.0mLの蒸溜水と、15.0mLの飽和塩水(brine)とで洗浄した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、730mgのtert−ブチル(R)−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)カルバメートを95.7%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、730mgのtert−ブチル(R)−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)カルバメートを入れ、12.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、601mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を入れた。反応混合物を4時間還流させた。4時間後、常温に冷却させた。冷却させながら、1.5mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.5mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れた。さらに5分間撹拌後、2.0mLの蒸溜水を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、580mgの(R)−1−ベンジル−N−メチルピペリジン−3−アミンを定量的な収率で得た。
100mL丸底フラスコに、580mgの(R)−1−ベンジル−N−メチルピペリジン−3−アミンを入れ、12.0mLの蒸溜水を入れた。その後、458mgの6−クロロ−7−デアザプリン)を入れた。反応混合物に、785mgの炭酸カリウム(K2CO3)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、440mgの(R)−N−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを48.2%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、438mgの(R)−N−(1−ベンジルピペリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、5.00mLのメタノールで溶解させた。その後、400mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、310mgの(R)−N−メチル−N−(ピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを98.4%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、90.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.70mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.414mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物を、0.0291mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、42.0mgの(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを36.2%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.41(d,J=84Hz,1H)、8.32(s,1H)、7.13−7.12(m,1H)、6.62−6.59(m,1H)、4.79−4.72(m,1H)、4.67(d,J=11.2Hz,1H)、3.91−3.55(m,3H)、3.38(s,2H)、3.27(s,1H)、3.12(q,J=11.2,13.2Hz,1H)、2.65−2.58(m,1H)、2.11−2.08(m,1H)、2.02−1.69(m,3H)
LRMS(ESI)(C1518O+H)299.2(計算値)、299.1(実測値)
実施例41.(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
5mL丸底フラスコに、70.0mgの(R)−N−メチル−N−(ピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、64.0mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0790mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムクロマトグラフィで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、70.0mgの(R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを59.3%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.81(s,1H)、8.36(s,1H)、8.15(t,J=1.2Hz,1H)、8.10−8.08(m,1H)、7.93−7.91(m,1H)、7.74(t,J=8.0Hz,1H)、7.11(q,J=2.4,3.6Hz,1H)、6.60(q,J=1.6,3.6Hz,1H)、4.95−4.90(m,1H)、4.06(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、3.94(d,J=12Hz,1H)、3.24(s,3H)、2.52(t,J=11.2Hz,1H)、2.46−2.40(m,1H)、2.00−1.94(m,1H)、1.93−1.91(m,1H)、1.84−1.73(m,1H)、1.71−1.67(m,1H)
LRMS(ESI)(C1920S+H)397.1(計算値)、397.1(実測値)
実施例42.3−(((3R,4R)−4−メチル−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
25mL丸底フラスコに、500mgの(3R,4R)−1−ベンジル−N,4−ジメチルピペリジン−3−アミンジ塩酸塩を入れ、5.00mLの蒸溜水を入れた。その後、277mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に1.08gの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、282mgのN−((3R,4R)−1−ベンジル−4−メチルピペリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを48.9%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、282mgのN−((3R,4R)−1−ベンジル−4−メチルピペリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、3.00mLのメタノールで溶解させた。その後、280mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、200mgのN−メチル−N−((3R,4R)−4−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを97.1%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、70.0mgのN−メチル−N−((3R,4R)−4−メチルピペリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、57.0mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0750mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、85.9mgの3−(((3R,4R)−4−メチル−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを73.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.40(s,1H)、8.27(s,1H)、8.09−8.08(m,1H)、8.03−8.01(m,1H)、7.95−7.92(m,1H)、7.64(t,J=3.6Hz,1H)、7.13(d,J=3.6Hz,1H)、6.66(d,J=3.6Hz,1H)、5.49(d,J=4.8Hz,1H)、3.79(dd,J=4.4,12.4Hz,1H)、3.68(s,3H)、3.10(dd,J=4.4,12.4Hz,1H)、2.83−2.77(m,1H)、2.20−2.11(m,1H)、1.92−1.86(m,3H)、0.98(d,J=6.8Hz,3H)
LRMS(ESI)(C2022S+H)411.2(計算値)、411.1(実測値)
実施例43.(R)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、6gのアセト酢酸エチルを入れ、60mLのトルエンで溶かした。この溶液に、4.78mLのベンジルアルコールを入れた。そして、反応混合物を1.21gのトリフェニルホスフィンで処理した。その後、12時間還流させた。還流を終えた後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物をカラムで精製した(EtOAc:n−ヘキサン=1:20)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、6.69gのベンジル3−オキソブタノエートを75.1%の収率で得た。
