JP6413123B2 - 布製ループ面ファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンや手縫い等の縫製により布地に取り付けることが可能である押出成形雄型面ファスナーの係合相手として適した、優れた係合強力を発揮する布製のループ面ファスナーに関する。
従来から、ミシンや手縫い等の縫製で布地に取り付けることが可能な雄型面ファスナーとして、織物や編物からなる基布の表面に、モノフィラメントからなるフック状係合素子を立設した、いわゆる雄型織面ファスナーや雄型編面ファスナーが公知である。これらの面ファスナーの場合には、雄型面ファスナーの該フック状係合素子が雌型面ファスナーのループ状係合素子と係合することにより雄型面ファスナーと雌型面ファスナーが係合することとなる。
しかしながら、これらの雄型織面ファスナーや雄型編面ファスナーの場合には、フック状係合素子として太いモノフィラメントが用いられており、このモノフィラメントは面ファスナーの基布内に織り込まれたり編み込まれたりしているために、基布には太いモノフィラメントが存在していることとなり、さらに、該モノフィラメントが基布から引き抜かれないように面ファスナー基布の裏面には固定用の樹脂が塗布、すなわち樹脂コート層が形成されており、これらが原因で基布は極めて固く、肌触りが固く、さらに肌に触れた場合には、太いモノフィラメントの端部がチクチクと肌を刺激するという問題点を有している。
一方、このような織面ファスナーや編面ファスナーに対して、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる基板の表面に、同樹脂からなる雄型係合素子を立設した、いわゆる成形雄型面ファスナーも公知であるが、これらの成形面ファスナーは、樹脂からなる基板が固く、ミシン針や手縫い針は容易に基板を貫通することができず、したがって布地に縫製により成形面ファスナーを取り付けることは困難である。
基板が固く縫製に適さないという問題を解消する成形雄型面ファスナーとして、基板を薄くした成形雄型面ファスナーも上市されているが、このものは、針を貫通させることが可能であるが、面ファスナーとして使用している間に針穴が広がり、縫目から裂けが生じ易く、十分な縫製強力が得られていない。
この課題に対し、特許文献1には、特定のエラストマー樹脂を用い、かつ特定の製法により製造された押出成形雄型面ファスナーならば、縫製により布地に取り付けることが可能であり、かつ縫製により生じた縫目から面ファスナーが裂け易いという問題点も生じないことが記載されている。
より詳細に説明すると、同文献1には、特定のポリエステルエラストマーを用いて押出成形により得られる雄型成形面ファスナーが肌触りに優れており、さらに縫製により布地に取り付けることが可能であり、取り付けた後において、面ファスナーの係合・離脱を繰り返しても縫目から面ファスナーが裂けることが少ないことが記載されている。
同文献には、上記熱可塑性エラストマーから得られた押出成形雄型面ファスナーの係合相手として、クラレファスニング(株)製のループ織面ファスナーE−5000Cが使用されたことが記載されている。このループ織面ファスナーは、柔軟性を出すために織物基布裏面にバックコートとして塗布する樹脂の量を減らし、そして織物基布の表面にパイルを存在させたものであるが、係合強力のばらつきが大きいという問題を有している。
一方、市販されている一般的な布製ループ面ファスナーを実際に用いて、該押出成形雄型面ファスナーとの係合強力を測定した場合には、係合強力が十分でないという問題がある。
この課題に対し本発明者等は、特定構成の布製面ファスナーを用いるならば、ミシンや手縫い等の縫製により布地に取り付けることが可能である押出成形雄型面ファスナーの係合相手材として、十分な係合強力を発揮し、しかも係合強力にばらつきがないことを見出し、特許出願している(特許文献2)。
より詳細に説明すると、同文献2の発明は、特定のポリエステル繊維からなる地経糸、低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘型の熱融着性繊維の集束体であるマルチフィラメントからなる地緯糸、及びポリエステル系マルチフィラメントからなるループ状係合素子から構成されており、ループ状係合素子が形成されている箇所(いわゆるループ状部)でループ状係合素子が地経糸2〜6本および地緯糸1〜4本跨いでいることを特徴とする布製ループ面ファスナーであり、このようなループ面ファスナーをポリエステルエラストマーからなる押出成形雄型面ファスナーと係合させた場合に、係合強力が大きく、しかも係合強力に大きなバラつきがないことが記載されている。
しかしながら、該布製面ファスナーと該押出成形雄型面ファスナーを係合させて係合強力を測定した場合、一般的な布製ループ面ファスナーを用いた場合よりは強い係合強力が得られるが、用途によってはより一層高い係合強力が求められており、この特許文献2の布製ループ面ファスナーよりもさらに強い係合強力を発揮する布製面ファスナーが求められていた。
特開2011−182910号公報 特願2013−199101号明細書
本発明者等は、該押出成形雄型面ファスナーの相手材としてより一層適した、係合強力がより高く、かつ係合強力にばらつきがない布製ループ面ファスナーについて研究した結果、特定の布製ループ面ファスナーならばこの目的を満足することを見出した。
すなわち、本発明の目的は、布等に縫製することが可能な押出成形雄型面ファスナーの係合相手材としてより一層適した布製のループ面ファスナーであって、該押出し成形雄型面ファスナーと係合させた場合に係合強力に大きなばらつきがなく、かつより一層高い係合強力を発現する布製ループ面ファスナーを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するものであり、具体的には、布製ループ面ファスナーおよび該布製ループ面ファスナーと係合する雄型面ファスナーの組み合わせであって、該布製ループ面ファスナーが、織物基布の表面にループ状係合素子を有し、該基布が地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から構成され、かつ地緯糸の少なくとも一部が熱融着性繊維であり、それぞれのループ状係合素子が地経糸を2〜6本、地緯糸1〜4本を跨いでいる布製ループ面ファスナーであって、ループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がループ状部でバラけており、かつループ状部でマルチフィラメント糸を構成するフィラメントの本数の1〜25%が切断されている布製ループ面ファスナーであり、該雄型面ファスナーが、ポリエステル系エラストマーからなる基板の表面に同エラストマーからなる多数の独立した鏃型係合素子が基板長さ方向に列をなして存在しており、かつ該鏃型係合素子の列が基板幅方向に複数列存在している押出成形雄型面ファスナーである面ファスナーの組み合わせである。
