JP4783703B2 - ユニット式建物 - Google Patents

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Description

本発明は、略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成される建物本体と、この建物本体の上階部分の側面に片持ち状に取り付けられるバルコニユニットとを備えたユニット式建物に関する。
複数の建物ユニットで構成される建物本体と、この建物本体の2階部分に取り付けられたバルコニユニットで構成されたバルコニとを備えたユニット式建物が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1のユニット式建物では、バルコニユニットに上下2段の床部が設けられており、これらの床部の間には収納空間が形成されているとともに、上側の床部の上側空間がバルコニとして利用できるようになっている。
特開平10−266331号公報
しかし、このような従来のユニット式建物のバルコニ構造では、建物本体の外壁面から片持ち状に突出してバルコニユニットが取り付けられ、バルコニユニットの基端部が建物ユニットの柱の中間部分にボルト接合により固定されるため、建物ユニットの柱を補強したり、柱に接合部材を固定したり等、特殊構造の建物ユニットを製作しなければならず、製造コストが増大するという問題がある。
本発明の目的は、特殊な建物ユニットを用いることなくバルコニを設置することができ、製造コストの増加を抑制できるユニット式建物を提供することにある。
この目的を達成するために本発明のユニット式建物は、以下の構成を備える。
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のユニット式建物は、柱11,21、上梁13,23および下梁15,25からなる略直方体状の骨組み16,26を有した建物ユニット10,20を複数配置して構成される建物本体3と、この建物本体の上階部分の側面に片持ち状に取り付けられるバルコニユニット30とを備えたユニット式建物であって、前記バルコニユニットおよびこれに隣接する隣接上階建物ユニット20Aは、互いに近接配置される柱同士が略同一の高さ寸法を有し、かつ互いに近接する位置の上梁が省略されて形成されるとともに、近接配置された柱の頭部12、22および脚部14,24同士が連結部材5を介して連結され、これらのバルコニユニットおよび前記隣接上階建物ユニットの内部には、当該内部を仕切る中間床29,39が設けられ、これらの中間床の下側には、互いに連通した収納空間S2が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、バルコニユニットおよびバルコニユニットに隣接して配置された上階建物ユニットにおいて、近接配置された柱同士が同一高さ寸法に設けられ、これらの柱の頭部および脚部同士が連結部材で連結されているので、隣接上階建物ユニットの柱を補強したり、柱の中間部分に接合部材を固定したり等の特別な加工が不要になり、特殊なバルコニ用建物ユニットを用いることなくバルコニを設置することができて製造コストの増加を抑制することができる。
また、バルコニユニットおよび隣接上階建物ユニットにおいて、近接配置された柱の頭部および脚部同士が連結部材で連結されているので、バルコニユニットの基端部が、前記上階建物ユニットの柱の中間部分にボルト接合によって固定されることに比べ、バルコニユニットの建物本体への取付強度を向上させることができる。これにより、バルコニユニットの大型化を図ることができ、バルコニユニットにおける収納空間を拡げることができる。
この際、本発明のユニット式建物では、前記バルコニユニット30および前記隣接上階建物ユニット20Aに跨り、これらの上梁に沿った補強梁51A,51Bが設けられていることが好ましい。
この構成によれば、バルコニユニットおよび隣接上階建物ユニットにおいて、近接配置された柱の頭部同士が、高い剛性を備える補強梁で連結されるので、バルコニユニットの建物本体への取付強度をさらに向上することができ、一層大型のバルコニユニットを取り付けることができる。
さらに、本発明のユニット式建物では、前記隣接上階建物ユニット20Aの前記中間床29の上側空間の一部がバルコニ空間S4とされ、前記バルコニユニット30および前記隣接上階建物ユニット29Aの前記中間床29,39同士の連結位置に沿って集水部6が設けられ、互いに近接配置される前記中間床のそれぞれの受け梁28,38同士は、前記柱11の断面範囲内で互いに離れる側にずれて設けられ、これらの受け梁間に、前記集水部に接続する縦樋61が挿通されていることが好ましい。
