JP5688673B2 - トイレ装置 - Google Patents
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Description
このような場合、トイレ装置に用いられる化粧カバーは、トイレ装置と別材質であることが多く、トイレ装置と化粧カバーとの間に隙間が生まれ、トイレ装置と化粧カバーとを密着させて外観全体としての一体感のある高意匠のトイレ装置を実現することが難しいという問題がある。
このように構成された本発明においては、化粧カバーが、それ自体が撓んだ状態で便器本体部に固定され、化粧カバー全体に湾曲が復元しようとする力が働いていることにより、トイレ装置に製造誤差が発生し、トイレ装置と化粧カバーとに隙間が生じたとしても、化粧カバーをトイレ装置に密着して固定することができるため、カバーとトイレ装置との隙間が減り、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
このように構成された本発明においては、トイレ装置に製造誤差が発生し、トイレ装置と化粧カバーとの接触面に寸法のズレが生じたとしても、そのズレを目立たなくすることができるので、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
このように構成された本発明においては、便器カバーが便器本体部から脱落しないようにすることができる。
このように構成された本発明においては、化粧カバー全体の湾曲が復元しようとする力が下方固定部をトイレ装置に押し付ける方向に働くため、化粧カバーとトイレ装置をより密着して固定することができるので、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
このように構成された本発明においては、使用者が、予め定められた取り外し手順を踏
まえずに、化粧カバーを水平方向に強引に引っ張り取り外そうとした場合、上方固定部の
係止部が外れ上方固定部の支軸を中心に回転し化粧カバーから外れるようになっているの
で、化粧カバー自体が破壊されることを防ぐことができる。
トイレ装置1は、陶器で形成される便器本体部7と、使用者が***を行うボウル部4と、溜水を貯留して図示しない建物の排水配管内の臭気や衛生害虫の侵入防止を図るトラップ部5と、および、図示しない建物の排水配管内とトラップ部5とを連通する排水ソケット6と、を備えている。一般的にトイレ装置1の便器本体部7の材質は陶器またはアクリル樹脂であるが、前述のような通水経路を構成する必要があることから、外郭には凸凹形状である通水経路部分をむき出しにした方が生産性は良好である。本発明において、前述の外郭に生じた凸凹形状である部分を、化粧カバー2、3で覆うことにより、トイレ装置1として一体感があるデザインとなるよう配慮されている。化粧カバー2、3をトイレ装置1に組み付ける方法は後述する。
化粧カバー3をとり上げて説明するが、構造的には左右対称である。化粧カバー3の外郭を構成している部分が化粧部材31であり、トイレで使用される酸性やアルカリ性の洗剤を配慮してポリプロピレン等を材質として選定することが推奨される。化粧部材31の上部には、トイレ装置1の便器本体部7に係合するようフック32(上方固定部)が所定間隔を空けて2箇所設けられている。素材の持つ弾性強度を利用して化粧部材31をトイレ装置1の便器本体部7に引き付ける必要があることから、耐クリープ強度の高いポリアセタールやポリブチレンテレフタレートなどが推奨される。化粧部材31の下方には受部33(下方固定部)、支持部34が設けられ、化粧カバー3全体の質量をトイレ装置1の便器本体部7で受けている。また化粧部材31の下方には接着手段33aが設けられ、化粧カバー3がトイレ装置1の便器本体部7から脱落しないようになっている。接着方法としては、マジックテープ(登録商標)と称されるような着脱自在の面ファスナー構造が推奨される。
トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3の外形および外郭の曲率半径は、設計通りの正確な寸法であれば隙間や段差が発生することは少ないが、実際にはサイズの大きなトイレ装置1と、サイズの小さな化粧カバー2、3を設計通りに正確な寸法で生産することは難しい。特に、便器本体部7が陶器で形成される場合は、製造誤差が生じ易く設計通りに正確な寸法で生産することは極めて難しい。本発明において、トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3の接合面は斜面テーパ11で面接触するようになっているので、トイレ装置1の便器本体部7に製造誤差が発生し、トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3との接触面に寸法のズレが生じたとしても、そのズレを目立たなくすることができるので、よりトイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができる。また化粧部材31外郭の床に対する上下方向の曲率半径R1と、トイレ装置1の便器本体部7が化粧部材31と接する外郭部分の床に対する上下方向の曲率半径R2の関係は、R1<R2の関係としており、化粧部材31がトイレ装置1の便器本体部7から飛び出して段差を生じないよう配慮されている。機能的に凸凹のあるトイレ装置1に対して、樹脂製の化粧カバー3を組み合わせて外観全体としての一体感を実現すると共に、トイレ装置1の便器本体部7と化粧部材31とが別材質であっても、視覚的には隙間や段差が発生しているように見えることを防止し、高意匠の外郭を実現することができるようになっている。
ここで、図4(a)は、本発明を適用した第二実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを示す斜視図である。図4(b)は、上方固定部(フック)が外れた状態の図4(a)の化粧カバーを示す斜視図である。図5は、図4の化粧カバーの6面図である。図4、図5において、上述した本発明の第一実施形態による化粧カバーと同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
2…化粧カバー
3…化粧カバー
4…ボール部
5…トラップ部
6…排水ソケット
7…便器本体部
11…斜面テーパ
31…化粧部材
31a…湾曲部
32…フック(上方固定部)
32a…挟持部
32b…支軸
32c…係止部
33…受部(下方固定部)
34…支持部
Claims (5)
- 便器本体部および該便器本体部の側面に取り付けられる化粧カバーを備えたトイレ装置であって、
前記化粧カバーが、前記化粧カバーの上方側に配置される上方固定部と前記化粧カバーの下方側に配置される下方固定部とを備え、
前記化粧カバーが、それ自体が撓んだ状態で前記便器本体部に固定され、
前記化粧カバーを前記便器本体部に固定した状態で、前記化粧カバーの外郭が前記便器本体部側に湾曲しており、
前記化粧カバー全体に湾曲を復元しようとする力が働いていることを特徴とするトイレ装置。 - 前記トイレ装置の前記化粧カバーとの外郭接触面が、斜面テーパー形状になっていることを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
- 前記化粧カバーの下方では、面ファスナー構造によって前記トイレ装置と接着されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレ装置。
- 前記上方固定部が、前記トイレ装置を内外側から挟み込むことにより固定され、
前記下方固定部が、前記トイレ装置に粘着力により固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ装置。 - 前記化粧カバーとは別部材で構成されている前記上方固定部が、
前記化粧カバーを前記トイレ装置に固定するための挟持部と、
前記上方固定部を前記化粧カバーに回転自在に取り付けるための支軸と、
前記上方固定部が回転しないように前記化粧カバーに固定するための係止部とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のトイレ装置。
Priority Applications (1)
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JP2010061746A JP5688673B2 (ja) | 2009-08-18 | 2010-03-18 | トイレ装置 |
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JP2009188860 | 2009-08-18 | ||
JP2010061746A JP5688673B2 (ja) | 2009-08-18 | 2010-03-18 | トイレ装置 |
Publications (2)
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JP2011064057A JP2011064057A (ja) | 2011-03-31 |
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- 2010-03-18 JP JP2010061746A patent/JP5688673B2/ja active Active
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