250mL丸底フラスコに、6.69gの3−オキソブタノエートを入れ、67.0mLのテトラヒドロフランで溶解させた。その後、3.48gの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を常温で1時間撹拌させた。1時間後、6.48mLのヨードメタンを0℃で入れた。反応混合物を常温で12時間撹拌させた。撹拌を終えた後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。その後、100mLの酢酸エチル(EtOAc)と、100mLの飽和塩水(brine)と、50mLの塩化アンモニウム(NHCl)とを入れて抽出した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:n−ヘキサン=1:8)。その結果、6.91gのベンジル−2,2−ジメチル−3−オキソブタノエートを90.1%の収率で得た。
250mL丸底フラスコに、9.69gの2,2−ジメチル−3−オキソブタノエートを入れ、195mLのベンゼンを入れた。その後、4.90mLのエチレングリコールを入れる。反応混合物に、0.41gのp−トルエンスルホン酸一水和物を入れた。この混合物を、24時間ディーン・スタークトラップを使用して、120℃で還流させた。還流を終えた後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。その後、100mLの酢酸エチル(EtOAc)と、200mLの飽和塩水(brine)と、100mLの炭酸水素ナトリウム(NaHCO)飽和水溶液とを入れて抽出した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:n−ヘキサン=1:10)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、9.47gのベンジル2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパノエートを81.6%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、9.47gのベンジル−2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパノエートを入れ、95.0mLのメタノールで溶かした。この溶液に、9.47gの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、5.94gの2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン酸を95.2%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、5.94gの2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロパン酸を入れ、53mLのジクロロメタン(CHCl)を入れた。その後、9.51mLのトリエチルアミンを−20℃で入れた。反応混合物に、3.59mLのクロロギ酸エチルを入れ、−20℃で40分間撹拌した。その後、−20℃で、4.78mLの(R)−(+)−1−フェニルエチルアミンを徐々に滴加した。反応混合物を常温で12時間撹拌した。その後、50mLの水を入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:n−ヘキサン=1:8)。その結果、1.89gの(R)−2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−(1−フェニルエチル)プロパンアミドを20.0%の収率で得た。
100mL丸底フラスコに、1.89gの(R)−2−メチル−2−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−N−(1−フェニルエチル)プロパンアミドを入れ、18.0mLのジエチルエーテルと、8.00mLの1,4−ジオキサンとで溶解させた。その後、30.0mLの1,4−ジオキサンに、0.590mLの臭素を溶解させた混合物を0℃で徐々に滴加する。反応混合物を12時間常温で撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去した。その後、18.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、18.0mLの飽和塩水(brine)と、18.0mLのチオ硫酸ナトリウム(Na)飽和溶液を入れて抽出した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:n−ヘキサン=1:10)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、2.29gの(R)−2−(2−(ブロモメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−N−(1−フェニルエチル)プロパンアミドを94.2%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、2.29gの(R)−2−(2−(ブロモメチル)−1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−N−(1−フェニルエチル)プロパンアミドを入れ、22.0mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶解させた。その後、0.440gの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を、0℃で3時間撹拌した。反応混合物に、200mLの酢酸エチル(EtOAc)と、500mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:CHCl=1:100)。その結果、1.07gの(R)−9,9−ジメチル−7−(1−フェニルエチル)−1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナン−8−オンを60.5%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、1.07gの(R)−9,9−ジメチル−7−(1−フェニルエチル)−1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナン−8−オンを入れ、11.0mLのアセトンを入れた。その後、4.67mLの1N塩酸溶液(1N HCl)を常温で入れた。反応混合物を60℃で12時間還流させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物に、50.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、50.0mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、0.840gの(R)−3,3−ジメチル−1−(1−フェニルエチル)ピロリジン−2,4−ジオンを93.2%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、0.840gの(R)−3,3−ジメチル−1−(1−フェニルエチル)ピロリジン−2,4−ジオンを入れ、9.00mLのエタノールを入れた。その後、395mgの塩酸ヒドロキシルアミン、0.782mLのトリエチルアミンを入れた。反応混合物を常温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:CHCl=1:3)。その結果、730mgの(R)−4−(ヒドロキシイミノ)−3,3−ジメチル−1−(1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オンを94.1%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、730mgの(R)−4−(ヒドロキシイミノ)−3,3−ジメチル−1−(1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オンを入れ、36.5mLのメタノールを入れた。その後、1.56mLラネーニッケル(Raney−nickel)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を12時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、264mgの(R)−4−アミノ−3,3−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オンを38.4%の収率で得たし、300mgの(S)−4−アミノ−3,3−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オンを43.7%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、264mgの(R)−4−アミノ−3,3−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オンを入れ、13.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、189mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を0℃で徐々に滴加した。反応混合物を12時間還流させた。12時間後、0℃で冷却させた。冷却させながら、1.15mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後1.15mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れて反応を終了させた。反応混合物を、濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。そして、反応混合物に10.