JP6603985B2 - アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法 - Google Patents

アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6603985B2
JP6603985B2 JP2014239064A JP2014239064A JP6603985B2 JP 6603985 B2 JP6603985 B2 JP 6603985B2 JP 2014239064 A JP2014239064 A JP 2014239064A JP 2014239064 A JP2014239064 A JP 2014239064A JP 6603985 B2 JP6603985 B2 JP 6603985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
idling stop
speed
clutch
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014239064A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016098991A (ja
Inventor
智秋 佐々木
武男 日吉
壮史 岡本
俊介 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2014239064A priority Critical patent/JP6603985B2/ja
Publication of JP2016098991A publication Critical patent/JP2016098991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6603985B2 publication Critical patent/JP6603985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明はアイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法に関し、更に詳しくは、アイドリングストップ後の再発進時のクラッチ接続操作によるショックの減少、再発進までの時間の短縮、ストップ時のエンジン回転数の低下の早期化を図ることができるアイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法に関する。
近年、乗用車をはじめトラックやバスなどの商用車では、燃費の節約及び排ガスによる環境悪化の防止の観点から、駐停車や信号待ち等の停車時にエンジンを自動停止し、かつ再発進時にエンジンを自動始動する、いわゆる、アイドリングストップスタート(ISS)機構が搭載されている。
このアイドリングストップスタート機構では、一般的には、ドライバーによる車両の停止操作若しくは車速の低下を検知した場合には、エンジンへの燃料を停止してエンジンを停止し、ドライバーによる発進操作を検知した場合には、通常のエンジン始動と同様に、バッテリ電源で駆動されるスターターを用いて燃料供給を再開して再始動している。
このアイドリングストップの制御では、運転者によるブレーキペダルの踏込を検知した場合に燃料の供給を停止し、自動車の速度が速度閾値より定速に落ちた場合にアイドリングストップ制御を開始し、エンジンと自動変速機との間のクラッチを切る制御が行われており、このエンジン停止時には、フットブレーキ機構により車両の減速を維持できるが、クラッチ切りによりエンジンブレーキが効かなくなるので制動力が低下する。この制動力の低下への対策として、下り勾配では速度閾値を下げることで、運転者に対して、飛び出し感や押し出し感あるいはブレーキの効きが悪くなったような感覚が生じるのを防止するアイドルストップ制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来技術においては、このアイドルストップ制御装置のように、アイドリングストップ制御が開始されると、エンジンへの燃料供給を停止すると共に、クラッチを切ることで、車軸側への動力伝達を停止して、車両を停止している。
そのため、アイドリングストップスタート制御の開始時には、エンジンブレーキの解除による制動力の低下及びエンジン回転数の低下が遅延するという問題があり、また、アイドリングストップ制御毎に、スターターによる始動及びクラッチの接続操作を行ってエンジン再始動を行うために、このクラッチ接続時のショックの問題や、スターター及びクラッチの使用頻度の増加に対処するためにスターター及びクラッチの耐久性能を向上させる必要が生じるという問題がある。また、エンジンの完全停止までの時間が長い上に、再始動でエンジン回転数が復帰するまでの時間が長いという問題もある。
特開2014−98377号公報(段落〔0004〕、〔0023〕、〔0025〕)
