JP6567845B2 - 熱電変換材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱電変換材料、特にp型熱電変換材料として有用なCoO系層状酸化物からなる熱電変換材料の製造方法に関するものである。
熱電変換とは、ゼーベック効果を利用し、熱電変換材料の両端に温度差を設けることで電位差を生じさせて発電を行うエネルギー変換法である。この熱電発電では、熱電変換材料の一端を廃熱により生じた高温部に配置し、もう一端を大気中(室温)に配置して、それぞれの両端に導線を接続するだけで電気が得られる。したがって、一般の発電に必要なモーターやタービン等の可動装置は全く必要ない。このため発電コストが安く、燃焼等によるガスの排出もなく、熱電変換材料が劣化するまで継続的に発電を行うことができるという利点がある。
n型熱電変換特性を有する酸化物としては、CaMnOのカルシウムマンガン複合酸化物や該カルシウムマンガン複合酸化物のCa又はMnの一部を適当な元素で置換したもの等が提案され、該カルシウムマンガン複合酸化物は高温の空気中でも良好な導電性を示し、また、ゼーベック係数が100μV/Kを超えるので、n型酸化物熱電変換材料として実用化が期待されている(例えば、特許文献1)。
一方、p型熱電変換特性を有する酸化物として、コバルト酸カルシウム(CaCo)等のCoO系層状酸化物、或いは該コバルト酸カルシウムのCa又は/及びCoの一部を適当な元素で置換したCoO系層状酸化物等も報告されている(例えば、特許文献2〜3参照等)。
CoO系層状酸化物を用いた熱電変換材料は、優れた熱電特性を発現させるためにCoO系層状酸化物の板状結晶を用い、結晶面が一方向に配向するように調製されている。
下記特許文献4には、CoO系層状酸化物をp型熱電変換材料として用いた熱電変換素子が提案され、熱電変換材料の調製方法として、CoO系層状酸化物の板状結晶を加圧成形、次いで加圧下にホットプレス焼結させる、所謂、加圧焼結法により調製する方法が開示されている。
特許文献4の加圧焼結法で得られる熱電変換材料は、CoO系層状酸化物の板状結晶が結晶面の方向に配向し、配向性に優れたものが得られるが、加圧焼結法は、多量の焼結体を同時に作製することは困難であり、工業的に有利でない。
また、工業的に有利な方法でCoO系層状酸化物を含む熱電変換材料を製造する方法として、特許文献5には、Co、Co(OH)等のコバルト化合物からなる板状粉末、カルシウム化合物及びフッ素化合物とをドクターブレード法、プレス成形法、圧延法、押出法等で成形して、次いで常圧で焼結させる方法が提案されている。
特開2010−37131号公報 特許第3069701号公報 特開2001−223393号公報 特開2006−49796号公報 特開2004−152846号公報
熱電発電は、今後心配されるエネルギー問題の解決する一つの有望な技術として注目されているが、その一方で、CoO系層状酸化物を含み、熱電特性に優れた熱電変換材料を工業的に有利な方法で製造する方法が求められている。
従って、本発明の目的は、工業的に有利な製造方法あって、優れた熱電特性を有するCoO系層状酸化物からなる熱電変換材料を製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記実情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、特定のコバルト酸カルシウムの板状結晶をテンプレートとして、該コバルト酸カルシウムの板状結晶、ビスマス化合物、コバルト化合物及びカルシウム化合物とを反応原料として特定の工程を経て得られるCoO系層状酸化物は、優れた熱電特性を有することを見出し本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1):
Caa1 bCoc2 de (1)
(式中、M1は、Bi、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。aは2.0≦a≦3.6、bは0.1≦b≦0.9、cは2.0≦c≦4.5、dは0≦d≦2.0、eは8.0≦e≦10.0である。)
で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合と、コバルト化合物と、を含有する原料スラリーを調製するスラリー調製工程と、
該原料スラリーをシート化して、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合物と、コバルト化合物と、を含有する原料シートを調製するシート化工程と、
該原料シートを積層して原料シート積層体を調製する積層工程と、
該原料シート積層体を焼成し、下記一般式(2):
BifCag3 hCoi4 jk (2)
(式中、M3は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M4は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。fは0.2≦f≦0.8、gは2.0≦g≦3.6、hは0≦h≦1.0、iは3.5≦i≦4.5、jは0≦j≦0.5、kは8.0≦k≦10.0である。)
で表わされる複合酸化物からなる熱電変換材料を得る焼成工程と、
を有し、
前記一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の長径の長さが6〜15μmであり且つアスペクト比が5〜20であること