そして好適には、上記布製面ファスナーにおいて、ループ状係合素子がポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメントから形成されており、地経糸がポリエチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸から形成されており、地緯糸が、鞘成分樹脂が210℃以下の融点または軟化点を有するポリエステルである芯鞘型の熱融着性繊維からなるマルチフィラメントであり、基布の裏面には樹脂コート層が実質的に存在していない布製ループ面ファスナーである。
また好適には、上記の布製ループ面ファスナーおよび該布製ループ面ファスナーと係合する雄型面ファスナーの組み合わせであって、該雄型面ファスナーが、ポリエステル系エラストマーからなる基板の表面に同エラストマーからなる多数の独立した鏃型係合素子が基板長さ方向に列をなして存在しており、かつ該鏃型係合素子の列が基板幅方向に複数列存在している押出成形雄型面ファスナーである面ファスナーの組み合わせである。
また本発明は、織物基布の表面にループ状係合素子を有し、該基布が地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から構成され、かつ地緯糸の少なくとも一部が熱融着性繊維であり、それぞれのループ状係合素子が地経糸を2〜6本および地緯糸1〜4本を跨いでいる布製ループ面ファスナーの製造方法において、下記1)〜4)の工程を順次行うことを特徴とする布製ループ面ファスナーの製造方法である。
1)地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から、織物基布の表面にループ状係合素子を有する織物を織る工程
2)熱融着性繊維が熱収縮するが熱溶融しない温度で、かつループ状係合素子を形成する繊維が熱収縮する温度で織物を加熱処理する工程
3)織物のループ状係合素子が存在している面を起毛する工程
4)工程2)の加熱処理温度よりも高い温度に加熱して熱融着性繊維を溶融させてループ状係合素子の足元を基布に固定する工程
また本発明は、好適には、上記工程2)の加熱処理温度より工程4)のループ状係合素子の足元を基布に固定する加熱温度の方が40〜90℃高い上記の製造方法である。
さらに本発明は、上記の製造方法において、ループ状係合素子がポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメントから形成されており、地経糸がポリエチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸から形成されており、地緯糸が、鞘成分樹脂が210℃以下の融点または軟化点を有するポリエステルである芯鞘型の熱融着性繊維からなるマルチフィラメントであり、基布の裏面には樹脂コート層が実質的に存在していない製造方法である。
本発明によれば、布等に縫製することが可能な押出成形雄型面ファスナーの係合相手材として適した布製ループ面ファスナーであって、該押出成形雄型面ファスナーと係合させた場合に、係合強力に大きなばらつきがなく、しかも高い係合強力を有する布製ループ面ファスナーが得られる。
まず、布等に縫製することが可能な押出成形雄型面ファスナーの係合相手としてパイル生地が考えられるが、パイル生地は、その製法上、広幅で織られることから、係合強力に影響するパイルの高さが安定せず、また剥離の際の張力によりパイルが基布から引き抜かれないように基布裏面に塗布される接着剤(いわゆる樹脂コート層)の塗布状態も安定しないため、係合強力にばらつきが発生しやすい。
一方、一般的な布製ループ面ファスナーは細幅で織ることができ、ループ状係合素子を安定した高さに揃えることができるが、布等に縫製することが可能な押出成形雄型面ファスナーの鏃型の係合素子の大きさに対し、該布製ループ面ファスナーのループ状係合素子のループ開口部の広さが狭いことから、押出成形雄型面ファスナーの鏃型の係合素子と布製ループ面ファスナーのループ状係合素子が係合することが困難であり、十分な係合強力が得られない。
さらに、ポリエステル繊維からなる地経糸、低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘型の熱融着性繊維の集束体であるマルチフィラメントからなる地緯糸、およびポリエステル系マルチフィラメントからなるループ状係合素子から形成されており、ループ状係合素子が形成されている箇所でループ状係合素子が地経糸2〜6本および地緯糸1〜4本跨いでいる構造の布製ループ面ファスナーと押出成形雄型面ファスナーを係合させると、一般的な布製ループ面ファスナーを相手材とした場合よりは強い係合強力が得られるが、より高度な係合強力を得るという点では満足できるものではない。
それに対して、本発明のように、ループ状係合素子が形成されている箇所でループ状係合素子が地経糸2〜6本および地緯糸1〜4本跨ぎ、かつループ状係合素子が起毛されていることで、該布製ループ面ファスナーのループ状係合素子のループの開口が広くなり、かつループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がループ上部でバラけていることにより、雄型係合素子がループ状係合素子のフィラメントと係合しやすくなり、ループ状係合素子がバラけていないものより、係合強力にばらつきが少なく、かつ高い係合強力が得られる。またループ状係合素子の密度は30〜80箇/cmの範囲となる。
しかも、本発明の場合、熱融着性のマルチフィラメント糸を地緯糸に用い、それを融着させることでループ状係合素子を基布に強固に固定しており、したがってループ状係合素子を基布に固定するのに、従来のループ面ファスナーのように基布裏面に接着剤(バックコート樹脂)を塗布する必要がなく、その結果、係合強力が極めて高く、かつその値に大きなばらつきがなく、さらに面ファスナー自体が柔軟で、外観品位にも優れた布製ループ面ファスナーが得られる。
本発明の布製ループ面ファスナーの好適な一例を模式的に示した斜視図である。なお、この図では、織構造を理解するための図であり、したがってループ状係合素子を構成するマルチフィラメントのループ部でのバラけた状態までは記載していない。 本発明の布製ループ面ファスナーの係合相手となる押出成形雄型面ファスナーの一例を模式的に示した斜視図である。 本発明の布製ループ面ファスナーの好適な一例の断面模式図である。
