JP6598702B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウェーハを複数のデバイスチップに分割するウェーハの加工方法に関する。
例えば、300[μm]以上の比較的厚みがあるウェーハを切削ブレードでダイシングすると、裏面チッピングが大きくなるという問題がある。このため、レーザー加工と研削加工とを組み合わせたSDBG(Stealth Dicing Before Grinding)を用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。SDBGでは、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの分割予定ラインに沿って照射し、ウェーハの所定深さの位置に強度が低下した改質層を形成する。その後、ウェーハの裏面を研削することで、ウェーハが仕上げ厚みまで薄化されると共に、研削圧力によってウェーハが改質層を分割起点として個々のデバイスチップに分割される。
国際公開第2003/077295号
しかしながら、SDBGでウェーハの内部に改質層を形成して、改質層からウェーハの表裏面にクラックを到達させるためには高出力のレーザービームをウェーハに照射する必要がある。上記したようにウェーハに対して透過性を有するレーザービームが照射されるため、一部のビームがウェーハのデバイス側に漏れて、個片化後のデバイスチップの電気特性が悪化してしまう可能性がある。一方で、デバイスチップの電気特性の悪化を懸念して低出力のレーザービームをウェーハに照射すると、ウェーハを適切に個片化することができないという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、個片化後のデバイスチップの電気特性を悪化させることなく、ウェーハを分割することができるウェーハの加工方法を提供することを目的とする。
本発明のウェーハの加工方法は、表面に複数のデバイス及び複数の分割予定ラインが形成されたデバイス領域及び該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域を有するウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの内部に位置付けて第1の出力でウェーハの裏面から該分割予定ラインに沿って照射して、ウェーハの内部に改質層を形成する第1改質層形成ステップと、該第1改質層形成ステップ実施後、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの内部に位置付けて第1の出力よりも高出力の第2の出力でウェーハの裏面からウェーハの外周余剰領域の該分割予定ラインに沿って照射して、ウェーハの該外周余剰領域内部に改質層をさらに形成する第2改質層形成ステップと、該第2改質層形成ステップを実施後、該分割予定ラインに沿って外力を付与し該改質層を起点としてウェーハを該分割予定ラインに沿って分割する分割ステップと、を備えた。
この構成によれば、ウェーハの分割予定ラインに沿って第1の出力でレーザービームがウェーハの内部に照射され、ウェーハの外周余剰領域の分割予定ラインに沿って第2の出力でレーザービームがウェーハの内部に照射される。これにより、ウェーハのデバイス領域には比較的低出力の第1の出力のレーザービームで改質層が形成され、ウェーハの外周余剰領域には比較的高出力の第2の出力のレーザービームで改質層が形成される。そして、分割予定ラインに沿って外力が付与されると、破断強度が大幅に低下した外周余剰領域の改質層からのクラックが伸長して、分割予定ラインに沿ってウェーハが分割される。このように、ウェーハのデバイス領域に高出力のレーザービームを照射することなく分割できるため、個片化後のデバイスチップの電気的特性が悪化することがない。
本発明によれば、ウェーハのデバイス領域に比較的低出力のレーザービーム、ウェーハの外周余剰領域に比較的高出力のレーザービームでそれぞれ改質層が形成され、外力の付与によって低強度の外周余剰領域の改質層からのクラックが伸長される。よって、ウェーハのデバイス領域に高出力のレーザービームを照射することなく分割できるため、個片化後のデバイスチップの電気的特性が悪化することがない。