を特徴とする熱電変換材料の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、工業的に有利な方法で、熱電特性に優れたCoO系層状酸化物からなる熱電変換材料を製造することができる。
実施例で使用したコバルト酸カルシウムのSEM写真である。 実施例3で得られた熱電変換材料の断面のSEM写真である(倍率1000倍)。 比較例1で得られた熱電変換材料の断面のSEM写真である(倍率1000倍)。 比較例2で得られた熱電変換材料の断面のSEM写真である(倍率1000倍)。
本発明の熱電変換材料の製造方法は、下記一般式(1):
Ca Co (1)
(式中、Mは、Bi、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。aは2.0≦a≦3.6、bは0<b≦1.0、cは2.0≦c≦4.5、dは0≦d≦2.0、eは8.0≦e≦10.0である。)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合と、コバルト化合物と、を含有する原料スラリーを調製するスラリー調製工程と、
該原料スラリーをシート化して、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合物と、コバルト化合物と、を含有する原料シートを調製するシート化工程と、
該原料シートを積層して原料シート積層体を調製する積層工程と、
該原料シート積層体を焼成し、下記一般式(2):
BiCa Co (2)
(式中、Mは、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。fは0<f≦1.0、gは2.0≦g≦3.6、hは0≦h≦1.0、iは3.5≦i≦4.5、jは0≦j≦0.5、kは8.0≦k≦10.0である。)
で表わされる複合酸化物からなる熱電変換材料を得る焼成工程と、
を有することを特徴とする熱電変換材料の製造方法である。
つまり、本発明の熱電変換材料の製造方法は、スラリー調製工程と、シート化工程と、積層工程と、焼成工程と、を有する。
スラリー調製工程は、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合物と、コバルト化合物と、を含有する原料スラリーを調製する工程である。
スラリー調製工程に係るコバルト酸カルシウムは、一般式(1):
Ca Co (1)
で表されるコバルト酸カルシウムである。一般式(1)中、Mは、Bi、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。Mは、電気伝導性を付与するために添加される元素であり、Mは、好ましくはBiである。Mは必要により、更に熱電特性を改良するために添加される元素である。Mに係るランタノイド元素としては、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Lu等が挙げられる。aは、2.0≦a≦3.6、好ましくは2.2≦a≦3.3である。bは、0<b≦1.0、好ましくは0.1≦b≦0.9である。cは、2.0≦c≦4.5、好ましくは2.2≦c≦4.3である。dは、0≦d≦2.0、好ましくは0.1≦d≦1.9である。eは、8.0≦e≦10.0、好ましくは8.5≦e≦9.5である。
一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムは、公知の化合物であり、コバルト酸カルシウム(CaCo)のCoO系層状酸化物において、Caの一部がM元素で置換され、Coの一部が必要によりM元素で置換されたものである。コバルト酸カルシウムの構造は、岩塩型構造をとる層と、六つのOが一つのCoに八面体配位し、その八面体がお互いに辺を共有するように二次元的に配列したCoO層が、交互に積層した構造を有するものであることが知られている。
そして、スラリー調製工程に係る一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムは、板状結晶である。一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶は、本発明の熱電変換材料の製造方法の過程において、テンプレートとして作用する。つまり、シート化工程で、コバルト酸カルシウムの板状結晶を、結晶面の長軸方向に配向させることで、その配向に起因して、一般式(2)で表される複合酸化物の板状結晶を、結晶面の長軸方向に配向させることができる。
一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の長径は、良好な配向性を有する熱電変換材料が得られる点で、好ましくは6〜15μm、特に好ましくは7〜13μmである。また、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の短径は、更に配向性が向上した熱電変換材料が得られる点で、好ましくは0.5〜5μm、特に好ましくは1〜4μmである。一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶のアスペクト比は、接触抵抗が低減される点で、好ましくは5〜20、特に好ましくは8〜15である。なお、コバルト酸カルシウムの板状結晶の長径、短径及びアスペクト比は、コバルト酸カルシウムの板状結晶を倍率1000倍でSEM観察し、その視野で任意に抽出した10個の粒子についての平均値である。
