JP6602070B2 - シート給送装置及びこれを備えた読取装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、載置部に載置されたシートを給送するシート給送装置及びこれを備えた読取装置並びに画像形成装置に関する。
原稿を搬送して読み取る原稿搬送読取装置にあっては、原稿トレイに載置された原稿は給送回転体であるピックアップローラによって給送され、分離手段によって1枚ずつ分離給送され、読取部において画像を読み取られた後、排出トレイ上に排出される。このときトレイに載置された原稿にピックアップローラが常に当接していると、トレイに新たに原稿をセットする際、このピックアップローラが邪魔になる。そのため、トレイ上に原稿がセットされていない時は、ピックアップローラを原稿と当接しない待機位置に移動させておく必要がある。そこで、例えば特許文献1の原稿搬送読取装置ように、原稿給送が終了した後、所定時間だけピックアップローラを上方の待機位置に維持しておくように構成しているものが提案されている。
特許第5386570号
しかしながら、特許文献1に記載の読取装置では、所定時間はピックアップローラが待機位置で維持されるものの、ピックアップローラを待機位置に留まらせるための電磁クラッチを切断状態にすると、ピックアップローラは自重で落下する。このため、ピックアップローラがトレイと当接する状態になってしまい、原稿をトレイ上にセットする際、邪魔になってしまう。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、給送回転体を待機位置に維持することでシートセットの際の利便性を向上させ、かつ消費電力を低減させることが可能なシート給送装置及びこれを備えた読取装置、画像形成装置を供給するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、載置部に載置されたシートに当接して当該シートを給送する給送回転体と、前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、前記搬送回転体を回転可能に支持する駆動軸と、前記駆動軸を第1の方向及び前記第1の方向と反対の第2の方向に回転させる駆動力を付与する駆動源と、前記駆動軸を中心に回動可能であって、前記駆動軸の前記第1の方向の回転により、前記給送回転体を前記載置部に載置されたシートに当接する給送位置に移動させ、前記駆動軸の前記第2の方向の回転により、前記給送回転体を前記シートから離間する待機位置に移動させる支持部材と、前記駆動源と前記駆動軸の間の駆動伝達経路に設けられ、前記駆動源からの駆動力を伝達又は遮断可能な入力伝達遮断クラッチと、前記駆動源から前記駆動軸を前記第1の方向及び前記第2の方向に回転させる駆動力を伝達し、前記給送回転体の自重により前記駆動軸を回転させる逆入力トルクに対して前記駆動軸の回転をロックする逆入力遮断クラッチと、コイルスプリングを有し、前記駆動源から前記駆動軸を前記第2の方向に回転させる時に、一定トルク以上の負荷がかかると駆動力の伝達を遮断する過負荷遮断クラッチと、を有し、前記逆入力遮断クラッチは、前記入力伝達遮断クラッチと前記駆動軸との間の駆動伝達経路に配置され、かつ、前記過負荷遮断クラッチは、前記駆動源と前記入力伝達遮断クラッチとの間の駆動伝達経路に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、給送回転体を支持する支持部材側から駆動軸を回転させる逆入力トルクが逆入力遮断クラッチによってロックされる。このため、給送回転体を待機位置に移動させた後、駆動源からの駆動力がなくなっても支持部材は給送位置へと回転せず、待機位置にある状態が維持される。このため、ユーザは積載部にシートをセットする際に給送回転体が邪魔にならず、シートセットの利便性が向上する。
また、逆入力遮断クラッチを用いているために給送回転体を待機位置に維持するための通電等が不要であり、消費電力を低減することも可能である。