本発明の布製ループ面ファスナーは、図1に示すように、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸(3)、地経糸(1)および地緯糸(2)から構成される。もちろん、これら以外の糸が一部用いられていてもよく、たとえば耳部用のほつれ防止用糸や面ファスナーを導電性とするための導電性糸などが用いられていてもよい。
本発明において、ループ状係合素子として、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系の繊維が用いられ、特に好ましくはポリブチレンテレフタレート系のポリエステルから構成されたマルチフィラメント糸が用いられる。
ポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸からなるループ状係合素子は、他のポリエステル系マルチフィラメントと比べてフィラメント繊維がバラケ易く、その結果、ポリエチレンテレフタレート系のループ状係合素子などと比べて、雄型係合素子と係合しやすく、高い係合力が得られる。
ポリブチレンテレフタレート系のポリエステルとは、ブチレンテレフタレート単位を主とした繰り返し単位とするポリエステルであり、主としてテレフタル酸と1,4―ブタンジオールから縮重合反応により得られるポリエステルである。若干ならばテレフタル酸や1,4―ブタンジオール以外の重合単位が存在していてもよい。このような重合単位の代表例としては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸、エチレングリコール、プロピレングリコール等のジオール類、安息香酸、乳酸等のオキシカルボン酸等が挙げられる。更に、上記ポリブチレンテレフタレート系ポリエステルには、それ以外のポリマーが少量添加されていてもよい。
このようなポリエステルからなるループ状係合素子用マルチフィラメント糸としては、7〜30本のフィラメントからなりトータルデシテックスが100〜400デシテックスのマルチフィラメント糸が好ましい。
熱融着によりループ状係合素子を基布に強固に固定するためには、ループ状係合素子を構成するフィラメントの本数を少なくして熱融着性樹脂がフィラメント間に浸透する方が好ましい。一方、トータルデシテックスが少なくなりすぎると該フィラメントがループ状係合素子となった場合に、係合素子倒れの要因となるため、該フィラメントのトータルデシテックスは高い方が好ましい。
したがってこれらを加味して、好ましくは7〜30本のフィラメントからなるトータルデシテックスが100〜400デシテックス、より好ましくは10〜20本のフィラメントからなるトータルデシテックスが150〜300デシテックスのマルチフィラメントである。
なお、本発明において、ループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸は、上記したように、好ましくはポリブチレンテレフタレート系ポリエステルのマルチフィラメントであるが、このマルチフィラメントに、少数の他のフィラメント糸が引き揃えられているのも好ましい。
次に本発明を構成する地緯糸について具体的に説明すると、地緯糸としては、少なくとも一部が熱融着性繊維であることが必要であり、このような熱融着性繊維の好適例として、ポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、イソフタル酸やアジピン酸等で代表される共重合成分を多量に共重合、例えば15〜30モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートや共重合ポリブチレンテレフタレートを鞘成分とする芯鞘型ポリエステル繊維が代表例として挙げられる。
そして、地緯糸を構成する繊維中に占める熱融着性繊維の割合は25〜100重量%が好ましく、特に地緯糸の全てが実質的に芯鞘型の熱融着性繊維で形成されている場合が、ループ状係合素子が強固に基布に固定されることとなるため好ましい。
なお、熱融着性繊維が芯鞘等の複合繊維でなく、繊維の全てが熱融着性のポリマーで形成されている単独樹脂からなる繊維の場合は、溶けて再度固まった熱融着性ポリマーは脆く割れ易くなり、縫製した場合等は縫糸部分から基布が裂け易くなる。したがって、熱融着性繊維は、熱融着されない樹脂を含んでいることが好ましく、芯鞘の断面形状を有しているものが好適に用いられる。
そして、芯成分と鞘成分の重量比率は60:40〜80:20の範囲が好ましい。なお、芯鞘の断面形状は完全な同心芯鞘形状である必要はなく、バイメタル形状に近い偏心芯鞘形状であってもよい。もちろん、融着能の点で劣る完全なバイメタル形状であってもよい。
さらに、ループ状係合素子をより一層強固に基布に固定するためには、地緯糸として用いられた熱融着性繊維が熱融着すると共に、熱融着時に繊維自身が熱収縮してループ状係合素子の根元を締め付けるのが好ましく、そのためには、地緯糸として用いられる熱融着繊維は熱処理条件下で大きく熱収縮を生じる繊維が好ましい。具体的には、200℃で1分間加熱した場合の乾熱収縮率が12%以上である高収縮性繊維が好適に用いられ、より好ましくは200℃での乾熱収縮率が12.5〜20%の繊維である。
なお、地緯糸はマルチフィラメント糸が好ましく、その太さとしては、12〜72本のフィラメントからなるトータルデシテックスが80〜300デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましく、特に15〜48本のフィラメントからなるトータルデシテックスが100〜250デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましい。
そして、このようなマルチフィラメント糸を熱処理および熱固定した後の織密度として15〜25本/cmとなるように基布に打ち込むのが好ましい。そして、地緯糸の重量割合としては、面ファスナーを構成するループ状係合素子用マルチフィラメント糸と地経糸と地緯糸の合計重量に対して15〜40%が好ましい。
次に、本発明の布製ループ面ファスナーを構成する地経糸としては、ポリエステル系のマルチフィラメント糸を用いるのが好ましい。特に、耐熱性に優れたポリエチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸が好ましい。もちろん、若干の共重合成分や他のポリマーや他のフィラメントを含んでいてもよいが、地経糸は、面ファスナーの長さ方向に連続して存在することにより、面ファスナーを製造する上で工程安定性をもたらす糸であることから、熱処理や熱固定の条件において、収縮等の変化が少ない糸であることが好ましく、したがってポリエチレンテレフタレートのホモポリマーから形成されているのがより好ましい。