一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶は、公知の方法により製造される。例えば、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶は、カルシウム源、コバルト源、M源及び必要により添加するM源の原料物質を所定の配合比率で混合し、酸化性雰囲気中で焼成する固相反応法により製造される(特開2001−223393号公報、特許第3069701号公報、特開2006−499796号公報等参照。)。また、その他の一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の製造方法として、例えば、フラックス法、ゾーンメルト法、引き上げ法、ガラス前駆体を経由するガラスアニール法等の単結晶製造方法、固相反応法、ゾルゲル法等の粉末製造方法、スパッタリング法、レーザーアブレーション法、ケミカル・ペーパー・デポジション法等の薄膜製造方法等の公知の方法(例えば、特開2006−499796号公報等参照。)が挙げられる。
スラリー調製工程に係るカルシウム化合物は、カルシウム原子を有する化合物であれば、特に制限されず、酸化カルシウム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、水酸化カルシウム、ジメトキシカルシウム、ジエトキシカルシウム、ジプロポキシカルシウム等が挙げられる。
スラリー調製工程に係るコバルト化合物としては、コバルト原子を有する化合物であればよく、例えば、CoO、Co、Co等の酸化コバルト、塩化コバルト、炭酸コバルト、硝酸コバルト、水酸化コバルト、ジプロポキシコバルト等が挙げられる。
スラリー調製工程に係るビスマス化合物としては、ビスマスを有する化合物であればよく、例えば、Bi、Bi等の酸化ビスマス、硝酸ビスマス、塩化ビスマス、水酸化ビスマス、トリプロポキシビスマス等が挙げられる。
カルシウム化合物、コバルト化合物及びビスマス化合物の諸物性は、特に制限はないが、反応性に優れる点で、レーザー回折法により求められる平均粒径が、好ましくは5μm以下、特に好ましくは0.1〜3.0μmである。
そして、スラリー調製工程では、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶、カルシウム化合物、コバルト化合物及びビスマス化合物を、溶媒に添加し、混合撹拌することにより、各原料成分が溶媒に分散した原料スラリーを調製する。スラリー調製工程では、十分撹拌等を行って各原料成分が均一に分散した原料スラリーを調製することが望ましい。
原料スラリー中、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の含有量は、熱電変換材料の高配向化が図れる点で、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶、ビスマス化合物、カルシウム化合物及びコバルト化合物の合計含有量に対して、好ましくは1〜99質量%、特に好ましくは10〜80質量%である。
ビスマス化合物は、一般式(2)で表される複合酸化物の結晶構造中に、Biを取り込ませて含有させるビスマス源としてだけでなく、焼結助剤としての機能も有する。
スラリー調製工程では、一般式(2)で表される複合酸化物の式中のfの値が、0<f≦1、好ましくは0.2≦f≦0.8となる量で、原料スラリーに、ビスマス化合物を含有させることが、熱電変換材料を高密化することができ、また、優れた熱電特性を有する熱電変換材料が得られる点で、好ましい。なお、スラリー調製工程で、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶として、Biを含むコバルト酸カルシウムを用いる場合は、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムに含まれるBiの量を考慮して、一般式(2)で表される複合酸化物の式中のfの値が、0<f≦1、好ましくは0.2≦f≦0.8となる量で、原料スラリーに、ビスマス化合物を含有させることが、熱電変換材料を高密化することができ、また、優れた熱電特性を有する熱電変換材料が得られる点で、好ましい。
また、スラリー調製工程では、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムに含まれるCa及びCoの量を考慮して、一般式(2)で表される複合酸化物の式中のgの値が、2.0≦g≦3.6、好ましくは2.2≦g≦3.3、iの値が、3.5≦i≦4.5、好ましくは3.7≦i≦4.3となる量で、原料スラリーに、カルシウム化合物及びコバルト化合物を含有させる。
スラリー調製工程における溶媒としては、水、水と親水性溶媒との混合溶媒、有機溶媒等が挙げられる。
原料スラリーのスラリー濃度(固形分含有量)は、スラリーの分散性及びシート化工程において原料シートを高密度化できる点で、好ましくは60〜75質量%、特に好ましくは65〜70質量%である。
また、スラリー調製工程では、固形分の分散性を更によくするために、原料スラリーに分散剤を添加することができる。分散剤としては、例えば、各種の界面活性剤、ポリカルボン酸アンモニウム塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビダン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド等が挙げられる。原料スラリー中の分散剤の含有量は、十分な分散効果を発現させることができる点で、好ましくは0.1〜10質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%である。