原稿読取装置の模式断面図である。 原稿給送待機状態の断面図である。 原稿給送状態の断面図である。 シャッタ部材の動作説明図である。 駆動伝達手段の斜視説明図である。 駆動伝達手段の模式図である。 制御ブロック図である。 第2参考例に係る駆動伝達手段の模式図である。 実施形態に係る駆動伝達手段の模式図である。 スプリングクラッチ部の断面図である。 実施形態におけるピックアップローラが待機位置にある状態を示す断面図である。
〔第1参考例
次に本発明の実施形態に係るシート給送装置について、これを備えた読取装置とともに説明する。なお、最初に参考例として第1参考例及び第2参考例を説明し、次に本発明の実施形態について説明する。
<読取装置>
図1は第1参考例に係る原稿読取装置Aの断面模式説明図である。読取装置Aの構成について、原稿読み取り動作とともに説明すると、シート状原稿を積載載置する載置部1に複数枚の原稿をセットし、これを後述するシート給送装置Bによって1枚ずつ分離給送する。給送された原稿は搬送ローラ対100,101,102によって第1プラテン103上を通過する際に第1読取部104によって原稿の一方面に記載された情報が光学的に読み取られる。
その後、原稿は搬送ローラ対105によって搬送され、第2プラテン106上を通過する際に第2読取部107によって他方面に記載された情報が光学的に読み取られ、排出ローラ対108によって排出部109に排出される。
<シート給送装置>
シート給送装置は、図1に示すように、原稿(シート)Dを積載載置する載置部1に原稿幅方向(給送方向と直交する方向)にスライド可能な規制部材2が配置されている。この規制部材2は載置部1に載置された原稿Dの幅方向を規制することで原稿給送時に幅方向の位置を揃えて原稿を給送できるようにしたものである。
また、前記載置部1には、原稿Dが載置部1に載置されているときに、これを検知する原稿載置検知センサ(不図示)が設けられている。この原稿載置検知センサは、本参考例では原稿の有無によって回動するセンサレバーの位置をフォトインタラプタで検知することにより載置部1に原稿が有るか否かを検知する構成であるが、他の公知のセンサ構成であってもよい。
(ピックアップローラ)
前記載置部1の原稿給送方向下流側には載置部に載置されたシートに給送力を付与する給送回転体であるピックアップローラ3が設けられている。このピックアップローラ3は、図2に示すように、支持アーム4の一方側端部に回転可能に取り付けられている。
支持アーム4はピックアップローラ3を給送位置と待機位置に移動可能に支持する支持部材であり、ピックアップローラ3を取り付けた端部と反対側の他方側端部が駆動軸5に取り付けられ、駆動軸5を中心にして揺動可能になっている。ピックアップローラ3は原稿を給送しないときは、図2に示すように、載置部1から上方に移動して待機している。そして、載置部1に原稿がセットされ、給送信号を受けると駆動軸5が第1の方向に回転して支持アーム4が駆動軸5を中心にして図2の時計回り方向に回転し、ピックアップローラ3が載置部1に積載された原稿Dに当接する給送位置に移動する(図3参照)。一方、駆動軸が前記第1の方向と反対の第2の方向に回転すると支持アーム4が駆動軸5を中心にして図3の反時計回り方向に回転し、ピックアップローラ3は上昇して原稿Dから離間した待機位置に移動する(図2参照)。
(シャッタ部材)
前記ピックアップローラ3よりも原稿給送方向下流側に載置部1にセットされる原稿の先端位置を規制するシャッタ部材(規制部材)6が設けられている。このシャッタ部材6は開閉カバー9に設けられた軸6aを中心に回動可能に設けられ、ピックアップローラ3が待機位置にあるときは、図2に示す規制位置にあって載置部1に載置する際に原稿Dの先端が当接して所定の位置以上に押し込めないように堰き止める役割をしている。また、前記シャッタ部材6は、ピックアップローラ3が給送位置に移動すると、シートを給送可能な図3に示す非規制位置に回動する。
ここで、シャッタ部材6の構成について、図4を参照して動作とともに説明する。図4(a)は原稿Dを載置部1上に載置した状態を示す図であり、このときピックアップローラ3は上方の待機位置にある。このとき、シャッタ部材6は原稿給送口65を塞ぎ、原稿を堰き止める位置(原稿先端を規制する位置)にあって、ピックアップローラ3の軸に自由に回転可能に取り付けられたストッパ61により原稿給送方向への回動を規制されている。この状態で、原稿給送口65に原稿を進入させると、原稿Dの先端はシャッタ部材6の一端部に突き当たって、それ以上の進入が妨げられ、載置部1上の適正な位置に載置される。
