JP6597505B2 - 電波源の識別装置および識別システム - Google Patents

電波源の識別装置および識別システム Download PDF

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Description

この発明は、電波源が発する電波を受信して生成した受信信号の特徴量から電波源の機種、可能な場合には個体を識別する装置およびシステムに関する。
無線RF信号を発する電波源からの電波をアンテナで受信して生成した受信信号には、無線機などで設定する周波数や帯域幅などの電波諸元の違いの他に、機種ごとまたは個体ごとに、意図しないで伴う特徴が発生することが知られている。個体とは、電波源となるそれぞれの通信装置やレーダ装置などである。この意図しない特徴を解析し無線機の個体を識別するシステムとして、電波源が発する電波を受信して生成した受信信号を収集し、受信信号の信号立ち上がりにおける特徴ベクトル波形を用いて識別する手法が提案されている。この手法では、周波数ごとに予め保存したデータベースにおける既知特徴ベクトル波形との照合により電波源の個体識別を行う(例えば、特許文献1参照)。
特許第4760967号
特許文献1では、受信信号の立ち上がりを用いて個体識別を行うため、収集対象の電波を通信開始時点から補足している必要があるという課題がある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、通信開始時点から電波が収集できていない場合でも電波源の機種を識別できる電波源の識別装置及び電波源の識別システムを得ることを目的とする。
この発明に係る電波源の識別装置及び電波源の識別システムは、アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる受信信号の複数の特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を電波源の機種ごとに保存する機種別特徴量保存部とを備える。さらに、被検査信号から抽出した特徴量である被検査特徴量と機種別特徴量保存部に保存された機種別特徴量範囲とを比較して、複数の被検査特徴量のそれぞれが機種別特徴量範囲に入る機種を、被検査信号を送信した電波源の機種として識別する機種識別部とを備える。
この発明に係る電波源の識別装置及び電波源の識別システムによれば、通信開始時点から電波が収集できていない場合でも電波源の機種を識別できる。
この発明の実施の形態1に係る電波源の識別システムの構成図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種別特徴量範囲の例を説明する図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理で通信中での特徴量ごとに候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理で被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりでの特徴量ごとに候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理でIQ軌跡を用いて候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理で機種を識別する例を説明する図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理で通信中での特徴量ごとに候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理で被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりでの特徴量ごとに候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。 実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理でIQ軌跡を用いて候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態2に係る電波源の識別システムの構成図である。 実施の形態2に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。 実施の形態2に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。 実施の形態2に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態3に係る電波源の識別システムの構成図である。 実施の形態3に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。 実施の形態3に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。 実施の形態3に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態4に係る電波源の識別システムの構成図である。 実施の形態4に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。 実施の形態4に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。 実施の形態4に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電波源の識別装置について、図1から図12までを参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電波源の識別システムの構成図である。