また、スラリー調製工程では、緻密でX線回折的に異相がない高純度な複合酸化物を生成させることができる点で、原料スラリーにバインダー樹脂を含有させることが好ましい。バインダー樹脂としては、アクリル系、セルロース系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルアセタール系、ウレタン系、酢酸ビニル系の公知のバインダー樹脂が挙げられる。原料スラリー中のバインダー樹脂の含有量は、粒子同士の結合力を高くして高密度で高強度の原料シートを得ることができる点で、好ましくは5〜25質量%、特に好ましくは10〜20質量%である。
また、スラリー調製工程では、必要に応じて、フタル酸エステル系、脂肪酸エステル系、グリコール誘導体等の公知の可塑剤を原料スラリーに添加してもよい。
シート化工程は、スラリー調製工程で調製した原料スラリーをシート化して、原料成分の混合物からなる原料シート、すなわち、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶、ビスマス化合物、カルシウム化合物及びコバルト化合物を含有するシートを調製する工程である。
シート化工程では、少なくとも一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶が結晶面の長軸方向に配向するように原料シートを調製すること、すなわち、原料シートのシート面と一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の結晶面の長軸方向が概ね平行となるように原料シートを調製することが重要である。そして、原料スラリーがシート化するときに、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶は、シート中で、結晶面の長軸方向に配向するので、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶を含有する原料スラリーを用いてシート化することにより、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶が結晶面の長軸方向に配向している原料シートが得られる。なお、板状結晶の結晶面とは、板状結晶のうちの二次元方向に広がる面を指し、また、板状結晶の結晶面の長軸方向とは、板状結晶の結晶面の長径が延びる方向を指し、また、板状結晶が結晶面の長軸方向に配向するとは、各板状結晶の結晶面の長軸の方向が概ね同じになるように、板状結晶が配向することを指す。また、原料シートのシート面とは、原料シートのうちの二次元方向に広がる面を指す。また、原料シートのシート面と一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の結晶面の長軸方向が概ね平行であるとは、原料シートのシート面に対する長軸方向の傾きが0±20°以内である一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の割合が個数換算で60%以上であることを指す。なお、板状結晶の配向については、原料シートを2つに切断し、その切り口の断面を1000倍の倍率でSEM観察することにより確認される。
シート化工程において、原料スラリーをシート化して原料シートを調製する方法としては、例えば、シート状の基板樹脂に原料スラリーをアプリケーターと塗工機を用いて均一に塗布後、乾燥することにより原料シートを調製する方法が挙げられるが、これに限定されず、例えば、ドクターブレード法、プレス成形法、圧延法、押出法等の方法、あるいは、これらの方法を適宜組み合わせた方法であってもよい。
シート化工程で調製される原料シートの厚さは、シート強度を高めて積層工程での加工性を高め、配向性に優れた熱電変換材料を得ることができる点で、好ましくは50〜500μm、特に好ましくは100〜350μmである。
このようにして、シート化工程では、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶、ビスマス化合物、カルシウム化合物及びコバルト化合物を含有し、シート内で一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶がシート面と概ね平行に長軸方向が配向している原料シートを得ることができる。
積層工程は、シート化工程で調製した原料シートを積層して原料シート積層体を調製する工程である。原料シートを積層体とすることにより、反応性を高め、X線回折分析的に高純度な一般式(2)で表される複合酸化物を生成させ易くすることができる。
原料シート積層体の大きさ及び原料シートの積層枚数等は、使用する機械等に応じて適宜選択される。
積層工程では、必要に応じて、原料シート積層体を圧着することにより、原料シート積層体の反応性を一層向上させ、また、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の配向性をより高めることができる。圧着する際の圧力は、プレス機の種類、原料シートの物性及び種類等により異なるが、通常2.4〜19.6MPa、好ましくは4.0〜9.6MPaである。また、50〜200℃、好ましくは70〜150℃の温度をかけながら圧着を行うことにより、より効率よく原料シート積層体を圧着することができる。圧着に用いるプレス機としては、ハンドプレス機、打錠機、ブリケットマシン、ローラーコンパクター等が挙げられるが、特にこれらの装置に限定されるわけではない。