その後、原稿給送信号により、ピックアップローラ3が下降するとシャッタ部材6に当接して規制するストッパ61が原稿給送口65の上側ガイドに設けられた突起部63と当接して上方に回動し、これによりストッパ61はシャッタ部材6から離間して原稿給送方向への規制が解除される(図4(b))。
ピックアップローラ3が所定量下降すると、支持アーム4に設けられた突起部62にシャッタ部材6の係止突起64が当接してシャッタ部材6を所定量回動させて原稿給送方向に傾けることとなる(図4(c))。このとき、シャッタ部材6は自重により垂下されているが、突起部62により所定量回動して傾いた位置で原稿給送方向上流側への回動を規制されているので、傾いた位置に保持された状態となる。
そして、ピックアップローラ3が載置部1上の最上位原稿に当接し、ピックアップローラ3の回転により原稿が分離手段に向けて給送されると、給送される原稿の先端によってシャッタ部材6は原稿Dを通過させる位置まで押し上げられる。これにより、原稿Dがシャッタ部材6の位置を越えて分離部に送られる(図4(d))。このとき、シャッタ部材6の先端は繰り出される原稿の上面に自重により接触している。
また、ピックアップローラ3が給送位置から待機位置へ移動すると、シャッタ部材6は軸6aを中心にして自重により回動し、図4(a)の規制位置へ戻る。
(分離部)
前記シャッタ部材6よりも原稿給送方向下流側には、ピックアップローラ3によって給送された原稿Dを1枚ずつに分離して搬送する分離部が設けられている。この分離部は、給送された原稿を下流に搬送する搬送回転体である分離ローラ7と、この分離ローラ7に圧接する分離パッド8とを有している。載置部1に積載された原稿はピックアップローラ3により給送されるが、このとき上位の数枚が給送されることがある。この場合、分離部において回転する分離ローラ7と分離パッド8によってニップされることで最上位の1枚のみが分離されて下流へと搬送され、更に下流に配置された搬送ローラ対100によって搬送される。このときピックアップローラ3は待機位置に移動して搬送される原稿から離間し、搬送ローラ対100により原稿引き抜きの負荷にならないようになっている。
(駆動伝達手段)
次に前記ピックアップローラ3、支持アーム4、分離ローラ7を回転させるための駆動力の伝達構成について説明する。
図5はピックアップローラ3及び分離ローラ7への駆動伝達構成を示す斜視説明図であり、図6は駆動伝達経路の模式説明図である。なお、図6において「>-<」形状はタイミングプーリを示し、「|-|」形状はギアを示す。また、図7は各センサによって検知された検知信号に応じて後述する駆動源である給送モータ30の駆動や電磁クラッチ52をオン、オフを制御する制御構成のブロック図である。
ピックアップローラ3は、分離ローラ7の駆動軸5に対して支持アーム4を介して揺動可能に支持されている。駆動軸5が図5の矢印A方向(第1の方向)に回転するとき、分離ローラ7も同時に回転し、原稿Dを分離搬送することができる。支持アーム4は、一端を駆動軸5に支持され、他端でピックアップローラ3を支持するピックアップ軸22を支持している。
駆動軸5には、駆動プーリ23、ピックアップ軸22には従動プーリ24が取り付けられており、タイミングベルト25が巻き掛けられている。
また、支持アーム4内には、ワンウェイクラッチ(不図示)が内蔵されており、駆動軸5が図5の矢印B方向(第2の方向)に回転するときは駆動軸5と共に回転し、駆動軸5が矢印A方向に回転するときは空転するようになっている。ここで、ピックアップローラ3が上方の待機位置にあり、原稿が載置された状態で原稿給送動作が開始されると、図6に示す駆動伝達手段50の中で、電磁クラッチ52が接続される。電磁クラッチ52は駆動源である給送モータ30からの駆動力を伝達又は遮断可能な入力伝達遮断クラッチとなるものである。
前記電磁クラッチ52が接続されることにより、給送モータ30からの駆動力がプーリ30a、タイミングベルト54、プーリ53aと伝達する。そして、プーリ53aとギア部53bが一体となったギアプーリ53のギア部53bから電磁クラッチ52に含まれるギア52aに伝達される。そして、ギア連結軸52cからギア52bを介して、ギア51aに伝達され、逆入力遮断クラッチ51に駆動が伝達される。
