JP6587887B2 - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、マルチビーム描画およびラスタースキャン描画における各画素の照射量を設定する手法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、マスクブランクスへ電子線を使ってマスクパターンを描画することが行われている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、マスク像が縮小されて、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
ここで、例えば可変成型ビーム描画装置では所望する位置に特定形状のビームの照射を行うことができるため、パターン端の位置とビーム端の位置を対応させた描画ができる。これに対し、個々のビームの照射位置を自由に制御できないマルチビーム描画装置では、描画対象領域を複数の画素に分割して、描画対象パターンを画素パターン(ビットパターンともいう。)に変換して、画素パターンを描画している。よって、全てのパターンについて、パターン端とビーム端の位置とを対応させることは困難である。そのため、マルチビーム描画装置ではパターン端が所望の位置で形成されるよう、パターン端が掛かっている画素を照射するビームの照射量を調節することが望まれる。ここで、各画素の照射量を決める手法として、従来、1つ目の手法として、画素内のパターン面積密度にビームの照射量を比例させる手法が挙げられる。1つ目の手法に類似した手法として、パターン面積密度に完全に一致させる場合でなく、例えば、露光領域のいくつかの画素は、100パーセントのグレイレベルまで露光され、他の画素は、完全なグレイレベルの50パーセントまでしか露光されない。残りの画素は、0パーセント照射量に露光されるとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。その他、2つ目の手法として、画素の中心点がパターン内に入っていれば100%の照射量のビームを照射し、入っていなければビームを照射しないとする手法が挙げられる。
ここで、1つ目の手法では、位置をずらしながらの多重描画を行わない場合であればパターン端のビームプロファイルの傾きを急峻にでき高い解像度で描画することが可能となり得る。しかし、位置をずらしながらの多重描画を行う場合、パターンが画素に少しでもかかっていると、その画素でビームを照射することになり、その分、ビームプロファイルの傾きが小さくなり、解像度の低下が生じてしまう。そのため、高精度な位置及び線幅のパターンを形成するようにレジストを現像することが難しくなる。2つ目の手法では、画素境界とパターン端との位置が合わない場合、レジストの解像位置がずれてしまい、パターン端精度を高くすることがそもそも困難となる。
特開2010−123966号公報
そこで、本発明は、画素パターンによりパターン形成する描画手法においてビーム解像度を高く保ちながら高精度なパターンを描画することが可能な荷電粒子ビーム描画装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する拡大パターン作成部と、
ずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例する前記シフト量に沿って、図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する縮小パターン作成部と、
拡大パターンと縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する照射係数演算部と、
照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に図形パターンを描画する描画部と、
備えたことを特徴とする。
また、照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が縮小パターン内に入る場合に照射係数を1と演算すると好適である。
また、照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が拡大パターンの外側に位置する場合に照射係数を0と演算すると好適である。
また、照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が拡大パターンの内側であって縮小パターンの外側に位置する場合に、ずらし数を用いて照射係数を演算すると好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する工程と、
ずらし数に応じて変わる、前記ずらしに反比例する前記シフト量に沿って、図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する工程と、
拡大パターンと縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する工程と、
照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する工程と、
備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する拡大パターン作成部と、
ずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例する前記シフト量に沿って、図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する縮小パターン作成部と、
拡大パターンと縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する照射係数演算部と、
照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に図形パターンを描画する描画部と、
備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する工程と、
ずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例する前記シフト量に沿って、図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する工程と、
拡大パターンと縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する工程と、
照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する工程と、
備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、画素パターンによりパターン形成する描画手法においてビーム解像度を高く保ちながら高精度なパターンを描画できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1における描画順序を説明するための図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における拡大図形パターン作成手法を説明するための図である。 実施の形態1におけるずらし数とずらし多重度との関係の一例を示す図である。 実施の形態1におけるずらし多重度N=2の場合における画素レイヤの一例を示す図である。 実施の形態1におけるずらし多重度N=4の場合における画素レイヤの一例を示す図である。 実施の形態1におけるずらし多重度N=5の場合における画素レイヤの一例を示す図である。 実施の形態1における縮小図形パターン作成手法を説明するための図である。 実施の形態1における画素と図形パターンとの配置関係の一例を示す図である。 実施の形態1における照射係数の値の求め方の一例を示す図である。 実施の形態1における符号付き距離の演算方法について説明するための図である。 実施の形態1における符号付き距離の他の演算方法について説明するための図である。 実施の形態1における照射係数の値の求め方の他の一例を示す図である。 実施の形態1と比較例とにおける、画素の境界とパターン端が一致していない図形パターンをずらし多重度N=2で多重描画した場合におけるビームプロファイルの一例を説明するための図である。 実施の形態1と比較例とにおける、画素の境界とパターン端が一致していない図形パターンをずらし多重度N=2で多重描画した場合におけるビームプロファイルの他の一例を説明するための図である。 実施の形態1における矩形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における矩形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。 