JP6583986B2 - 連続式縦形製袋充填包装機 - Google Patents
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Description
さて、連続式縦形製袋充填包装機に充填される製品が重量のある製品であるとき、横シールして形成した包装袋の底部が製品落下の衝撃を受けて破損してしまい、いわゆる底抜けが生じるおそれがあった。運転中にこのような底抜けが生じた場合、即時運転を停止して底抜けした包装袋を取り除く作業が必要となる。
包装フィルムを連続して下方向へ繰り出すフィルム繰出し手段と、
連続して繰り出される包装フィルムを筒状に成形する縦シーラと、
筒状の包装フィルムに対して両側方から開閉するとともに、上下方向に移動自在な一対の横シーラと、
横シーラを駆動する横シーラ駆動手段と、
フィルム繰出し手段および横シーラ駆動手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、上方から投入された製品を筒状に形成した包装フィルム内に充填する連続式縦形製袋充填包装機であって、
横シーラと一体に移動して、筒状の包装フィルム内に投入された製品を途中で受け止める受け部材を設け、
制御手段は、運転が開始された1サイクル目の制御動作において、次の(イ)乃至(ハ)の制御動作を実行することを特徴とする。
(イ)フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(ロ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。当該製品受け位置は、一対の横シーラが離間していて包装フィルムが横シールされない位置であって、且つ受け部材が上方から投入されてきた製品を受け止める位置である。
(ハ)横シーラ駆動手段を制御して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
しかし、本発明によれば受け部材により製品を受け止めることができるため、包装フィルムの底部を破損させてしまうおそれがない。しかも、横シーラ駆動手段の制御動作に伴い、横シーラと一体に移動する受け部材によって製品を受け止める構成としてあるため、受け部材を駆動するための専用の駆動機構や駆動制御が必要なく、この点において構造と制御の簡素化を実現することができる。
(ニ)フィルム繰出し手段を制御して、包装フィルムを連続して繰り出す。
(ホ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、横シーラ駆動手段を制御して、連続繰り出し中の筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じて横シール動作を開始する。
(ヘ)横シーラ駆動手段を制御して、包装フィルムの連続繰り出しに同期して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
(ト)フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(チ)横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。
(リ)横シーラ駆動手段を制御して、横シーラを下方向へ移動させるとともに、下方移動端で横シーラを開き、続いて横シーラを上方向へ移動させる。
図1は、本実施形態に係る連続式縦形製袋充填包装機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、連続式縦形製袋充填包装機は、フィルムリール1と、フォーマ2と、製袋チューブ3と、一対の縦シーラ4と、一対の繰出しベルト5と、一対の横シーラ6とを備えている。フィルムリール1には、帯状の包装フィルムFが巻きつけてある。包装フィルムFは、搬送ローラ等によってフィルムリール1から繰り出されて、所定の搬送経路を介して搬送され、フォーマ2に案内される。
また、一対の横シーラ6は、横シーラ開閉駆動モータ22からの駆動力をもって横方向に開閉する。さらに、一対の横シーラ6は、横シーラ上下駆動モータ23からの駆動力をもって上下方向に移動する。これら横シーラ開閉駆動モータ22と横シーラ上下駆動モータ23は、横シーラ駆動手段を構成している。
そして、これら包装フィルム繰出しモータ21、横シーラ開閉駆動モータ22、横シーラ上下駆動モータ23は、制御部20からの制御信号により動作が制御されている。この制御部20は、コンピュータと、同コンピュータにインストールされた専用の制御プログラムで構成してある。
〔運転開始から1サイクル目の制御動作〕
まず、図2を参照して、運転開始から1サイクル目の制御動作について説明する。
運転を開始(再開)する際には、運転停止前の動作サイクルにおいてすでに筒状に形成された包装フィルムFが、製袋チューブ3の下端3aよりも下方に一定の長さ繰り出されており、しかも包装フィルムFの底部Fbは横シールされた状態となっている(図2(a)参照)。このようなセット状態から1サイクル目の運転が開始され、筒状の包装フィルムF内へ製品が充填される。
そして、筒状の包装フィルムF内に製品充填装置10から製品Wが投入される前に、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、停止している筒状の包装フィルムFに対して、一対の横シーラ6を両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。
なお、制御部20は、製品充填装置10からの製品投入信号を受けて、製品Wが投入されるタイミングに合わせて、横シーラ6を製品受け位置に配置するとともに、下方への移動動作を実行している。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図2(d)参照)。
以上で1サイクル目の動作が終了する(図2(e)参照)。
次に、図3を参照して、運転開始から2サイクル目以降の制御動作について説明する。
運転を開始(再開)してから2サイクル目以降では、制御部20は、包装フィルム繰出しモータ21を連続的に駆動して、繰出しベルト5による包装フィルムFの繰り出し動作が連続して行われるように制御する(図3(a)参照)。
このとき、包装フィルムFの横シールされた部分は、横シーラ6に内蔵されたカッターによって上下に分断されており、下側の横シール部が製品充填済みの包装袋Faの上縁封止部を形成し、一方、上側の横シール部が次サイクルで密封される包装フィルムFの底部Fbを形成することになる。横シール動作によって製造された製品充填済みの包装袋Faは、横シーラ6の開き動作に伴い下方へ落下して排出される。
以上で2サイクル目の動作が終了する(図2(e)参照)。3サイクル目以降は、上述した制御動作が繰り返される。
