JP6598333B2 - 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙 - Google Patents

殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙 Download PDF

Info

Publication number
JP6598333B2
JP6598333B2 JP2018190795A JP2018190795A JP6598333B2 JP 6598333 B2 JP6598333 B2 JP 6598333B2 JP 2018190795 A JP2018190795 A JP 2018190795A JP 2018190795 A JP2018190795 A JP 2018190795A JP 6598333 B2 JP6598333 B2 JP 6598333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bactericidal
nanofiber
aggregate
polymer nanofiber
quaternary ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018190795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019112756A (ja
Inventor
国銘 黄
利明 福島
Original Assignee
エレテン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エレテン株式会社 filed Critical エレテン株式会社
Publication of JP2019112756A publication Critical patent/JP2019112756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6598333B2 publication Critical patent/JP6598333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/36Biocidal agents, e.g. fungicidal, bactericidal, insecticidal agents
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/38Corrosion-inhibiting agents or anti-oxidants
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/50Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by form
    • D21H21/52Additives of definite length or shape
    • D21H21/54Additives of definite length or shape being spherical, e.g. microcapsules, beads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H27/00Special paper not otherwise provided for, e.g. made by multi-step processes

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

本発明は、PP(ポリプロピレン)等の高分子材料からなるナノファイバーに界面活性剤等の殺菌性の被覆層を設けた集合体と、この殺菌性の高分子系ナノファイバー集合体を配合した衛生用紙に関する。
近年、注目されているナノファイバーは、それ自体の物性に基づく単独利用のみならず、複合材料の分野では、汎用品、フィルター材料、エレクトロニクス部品、自動車用部品、医療・バイオ材料など、幅広い分野で実用化され、応用開発も各企業や国家プロジェクトで検討されている。
ナノファイバーの主な特徴は、1)超比表面積効果(吸着性が高い、接着力が強い、分子認識性が高い)、2)ナノサイズ効果(低圧力損失、高透明性)、3)超分子配列効果(高強度、高電気伝導性、高熱伝導性)等が挙げられ、先端技術を支える材料として、世界各国で広範な分野での開発が活発に行われている(非特許文献1参照)。
例えば、吸着材の材料にナノファイバーを用いると、吸着材の比表面積が拡大して吸着容量が増加すること、吸着選択性が高くなることから、ナノファイバーを利用して、例えば大腸菌やサルモネラ菌の細胞膜を大量に吸着する技術も開発されている(特許文献1参照)。
一方、マイクロカプセルの作製技術は1950年代のノンカーボン複写紙の製品化に始まり、70年代半ばで急速な発展を遂げた。
マイクロカプセルは医薬品、農薬、食品、塗料、インク、接着剤など多岐にわたる領域で応用されている(非特許文献2、非特許文献3、特許文献2参照)。
マイクロカプセル化による主な効果は、液体などの芯材を固定する形態安定化、周囲の物質と芯材物質との反応や混合を防ぐ隔離効果、芯材の保存効果、毒性や臭気などの遮蔽効果、芯材の放出を抑制する効果などが挙げられ、前述の多岐用途で使用されている。
カプセル化の技法は機械的方法(オリフィス法)、物理的方法(相分離法など)、化学的方法(界面重合法など)の三つに大別され、それぞれの技法に適した芯材、壁材が使用される。