図1において、電波源の識別システム50は、電波源からの電波を受信するアンテナ1、アンテナ1が受信した電波から生成したアナログの受信信号が入力されてデジタル化した被検査信号を出力する受信装置2、被検査信号が入力されて被検査信号の電波源を識別する電波源の識別装置3で構成される。披検査信号が電波源を識別する対象の信号である。
受信装置2は、アンテナ1で収集したRF信号である受信信号をIF信号に周波数変換する周波数変換器4、IF信号を決められたサンプリングレートで決められたビット数のデジタル信号に変換するA/D変換器5、A/D変換器5が出力する受信信号の中からノイズレベルを超えた信号を直交検波してIQ信号を出力する検波器6を有する。検波器6が出力するIQ信号が、アンテナ1が受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号である。
電波源の識別装置3は、被検査信号から特徴量を抽出する特徴量抽出部としての周期性検出部7、振幅特性検出部8、位相特性検出部9、周波数特性検出部10、IQ軌跡特性検出部11および帯域幅特性検出部12を有する。さらに、機種ごとに特徴量に関する情報を保存する機種別特徴量保存部13、個体ごとに特徴量に関する情報を保存する個体別特徴量保存部14、被検査信号の電波源の機種を識別する機種識別部15および個体を識別する個体識別部16を有する。
周期性検出部7は、被検査信号と被検査信号を遅延させた信号との積の決められた時間での時間積分である自己相関値を、遅延時間を変えて計算する。自己相関値が極大値をとる遅延時間を特徴量として検出する。特に振幅変調系の変調方式では、通信の情報を載せる際のビットの入れ替わり時に機種または個体ごとの特徴が現れると考えられる。機種または個体ごとの特徴により、被検査信号に周期性が表れる場合がある。その周期性を検出するのが周期性検出部7である。周期性は、通信中の特性を評価する特徴量である。被検査被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりを収集できない場合でも、通信中の被検査信号を収集できれば電波源を識別できる利点がある。
振幅特性検出部8、位相特性検出部9、周波数特性検出部10およびIQ軌跡特性検出部11は、検出した立ち上がりまたは立ち下がりの被検査信号のそれぞれに対して処理する。ここで、信号の立ち上がりとは、電波源が電波の送信を開始してからの決められた期間である。被検査信号の中である時刻よりも前には検出されていない被検査信号に関して、検出し始める時刻から決められた期間すなわち送信開始時の決められた期間の被検査信号が、立ち上がりの被検査信号である。被検査信号の立ち下がりとは、電波源が電波の送信を終了する前の決められた期間である。被検査信号の中で検出している被検査信号がある時刻よりも後には検出できなくなる場合に、検出できなくなる時刻よりも前の決められた期間すなわち送信終了時の決められた期間の被検査信号が、立ち下がりの被検査信号である。
各機種または個体で用いるRF部品の性能のバラつきなどから、立ち上がりおよび立ち下がりの信号には、その振幅、位相、周波数それぞれの標準偏差、歪度、尖度の統計量に、機種または個体差が現れると考えられる。
振幅特性検出部8は、立ち上がりの被検査信号が得られている場合には、立ち上がりの被検査信号の振幅の値xiの集合に対して平均μ、標準偏差σ、歪度γ、尖度γを以下のように計算する。振幅の値xiの個数をNとする。ΣはN個の要素の和をとることを意味する。
μ=(Σxi)/N (1)
μ=(Σ(xi−μ))/N (2)
σ=√(μ) (3)
μ=(Σ(xi−μ))/N (4)
γ=μ/(σ) (5)
μ=(Σ(xi−μ))/N (6)
γ=μ/(σ)−3 (7)
立ち下がりの被検査信号が得られている場合には、立ち下がりの被検査信号の振幅の値xiの集合に対して、同様に平均μ、標準偏差σ、歪度γ、尖度γを計算する。
位相特性検出部9は、立ち上がりの被検査信号または立ち下がりの被検査信号のそれぞれ得られている位相の値δiの集合に対して、平均μ、標準偏差σ、歪度γ、尖度γを計算する。
周波数特性検出部10は、立ち上がりの被検査信号または立ち下がりの被検査信号のそれぞれ得られている周波数の値fiの集合に対して、平均μ、標準偏差σ、歪度γ、尖度γを計算する。
被検査信号のIQ軌跡は、決められた期間の被検査信号(I信号およびQ信号)を複素平面で表した軌跡である。IQ軌跡特性検出部11は、立ち上がりの被検査信号または立ち下がりの被検査信号のそれぞれ得られているものについて、IQ軌跡を生成する。被検査信号から生成したIQ軌跡を被検査軌跡と呼ぶ。IQ軌跡は、信号の振幅および位相の時間変化から得られる情報である。振幅特性または位相特性だけで機種または個体を判定できない場合にも、IQ軌跡により振幅特性および位相特性を同時考慮することで機種または個体により表れる機種または個体による特徴が検出できる場合がある。