次に、図4を参照して、正常に運転を停止する際の制御動作について説明する。
運転を停止する際は、図4(a)乃至(c)に示すように、横シーラ6は、通常の運転サイクルと同様に、横方向へ閉じるの横シール動作と、包装フィルムFと同期した下方への移動動作が実行される。これらの動作により、すでに充填されている製品Wを密封した包装袋Faが製造されるとともに、この包装袋Faが切断された後の包装フィルムFの下端には、横シールによる底部が形成される。
さらに、横シーラ6があらかじめ設定された上下移動ストロークの下降端に到達したとき(または下降端の近傍まで移動したとき)、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離す(図4(c)参照)。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図4(d)参照)。
次に、図5を参照して、製品が投入されないときの制御動作について説明する。
図5(b)に示すように(図3(b)を対比して参照)、横シーラ6が閉じて横シール動作をしながら下方へ移動する過程で、製品充填装置10から製品Wが投入されなかったとき、制御部20は、次のような制御動作を実行する。
続いて、制御部20は、横シーラ開閉駆動モータ22に駆動指令を出力し、横シーラ6を開き方向へ移動させて筒状の包装フィルムFから引き離し(図5(c)参照)、さらに横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図5(d)参照)。
続いて、制御部20は、横シーラ上下駆動モータ23に上方への駆動指令を出力し、横シーラ6を上方向へ移動させる(図5(h)(i)参照)。
F:包装フィルム、Fa:包装袋、Fb:包装フィルムの底部、W:製品
Claims (4)
- 包装フィルムを連続して下方向へ繰り出すフィルム繰出し手段と、
連続して繰り出される包装フィルムを筒状に成形する縦シーラと、
筒状の包装フィルムに対して両側方から開閉するとともに、上下方向に移動自在な一対の横シーラと、
前記横シーラを駆動する横シーラ駆動手段と、
前記フィルム繰出し手段および横シーラ駆動手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、上方から投入された製品を筒状に形成した包装フィルム内に充填する連続式縦形製袋充填包装機であって、
前記横シーラと一体に移動して、筒状の包装フィルム内に投入された製品を途中で受け止める受け部材を設け、
前記制御手段は、すでに筒状に形成された包装フィルムが繰り出されており、しかも包装フィルムの底部が横シールされた状態からの運転開始1サイクル目の制御動作において、次の(イ)乃至(ハ)の制御動作を実行することを特徴とする連続式縦形製袋充填包装機。
(イ)前記フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(ロ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、前記横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて製品受け位置に配置する。当該製品受け位置は、前記一対の横シーラが離間していて包装フィルムが横シールされない位置であって、且つ前記受け部材が上方から投入されてきた製品を受け止める位置である。
(ハ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記横シーラを前記製品受け位置に配置した状態で下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。 - 前記制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、すでに筒状に形成されて繰り出されており、しかも底部が横シールされた状態の包装フィルムへ製品を投入しないとき、次の(ト)乃至(リ)の制御動作を実行することを特徴とする請求項1の連続式縦形製袋充填包装機。
(ト)前記フィルム繰出し手段は停止させて包装フィルムを繰り出さない。
(チ)前記横シーラ駆動手段を制御して、停止している筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じ方向へ移動させて前記製品受け位置に配置する。
(リ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記横シーラを前記製品受け位置に配置した状態で下方向へ移動させるとともに、下方移動端で前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。 - 前記制御手段は、運転が開始された2サイクル目以降の制御動作において、次の(ニ)乃至(ヘ)の制御動作を実行することを特徴とする請求項1の連続式縦形製袋充填包装機。
(ニ)前記フィルム繰出し手段を制御して、包装フィルムを連続して繰り出す。
(ホ)筒状の包装フィルム内に製品が投入される前に、前記横シーラ駆動手段を制御して、連続繰り出し中の筒状の包装フィルムに対し前記一対の横シーラを両側方から閉じて横シール動作を開始する。
(ヘ)前記横シーラ駆動手段を制御して、前記包装フィルムの連続繰り出しに同期して、前記横シーラを下方向へ移動させるとともに、筒状の包装フィルム内に製品が投入された後に前記横シーラを開き、続いて前記横シーラを上方向へ移動させる。 - 前記制御手段は、運転を正常に停止させるとき、前記(ヘ)の制御動作における前記横シーラの上方向への移動を実行したタイミングをもって停止させることを特徴とする請求項3の連続式縦形製袋充填包装機。
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JP2015074761A JP6583986B2 (ja) | 2015-04-01 | 2015-04-01 | 連続式縦形製袋充填包装機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015074761A JP6583986B2 (ja) | 2015-04-01 | 2015-04-01 | 連続式縦形製袋充填包装機 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP6583986B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2015
- 2015-04-01 JP JP2015074761A patent/JP6583986B2/ja active Active
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