従来から、殺菌成分、鎮痛成分、消臭成分、香料成分、抗酸化成分、スキンケア成分などを内包したマイクロカプセルは、衛生用紙、湿布、芳香剤、消臭剤、農薬など様々な分野で使用されている(特許文献3〜5等参照)。
前記各種成分の中で、殺菌剤として現在広い分野で使用されているのが、陽イオン性界面活性剤(第4級アンモニウム塩)である。プラス電荷を持つ陽イオン性界面活性剤は、マイナスの電荷を持つ細菌表面への吸着速度が速く、迅速な殺菌効果の発現が見られるという優れた特徴を持っている。
第4級アンモニウム塩の作用機構として、二つの作用があることが報告されている。
一つは、「細胞膜の物理的破壊」であり、アンモニウム分子のカチオンが細菌表面のアニオン部位と結合し、疎水的相互作用により細胞膜を物理的に破壊するという作用である(非特許文献4参照)。もう一つは、「細菌の代謝機能阻害」であり、第4級アンモニウム塩が細菌に強力に吸着反応し、細胞内の酵素を阻害することにより、代謝機能(成長)を抑制阻止するという作用である(非特許文献5)。
従来、殺菌成分、鎮痛成分、消臭成分、香料成分、抗酸化成分、スキンケア成分などを内包したマイクロカプセル化の技法は種々検討され、実用化されているが、主な技法としては既述したように、機械的方法(オリフィス法)、物理的方法(相分離法など)、化学的方法(界面重合法など)が挙げられる。
これらマイクロカプセル化の技術のうち、オリフィス法では、各種成分(芯物質)を含んだポリマー溶液を二重管から硬化液に滴下してマイクロカプセルを作製している。
相分離法では、包む必要のある芯材を壁材が含まれた有機溶液中に分散させることで、芯材の周囲を包み覆わせるが、その際、溶液のpH値、濃度、温度等の条件を調整し、カプセル芯表面に壁材を徐々に堆積させる必要がある。
界面重合法では、芯物質を含む疎水性有機溶剤と水との界面で重合反応を起こさせてマイクロカプセルを作製している。
上述したマイクロカプセル化の技法は、いずれの技法でも工業生産において、工程が複雑になり量産は難しいという問題がある。
近年、このようなマイクロカプセルの代替として上述したナノファイバーを用いた新たな機能性複合材料(素子)が要望されているが、未だ実現には至っていない。
一方、従来より、殺菌成分を有する衛生用紙として、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム等の水溶液を浸み込ませた湿式のウエットペーパー等が市販されているが、このような湿式の衛生用紙では、製品の重量が重くなるとともに、密封状態で提供されたものを一度開封すると保存可能期間が短くなり、更には用紙に水溶液を浸み込ませているため水に溶けない成分を使用することができない等の課題を抱えている。
また、従来の湿式の衛生用紙では、例えば原料であるパルプに対し、殺菌性成分溶液を10倍程度も配合する必要があり、コスト高となるという問題があるとともに、殺菌性成分の配合量の調整を行うことが困難であった。
平成27年度 特許出願技術動向調査報告書「ナノファイバー」:特許庁 「Micro−encapsulation」:Wikipedia 2008年2月 調査レポート「マイクロカプセル」:東レリサーチセンター 2013年9月 「防菌防黴」:高麗寛紀 1995、Vol.23 「防菌防黴の化学」:堀口博、三共出版 1982年
特開2016−49527号公報 特開昭62−146584号公報 特開平2−300301号公報 特開2004−324026号公報 特開2006−291425号公報
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、製造工程が複雑なマイクロカプセルの代替として高分子系ナノファイバー集合体を使用することにより、操作が簡易な設備を用い、簡素な工程で大量に製造することができる殺菌性材料及びこれを用いた衛生用紙を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、乾式で軽く取り扱いが簡単で、しかも長期間にわたって殺菌性を維持することができる殺菌性材料及びこれを用いた衛生用紙を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、殺菌力を低下させることなく殺菌性成分の配合量を減少・調整することができる殺菌性材料及びこれを用いた衛生用紙を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明は、両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーが集合した集合体を有し、前記中空の高分子系ナノファイバーの内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層が設けられている乾燥状態の殺菌性高分子ナノファイバー集合体である。
本発明は、上述した殺菌性高分子ナノファイバー集合体が、乾燥状態の木質繊維からなる部材に配合されている衛生部材である。
本発明は、上述した殺菌性高分子ナノファイバー集合体が、乾燥状態の木質繊維からなる用紙に配合されている衛生用紙である。
本発明は、両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーの集合体の表面処理を行う工程と、前記表面処理を行った高分子系ナノファイバーの集合体を、長さ10μm以上3mm以下の構成要素に粉砕する工程と、当該粉砕された高分子系ナノファイバーの集合体の構成要素の内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層を設けて乾燥させる工程と、を有する殺菌性高分子ナノファイバー集合体の製造方法である。