逆入力遮断クラッチ51は、給送モータ30から駆動軸前記駆動軸を前記第1の方向及び前記第2の方向に回転させる駆動力を伝達し、支持アーム4側から前記駆動軸5を回転させる逆入力トルクに対して前記駆動軸の回転をロックする双方向クラッチである。
逆入力遮断クラッチ51から出力される駆動力は、ギア51bからギア部55aとギア部55bが一体的なアイドラギア55の前記ギア部55aに伝達される。そして、ギア部55bは駆動軸5の端部に取り付けられているギア20aとかみ合っているため、駆動軸5に駆動が伝達される。
前記のようにして給送モータ30からの駆動力が駆動軸5に伝達されることにより、駆動軸5が図5に示す矢印A方向に回転して分離ローラ7がシートを搬送する方向に回転する。同時に支持アーム4によるピックアップローラ3を上方の待機位置で保持する回転力がなくなる。このため、ピックアップローラ3は自重で下降し、原稿と当接する給送位置に移動した後、タイミングベルト25を介して駆動軸5から回転力が伝達され、回転することで原稿の給送を開始する。
給送された原稿Dが分離ローラ7と分離パッド8により1枚ずつ分離搬送され、シート先端が搬送ローラ対100のニップに達したことをニップ位置センサ40(図7参照)が検知すると、電磁クラッチ52が切断される。これにより、分離ローラ7を回転させる駆動力の伝達が遮断される。その後は搬送ローラ対100を駆動することによって原稿を下流に搬送する。
電磁クラッチ52が切断されると、給送モータ30の駆動力は分離ローラ7に伝達されない。このため、搬送ローラ対100のの駆動と分離ローラ7の駆動とを同一のモータで行うことができる。
載置部1上に載置されたすべての原稿の給送が終了し、載置部1に原稿がないことを原稿載置検知センサ41(図7参照)が検知すると、制御部60は給送モータ30をシート給送時とは逆に回転させる。これと同時に、図5及び図6に示す駆動伝達手段の中で電磁クラッチ52を接続することで、駆動軸5が図5の矢印B方向に回転する。これにより、支持アーム4が駆動軸5とともに回転してピックアップローラ3が載置部1に当接した最下位置から待機位置まで上昇する量だけ駆動軸5を回転させた後、電磁クラッチ52を切断する。
電磁クラッチ52を切断することで、電磁クラッチ52から駆動伝達経路の下流では自由に回転することが可能になる。しかし、電磁クラッチ52から支持アーム4までの駆動伝達経路には逆入力遮断クラッチ51が設けられているため、駆動伝達経路における上流からの駆動力は下流に伝達することが可能であるが、下流から上流への駆動は遮断される。すなわち、逆入力遮断クラッチ51よりも駆動伝達経路で上流の軸を回転させると下流の軸は回転するが、下流の軸のみを回転させようとしても、逆入力遮断クラッチ51でロックされているために回転することはできない。
従って、ピックアップローラ3を上方の待機位置まで上昇させた後、電磁クラッチ52を切ると、ピックアップローラ3の自重により、支持アーム4を介して駆動軸5を回転させて下降しようとする逆入力トルクが発生する。しかし、駆動系の下流側たる支持アーム4から駆動軸5を図5の矢印A方向に回転させる回転力は逆入力遮断クラッチ51でロックされる。このため、電磁クラッチ52が切断されても支持アーム4は回転しないため、ピックアップローラ3が下降することはない。
上記のように逆入力遮断クラッチ51を設けることにより、電磁クラッチ52を接続したまま給送モータ30を保持するための電力を使用することなく、ピックアップローラ3を待機位置でで保持することができる。
また、本参考例の読取装置は、図1に示すように、ピックアップローラ3、分離ローラ7の上方には開閉カバー9が開閉可能に設けられており、原稿がジャムした場合等は前記開閉カバー9を開いてジャム処理できるようになっている。この開閉カバー9には前述した駆動伝達手段を構成するギアの一部が配置されている。このため、開閉カバー9を開くと、開閉カバーに設けられたギア20aと、これに噛合している本体に設けられたギア55bとが分離して噛合状態が解除される。したがって、ピックアップローラ3が上方に移動した待機位置にあるときに開閉カバー9を開くと、逆入力遮断クラッチ51によってピックアップローラ3を待機位置に保持することができなくなり、ピックアップローラ3は自重によって下降する。
