JP6604181B2 - 粘着剤層付面ファスナーおよびそれが用いられたトイレ設備 - Google Patents
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Description
基布の表面に多数の係合素子が存在している面ファスナーの裏面にゴム系粘着剤層とアクリル系粘着剤層がこの順序で積層されてなる粘着剤層付面ファスナーであるトイレ設備である。
また好ましくは、ゴム系粘着剤層の厚みが150〜350μmで、アクリル系粘着剤層の厚みが400〜1000μmである上記の粘着剤層付面ファスナーである。
さらに裏面にバックコート層なしに粘着剤層が直接存在していることから、粘着剤層を含む面ファスナーの厚さを薄くすることができ、これにより被着物と化粧カバー等との間に隙間が生じることが少ない。さらに洗浄剤に触れても構成繊維がポリエステル系の繊維であることから、劣化することが少ない。
同様に床面や便座に雄型または雌型の粘着剤層付面ファスナーを取り付け、その係合相手となる面ファスナー、好ましくは粘着剤層付面ファスナーをマットレスや便座カバーに取り付ける。あるいは同様にトイレ配管やトイレタンクさらにはトイレの壁面に一方の面ファスナーをそして化粧カバーの裏面にもう一方の面ファスナーを取り付け、そして、両方の面ファスナーを係合させることにより、それぞれの部位に化粧カバーが取り付けられる。
面ファスナーの基布を構成する地経糸および地緯糸、フック状係合素子用モノフィラメント、ループ状係合素子用マルチフィラメントとして次の糸を用意した。
[地経糸]
・融点260℃のポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント糸
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:167dtexで30本
[地緯糸(芯鞘型複合繊維からなるマルチフィラメント系熱融着糸)]
・芯成分:ポリエチレンテレフタレート(融点:260℃)
・鞘成分:イソフタル酸25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
(軟化点:190℃)
・芯鞘比率(重量比): 70:30
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:99dtexで24本
・ポリエチレンテレフタレート繊維(融点:260℃)
・繊度:390dtex(直径:0.19mm)
[ループ状係合素子用マルチフィラメント]
・ポリエチレンテレフタレート繊維(融点:260℃) ・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:265dtexで7本
[雄型面ファスナー(A)]
上記地経糸、地緯糸およびフック状係合素子用モノフィラメントを用いて、織組織として平織を用い、織密度(熱収縮処理後)が地経糸55本/cm、地緯糸20本/cmとなるように織った。そして、地経糸4本に1本の割合でフック状係合素子用モノフィラメントを地経糸に平行に打ち込み、地緯糸5本を浮沈したのちに地経糸3本をまたぐようにし、またいだ箇所でループを形成するように基布上にループを形成した。
得られた雄型面ファスナー(A)のフック状係合素子密度は42個/cm2であり、さらにフック状係合素子の基布面からの高さは1.8mmであった。
上記地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用マルチフィラメントを用いて、織組織として平織を用い、織密度(熱収縮処理後)が地経糸55本/cm、地緯糸22本/cmとなるように織った。そして、地経糸4本に1本の割合でループ状係合素子用マルチフィラメントを地経糸をまたぐことなく地経糸に平行に打ち込み、地緯糸5本を浮沈したのちループを形成するように基布上にループを形成した。
その結果、雄型面ファスナー(A)の場合には粘着力は23N/cm、雌型面ファスナー(B)の場合には24N/cmであり、テスト前の粘着力(ともに26N/cm)と比べて殆ど粘着力が低下していないことが分かった。そして、剥離はともに粘着剤層と便器本体の間で生じており、剥離後に便器に粘着剤の一部が残存することはなかった。
雄型面ファスナー(A)の裏面にゴム系粘着剤層を塗布することなく、実施例1で用いたアクリル系粘着剤層を直接600μmの厚みで付与した。そして得られた粘着剤層付の面ファスナーを実施例1と同様に便器のタイル面(本体)に貼り付け、耐トイレ洗浄剤性をテストし、粘着力を測定した。
雄型面ファスナーの裏面に実施例1で用いたゴム系粘着剤のみを250μmの厚みで塗布し、アクリル系粘着剤を塗布しなかった。得られた粘着剤層付の実施例1と同様に面ファスナーを便器のタイル面(本体)に貼り付け、耐トイレ洗浄剤性をテストし、粘着力を測定した。
雄型面ファスナー(A)の裏面に、アクリル系粘着剤(トーヨーケム製BPW6358)を150μmの厚さで塗布し、その表面に実施例1で用いたアクリル系粘着剤を600μmの厚みで塗布した。得られた粘着剤層付の面ファスナーを実施例1と同様に便器のタイル面(本体)に貼り付け、耐トイレ洗浄剤性をテストし、粘着力を測定した。
上記実施例1において、ゴム系粘着剤層とアクリル系粘着剤層の順序を逆にして雄型面ファスナー(A)の裏面に塗布した。アクリル系粘着剤層の厚さとゴム系粘着剤層の厚さは、実施例1と同様に、それぞれ600μmと250μmである。そして得られた粘着剤層付の面ファスナーを実施例1と同様に便器のタイル面(本体)に貼り付け、耐トイレ洗浄剤性をテストし、粘着力を測定した。
上記実施例1において、雄型面ファスナーとして、ナイロン6繊維からなりかつ基布の裏面には係合素子の引き抜きを防止するためにポリウレタンからバックコート樹脂層が30μmの厚さで存在している面ファスナーを用い、実施例1と同様にゴム系粘着剤層とアクリル系粘着剤層を裏面に付与した。
上記実施例1において、ゴム系粘着剤層の厚さを150μmに変更する以外は実施例1と同様に面ファスナー(A)に粘着剤層を付与し、そして洗浄剤テストを実施した。その結果、その結果、粘着力は、ドメストの場合が23N/cm、サンポールの場合が20N/cmであり、テスト前の粘着力(26N/cm)と比べて粘着力がわずかに低下していた。そして、剥離は粘着剤層と便器本体の間で殆ど生じていたが、剥離後に便器(本体)に粘着剤の極一部が残存しているのが認められた。
2:雄型係合素子(フック状係合素子)
3:雌型係合素子(ループ状係合素子)
4:ゴム系粘着剤層
5:アクリル系粘着剤層
6:被着物
Claims (5)
- 便器本体の側面に化粧カバーが粘着剤層付面ファスナーにより取り付けられているトイレ設備であって、該粘着剤層付面ファスナーが、基布の表面に多数の係合素子が存在している面ファスナーの裏面にゴム系粘着剤層とアクリル系粘着剤層がこの順序で積層されてなる粘着剤層付面ファスナーであるトイレ設備。
- 基布および係合素子がポリエステル系繊維からなる請求項1に記載のトイレ設備。
- 基布を構成する糸の一部が融着して係合素子の根元が基布に固定されてなる請求項2に記載のトイレ設備。
- 基布裏面にゴム系粘着剤層が直接積層されてなる請求項1〜3のいずれかに記載のトイレ設備。
- ゴム系粘着剤層の厚みが150〜350μmで、アクリル系粘着剤層の厚みが400〜1000μmである請求項1〜4のいずれかに記載のトイレ設備。
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JP2015242123A JP6604181B2 (ja) | 2015-12-11 | 2015-12-11 | 粘着剤層付面ファスナーおよびそれが用いられたトイレ設備 |
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