本発明は、上述した殺菌性高分子ナノファイバー集合体の製造方法において、前記高分子系ナノファイバーの集合体の表面処理を、脂肪酸アミドと次亜塩素酸を用いて行うことも効果的である。
本発明は、上述したいずれかの方法によって得られた殺菌性高分子ナノファイバー集合体を、パルプ化された原料木材に分散させて得られたスラリー状の紙料を用い、所定の製紙工程を経て乾燥状態の衛生用紙を作成する工程を有する衛生用紙の製造方法である。
本発明に用いる殺菌性ナノファイバー集合体は、高分子系ナノファイバーの表面に殺菌性被覆層が設けられているものであるので、従来の複雑なマイクロカプセル化の工程は必要がなく、その結果、操作が簡易な設備を用い、簡素な工程で大量に製造することができる。
また、本発明では、使用する際に、ナノファイバー表面に層状に設けられた殺菌性成分である第4級アンモニウム塩が、水に触れるだけで直ちに溶け出して殺菌性が発現されるので、取り扱いが容易で非常に簡単に使用することができる。
しかも、第4級アンモニウム塩は菌を吸着する働きがあるので、殺菌対象物表面の菌を効率よく除去することが可能になる。
さらに、本発明の衛生用紙は、乾式である(乾燥状態にある)ことから軽量化を図ることができるとともに、大気中でも変質しにくいため長期間にわたって殺菌性を維持することができる。
また、本発明では、殺菌力を低下させることなく従来技術に比べて殺菌性成分の配合量を減少することができ、また殺菌性成分の配合量の調整や種類の選択を容易に行うことができる。
(a)〜(f):本発明に係る殺菌性高分子ナノファイバー集合体の構成要素の例を模式的に示す概略図 本発明に係る殺菌性高分子ナノファイバー集合体及び衛生用紙の製造方法の例を示すブロック図 表面処理後のPPナノファイバーの分析結果を示すIRスペクトル 第4級アンモニウム塩合成後の反応物の分析結果を示すIRスペクトル 実施例の殺菌性PPナノファイバー集合体を示す写真 同PPナノファイバー集合体の構成要素を拡大して示す写真
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)〜(f)は、本発明に係る殺菌性高分子ナノファイバー集合体の構成要素の例を模式的に示す概略図である。
ここで、図1(a)及び図1(c)は、本発明に用いる高分子系ナノファイバーの外観を示す正面図、図1(b)は、同高分子系ナノファイバーの側面図、図1(d)は、図1(c)のA−A線断面図である。
また、図1(e)は、殺菌性被覆層が設けられた同高分子系ナノファイバーの正面図、図1(f)は、図1(e)のB−B線断面図である。
一方、図2は、本発明に係る殺菌性高分子ナノファイバー集合体及び衛生用紙の製造方法の例を示すブロック図である。
本発明に用いる高分子系ナノファイバー1は、高分子材料から構成されるナノファイバー(直径が1nmから1μm未満の繊維状物質)で、両端部が開口しているものである(以下、適宜「ナノファイバー」という。)。
ここで、本発明のナノファイバー1を構成する高分子材料としては、繊維状に製造することが可能で、水、脂肪酸アミド、次亜塩素酸、エタノール、イソブチルトリエトキシシラン、エチルアセテートに溶解しないものを用いることが好ましい。
このような高分子材料としては、例えば、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PU(ポリウレタン)等の熱可塑性樹脂からなるものがあげられる。
本発明の場合、ナノファイバー1の材料は特に限定されることはないが、ファイバーの製造のし易さ、並びに、集合体を構成した場合に柔らかさが得られる観点からは、ポリプロピレンからなるものを好適に用いることができる。
図1(a)〜(d)に示すように、本発明に用いるナノファイバー1は、内部が空洞の構成、すなわち、その長手方向に沿うように形成された中空部2を有している。
この場合、本発明のナノファイバー1としては、ファイバーの内径が外径の約1/2のものを好適に使用することができる。
具体的には、外径が200〜1000nmで、内径が100〜500nmの中空のナノファイバーが好ましく、より好ましくは外径が300〜500nmで、内径が150〜250nmである。
図1(e)(f)に示すように、本発明の殺菌性高分子ナノファイバー集合体10は、ファイバーの表面部分(外側の表面部分1a及び内側の表面部分1b)に、第4級アンモニウム塩からなる殺菌性材料を含有する殺菌性被覆層3が設けられているものである。
以下、本発明に係る殺菌性高分子ナノファイバー集合体及び衛生用紙の製造方法の例を、図1(a)〜(f)並びに図2を参照して説明する。
図2に示すように、本例では、まず、ナノファイバー1の表面処理工程を行う(プロセスP1)。
本発明では、ナノファイバー1の表面処理の材料として、例えば脂肪酸アミドと、次亜塩素酸を用いることができる。
ここで、脂肪酸アミドは、ナノファイバー1の表面部分(外側の表面部分1a及び内側の表面部分1b:図1(a)〜(d)参照)を脱脂するために用いるものである。
本発明の場合、ナノファイバー1の表面の脱脂に用いる脂肪酸アミドの種類は特に限定されることはないが、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミドを用いることが好ましい。