地経糸を構成するマルチフィラメント糸の太さとしては、12〜96本のフィラメントからなり、トータルデシテックスが75〜250デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましく、特に24〜48本のフィラメントからなるトータルデシテックスが100〜200デシテックスであるマルチフィラメント糸が好ましい。そして、このようなマルチフィラメント糸を熱処理および熱固定した後の地経糸織密度が30〜90本/cmとなるように基布を構成する。
なお、ループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸は、地経糸に平行に基布に打ち込まれる。ループ状係合素子用マルチフィラメント糸の打ち込み本数は、地経糸本数20本(ループ状係合素子用マルチフィラメント糸を含む)に対して3〜8本程度、特に4本程度が好ましい。
基布の織組織としては、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸を地経糸の一部とした平織が好ましく、地経糸と平行に存在しつつ、組織の途中で基布面から浮き上がり、ループを形成しつつ地経糸を2〜6本、地緯糸を1〜4本飛び越えて地経糸間に沈み込むような織組織である。
またループ状係合素子用マルチフィラメントの右隣と左隣に存在している2本の地経糸は、図1に示すように、地緯糸に対する浮沈関係が逆であるのが好ましく、ループ状係合素子用マルチフィラメントは、その外側で隣接する地経糸と地緯糸に対する浮沈関係が逆であるのが係合素子の耐引抜性の点で好ましい。そして、ループ状係合素子用マルチフィラメントはループ状係合素子を形成するために地経糸を2〜6本跨いでいるが、跨がれている2〜6本地経糸は、そのうちの隣り合う2本程度が地緯糸に対する浮沈関係が同一であってもよい。
上記したように、本発明のループ状面ファスナーは、主として、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸、地経糸および地緯糸から形成されるが、これら糸はポリエステルから形成されているのが好ましく、ポリエステルから形成されていることにより、通常、衣類等に最も多く用いられているポリエステル繊維との同時染色性に優れ、さらに、吸水や吸湿による形態変化が少なく、製造工程上安定に製造できる。さらに実際に衣類として使用された場合にも、面ファスナーの波打ち等の不都合も生じにくく、さらに熱融着性にも特に優れていることから、係合素子の耐引抜性の点でも優れている。
本発明において、最も特徴とするところは、ループ状係合素子が形成されている箇所でループ状係合素子が地経糸2〜6本および地緯糸1〜4本跨いでおり、かつループ状係合素子が起毛されていることである。
その結果、図1では、ループ状係合素子は一本の黒いマルチフィラメント糸のように模式的に記載されているが、実際は図3に示すように、ループ状係合素子はバラけており、一本には纏まっておらず、さらにループ状部によっては、構成するマルチフィラメントを形成するフィラメントの一部が切断されているものもある。
このように該ループ状係合素子の形成において、跨ぎをもたせた構成とすることで、該ループ状係合素子を起毛する際に、それぞれのループの間口が広くなり、起毛後の状態も安定する。好ましくは、地経糸3〜4本および地緯糸2〜3本を跨いでいる場合であり、かつ地経糸の跨ぎ本数の方が地緯糸の跨ぎ本数よりも多い場合である。もっとも好ましくは、地経糸3本および地緯糸2本を跨いでいる場合である。
またループ状係合素子が起毛されることでループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がループ上部でバラけることとなり、これにより、雄型係合素子がさらにループ状係合素子のフィラメントと係合しやすくなり、十分な係合強力が得られる。
通常、ループ面ファスナーを製造しただけでは、ループ状係合素子を構成しているマルチフィラメント糸はループ状部で束状態を保ち、一本に纏まった状態となっているが、本発明では、ループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がループ状部でバラけた状態となっている。すなわち、本発明では、従来の一本の束に纏まった状態からバラけさせて、個々のフィラメントに分かれてあるいは複数本のフィラメントの纏まりに分かれて、広がった状態となっている。図3は、このようなループ状部がバラけた状態を模式的に示したものである。またループ状係合素子の密度は30〜70箇/cmの範囲が好ましい。素子密度が30箇/cmを下回ると係合性能が十分ではなく、70箇/cmを上回るループ密度のものは本布製面ファスナーの構成では実現できない。
そして、ループ状部でマルチフィラメント糸を構成するフィラメントが一部切断されている。具体的には、ループ状部で、マルチフィラメント糸を構成するフィラメントが一部切断されている。もちろん、一本も切断されていないループ状部が存在していてもよい。切断されている割合としては、ループ状部でマルチフィラメント糸を構成するフィラメントの本数の1〜25%が係合力が低下しない点で好ましく、より好ましくは2〜15%程度である。ループを構成するマルチフィラメント糸を形成するフィラメントの本数としては、後述するように前述したように7〜30本が好適であるが、その1〜25%ということは、ループ状係合素子によっては、一本のフィラメントも切断されていないのが存在していてもよいことを意味している。図3では、左端と中央のループ状係合素子を構成しているフィラメントの一部が切断されており、右端のループ状係合素子のフィラメントは切断されていない。
切断状態を上記の範囲内にするためには、本発明のループ面ファスナーの製造方法の工程の中で、工程2)、3)、4)を順次行うことが重要である。3)と4)の工程順を逆にした場合、ループ状でバラけ難く、かつループが上記範囲の上限を超えて切断され易くなる。
本発明において、ループ状部でループ状係合素子は地経糸2〜6本および地緯糸1〜4本跨いでいることが必要であり、図1に示すループ面ファスナーでは、ループ状係合素子用マルチフィラメントはループ状部で地経糸3本および地緯糸2本を跨いでループ状係合素子を形成している。
該ループ状係合素子が上記した特定本数の地経糸を跨ぐことによりもたらされる効果として、該ループ状係合素子の足元間隔が広くなり、ループ状部の開口も広くなり、ループ状係合素子が倒れにくく、かつフック状係合素子と係合し易くなることが挙げられる。
さらに地経糸を跨ぐ本数を増加させる程、地緯糸方向にループ開口も大きくなり、起毛する際に用いる針状突起が該ループ状係合素子に入りやすくなり、起毛しやすくなることも効果として挙げられる。さらに、該ループ状係合素子は起毛される際に上方向に張力がかかることとなるが、跨ぎとしてループの間に入っている経糸が存在すると、それらが支えとなり過度に該ループ状係合素子が引っぱられることを防ぐ効果があり、それぞれの起毛後のループ状係合素子の形状が安定する。