実施の形態1における三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。 実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。 実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの他の一例を示す図である。 実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの他の一例の一部を拡大した図である。 実施の形態2における照射係数の値の求め方の一例を示す図である。 実施の形態2におけるずらし数とずらし多重度との関係の一例を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、以下、荷電粒子ビーム描画装置の一例として、マルチビーム描画装置について説明しているが、これに限るものではない。例えば、ラスタースキャン型の描画装置であっても適用できる。言い換えれば、実施の形態1の手法は、画素パターン(ビットパターン)の組み合わせによりパターン形成する描画方式について適用可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ部材203、ブランキングアパーチャアレイ部204、縮小レンズ205、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となるマスクブランクス等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路120、ステージ位置検出器139及び記憶装置140,142は、図示しないバスを介して互いに接続されている。記憶装置140(記憶部)には、複数の図形パターンのパターンデータが定義された描画データが描画装置100の外部から入力され、格納されている。
制御計算機110内には、設定部50、シフト方向演算部52、シフト量演算部54、拡大パターン作成部56、縮小パターン作成部58、判定部60、照射係数演算部62、kマップ作成部64、照射量演算部66、照射時間演算部68、描画制御部70、設定部71、及びドーズマップ作成部72が配置されている。設定部50、シフト方向演算部52、シフト量演算部54、拡大パターン作成部56、縮小パターン作成部58、判定部60、照射係数演算部62、kマップ作成部64、照射量演算部66、照射時間演算部68、描画制御部70、設定部71、及びドーズマップ作成部72といった各機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。設定部50、シフト方向演算部52、シフト量演算部54、拡大パターン作成部56、縮小パターン作成部58、判定部60、照射係数演算部62、kマップ作成部64、照射量演算部66、照射時間演算部68、描画制御部70、設定部71、及びドーズマップ作成部72に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。図2(a)において、成形アパーチャアレイ部材203には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。図2(a)では、例えば、512×8列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。ここでは、y方向の各列について、x方向にAからHまでの8つの穴22がそれぞれ形成される例が示されている。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。その他、例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2(a)のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。図2(b)に示すように、例えば、縦方向(y方向)1段目の列と、2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)2段目の列と、3段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、制御電極24と対向電極26と制御回路41,43の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングアパーチャアレイ部204は、図3に示すように、支持台33上にシリコン等からなる半導体基板31が配置される。基板31の中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域30(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域32(第2の領域)となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30の位置は、支持台33の開口した領域に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示した成形アパーチャアレイ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、図3及び図4に示すように、各通過孔25の近傍位置に該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の制御電極24と対向電極26の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の制御電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26は、グランド接続される。
また、図4に示すように、各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線が接続される。各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線の他、クロック信号線および電源用の配線が接続される。クロック信号線および電源用の配線はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、制御電極24と対向電極26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47が構成される。また、図3の例では、制御電極24と対向電極26と制御回路41とが基板31の膜厚が薄いメンブレン領域30に配置される。但し、これに限るものではない。
各通過孔25を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立にかかる対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。言い換えれば、制御電極24と対向電極26の組は、成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。
次に描画装置100における描画部150の動作について説明する。電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ部材203全体を照明する。成形アパーチャアレイ部材203には、矩形の複数の穴(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴が含まれる領域を照明する。複数の穴の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングアパーチャアレイ部204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングアパーチャアレイ部204を通過したマルチビーム20a〜eは、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向に一括して偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの照射位置に照射される。また、例えばXYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従(トラッキング)するように偏向器208によって制御される。XYステージ105の位置は、ステージ位置検出器139からレーザをXYステージ105上のミラー210に向けて照射し、その反射光を用いて測定される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、各回のトラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ描画制御部70により制御された描画シーケンスに沿って照射していく描画動作を行う。所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