焼成工程は、積層工程で調製した原料シート積層体を焼成することにより、一般式(2)で表される複合酸化物を含有する熱電変換材料を得る工程である。焼成工程では、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶がテンプレートになり、それに沿って、コバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物との反応、カルシウム化合物、コバルト化合物及びビスマス化合物の反応等の反応が進行するため、生成する複合酸化物は、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の優れた配向に起因して優れた配向性を有する。
焼成工程において、焼成温度は、高密度且つ単相の複合酸化物からなる熱電変換材料が得られる点で、好ましくは900〜980℃、特に好ましくは910〜960℃である。また、焼成雰囲気は、大気雰囲気又は酸素雰囲気が好ましい。また、焼成時間は、好ましくは10時間以上、特に好ましくは20〜60時間である。
また、原料スラリーにバインダー樹脂を含有させた場合は、焼成工程の前に、脱脂を主目的として熱処理を行ってもよい。脱脂の温度は、特に制限されるものではなく、バインダー樹脂を熱分解させるのに十分な温度であればよい。通常、脱脂温度は500℃以下である。
そして、焼成工程を行うことにより、下記一般式(2):
BiCa Co (2)
で表される複合酸化物からなる熱電変換材料を得る。
一般式(2)中、Mは、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、Mは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。Mのランタノイド元素としては、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Lu等が挙がられる。M及びMは、電気伝導性を付与するため添加される元素である。fは、0<f≦1.0、好ましくは0.2≦f≦0.8である。fが上記範囲であることにより、熱電変換材料が高密度となり且つ優れた熱電特性を有する。gは、2.0≦g≦3.6、好ましくは2.2≦g≦3.3である。hは、0≦h≦1.0、好ましくは0.1≦h≦0.9である。iは、3.5≦i≦4.5、好ましくは3.7≦i≦4.3である。jは、0≦j≦0.5、好ましくは0.1≦j≦0.4である。kは、8.0≦k≦10.0、好ましくは8.5≦k≦9.5である。
そして、焼成工程を行い得られる熱電変換材料は、一般式(2)で表される複合酸化物の板状結晶からなる熱電変換材料であり、板状の一般式(2)で表される複合酸化物の板状結晶が焼結したものである。一般式(2)で表される複合酸化物は、コバルト酸カルシウム(CaCo)のCoO系層状酸化物において、Caの一部がBiで、更に必要によりM元素で置換され、Coの一部が必要によりM元素で置換されたものである。一般式(2)で表される複合酸化物の構造は、岩塩型構造をとる層と、六つのOが一つのCoに八面体配位し、その八面体がお互いに辺を共有するように二次元的に配列したCoO層が、交互に積層した構造を有するものである。
本発明の熱電変換材料の製造方法を行うことにより、X線回折的に単相の一般式(2)で表される複合酸化物からなる熱電変換材料が得られる。
本発明の熱電変換材料の製造方法を行い得られた熱電変換材料を、必要に応じて、表面研磨処理し、所望の大きさに切り出す。
本発明の熱電変換材料の製造方法を行い得られた熱電変換材料は、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とを含む熱電変換素子において、p型熱電変換材料として好適に用いられる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<コバルト酸カルシウム>
炭酸カルシウム(平均粒径1.4μm)、酸化コバルト(Co、平均粒径1.1μm)及び酸化ビスマス(Bi、平均粒径2.5μm)をカルシウムとコバルトとビスマスの原子換算のモル比が、3.105:4:0.3となるように仕込み、ミキサーで混合した。次いで、ムライトコージライト製の匣鉢に充填して大気雰囲気下にて930℃で10時間焼成後、粉砕解砕を行い、200meshの篩で分級して、コバルト酸カルシウムを作製した。
得られた焼成体をXRDで分析した結果、X線回折的に単相のコバルト酸カルシウム(Bi0.30Ca3.105Co)であることを確認した。
また、得られたコバルト酸カルシウムの諸物性を表1に示す。
なお、長径、短径及びアスペクト比は、得られたコバルト酸カルシウム粒子を1000倍の倍率でSEM観察し、その視野で任意に抽出した10個の粒子についての平均値である。また、得られたコバルト酸カルシウムのSEM写真を図1に示す。
(実施例1〜7及び比較例1〜2)
上記で得たコバルト酸カルシウム、炭酸カルシウム(平均粒径1.4μm)、酸化コバルト(Co、平均粒径1.1μm)、酸化ビスマス(Bi、平均粒径2.5μm)を、表2に示す配合量で、容器に仕込んだ。