帯域幅特性検出部12は、被検査信号の帯域幅を算出する。帯域幅は、通信中の信号から得られる特徴量である。無線機によっては帯域幅の設定を変更可能なものもあるが、帯域幅の変更を行えない機種も存在する。他の特徴量で機種を1個に絞れない場合に、帯域幅の違いで機種を識別できる場合も考えられるので、帯域幅も特徴量とする。なお、帯域幅の設定を変更可能な機種では、取りうる可能性があるすべての帯域幅を、その機種の帯域幅とする。
帯域幅は、例えば以下のようにして求める。検波器6が検波に使用する周波数は、被検査信号の中で電力レベルがピークとなる周波数である。ピークの電力レベルを基準とした雑音レベルと比較し、雑音レベル以上と判断できる周波数の幅を帯域幅とする。
機種別特徴量保存部13は、機種ごとに、周期性、振幅特性、位相特性、周波数特性および帯域幅特性である複数の特徴量のそれぞれについて、その機種での特徴量の取りうる範囲である機種別特徴量範囲を保存する。機種別特徴量保存部13には、機種ごとの標準的なIQ軌跡である機種別軌跡も保存される。機種別特徴量範囲は、その機種に属する個体で得られる特徴量の最大値、最小値、平均および標準偏差などから決める。機種別特徴量範囲に特徴量が入らない場合に、決められた確率以上でその機種では無いと判断できるように、機種別特徴量範囲を決める。機種別特徴量範囲に特徴量が入る場合に、決められた確率以上でその機種であると判断できるような、第2の機種別特徴量範囲を決めてもよい。
機種別特徴量範囲の例を図2に示す。図2は、振幅特性に関して、機種Cの機種別特徴量範囲X1、機種Dの機種別特徴量範囲X2、機種Eの機種別特徴量範囲X3を示す。図2では、標準偏差σ、歪度γ、尖度γの3次元空間で、機種別特徴量範囲X1、X2、X3をそれぞれ分離した楕円球として表現している。図2に示すような場合であれば、被検査信号の振幅特性の被検査特徴量(標準偏差σ、歪度γ、尖度γ)と機種別特徴量範囲X1、X2、X3を比較することで、機種C、機種D、機種Eどれか、または他の機種かを識別できる。複数の機種の機種別特徴量範囲が重なる部分を持つ場合もある。
個体別特徴量保存部14は、機種に属する個体ごとに、周期性、振幅特性、位相特性、周波数特性および帯域幅特性である複数の特徴量のそれぞれについて、その特徴量の取りうる範囲である個体別特徴量範囲を保存する。個体別特徴量保存部14には、個体ごとのIQ軌跡である個体軌跡も保存される。ここでは、特徴量ごとに検出誤差を決めておき、各個体で検出された特徴量である個体特徴量に検出誤差を加算および減算して個体別特徴量範囲を決めている。個体別特徴量保存部14は個体特徴量も保存している。なお、特徴量を複数回、検出した場合は、それらの平均値を個体特徴量とする。検出された特徴量の範囲から個体特徴範囲を決めてもよい。個体別特徴量保存部14は、個体特徴量を保存しなくてもよい。
振幅特性、位相特性および周波数特性のそれぞれは、標準偏差、歪度、尖度のすべてについて機種別特徴量範囲を決めなくてもよく、少なくとも1つについて決めればよい。個体別特徴量範囲についても同様である。
機種識別部15は、周期性検出部7などの特徴量検出部により被検査信号から抽出される特徴量である被検査特徴量と、機種別特徴量保存部13を参照して得られる機種別特徴量範囲とを比較して機種を識別する。特徴量は1個ずつ順番に処理する。最初はすべての機種の可能性がある。ある特徴量に関して、被検査特徴量がその特徴量の機種別特徴量範囲に入らない機種を除いていく。被検査特徴量がその特徴量の機種別特徴量範囲に入る機種が1個だけになれば、その機種を被検査信号の機種と識別する。
個体識別部16は、被検査特徴量と、個体別特徴量保存部14を参照して得られる、機種識別部が識別した機種に属する個体の個体別特徴量範囲を比較して個体を識別する。特徴量は1個ずつ順番に処理する。最初は、その機種に属するすべての個体に可能性がある。ある特徴量に関して、被検査特徴量がその特徴量の個体別特徴量範囲に入らない個体を除いていく。被検査特徴量が個体別特徴量範囲に入る個体が1個だけになれば、その個体を被検査信号の個体とする。すべての特徴量で検査しても個体が決められない場合は、被検査特徴量を持つ新たな個体として個体別特徴量保存部14に登録する。
動作を説明する。図3は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。まず、ステップS01で、受信信号から被検査信号を抽出する。ステップS02で、機種判定処理を実施する。ステップS03で、個体判定処理を実施する。なお、ステップS02以降は、検出した被検査信号ごとに処理する。
S01では、受信装置2が以下のようにして被検査信号を検出する。周波数変換器4で、アンテナ1から入力されるRF信号である受信信号をIF信号に周波数変換する。次に、A/D変換器5で、IF信号を決められたサンプリングレートで決められたビット数のデジタル信号の受信信号に変換する。デジタル化した受信信号は記憶装置に保存する。検波器6は、デジタル化した受信信号を直交検波してIQ信号を被検査信号として出力する。被検査信号は記憶装置に保存する。検波器6は、デジタル化した受信信号を異なる周波数で検波するごとに1個の被検査信号を出力する。