図5は、実施の形態1における描画順序を説明するための図である。試料101の描画領域31(或いは描画されるチップ領域)は、所定の幅で短冊上のストライプ領域35に分割される。そして、各ストライプ領域35は、複数のメッシュ状の画素領域36(画素)に仮想分割される。画素領域36(画素)のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。画素領域36(画素)は、マルチビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる。
マルチビーム20で試料101を描画する際、マルチビーム20による1回の照射によって照射領域34を照射することになる。上述したように、トラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20全体を一括して偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ順に連続して照射していく。そして、試料101上のどの画素をマルチビームのどのビームが照射するのかは描画シーケンスによって決まる。マルチビームのx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチを用いて、試料101面上におけるx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチ(x方向)×ビームピッチ(y方向)の領域はn×n画素の領域(サブピッチ領域)で構成される。例えば、1回のトラッキング動作で、XYステージ105が−x方向にビームピッチ(x方向)だけ移動する場合、x方向或いはy方向(或いは斜め方向)に1つのビームによって照射位置をシフトしながらn画素が描画される。同じn×n画素の領域内の他のn画素が次回のトラッキング動作で上述したビームとは異なるビームによって同様にn画素が描画される。このようにn回のトラッキング動作でそれぞれ異なるビームによってn画素ずつ描画されることにより、1つのn×n画素の領域内のすべての画素が描画される。マルチビームの照射領域内の他のn×n画素の領域についても同時期に同様の動作が実施され、同様に描画される。かかる動作によって、照射領域34内の全画素が描画可能となる。これらの動作を繰り返すことで、対応するストライプ領域35全体を描画することができる。そして、描画装置100では、必要な画素に必要な照射量のビームを照射することにより形成される画素パターン(ビットパターン)の組み合わせにより、所望のパターンを描画することができる。
図6は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図6において、実施の形態1における描画方法は、図形パターン設定工程(S102)と、シフト方向演算工程(S104)と、シフト量演算工程(S106)と、拡大パターン作成工程(S108)と、縮小パターン作成工程(S110)と、パス設定工程(S111)と、判定工程(S112)と、照射係数演算工程(S113)と、照射係数マップ作成工程(S114)と、ドーズマップ作成工程(S120)と、照射量演算工程(S130)と、照射時間マップ作成工程(S132)と、描画工程(S134)と、いう一連の工程を実施する。
図形パターン設定工程(S102)として、設定部50は、記憶装置140から描画データを読み出し、描画データに定義されている複数の図形パターンのうち1つを設定する。
シフト方向演算工程(S104)として、シフト方向演算部52は、図形パターンを例えば拡大する方向にシフトするための図形パターンの各頂点のシフト方向を演算する。ここでは、一例として、拡大するための方向を演算するが、縮小するための方向を演算してもよい。
図7は、実施の形態1における拡大図形パターン作成手法を説明するための図である。図7に示した拡大図形パターン42は、頂点1,2,3を持つ三角形の図形パターン40の拡大例である。図7で辺s1、辺s2、辺s3は拡大パターン42の辺である。辺s1は頂点1,2を通る辺と並行で点p1を通る直線上に、s2は頂点2,3を通る辺と並行で点p2を通る直線上に、辺s3頂点3,1を通る辺と並行で点p3を通る直線上に配置する。図中の頂点1、2,3から伸びる矢印はそれぞれ頂点1から点p1、頂点2から点p2、頂点3から点3への配置方向を示している。シフト方向演算部52は、頂点1,2間の座標の差分を演算し、求めた差分の絶対値の大小と、符号を基に頂点1から点p1への配置方向を求める。具体的には、まず頂点1の座標v1をv1=(x1、y1)、頂点2の座標v2をv2=(x2、y2)として、dx=x2−x1と、dy=y2−y1とを演算する。次に求めたdxとdyの絶対値|dx|と|dy|の値を比較し、|dx|の値が小さければx軸に沿ったdxの符号の方向を、|dy|の値が小さければy軸に沿ったdyの符号の方向を頂点1から点p1への配置方向と決める。図7では、辺v1v2について|dy|の方が|dx|より小さく、dyの符号は負である。したがって、p1は頂点1から−y方向に配置される
同様に、シフト方向演算部52は、頂点2,3間の座標の差分を演算し、求めた差分の絶対値の大小と、符号を基に頂点2から点p2への配置方向を求める。具体的には、頂点3の座標v3をv3=(x3、y3)として、まずdx=x3−x2と、dy=y3−y2とを演算する。次に求めたdxとdyの絶対値|dx|と|dy|の値を比較し、|dx|の値が小さければx軸に沿ったdxの符号の方向を、|dy|の値が小さければy軸に沿ったdyの符号の方向を頂点2から点p2への配置方向と決める。図7では、頂点2,3を通る辺について|dx|の方が|dy|より小さく、dxの符号は正である。したがって、p2は頂点2から+x方向に配置される。
同様に、シフト方向演算部52は、頂点3,1間の座標の差分を演算し、求めた差分の絶対値の大小と、符号を基に頂点3から点p3への配置方向を求める。具体的には、まず頂点3の座標v3をv3=(x3、y3)として、まずdx=x3−x2と、dy=y3−y2とを演算する。次に求めたdxとdyの絶対値|dx|と|dy|の値を比較し、|dx|の値が小さければx軸に沿ったdxの符号の方向を、|dy|の値が小さければy軸に沿ったdyの符号の方向を頂点3から点p3への配置方向と決める。図7では、頂点3,1を通る辺について|dy|の方が|dx|より小さく、dyの符号は正である。したがって、p3は頂点3から+y方向に配置される。
シフト量演算工程(S106)として、シフト量演算部54は、図形パターン40を拡大図形パターン42に拡大する場合のシフト量sを演算する。具体的には、シフト量sは、画素36のグリッド幅wとずらし数mとを用いて、次の式(1)で定義される。
(1) s=w/(2・m)
ここで、ずらし数mは、位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義される。ずらし数mは、試料101に描画する描画データの描画処理条件として設定された多重描画の位置をずらしながら行う多重度(ずらし多重度)に応じて求まる。
図8は、実施の形態1におけるずらし数とずらし多重度との関係の一例を示す図である。ここでは、マルチビームで1回の照射で照射可能な照射領域34をグリッドとして示している。図8(a)では、仮想の基準グリッドとずらし多重度N=2の多重描画における2回の描画位置の一例を示している。図8(a)の例では、1回目の描画について、画素37aを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。そして、2回目の描画について、画素37bを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(a)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=2となる。かかる場合に、図8(a)の例では、x方向に画素37aと画素37bとのずれた2つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは2となる。y方向に画素37aと画素37bとのずれた2つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは2となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が2つなので、ずらし数mは2となる。
