JP4367479B2 - デジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置 - Google Patents

デジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置 Download PDF

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Description

本発明はデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置に係り、特に電波監視装置における不法デジタル無線局の監視などを行うデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置に関する。
従来、違法な無線機の特定には、監視者が違法な電波を出力している無線機の現場に行って、その場で違法な電波を出力しているかどうかを調べる必要があり、多大な労力を必要としていた。このため、効率良く電波を監視する方法として、多くの無線信号の中から自動的に特定の無線局を識別する装置が求められている。
従来は、多くの無線信号の中から自動的に特定の無線局を識別するために、復調処理や方位測定処理を活用して、監視者が受信信号の復調音声から話者の特徴を捉えて識別する方法や、監視者が無線局の発射源位置の同一性から識別する方法が一般的に用いられている。また、無線局の送信立ち上がり時の周波数揺らぎを用いて無線局を識別する方法も知られている。
更に、デジタルスペクトラムアナライザを利用して無線機の特徴ベクトルを抽出する無線機同定装置が従来知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の無線機同定装置では、デジタルスペクトラムアナライザによって周波数スペクトラムを求め、この周波数スペクトラムデータから演算手段(コンピュータなど)を用いて中心周波数の変化、すなわち特徴ベクトルを求め、これと既知の無線機の特徴ベクトルとの合致度を求めることにより、無線機を同定する。
なお、入力指定された宛先電話番号に回線を介して発呼して接続された受信側装置に対して、少なくとも所定の通信規格に規定された複数段階のシンボルレートのうちの自装置が使用可能なシンボルレートの組合せ情報を通知して、その通知したシンボルレートの組合せ情報と接続された回線の特性とに基づいて受信側装置が決定したシンボルレート及びビットレートで通信を行うファクシミリ装置等の通信端末装置において、各宛先電話番号のそれぞれについて、自装置が本来使用可能なシンボルレートの組合せを構成する各シンボルレートのうち選択されて設定された、制限されたシンボルレートの組合せを対応付けて記憶したテーブルを有し、発呼の際に宛先電話番号が入力指定されると、上記のテーブルを参照して入力指定された宛先電話番号がシンボルレートが制限されたものであるか否かを確認し、制限されたものである場合には、対応する制限されたシンボルレートの組合せを発呼して回線接続された受信側装置に対して、自装置が使用可能なシンボルレートの組合せ情報として通知して通信を行う通信端末装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この通信端末装置では、シンボルレートを受信側通信端末装置の識別に利用して最適な設定で通信を行う。
特開平09−211039号公報 特開2000−151966号公報
しかしながら、監視者が受信信号の復調音声から話者の特徴を捉えてデジタル無線局を識別する方法や、監視者が無線局の発射源位置の同一性からデジタル無線局を識別する従来の方法では、デジタル無線局の識別を監視者が判断する必要があるため、監視者が通話内容を聞き続けたり、発射源位置を追い続けたりするなど多大な負荷がかかることと、識別結果が監視者の話者の特徴を捉える能力に依存するため、監視者によって識別結果が異なってしまうという問題がある。
また、通話音声を用いた識別方法では、近年普及が進んでいるデジタル無線機に対して音声復調を行うために目的のデジタル無線機が使用しているプロトコル毎に復調処理を備える必要があるという問題と、通信プロトコルが不明で音声復調が困難なデジタル無線機に対して適用が困難であるという問題がある。
また、監視者が無線局の発射源位置の同一性からデジタル無線局を識別する従来の識別方法では、予め複数の位置に方位測定機能を備えた装置を設置しておき、測定された方位線の交点から発射源位置を求めるため、多くの装置が必要で装置構成が高価になるという問題と、発射源が移動する無線局(移動局)に対しては適用が困難であるという問題がある。
更に、特許文献1記載の無線機同定装置では、無線局の送信立ち上がり時の周波数揺らぎを用いてデジタル無線局を識別する方法が記載されているが、デジタル無線局の通信途中からは識別を開始できず次の送信立ち上がりを待つ必要があり、特に長時間連続通信を行うデジタル無線局に対して、素早くデジタル無線局を識別できないおそれがあるという問題がある。また、この特許文献1記載の無線機同定装置では、通信の途中から識別を開始できないという問題の他に、多くの装置が必要で装置構成が高価であるという問題と、装置間をつなぐケーブル等が必要なため携帯性に乏しいという問題がある。
また、更に、特許文献2記載の通信端末装置は、送信側と受信側とで情報をやり取りして、受信側から通信可能なシンボルレート情報を送る必要があり、またシンボルレートから一意に識別番号に相当する送信局(送信側端末装置)を識別することができない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、送受信間の事前の情報交換を行うことなく、通信プロトコルが不明で音声復調が困難なデジタル無線機に対しても、シンボルレートから一意に送信デジタル無線局を識別し得るデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、長時間連続通信を行うデジタル無線局に対しても、素早くデジタル無線局を識別できるデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、携帯性に優れたデジタル無線局識別装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、識別結果が監視者に依存しないデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置を提供することにある。