検出した被検査信号ごとに、S02で、電波源の識別装置3が機種を識別する。図4は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。図4に示す処理フローでは、周期性、振幅特性、位相特性、周波数特性、IQ特性および帯域幅特性を、この順番に考慮する。ステップS11で、すべての機種を被検査信号の機種である可能性がある機種(候補機種と呼ぶ)とする。ステップS12で、周期性についての特徴量を使用して機種を識別する。その後、ステップS13で候補機種が2個以上かどうかチェックする。候補機種が2個以上である場合(S13でYES)は、ステップS14で、振幅特性についての特徴量を使用して機種を識別する。その後、ステップS15で候補機種が2個以上かどうかチェックする。以降、同様にして、ステップS16、S18、S20およびS22で、それぞれ振幅特性、位相特性、周波数特性、IQ特性および帯域幅特性に関して機種識別を実施する。ステップSS17、S19、S21およびS23で、候補機種が2個以上かどうかチェックする。
すべての特徴量を考慮しても候補機種が2個以上である場合(S23がYES)は、S24で、機種識別不能とする。すべての特徴量を考慮した後の候補機種が2個以上でも、被検査信号の機種として識別し、候補機種のどれかに属する個体を個体識別の対象とするようにしてもよい。
S13、S15、S17、S19、S21およびS23のいずれかで、候補機種が2個未満である場合は、ステップS25で候補機種が1個かチェックする。候補機種が1個の場合(S25でYES)は、S26で、その1個の機種を、被検査信号を送信した電波源の機種として識別する。候補機種が0個の場合(S25でNO)は、ステップS27で機種識別不能とする。
各特徴量(IQ軌跡は除く)では、機種別特徴量範囲と被検査特徴量とを比較して、候補機種を絞っていく。図5は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理で通信中での特徴量ごとに候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。まず、ステップS41で、周期性または帯域幅特性である被検査特徴量を取得する。ステップS42で、候補機種から1個の機種(処理中機種と呼ぶ)を取り出す。ステップS43で、処理中機種の機種別特徴量範囲を機種別特徴量保存部13から取得する。ステップS44で、被検査特徴量が処理中機種の機種別特徴量範囲に含まれるか否かチェックする。含まれない場合(S44でNO)は、ステップS45で、処理中機種を候補機種から除く。ステップS46で、未処理の候補機種があるかチェックする。未処理の候補機種がある場合(S46でYES)は、S42に戻る。未処理の候補機種が無い場合(S46でNO)は、終了する。
図6は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理で被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりでの特徴量ごとに候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。ステップS51で、被検査信号の立ち上がりが得られているかチェックする。被検査信号の立ち上がりが得られている場合(S51でYES)は、ステップS52で立ち上がり時の振幅特性、位相特性、周波数特性のいずれかである被検査特徴量を取得する。ステップS53で、候補機種から1個の機種を取り出す。ステップS54で、処理中機種の機種別特徴量範囲を機種別特徴量保存部13から取得する。ステップS55で、被検査特徴量が処理中機種の機種別特徴量範囲に含まれるか否かチェックする。含まれない場合(S55でNO)は、ステップS56で、処理中機種を候補機種から除く。ステップS57で、未処理の候補機種があるかチェックする。未処理の候補機種がある場合(S57でYES)は、S53に戻る。
未処理の候補機種が無い場合(S57でNO)または被検査信号の立ち上がりが得られていない場合(S51でNO)は、ステップS58で、被検査信号の立ち下がりが得られているかチェックする。被検査信号の立ち下がりが得られている場合(S58でYES)は、ステップS59で立ち下がり時の振幅特性、位相特性、周波数特性のいずれかである被検査特徴量を取得する。ステップS60で、候補機種から1個の機種を取り出す。ステップS61で、処理中機種の機種別特徴量範囲を機種別特徴量保存部13から取得する。ステップS62で、被検査特徴量が処理中機種の機種別特徴量範囲に含まれるか否かチェックする。含まれない場合(S62でNO)は、ステップS63で、処理中機種を候補機種から除く。ステップS64で、未処理の候補機種があるかチェックする。未処理の候補機種がある場合(S64でYES)は、S59に戻る。未処理の候補機種が無い場合(S64でNO)は、終了する。
IQ軌跡を用いて候補種別を絞る処理について説明する。図7は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの機種識別処理でIQ軌跡を用いて候補機種を絞る処理を説明するフロー図である。ステップS71で、被検査信号の立ち上がりが得られているかチェックする。被検査信号の立ち上がりが得られている場合(S71でYES)は、ステップS72で、IQ軌跡特性検出部11により立ち上がりの被検査信号からIQ軌跡を取得する。被検査信号から取得したIQ軌跡を被検査軌跡と呼ぶ。ステップS73で、候補機種から1個の機種を取り出す。ステップS74で、処理中機種のIQ軌跡を機種別特徴量保存部13から取得する。処理中機種のIQ軌跡を機種別軌跡と呼ぶ。ステップS75で、被検査軌跡と機種別軌跡の相関値を求める。ここで、相関が最大になるように被検査軌跡を拡大または縮小と回転させた時の相関値を、被検査軌跡と機種別軌跡の相関値とする。ステップS76で、相関値が閾値以上か否かをチェックする。相関値が閾値未満の場合(S76でNO)は、ステップS77で、処理中機種を候補機種から除く。ステップS78で、未処理の候補機種があるかチェックする。未処理の候補機種がある場合(S78でYES)は、S73に戻る。