図8(b)の例では、1回目の描画について、画素37aを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。そして、2回目の描画について、画素37bを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。そして、3回目の描画について、画素37cを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。そして、4回目の描画について、画素37dを中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(b)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=4となる。かかる場合に、図8(b)の例では、x方向に画素37aと画素37bとのずれた2つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは2となる。y方向に画素37aと画素37cとのずれた2つの描画位置(或いは、画素37bと画素37d)が存在するので、y方向のずらし数mは2となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が2つなので、ずらし数mは2となる。
図8(c)の例では、同様に、5つの画素をそれぞれ中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(c)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=5となる。かかる場合に、図8(c)の例では、x方向にずれた5つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは5となる。y方向にずれた5つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは5となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が5つなので、ずらし数mは5となる。
図8(d)の例では、同様に、8つの画素をそれぞれ中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(d)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=8となる。かかる場合に、図8(d)の例では、x方向にずれた4つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは4となる。y方向にずれた4つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは4となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が4つなので、ずらし数mは4となる。
図8(e)の例では、同様に、9つの画素をそれぞれ中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(e)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=9となる。かかる場合に、図8(e)の例では、x方向にずれた3つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは3となる。y方向にずれた3つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは3となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が3つなので、ずらし数mは3となる。
図8(f)の例では、同様に、10つの画素をそれぞれ中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(f)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=10となる。かかる場合に、図8(f)の例では、x方向にずれた10つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは10となる。y方向にずれた10つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは10となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が10つなので、ずらし数mは10となる。
図8(g)の例では、同様に、16つの画素をそれぞれ中心する照射領域34(グリッド)を照射する。よって、図8(g)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=16となる。かかる場合に、図8(g)の例では、x方向にずれた4つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは4となる。y方向にずれた4つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは4となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が4つなので、ずらし数mは4となる。図8(h)の例では、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=4となる。かかる場合に、図8(h)の例では、x方向にずれた4つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは4となる。y方向にずれた4つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは4となる。よって、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が4つなので、ずらし数mは4となる。
図9は、実施の形態1におけるずらし多重度N=2の場合における画素レイヤの一例を示す図である。図9の例では、1回目の描画を行ったのち、1/2画素ずつ、x方向とy方向にそれぞれ位置をずらして2回目の描画を行う、ずらし多重度N=2の多重描画を行う場合を示している。
図10は、実施の形態1におけるずらし多重度N=4の場合における画素レイヤの一例を示す図である。図10の例では、1回目の描画を行ったのち、1/2画素ずつ、x方向とy方向にそれぞれ位置をずらして2回目の描画を行う、同様に、1/2画素ずつ、x方向とy方向にそれぞれ位置をずらして3回目の描画を行う、同様に、1/2画素ずつ、x方向とy方向にそれぞれ位置をずらして4回目の描画を行う、ずらし多重度N=4の多重描画を行う場合を示している。
図11は、実施の形態1におけるずらし多重度N=5の場合における画素レイヤの一例を示す図である。図11の例では、1回目の描画を行ったのち、x方向に2/5画素、y方向に1/5画素、それぞれ位置をずらして2回目の描画を行う、同様に、x方向に2/5画素、y方向に1/5画素、それぞれ位置をずらして3回目の描画を行う、同様に、−x方向に3/5画素、y方向に1/5画素、それぞれ位置をずらして4回目の描画を行う、同様に、x方向に2/5画素、y方向に1/5画素、それぞれ位置をずらして5回目の描画を行う、ずらし多重度N=4の多重描画を行う場合を示している。
拡大パターン作成工程(S108)として、拡大パターン作成部56は、ずらし数mに応じて、描画対象の図形パターン40を拡大した拡大パターン42を作成する。具体的には、拡大パターン作成部56は、演算されたシフト方向およびシフト量に沿って、図形パターンの各辺の両端の2頂点間を通る直線(各辺を延ばした直線)を拡大する方向に移動(シフト)させ、これら複数の直線で囲まれる図形を作成することによって、拡大パターン42を作成する。
縮小パターン作成工程(S110)として、縮小パターン作成部58は、ずらし数mに応じて、図形パターン40を縮小した縮小パターンを作成する。
図12は、実施の形態1における縮小図形パターン作成手法を説明するための図である。図中に示した縮小図形パターン44は図7と同一の頂点1,2,3を持つ三角形の図形パターン40の縮小例である。図7で辺t1、辺t2、辺t3は拡大パターン44の辺である。辺t1は頂点1,2を通る辺と並行で点q1を通る直線上に、t2は頂点2,3を通る辺と並行で点q2を通る直線上に、辺t3頂点3,1を通る辺と並行で点q3を通る直線上に配置する。図中の頂点1、2,3から伸びる矢印はそれぞれ頂点1から点q1、頂点2から点q2、頂点3から点q3への配置方向を示している。頂点1から点q1への配置方は、図7の説明の際に求めた頂点1から点p1への配置方向と逆の方向である。したがって図12の場合q1は頂点1から+y方向に配置される。
同様に、頂点2から点q2への配置方向は、図7の説明の際に求めた頂点2から点p2への配置方向と逆の方向である。したがって図12の場合、q2は頂点2から−x方向に配置される。