次いで、分散剤1質量%、エタノール2質量%を含む水溶液を、スラリー濃度が68.5質量%となるように容器に添加した。
次いで、ミキサーで十分撹拌後、バインダー樹脂としてアクリル酸系(AS−2000、東亞合成株式会社製)を、含有量が10質量%となるように添加し、更に十分撹拌して原料スラリーを調製した。
次いで、原料スラリーを、塗工厚250μmのアプリーケーターと自動塗工機を用いて、速度10mm/secで、ベースフィルム上に塗工し、次いで、60℃で30分乾燥して、ベースフィルム上に原料シートを作製した。次いで、ベースフィルムを剥がし、適当な大きさ(縦が約2cm、横が約2cm)に切り出し、焼結後の厚みが約3.5mmとなるように数枚重ね、次いで、100℃に昇温したプレス機を用いて4.9MPaで圧着し、原料シート積層体を調製した。
次いで、原料シート積層体を、300℃で15時間、脱脂した後、930℃で40時間、大気雰囲気で焼成し、熱電変換材料を得た。得られた熱電変換材料を、熱電特性評価装置で測定可能な大きさに切り出し、切り出した面を研磨機を用いて平面にし、熱電変換素子試料を調製した。
<諸物性の評価>
実施例及び比較例で得られた熱電変換材料について、密度を測定した。また、X線回折分析及びICP分析により熱電変換材料に含有される複合酸化物を確認した。その結果を表3に示す。
また、実施例3、比較例1及び比較例2の熱電変換材料を手で2つに切断し、その切り口の断面のSEM写真を、図2、図3及び図4にそれぞれ示した。
<熱電変換特性の評価>
実施例及び比較例で得られた熱電変換材料について、熱電特性評価装置(ZEM−3 アルバック理工社)を用いて大気雰囲気下で800℃における比抵抗値、熱起電力を測定し、更にパワーファクターを算出した。
なお、パワーファクターは、下記計算式(1)から求められ、このパワーファクターは熱電変換材料から取り出せる電力を示す指標であり、この値が大きいほど出力が高いことであることを示す。
パワーファクター(P.F.)=S/ρ (1)
(S:熱起電力、ρ:比抵抗値)
表4より、本発明の熱電変換材料(実施例1〜7)は、比較例で得られる熱電変換材料と比べ、パワーファクターが高く、優れた熱電特性を有していることが分かった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1):
    Caa1 bCoc2 de (1)
    (式中、M1は、Bi、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。aは2.0≦a≦3.6、bは0.1≦b≦0.9、cは2.0≦c≦4.5、dは0≦d≦2.0、eは8.0≦e≦10.0である。)
    で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合と、コバルト化合物と、を含有する原料スラリーを調製するスラリー調製工程と、
    該原料スラリーをシート化して、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶と、ビスマス化合物と、カルシウム化合物と、コバルト化合物と、を含有する原料シートを調製するシート化工程と、
    該原料シートを積層して原料シート積層体を調製する積層工程と、
    該原料シート積層体を焼成し、下記一般式(2):
    BifCag3 hCoi4 jk (2)
    (式中、M3は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Y及びランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M4は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素である。fは0.2≦f≦0.8、gは2.0≦g≦3.6、hは0≦h≦1.0、iは3.5≦i≦4.5、jは0≦j≦0.5、kは8.0≦k≦10.0である。)
    で表わされる複合酸化物からなる熱電変換材料を得る焼成工程と、
    を有し、
    前記一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の長径の長さが6〜15μmであり且つアスペクト比が5〜20であること
    を特徴とする熱電変換材料の製造方法。
  2. 一般式(1)中のM1がBiであることを特徴とする請求項1記載の熱電変換材料の製造方法。
  3. 前記スラリー調製工程において、前記原料スラリー中の一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶の含有量が、一般式(1)で表されるコバルト酸カルシウムの板状結晶、ビスマス化合物、カルシウム化合物及びコバルト化合物の合計含有量に対して、1〜99質量%であることを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の熱電変換材料の製造方法。
  4. 前記ビスマス化合物が、Bi23であることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の熱電変換材料の製造方法。
  5. 前記熱電変換材料が、p型熱電変換材料であることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の熱電変換材料の製造方法。
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