未処理の候補機種が無い場合(S78でNO)または被検査信号の立ち上がりが得られていない場合(S71でNO)は、S79で、被検査信号の立ち下がりが得られているかチェックする。被検査信号の立ち下がりが得られている場合(S79でYES)は、ステップS80で、IQ軌跡特性検出部11により立ち下がりの被検査信号からIQ軌跡を取得する。ステップS81で、候補機種から1個の機種を取り出す。ステップS82で、処理中機種のIQ軌跡を機種別特徴量保存部13から取得する。処理中機種のIQ軌跡を機種別軌跡と呼ぶ。ステップS83で、被検査軌跡と機種別軌跡の相関値を求める。ここで、相関が最大になるように被検査軌跡を拡大または縮小と回転させた時の相関値を、被検査軌跡と機種別軌跡の相関値とする。ステップS84で、相関値が閾値以上か否かをチェックする。相関値が閾値未満の場合(S84でNO)は、ステップS85で、処理中機種を候補機種から除く。ステップS86で、未処理の候補機種があるかチェックする。未処理の候補機種がある場合(S86でYES)は、S81に戻る。未処理の候補機種が無い場合(S86でNO)は、終了する。
図8を使用して、機種識別処理で機種を識別する例を説明する。機種としてAからHが存在する場合で説明する。周期性特性判定では機種A、機種Bおよび他の機種とでその機種別特徴量範囲が分離している。そのため、被検査信号の周期性の特徴量により、周期性特性判定で被検査信号が機種Aまたは機種Bと識別できる場合がある。振幅特性判定では、機種Cと他の機種とで機種別特徴量範囲が分離している。そのため、被検査信号の振幅特性の特徴量が機種Cの機種別特徴量範囲に入る場合は、機種Cと識別できる。
位相特性判定では、機種Eと機種Fの機種別特徴量範囲が、それぞれだけの部分と重複する部分を有して、他の機種の機種別特徴量範囲と分離している。そのため、機種E、機種Fと識別できる場合、機種Eまたは機種Fと識別できる場合、機種D、機種Gおよび機種Hのどれかと識別できる場合がある。周波数特性判定により、位相特性判定では、機種Eまたは機種Fだったものが、機種Eまたは機種Fのどちらであるかが分る。IQ軌跡特性判定では、機種Gが識別できる場合がある。帯域幅特性判定により、機種Dと機種Hとを区別(識別)できる。
被検査信号を送信した電波源の機種が識別できると、識別した機種に属する個体を識別する。個体識別は機種識別と同様に実施する。図9は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。機種を識別する場合の図4と同様な処理である。異なる点を説明する。すべての特徴量を考慮しても候補個体が1個以下にならない場合(S109でNO)は、ステップS104で、候補個体に残っている各個体の個体特徴量と被検査信号の特徴量との距離を求める。距離は、例えば、各特徴量の差の重み付け二乗和とする。各特徴量の差は、個体別特徴量範囲の幅で割ったものでもよい。ステップS105で、距離が最小である個体として識別する。すべての特徴量を考慮しても候補個体に残る個体は、各特徴量が個体別特徴範囲に入るので、距離が決められた上限以下であるといえる。
以下のように、被検査信号の特徴量との距離を求めることで、個体を識別してもよい。すべての個体との間でその個体の個体特徴量と被検査信号の特徴量との距離を求める。最小の距離を有する個体を最小距離個体と呼ぶ。求められた最小の距離が決められた上限以下である場合に、最小距離個体を被検査信号の個体と識別する。最小の距離が上限以下かどうかチェックする替わりに、各特徴量で最小距離個体の個体別特徴量範囲に被検査特徴量が入るかチェックしてもよい。
なお、すべての特徴量を考慮しても候補個体が1個以下にならない場合は、個体識別不能としてもよい。候補個体が0個の場合(S106でNO)は、ステップS108で、被検査信号を新たな個体として個体別特徴量保存部14に保存する。候補個体が0個の場合(S106でNO)に、個体を識別できないとしてもよい。
図10は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理で通信中での特徴量ごとに候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。図11は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理で被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりでの特徴量ごとに候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。図12は、実施の形態1に係る電波源の識別システムの個体識別処理でIQ軌跡を用いて候補個体を絞る処理を説明するフロー図である。機種を識別する場合の図5から図7と同様な処理である。
周期性および帯域幅特性という通信中に得られる特徴量で機種および個体を識別するので、被検査信号の立ち上がりまたは立ち下がりが取得できない場合でも、被検査信号の機種および個体を識別できる。また、複数の特徴量を考慮して、機種および個体を精度よく識別できる。機種を先に識別するので、個体の識別まではできない場合も、機種を識別できる。機種を先に識別しているので、識別された機種に属する個体だけを識別対象にするので、効率的に個体を識別できる。
以上のことは、他の実施の形態にもあてはまる。
実施の形態2.