同様に、同様に、頂点3から点q3への配置方向は、図7で説明の際に求めた頂点3から点p3への配置方向と逆の方向である。したがって図12の場合、q3は頂点3から−y方向に配置される。
また、シフト量sについても、既に式(1)によって演算済みである。よって、縮小パターン作成部58は、演算されたシフト方向(拡大方向の反対方向)および演算されたシフト量に沿って、図形パターンの各辺の両端の2頂点間を通る直線(各辺を延ばした直線)を縮小する方向に移動(シフト)させ、これら複数の直線で囲まれる図形を作成することによって、縮小パターン44を作成する。
そして、図形パターン設定工程(S102)に戻り、描画データに定義されたすべての図形パターンについて同様に、図形パターン設定工程(S102)から縮小パターン作成工程(S110)までを繰り返す。なお、これらのループ処理は、ストライプ領域35単位で実施されると好適である。以上により、各図形パターンについて拡大パターンと縮小パターンが作成される。
パス設定工程(S111)として、設定部71は、位置をずらしながら行う多重描画のパスを設定する。例えば、位置をずらしながら行う多重描画における多重度(ずらし多重度)N=2の場合であれば、1回目の描画処理をパス1として設定し、位置をずらした2回目の描画処理をパス2と設定すればよい。その際、設定部71は、位置をずらしたパス2用の画素レイヤを作成する。ずらし量は上述したように例えば1/2画素ずつずらせばよい。
判定工程(S112)として、判定部60は、当該パスの画素レイヤを用いて、画素36毎に、当該画素36の代表位置(例えば、中心)が、いずれかの図形パターンの拡大パターン42外(或いは線上)に位置するか、或いは当該図形パターンの縮小パターン44内(或いは線上)に位置するか、或いは、その他(当該図形パターンの縮小パターン44と拡大パターン42の間)に位置するか、を判定する。
図13は、実施の形態1における画素と図形パターンとの配置関係の一例を示す図である。図13において、代表位置39aの画素は、代表位置39aが図形パターンの拡大パターン42外に位置すると判定する。代表位置39bの画素は、代表位置39bが図形パターンの縮小パターン44内に位置すると判定する。代表位置39cの画素は、代表位置39cが図形パターンの縮小パターン44と拡大パターン42の間に位置すると判定する。
照射係数演算工程(S113)として、照射係数演算部62は、拡大パターン42と縮小パターン44とを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の画素36(小領域)のそれぞれに照射される電子ビームの照射量を変調する照射係数kを演算する。ここで、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置(例えば、中心)が縮小パターン44内に入る場合に照射係数kを1と演算する。また、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42の外側に位置する場合に照射係数kを0と演算する。また、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42と縮小パターン44の間に位置する場合に照射係数kを関数fによって演算する(k=f)。具体的には、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42の内側であって縮小パターン44の外側に位置する場合に、ずらし数mを用いて照射係数kを演算する。
図14は、実施の形態1における照射係数の値の求め方の一例を示す図である。図14(a)に示すように、関数fは、元の図形パターン40を使った対象画素から辺までの符号付き距離L(LX或いはLY)と、ずらし数mとを用いて定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(m−1)/(2m)以下の場合には、関数f=0で定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(m+1)/(2m)以上の場合には、関数f=1で定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(m−1)/(2m)より大きく(m+1)/(2m)より小さい場合には、関数f=(mL−(m−1)/2)で定義される。上述したずらし数mとずらし多重度との関係は図14(b)の通りである。また、関数fの値は、図14(c)に示すように当該画素36の符号付き距離Lに応じて変化する。当該画素36の符号付き距離Lが(m−1)/(2m)から(m+1)/(2m)まで関数fの値は、1次比例で大きくなる。
図15は、実施の形態1における符号付き距離の演算方法について説明するための図である。図15に示すように、対象画素36の代表位置(例えば中心)の座標(x,y)から図形パターン40の辺までの距離を符号も含めて演算する。図15の例では、例えば、三角形の図形パターン40の場合を示している。図形パターン40の3つの頂点の座標をv1,v2,v3とする。座標v1=(v1x,v1y),座標v2=(v2x,v2y),座標v3=(v3x,v3y)とする。頂点v1,v2を通る直線L12の方程式は、以下の式(2)で定義できる。なお、dx=v2x−v1x、dy=v2y−v1yとする。
(2) dx(y−v1y)=dy(y−v1x)
また、式(2)を使って、頂点v1,v2を通る直線L12の方程式FL12(x,y)を以下の式(3)のように書き換える。
(3) FL12(x,y)=dy(y−v1x)−dx(y−v1y)
対象画素36の代表位置(x,y)を式(3)に代入したとき、FL12(x,y)の符号が負であれば、代表位置(x,y)は図形パターン40の頂点v1,v2を通る辺の外側(図形パターン40の外部側)を意味する。逆に、FL12(x,y)の符号が正であれば、代表位置(x,y)は図形パターン40の頂点v1,v2を通る辺の内側(図形パターン40の内部側)を意味する。よって、各辺について同様に演算して、すべて正であれば代表位置(x,y)は図形パターン40の内側にあることになる。
ここで、対象画素36の代表位置(x,y)からx、y軸に沿った直線L12への符号付き距離Lは、y軸に沿った符号付き距離LYであれば、式(4−1)で定義される。x軸に沿った符号付き距離LXであれば、式(4−2)で定義される。
(4−1) LY(x,y)=y−v1y−(dy/dx)(x−v1x)
(4−2) LX(x,y)=x−v1x−(dx/dy)(y−v1y)
図16は、実施の形態1における符号付き距離の他の演算方法について説明するための図である。図16(a)に示すように、対象画素36の代表位置(x,y)からある直線に対してy軸に沿った符号付き距離LYは、式(3)を用いて、次の式(5−1)で定義できる。また、図16(b)に示すように、対象画素36の代表位置(x,y)からある直線に対してx軸に沿った符号付き距離LYは、式(3)を用いて、次の式(5−2)で定義できる。
(5−1) LY(x,y)=FL12(x,y)/dx
(5−2) LX(x,y)=FL12(x,y)/dy
関数fの演算において、符号付き距離Lは、LXとLYのうち、絶対値が小さい方を用いる。
図17は、実施の形態1における照射係数の値の求め方の他の一例を示す図である。図17では、画素36の代表位置(例えば、中心)が縮小パターン44の外側であって拡大パターン42の内側である場合を想定している。画素36の代表位置(例えば、中心)が縮小パターン44の内側であれば1、拡大パターン42の外側であれば0である点は上述した場合と同様である。かかる場合、図17(a)に示すように、画素36の代表位置(x,y)における、縮小パターン44の辺である直線L12の方程式FL12(x,y)の値(FL縮(x,y))は負となる。一方、図17(b)に示すように、画素36の代表位置(x,y)における、拡大パターン42の辺である直線L12の方程式FL12(x,y)の値(FL拡(x,y))は正となる。そして、画素36の代表位置が拡大パターン42と縮小パターン44の間に位置する場合に照射係数kを関数fで定義する。かかる場合、関数fは、次の式(6)で定義できる。
(6) k=f=m・(FL拡(x,y)−FL縮(x,y))/max.(|dx|,|dy|)
なお、dxとdyは、拡大パターン42と縮小パターン44についてそれぞれ求める。そして、max.(|dx|,|dy|)は、拡大パターン42と縮小パターン44のそれぞれdxの絶対値とdyの絶対値の中から最も大きい値を意味する。
照射係数マップ作成工程(S114)として、kマップ作成部64は、パス毎に、当該パスにおける照射係数kマップを作成する。照射係数kマップは、ストライプ領域35毎に作成されると好適である。作成された照射係数マップは、記憶装置142に格納される。