ヤシ脂肪酸ジエタノールアミドは、非イオン系界面活性剤としてシャンプー、洗顔料等に広く使用されており、容易に入手することができることから好ましいものである。
なお、脱脂効果のあるものであれば、他の脂肪酸アミドや、界面活性剤等も使用することができる。
一方、次亜塩素酸は、上記脱脂処理によってナノファイバー1の表面に付着しているヤシ脂肪酸ジエタノールアミドと反応し、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方がナノファイバーの表面を覆うことによって、その表面張力効果により第4級アンモニウム塩との親和性を向上させることができる。
本発明においては、本処理を行う材料として、特に次亜塩素酸に限られるものではないが、汎用に使用されている材料であり、入手が容易であるという観点からは、次亜塩素酸を用いることが好ましい。
上記脂肪酸アミドと次亜塩素酸を用いてナノファイバー1の表面処理を行う場合には、例えば以下のような処理を行う。
まず、所定量のナノファイバー1を脂肪酸アミドの水溶液に分散させ、例えば100℃程度の温度で30〜40分間煮沸する。
この煮沸工程後、ナノファイバー1を水洗し、遠心分離器を用いて例えば数分間(2000rpm程度)脱水し、その後、60℃程度の温度で30分間程度乾燥させる。
乾燥後の所定量のナノファイバー1を次亜塩素酸水溶液(濃度8g/L)に分散させ、pHを5〜5.5に保ちながら、30℃程度の温度で1時間程度撹拌し、ナノファイバー1の表面に付着している脂肪酸アミドに対し次亜塩素酸を反応させる。
そして、反応完了後のナノファイバー1を常圧でろ過し、遠心分離器で数分間(2000rpm程度)脱水した後、60℃程度の温度で30分間程度乾燥させる。
さらに、上述した表面処理後のナノファイバー1を、微粉砕機を用い、長さ10μm以上3mm以下の長さに粉砕する(プロセスP2)。
これによりPPからなるナノファイバー1の集合体を得る。
さらに、第4級アンモニウム塩の合成工程を行う(プロセスP3)。
なお、本発明の場合、第4級アンモニウム塩の合成工程P3は、ナノファイバーの粉砕工程P2の前に行ってもよく、ナノファイバーの粉砕工程P2と並行して行ってもよい。
本例の第4級アンモニウム塩の合成工程P3では、下記反応式(1)に示すように、ベンジルアルコールから4−(クロロメチル)ベンジルアルコールを合成し、これにN,N−ジドデシルメチルアミンを反応させて、第4級アンモニウム塩である、4−(クロロメチル)ベンジルジドデシルメチルアンモニウムクロリドを合成する。
本例の場合、ベンジルアルコールから4−(クロロメチル)ベンジルアルコールの合成は、例えばフリーデルクラフツ反応によってベンゼン環にホルムアルデヒドを付加させ、その後、塩化水素を通気することによって(45℃程度、8時間程度)行う。
また、4−(クロロメチル)ベンジルジドデシルメチルアンモニウムクロリドの合成は、まず、上記合成された4−(クロロメチル)ベンジルアルコールと、N,N−ジドデシルメチルアミンとを、例えば1:1のモル比で炭酸ナトリウム水溶液に投入し、100℃程度の温度で、かつ、0.25〜0.35MPaの圧力下で10時間程度撹拌反応させることにより行う。
その後、この溶液にエチレングリコールを加え、炭酸水素ナトリウムの存在下において、90℃程度の温度で、かつ、0.2〜0.3MPaの圧力下で8時間程度撹拌して反応させることにより、第4級アンモニウム塩である、上記反応式(1)に示す4−(クロロメチル)ベンジルジドデシルメチルアンモニウムクロリドを得る。
この4−(クロロメチル)ベンジルジドデシルメチルアンモニウムクロリドは、水酸基を含んでおり、上記表面処理された高分子系ナノファイバー1、特にPPからなるナノファイバー1との親和性がよいものである。
その後、本例では、ナノファイバー1の表面を、上記第4級アンモニウム塩によって被覆する工程を行う(プロセスP4)。
本工程では、まず、上記プロセスP3の合成工程によって得られた所定量の第4級アンモニウムをエタノールに溶解させ、この溶液に、所定量のイソブチルトリエトキシシランをエチルアセテートに溶かした溶液を疎水材として加える。
なお、このイソブチルトリエトキシシランは、処理中に第4級アンモニウム塩がエタノールやエチルアセテートに溶出することを防止する役割を果たすものである。
さらに、この第4級アンモニウム塩溶液に、上記表面処理された所定量のナノファイバーを加え、70〜80℃の温度で60分間程度撹拌する。
これにより、表面処理後のナノファイバーの表面に存在するカルボキシル基に、第4級アンモニウム塩の水酸基が反応して、ナノファイバーの外側の表面部分1a及び内側の表面部分1bに上記第4級アンモニウム塩溶液が付着し、これら表面部分が第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性材料によって被覆される。
そして、このナノファイバーを常圧でろ過した後、60〜70℃の温度で乾燥することにより、疎水材であるイソブチルトリエトキシシランが分離・蒸発するとともに、エタノールとエチルアセテートが蒸発し、これによりナノファイバーの表面に第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層3が設けられた殺菌性高分子ナノファイバー集合体10を得る(図1(e)(f)参照)。
その後、上述した第4級アンモニウム塩を配合した殺菌性高分子ナノファイバー集合体10を用い、例えば以下の製紙方法により、例えば一枚の紙からなる衛生用紙を作成する(プロセスP5)。
本例では、まず、各種の原料木材をパルプ化する工程を行い、さらに、以下の調整工程を行う。