本発明の目的は、車両のアイドリングストップスタートにおいて、アイドルストップ時の制動力の維持、エンジン回転数の低下の早期化、再発進時のクラッチ接続によるショックの減少、スターターとクラッチの使用頻度の減少、再発進までの時間の短縮等を図ることができるアイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のアイドリングストップスタート車両は、車両に搭載された内燃機関と車軸との間にクラッチを有するアイドリングストップスタート車両において、前記内燃機関がスターターのアシストを受けることなく、前記内燃機関への燃料供給の再開始だけで、前記クラッチを接続状態にしたままで、エンジン回転数を再上昇できる限界のエンジン回転数を、設定回転数として予め設定し、アイドリングストップスタート制御を行う制御装置が、前記車両の停止中にアイドリングストップ指令を受けたときに、ブレーキ機構を作動させて、その後、前記内燃機関への燃料供給を停止して前記内燃機関の運転を停止すると共に、エンジン回転数が前記設定回転数未満になるまで前記クラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が前記設定回転数未満になったら前記クラッチを断絶状態に切り替える制御を行うように構成され、前記制御装置が、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数が前記設定回転数以上である場合には、スターターを使用せずに前記内燃機関への燃料供給の開始により前記内燃機関を再始動して再発進する。
この設定回転数は、内燃機関がスターターのアシストを受けることなく、内燃機関への燃料供給の再開始だけで、クラッチ接続状態で、エンジン回転数を再上昇できる限界のエンジン回転数である。この設定回転数は、いわば、回転数再上昇可能下限値ともいうべきエンジン回転数に関係するエンジン回転数であり、エンジン回転数がこの回転数再上昇可能下限値未満になると、内燃機関への燃料供給だけでは内燃機関を運転再開できず、燃料噴射をしても内燃機関は停止状態になってしまい、再始動にはスターターのアシスト(助力)が必要になる。この設定回転数は、内燃機関のフリクションやクラッチに接続された変速機などのフリクションに関係する回転数であり、内燃機関や内燃機関を搭載した車両にもよるので、予め実験などにより設定されるが、例えば、200rpm〜400rpm、好ましくは、250rpm〜350rpm程度に設定される。
この構成によれば、エンジン回転数が予め設定された設定回転数未満になるまでクラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が設定回転数未満になってからクラッチを断絶状態に切り替えるので、アイドリングストップスタート制御を開始してからも、クラッチが接続されている期間中は、内燃機関のクランク軸と車軸はクラッチを介して接続されているので、エンジンブレーキによる制動力が車軸側に伝達され制動力を維持でき、また、エンジン回転数も車軸側の抵抗により早期に停止することができる。これにより、エンジンの完全停止までの時間を短縮できる。
また、上記のアイドリングストップスタート車両において、前記制御装置が、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数が前記設定回転数未満である場合には、前記スターターの使用と前記内燃機関への燃料供給の開始とにより前記内燃機関を再始動して再発進する制御を行うように構成される。
この構成によれば、エンジン回転数が設定回転数以上でクラッチが接続状態にあるときに、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときには、スターターを使用せずに内燃機関への燃料供給の開始により内燃機関を再始動して再発進するので、スターターによる始動及びクラッチの接続操作が不要になる。その結果、エンジン再始動におけるクラッチ接続のショックの問題や、スターター及びクラッチの耐久性能の問題を減少できる。また、エンジン回転数がゼロになる前に、より正確には、設定回転数になる前に、再始動するので、再始動でエンジン回転数が復帰するまでの時間を大幅に短縮できる。
そして、上記の目的を達成する本発明の車両のアイドリングストップスタート制御方法は、車両に搭載された内燃機関と車軸との間にクラッチを有する車両のアイドリングストップスタート制御方法において、前記内燃機関がスターターのアシストを受けることなく、前記内燃機関への燃料供給の再開始だけで、前記クラッチを接続状態にしたままで、エンジン回転数を再上昇できる限界のエンジン回転数を、設定回転数として予め設定し、前記車両の停止中にアイドリングストップ指令を受けたときに、ブレーキ機構を作動させて、その後、前記内燃機関への燃料供給を停止して前記内燃機関の運転を停止すると共に、エンジン回転数が前記設定回転数未満になるまで前記クラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が前記設定回転数未満になったら前記クラッチを断絶状態に切り替え、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数が前記設定回転数以上である場合には、スターターを使用せずに前記内燃機関への燃料供給の開始により前記内燃機関を再始動して再発進することを特徴とする方法である。
また、上記の車両のアイドリングストップスタート制御方法において、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数が前記設定回転数未満である場合は、前記スターターの使用と前記内燃機関への燃料供給の開始とにより前記内燃機関を再始動して再発進する。
これらの車両のアイドリングストップスタート制御方法によれば、上記のアイドリングストップスタートと同様の効果を奏することができる。
本発明のアイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法によれば、アイドリングストップ指令を受けても、直ぐにクラッチを断絶状態に切り替えずにエンジン回転数が予め設定された設定回転数未満になるまでクラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が設定回転数未満になったらクラッチを断絶状態に切り替えるので、アイドルストップ時の制動力の維持、エンジン回転数の低下の早期化、再発進時のクラッチ接続によるショックの減少、スターターとクラッチの使用頻度の減少、再発進までの時間の短縮を図ることができる。