ドーズマップ作成工程(S120)として、ドーズマップ作成部72は、パス毎に、各画素のドーズ量を演算し、ドーズマップを作成する。具体的には、以下のように動作する。ドーズマップ作成部72は、記憶装置140から描画データを読み出し、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域がメッシュ状に仮想分割された複数のメッシュ領域のメッシュ領域毎にその内部に配置されるパターンの面積密度ρを算出する。面積密度ρを演算する際のメッシュ領域は、画素と一致する必要はない。メッシュ領域は、例えば近接効果の影響半径の1/10程度、例えば、1μm程度にすると好適である。かぶり効果やローディング効果の計算ではさらに大きなサイズにする。一方、画素サイズは例えばビームサイズ(数10nmオーダー)になるので、通常、メッシュ領域は画素よりも大きいサイズになる。かかる面積密度ρを用いて、近接効果、かぶり効果、ローディング効果等の寸法変動を引き起こす現象に対する寸法変動分を照射量によって補正する補正照射係数Dpを演算する。また、位置をずらしながら行う多重描画のパス毎に、当該パスの画素レイヤでの各画素にパターンが占める面積密度ρ’を演算する。そして、パス毎に、各画素36について、例えば、基準照射量Dbaseに補正照射係数Dp(x,y)と面積密度ρ’(x,y)と1/多重度Nとを乗じたドーズ量D(x,y)を演算する。なお、ここでの座標(x,y)は、画素の位置を示している。補正照射係数Dpは、当該画素36が位置するメッシュ領域の値を用いればよい。また、ここでは、一例として、各パスについて照射量を1/多重度Nずつにしているが、これに限るものではない。パス毎に照射量の割合を可変にしてもよい。そして、パス毎に、演算された各画素のドーズ量D(x,y)をマップ値とするドーズマップを作成する。ドーズマップはストライプ領域35毎に作成されると好適である。作成されたドーズマップは記憶装置142に格納される。
なお、ドーズマップ作成工程(S120)は、上述した図形パターン設定工程(S102)から照射係数マップ作成工程(S114)までの各工程とは並列に実施すればよい。
照射量演算工程(S130)として、照射量演算部66は、パス毎に、記憶装置142から当該パスにおけるドーズマップと照射係数マップとを読み出し、照射係数kを用いて画素36毎に、当該パスでの照射量Dを演算する。具体的には、当該パスにおけるドーズ量に照射係数kを乗じることによって、当該パスでの照射量Dを演算すればよい。
照射時間マップ作成工程(S132)として、照射時間演算部68は、パス毎に、各画素の照射量Dを電流密度Jで割ることによって、パス毎に、各画素の照射時間tを演算する。そして、パス毎に、演算された各画素の照射時間tをマップ値とする照射時間マップを作成する。照射時間マップはストライプ領域35毎に作成されると好適である。作成された照射時間マップは記憶装置142に格納される。また、照射時間演算部68は、得られた照射時間を照射時間分解能の例えば10ビットの照射時間データに変換する。照射時間データ(ショットデータ)は記憶装置142に格納される。
まだ作成されていないパスが残っている場合には、パス設定工程(S111)に戻り、すべてのパスが終了するまで、パス設定工程(S111)から照射時間マップ作成工程(S132)までの各工程を繰り返す。なお、これらのループ処理は、ストライプ領域35単位で実施されると好適である。以上により、各パスについて照射時間マップが作成される。
描画工程(S134)として、描画制御部70の制御のもと、偏向制御回路130は、記憶装置142から照射時間データを読み出し、ショット毎に、各ビーム用の制御回路41に照射時間データを出力する。そして、描画部150は、パス毎に、照射係数kを用いて画素毎に得られる照射量の電子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料101に図形パターンを描画する。具体的には、描画部150は、パス毎に、演算された照射時間tの対応ビームを含むマルチビーム20を用いて試料101にパターンを描画する。なお、描画順序は、描画制御部70に制御された描画シーケンスに沿って進める。ストライプ領域単位で各パスを切り替えても良いし、ショット毎に各パスを切り替えても良い。ショット毎に各パスを切り替えることで描画時間を短縮できる。
図18は、実施の形態1と比較例とにおける、画素の境界とパターン端が一致していない図形パターンをずらし多重度N=2で多重描画した場合におけるビームプロファイルの一例を説明するための図である。図18(a)では、1層目(L=1)(1パス目)の画素レイヤと2層目(L=2)(2パス目)の画素レイヤと図形パターン48aとを重ね合わせた様子を示している。図18(a)の例では、画素36の境界とパターン端が一致していない図形パターンを示している。そして、図18(a)の例では、1パス目の画素レイヤの位置から1/2画素ずつx、y方向に位置をずらして2パス目の描画を行う場合を示している。図18(b)では、図形パターン48aの断面を示している。図18(c)では、比較例1として、画素内のパターン面積密度にビームの照射量を単純に比例させる手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。図18(d)では、比較例2として、画素の中心点がパターン内に入っていれば100%の照射量のビームを照射し、入っていなければビームを照射しないとする手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。図18(e)では、実施の形態1の手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。比較例1では、少しでも画素内に図形パターンが重なれば照射することになる。そのため、その分、ビームプロファイルの傾きが小さくなり、解像度の低下が生じてしまう。そのため、高精度な位置及び線幅のパターンを形成するようにレジストを現像することが難しくなる。これに対して、比較例2と実施の形態1とでは、いずれもビームプロファイルの傾きが小さくならず、解像度の低下を抑制できる。
図19は、実施の形態1と比較例とにおける、画素の境界とパターン端が一致していない図形パターンをずらし多重度N=2で多重描画した場合におけるビームプロファイルの他の一例を説明するための図である。図19(a)では、1層目(L=1)(1パス目)の画素レイヤと2層目(L=2)(2パス目)の画素レイヤと図形パターン48bとを重ね合わせた様子を示している。図19(a)の例では、図形パターン48aの左端側を1/4画素縮め画素36の境界に一致させ、図形パターン48aの右端側を1/2画素縮めた図形パターン48bを示している。そして、図19(a)の例では、1パス目の画素レイヤの位置から1/2画素ずつx、y方向に位置をずらして2パス目の描画を行う場合を示している。図19(b)では、図形パターン48bの断面を示している。図19(c)では、比較例1として、画素内のパターン面積密度にビームの照射量を単純に比例させる手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。図19(d)では、比較例2として、画素の中心点がパターン内に入っていれば100%の照射量のビームを照射し、入っていなければビームを照射しないとする手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。図19(e)では、実施の形態1の手法で1パス目の描画と2パス目の描画を行った場合のビームプロファイルの一例を示している。比較例2では、2パス目のように画素境界とパターン端との位置が合わない場合、レジストの解像位置がずれてしまい、パターン端精度を高くすることがそもそも困難となる。これに対して、比較例1と実施の形態1とでは、いずれもレジストの解像位置をパターン端の位置に合わせることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、比較例1,2のそれぞれの弱点をいずれも克服できる。
図20は、実施の形態1における矩形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。図20において、横軸は位置を示し、縦軸は照射量を示している。また、図20では、位置をずらした2つの矩形パターンを描画する場合を示している。左に示した矩形パターンでは、端部の位置を1nmずつ10回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。右に示した矩形パターンでは、端部の位置を0.1nmずつ10回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。