また、更に、本発明の他の目的は、移動局に対しても適用可能なデジタル無線局識別方法及びデジタル無線局識別装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明は無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別方法において、受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成する第1のステップと、デジタル複素包絡信号を検波して検波信号に変換する第2のステップと、検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生する第3のステップと、再生したシンボルクロックの周波数成分を求めることにより、受信信号のシンボルレートを測定する第4のステップと、既知のデジタル無線局のシンボルレートが一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレートのうち、第4のステップで測定したシンボルレートとの差が閾値以下である既知のシンボルレートを求め、その求めた既知のシンボルレートを示す既知のデジタル無線局を、送信元のデジタル無線局同定する第5のステップとを含むことを特徴とする。
この発明では、デジタル無線機の同定にシンボルレートを用いているため、通信プロトコルの解明や音声デコード処理を行わなくても識別できると共に、監視者が各自の経験などから無線機を識別する必要はなく、また、送信立ち上がり情報を使わずにデジタル無線機の識別ができ、更に発振源位置を識別情報として使用することなくデジタル無線機を識別できる。
ここで、上記の第4のステップで測定したシンボルレートがデータベースに登録されていないときは、該測定したシンボルレートをデータベースに登録する第6のステップを含むでもよい。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明は無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別方法において、受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成する第1のステップと、デジタル複素包絡信号の変調方式を識別する第2のステップと、デジタル複素包絡信号を第2のステップで識別した変調方式に対応した検波方式で検波して検波信号に変換する第のステップと、検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生する第4のステップと、再生したシンボルクロックの周波数成分を求めることにより、受信信号のシンボルレートを測定する第5のステップと、既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式のうち、第5のステップで測定したシンボルレートとの差が閾値以下であるシンボルレートを示し、かつ、既知の変調方式と同じ変調方式である既知のデジタル無線局を、送信元のデジタル無線局同定する第6のステップとを含むことを特徴とする。
この発明では、既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式と、第5のステップで測定したシンボルレートと第2のステップで識別した変調方式の2つの合致度を演算して送信元のデジタル無線局を同定する。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別装置において、受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成するA/D変換手段と、デジタル複素包絡信号を検波して検波信号に変換する検波手段と、検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生するシンボルクロック再生手段と、再生したシンボルクロックの周波数成分を求めることにより、受信信号のシンボルレートを測定するシンボルレート測定手段と、データベースから得た既知のシンボルレートと、シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートとの差が閾値以下である既知のシンボルレートを求め、その求めた既知のシンボルレートを示す既知のデジタル無線局を、送信元のデジタル無線局を同定する識別手段とを有することを特徴とする。この発明では、第1の発明と同様の作用が得られる。
ここで、上記の識別手段は、シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートがデータベースから得られる既知のシンボルレートの中に存在しない時は、シンボルレート測定手段が測定したシンボルレートをデータベースに登録させる構成であってもよい。