実施の形態2は、被検査信号の到来方位および変調方式を検査して、到来方位が合致する機種および個体を対象として、変調方式を考慮して選択した特徴量を使用して機種識別および個体識別を実施する場合である。
図13は、この発明の実施の形態2に係る電波源の識別システムの構成図である。実施の形態1の場合の図1と異なる点を説明する。アンテナ1Aは、鉛直な方位軸の周りに回転可能なアンテナである。受信装置2Aは、被検査信号の到来方位を決める方位測定部17を有する。方位測定部17は、アンテナ1Aが回転するように制御する。また、アンテナ1Aが指向する方向において検波器6が検波する被検査信号の信号強度を調べ、信号強度が最大になる方位を被検査信号の到来方位として決める。到来方位は、幅を持つ方位の範囲として決められる。アンテナがアレイアンテナであり、電子的に指向する方位角を変化させて到来方位を決めてもよい。
電波源の識別装置3Aは、変調方式判定部18と方位限定検索部19も有する。変調方式判定部18は、被検査信号の変調方式を判定する。方位限定検索部19は、到来方位を考慮して機種を機種別特徴量保存部13Aから検索し、到来方位を考慮して個体を個体別特徴量保存部14Aから検索する。
変調方式判定部18は、被検査信号に対して時間波形分析、周波数スペクトラム分析およびコンスタレーション分析などを実施して、変調方式を判定する。例えば、時間波形分析を適用する場合には、PSK(Phase Shift Keying)系のデジタル変調では位相変化時に振幅がゼロとなる点(ゼロクロス)が存在し、時間波形ではゼロクロス通過により振幅の落ち込み(ヌル)が発生する特徴が現れる。時間波形にヌルが存在する場合に、PSK変調と判断する。また、例えば、周波数スペクトラム分析を適用する場合には、周波数スペクトラムでのピークの数によりFSK(Frequency Shift Keying)系のデジタル変調方式で何値のFSK化を判断する。これは、FSK系のデジタル変調は伝送するビットに合わせて搬送波の周波数を変化させるため、周波数スペクトラム上で複数のピークが生じることに基づく。コンスタレーション分析を適用する場合には、IQ平面におけるシンボル点の集まり具合で、変調方式を判断する。例えば、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)系の変調方式では、コンスタレーション分析によりシンボル点の数の推定が行える。
変調方式判定部18は、振幅変調、位相変調、周波数変調、不明のどれかを出力する。振幅変調、位相変調、周波数変調のそれぞれについて、その変調方式である可能性があるか否かを出力するようにしてもよい。
個体別特徴量保存部14Aには、各個体の位置が固定かどうかと、固定である場合の位置も保存される。機種別特徴量保存部13Aには、位置が固定である個体の有無と、位置が固定な個体が属する機種である場合には、それらの個体の位置を参照できるデータが保存される。
機種識別部15Aは、被検査信号の到来方位および変調方式を考慮して、被検査信号の機種を識別する。個体識別部16Aは、被検査信号の到来方位および変調方式を考慮して、被検査信号の機種を識別する。
動作を説明する。図14は、実施の形態2に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。実施の形態1の場合の図3と異なる点を説明する。S01で抽出された被検査信号に対して、ステップS04で、方位測定部17により被検査信号の到来方位を検出する。ステップS05で、変調方式判定部18により被検査信号の変調方式を検出する。
ステップS02Aで、被検査信号の到来方位および変調方式を考慮して、機種識別部15Aが被検査信号の機種を識別する。図15は、実施の形態2に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。実施の形態1の場合の図4と異なる点を説明する。
ステップS11Aで、被検査信号の到来方位を考慮して被検査信号の候補機種を決める。具体的には、個体の位置が固定であってアンテナ1Aから見て到来方位の範囲内に存在する個体、または位置が固定でない個体が属する機種が候補機種である。アンテナ1Aから見て到来方位にある位置を到来方位と整合する位置と呼ぶ。到来方位と整合する位置に存在する個体を方位整合個体と呼ぶ。方位限定検索部19が、到来方位に整合する機種を検索する。到来方位に整合する機種は、方位整合個体を有する機種である。
S13でNOの場合に、ステップS28で、変調方式が振幅変調または不明かチェックする。変調方式が振幅変調または不明である場合(S28でYES)は、S14で振幅特性についての特徴量を使用して機種を識別する。S28で、変調方式が振幅変調である可能性があるか否かをチェックしてもよい。
S28またはS15でNOの場合に、ステップS29で、変調方式が位相変調または不明かチェックする。変調方式が位相変調または不明である場合(S29でYES)は、S16で位相特性についての特徴量を使用して機種を識別する。S29で、変調方式が位相変調である可能性があるか否かをチェックしてもよい。
S29またはS17でNOの場合に、ステップS30で、変調方式が周波数変調または不明かチェックする。変調方式が周波数変調または不明である場合(S30でYES)は、S18で周波数特性についての特徴量を使用して機種を識別する。S30で、変調方式が周波数変調である可能性があるか否かをチェックしてもよい。
ここでは、変調方式により振幅変調、位相変調、周波数変調のどれかであることが明確な場合は、それぞれ振幅特性、位相特性、周波数特性だけを使用して機種を識別した。検出した変調方式によらず振幅特性、位相特性、周波数特性で機種を識別するようにし、変調方式により振幅特性、位相特性、周波数特性という3個の特徴量を処理する順番を変更するようにしてもよい。
ステップS03Aで、被検査信号の到来方位および変調方式を考慮して、個体識別部16Aが被検査信号の個体を識別する。図16は、実施の形態2に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。実施の形態1の場合の図9と異なる点を説明する。
ステップS91Aで、被検査信号の到来方位を考慮して被検査信号の候補個体を決める。具体的には、個体の位置が固定であってアンテナ1Aから見て到来方位の範囲内に存在する個体、または位置が固定でない個体である。方位限定検索部19が、到来方位に整合する個体を検索する。
S93でYESの場合に、ステップS109で、変調方式が振幅変調または不明かチェックする。変調方式が振幅変調または不明である場合(S109でYES)は、S94で振幅特性についての特徴量を使用して個体を識別する。
S109でNOまたはS95でYESの場合に、ステップS110で、変調方式が位相変調または不明かチェックする。変調方式が位相変調または不明である場合(S110でYES)は、S96で位相特性についての特徴量を使用して個体を識別する。
S110でNOまたはS97でYESの場合に、ステップS111で、変調方式が周波数変調または不明かチェックする。変調方式が周波数変調または不明である場合(S111でYES)は、S98で周波数特性についての特徴量を使用して個体を識別する。
この実施の形態では、電波源の到来方位を考慮して、到来方位が整合する位置を有する機種および個体だけを対象とするので、処理を高速にかつより高精度に識別できる。変調方式を考慮して被検査信号の変調方式に応じて検査する特徴量や検査する順番を変更できるので、処理を高速にまたはより高精度に識別できる。
実施の形態3.