図21は、実施の形態1における矩形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。図21(a)では、図20の左に示した矩形パターンの入射ドーズプロファイルのA部を拡大した結果を示している。図21(b)では、図20の右に示した矩形パターンの入射ドーズプロファイルのB部を拡大した結果を示している。実施の形態1によれば、矩形パターンについて図21(a)に示すように1nmの図形端位置の制御はもちろん、図21(b)に示すように0.1nmの図形端位置の制御もできる。
図22は、実施の形態1における三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。図22において、横軸は位置を示し、縦軸は照射量を示している。また、図22では、位置をずらした2つの三角形パターンを描画する場合を示している。左に示した三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。右に示した三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に0.1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。
図23は、実施の形態1における三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。図23(a)では、図22の左に示した三角形パターンの入射ドーズプロファイルのC部を拡大した結果を示している。図23(b)では、図22の右に示した三角形パターンの入射ドーズプロファイルのD部を拡大した結果を示している。実施の形態1によれば、三角形パターンについて図23(a)に示すように1nmの図形端位置の制御はもちろん、図23(b)に示すように0.1nmの図形端位置の制御もできる。
図24は、実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例を示す図である。図24において、横軸は位置を示し、縦軸は照射量を示している。また、図24では、位置をずらした2つの任意角三角形パターン(ここでは30°)を描画する場合を示している。左に示した任意角三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。右に示した任意角三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に0.1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。
図25は、実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの一例の一部を拡大した図である。図25(a)では、図24の左に示した任意角三角形パターンの入射ドーズプロファイルのE部を拡大した結果を示している。図25(b)では、図24の右に示した任意角三角形パターンの入射ドーズプロファイルのF部を拡大した結果を示している。実施の形態1によれば、30°の任意角三角形パターンについて図25(a)に示すように1nmの図形端位置の制御はもちろん、図25(b)に示すように0.1nmの図形端位置の制御もできる。
図26は、実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの他の一例を示す図である。図26において、横軸は位置を示し、縦軸は照射量を示している。また、図26では、位置をずらした2つの任意角三角形パターン(ここでは15°)を描画する場合を示している。左に示した任意角三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。右に示した任意角三角形パターンでは、斜線の端部の位置をx方向に0.1nmずつ5回ずらして描画した入射ドーズプロファイルを重ねたグラフを示している。
図27は、実施の形態1における任意角三角形パターンの図形端制御の効果を説明するための入射ドーズプロファイルの他の一例の一部を拡大した図である。図27(a)では、図26の左に示した任意角三角形パターンの入射ドーズプロファイルのG部を拡大した結果を示している。図27(b)では、図26の右に示した任意角三角形パターンの入射ドーズプロファイルのH部を拡大した結果を示している。実施の形態1によれば、15°の任意角三角形パターンについて図27(a)に示すように1nmの図形端位置の制御はもちろん、図27(b)に示すように0.1nmの図形端位置の制御もできる。
実施の形態2.
実施の形態1では、ずらし数mをそのまま用いて関数f(=照射係数k)を演算する場合について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、ずらし数mを含むそれ以外の値を用いる場合について説明する。描画装置100の構成は、図1と同様である。また、描画方法の構成は、図6と同様である。以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。図形パターン設定工程(S102)と、シフト方向演算工程(S104)との内容は実施の形態1と同様である。
図28は、実施の形態2における照射係数の値の求め方の一例を示す図である。図14(c)にて説明した場合と同様、ずらし数mをそのまま用いた場合、図28(c)のグラフA’に示すように、関数fの値は、当該画素36の符号付き距離Lに応じて変化する。ここで、ずらし数mが大きな値を取る場合、グラフA’の傾きが急峻となる。かかる場合、符号付き距離Lの少しの変化でも関数fの値(照射係数k)が大きく変化してしまう。そこで、実施の形態2では、グラフB’に示すように、かかる傾きをグラフA’よりも緩やかに(小さく)できるように構成する。そのために、実施の形態2では、ずらし数mをそのまま用いずに、ずらし数以下の値Mを定義する。ずらし数以下の値Mは、1≦M≦mで定義される。このように、ずらし数以下の値Mは、ずらし数m以下であると共に、1以上の値が用いられる。
シフト量演算工程(S106)として、シフト量演算部54は、図形パターン40を拡大図形パターン42に拡大する場合のシフト量sを演算する。具体的には、シフト量sは、画素36のグリッド幅wとずらし数以下の値Mとを用いて、次の式(7)で定義される。
(7) s=w/(2・M)
拡大パターン作成工程(S108)として、拡大パターン作成部56は、ずらし数以下の値Mに応じて、描画対象の図形パターン40を拡大した拡大パターン42を作成する。具体的な内容は実施の形態1と同様である。ここでは、式(7)で求めたシフト量sが用いられる。
縮小パターン作成工程(S110)として、縮小パターン作成部58は、ずらし数以下の値Mに応じて、図形パターン40を縮小した縮小パターンを作成する。具体的な内容は実施の形態1と同様である。ここでは、式(7)で求めたシフト量sが用いられる。
パス設定工程(S111)と、判定工程(S112)と、の内容は実施の形態1と同様である。
照射係数演算工程(S113)として、照射係数演算部62は、拡大パターン42と縮小パターン44とを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の画素36(小領域)のそれぞれに照射される電子ビームの照射量を変調する照射係数kを演算する。なお、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置(例えば、中心)が縮小パターン44内に入る場合に照射係数kを1と演算する。また、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42の外側に位置する場合に照射係数kを0と演算する。また、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42と縮小パターン44の間に位置する場合に照射係数kを関数fによって演算する(k=f)。かかる点は実施の形態1と同様である。具体的には、照射係数演算部62は、画素36毎に、当該画素36の代表位置が拡大パターン42の内側であって縮小パターン44の外側に位置する場合に、ずらし数以下の値Mを用いて照射係数kを演算する。但し、関数fの演算は、図28(a)に示される。その際のずらし多重度とずらし数mとの関係は図28(b)に示される。図28(a)に示すように、関数fは、元の図形パターン40を使った対象画素から辺までの符号付き距離L(LX或いはLY)と、ずらし数以下の値Mとを用いて定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(M−1)/(2M)以下の場合には、関数f=0で定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(M+1)/(2M)以上の場合には、関数f=1で定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(M−1)/(2M)より大きく(M+1)/(2M)より小さい場合には、関数f=(ML−(M−1)/2)で定義される。当該画素36の符号付き距離Lが(M−1)/(2M)から(M+1)/(2M)まで関数fの値は、図28(c)に示すように1次比例で大きくなる。以下の工程は実施の形態1と同様である。