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、10.0mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、240mgの(R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを96.8%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、240mgの(R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを入れ、2.40mLのテトラヒドロフランと、2.40mLの炭酸水素ナトリウム(NaHCO)飽和水溶液とを入れた。その後、252mgの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を一晩激しく撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物に5.00mLの酢酸エチル(EtOAc)と、5.00mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、335mgのtert−ブチル((R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを95.7%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、335mgのtert−ブチル((R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを入れ、5.03mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、252mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を0℃で徐々に滴加した。反応混合物を12時間還流させた。12時間後、0℃で冷却させた。冷却させながら、1.00mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.00mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れて反応を終了させた。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、238mgの(R)−N,4,4−トリメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを97.9%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、238mgの(R)−N,4,4−トリメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを入れ、4.80mLの蒸溜水を入れた。その後、165mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に284mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を、10.0mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、106mgのN−((R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを30.7%の収率で得た。
10mL丸底フラスコに、106mgのN−((R)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.06mLのメタノールで溶解させた。その後、106mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。その結果、58.2mgの(R)−N−(4,4−ジメチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを79.1%の収率で得た。
10mL丸底フラスコに、57.0mgの(R)−N−(4,4−ジメチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.14mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.247mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物に0.0174mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、41.4mgの(R)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを57.1%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.58(s,1H)、8.25(s,1H)、7.07(q,J=3.6,5.6Hz,1H)、6.61(q,J=2.0,3.6Hz,1H)、5.76−5.63(m,1H)、4.08−3.97(m,1H)、3.87−3.76(m,1H)、3.57−3.52(m,1H)、3.47(d,J=7.2Hz,2H)、3.41−3.35(m,1H)、3.34(d,J=11.6Hz,3H)、1.27(s,3H)、1.04(s,3H)
LRMS(ESI)(C1620O+H)313.1(計算値)、313.2(実測値)
実施例44.(S)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
50mL丸底フラスコに、300mgの(S)−4−アミノ−3,3−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−オン(実施例43の合成時に得られた中間体)を入れ、15.0mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、215mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を0℃で徐々に滴加した。反応混合物を12時間還流させた。12時間後、0℃で冷却させた。冷却させながら、1.50mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.50mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れて反応を終了させた。反応混合物を、濾過剤である層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。そして、反応混合物に、10.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、10.0mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、254mgの(S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを90.4%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、250mgの(S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを入れ、2.50mLのテトラヒドロフランと、2.50mLの炭酸水素ナトリウム(NaHCO)飽和水溶液とを入れた。その後、262mgの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を一晩激しく撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物に、3.00mLの酢酸エチル(EtOAc)と、6.00mLの飽和塩水(brine)とを入れて抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、354mgのtert−ブチル((S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを96.7%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、354mgのtert−ブチル((S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを入れ、5.30mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、265mgの水素化リチウムアルミニウム(LiAlH)を0℃で徐々に滴加した。反応混合物を12時間還流させた。12時間後、0℃で冷却させた。冷却させながら、1.00mLの蒸溜水を徐々に入れた。5分間撹拌後、1.00mLの15%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を入れて反応を終了させた。反応混合物を、濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。濾過された溶液を減圧濃縮した。その結果、247mgの(S)−N,4,4−トリメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを96.1%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、247mgの(S)−N,4,4−トリメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−アミンを入れ、4.94mLの蒸溜水を入れた。その後、171mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に293mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を24時間還流させた。24時間後、常温に冷却させた。反応混合物を5mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、97.0mgのN−((S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを26.2%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、96.8mgのN−((S)−4,4−ジメチル−1−((R)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.00mLのメタノールで溶解させた。その後、96.8mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を一晩激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。その結果、63.0mgの(S)−N−(4,4−ジメチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを92.6%の収率で得た。