ピックアップローラ3が下降すると、前述のように支持アーム4の回転に連動してシャッタ部材6は図3に示す非規制位置に移動する。仮に、開閉カバー9を閉じるときにシャッタ部材6が起立垂下した状態のままだと、載置部1に載置した原稿がシャッタ部材6の下部に移動してしまった場合、開閉カバー9を閉じたときにシャッタ先端が載置部1上の原稿に突き当たって原稿を傷めるおそれがある。これに対して本参考例にあっては、開閉カバー9を閉じるときはシャッタ部材6が非規制位置にあるため(倒れた状態)、載置部1に載置した原稿がシャッタ部材6の下部に移動してしまってもシャッタ部材6が原稿に突き当たることがない。よって、開閉カバー9を閉じるときにシャッタ部材6によって原稿を傷めることはない。
開閉カバー9が閉じると、カバー開閉検知センサ42(図7参照)によって検知され、この検知信号を受けて制御部60はピックアップローラ3を待機位置に移動させるように給送モータ30及び電磁クラッチ52を制御する。そして、ピックアップローラ3は前述のごとく逆入力遮断クラッチ51によって待機位置に保持される。
また、ピックアップローラ3の待機位置への移動により、シャッタ部材6は非規制位置から規制位置に戻る。なお、このとき原稿がシャッタ部材6の下部にあるときは、シャッタ部材6は原稿の上に自重で乗った状態になる。そして、原稿給送が終了した場合、または、原稿が載置部1から引き抜かれた場合等、シャッタ部材6の下部の原稿がなくなると、シャッタ部材6は自重で、起立した状態に戻り、その状態でロックされる。
〔第2参考例
次に第2参考例に係るシート給送装置の駆動伝達手段の構成について図8を参照して説明する。前述した参考例では電磁クラッチ52を用いて給送モータ30からの駆動力の伝達、遮断を行うようにした例を示した。本参考例にあっては、駆動伝達経路内に電磁クラッチは用いず、給送モータ30の駆動をピックアップローラ3を上下動させる駆動軸5に直接伝達するようにしたものである。
図8に示すように、給送モータ30からの駆動力は、モータギア90aからギア91aに伝達され、逆入力遮断クラッチ51に駆動が伝達される。逆入力遮断クラッチ51から出力される駆動力はギア91bから駆動軸5上に配置されたギア92aに伝達され、駆動軸5を駆動するようになっている。
参考例のように電磁クラッチを設けない駆動伝達手段にあっても給送モータ30から駆動軸5の駆動の間に逆入力遮断クラッチ51を配置することで、ピックアップローラ3が落ちようとする力がモータまで伝わらず、逆入力遮断クラッチ51で遮断される。このため、給送モータ30への電力の供給を切断し、給送モータ30の保持トルクがなくなってもピックアップローラ3を待機位置に保持することができる。
〔第実施形態〕
次に本発明の第1実施形態に係るシート給送装置の駆動伝達手段の構成について図9乃至図11を参照して説明する。
図9の駆動伝達手段の模式図に示すように、本実施形態の駆動伝達手段は、第1参考例における駆動伝達経路の給送モータ30と電磁クラッチ52の間に、一定トルク以上の負荷がかかると駆動力を伝達しなくなる過負荷遮断クラッチを配置している。本実施形態では過負荷遮断クラッチとして、コイルスプリングによって構成したスプリングクラッチを用いている。
スプリングクラッチ70は、図10に示すように、給送モータの回転によって回転する軸71にアーバー72及びギア73が取り付けられ、アーバー72は軸71と一体で回転し、ギア73は軸71に対して回動自在に取り付けられている。そして、前記アーバー72の外周部と、ギア73の接触部73aの外周部にはコイルスプリング74が巻き付けられ、スプリングの一端はアーバー72に係止してアーバー72と一体で回転するように構成されている。
そして、軸71がピックアップローラ3を下降させる方向、すなわち載置部1上の原稿を給送する方向に回転するとき前記スプリング74は内径が締まる方向に回転する。このため、スプリング74はギア73の接触部73aを締め付けながら回転するため、ギア73も一体に回転する。