調整工程では、各種パルプを混合し、リファイナーという装置を用いて叩解(こうかい)し、上述した第4級アンモニウム塩を配合した粒子状の殺菌性高分子ナノファイバー集合体10を分散させるとともに所定の薬品を添加する。
この調整工程を経たパルプは、スラリー状で紙料と呼ばれる。
さらに、公知の抄造工程、塗工工程、仕上げ・加工工程を経ることにより、本発明の衛生用紙が得られる。
なお、本発明は、種々の変更を行うことができる。
例えば上記実施の形態では、高分子系ナノファイバーの殺菌性被覆層の成分として殺菌成分を使用しているが、その他の鎮痛成分、消臭成分、香料成分、抗酸化成分、スキンケア成分等を用い、衛生用紙以外の用途にも使用することができる。
また、上記実施の形態では、第4級アンモニウム塩として、4−(クロロメチル)ベンジルアルコールとN,N−ジドデシルメチルアミンの反応物を用いたが、これはカルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を含ませたものであり、表面処理されたPPナノファイバーとの親和性がよいものである。
本発明では、これと同様の基を有する第4級アンモニウム塩も使用可能である。
本発明の衛生用紙としては、特に限定はないが、使い捨てペーパータオルやティッシュペーパーのような薄葉紙製品に対して適用することができる。
また、本発明は、衛生用紙以外にも、抗菌加工プラスチック製品、白衣等の布製品、手術用手袋等のゴム製品、マスク等の衛生用品、革製品、塗料、合成木材などの各種用途に適用可能である。
以下、実施例で本発明を例証するが、本発明を限定することを意図するものではない。
また、特に断らない限り、以下に記載する%は重量%を示す。
[PPナノファイバーの表面処理]
まず、外径300〜500nmのPPからなる中空のナノファイバー(宏丞ナノテクノロジー社製)を用意した。このPPナノファイバーは、両端部が開口しているものである。
そして、このPPナノファイバー25gを1L(リットル)のヤシ脂肪酸ジエタノールアミド溶液(Anway社製Coconut Diethanol Amide RSAW 6501を1g、水1Lに添加したもの)に分散させ、100℃で30〜40分間煮沸した。
煮沸後、PPナノファイバーを水洗し、遠心分離器で3分間(2000rpm)脱水した後、60℃で30分間乾燥させた。
乾燥後のPPナノファイバー25gを1Lの次亜塩素酸水溶液(濃度8g/L)に分散させ、pHを5〜5.5に保持しながら、30℃で1時間撹拌した。
反応完了後のPPナノファイバーを常圧でろ過し、遠心分離器で3分間(2000rpm)脱水を行った。脱水後、60℃で30分間乾燥させた。
赤外線分光計(IR)を用いて表面処理後のPPナノファイバーの分析を行った。その結果を図3に示す。
図3のIRスペクトルに示すように、3000〜2500の範囲内に見られるピーク及び1770〜1700の強いシングルピークは、カルボキシル基が存在していることを示し、また3200付近から見られる幅広いピーク及び1420のピークは水酸基が存在していることを示していて、このことから本実施例のPPナノファイバーは表面処理がなされていることを確認した。
そして、上述した表面処理後のPPナノファイバーを、微粉砕機を用いて長さ10μm以上3mm以下に粉砕した。これにより所定の長さのPPナノファイバー集合体を得た。
[第4級アンモニウム塩の合成]
上記反応式(1)に示すように、ベンジルアルコールから4−(クロロメチル)ベンジルアルコールを合成し、これにN,N−ジドデシルメチルアミンを反応させて、4−(クロロメチル)ベンジルジドデシルメチルアンモニウムクロリド(第4級アンモニウム塩)を合成した。
ここで、ベンジルアルコールから4−(クロロメチル)ベンジルアルコールの合成は、フリーデルクラフツ反応でベンゼン環にホルムアルデヒドを付加させ、その後塩化水素を通気(45℃、8時間)することによって行った。
また、第4級アンモニウム塩の合成は、4−(クロロメチル)ベンジルアルコールとN,N−ジドデシルメチルアミンを1:1のモル比で、炭酸ナトリウム水溶液に投入し、100℃、0.25〜0.35MPaの圧力下で10時間撹拌反応させた後、更にエチレングリコールを加えて炭酸水素ナトリウム存在下、90℃、0.2〜0.3MPaの条件下で8時間撹拌反応させることにより行った。
以上の合成後、赤外線分光計(IR)を用いて反応物を分析し、第4級アンモニウム塩生成の確認を行った。その結果を図4に示す。
図4のIRスペクトルに示すように、得られた合成物では、817にシングルピークが見受けられ、パラ位にベンゼン環が結合されていることを確認した。
[殺菌性PPナノファイバー集合体の作成]
合成された第4級アンモニウム塩1kgをエタノール30kgに溶解させ、この溶液に、疎水材(イソブチルトリエトキシシラン、Dow Corning 社製、商品名:OFS−6403)1kgをエチルアセテート30kgに溶かした溶液を加えた。
この第4級アンモニウム塩溶液に、上記表面処理されたPPナノファイバー10kgを加え、70〜80℃で60分間撹拌して、PPナノファイバーの内側の表面部分及び外側の表面部分に殺菌効果のある第4級アンモニウム塩溶液を付着させてこれら表面部分を被覆した。
そして、このPPナノファイバーを常圧でろ過した後、60〜70℃で乾燥して、疎水材であるイソブチルトリエトキシシランを分離・蒸発させるとともに、エタノールとエチルアセテートを蒸発させ、これにより殺菌性PPナノファイバー集合体を得た。