一方、地経糸を跨ぐ本数を増加させ過ぎると地経糸方向にループが倒れやすくなり起毛しにくくなる。したがって、地経糸を跨ぐ本数としては2〜6本が採用され、好ましくは3〜4本であり、より好ましくは3本である。
なお、起毛方法は、細かい針状の突起を表面に有する回転体にループ状係合素子を有する布製面ファスナーを通し、該針状突起でループ状係合素子をひっかくことで通常行われる。
同様に、該ループ状係合素子が特定本数の地緯糸を跨ぐことの効果として、跨ぐ本数が増加するにしたがって、該ループ状係合素子のループの開口方向が地経糸方向に対して平行方向に該ループ状係合素子の足元間隔が広くなり、ループ開口も広くなることで、起毛しやすくなる効果がある。地緯糸を跨ぐ本数を増加させ過ぎるとループが倒れやすくなり起毛しにくくなるため、地緯糸を跨ぐ本数としては1〜4本が採用され、好ましくは2〜3本であり、より好ましくは2本である。
そして、地経糸を跨ぐ本数の方が地緯糸を跨ぐ本数よりも多い場合には、ループがより倒れにくく、より一層好ましい。
該ループ状係合素子を起毛することでループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がバラけることとなる。それによりバラけたマルチフィラメント糸が押出成形雄型面ファスナーの係合素子と係合する機会が増え、そのために強い係合強力を得ることができる。
次に、本発明の布製ループ面ファスナーの製造方法について説明すると、本発明の布製ループ面ファスナーは次の製造方法により製造される。
すなわち、織物基布の表面にループ状係合素子を有し、該基布が地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から構成され、かつ地緯糸の少なくとも一部が熱融着性繊維であり、それぞれのループ状係合素子が地経糸を2〜6本および地緯糸1〜4本を跨いでいる布製ループ面ファスナーであって、下記1)〜4)の工程を順次行うことにより製造される。
1)地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から、織物基布の表面にループ状係合素子を有する織物を織る工程
2)熱融着性繊維が熱収縮するが熱溶融しない温度で、かつループ状係合素子を形成する繊維が熱収縮する温度で織物を加熱処理する工程
3)織物のループ状係合素子が存在している面を起毛する工程
4)工程2)の加熱処理温度よりも高い温度に加熱して熱融着性繊維を溶融させてループ状係合素子の足元を基布に固定する工程
上記1)〜4)の工程を経ることで該布製ループ面ファスナーは、外観品位に優れるだけでなく、該成形押出成形雄型面ファスナーとの組み合わせにおいて係合強力のバラつきが小さく、高い係合強力を発揮することができる。
より詳細に説明すると、本発明の製造方法において、地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から、織物基布の表面にループ状係合素子を有する織物を織り、次に織物のループ状係合素子を起毛する前に、熱融着性繊維が熱により収縮するが溶融しない温度であり、かつループ状係合素子を形成する繊維が熱収縮する温度で熱をかける処理を行う。
この熱処理により、ループ状係合素子を形成するマルチフィラメントが収縮して強伸度が増し、起毛時に針で引っ張られても過度に切れることなく、また熱融着性繊維が収縮することにより熱収縮性基布へのループ状係合素子の固定力が増し、ループ状係合素子が抜けることが少なくなり、そしてそれぞれのループ状係合素子の形が固定されることで、起毛されやすくなる。さらに、起毛に先立て熱処理することにより、前の工程で、ループ状係合素子が倒れていても熱処理により立ち上がり、したがって起毛処理が均一かつ確実に行うことができ、係合強力が高く、さらに係合強力にばらつきが少なくなる。
前記2)の工程で加えられる熱の温度としては、120〜160℃が好ましく、より好ましくは130〜150℃の範囲である。温度が高すぎると、熱融着性繊維が溶融することで繊維同士が融着し、ループ状係合素子を固定し過ぎることから、次の起毛処理により、ループ状係合素子を構成するフィラメントが過度に切断され易くなり、係合強力が低下する。低すぎると、前記した効果が得られない。
次に、工程3)でループ状係合素子を起毛する。起毛は前記したように、針状突起によりループ状係合素子を引っ掻くことにより、好適には針状突起を表面に有するローラで面ファスナー表面を引っ掻くことにより行われる。起毛の程度としては、ループ状係合素子を構成しているマルチフィラメント糸を形成しているフィラメントの一部が切断される程度である。
その後、前記した工程4)で起毛前の加熱処理温度よりも高い温度に加熱して熱融着性繊維を熱溶融させてループ状係合素子の足元を基布に強固に固定することで、さらにループ状係合素子がバラけ、該押出成形面ファスナーとの係合強力が上昇し、またループ状係合素子が基布に固定されることで該押出成形面ファスナーと何度も係合させることが可能となる。
ここで加えられる熱の温度としては、180〜230℃が好ましく、より好ましくは190〜210℃の範囲である。また起毛後にかける熱固定の温度は、起毛前にかける熱処理の温度より40〜90℃高いのが好ましい。両者の差が40℃より少ないと、起毛前に該ループ状係合素子の繊維が硬くなりすぎ起毛しにくくなるか、該ループ状係合素子の基布への固定力が弱くなる。また両者の差が90℃を超えると、起毛前のループ状係合素子の繊維に必要な熱がかからずループ状係合素子が弱く、起毛した際に繊維が切れるか、起毛後に必要以上に熱がかかり、該ループ面ファスナー自体が硬くなってしまう。より好ましくは、工程2)の熱処理温度より工程4)の熱固定温度の方が60〜80℃高いことである。
本発明の布製ループ面ファスナーにおいて、ループ状係合素子のループ形状を固定するために工程4)で熱が加えられるが、具体的には基布を構成する地緯糸であるポリエステル系の樹脂からなる熱融着性繊維を融着させ、ループ状係合素子を基布に固定することとなる。したがって、加えられる熱の温度としては、熱融着性繊維が溶融する温度で、かつループ状係合素子用マルチフィラメント糸が溶融されずに熱固定される温度である180〜230℃が好ましく、より好ましくは190〜210℃の範囲である。
本発明では、このような熱融着性繊維の熱融着によってループ状係合素子を基布に固定することができるため、従来のループ面ファスナーのように、基布の裏面にループ状係合素子を固定する樹脂コート層(バックコート層)を塗布する必要がなく、したがって基布が固くならず、また係合強力のばらつきも小さい布製ループ面ファスナーとなる。