一方、軸71がピックアップローラ3を上昇させる方向に回転するときは、前記接触部73aを所定の締め付け力で締め付けている前記スプリング74の締め付けを開かせる方向に回転する。このため、負荷が小さいときは前記締め付け力によりギア73を回転させることができる。しかし、負荷トルクが一定以上になるとスプリング74の内径が接触部73aより大きくなってスプリング74は締め付けがなくなるために滑り出し、駆動力がギア73に伝達できなくなる。
上記駆動伝達構成にあっては、載置部1上に載置されたすべての原稿の給送が完了すると、電磁クラッチ52を接続して給送モータ30を回転させることで、駆動軸5を第2の方向に回転させ、ピックアップローラ3を待機位置に移動させる。つまり、給送モータ30の駆動力は駆動プーリ23からプーリ53aに伝達され、スプリングクラッチ70を介してギア部53bから電磁クラッチ52に含まれるギア52aに伝達される。そして、逆入力遮断クラッチ51を介して駆動軸5に駆動力が伝達される。これにより、ピックアップローラ3は待機位置まで上昇する。
本実施形態にあっては、ピックアップローラ3が待機位置に移動したときは、図11に示すように、支持アーム4と開閉カバー9の突当部9aとが付き当たることで位置が決まるようになっている。そして、給送モータ30の駆動量は、ピックアップローラ3が最も下の給送位置から最も上の待機位置まで移動する量に余裕を持たせた量になっている。このため、支持アーム4が突当部9aに突き当たった後、それ以上の上昇が妨げられ、スプリングクラッチ70には一定以上の負荷がかかる。このため、スプリングクラッチ70が空転し、前記余分な駆動量が吸収される。
上記のようにピックアップローラ3を上昇させる駆動量を多めにとり、余剰分はスプリングクラッチ70で吸収することにより、ピックアップローラ3は上がり始めの位置によらず、必ず待機位置まで上昇する。
ピックアップローラ3が待機位置に到達すると、電磁クラッチ52によって駆動が遮断される。このとき、第1参考例と同様に逆入力遮断クラッチ51によりピックアップローラ3を下降させる逆入力トルクはロックされるため、ピックアップローラ3が下降することはなく待機位置で保持される。
ここで、駆動伝達経路の中で、電磁クラッチ52と逆入力遮断クラッチ51の間にスプリングクラッチ70を配置すると、電磁クラッチ52が遮断された際、スプリングクラッチ70が軸を回転させ、ピックアップローラ3を下降させてしまうことがある。すなわち、ピックアップローラ3が待機位置まで上昇し、スプリングクラッチ70内で空転が発生しているとき、クラッチ内部のスプリング74がねじれて、内径が大きくなっていることがある。その場合、電磁クラッチ52が接続されているときはギア73の接触部73aに対して空転しているが、電磁クラッチ52を切ったとき、スプリング74をねじる力がなくなる。このため、スプリング74は大きくなった内径が元に戻る方向に回転力が生ずる。
そして、スプリング74の内径が元に戻った後もそれを停止させる力が働かないため、逆入力遮断クラッチ51の軸をピックアップローラ3が下降する方向に駆動力が伝達してしまい、軸を回転させてしまうのである。このため、逆入力遮断クラッチ51を備えていながらもピックアップローラ3が下降してしまうことがある。
そこで、本実施形態にあってはスプリングクラッチ70を駆動伝達経路において電磁クラッチ52の上流に配置している。このようにスプリングクラッチ70を電磁クラッチ52の上流に配置すると、前述のように内径が大きくなったスプリング74が再び締まる際の力が発生しても、その力による回転トルクは電磁クラッチ52で遮断される。このため、より下流の逆入力遮断クラッチ51まで伝達されることはない。このため、スプリングクラッチ70を使用した駆動系においても電磁クラッチ52を切った後にピックアップローラ3が待機位置から下降することはなくなる。
前述した参考例及び実施形態ではシート給送装置として、原稿を読取部に給送して原稿情報を読み取る読取装置を例示した。しかし、前述した構成のシート給送装置によりシートを画像形成部に給送し、画像形成部においてシートに画像を形成する画像形成装置にあっても用いることができる。
A …読取装置
B …シート給送装置
D …原稿
1 …載置部
3 …ピックアップローラ
4 …支持アーム
5 …駆動軸
6 …シャッタ部材
6a …軸