本発明に係る実施の形態のアイドリングストップスタート車両の構成を模式的に示す図である。 実施例のアイドリングストップスタート制御におけるエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 実施例のアイドリングストップスタート制御におけるクラッチON時の再発進時のエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 実施例のアイドリングストップスタート制御におけるクラッチOFF時の再発進時のエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 実施例のアイドリングストップスタート制御におけるエンジン停止後の再発進時のエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 従来例のアイドリングストップスタート制御におけるエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 従来例のアイドリングストップスタート制御におけるエンジン停止前の再発進時のエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。 従来例のアイドリングストップスタート制御におけるエンジン停止後の再発進時のエンジン回転数とクラッチの状態を模式的に示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態のアイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法について、図面を参照して説明する。なお、ここでは、トルクコンバータを備えた構成で説明しているが、本発明においては必ずしもトルクコンバータは必須の構成ではなく、本発明はトルクコンバータ無しの車両においても適用できる。
図1に示すように、本発明に係る実施の形態のアイドリングストップスタート車両(以下、車両)1は、ディーゼルエンジン等のエンジン(内燃機関)10のクランク軸10aにトルクコンバータ11と、湿式多板クラッチ等で構成されるクラッチ12が接続され、このクラッチ12には変速機13の入力軸13aが接続されている。
この変速機13の出力軸13bはプロペラシャフト(車軸)14に接続され、デファレンシャルギヤ(作動歯車)15を介してドライブシャフト16に接続されている。このドライブシャフト16には、タイヤを装着した駆動側の車輪(後輪)17が固定されている。この車輪17のドライブシャフト16にはブレーキ機構19が設けられている。また、車両1の前方側には、従動側の車輪(前輪)18が設けられている。
つまり、車両1は、この車両1に搭載されたエンジン10とプロペラシャフト14との間にクラッチ12を有して構成される。更に、エンジン10の始動用に、スターター20を備えて構成される。
このスターター20は、リングギヤとこれに噛合可能なピニオンと、そのピニオンを回転駆動するスターターモータとを有して構成されており、エンジン10の始動時にバッテリからの電力で駆動され、始動時のみリングギヤとピニオンを噛合させて、スターターの駆動力を短時間の間だけクランク軸10aに伝達してクランク軸10aを回転駆動して、コモンレールからの蓄圧された燃料を気筒内に噴射することによるエンジン10の運転開始をアシストする。
この車両1は、アイドリングストップスタート機構とアイドリングストップスタート制御を行う制御装置30を備えて構成される。このアイドリングストップスタート機構は、トラックなどの積載車両に搭載されたエンジン10を、エンジン停止の指示及びエンジン再始動の指示に応じてそれぞれエンジン10を停止及び再始動する機構である。
さらに、本発明においては、この制御装置30は、次のような制御を行うように構成される。つまり、車両1が駐停車や信号待ちの状態に入り、アクセル開度等からドライバーの停止の意思表示を受けた場合に、アイドリングストップスタート用のスイッチのONや、車体の傾斜角判定による坂道勾配の程度や、車速やバッテリの電圧などの予め設定されたエンジン停止条件が成立しているか否かを判定し、成立しているときに、アイドリングストップ指令が発令される。
このアイドリングストップ指令を受けたときに、アイドリングストップスタート制御の許可条件に関して、エンジン10の状態をエンジン制御モジュール(ECM)で判定すると共に、変速機13の状態を変速機制御モジュール(TCM)で判定し、アイドリングストップスタート制御の許可条件を満たしてれば、エンジン10の運転を停止してもよいと判定する。
このエンジン停止が許可された場合には、坂道勾配の程度を判定して必要に応じて、坂道発進補助装置のHSAバルブを開弁して、ブレーキ配管に圧縮空気を予め設定された時間の間供給してから、HSAバルブを閉弁する。これにより、ドライバーの意識的な操作なしで、ブレーキ機構16を作動させて、乗用車に比べて車両重量や積載量が大きくて乗用車以上に車両後退が発生し易い大型車における車両後退を防止する。
その後、エンジン10への停止要求を指示し、エンジン制御モジュールでエンジン10への燃料供給を停止して、エンジン10の運転を停止する。それと共に、変速機制御モジュールでは、エンジン回転数Neが予め設定された設定回転数Nec未満になるまでクラッチ12を接続状態に維持し、エンジン回転数Neが設定回転数Nc未満になったらクラッチ12を断絶状態に切り替える制御を行う。