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明は、無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別装置において、受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成するA/D変換手段と、デジタル複素包絡信号の変調方式を識別する変調方式識別手段と、デジタル複素包絡信号を変調方式識別手段で識別した変調方式に対応した検波方式で検波して検波信号に変換する検波手段と、検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生するシンボルクロック再生手段と、再生したシンボルクロックの周波数成分を求めることにより、受信信号のシンボルレートを測定するシンボルレート測定手段と、既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースと、データベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式のうち、シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートとの差が閾値以下であるシンボルレートを示し、かつ、既知の変調方式と同じ変調方式である既知のデジタル無線局を、送信元のデジタル無線局同定する識別手段とを有することを特徴とする。
ここで、上記の第6の発明の識別手段は、シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートと変調方式識別手段で識別した変調方式とが、データベースから関連付けて得られる既知のシンボルレート及び変調方式の中に存在しない時は、シンボルレート測定手段が測定したシンボルレートと変調方式識別手段が識別した変調方式とを関連付けてデータベースに登録させる構成であってもよい。
本発明によれば、以下の効果を有するものである。
(1)シンボルレートを用いてデジタル無線局を識別するため、通信プロトコルの解明や音声デコード処理を行わなくても識別でき、よって通信プロトコルが不明であったり、音声復調が困難なデジタル無線局でも識別ができる。
(2)送信立ち上がり時の周波数揺らぎを使用しないため、通信中であっても識別を開始することができ、リアルタイム性に優れる。
(3)本発明は一般的な携帯用の小型コンピュータに予め備わっている機能で大部分を構成し、かつ、小型のA/D変換器を付加するだけで本発明を構成できるため、携帯性に優れた装置を構成できる。
(4)デジタル無線局に固有のシンボルレートを用いて自動的に識別を行うため、監視者が各自の経験などからデジタル無線局を識別する必要がなく、よって、識別結果が監視者の能力に依存せず、常にデジタル無線局の客観的な識別ができる。
(5)発振源位置を識別情報として使用しないため、識別対象のデジタル無線局として移動局に対しても適用可能である。
(6)既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式と、受信信号から測定したシンボルレート及び受信信号から識別した変調方式の2つの合致度を演算して送信元のデジタル無線局を同定するようにした場合は、より識別性を向上できる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるデジタル無線局識別装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。図1において、第1の実施の形態のデジタル無線局識別装置1は、アンテナ2を備えた受信機3に接続されており、A/D変換器4、検波器5、シンボルクロック再生器6、シンボルレート測定器7、シンボルレートデータベース(DB)8、及び識別器9を含んで構成される。ここで、検波器5、シンボルクロック再生器6、シンボルレート測定器7、シンボルレートDB8、識別器9は、一般的な小型コンピュータに予め備わっている機能で構成できる。従って、本実施の形態では、小型コンピュータに小型のA/D変換器4を付加するだけでよく、携帯性に優れた小型の構成にできる。
受信機3は、アンテナ2で受信した受信信号を中間周波数(IF)にダウンコンバートしたIF信号に変換する。A/D変換器4は、この中間周波数信号をデジタル複素包絡信号に変換する。検波器5は、デジタル複素包絡信号に対して検波を行い、検波信号に変換する。検波とは具体的に、受信信号がASK変調ならば受信信号の包絡線を、FSK変調ならば受信信号の周波数を、PSK変調ならば受信信号の位相を求めることである。
シンボルクロック再生器6は、検波信号からデジタル信号のシンボル同期を行ってシンボルクロックを再生する。求めたシンボルクロックは送信機内部の発振回路に依存する、その送信機固有の値である。シンボルレート測定器7は、再生したシンボルクロックの周波数成分からシンボルレートを求める。シンボルレートDB8は、求めたシンボルレートに対して保存・更新・削除・参照・抽出などの処理を行う。識別器9はシンボルレートDB8に保存されている既知の無線機のシンボルレートと、シンボルレート測定器7から転送された未知のシンボルレートとの合致度を演算し、その演算結果からデジタル無線機を識別する。
なお無線局とは「無線設備及び無線従事者の総体」のことであるが、一般に1台の無線機は1人の無線従事者が使用すると想定されるため、無線機を識別することができれば無線局を識別することができる。
デジタル無線機のシンボルクロックは、無線機内部の発振回路から生成するが、発振回路は一定の範囲内で発振周波数にばらつきが存在する。このため設計上のシンボルクロックが同一であっても実際のシンボルクロックは無線機毎に異なり、このシンボルクロック周波数、すなわちシンボルレートを測定することにより、デジタル無線機を識別することができる。
例えば、発振源としてよく使用される水晶発振器の場合、発振周波数に10−5程度ばらつきを持っている。このため設計上のシンボルレートが1Mbpsであっても、実際のシンボルレートは1Mbpsを中心に10bps程度の範囲内で無線機毎に異なる値を示す。従って、シンボルレートを精度良く計測することにより、デジタル無線機を識別することが可能である。