次に本発明の布製ループ面ファスナーの好適な係合相手となる押出成形雄型面ファスナーについて説明する。
好適な係合相手となる押出成形雄型面ファスナーは、ポリエステル系エラストマーからなる基板の表面に同エラストマーからなる多数の独立した鏃型係合素子を有し、かつ該鏃型係合素子が平行に複数列存在している押出成形雄型面ファスナーである。
より好ましくは、図2に示すように、基板の表面に鏃型係合素子が列をなして並んでおり、各鏃型係合素子はステム部(S)とその上部に広がる傘部(M)からなり、かつ係合素子列方向に交差する方向に傘部はステム部からはみ出して拡がっているが、係合素子列方向には傘部は拡がりを有しておらずにステム部から傘部先端部までほぼ同一の幅を有している成形雄型面ファスナーである。このような雄型面ファスナーと該ループ状面ファスナーを組み合わせたときに係合強力のばらつきが少なく、高い係合強力を発揮する。
押出成形雄型面ファスナーを形成する樹脂は、基板と鏃型係合素子が、共にポリエステルエラストマーである。このような成形雄型面ファスナーを構成するポリエステルエラストマーとしては、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸またはその誘導体を用い、ジオール成分として1,4−ブタンジオールとポリ(オキシテトラメチレン)グリコールまたはそれらの誘導体を用いて得られるものであり、かつポリエステルエラストマー中における[ポリ(オキシテトラメチレン)]テレフタレート基の割合が40〜70重量%であるポリエステルエラストマーが好適例として挙げられる。
そして、このような成形雄型面ファスナーは、横に一直線に伸びるスリットの片面に鏃型スリットを有するノズルから上記ポリエステルエラストマーの溶融物を押し出し、冷却させて、基板上に長さ方向に連続する鏃型係合素子用列条を有するテープ状物を得て、このテープ状物の鏃型係合素子列条に、その長さ方向を横切る方向に、鏃型係合素子列条の先端部から根元部分に至る切れ目を入れ、そして該テープを1.7〜2.3倍の延伸となるように延伸・熱処理することにより製造される。
本発明に好適な成形雄型面ファスナーとしては、係合素子密度が70〜140個/cmのものが挙げられる。そして、係合素子の高さ(H)として0.5〜1.1mmが、また各鏃型係合素子の傘部の広がり部の長さ(X)として0.4〜0.9mmが、また鏃型係合素子のステム列方向の幅(W)として0.25〜0.35mmが、隣り合う係合素子列との間隔(Y)として0.5〜1.5mmが、係合素子列方向に隣り合う鏃型係合素子の間隔(L)として上記Wの0.7〜1.3倍が、それぞれ、係合強力や肌触り感等の点で好ましい。さらに、隣り合う係合素子列間の傘部での間隔(Z)として、0.2〜1.2mmが、また鏃型係合素子の高さ(H)の10〜40%が傘部であるのが、さらに基板幅1cmに鏃型係合素子列が5〜15列存在しているのが同様の理由でそれぞれ好ましい。また基板の厚さとしては、0.1〜0.4mmが柔軟性や縫製性、さらに裂け難さ等の点で好ましい。
なお、図2において、Pの方向が係合素子列方向であり、Qが係合素子列方向に直交する方向である。
さらに、このような本発明の布製ループ面ファスナーと成形雄型面ファスナーの好適な組み合わせとして、ループ面ファスナーのループ状係合素子の開口部の広さが成形雄型面ファスナーの鏃型係合素子の幅(W)の0.5〜2.0倍であり、該ループ状係合素子の高さが鏃型係合素子の高さ(H)の1.0倍以上である場合であり、このような条件を満足する場合には高い係合強力が発現する。
特に開口部の広さは、鏃型素子の幅の0.7〜1.7倍であることが好ましい。なお、ここでいう開口部の広さとは、開口部のもっとも横に広がった場所での幅を意味する。
本発明のループ面ファスナーの係合相手となる成形雄型面ファスナーは、縫製により布地へ取り付けることが可能であり、さらに該成形雄型面ファスナーが柔らかいエラストマーから構成されており、極めて柔軟で、肌触りが優しく、係合部も含めて非常に薄く製造できることから、本発明のループ面ファスナーと成形雄型面ファスナーの組み合わせは、衣類、特に外套やスポーツ衣料、肌着類、その他、例えば手袋、靴、かばん、サポーター、縛り紐等に好適に縫製により取り付けられる。
もちろん本発明の布製ループ面ファスナーは、係合相手として、上記成形雄型面ファスナーがもっとも適しているが、これ以外の成形雄型面ファスナーも係合相手として使用でき、さらに布製の雄型面ファスナーも係合相手として使用でき、優れた係合強力とばらつきの少ない係合強力が得られる。
なお、本発明の布製ループ面ファスナーは、その裏面に、例えば接着剤や粘着剤を付与し、それにより布地やプラッスチック製品、皮等に取り付ける場合にも、該押出成形雄型面ファスナーの係合相手として、その高い係合力を失わない。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、係合強力に関しては、係合する相手として、クラレファスニング製(株)製の押出成形雄型面ファスナーであり、可縫製を有するL8972S−63Dを用いて、JIS L3416に従って測定した。
このL8972S−63Dは、図2に示すような、東レ・デュポン株式会社製のハイトレル5577[テレフタル酸、1,4−ブタンジオールおよびポリ(オキシテトラメチレン)グリコールから得られるポリエステル系エラストマーであり、ポリ(オキシテトラメチレン)テレフタレートの割合が50重量%]からなる基板の表面に同エラストマーからなる多数の独立した鏃型係合素子が存在しており、かつ該鏃型係合素子が平行に複数列存在している押出し成形雄型面ファスナーであり、その係合素子密度は108個/cmで、基板の厚さは0.26mm、係合素子高さ(H)は0.71mm、係合素子列方向に隣り合う係合素子の間隔(L)は0.33mm、係合素子列方向のステムの幅(W)が0.32mm、係合素子列方向と直交する方向のステム幅(T)が0.37mm、隣り合う係合素子列のステム部間の間隔(Y)が1.1mm、係合素子の傘部の広がり部の長さ(X)が0.60mm、ステム部の係合素子列方向幅(W)と素子列方向に隣り合う係合素子同士の間隔(L)との比(W:L)は1.0:1.0である。
なお、後述する参考例1では、押出成形雄型面ファスナーL8972S−63Dの係合相手として、クラレファスニング(株)製の布製ループ面ファスナーE5000C(面ファスナー構成繊維はいずれもナイロンで、編物系で、バックコート層を有している)を用いた。
さらに、参考例2では、押出成形雄型面ファスナーL8972S−63Dの係合相手として、クラレファスニング(株)製の布製ループ面ファスナーB2790Y(ポリエステル系で地緯糸が熱融着繊維で、ループ状係合素子は地経糸跨ぎ0本で地緯糸跨ぎ1本でバックコート層なし)を用いた。