10mL丸底フラスコに、63.0mgの(S)−N−(4,4−ジメチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを入れ、1.26mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.237mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物に0.0192mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧蒸溜し、真空下で濃縮させた。その結果、26.3mgの(S)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを32.8%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.45(s,1H)、8.26(s,1H)、7.07(q,J=3.2,5.6Hz,1H)、6.61(q,J=2.0,3.6Hz,1H)、5.76−5.63(m,1H)、4.08−3.97(m,1H)、3.89−3.75(m,1H)、3.59−3.52(m,1H)、3.47(d,J=7.6Hz,2H)、3.43−3.35(m,1H)、3.34(d,J=11.6Hz,3H)、1.28(s,3H)、1.04(s,3H)
LRMS(ESI)(C1620O+H)313.1(計算値)、313.1(実測値)
実施例45.3−(4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、2.00gの4−ヒドロキシピペリジンを入れ、20.0mLのジクロロメタン(CHCl)と、20.0mLの飽和された炭酸水素ナトリウム(NaHCO)とを入れた。そして、4.32gの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を15時間激しく撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮した。そして、水溶液層を、20.0mLの酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を、10.0mLの蒸溜水と、15.0mLの飽和塩水(brine)とで洗浄した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、3.871gのtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを97.2%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、300mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れ、3.75mLのN,N−ジメチルホルムアミドを入れた。その後、86.0mgの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を常温で15分間還流させた。15分後0.403mLの2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドを入れて30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物を、4.50mLの酢酸エチル(EtOAc)と、4.50mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸マグネシウム(MgSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、534mgの4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを96.6%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、408mgのtert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、5.60mLのジメチルスルホキシド(DMSO)を入れた。その後、61.4mgの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を常温で1.5時間還流させた。1.5時間後4.60mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解された574mgの4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを徐々に滴加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。2時間後、常温に冷却した。そして、反応混合物を、10.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、10.0mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:ヘキサン=1:5)。その結果、457mgのtert−ブチル4−((7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを66.6%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、452mgのtert−ブチル4−((7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、5.00mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、20.4mLの1.0Mフッ化テトラブチルアンモニウム−テトラヒドロフラン溶液を入れた。反応混合物を常温で5時間還流させた。5時間後、常温に冷却した。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物を、100mLの酢酸エチル(EtOAc)と、100mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(EtOAc:ヘキサン=1:6)。その結果、310mgのtert−ブチル4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを95.7%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、310mgのtert−ブチル4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、6.00mLの1,4−ジオキサンを入れた。その後、10.0mLの4N塩酸(HCl)を入れた。反応混合物を常温で2時間撹拌させた。そして、反応混合物を、20.0mLの酢酸エチル(EtOAc)を入れ、10%アンモニア水で塩基化させた。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、230mgの4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを定量的な収率で得た。
25mL丸底フラスコに、177mgの4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、3.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0480mLのクロロアセチルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.211mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(EtOAc:ヘキサン=1:6)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、56.0mgの1−(4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−クロロエタン−1−オンを23.5%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、55.6mgの1−(4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−2−クロロエタン−1−オンを入れ、1.00mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶かした。この溶液に、24.3mgの青酸カリウムを入れて30〜40℃で一晩撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(EtOAc:ヘキサン=1:1)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、35.4mgの3−(4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを49.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 12.03(s,1H)、8.34(s,1H)、7.35(t,J=3.2Hz,1H)、6.47(q,J=2.0,3.6Hz,1H)、5.58−5.43(m,1H)、4.08(s,2H)、3.90−3.86(m,1H)、3.63−3.59(m,1H)、3.47−3.32(m,2H)、2.09−2.00(m,2H)、1.82−1.77(m,1H)、1.69−1.61(m,1H)
LRMS(ESI)(C1415+H)286.1(計算値)、286.1(実測値)