この構成によれば、隣接上階建物ユニットおよびバルコニユニットの連結位置に沿って集水部が設けられている。ここで、集水部をバルコニユニットの突出方向先端側に設けた場合には、防水のために、隣接上階建物ユニットおよびバルコニユニットの連結位置に沿って防水シートを敷設しなければならないが、本発明では、隣接上階建物ユニットおよびバルコニユニットの連結位置に沿って集水部が設けられているので、防水性を向上できるうえ、連結部分に防水シートを敷設する必要がないので、バルコニ空間の集水構造を簡単にでき、施工性を向上できる。
しかも、隣接上階建物ユニットの中間床、およびバルコニユニットの中間床を支持するそれぞれの受け梁は、柱の断面範囲内で互いに離れる側にずれて設けられ、これにより受け梁間に設けられた空間に、集水部と接続する縦樋が挿通されている。このため、容易に縦樋を設置することができ、より集水構造を簡単にできて一層施工性を向上できる。
本発明のユニット式建物では、前記集水部を形成する前記中間床29,39のそれぞれの上面には、前記集水部に向かって下がり勾配となる傾斜面290,390が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、集水部6は、隣接上階建物ユニットの中間床29Bと、バルコニユニットの中間床39との間に設けられ、これらの中間床に、集水部に向かって下がり勾配となる傾斜面290,390が形成されているので、集水部をバルコニユニットの突出方向先端側に設け、隣接上階建物ユニットおよびバルコニユニットの中間床に、集水部に向かって下がり勾配となる傾斜面を形成した場合に比べ、傾斜面の水上側における中間床の高さ寸法を小さくすることができる。これにより、バルコニ空間と隣接する室内側の空間の床面に対してバルコニ空間の床面が高くなり過ぎてバルコニ空間と隣接する室内側の空間に雨水が入りやすくなることを防ぐことができる。また、バルコニ空間と隣接する室内側の空間と、バルコニ空間との段差が大きくなることを防止でき、バルコニ空間と隣接する室内側の空間からバルコニ空間への出入りを容易にできる。
本発明のユニット式建物では、前記隣接上階建物ユニットおよび前記バルコニユニットの上側に設置された屋根41を構成する屋根梁43は、前記バルコニユニットの先端側の上梁または柱で支持されていることが好ましい。
この構成によれば、屋根梁がバルコニユニットの先端側の上梁または柱で支持されているので、屋根の支持構造を強固にすることができ、屋根を軒側に適宜に延設できる。これにより、インナーバルコニを容易に形成できるとともに、屋根の意匠のバリエーションを増やすことができる。
本発明のユニット式建物では、前記連結部材はシアープレート54であることが好ましい。
この構成によれば、バルコニユニットおよび隣接上階建物ユニットとの接続に、通常の建物ユニット同士の接続に用いられるシアープレートが用いられるので、連結部材や連結作業の共通化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここで、各実施形態の説明において、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るユニット式建物1を示す斜視図、図2は、ユニット式建物1の一部を示す断面図である。
図1において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数(6個)の下階建物ユニット10、およびこれらの下階建物ユニット10の上に設けられた複数(6個)の上階建物ユニット20を有した建物本体3と、建物本体3の2階部分に隣接配置されたバルコニユニット30と、を備えて構成され、建物本体3の上側には、通常の小屋組みで構成されるかあるいは屋根ユニットで構成された屋根4が設置されている。
上階建物ユニット20および下階建物ユニット10は、所定の幅寸法および高さ寸法を有して形成され、各々の内部には、床面材や、天井面材、内壁等が予め取り付けられ、外部には、サッシ窓、外壁、そのほかの艤装部材等が予め工場で取り付けられ、これらの建物ユニット10,20を建築現場に搬入し、組み合わせることで、現場作業の軽減と工期短縮を図ることができるようになっている。
そして、下階建物ユニット10で構成される1階の内部空間には、図2に示すように、リビングルーム等の居室空間S1が形成され、上階建物ユニット20で構成される内部空間には、寝室等の図示しない2階居室空間が形成されている。
ここで、上階建物ユニット20は、バルコニユニット30に隣接した隣接上階建物ユニットであるバルコニ用建物ユニット20Aと、このバルコニ用建物ユニット20Aに対しバルコニユニット30とは反対側に隣接した中間床用建物ユニット20Bと、4個の通常の建物ユニット20とから構成されている。また、バルコニ用建物ユニット20Aと、中間床用建物ユニット20Bと、バルコニユニット30と、の内部には、当該内部を仕切る中間床29(図2参照)が設けられ、これらの中間床29の下側には、互いに連通した収納空間S2が形成されている。