7 …分離ローラ
8 …分離パッド
9 …開閉カバー
9a …突当部
20a …ギア
30 …給送モータ
40 …ニップ位置センサ
41 …原稿載置検知センサ
42 …カバー開閉検知センサ
50 …駆動伝達手段
51 …逆入力遮断クラッチ
52 …電磁クラッチ
60 …制御部
70 …スプリングクラッチ
74 …コイルスプリング
100,101,102,105 …搬送ローラ対
104 …第1読取部
107 …第2読取部
109 …排出部

Claims (8)

  1. 載置部に載置されたシートに当接して当該シートを給送する給送回転体と、
    前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、
    前記搬送回転体を回転可能に支持する駆動軸と、
    前記駆動軸を第1の方向及び前記第1の方向と反対の第2の方向に回転させる駆動力を付与する駆動源と、
    前記駆動軸を中心に回動可能であって、前記駆動軸の前記第1の方向の回転により、前記給送回転体を前記載置部に載置されたシートに当接する給送位置に移動させ、前記駆動軸の前記第2の方向の回転により、前記給送回転体を前記シートから離間する待機位置に移動させる支持部材と、
    前記駆動源と前記駆動軸の間の駆動伝達経路に設けられ、前記駆動源からの駆動力を伝達又は遮断可能な入力伝達遮断クラッチと、
    前記駆動源から前記駆動軸を前記第1の方向及び前記第2の方向に回転させる駆動力を伝達し、前記給送回転体の自重により前記駆動軸を回転させる逆入力トルクに対して前記駆動軸の回転をロックする逆入力遮断クラッチと、
    コイルスプリングを有し、前記駆動源から前記駆動軸を前記第2の方向に回転させる時に、一定トルク以上の負荷がかかると駆動力の伝達を遮断する過負荷遮断クラッチと、
    を有し、
    前記逆入力遮断クラッチは、前記入力伝達遮断クラッチと前記駆動軸との間の駆動伝達経路に配置され、かつ、前記過負荷遮断クラッチは、前記駆動源と前記入力伝達遮断クラッチとの間の駆動伝達経路に配置されることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記入力伝達遮断クラッチは、電磁クラッチであることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記駆動軸が前記第1の方向に回転するときに前記給送回転体および前記搬送回転体はシートに給送する方向に回転すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記載置部に載置されたシートの先端を規制する規制位置と前記シートを給送可能な非規制位置とに移動可能な規制部材を有し、前記給送回転体が前記待機位置にあるときに前記規制部材を前記規制位置でロックすること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記規制部材は、前記支持部材が前記給送回転体を前記待機位置から前記給送位置に移動させる方向に回転する場合に、前記非規制位置に移動すること、
    を特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 前記給送回転体および前記搬送回転体の上方に設けられた開閉可能な開閉カバーと、を更に有し、
    前記開閉カバーを開いた際、前記規制部材が前記非規制位置に移動すること、
    を特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  7. シートを給送して前記シートに記載された情報を読み取る読取装置において、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    給送されたシートに記載された情報を読み取る読取部と、
    を有することを特徴とする読取装置。
  8. シートを給送して前記シートに画像を形成する画像形成装置において、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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