それぞれ測定するサンプル数は10個であり、任意に選んだ10個のサンプルの平均値を以って、成形雄型面ファスナーL8972S−63Dとループ織面ファスナーE5000Cのせん断方向、剥離方向、それぞれの結果を100として、その相対値で示す。
実施例1
面ファスナーの基布を構成する地経糸、地緯糸、ループ状係合素子用マルチフィラメント糸として次の糸を用意した。
[地経糸]
・融点260℃のポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメント糸
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:167dtexで30本
[地緯糸(熱融着性芯鞘型複合繊維からなるマルチフィラメント糸)]
・芯成分:ポリエチレンテレフタレート(融点:260℃)
鞘成分:イソフタル酸25モル%共重合ポリエチレンテレフタレート
(軟化点:190℃)
・芯鞘比率(重量比): 70:30
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:116dtexで24本
・200℃での乾熱収縮率:13%
[ループ状係合素子用マルチフィラメント糸]
・ポリブチレンテレフタレート繊維(融点:220℃)
・トータルデシテックスおよびフィラメント本数:220dtexで12本
上記3種の糸を用いて、以下の条件で布製のループ面ファスナーを製造した。すなわち、上記地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸を用いて、織組織として図1に示す織組織を用い、織密度(熱固定処理後)が地経糸55本/cm、緯糸20本/cmとなるように織った。そして、地経糸4本(ループ状係合素子用マルチフィラメント糸を1本と数えると5本)に1本の割合でループ状係合素子用マルチフィラメント糸を地経糸に平行に打ち込み、地緯糸5本を浮沈したのちに地経糸3本を跨ぎ、かつ地緯糸2本を跨ぐようにし、跨いだ箇所でループを形成するように基布上にループ状部を形成した(図1参照)。
上記条件にて織製された布製ループ面ファスナー用テープをまず地緯糸である熱融着性繊維が熱収縮するが熱溶融しない温度で、かつループ状係合素子を形成する繊維が熱収縮する温度域、すなわち140℃で熱処理を施した。
なお、熱融着性繊維の熱収縮およびループ状係合素子用繊維の収縮は、同じ温度条件下に同繊維をフリーな状態で晒すことにより収縮が発生したことを確認した。
次に、該布製ループ面ファスナーを、起毛用の針を表面に有している回転体に通し、その針でループ状係合素子を引っ掻くことで起毛した。
そして次に、緯糸の鞘成分のみが熱溶融し、なおかつ地経糸およびループ状係合素子用マルチフィラメント糸、さらには地緯糸の芯成分が熱溶融しない温度域、すなわち210℃で熱処理を施した。地緯糸は大きく収縮するとともに鞘成分が溶融して近隣に存在する糸を融着させた。その結果、基布は地緯糸方向に9%収縮した。
このようにして得られた布製ループ面ファスナーのループ状部を顕微鏡で拡大して観察したところ、ループ状部を構成しているマルチフィラメント糸は、個々のフィラメントに別れたり、数本が纏まった状態に別れたりしており、いわゆるバラけた状態となっていた。さらに、ループ状部を構成するマルチフィラメントを形成するフィラメントの一部は切断され、平均でフィラメントの10%程度が切断されており、中には2〜3本が切断されているループ状部や一本も切断されていないループ状部も見られた。またループ素子密度は60箇/cmであった。
このようにして得られたループ面ファスナーをポリエチレンテレフタレート繊維が染色可能な高圧条件で紺色に染色したところ、染色斑がなく、高級感ある濃紺色に染色できた。また染色して得られた該布製ループ面ファスナーを水中に10分間浸漬したのち、水中から取り出したが、形態および係合力に何ら変化がなく、基布は平坦な状態を有していた。
次に、得られた布製ループ面ファスナーのせん断方向と剥離方向の係合強力を求めた。その結果を表1に示す。
Figure 0006413123
表1から明らかなように、本実施例の布製ループ面ファスナーのせん断方向の係合強力は後述するE5000Cと比較して高く、また剥離方向の係合強力に関してもE5000Cと比較して高い係合強力を有していた。そして、係合強力のばらつきはほとんどなく、いずれも前後1割の範囲に入る値であった。
参考例1〜2
上記実施例1において、押出成形雄型面ファスナーの係合相手として、前記した特許文献1に係合相手として記載されているループ面ファスナーE5000Cを用いて係合強力を測定した(参考例1)。
また上記実施例1において、押出し成形雄型面ファスナーの係合相手材として、一般的なループ面ファスナーであるループ面ファスナーB2790Yを用いて係合強力を測定した(参考例2)。
表1に記載されているように、参考例1の剥離強力は、実施例1のものより劣るものであった。また、参考例1の測定結果の中には測定値の平均値を大きく下回るものも散見され、ばらつきが大きいという問題が確認できた。
また参考例2について、実施例1と比べるとせん断強力はやや劣り、さらに剥離強力は大きく劣るという結果であった。
参考例1において、係合強力にばらつきが大きくなった原因として、やはりパイルの高さにばらつきがあること、またパイルを基布に固定するバックコート樹脂の塗布状態が安定していないことが挙げられる。
また参考例2においては、ループ状係合素子のループの間口が実施例1のものより狭く、押出し成形雄型面ファスナーのループ状係合素子が該押出成形雄型面ファスナーの鏃状係合素子に引っ掛かる数が減少し、その結果、係合強力が低くなったと推測される。
比較例1および2
上記実施例1において、ループ状係合素子のループの地経糸の跨ぎ本数を0本、地緯糸の跨ぎ本数を1本に変更する以外は実施例1と同様にして布製ループ面ファスナーを作製した(比較例1)。
また、ループ状係合素子のループの地緯糸の跨ぎ本数を0本に変更する以外は実施例1と同様にして布製ループ面ファスナーを作製した(比較例2)。しかし、この地緯糸跨ぎ本数0本の条件では工業的に安定して布製面ファスナーを製造することが困難であった。
表1に記載されているように、比較例1の面ファスナーはいずれもせん断強力および剥離強力が実施例1のものと比べて大きく劣った。さらに係合強力のばらつきも極めて大きいものであった。また比較例2の面ファスナーは試験できるような面ファスナーを得ることができなかった。
比較例3
上記実施例1において、地緯糸として熱融着性繊維に換えて24本のフィラメントからなる120dtexのポリエチレンテレフタレートからなる熱融着性でない通常のマルチフィラメント糸を用い、そしてループ状係合素子の基布の裏面側にポリウレタンエマルジョン液を固形分で45g/mスプレー塗布する以外は実施例1と同一の方法によりバックコート層付の布製ループ面ファスナーを製造した。