そして、中間床用建物ユニット20Bにおける中間床29の上側と、バルコニ用建物ユニット20Aにおける中間床29の上側かつバルコニ空間S4とサッシ窓7および外壁8で仕切られた室内側と、屋根4の小屋裏部分と、に跨った空間から上部居室空間S3が形成されている。この上部居室空間S3は、下側に前述の収納空間S2が形成されている分、2階居室空間よりも略半階分だけ高い位置に設けられており、2階居室空間と図示しない廊下および階段等を通って行き来できるようになっている。
また、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床29の上側かつ屋外側、およびバルコニユニット30の中間床39の上側には、バルコニ空間S4が形成されている。このバルコニ空間S4の床を構成する中間床29,39と、上部居室空間S3の床を構成する中間床29とは、略同一高さ位置に設けられており、上部居室空間S3からバルコニ空間S4への出入りが容易にできるようになっている。
次に、図3をも参照し、バルコニユニット30の建物本体3への取付構造について説明する。
図3は、建物本体3を構成する一部の建物ユニット10,20,20A,20Bおよびバルコニユニット30の骨組み構造を示す斜視図である。
図2および図3に示すように、下階建物ユニット10は、それぞれ四隅に立設された4本の柱11と、これらの柱11の頭部12(仕口)間同士を結合する4本の上梁13と、柱11の脚部14(仕口)間同士を結合する4本の下梁15と、から略直方体状に形成された骨組み16を有し、各柱11の下方において、アンカーボルト(図示せず)を介して基礎2に締結されている。
この下階建物ユニット10の上側に配置される上階建物ユニット20は、図3に示すように、それぞれ四隅に立設された4本の柱21と、これらの柱21の頭部22(仕口)間同士を結合する4本の上梁23と、柱21の脚部24(仕口)間同士を結合する4本の下梁25と、から略直方体状に形成された骨組み26を有している。
上階建物ユニット10のうち、中間床用建物ユニット20Bは、図2および図3に示すように、この骨組み26からバルコニ用建物ユニット20Aに隣接する1本の上梁23が省略されて形成された骨組み26Bを有しており、柱21の中間位置には短辺中間梁27(図3参照)および長辺中間梁28が連結され、これらの中間梁27,28に中間床29が支持されている。
また、上階建物ユニット10のうち、バルコニ用建物ユニット20Aは、図2および図3に示すように、前記骨組み26から、中間床用建物ユニット20Bに隣接する上梁23およびバルコニユニット30に隣接する上梁23の計2本の上梁23が省略されて形成された骨組み26Aを有しており、柱21の中間位置には短辺中間梁27および長辺中間梁28が連結されている。そして、短辺中間梁27間には、2本の補助梁28A、28Bが掛け渡され、このうちの一方の補助梁28Aと、室内側の長辺中間梁28と、から中間床29A(29)が支持されているとともに、他方の補助梁28Bと、屋外側の長辺中間梁28と、からバルコニ用の中間床29B(29)が支持されている。このバルコニ用の中間床29Bは、防水シートを含んで構成され、前述したようにバルコニ空間S4の床を構成する。補助梁28Aの上側には、サッシ窓7や外壁8が設けられている。
本実施形態では、このバルコニ用建物ユニット20Aに、バルコニユニット30が片持ち状に突出して取り付けられている。バルコニユニット30は、図2および図3に示すように、四隅に立設された4本の柱31と、これらの柱31の頭部32(仕口)間同士を結合する3本の上梁33(バルコニ用建物ユニット20Aに隣接する1本の上梁33が省略されている)と、柱31の脚部34(仕口)間同士を結合する4本の下梁35と、から略直方体状に形成された骨組み36を有している。骨組み36の柱31の中間位置には、短辺中間梁37および長辺中間梁38が連結され、これらの中間梁37,38に、防水シートを含んで構成されたバルコニ用の中間床39が支持されている。
このバルコニユニット30の骨組み36は、前述した建物ユニット10,20と同様の高さ寸法を備えている。すなわち、バルコニユニット30の2本の柱31は、隣接配置されるバルコニ用建物ユニット20Aの2本の柱21と略同一高さ寸法に形成されている。これにより、バルコニユニット30は、これらの柱31の頭部32位置および脚部34位置を、バルコニ用建物ユニット20Aの柱21の頭部22位置および脚部24位置と同一の高さ位置に揃えられ、バルコニ用建物ユニット20Aと、柱21、31の頭部22、32および脚部24、34同士が連結部材5で連結されることで、建物本体3に取り付けられている。
ここで、バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の柱21,31の頭部22,32同士を連結する連結部材5は、図3に示すように、補強梁51A,51Bであり、一方の補強梁51Aは建物本体3の内部側に配置され、他方の補強梁51Bは建物本体3の側面側に配置される。