この設定回転数Necは、エンジン10がスターター20のアシストを受けることなく、エンジン10への燃料供給の再開始だけで、クラッチ12を接続状態にしたままで、自立してエンジン回転数Neを再上昇できる限界のエンジン回転数Nedに関係するエンジン回転数Necである。この回転数Nedは、いわば、回転数再上昇可能下限値ともいうべきエンジン回転数であり、この回転数再上昇可能下限値Ned未満になると、エンジン10への燃料供給だけではエンジン10を運転再開できず、燃料噴射をしてもエンジン10は停止状態になってしまい、再始動にはスターター20のアシストが必要になる。
このエンジン回転数Nedは、エンジン10のフリクションやクラッチ12に接続された変速機13などのフリクションに関係する回転数である。エンジン10やこのエンジン10を搭載した車両1にもよるので、予め実験などにより設定され、このエンジン回転数Nedに余裕を持たせて設定回転数Necが設定されるが、この設定回転数Necは、例えば、200rpm〜400rpm、好ましくは250rpm〜350rpmの範囲の回転数に設定される。
なお、エンジン回転数Neが予め設定された設定回転数Nec未満になるまでは、クラッチ12が接続状態であるため、回転しているエンジン10の回転トルクがプロペラシャフト14側に伝達されているが、ブレーキ機構19の制動力により、ドライブシャフト16の回転が制止されているので、車輪17は回転せず、車両1の停止状態が維持される。
また、制御装置30は、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数Neが設定回転数Nec以上であるか否かを判定し、エンジン回転数Neが設定回転数Nec以上である場合には、クラッチ12が接続状態のまま、スターター20を使用せずにエンジン10への燃料供給の開始によりエンジン10を再始動して再発進する。
一方、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満である場合には、クラッチ12は断絶状態であるので、スターター20の使用とエンジン10への燃料供給の開始とによりエンジン10を再始動して、予め設定したクラッチ接続条件を満足するようになったら、クラッチ12を接続操作して、クラッチ12を接続状態にして再発進する。
なお、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときには、坂道発進補助装置のHSAバルブは閉弁状態であり、再発進時のブレーキ機構16に対するブレーキ解除操作によりブレーキ機構16は制動力を発揮しなくなる。
次に、本発明に係る実施の形態の車両のアイドリングストップスタート制御方法について説明する。この方法は、車両1に搭載されたエンジン10と車軸との間にクラッチ12を有する車両1のアイドリングストップ制御方法であり、アイドリングストップ指令を受けたときに、エンジン10への燃料供給を停止してエンジン10の運転を停止すると共に、エンジン回転数Neが予め設定された設定回転数Nec未満になるまでクラッチ12を接続状態に維持し、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になったらクラッチ12を断絶状態に切り替える方法である。
また、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、エンジン回転数Neが設定回転数Nec以上である場合には、スターター20を使用せずにエンジン10への燃料供給の開始によりエンジン10を再始動して再発進し、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満である場合は、スターター20の使用とエンジン10への燃料供給の開始とによりエンジン10を再始動して再発進する。
次に、上記の車両のアイドリングストップスタート制御方法を行った時のエンジン回転数NeとISS(アイドリングストップスタート)の指令とクラッチ12のON/OFFの関係を図2〜図5に実施例として示す。また、従来技術における車両のアイドリングストップスタート制御方法を行った時のエンジン回転数NeとISSの指令とクラッチ12のON/OFFの関係を図6〜図8に従来例として示す。
ISSで停止指令を受けたときのエンジン回転数Neとクラッチ12のON/OFF関係は、実施例では図2に示すように、停止指令を受けた時点tsではなく、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になった時点tcでOFFに切り換わるのに対して、従来例では図6に示すように、停止指令を受けた時点tsでOFFに切り換わる。
また、再発進指令を受けた場合には、実施例では、この再発進指令を受けた時点trがエンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になる時点tcより前のときは、図3に示すように、早期にエンジン回転数Neが回復する。この点が、実施例と図7に示す従来例では大きく異なる。
なお、クラッチ12を断絶操作した後は1秒〜2秒の待機時間が必要であり、また、クラッチ12を断絶操作した直後に接続操作すると接続時にショックが生じるので、実施例ではクラッチ12を接続状態で維持することにより、これらを回避でき、また、クラッチ12の断絶操作と接続操作を省略でき、断絶操作と接続操作の頻度を低減できる。
一方、この再発進指令を受けた時点trが、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になった時点tcより後のときは、エンジン回転数Neが回復するのは、図4及び図5に示すように実施例も図7及び図8に示す従来例と同じになり、また、クラッチ12がONに切り換わる時点tcrも、エンジン回転数Neが、予め設定したクラッチ接続条件を満足する、予め設定された回転数Ne1になった時点tcrとなる。