実施例46.3−((4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
25mL丸底フラスコに、50.0mgの4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、46.0mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0600mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を一晩常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物をカラムで精製した(EtOAc:ヘキサン=1:1)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、27.7mgの3−((4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを31.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 12.02(s,1H)、8.29(s,1H)、8.26−8.21(m,2H)、8.11−8.08(m,1H)、7.89(t,J=8.0Hz,1H)、7.32(q,J=2.4,2.8Hz,1H)、6.30(q,J=2.0,3.2Hz,1H)、5.32−5.27(m,1H)、3.38−3.50(m,2H)、3.01−2.95(m,2H)、2.11−2.07(m,2H)、1.85−1.77(m,2H)
LRMS(ESI)(C1817S+H)384.1(計算値)、384.1(実測値)
実施例47.3−(3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル
100mL丸底フラスコに、1.05gの3−ピペリジンメタノールを入れ、19.0mLのテトラヒドロフランと、19.0mLの飽和された炭酸水素ナトリウム(NaHCO)とを入れた。そして、1.19gの二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を入れた。反応混合物を48時間撹拌させた。そして、24時間還流した。反応混合物に、2.53mLのトリエチルアミンを入れて1時間常温で撹拌した。そして、水溶液層を、20.0mLの酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。有機層を、10.0mLの蒸溜水と、15.0mLの飽和塩水(brine)とで洗浄した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。その結果、964mgのtert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを49.0%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、307mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れ、4.00mLのN,N−ジメチルホルムアミドを入れた。その後、132mgの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を常温で20分間撹拌させた。20分後0.370mLの2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドを入れて常温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物を、5.00mLの酢酸エチル(EtOAc)と、5.00mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸マグネシウム(MgSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、252mgの4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを45.0%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、192mgのtert−ブチル3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、2.50mLのジメチルスルホキシド(DMSO)を入れた。その後、53.4mgの水素化ナトリウム(60wt%)を0℃で入れた。反応混合物を常温で1.5時間撹拌させた。1.5時間後、2.00mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解された252mgの4−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを徐々に滴加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。2時間後、常温に冷却した。そして、反応混合物を、10.0mLの酢酸エチル(EtOAc)と、10.0mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。その結果、282mgのtert−ブチル3−(((7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを71.0%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、280mgのtert−ブチル3−(((7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、3.00mLのテトラヒドロフランを入れた。その後、2時間にわたり、6.20mLの1.0Mフッ化テトラブチルアンモニウム−テトラヒドロフラン溶液を入れた。反応混合物を常温で24時間撹拌させた。24時間後、反応混合物を減圧濃縮した。そして、反応混合物を、100mLの酢酸エチル(EtOAc)と、100mLの蒸溜水とで抽出した。有機層に、硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。その結果、120mgのtert−ブチル3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを58.0%の収率で得た。
50mL丸底フラスコに、203mgのtert−ブチル3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを入れ、2.00mLの1,4−ジオキサンを入れた。その後、4.00mLの4N塩酸(HCl)を入れた。反応混合物を常温で2時間撹拌させた。2時間後、反応混合物を減圧蒸溜した。そして、10.0mLの酢酸エチル(EtOAc)を入れ、10.0mLの10%アンモニア水を入れて塩基化させた(pH=10)。有機層に硫酸ナトリウム(NaSO)を入れてフィルタリングした。濾過された溶液を減圧蒸溜した。その結果、141mgの4−(ピペリジン−3−イルメトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを61%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、140mgの4−(ピペリジン−3−イルメトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、2.50mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、0.0710mLのクロロアセチルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.250mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、54.9mgの1−(3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−クロロエタン−1−オンを30.0%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、54.9mgの1−(3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−クロロエタン−1−オンを入れ、1.10mLのN,N−ジメチルホルムアミドで溶かした。この溶液に、22.4mgの青酸カリウムを入れた。そして、反応混合物を、1時間30〜40℃で撹拌した。減圧濃縮後、残留物に、5.00mLの蒸溜水と、5.00mLのジクロロメタン(CHCl)とを入れて5分間撹拌した。有機層を分離して減圧濃縮させた後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、34.4mgの3−(3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリルを64.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,DMSO) δ 12.03(s,1H)、8.34(s,1H)、7.36(s,1H)、6.54−6.46(m,1H)、4.43−4.39(m,1H)、4.35−4.26(m,2H)、4.06−4.02(m,2H)、3.07−3.01(m,1H)、2.76−2.67(m,2H)、1.98−1.91(m,1H)、1.90−1.84(m,1H)、1.74−1.66(m,1H)、1.45−1.37(m,2H)
LRMS(ESI)(C1517+H)300.2(計算値)、300.1(実測値)
実施例48.3−((3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル
25mL丸底フラスコに、32.4mgの4−(ピペリジン−3−イルメトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.00mLのジクロロメタン(CHCl)で溶かした。この溶液に、30.2mgの3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを入れた。そして、反応混合物を、0.0250mLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンで処理した。反応混合物を1時間常温で撹拌した。減圧濃縮後、残留物を、カラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=0:100→1:80→1:50)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、30.1mgの3−((3−(((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルを54.0%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.45(s,1H)、8.53(s,1H)、8.08(s,1H)、8.00(d,J=8.0Hz,1H)、7.89(d,J=7.6Hz,1H)、7.70(t,J=8.0Hz,1H)、7.30(d,J=3.6Hz,1H)、6.70(d,J=3.2Hz,1H)、4.57(dd,J=10.8,5.2Hz,1H)、4.45(dd,J=10.8,8.0Hz,1H)、3.92−3.84(m,1H)、3.65(d,J=11.6Hz,1H)、2.60−2.55(m,1H)、2.45(t,J=10.8Hz,1H)、2.42−2.34(m,2H)、1.90−1.87(m,2H)、1.79−1.74(m,1H)
LRMS(ESI)(C1919S+H)398.1(計算値)、398.1(実測値)
実施例49.3−((4aR,7aR)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル
25mL丸底フラスコに、100mgの(R,R)−6−ベンジル−オクタヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピリジン二塩酸塩を入れ、2.00mLの蒸溜水を入れた。その後、55.8mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に191mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を36時間還流させた。36時間後、常温に冷却させた。反応混合物を、3.00mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、93.6mgの4−((4aR,7aR)−6−ベンジル−オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを81.4%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、93.6mgの4−((4aR,7aR)−6−ベンジル−オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.00mLのメタノールで溶解させた。その後、40.0mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、60.1mgの4−((4aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを88.4%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、60.1mgの4−((4aR,7aR)−オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.50mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.237mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物を、0.0169mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、24時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、50.0mgの3−((4aR,7aR)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリルを63.3%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.04(s,1H)、8.36(d,J=2.8Hz,1H)、7.15−7.12(m,1H)、6.58−6.54(m,1H)、5.65−5.51(m,1H)、4.65−4.57(m,1H)、4.01−3.49(m,4H)、3.46(d,J=3.6Hz,2H)、3.41−3.20(m,1H)、2.53−2.39(m,1H)、2.01−1.94(m,2H)、1.80−1.69(m,1H)、1.54−1.42(m,1H)
LRMS(ESI)(C1618O+H)311.2(計算値)、311.1(実測値)
実施例50.3−((4aS,7aS)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル
25mL丸底フラスコに、100mgの(S,S)−6−ベンジル−オクタヒドロ−ピロロ[3,4−b]ピリジン二塩酸塩を入れ、2.00mLの蒸溜水を入れた。その後、55.8mgの6−クロロ−7−デアザプリンを入れた。反応混合物に191mgの炭酸カリウム(KCO)を入れた。この混合物を36時間還流させた。36時間後、常温に冷却させた。反応混合物を、3.00mLのジクロロメタン(CHCl)で3回抽出した。集められた有機層を減圧濃縮した。得られた残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製した(MeOH:CHCl=2:98)。その結果、114mgの4−((4aS,7aS)−6−ベンジルオクタヒドロ−1−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを99.1%の収率で得た。
25mL丸底フラスコに、114mgの4−((4aS,7S)−6−ベンジルオクタヒドロ−1−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.50mLのメタノールで溶解させた。その後、20.0mgの10w/w%パラジウム/炭素(Pd/C)を入れ、水素入り風船を反応フラスコの上に装着した。反応混合物を24時間激しく撹拌した。反応混合物を濾過剤であるセライト545層を介してフィルタリングした。フィルタリングした溶液を減圧濃縮した。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、370mgの4−((4aS,7aS)−オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを66.0%の収率で得た。
5mL丸底フラスコに、70.0mgの4−((4aS,7aS)−オクタヒドロピロロ[3,4−b]ピリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを入れ、1.50mLのn−ブタノールで溶かした。この溶液に、0.240mLのシアノ酢酸エチルを入れた。そして、反応混合物を、0.0170mLの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)で処理した。その後、12時間80℃に加熱した。反応終了後、反応液を減圧蒸溜して溶媒を除去した。残留物をカラムで精製した(MeOH:CHCl=2:98)。得られた分液を減圧濃縮し、真空下で濃縮させた。その結果、36.0mgの3−((4aS,7aS)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリルを56.4%の収率で得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 10.28(s,1H)、8.37(d,J=2.8Hz,1H)、7.18−7.13(m,1H)、6.58−6.54(m,1H)、5.66−5.54(m,1H)、4.65−4.54(m,1H)、4.01−3.49(m,4H)、3.46(d,J=12.4Hz,2H)、3.45−3.38(m,1H)、2.52−2.39(m,1H)、2.03−1.95(m,2H)、1.78−1.71(m,1H)、1.54−1.42(m,1H)
LRMS(ESI)(C1618O+H)311.2(計算値),found 311.1(実測値)
実施例51.(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル塩酸塩(実施例1の塩酸塩製造)
50mL丸底フラスコに、750mgの(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル(実施例1)を入れ、48.0mLの無水テトラヒドロフランを入れた。この混合物を、透明な溶液になるまで還流させた。この溶液に、2.77mLのジエチルエーテルに溶けた1M塩酸溶液(HCl)(Aldrich)を徐々に滴加した。5分間還流させながら撹拌した。5分後、常温に冷却させた後、1時間撹拌した。反応混合物をフィルタリングした後、得られた固体を真空下で乾燥させた。その結果、596mgの(R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル塩酸塩を70.7%の収率で得た。
前記実施例1ないし36の各化合物を整理すれば、次の通りである。
試験例1:JAK阻害効果
1.試験管的リン酸化酵素阻害実験法
(1)リン酸化酵素希釈
リン酸化酵素(kinase)は、ヒト由来のJAK1,JAK2,JAK3及びTYK2(Millipore、ドイツ)を使用し、以下に明示された各酵素別に適する緩衝液に希釈した後、反応試薬と混合した。
(1.1)JAK1希釈緩衝液の組成
蒸溜水に、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)と、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)とをそれぞれ20mM及び0.2mMになるように溶解させ、100mL基準100μL β−メルカプトエタノール、10μL Brij−35(登録商標)及び5mLグリセロールを添加し、JAK1希釈緩衝液を製造した。