次に、図1の本実施の形態のデジタル無線局識別装置の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。A/D変換器4は、受信機3から入力された中間周波数信号(IF信号)をデジタル複素包絡信号に変換する(ステップS1)。A/D変換器4から出力されたデジタル複素包絡信号は、検波器5に供給されて検波処理されることにより検波信号に変換される(ステップS2)。この検波信号はシンボルクロック再生器6に供給され、ここでシンボル同期を行うことにより、受信機3で受信している信号を送信しているデジタル無線局内の送信機固有のシンボルクロックが再生される(ステップS3)。
シンボルレート測定器7は、シンボルクロック再生器6で再生されたシンボルクロックの周波数成分を求めることにより、受信信号のシンボルレートを測定する(ステップS4)。続いて、測定したシンボルレートを新たな特徴として登録するか、もしくは予め登録されている既知の複数の無線機の何れであるか識別するかを選択する(ステップS5)。この選択は識別者が選択する方法と、自動的に選択する方法とがある。自動的に選択する場合は、シンボルレートの測定結果がシンボルレートDB8に登録されていない新規な場合に登録を選択し、それ以外は識別を選択する。識別者が選択する場合は、図1では図示を省略した入力部からの選択信号に基づいて選択する。
新規登録を選択した場合は、シンボルレート測定器7は、シンボルレートDB8に測定した新たなシンボルレートを転送し、シンボルレートDB8は、このシンボルレートをDBに保存する(ステップS6)。
無線機の識別を選択した場合は、シンボルレート測定器7は、識別器9に測定したシンボルレートを転送し、識別器9はシンボルレートDB8に保存されている既知の無線機のシンボルレートと、シンボルレート測定器7から転送された未知の無線機のシンボルレートの合致度を演算し、無線機を同定する(ステップS7)。すなわち、識別器9はシンボルレートDB8に保存されている既知の無線機のシンボルレートと、シンボルレート測定器7から転送された未知の無線機のシンボルレートの差を計算し、その値が閾値以下であれば(言い換えれば、殆ど同じ値であれば)、受信信号の送信元のデジタル無線機は、シンボルレートの差が閾値以下であるシンボルレートのシンボルレートDB8に保存されている既知の無線機と同一であると判断する。シンボルレートが略同じということは、無線機の発信源(例えば水晶発振器)が同じであるということであり、工学上でこのような同じ発信源を別途作ることは非常に困難であることから、デジタル無線機の同定ができるのである。
このように、本実施の形態では、デジタル無線機の特徴としてシンボルレートを用いているため、通信プロトコルの解明や音声デコード処理を行わなくても識別でき、その結果、通信プロトコルが不明で音声復調が困難なデジタル無線機に対しても識別が可能となる。また、本実施の形態では、送信立ち上がり情報を使わないので、通信中の信号に対しても識別を行うことができるため、リアルタイム性に優れており、また、装置が携帯性に優れ、また、デジタル無線機に固有のシンボルレートを用いて自動的に識別を行うため、監視者が各自の経験などから無線機を識別する必要はなく、よって識別結果が監視者に依存しない。更に、本実施の形態によれば、発振源位置を識別情報として使用しないため、移動局に対しても適用可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は本発明になるデジタル無線局識別装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施の形態のデジタル無線局識別装置10は、図1の第1の実施の形態の構成に、変調方式自動識別器11が追加され、検波器5と接続されている点に特徴がある。
変調方式自動識別器11自体の構成は公知であり、例えば特開2001−086171号公報に開示されているものを使用することができる。この特開2001−086171号公報に開示されている変調方式自動識別器は、受信信号から予め定められた特徴(包絡線変動特性、シンボルクロック、スペクトラム波形など)を抽出及び分析して受信信号の変調方式がアナログ変調方式(AM変調方式、FM変調方式など)、デジタル変調方式(線形変調方式、非線形変調方式など)のいずれであるかを識別する変調方式識別手段を有している。
変調方式自動識別器11は受信信号の変調方式を自動的に判定することができるため、検波器5が自動的に適切な検波方法を選択することが可能となる。更に、変調方式が異なる信号は、別のデジタル無線機からの送信信号と考えることができるため、前述のシンボルレートと変調方式を関連付けてシンボルレートDB8に保存し、識別器12において無線局の識別を行う際に、シンボルレートと変調方式の2つの合致度を用いて識別を行う。これにより、本実施の形態によれば、デジタル無線局に対する識別性能向上という効果も得ることができる。なお、受信信号の自動識別した変調方式と測定したシンボルレートとの組と同一の組がシンボルレートDB8に登録されていない時には新たに登録する。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図1の構成及び図3のフローチャートによる動作や、図2の構成をコンピュータのソフトウェア動作により実行させるコンピュータプログラムも包含するものである。
本発明のデジタル無線局識別装置の第1の実施の形態のブロック図である。 本発明のデジタル無線局識別装置の第2の実施の形態のブロック図である。 図1によるデジタル無線局識別方法の説明用フローチャートである。
符号の説明
1、10 デジタル無線局識別装置
3 受信機
4 A/D変換器
5 検波器
6 シンボルクロック再生器
7 シンボルレート測定器
8 シンボルレートDB(データベース)
9、12 識別器
11 変調方式自動識別器

Claims (7)

  1. 無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別方法において、
    前記受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成する第1のステップと、