本実施の形態のウェーハの斜視図及び断面図である。 比較例のウェーハの加工方法の説明図である。 本実施の形態の第1改質層形成ステップの一例を示す図である。 本実施の形態の第2改質層形成ステップの一例を示す図である。 本実施の形態の分割ステップの一例を示す図である。 実験例のサファイアウェーハの破断結果を示す図である。 変形例の第1、第2改質層形成ステップの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態のウェーハの加工方法について説明する。図1は、本実施の形態のウェーハの斜視図及び断面図である。図2は、比較例のウェーハの加工方法の説明図である。また、本実施の形態では、ウェーハの加工方法をSDBGに適用した一例について説明するが、ウェーハの内部に改質層を起点に分割する他の工法に適用することが可能である。
図1A及び図1Bに示すように、ウェーハWは、略円板状に形成されており、表面中央に格子状に配列された分割予定ラインL(図3B参照)によって複数の領域に区画されている。分割予定ラインに区画された各領域にはデバイスDが形成されている。ウェーハWの表面は、複数のデバイスD及び分割予定ラインLが形成されたデバイス領域A1と、デバイス領域A1を囲繞する外周余剰領域A2とに分かれている。ウェーハWの外縁には、結晶方位を示すノッチNが形成されている。また、ウェーハWの表面には、デバイスDを保護するための保護テープTが貼着されている。
ウェーハWは、例えば300[μm]以上の厚みを有しており、レーザー加工と研削加工とを組み合わせたSDBGによって個々のデバイスチップに分割される。この場合、レーザー加工でウェーハW内に改質層が形成された後に、研削加工でウェーハWが仕上げ厚みまで研削されつつ、改質層を分割起点としてウェーハWが分割される。なお、ウェーハWは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板にIC、LSI等の半導体デバイスが形成された半導体ウェーハでもよいし、サファイア、炭化ケイ素等の無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウェーハでもよい。
ところで、図2Aに示すように、厚いウェーハWをレーザー加工する場合には、通常は高出力のレーザービームでウェーハWの内部が照射され、分割予定ラインL(図3B参照)に沿って破断強度が十分に低下した改質層16が形成される。このため、ウェーハWを研削加工すると、研削圧力によって改質層16からウェーハWの表裏面にクラックが伸長してウェーハWが適切に分割される。しかしながら、レーザービームがウェーハWに対して透過性を有する波長であるため、高出力のレーザービームの一部がウェーハWのデバイスD(図1参照)側まで到達して、デバイスDの電気特性を劣化させてしまう。
一方で、図2Bに示すように、薄いウェーハに使用されるような低出力のレーザービームでウェーハWをレーザー加工することで、ウェーハWのデバイスD(図1参照)の電気特性の劣化を最小限に抑えることができる。しかしながら、低出力のレーザービームで形成した改質層18は、破断強度が十分に低下しておらず、研削圧力が加わっても改質層18からウェーハWの表裏面にクラックを伸長させることができない。このように、ウェーハWの分割性とデバイスDの電気特性とはトレードオフの関係にあるため、個片化後のデバイスチップの電気特性を悪化させることなく、ウェーハWを分割することが困難になっていた。
ここで、本件発明者らが、分割予定ラインの全長に亘って低出力のレーザービームを照射し、分割予定ラインの両端の外周余剰領域A2だけに高出力のレーザービームを照射したところ(図4参照)、ウェーハWの研削時に改質層を起点に良好に分割できることを発見した。これは、高出力のレーザービームの照射によって破断強度が十分に低下した改質層から、低出力のレーザービームの照射では破断強度が十分に低下していない改質層にクラックが伸長し易いからであると考えられる。このように、デバイスDが存在しない外周余剰領域A2にのみ高出力レーザービームを照射することで、デバイスDの電気特性を悪化させることなくウェーハWを良好に分割することが可能になっている。