上記の実施の形態のアイドリングストップスタート車両1及び車両のアイドリングストップスタート制御方法によれば、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になるまでクラッチ12を接続状態に維持し、エンジン回転数Neが設定回転数Nec未満になってからクラッチ12を断絶状態に切り替えるので、アイドリングストップスタート制御を開始してからも、クラッチ12が接続されている期間中は、エンジン10のクランク軸10aとプロペラシャフト14はクラッチ12を介して接続されているので、エンジンブレーキによる制動力がプロペラシャフト14側に伝達され制動力を維持でき、また、エンジン回転数Neもプロペラシャフト14側の抵抗によりエンジン回転数Neを低下させて早期に停止することができる。これにより、エンジン10の完全停止までの時間を短縮できる。
また、エンジン回転数Neが設定回転数Nec以上でクラッチ12が接続状態にあるときに、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときには、スターター20を使用せずにエンジン10への燃料供給の開始によりエンジン10を再始動して再発進するので、スターター20による始動及びクラッチ12の接続操作が不要になる。その結果、エンジン再始動におけるクラッチ接続時のショックの問題や、スターター20及びクラッチ12の使用頻度を減少できるので、スターター20及びクラッチ12の耐久性能の問題を軽減できる。また、エンジン回転数Neがゼロになる前に、より正確には、設定回転数Necになる前にエンジン10を再始動するので、再始動でエンジン回転数Neが復帰するまでの時間を大幅に短縮できる。
従って、アイドルストップ時の制動力の維持、エンジン回転数Neの低下の早期化、再発進時のクラッチ接続時によるショックの減少、スターター20とクラッチ12の使用頻度の減少、再発進までの時間の短縮を図ることができる。
1 車両(アイドリングストップ車両)
10 エンジン(内燃機関)
10a クランク軸
11 トルクコンバータ
12 クラッチ
13 変速機
14 プロペラシャフト(車軸)
15 デファレンシャルギヤ
16 ドライブシャフト
17 車輪(駆動輪:後輪)
18 車輪(従動輪:前輪)
19 ブレーキ機構
20 スターター
tc クラッチOFF開始時
tcr クラッチON開始時
te エンジン完全停止時
tr 再発進指令の受け取り時
ts 停止指令の受け取り時

Claims (4)

  1. 車両に搭載された内燃機関と車軸との間にクラッチを有するアイドリングストップスタート車両において、
    前記内燃機関がスターターのアシストを受けることなく、前記内燃機関への燃料供給の再開始だけで、前記クラッチを接続状態にしたままで、エンジン回転数を再上昇できる限界のエンジン回転数を、設定回転数として予め設定し、
    アイドリングストップスタート制御を行う制御装置が、前記車両の停止中にアイドリングストップ指令を受けたときに、ブレーキ機構を作動させて、その後、前記内燃機関への燃料供給を停止して前記内燃機関の運転を停止すると共に、エンジン回転数が前記設定回転数未満になるまで前記クラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が前記設定回転数未満になったら前記クラッチを断絶状態に切り替える制御を行うように構成され、
    前記制御装置が、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、
    エンジン回転数が前記設定回転数以上である場合には、スターターを使用せずに前記内燃機関への燃料供給の開始により前記内燃機関を再始動して再発進することを特徴とするアイドリングストップスタート車両。
  2. 前記制御装置が、アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、
    エンジン回転数が前記設定回転数未満である場合には、前記スターターの使用と前記内燃機関への燃料供給の開始とにより前記内燃機関を再始動して再発進する制御を行うように構成される請求項1に記載のアイドリングストップスタート車両。
  3. 車両に搭載された内燃機関と車軸との間にクラッチを有する車両のアイドリングストップスタート制御方法において、
    前記内燃機関がスターターのアシストを受けることなく、前記内燃機関への燃料供給の再開始だけで、前記クラッチを接続状態にしたままで、エンジン回転数を再上昇できる限界のエンジン回転数を、設定回転数として予め設定し、
    前記車両の停止中にアイドリングストップ指令を受けたときに、ブレーキ機構を作動させて、その後、前記内燃機関への燃料供給を停止して前記内燃機関の運転を停止すると共に、エンジン回転数が前記設定回転数未満になるまで前記クラッチを接続状態に維持し、エンジン回転数が前記設定回転数未満になったら前記クラッチを断絶状態に切り替え、
    アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、
    エンジン回転数が前記設定回転数以上である場合には、スターターを使用せずに前記内燃機関への燃料供給の開始により前記内燃機関を再始動して再発進することを特徴とするアイドリングストップスタート制御方法。
  4. アイドリングストップ後の再発進指令を受けたときに、
    エンジン回転数が前記設定回転数未満である場合は、前記スターターの使用と前記内燃機関への燃料供給の開始とにより前記内燃機関を再始動して再発進する請求項3に記載のアイドリングストップスタート制御方法。