建物本体3の内部側に配置される一方の補強梁51Aは、バルコニユニット30の突出方向先端側に配置される柱31から、中間床用建物ユニット20Bのバルコニユニット30側に配置される柱21までの長さを有する補強梁本体52と、この補強梁本体52の上縁に溶接されて水平面内に延びる3個の板状の接合片53A,53B,53Cとから構成されている。
補強梁本体52は、バルコニ用建物ユニット20Aと、バルコニ用建物ユニット20Aに隣接する建物ユニット10との間で挟持される。
3つの接合片53A,53B,53Cのうち、接合片53Aは、バルコニ用建物ユニット20A、中間床用建物ユニット20B、およびこれらの建物ユニット20A,20Bに隣接する建物ユニット20の柱21の頭部22上に跨るように載置され、接合片53Bは、バルコニ用建物ユニット20A、バルコニ用建物ユニット20Aに隣接する建物ユニット20、およびバルコニユニット30の柱21、31の頭部22,32上に跨るように載置され、それぞれの接合片53A,53Bは、図示しないボルトナット接合により、これらの頭部22、32同士を連結する。
すなわち、接合片53A,53Bは、建物ユニット同士の接続において一般的に用いられる通常のシアープレートであり、本実施形態では、補強梁本体52に溶接され補強梁51Aの一部として用いられているが、補強梁51Aとして用いられない場合には、通常のシアープレートとして用いられ、前述したように、これらの建物ユニット20,20A,20B,30の頭部22,32同士を連結する。接合片53Cは、バルコニユニット30の柱31の頭部32上に載置され、図示しないボルトナット接合により、頭部32に連結される。本実施形態では、これらの接合片53A,53B,53Cを補強梁本体52で連結し、補強梁52として用いることで、補強片53Bにかかる荷重を補強片53A,53Cに分散させることができ、より強固にバルコニユニット30を取り付けることができるようになっている。
バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の柱21,31の脚部24,34同士を連結する連結部材5は、図2に示すように、一般的に用られるシアープレート54であり、一方のシアープレート54は建物本体3の内部側に配置され、他方のシアープレート54は建物本体3の側面側に配置されている。
これらのシアープレート54を、建物本体3の内部側に配置されるシアープレート54を例に図2および図3を参照して説明すると、建物本体3の内部側に配置されるシアープレート54は、バルコニ用建物ユニット20A、バルコニ用建物ユニット20Aに隣接する上階建物ユニット20、およびバルコニユニット30と、これらの建物ユニット20,20A,30の下側に配置される下階建物ユニット10との間に挟まれている。そして、前記シアープレート54は、これらの建物ユニット20,20A,30の柱21,31の脚部24,34、および建物ユニット10の柱11の頭部12に跨り、ボルトナット接合されることで、これらの建物ユニット20,20A,30の柱21,31の脚部24,34、および建物ユニット10の柱11の頭部12同士を連結している。
次に、図4、図5をも参照し、バルコニ空間S4の集水構造について説明する。
図4は、バルコニ空間S4の集水構造を拡大して示す斜視図、図5は、バルコニ空間S4の集水構造を示す平面図である。
図2、図3、図4、および図5に示すように、バルコニ空間S4の床を構成するバルコニ用建物ユニット20Aの中間床29Bと、バルコニユニット30の中間床39との間には、中間床同士29B,39の連結位置に沿って集水部6が設けられており、それぞれの中間床29B,39の上面には、集水部6に向かって下がり勾配となる傾斜面290,390(図2および図4参照)が形成されている。
そして、これらの中間床29B,39を支持する長辺中間梁28,38は、図2および図5に示すように、それぞれ柱21,31の断面範囲内で互いに離れる側にずれて設けられており、これにより設けられた空間に、集水部6の建物本体3側面側に接続する縦樋61が挿通されている。この縦樋61は、バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の柱21,31に沿って下方に延設され、収納空間S2の床面において、バルコニユニット30側に折曲され、バルコニユニット30の側面から外部に出されて地面近傍まで延設されている(図1参照)。
これにより、バルコニ空間S4の中間床29B,39に落水した雨水は、中間床29B,39に形成された傾斜面290,390に沿って集水部6に集められ、縦樋61によって外部に排出される。
以上のような実施形態によれば以下の効果がある。
(1)バルコニ用建物ユニット20Aとバルコニユニット30の隣接配置された柱21,31同士が同一高さ寸法に設けられ、これらの柱21,31の頭部22、32および脚部24,34同士が連結部材5で連結されているので、バルコニ用建物ユニット20Aの柱21を補強したり、柱21の中間部分に接合部材を固定したり等の特別な加工が不要になり、特殊なバルコニ用建物ユニットを用いることなくバルコニを設置することができ、製造コストの増加を抑制することができる。