以下、図3から図5を参照して、ウェーハの加工方法について説明する。図3は本実施の形態の第1改質層形成ステップ、図4は本実施の形態の第2改質層形成ステップ、図5は分割ステップのそれぞれ一例を示している。なお、図3Aは第1改質層形成ステップを側方から見た図であり、図3Bは第1改質層形成ステップを上方から見た図である。図4Aは第2改質層形成ステップを側方から見た図であり、図4Bは第2改質層形成ステップを上方から見た図である。図5Aは分割ステップを側方から見た図であり、図5Bは分割ステップを上方から見た図である。
図3A及び図3Bに示すように、先ず第1改質層形成ステップが実施される。第1改質層形成ステップでは、レーザー加工装置のチャックテーブル21上に保護テープTを介してウェーハWが保持される。また、レーザー照射ノズル22の照射口がウェーハWの分割予定ラインLに位置付けられ、レーザー照射ノズル22によってウェーハWの裏面11側からレーザービームが照射される。レーザービームは、ウェーハWに対して透過性を有する波長であり、ウェーハWの表面12側のデバイスD(図1参照)の電気特性が悪化しない程度の第1の出力に調整されている。
また、レーザービームはウェーハWの内部に位置付けられており、ウェーハWの内部に所定厚さの第1改質層13が形成される。この場合、第1改質層13がウェーハWの仕上げ厚みHよりも裏面11側に形成されており、レーザービームの集光点の深さがウェーハWの薄化後に第1改質層13が残らないように調整されている。そして、ウェーハWに対してレーザー照射ノズル22が相対移動されることで、ウェーハWの裏面11から分割予定ラインLに沿ってレーザービームが照射され、ウェーハWの内部に分割予定ラインLに沿った第1改質層13が形成される。
このようにして、ウェーハWの一端側から他端側まで分割予定ラインLの全長に亘って、第1の出力のレーザービームで第1改質層13が形成される。デバイス領域A1には低出力の第1の出力でレーザービームが照射されるため、デバイスDの電気特性が悪化することがない。なお、改質層はレーザー光線の照射によってウェーハWの内部の密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲と異なる状態となり、周囲よりも強度が低下する領域のことをいう。改質層は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域であり、これらが混在した領域でもよい。
図4A及び図4Bに示すように、第1改質層形成ステップが実施された後には第2改質層形成ステップが実施される。第2改質層形成ステップでは、第1改質層形成ステップで改質層13が形成された分割ラインに対して、レーザー照射ノズル22によってウェーハWの裏面11側からレーザービームが照射される。レーザービームは、ウェーハWに対して透過性を有する波長であり、上記の第1の出力よりも高出力の第2の出力に調整されている。第2の出力のレーザービームは、第1の出力のレーザービームで形成された第1改質層13と同じ深さに集光点が位置付けられている。
また、ウェーハWの外周余剰領域A2にだけレーザービームを照射するように、レーザービームのON区間とOFF区間が設定されている。すなわち、ウェーハW上の分割予定ラインLの両端の外周余剰領域A2がレーザービームのON区間に設定され、分割予定ラインLの両端以外のデバイス領域A1がレーザービームのOFF区間に設定されている。そして、ウェーハWに対してレーザー照射ノズル22が相対移動されることで、ウェーハWの裏面11から分割予定ラインLに沿ってレーザービームが照射され、ウェーハWの外周余剰領域A2の内部にのみ第2改質層14がさらに形成される。
このようにして、ウェーハWの分割予定ラインLの両端側に第2の出力のレーザービームで第2改質層14が形成される。デバイス領域A1以外の外周余剰領域A2に高出力の第2の出力でレーザービームが照射されるため、デバイス領域A1の各デバイスDの電気特性に影響を与えることなく、外周余剰領域A2の内部に破断強度が十分に低下した第2改質層14が形成される。また、第2の出力のレーザービームで形成された第2改質層14は、第1の出力のレーザービームで形成された第1改質層13に連なっているため、第2改質層14から第1改質層13に向けてクラックが伸長し易くなっている。この第1、第2改質層形成ステップが繰り返されて、全ての分割予定ラインLに沿って第1、第2改質層13、14が形成される。