図5及び図6は、得られた本実施例の殺菌性PPナノファイバー集合体を示す写真で、図6は、同PPナノファイバー集合体の構成要素を拡大して示す写真である。
図5に示すように、本実施例の殺菌性PPナノファイバー集合体は、固体状のもので微細な構成要素の集まりとして得られる。
このPPナノファイバー集合体の構成要素は、PPナノファイバーが毛玉のように絡み合った状態となっており、図6に示すように、人の髪の毛の太さ程度の外径(数十μm程度)を有している。
[殺菌性PPナノファイバー集合体を配合した衛生用紙の作成]
上記殺菌性材料である4−(クロロメチル)ベンジルドデシルメチルアンモニウムクロリドを配合したPPナノファイバーをパルプスラリーに添加し、上述した製紙工程により、川之江造機株式会社製BF-10抄紙機を用いて(660m/分)、衛生用紙を作製した。試験用サンプルとして、一枚のティッシュペーパーから構成される衛生用紙(サイズ:185mmx180mm)を複数枚作成した。
これにより、一枚の用紙の総重量が0.5328gで、表1に示すように、PPナノファイバーを0.1%含み、一枚に含まれる上記第4級アンモニウム塩が0.1%である衛生用紙のサンプルを得た。
[殺菌性PPナノファイバー集合体を配合した衛生用紙の評価]
上述した一枚の衛生用紙のサンプルを5mLの水に入れ、第4級アンモニウム塩試験紙(Merck社製、MQuant 117920)を用いて第4級アンモニウム塩の濃度の経時変化を測定した。
その結果、衛生用紙のサンプルを水に入れてから3秒後の濃度試験結果は、150ppm相当であった。
また、この衛生用紙のサンプルに対し、バイオケミカルインキュベーターで大腸菌の殺菌テストを行った。
この場合、サンプルは1枚の衛生用紙を用いて、試験を行った。その結果を表2に示す。
なお、以上の測定及び試験は、第三者分析機関であるEMTEK(Shenzhen)Co.,Ltd.によるものである。
下記の表2に示すように、本発明の衛生用紙のサンプルは、木質であるパルプに対してごく微量(0.1%)の第4級アンモニウム塩を添加することにより、1枚で十分な殺菌作用を示す結果が得られた。そして、この衛生用紙は、使用の際に例えば3枚重ねて1組で用いることによって、きわめて高い殺菌効果を発揮することができる。
以上の結果より、本発明の効果を確認することができた。
なお、本発明の衛生用紙は、例えば川之江造機株式会社製のベストフォーマヤンキー抄紙機(BF−1000:高速モデル)を用いることにより、大量に生産することができる。
この装置を用いれば、例えば紙幅276cmの衛生用紙を、800−1000m/分の速度でロール状に製造することができる。
1……高分子系ナノファイバー
1a…外側の表面部分
1b…内側の表面部分
2……中空部
3……殺菌性被覆層
10…殺菌性高分子ナノファイバー集合体

Claims (6)

  1. 両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーが集合した集合体を有し、
    前記中空の高分子系ナノファイバーの内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層が設けられている乾燥状態の殺菌性高分子ナノファイバー集合体。
  2. 両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーが集合した集合体を有し、前記中空の高分子系ナノファイバーの内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層が設けられている乾燥状態の殺菌性高分子ナノファイバー集合体が、乾燥状態の木質繊維からなる部材に配合されている衛生部材。
  3. 両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーが集合した集合体を有し、前記中空の高分子系ナノファイバーの内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層が設けられている乾燥状態の殺菌性高分子ナノファイバー集合体が、乾燥状態の木質繊維からなる用紙に配合されている衛生用紙。
  4. 両端部が開口した中空の高分子系ナノファイバーの集合体の表面処理を行う工程と、
    前記表面処理を行った高分子系ナノファイバーの集合体を、長さ10μm以上3mm以下の構成要素に粉砕する工程と、
    当該粉砕された高分子系ナノファイバーの集合体の構成要素の内側の表面部分及び外側の表面部分に、カルボキシル基又は水酸基の少なくとも一方を有する第4級アンモニウム塩を含有する殺菌性被覆層を設けて乾燥させる工程と、を有する殺菌性高分子ナノファイバー集合体の製造方法。
  5. 前記高分子系ナノファイバーの集合体の表面処理を、脂肪酸アミドと次亜塩素酸を用いて行う請求項4記載の殺菌性高分子ナノファイバー集合体の製造方法。
  6. 請求項4又は5のいずれか1項記載の方法によって得られた殺菌性高分子ナノファイバー集合体を、パルプ化された原料木材に分散させて得られたスラリー状の紙料を用い、所定の製紙工程を経て乾燥状態の衛生用紙を作成する工程を有する衛生用紙の製造方法。
JP2018190795A 2017-12-25 2018-10-09 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙 Active JP6598333B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017247498 2017-12-25