(1.2)JAK2,JAK3及びTYK2希釈緩衝液の組成
蒸溜水に、3−モルホリノプロパン−1−スルホン酸(MOPS)とEDTAとをそれぞれ20mM及び1mMになるように溶解させ、100mL基準100μL β−メルカプトエタノール、10μL Brij−35、5mLグリセロール及び100mg BSAを添加し、JAK2,JAK3及びTYK2希釈緩衝液を製造した。
(2)化合物準備及び実験遂行方法
全ての化合物は、100% DMSO溶液に50μM濃度で溶解させる。かように作った溶液を、96ウェルプレートの各ウェルで反応試薬と反応させるが、最終濃度は、1μMになるようにした。各リン酸化酵素別の詳細実験法は、下記の通りである。
(2.1)JAK1
25μLの反応溶液が含む物質の最終濃度は、下記表3の通りである。
γ−33P−ATPは、非放射能標識されたATP(non−radiolabelled ATP)「(Sigma社、Cat.no.A−7699)から製造されたものを使用した。常温で40分間反応させた後、3(v/v)%リン酸溶液5μLを添加して反応を停止させた。反応が終わった後、溶液10μLを、GF/P30 filtermat(PerkinElmer、1450−523)に滴下し、5分間75mMリン酸溶液で3回洗浄した。メタノール乾燥を行い、シンチレーションを測定した。メタノール乾燥とは、水性溶液内にメタノールを添加し、共沸(azeotrope)効果を利用して乾燥させることを示す。
(2.2)JAK2
25μLの反応溶液が含む物質の最終濃度は、下記表4の通りである。
γ−33P−ATPは、非放射能標識されたATP(Sigma社、Cat.no.A−7699)から製造されたものを使用した。常温で40分間反応させた後、3(v/v)%リン酸溶液5μLを添加して反応を停止させた。反応が終わった後、溶液10μLをGF/P30 フィルターマット(PerkinElmer,1450−523)に滴下し、5分間75mMリン酸溶液で3回洗浄した。メタノール乾燥を行い、シンチレーションを測定した。
(2.3)JAK3
25μLの反応溶液が含む物質の最終濃度は、下記表5の通りである。
γ−33P−ATPは、非放射能標識されたATP(Sigma社、Cat.no.A−7699)から製造されたものを使用した。常温で40分間反応させた後、3(v/v)%リン酸溶液5μLを添加して反応を停止させた。反応が終わった後、溶液10μLをGF/P30filtermat(PerkinElmer、1450−523)に点滴し、5分間75mMリン酸溶液で3回洗浄した。メタノール乾燥を行い、シンチレーションを測定した。
(2.4)TYK2
25μLの反応溶液が含む物質の最終濃度は、下記表6の通りである。
γ−33P−ATPは、非放射能標識されたATP(Sigma社、Cat.no.A−7699)から製造されたものを使用した。常温で40分間反応させた後、3(v/v)%リン酸溶液5μLを添加して反応を停止させた。反応が終わった後、溶液10μLをGF/P30 filtermat(PerkinElmer,1450−523)に点滴し、5分間75mMリン酸溶液で3回洗浄した。メタノール乾燥を行い、シンチレーションを測定した。
(2.5)IC50値の測定
実施例1ないし48のうち一部化合物(例:実施例1及び38)については、濃度を異にし、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2に対する阻害効果を、前述の方法によって測定し、IC50値を測定した。試験化合物のIC50値は、Cheng−Prusoff法(Biochem. Pharmacol., 1973, 22 (23), 3099−3108)を使用し、化合物の各%阻害値から計算した。
(3)試験結果
表7及び表8は、実施例1ないし48で合成された化合物が、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2のリン酸化活性を阻害する程度を、前記方法によって測定した結果を示す。表5及び表6において、実施例番号は、当該実施例で合成された化合物を示し、JAK1,JAK2,JAK3及びTYK2カラムの数値は、当該実施例で合成された化合物1μM濃度において、それら酵素のリン酸化活性に対する阻害レベルを百分率で表示したものである。表7及び表8において、負数値は、実質的に阻害効果がないということを示す。
前記阻害レベルは、前記化合物を含んでいない陰性対照群実験で得られたリン酸化活性対比において、当該実験群で測定されたリン酸化活性の低下した百分率を示す。
%阻害=(試験物質非処理群のシンチレーション測定値−試験物質処理群のシンチレーション測定値)/(試験物質非処理群のシンチレーション測定値)x100
対照群として、トファシチニブクエン酸塩(Hangzhou Tacon社)1μMを使用したときの、JAK1、JAK2、JAK3、及びTYK2に対する阻害比率は、それぞれ99%、98%、99%及び100%であった。
下記表9は、実施例1及び38の化合物のJAK1、JAK2、JAK3及びTYK2に対するIC50値を測定した結果を示したものである。
試験例2:クロトン油誘発炎症モデルに対する抗炎症試験
(1)動物
ICRマウス(6週齢、オス)を、日本SLCを介して入手し、12時間昼/夜周期(07:00〜19:00)を守って照明を調整し、温度は、22℃を維持し、飼料と飲み水とを自由に摂取できるようにした。飼料制限は、実験物質投与2時間前に実施した。
(2)クロトン油誘発炎症(耳浮腫(croton oil−induced ear edema))誘発法
浮腫誘発物質であるクロトン油(croton oil,Sigma−Aldrich,Cat.#C6719)が、0.2(v/v)%になるようにアセトン(Sigma−Aldrich,Cat.#650501)に希釈した。各群別実験動物個体体重による実験物質の投与量でもって、経口投与30分後クロトン油を処理した。該処理は、クロトン油20μlを、実験動物右側耳の内側と外側とに等しく塗布した。
(3)実験計画
化合物の抗炎症効能確認のために、クロトン油誘発炎症誘発マウス動物モデルに対する試験を実施した。該マウスは、ランダムに各群当たり10匹に分離した。試験薬物の抗炎症効能確認のために、(2)での言及のように、陰性対照群及び全薬物は、クロトン油処理30分前に1回経口投与した。投与のために使用した添加剤は、蒸溜水に、0.45(v/v)%カルボキシメチルセルロース(Sigma−Aldrich、Cat.#C5678、蒸溜水に0.5(v/v)%に製造後に使用)と、10(v/v)%エタノールとが含まれた水溶液を使用した。陰性対照群は、前記添加剤のみを、体重100g当たり溶液1mL基準で投与し、陽性対照群は、前記添加剤にインドメタシン100mg/10mL含有溶液を、体重100g当たり溶液1mL基準で投与し、体重1kg当たり100mg用量になるようにした。各試験薬物は、100mg/10mL濃度で準備し、それをそれぞれ体重100g当たり溶液1mL基準で投与し、体重1kg当たり100mgになるようにした。該インドメタシンは、NSAID(non−steroidal anti−inflammatory drug)系薬物であり、各種炎症、痛症に対する効能、及び解熱効能を示し、COX(cyclooxygenase)酵素阻害を介して抗炎症効能を示す。
(4)炎症(耳浮腫)モデル試験の評価
炎症発生程度は、実験動物耳の厚み測定を介して確認した。該厚みはデジタル外径測定器(Digimatic micrometer,ミツトヨ社、日本、Cat.#MDC−25SB)を使用した。クロトン油処理4時間後、測定を実施した。クロトン油を処理した右側耳と、アセトンだけ処理した左側耳との厚みを測定し、左側耳厚み対比で増加した量を%に換算した結果を図1及び図2に示した。
試験例3:薬物動力学的試験(pharmacokinetic test)
実施例1の化合物の塩酸塩を、ラットに対して、経口及び静脈に投与し、投与後24時間まで採血し、薬物動態プロファイル分析を行った。実施例49(実施例1の塩酸塩)を使用し、トファシチニブクエン酸塩(EMAが承認したもの)を比較薬物として使用した。
投与用量は、20mg/kgであり、単回経口及び静脈に投与し、採血時間当り3匹から頚静脈から採血し、投与後、0,0.25(15分),0.5(30分),1,2,4,6,12,24時間でそれぞれ採血を実施し、薬物濃度を測定した。その結果、得られた薬物動力学的プロファイルを下記表10に示した。
前記試験結果によれば、薬物半減期が長いほど、投与間隔が長くなるので、本発明による化合物は、従来のトファシチニブに比べ、投与間隔を顕著に広げることができ、薬物の服薬順応度を上昇させることができるという長所がある。
以上本発明について、その望ましい実施例を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるであろう。従って、前述のところで開示された実施例は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならない。

Claims (12)

  1. 化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体であり、

    前記化学式1で、
    は、水素、C−Cアルキルまたはシクロプロピルメチルであり、
    は、2−シアノアセチル、2−シアノエチル、ブチル、2−アジドアセチル、3−メチルブタノイル、イソブトキシカルボニル、アニリノカルボニル、メチルスルホニル、(トリフルオロメチル)スルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル、フェニルスルホニル、(2−フルオロフェニル)スルホニル、(3−フルオロフェニル)スルホニル、(4−フルオロフェニル)スルホニル、(2−シアノフェニル)スルホニル、(3−シアノフェニル)スルホニル、(4−シアノフェニル)スルホニル、(2−ニトロフェニル)スルホニル、(3−ニトロフェニル)スルホニル、(4−ニトロフェニル)スルホニル、m−トリルスルホニル、トシル、(4−メトキシフェニル)スルホニル、((4−トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル、ナフタレン−2−イルスルホニル、ピペリジン−1−イルスルホニル、モルホリノスルホニルである。