この比較例3のものは、表2から明らかなように、面ファスナーの性能について、係合強力はかなり劣るもののあり、さらにループ状係合素子の裏面に付着したポリウレタン系の接着剤が一部剥離し、表面に埃が付着したように白粉として存在しており、見栄えが劣るものであった。さらに布製ループ面ファスナーそのものが上記実施例1のものと比べて硬く、柔軟性の点で劣るものであった。さらに染色物に関しても、ループ状係合素子とその基布に対し、その裏面側で濃色差を有するものであり、高級感を有する印象を与えるものではなかった。
Figure 0006413123
比較例4
上記実施例1において、起毛前に布製ループ面ファスナーを熱処理する工程2)を行わなかった以外は実施例1と同様に布製ループ面ファスナーを作製した。その結果、得られた布製ループ面ファスナーは起毛によりループ状係合素子が安定せず、基布から大きく引き出され、高さが大きく突出したものが多くあり、同時に基体が部分的に歪を生じたり、係合素子が大きく切断されたりして、外観品位に大きく劣るものであり、商品価値を有していなかった。
比較例5
上記実施例1において起毛を行わなかった以外は実施例1と同様に布製ループ面ファスナーを作製した。表2から明らかなように、剥離強力は実施例1より劣り、ばらつきの程度も大きいものであり、起毛の有効性が確認できた。なお、係合素子は、整然と整列しており、商品としては、外観性に優れたものであった。
比較例6
上記実施例1において素子密度を20箇/cm2とした以外は実施例1と同様に布製ループ面ファスナーを作製した。表2から明らかなように、せん断、剥離強力は実施例1より明らかに劣り、ループ密度が少なくなることの影響が確認できた。なお、上記時実施例1において素子密度を100箇/cm2とした布製面ファスナーは作成することができなかった。
実施例2
前記実施例1において、ルーフ状係合素子のマルチフィラメントを、PETからなるマルチフィラメント(融点260℃、トータルデシテックス:265dtex、フィラメント本数:7本)に変更する以外は実施例1と同様にして布製ループ面ファスナーを作製した。
表2から明らかなように、この実施例のものは、せん断強力、剥離強力ともに実施例1のものより若干低くなり、かつ係合強力のばらつきも実施例1のものよりわずかに大きかった。これはループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸が一応バラけているものの、バラける程度が実施例1のものより少なく、なかには集束状態で存在しているものも一部見られたことから、それが係合強力を低い値としているものと推測される。外観品位に関しては、上記実施例1のものと変わりなく優れており、高級感を有するものであり、湿潤下においてもこの評価は変らなかった。さらに、染色性においても実施例1のものと変わりなく、優れたものであった。
1:地経糸
2:地緯糸
3:係合素子用糸
4:基布
5:係合素子
P:ステム列方向
Q:ステム列に直交する方向
S:ステム
M:鏃型係合素子の傘部の広がり部

Claims (5)

  1. 製ループ面ファスナーおよび該布製ループ面ファスナーと係合する雄型面ファスナーの組み合わせであって、該布製ループ面ファスナーが、織物基布の表面にループ状係合素子を有し、該基布が地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から構成され、かつ地緯糸の少なくとも一部が熱融着性繊維であり、それぞれのループ状係合素子が地経糸を2〜6本、地緯糸1〜4本を跨いでいる布製ループ面ファスナーであって、ループ状係合素子を構成するマルチフィラメント糸がループ状部でバラけており、かつループ状部でマルチフィラメント糸を構成するフィラメントの本数の1〜25%が切断されている布製ループ面ファスナーであり、該雄型面ファスナーが、ポリエステル系エラストマーからなる基板の表面に同エラストマーからなる多数の独立した鏃型係合素子が基板長さ方向に列をなして存在しており、かつ該鏃型係合素子の列が基板幅方向に複数列存在している押出成形雄型面ファスナーである面ファスナーの組み合わせ。
  2. ループ状係合素子がポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメントから形成されており、地経糸がポリエチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸から形成されており、地緯糸が、鞘成分樹脂が210℃以下の融点または軟化点を有するポリエステルである芯鞘型の熱融着性繊維からなるマルチフィラメントであり、基布の裏面には樹脂コート層が実質的に存在していない請求項1記載の面ファスナーの組み合わせ
  3. 織物基布の表面にループ状係合素子を有し、該基布が地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から構成され、かつ地緯糸の少なくとも一部が熱融着性繊維であり、それぞれのループ状係合素子が地経糸を2〜6本、地緯糸1〜4本を跨いでいる布製ループ面ファスナーの製造方法において、下記1)〜4)の工程を順次行うことを特徴とする布製ループ面ファスナーの製造方法。
    1)地経糸、地緯糸およびループ状係合素子用糸から、織物基布の表面にループ状係合素子を有する織物を織る工程
    2)熱融着性繊維が熱収縮するが熱溶融しない温度で、かつループ状係合素子を形成する繊維が熱収縮する温度で織物を加熱処理する工程
    3)織物のループ状係合素子が存在している面を起毛する工程
    4)工程2)の加熱処理温度よりも高い温度に加熱して熱融着性繊維を溶融させてループ状係合素子の足元を基布に固定する工程
  4. 工程2)の加熱処理温度より工程4)のループ状係合素子の足元を基布に固定する加熱温度の方が40〜90℃高い請求項に記載の製造方法。
  5. ループ状係合素子がポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメントから形成されており、地経糸がポリエチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸から形成されており、地緯糸が、鞘成分樹脂が210℃以下の融点または軟化点を有するポリエステルである芯鞘型の熱融着性繊維からなるマルチフィラメントであり、基布の裏面には樹脂コート層が実質的に存在していない請求項またはに記載の製造方法。
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