JP2017247498 2017-12-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019112756A JP2019112756A (ja) 2019-07-11
JP6598333B2 true JP6598333B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=67023185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018190795A Active JP6598333B2 (ja) 2017-12-25 2018-10-09 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6598333B2 (ja)
CN (1) CN109958001B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6843401B1 (ja) * 2019-11-27 2021-03-17 エレテン株式会社 ブドウ状微粒集合体及びその製造方法並びに衛生用紙
JP6868916B1 (ja) * 2020-04-28 2021-05-12 エレテン株式会社 殺菌性ナノカプセル、ブドウ状微粒集合体、消毒殺菌フィルター及びこれらの製造方法
CN114059381A (zh) * 2020-08-07 2022-02-18 山东德泰纸业有限公司 一种具有抑菌效果的生活用纸及其制造方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686715B2 (ja) * 1990-10-31 1994-11-02 日東紡績株式会社 セルロース系布帛の染色加工方法
JPH06306768A (ja) * 1993-04-19 1994-11-01 Denki Kagaku Kogyo Kk 複合多孔質中空繊維及びその製造方法
JPH1072754A (ja) * 1996-08-22 1998-03-17 Toray Ind Inc 繊維成形体およびその製造方法
JP2001288676A (ja) * 2000-03-31 2001-10-19 Kao Corp 繊維製品用殺菌剤組成物
JP4581467B2 (ja) * 2003-07-01 2010-11-17 東レ株式会社 ナノファイバーの機能加工品
US20060200232A1 (en) * 2005-03-04 2006-09-07 Phaneuf Matthew D Nanofibrous materials as drug, protein, or genetic release vehicles
JP2008163480A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Adachi Kogyo Kk 繊維構造物
WO2008096806A1 (ja) * 2007-02-09 2008-08-14 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 銀ナノクラスター含有微細中空繊維状有機ナノチューブ及びその製造方法
CN101230540A (zh) * 2008-02-22 2008-07-30 东南大学 一种抗菌聚合物纳米纤维及其制备方法
WO2009142340A1 (en) * 2008-05-19 2009-11-26 Vericom Co., Ltd. Dental composition containing organic nanotube
JP5073729B2 (ja) * 2009-10-16 2012-11-14 株式会社大和 防音カーペット
US8802132B2 (en) * 2010-01-18 2014-08-12 Cascades Canada Ulc Anti-microbial tissue paper and process to manufacture same
JP5721130B2 (ja) * 2010-08-31 2015-05-20 国立研究開発法人産業技術総合研究所 非対称ナノチューブ形成性非対称双頭型脂質分子、同脂質分子により形成された非対称ナノチューブ、および同非対称ナノチューブを用いた薬剤カプセル化物
CN104190265A (zh) * 2014-08-31 2014-12-10 浙江大学 一种具有稳定分离层的低压高通量含氯聚合物纳滤膜及其制备方法
EP3090763A1 (en) * 2015-05-04 2016-11-09 IME GmbH Wound covering material
WO2017014255A1 (ja) * 2015-07-22 2017-01-26 日本製紙株式会社 金属含有セルロース繊維、それを用いた衛生薄葉紙及び吸収性物品
CN106883707A (zh) * 2017-03-21 2017-06-23 广州润沃材料科技有限公司 一种埃洛石抗菌水性涂料及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
CN109958001B (zh) 2021-09-14
CN109958001A (zh) 2019-07-02
JP2019112756A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6598333B2 (ja) 殺菌性高分子ナノファイバー集合体及びこれを用いた乾式衛生用紙