以上のように、ずらし数mからずらし数以下の値Mに変えることで、ずらし数mが大きな値を取る場合でも、グラフの傾きが急峻となることを抑制できる。よって、急激な照射量の変化を抑えることができる。符号付き距離Lはパス毎に変わるので、パス毎に関数f(照射係数k)が変化する。その結果、1つのパスでの個別ビームによる調整よりも複数のパスのビームによる調整の可能性が大きくなるので平均化できる。よって、描画精度を向上させることができる。
ここで、図8の例では、x、y方向に共にずれた複数の描画位置の個数が同じ値になる場合、すなわち、ずらし数mが一意に決まる、ずらし数とずらし多重度との関係の一例を示したが、これに限るものではない。
図29は、実施の形態2におけるずらし数とずらし多重度との関係の一例を示す図である。図29では、仮想の基準グリッドとずらし多重度N=4の多重描画における4回の描画位置の一例を示している。図29の例では、x方向にずれた4つの描画位置が存在するので、x方向のずらし数mは4となる。y方向にずれた2つの描画位置が存在するので、y方向のずらし数mは2となる。よって、x、y方向でずれた複数の描画位置の個数が異なる。実施の形態2では、かかる場合、小さい個数でずらし数mを定義する。図29の例では、y方向のずらし数を用いる。よって、実施の形態2では、ずらし数以下の値Mは、かかる小さい個数で定義されるずらし数m以下の値が用いられる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、図29に示したx、y方向でずれた複数の描画位置の個数が異なる場合を実施の形態1に適用する場合、x、y方向でずれた複数の描画位置の個数のうち、小さい個数でずらし数mを定義すればよい。図29の例では、y方向のずらし数を用いればよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法は、本発明の範囲に包含される。
20 マルチビーム
22 穴
24,44 制御電極
25,45 通過孔
26,46 対向電極
31 描画領域
34 照射領域
35 ストライプ領域
36,37 画素
39 代表位置
40 図形パターン
41 制御回路
42 拡大パターン
44 縮小パターン
47 個別ブランキング機構
48 図形パターン
50 設定部
52 シフト方向演算部
54 シフト量演算部
56 拡大パターン作成部
58 縮小パターン作成部
60 判定部
62 照射係数演算部
64 kマップ作成部
66 照射量演算部
68 照射時間演算部
70 描画制御部
71 設定部
72 ドーズマップ作成部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
139 ステージ位置検出器
140,142 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ部材
204 ブランキングアパーチャアレイ部
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
210 ミラー

Claims (10)

  1. 位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する拡大パターン作成部と、
    前記ずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例する前記シフト量に沿って、前記図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する縮小パターン作成部と、
    前記拡大パターンと前記縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する照射係数演算部と、
    前記照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する描画部と、
    備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が前記縮小パターン内に入る場合に前記照射係数を1と演算することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が前記拡大パターンの外側に位置する場合に前記照射係数を0と演算することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が前記拡大パターンの内側であって前記縮小パターンの外側に位置する場合に、前記ずらし数を用いて前記照射係数を演算することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する工程と、
    前記ずらし数に応じて変わる、前記ずらし数に反比例する前記シフト量に沿って、前記図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する工程と、
    前記拡大パターンと前記縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する工程と、
    前記照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する工程と、
    備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  6. 位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する拡大パターン作成部と、
    前記ずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例する前記シフト量に沿って、前記図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する縮小パターン作成部と、
    前記拡大パターンと前記縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する照射係数演算部と、
    前記照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する描画部と、
    備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  7. 前記照射係数演算部は、小領域毎に、当該小領域の代表位置が前記拡大パターンの内側であって前記縮小パターンの外側に位置する場合に、前記ずらし数以下の値を用いて前記照射係数を演算することを特徴とする請求項6記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  8. 前記x方向にずれた複数の描画位置の個数と前記y方向にずれた複数の描画位置の個数とが異なる場合には、小さい個数で前記ずらし数が定義され、
    前記小さい個数で定義される前記ずらし数以下の値が用いられることを特徴とする請求項6又は7記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  9. 前記ずらし数以下の値は、1以上の値が用いられることを特徴とする請求項6〜8いずれか記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  10. 位置をずらしながら行う多重描画における複数回の描画位置のうちx方向とy方向のうちの1つの方向にずれた複数の描画位置の個数で定義されるずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例するシフト量に沿って、描画対象の図形パターンを拡大した拡大パターンを作成する工程と、
    前記ずらし数以下の値に応じて変わる、前記ずらし数以下の値に反比例する前記シフト量に沿って、前記図形パターンを縮小した縮小パターンを作成する工程と、
    前記拡大パターンと前記縮小パターンとを用いて、描画領域がメッシュ状に分割された複数の小領域のそれぞれに照射される荷電粒子ビームの照射量を変調する照射係数を演算する工程と、
    前記照射係数を用いて小領域毎に得られる照射量の荷電粒子ビームを用いて、位置をずらしながら行う多重描画法によって、試料に前記図形パターンを描画する工程と、
    備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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