実施の形態3は、被検査信号の到来方位を検査して、到来方位が合致する機種および個体を対象として機種識別および個体識別を実施する場合である。
図17は、この発明の実施の形態3に係る電波源の識別システムの構成図である。実施の形態2の場合と同様な、アンテナ1A、方位測定部17、個体別特徴量保存部14Aおよび機種別特徴量保存部13Aを有する。機種識別部15Bは、被検査信号の到来方位を考慮して、被検査信号の機種を識別する。個体識別部15Bは、被検査信号の到来方位を考慮して、被検査信号の機種を識別する。
動作を説明する。図18は、実施の形態3に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。実施の形態2の場合の図14と同様に、ステップS04で、方位測定部17により被検査信号の到来方位を判定する。
ステップS02Bで、被検査信号の到来方位を考慮して、機種識別部15Bが被検査信号の機種を識別する。図19は、実施の形態3に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。実施の形態2の場合と同様に、ステップS11Aで、被検査信号の到来方位を考慮して被検査信号の候補機種を決める。他は実施の形態1の場合の図4と同様である。
ステップS03Bで、被検査信号の到来方位を考慮して、個体識別部16Bが被検査信号の個体を識別する。図20は、実施の形態2に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。ステップS91Aで、被検査信号の到来方位を考慮して被検査信号の候補個体を決める。他は実施の形態1の場合の図9と同様である。
電波源の到来方位を考慮して、到来方位が整合する位置を有する機種および個体だけを対象とするので、処理を高速にかつより高精度に識別できる。
実施の形態4.
実施の形態4は、被検査信号の変調方式を検査して、変調方式を考慮して選択した特徴量を使用して機種識別および個体識別を実施する場合である。
図21は、この発明の実施の形態4に係る電波源の識別システムの構成図である。実施の形態1の場合の図1と異なる点を説明する。実施の形態2と同様な変調方式判定部18を有する。機種識別部15Cは、被検査信号の変調方式を考慮して被検査信号の機種を識別する。個体識別部16Cは、被検査信号の変調方式を考慮して被検査信号の機種を識別する。
動作を説明する。図22は、実施の形態4に係る電波源の識別システムの概略処理を説明するフロー図である。実施の形態2の場合と同様に、ステップS05で、変調方式判定部18により被検査信号の変調方式を判定する。
ステップS02Cで、被検査信号の変調方式を考慮して、機種識別部15Cが被検査信号の機種を識別する。図23は、実施の形態4に係る電波源の識別システムの機種識別処理を説明するフロー図である。実施の形態2の場合の図15と異なる点を説明する。被検査信号の到来方位を求めないので、ステップS11で、すべての機種を候補機種とする。
ステップS03Cで、被検査信号の変調方式を考慮して、個体識別部16Cが被検査信号の個体を識別する。図24は、実施の形態4に係る電波源の識別システムの個体識別処理を説明するフロー図である。実施の形態2の場合の図16と異なる点を説明する。被検査信号の到来方位を求めないので、ステップS91で、すべての個体を候補個体とする。
変調方式を考慮して被検査信号の変調方式に応じて検査する特徴量や検査する順番を変更できるので、処理をより高速またはより高精度に識別できる。
本発明はその発明の精神の範囲内において各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の変形や省略が可能である。
50、50A、50B、50C 電波源の識別システム
1、1A アンテナ
2、2A 受信装置
3、3A、3B、3C 電波源の識別装置
4 周波数変換器
5 A/D変換器
6 検波器
7 周期性検出部
8 振幅特性検出部
9 位相特性検出部
10 周波数特性検出部
11 IQ軌跡特性検出部
12 帯域幅特性検出部
13、13A 機種別特徴量保存部
14、14A 個体別特徴量保存部
15、15A、15B、15C 機種識別部
16、16A、16B、16C 個体識別部
17 方位測定部
18 変調方式判定部
19 方位限定検索部

Claims (14)

  1. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部とを備え
    前記特徴量として、前記被検査信号と遅延時間だけ遅延させた前記被検査信号との相関値が極大値をとる前記遅延時間を使用する、電波源の識別装置。
  2. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部とを備え、
    前記特徴量として、前記被検査信号の帯域幅を使用する、電波源の識別装置。
  3. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部と、
    それぞれの前記機種に属する前記電波源であるそれぞれの個体が取りうる範囲である個体別特徴量範囲を前記個体ごとに保存する個体別特徴量保存部と、
    前記被検査特徴量と前記個体別特徴量保存部に保存された前記個体別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記個体別特徴量範囲に入る前記個体を、前記被検査信号を送信した前記電波源であるとして識別する個体識別部とを備えた電波源の識別装置。