Kriechbaum et al. Antioxidant and UV-blocking leather-inspired nanocellulose-based films with high wet strength
Wu et al. Enhancing the broad-spectrum adsorption of lignin through methoxyl activation, grafting modification, and reverse self-assembly
Nisal et al. Uptake of azo dyes into silk glands for production of colored silk cocoons using a green feeding approach
Mohammad High-energy radiation induced sustainable coloration and functional finishing of textile materials
Huang et al. Antibacterial nanomaterials for environmental and consumer product applications
CN104754959A (zh) 稳定的多相含水组合物
Ma et al. Green fabrication of control-released, washable, and nonadhesives aromatic-nanocapsules/cotton fabrics via electrostatic-adsorption/in situ immobilization
WO2019230214A1 (ja) 光の照射がなくても光の照射下で有する効果と同様の効果を有する剤及びその調製方法
JP7463676B2 (ja) 複合粒子、複合粒子の製造方法、複合粒子を含むパーソナルケア製品
Saini et al. Microdesigned nanocellulose-based flexible antibacterial aerogel architectures impregnated with bioactive Cinnamomum cassia
CN109310797A (zh) 制备包含纳米原纤纤维素的医疗产品的方法和医疗产品
Abbas et al. Synthesis, characterization and antimicrobial properties of silver nanocomposites
WO2010103682A1 (ja) 抗菌剤及びその使用方法
Liu et al. Photocontrollable release with coumarin-based profragrances
Pang et al. Design of a ZnO@ plant polyphenol/poly (vinyl alcohol) film via plant polyphenol-induced cross-linking and its enhanced UV shielding and antibacterial performance
Peng et al. Biopolymers-based microencapsulation technology for sustainable textiles development: A short review
Hu et al. Light-responsive mesoporous silica nanoparticles loaded with osmanthus fragrance for improving leather odor
Huang et al. Modification of cellulose nanocrystals as antibacterial nanofillers to fabricate rechargeable nanocomposite films for active packaging
WO2020246510A1 (ja) 複合粒子およびその製造方法、パーソナルケア製品、パーソナルケア用粒子およびその製造方法、パーソナルケア用品、パーソナルケア用組成物
Panagiotopoulou et al. Exploring the valorisation potential of tomato cultivation by-products in the frame of circular economy
JP6843401B1 (ja) ブドウ状微粒集合体及びその製造方法並びに衛生用紙
KR101456390B1 (ko) 순무청을 이용한 은나노입자의 친환경적인 제조방법
Ramanujam et al. Biocidal activities of monochlorotriazine-β-cyclodextrine with MgO modified cellulosic fabrics
JP6868916B1 (ja) 殺菌性ナノカプセル、ブドウ状微粒集合体、消毒殺菌フィルター及びこれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6598333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20200803

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350