(2)また、バルコニ用建物ユニット20Aとバルコニユニット30の隣接配置された柱21,31の頭部22,32および脚部24,34同士が連結部材5で連結されているので、バルコニユニット30の基端部がバルコニ用建物ユニット20Aの柱21の中間部分にボルト接合によって固定されることに比べ、バルコニユニット30の建物本体3への取付強度を向上させることができる。これにより、バルコニユニット30の大型化を図ることができ、収納空間S2を拡げることができる。また、この際、本実施形態のように、通常の建物ユニット同士の接続に用いられるシアープレート54を用いることで、連結部材や連結作業の共通化を図ることができる。
(3)バルコニ用建物ユニット20Aとバルコニユニット30の隣接配置された柱21,31の頭部22,32同士は、高い剛性を備える補強梁51A,52Bで連結されているので、バルコニユニット30の建物本体3への取付強度をさらに向上することができ、一層大型のバルコニユニット30を取り付けることができる。
(4)バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の連結位置に沿って集水部6が設けられている。ここで、集水部をバルコニユニット30の突出方向先端側に設けた場合には、防水のために、バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の連結位置に沿って防水シートを敷設しなければならないが、本実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の連結位置に沿って集水部6が設けられているので、防水性を向上できるうえ、連結部分に防水シートを敷設する必要がないのでバルコニ空間の集水構造を簡単にでき、施工性を向上できる。
しかも、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床29B、およびバルコニユニット30の中間床39を支持するそれぞれの長辺中間梁28,38は、柱21,31の断面範囲内で互いに離れる側にずれて設けられ、これにより長辺中間梁28,38間に設けられた空間に、集水部6と接続する縦樋61が挿通されている。このため、バルコニユニット30の側面側に縦樋61用の穴を設けるだけで縦樋61を容易に設置でき、より集水構造を簡単にできて一層施工性を向上できる。
(5)また、集水部6は、バルコニ用建物ユニット20Aの中間床29Bと、バルコニユニット30の中間床39との間に設けられ、これらの中間床29B,39には、集水部6に向かって下がり勾配となる傾斜面290,390が形成されているので、集水部をバルコニユニット30の突出方向先端側に設け、バルコニ用建物ユニット20Aおよびバルコニユニット30の中間床に、集水部に向かって下がり勾配となる傾斜面を形成した場合に比べ、傾斜面の水上側における中間床29B,39の高さ寸法を小さくすることができる。これにより、上部居室空間S3の床面に対してバルコニ空間S4の床面が高くなり過ぎて上部居室空間S3に雨水が入りやすくなることを防ぐことができる。また、上部居室空間S3とバルコニ空間S4との段差が大きくなることを防止でき、上部居室空間S3からバルコニ空間S4への出入りを容易にできる。
次に、本発明の第2実施形態を図6に基づいて説明する。
図6は、第2実施形態に係るユニット式建物1Aを示す斜視図である。
第2実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aおよび中間床用建物ユニット20Bの上側に設けられた屋根41の幅方向両側に設けられた屋根梁43の軒側が、それぞれバルコニユニット30の突出方向先端側の柱31の頭部32に設けられた図示しないブラケットによって支持されている点が前記第1実施形態と相違する。また、前述のように、屋根41の軒側が支持されているので、屋根41の屋根梁43に挟まれた軒側端部42を適宜に軒側に延出でき、屋根4の意匠を多様化できる点も前記第1実施形態と相違する。本第2実施形態では、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
このような構成でも、前記第1実施形態と同様の効果(1)〜(5)を得ることができるうえ、以下の効果を得ることができる。