  2. 前記化学式1の化合物は、
    (R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    (R)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)プロパンニトリル、
    (R)−N−(1−ブチルピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−2−アジド−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オン、
    (R)−3−メチル−1−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン、
    イソブチル(R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−カルボキシレート、
    (R)−3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルピロリジン−1−カルボキサミド、
    (R)−N−メチル−N−(1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−((トリフルオロメチル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−(エチルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(プロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−(イソプロピルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(フェニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−((2−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−((3−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−2−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル、
    (R)−3−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル、
    (R)−4−((3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル、
    (R)−N−メチル−N−(1−((2−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−((3−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−((4−ニトロフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(m−トリルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−トシルピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−(1−((4−メトキシフェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−((4−(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(ナフタレン−2−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (R)−N−メチル−N−(1−(モルホリノスルホニル)ピロリジン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、
    (S)−3−(3−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミ
    ノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    (R)−3−((3−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル、
    (R)−3−(3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    (R)−3−((3−(エチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリル、
    (R)−3−((3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、または
    (R)−3−((3−((シクロプロピルメチル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)ベンゾニトリルであることを特徴とする請求項1に記載の化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体。
  3. 化学式2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体であり、

    前記化学式2で、
    Xは、窒素または酸素であり、
    −−−は、前記Xが窒素である場合、単一結合であり、前記Xが酸素である場合、存在せず、
    は、メチルであり、
    1−(2−シアノアセチル)−3,3−ジメチルピロリジン−4−イルあり、
    またはR及びRが、Xと共に、6−(2−シアノアセチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ−[3,4−b]ピリジン−1−イルを形成する。
  4. 前記化学式2の化合物は、
    (R)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    (S)−3−(3,3−ジメチル−4−(メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ピロリジン−1−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    3−((4aR,7aR)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリル、または
    3−((4aS,7aS)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル)−3−オキソプロパンニトリルであることを特徴とする請求項3に記載の化学式2の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体。
  5. 請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体を含むヤヌスキナーゼ(JAK)と関連した疾病治療用薬学的組成物。
  6. 前記疾病は、自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患または癌であることを特徴とする請求項5に記載の薬学的組成物。
  7. 前記自己免疫疾患は、皮膚疾患、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、小児関節炎、1型糖尿病、狼瘡、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病または自己免疫甲状腺疾患であり、前記免疫機能障害は、同種移植拒否、移植片対宿主病、同種移植拒否反応または移植片対宿主反応であり、前記ウイルス性疾患は、エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV1、水痘、帯状疱疹ウイルス(VZV)またはヒトパピローマウイルス(HPV)疾患であり、前記癌は、前立腺癌、リンパ腫、白血病または多発性骨髄腫であることを特徴とする請求項6に記載の薬学的組成物。
  8. ヒトを除く哺乳動物において、請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩、その溶媒和物またはその立体異性体をヤヌスキナーゼ(JAK)と接触させる段階を含む、JAK活性を阻害する方法。
  9. JAK1の活性をJAK2の活性に対して選択的に阻害することを特徴とする請求項8に記載のJAK活性を阻害する方法。
  10. 請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の化合物、または薬剤学的に許容可能なその塩または溶媒和物または立体異性体を治療学的に有効な量で個体に投与する段階を含む、ヒトを除く個体においてヤヌスキナーゼ(JAK)と関連した疾病を治療する方法。
  11. 前記疾病は、自己免疫疾患、免疫機能障害、ウイルス性疾患または癌であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記自己免疫疾患は、皮膚疾患、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、小児関節炎、1型糖尿病、狼瘡、乾癬、炎症性腸疾患、クローン病または自己免疫甲状腺疾患であり、前記免疫機能障害は、同種移植拒否、移植片対宿主病、同種移植拒否反応または移植片対宿主反応であり、前記ウイルス性疾患は、エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV1、水痘、帯状疱疹ウイルス(VZV)またはヒトパピローマウイルス(HPV)疾患であり、前記癌は、前立腺癌、リンパ腫、白血病または多発性骨髄腫であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
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