  4. 前記個体別特徴量保存部が、前記個体の前記特徴量である個体特徴量を前記個体ごとに保存し、
    前記個体識別部が、前記機種識別部が識別した前記機種に属する前記個体の中で前記個体特徴量と前記被検査特徴量との距離が最も小さい前記個体を、前記被検査信号を送信した前記電波源であるとして識別する、請求項3に記載の電波源の識別装置。
  5. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部と、
    それぞれの前記機種に属する前記電波源であるそれぞれの個体の前記特徴量である個体特徴量を前記個体ごとに保存する個体別特徴量保存部と、
    前記機種識別部が識別した前記機種に属する前記個体の前記個体特徴量の中で前記被検査特徴量との距離が決められた上限以下で最も小さい前記個体を、前記被検査信号を送信した前記電波源であるとして識別する個体識別部とを備えた電波源の識別装置。
  6. 前記個体別特徴量保存部が前記個体の位置および位置が固定か否かを保存し
    前記機種識別部が、前記位置が固定であって前記被検査信号が到来する方位である到来方位と整合する前記個体または前記位置が固定でない前記個体である方位整合個体が属する前記機種を対象にして処理し、
    前記個体識別部は、前記機種識別部が識別した前記機種に属する前記方位整合個体を対象にして処理する、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電波源の識別装置。
  7. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部とを備え、
    前記特徴量として、送信開始時の決められた期間の前記被検査信号の振幅、位相、周波数のいずれか少なくとも1つについて標準偏差、歪度および尖度の少なくとも1つを使用する、電波源の識別装置。
  8. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部とを備え、
    前記特徴量として、送信終了時の決められた期間の前記被検査信号の振幅、位相、周波数のいずれか少なくとも1つについて標準偏差、歪度および尖度の少なくとも1つを使用する、電波源の識別装置。
  9. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部とを備え、
    前記被検査信号は直交検波され、
    前記特徴量として、送信開始時の決められた期間の前記被検査信号の複素平面での軌跡である被検査軌跡と、前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種ごとの複素平面での軌跡である機種別軌跡との類似度を使用する、電波源の識別装置。
  10. 前記被検査信号は直交検波され、
    前記特徴量として、送信開始時の決められた期間の前記被検査信号の複素平面での軌跡である被検査軌跡と、前記個体別特徴量保存部に保存された前記個体ごとの複素平面での軌跡である個体別軌跡との類似度を使用する、請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の電波源の識別装置。
  11. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部と、
    前記被検査信号の変調方式を判定する変調方式判定部とを備え、
    前記変調方式判定部が判定した変調方式に応じて、前記機種識別部が使用する前記特徴量を決める、電波源の識別装置。
  12. 前記被検査信号の変調方式を判定する変調方式判定部をさらに備え、
    前記変調方式判定部が判定した変調方式に応じて、前記機種識別部および前記個体識別部のいずれか少なくとも1つが使用する前記特徴量を決める、請求項から請求項のいずれか1項に記載の電波源の識別装置。
  13. アンテナが受信した電波から生成した離散化された受信信号から検出された被検査信号の複数の特徴量を少なくとも一つの通信中の特徴量を含んで抽出する特徴量抽出部と、
    ある機種の電波源が送信する電波が受信されて得られる前記受信信号の複数の前記特徴量のそれぞれが取りうる範囲である機種別特徴量範囲を前記電波源の前記機種ごとに保存する機種別特徴量保存部と、
    前記被検査信号から抽出した前記特徴量である被検査特徴量と前記機種別特徴量保存部に保存された前記機種別特徴量範囲とを比較して、複数の前記被検査特徴量のそれぞれが前記機種別特徴量範囲に入る前記機種を、前記被検査信号を送信した前記電波源の前記機種として識別する機種識別部と、
    前記受信信号から前記被検査信号を検出する被検査信号検出部とを備えた電波源の識別装置。
  14. 電波を受信する前記アンテナと、
    前記アンテナが前記電波を受信して生成する信号を離散化した前記受信信号を生成し、前記受信信号から前記被検査信号を検出する被検査信号検出部と、
    請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電波源の識別装置とを備えた電波源の識別システム。
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