(6)屋根41の幅方向両側に設けられた屋根梁43の軒側が、バルコニユニット30の突出方向先端側の柱31でそれぞれ支持されているので、屋根41の支持構造を強固にすることができ、屋根41の軒側端部42を適宜に軒側に延設できる。これにより、インナーバルコニを容易に形成できるとともに、屋根4の意匠のバリエーションを増やすことができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、バルコニユニット30は、四隅に立設された4本の柱31と、これらの柱31の頭部32間同士を結合する3本の上梁33と、柱31の脚部34間同士を結合する4本の下梁35と、から略直方体状に形成された骨組み36を有したものとしたが、このような構成に限定されない。すなわち、バルコニユニット30としては、隣接する建物ユニットの柱に近接配置されかつその柱と略同一高さ寸法を有した柱31を備えて形成されていればよく、バルコニユニット30の突出方向先端側に位置する柱31は、隣接する建物ユニットの前記柱よりも短く形成されていてもよいし、長く形成されていてもよい。
また、前記各実施形態では、バルコニ用建物ユニット20Aとバルコニユニット30の隣接配置される柱21,31の頭部22,32同士は、補強梁51A,51Bで連結されていたが、これに限らない。すなわち、前述したように、前記各実施形態の補強梁52における接合片53A,53Bは、補強梁51Aとして用いられない場合には、建物ユニット同士の接続において一般的に用いられる通常のシアープレートとして用いることができる。
前記各実施形態では、1つのバルコニ用建物ユニット20A、および1つのバルコニユニット30からバルコニ空間S4が形成されていたが、これに限らず、例えば、複数のバルコニ用建物ユニット20A、および複数のバルコニユニット30からバルコニ空間が形成されていてもよい。
本発明は、住宅等の建物や、店舗等の建物に利用できる。
本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す斜視図である。 前記ユニット式建物の一部を示す断面図である。 前記ユニット式建物における一部の建物ユニットの骨組み構造を示す斜視図である。 前記ユニット式建物におけるバルコニ空間の集水構造を拡大して示す斜視図である。 前記バルコニ空間の集水構造を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す斜視図である。
符号の説明
1,1A ユニット式建物
3 建物本体
4,41屋根
6 集水部
10,20 建物ユニット
11,21 柱
12,22 頭部
13,23 上梁
14,24 脚部
15,25 下梁
16,26 骨組み
28,38 受け梁(長辺中間梁)
29,29A,29B,39 中間床
30 バルコニユニット
42 軒側端部
43 屋根梁
51A,51B補強梁(連結部材)
53A,53B補強片(シアープレート)
54 シアープレート(連結部材)
61 縦樋
290,390 傾斜面
S2 収納空間
S4 バルコニ空間。

Claims (6)

  1. 柱、上梁および下梁からなる略直方体状の骨組みを有した建物ユニットを複数配置して構成される建物本体と、この建物本体の上階部分の側面に片持ち状に取り付けられるバルコニユニットとを備えたユニット式建物であって、
    前記バルコニユニットおよびこれに隣接する隣接上階建物ユニットは、互いに近接配置される柱同士が略同一の高さ寸法を有し、かつ互いに近接する位置の上梁が省略されて形成されるとともに、近接配置された柱の頭部および脚部同士が連結部材を介して連結され、これらのバルコニユニットおよび前記隣接上階建物ユニットの内部には、当該内部を仕切る中間床が設けられ、これらの中間床の下側には、互いに連通した収納空間が形成されていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記バルコニユニットおよび前記隣接上階建物ユニットに跨り、これらの上梁に沿った補強梁が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記隣接上階建物ユニットの前記中間床の上側空間の一部がバルコニ空間とされ、前記隣接上階建物ユニットおよび前記バルコニユニットの前記中間床同士の連結位置に沿って集水部が設けられ、互いに近接配置される前記中間床のそれぞれの受け梁同士は、前記柱の断面範囲内で互いに離れる側にずれて設けられ、これらの受け梁間に、前記集水部に接続する縦樋が挿通されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項3に記載のユニット式建物において、
    前記集水部を形成する前記中間床のそれぞれの上面には、前記集水部に向かって下がり勾配となる傾斜面が形成されていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記隣接上階建物ユニットおよび前記バルコニユニットの上側に設置された屋根を構成する屋根梁は、前記バルコニユニットの先端側の上梁または柱で支持されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記連結部材はシアープレートであることを特徴とするユニット式建物。
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