図5A及び図5Bに示すように、第2改質層形成ステップが実施された後には分割ステップが実施される。分割ステップでは、研削装置のチャックテーブル31上に保護テープTを介してウェーハWが保持される。研削ホイール32が回転しながらチャックテーブル31に近づけられ、研削ホイール32とウェーハWの裏面11とが回転接触することでウェーハWが研削される。このとき、研削ホイール32から研削圧力が外周余剰領域A2内の第2改質層14に作用して、第2改質層14からデバイス領域A1内の第1改質層13にクラックが伸長し、第1、第2改質層13、14を起点としてウェーハWの裏面11から表面12にクラックが伸長する。
すなわち、外周余剰領域A2内の第2改質層14の破断強度が十分に低下しているため、デバイス領域A1内の第1改質層13の破断強度が十分に低下していなくても、第2改質層14を起点にクラックが分割予定ラインLに沿って伸長する。よって、デバイス領域A1に対してレーザービームの出力を低く抑えてレーザー加工しても、ウェーハWを個々のデバイスチップに分割することができる。このようにして、研削ホイール32によってウェーハWが所望の仕上げ厚みHまで薄化されながら、分割予定ラインLに沿って個々のデバイスチップに良好に分割される。
以下、図6を参照して、実験例について説明する。実験例では、ウェーハサイズ20[mm]、厚み100[μm]のサファイアウェーハに対して上記の第1、第2改質層形成ステップを実施し、第2改質層形成ステップにおける第2改質層の形成量を変えたときのサファイアウェーハの破断強度を比較した。この場合、サファイアウェーハの両端からの第2改質層の形成量(形成長さ)を0[mm]、2.5[mm]×2、1.0[mm]×2、0.5[mm]×2にし、それぞれウェーハサイズに対する第2改質層の形成量の割合を0%、25%、10%、5%にした4種類のサファイアウェーハA−Dを用意した。
また、第1改質層形成ステップの加工条件を、焦点深さ15[μm]、出力0.1[W]、送り速度400[mm/s]に設定し、第2改質層形成ステップの加工条件を、焦点深さ15[μm]、出力0.2[W]、送り速度400[mm/s]に設定した。破断強度は、レーザー加工後のサファイアウェーハA−Dに対してブレーキング装置(ダイトエレクトロン株式会社製のDBM−801NR)を用いてブレーキングして測定した。
この結果、図6に示すように、サファイアウェーハAの破断強度が約44.0[N]、サファイアウェーハBの破断強度が約14.0[N]、サファイアウェーハCの破断強度が約18.0[N]、サファイアウェーハDの破断強度が約20.0[N]になった。そして、第2改質層が形成されたサファイアウェーハB−Dの破断強度は、第2改質層が形成されていないサファイアウェーハAの破断強度の半分以下になることが確認された。また、サファイアウェーハB−Dの破断強度から、第2改質層の形成量に応じて破断強度が低下する傾向も確認された。
以上のように、本実施の形態のウェーハの加工方法によれば、ウェーハWの分割予定ラインに沿って第1の出力でレーザービームがウェーハWの内部に照射され、ウェーハWの外周余剰領域A2の分割予定ラインに沿って第2の出力でレーザービームがウェーハWの内部に照射される。これにより、ウェーハWのデバイス領域A1には比較的低出力の第1の出力のレーザービームで第1改質層13が形成され、ウェーハWの外周余剰領域A2には比較的高出力の第2の出力のレーザービームで第2改質層14が形成される。そして、分割予定ラインに沿って外力が付与されると、強度が大幅に低下した外周余剰領域A2の第2改質層14からのクラックが伸長して、分割予定ラインに沿ってウェーハWが分割される。このように、ウェーハWのデバイス領域A1に高出力のレーザービームを照射することなく分割できるため、個片化後のデバイスチップの電気的特性が悪化することがない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、第1改質層形成ステップでウェーハの内部に1段の第1改質層が形成される構成にしたが、この構成に限定されない。例えば、図7に示すように、第1改質層形成ステップではウェーハWの内部に2段の第1改質層13が形成されてもよい。この場合、第2改質層形成ステップでは上段の第1改質層13の両端側にのみ第2改質層14が形成される。なお、第2改質層形成ステップで最上段の第1改質層13の両端側に第2改質層14が形成されれば、第1改質層形成ステップでウェーハWの内部に2段以上の第1改質層13が形成されてもよい。