    前記デジタル複素包絡信号を検波して検波信号に変換する第2のステップと、
    前記検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生する第3のステップと、
    再生した前記シンボルクロックの周波数成分を求めることにより、前記受信信号のシンボルレートを測定する第4のステップと、
    既知のデジタル無線局のシンボルレートが一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレートのうち、前記第4のステップで測定したシンボルレートとの差が閾値以下である既知のシンボルレートを求め、その求めた既知のシンボルレートを示す既知のデジタル無線局を、前記送信元のデジタル無線局同定する第5のステップと
    を含むことを特徴とするデジタル無線局識別方法。
  2. 前記第4のステップで測定したシンボルレートが前記データベースに登録されていないときは、該測定したシンボルレートを前記データベースに登録する第6のステップを含むことを特徴とする請求項1記載のデジタル無線局識別方法。
  3. 無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別方法において、
    前記受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成する第1のステップと、
    前記デジタル複素包絡信号の変調方式を識別する第2のステップと、
    前記デジタル複素包絡信号を前記第2のステップで識別した変調方式に対応した検波方式で検波して検波信号に変換する第のステップと、
    前記検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生する第4のステップと、
    再生した前記シンボルクロックの周波数成分を求めることにより、前記受信信号のシンボルレートを測定する第5のステップと、
    既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式のうち、前記第5のステップで測定したシンボルレートとの差が閾値以下であるシンボルレートを示し、かつ、既知の変調方式と同じ変調方式である既知のデジタル無線局を、前記送信元のデジタル無線局同定する第6のステップと
    を含むことを特徴とするデジタル無線局識別方法。
  4. 無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別装置において、
    前記受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成するA/D変換手段と、
    前記デジタル複素包絡信号を検波して検波信号に変換する検波手段と、
    前記検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生するシンボルクロック再生手段と、
    再生した前記シンボルクロックの周波数成分を求めることにより、前記受信信号のシンボルレートを測定するシンボルレート測定手段と、
    既知のデジタル無線局のシンボルレートが一又は二以上登録されているデータベースと、
    前記データベースから得た既知のシンボルレートと、前記シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートとの差が閾値以下である既知のシンボルレートを求め、その求めた既知のシンボルレートを示す既知のデジタル無線局を、前記送信元のデジタル無線局を同定する識別手段と
    を有することを特徴とするデジタル無線局識別装置。
  5. 前記識別手段は、前記シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートが前記データベースから得られる既知のシンボルレートの中に存在しない時は、前記シンボルレート測定手段が測定したシンボルレートを前記データベースに登録させることを特徴とする請求項4記載のデジタル無線局識別装置。
  6. 無線信号を受信して得られる受信信号の送信元のデジタル無線局を識別するデジタル無線局識別装置において、
    前記受信信号をA/D変換してデジタル複素包絡信号を生成するA/D変換手段と、
    前記デジタル複素包絡信号の変調方式を識別する変調方式識別手段と、
    前記デジタル複素包絡信号を前記変調方式識別手段で識別した変調方式に対応した検波方式で検波して検波信号に変換する検波手段と、
    前記検波信号に対してシンボル同期を行うことにより、シンボルクロックを再生するシンボルクロック再生手段と、
    再生した前記シンボルクロックの周波数成分を求めることにより、前記受信信号のシンボルレートを測定するシンボルレート測定手段と、
    既知のデジタル無線局のシンボルレートが変調方式と関連付けて一又は二以上登録されているデータベースと、
    前記データベースから得た既知のシンボルレート及び変調方式のうち、前記シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートとの差が閾値以下であるシンボルレートを示し、かつ、既知の変調方式と同じ変調方式である既知のデジタル無線局を、前記送信元のデジタル無線局同定する識別手段と
    を有することを特徴とするデジタル無線局識別装置。
  7. 前記識別手段は、前記シンボルレート測定手段で測定したシンボルレートと前記変調方式識別手段で識別した変調方式とが、前記データベースから関連付けて得られる既知のシンボルレート及び変調方式の中に存在しない時は、前記シンボルレート測定手段が測定したシンボルレートと前記変調方式識別手段が識別した変調方式とを関連付けて前記データベースに登録させることを特徴とする請求項6記載のデジタル無線局識別装置。
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