JP2014239064A 2014-11-26 2014-11-26 アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法 Active JP6603985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014239064A JP6603985B2 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014239064A JP6603985B2 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016098991A JP2016098991A (ja) 2016-05-30
JP6603985B2 true JP6603985B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=56077567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014239064A Active JP6603985B2 (ja) 2014-11-26 2014-11-26 アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6603985B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6519526B2 (ja) 2016-05-17 2019-05-29 株式会社Soken アンテナ装置
JP7339834B2 (ja) * 2019-09-27 2023-09-06 株式会社Subaru 車両

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08189395A (ja) * 1994-12-29 1996-07-23 Suzuki Motor Corp エンジンの自動始動停止装置
JP3684965B2 (ja) * 1999-12-06 2005-08-17 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP4365427B2 (ja) * 2007-04-20 2009-11-18 富士通テン株式会社 エコラン制御装置、エコラン制御システム及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016098991A (ja) 2016-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101199058B1 (ko) Isg시스템 및 그의 제어 방법
JP6049748B2 (ja) ハイブリッド電気自動車およびその制御方法
CN103026035B (zh) 发动机自动停止装置及自动停止方法
JP3714266B2 (ja) アイドルストップ車の補機駆動装置
US9056606B1 (en) System and method for controlling a stop/start system for a vehicle engine
US9428175B2 (en) Hybrid electric vehicle controller and method of controlling a hybrid electric vehicle
JP3715158B2 (ja) エンジンの停止・始動制御装置
US8721500B2 (en) Method for controlling deceleration of a motor vehicle
JP2010164143A (ja) 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP2008128104A (ja) エンジンの自動停止始動装置
US8831859B2 (en) Method for accelerating a vehicle and hybrid vehicle
WO2016021005A1 (ja) 車両の制御装置および車両の制御方法
JP2014509977A5 (ja)
JP3588673B2 (ja) アイドルストップ車両
JP2008150022A (ja) Etcが搭載されたハイブリッド電気自動車のエンジントルク制御方法
JP5134485B2 (ja) 車両の制御装置
JP6603985B2 (ja) アイドリングストップスタート車両及び車両のアイドリングストップスタート制御方法
EP3499010B1 (en) Method and device for controlling vehicle including idle stop and go function
US9599088B2 (en) System for cranking internal combustion engine by engagement of pinion with ring gear
JP2004092453A (ja) 車両の制御装置
JP4316480B2 (ja) 車両のエンジン自動停止装置
JP6036121B2 (ja) 車両におけるエンジンの自動停止および再始動の制御装置
JP6677727B2 (ja) 自動車のフリーホイールモードへの自動切り替え方法
JP5951342B2 (ja) 車両用制御装置
JP5709516B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20190731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6603985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150