また、上記した実施の形態において、ウェーハの加工方法をSDBGに適用した例について説明したが、この構成に限定されない。ウェーハの加工方法をSD(Stealth Dicing:登録商標)に適用することも可能である。SDでは、SDBGで用いた厚いウェーハの代わりに、薄いウェーハに対して第1、第2改質層形成ステップが実施される。上記したように、第1改質層形成ステップによってデバイス領域に照射されるレーザービームをさらに低出力に抑えても、第2改質層形成ステップによってウェーハの破断強度を十分に低下させることができる(図6参照)。よって、薄いウェーハのSD加工時にデバイスの電気的特性の悪化を抑えることができる。
また、上記した実施の形態において、分割ステップでは研削圧力によって改質層を起点としてウェーハを分割する構成にしたが、この構成に限定されない。分割ステップは、分割予定ラインに沿って外力を付与し、改質層を起点としてウェーハを分割予定ラインに沿って分割する構成であればよい。例えば、SDのように薄いウェーハに改質層を形成する構成の場合には、エキスパンドやブレーキングによってウェーハを分割予定ラインに沿って分割してもよい。
また、上記した実施の形態において、第1、第2改質層形成ステップでそれぞれ改質層が形成される構成にしたが、改質層に加えてクラック層が形成されてもよい。すなわち、第1、第2改質層形成ステップ後にウェーハの内部に分割予定ラインに沿ったクラックが形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態において、第1改質層形成ステップで分割予定ラインの全長を低出力のレーザービームを照射し、第2改質層形成ステップで外周余剰領域の分割予定ラインにのみ高出力のレーザービームを照射する構成にしたが、この構成に限定されない。第1改質層形成ステップではデバイス領域の分割予定ラインにのみ低出力のレーザービームを照射し、第2改質層形成ステップでは外周余剰領域の分割予定ラインにのみ高出力のレーザービームを照射してもよい。
また、上記した実施の形態において、第1改質層形成ステップで第1改質層13がウェーハWの仕上げ厚みHよりも裏面11側に形成される構成にしたが、この構成に限定されない。第1改質層形成ステップで第1改質層13がウェーハWの仕上げ厚みHよりも表面12側に形成されてもよい。すなわち、ウェーハWの薄化後(SDBG後)に第1改質層13が残る位置に、第1改質層13が形成されてもよい。
以上説明したように、本発明は、個片化後のデバイスチップの電気特性を悪化させることなく、ウェーハを分割することができるという効果を有し、特に、半導体ウェーハや光デバイスウェーハを分割するウェーハの加工方法に有用である。
11 ウェーハの裏面
12 ウェーハの表面
13 第1改質層(改質層)
14 第2改質層(改質層)
A1 デバイス領域
A2 外周余剰領域
D デバイス
L 分割予定ライン
W ウェーハ

Claims (1)

  1. 表面に複数のデバイス及び複数の分割予定ラインが形成されたデバイス領域及び該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域を有するウェーハを加工するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの内部に位置付けて第1の出力でウェーハの裏面から該分割予定ラインに沿って照射して、ウェーハの内部に改質層を形成する第1改質層形成ステップと、
    該第1改質層形成ステップ実施後、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハの内部に位置付けて第1の出力よりも高出力の第2の出力でウェーハの裏面からウェーハの外周余剰領域の該分割予定ラインに沿って照射して、ウェーハの該外周余剰領域内部に改質層をさらに形成する第2改質層形成ステップと、
    該第2改質層形成ステップを実施後、該分割予定ラインに沿って外力を付与し該改質層を起点としてウェーハを該分割予定ラインに沿って分割する分割ステップと、
    を備えたウェーハの加工方法。
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