JP6567101B2 - 教示方法、ロボットの動作方法、プログラム、記憶媒体、教示装置 - Google Patents

教示方法、ロボットの動作方法、プログラム、記憶媒体、教示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6567101B2
JP6567101B2 JP2018016810A JP2018016810A JP6567101B2 JP 6567101 B2 JP6567101 B2 JP 6567101B2 JP 2018016810 A JP2018016810 A JP 2018016810A JP 2018016810 A JP2018016810 A JP 2018016810A JP 6567101 B2 JP6567101 B2 JP 6567101B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
teaching
computer
obstacle
robots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018016810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018144223A (ja
Inventor
泰晴 前田
泰晴 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US15/900,408 priority Critical patent/US10919153B2/en
Publication of JP2018144223A publication Critical patent/JP2018144223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6567101B2 publication Critical patent/JP6567101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、複数のロボットが障害物を回避しつつ互いに衝突しないように動作を教示する教示方法、およびそれに用いる教示装置に関する。特に、複数台のロボットが共通の作業領域内で同時に作業する場合に、ロボット同士が干渉しない動作経路を生成して教示する方法および装置に関するものである。
工場の生産ラインにおける組み立て・搬送・塗布といった作業では、産業用ロボットを用いて自動化が行われている。これらのロボットは、生産能力の向上や省スペース化のために、複数台のロボットが近接して配置され、共通の領域内で同時に作業を行う場合が多い。このような場合に、従来は、教示者がロボットの通過する経路や、各ロボットを動作させるタイミングを考え、ロボット間で干渉し合わないように試行錯誤的に教示していた。
しかし、この方法ではロボットの台数や作業の数が増加するほど、干渉のない軌道を見出すのが困難になり、教示作業に多大な労力と時間がかかるという問題点がある。また、生産ライン内の設備やロボットの配置に変更があると、その度に多大な労力と時間をかけて教示作業をやり直さねばならなかった。
そこで、ロボットが干渉を起こさない経路を、実空間で試行錯誤的に探索するのではなく、仮想空間で自動的に生成する技術が研究されている。例えば、RRT(Rapidly−exploring Random Tree)やPRM(Probabilistic Road map Method)等の経路生成アルゴリズムが知られている。この技術を用いれば、ロボットの動作の始点と終点を指定するだけで済むため、教示作業における教示者の負担を軽減することができる。また、生産ライン内の設備やロボットの配置の変更が発生しても、仮想空間上で計算するため、生産ラインを占有することなく、少ない時間で干渉を起こさない経路を再計算できる。
これらの技術は、単独のロボットについて、障害物と干渉を起こさない経路を生成する技術であるが、複数台のロボットを用いる場合についても、干渉を起こさせない方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、インターロックを設けることでロボット間の干渉を回避する技術が開示されている。特許文献1に記載されているのは、複数のロボットを含むシステムにおいて、前記複数のロボットの各々の動作プログラムを編集することにより、複数のロボット間のインターロックを自動的に設定するインターロック自動設定装置である。ロボットが動作することによって掃引する領域について、複数のロボット同士で重複部分がないかを判定し、重複部分がある場合には、その出入り口にインターロックを設ける。各ロボットがインターロックを通過するタイミングを調整し、重複部分を通過する際にロボット同士が相互に干渉しないようにするものである。
また、非特許文献1には、ロボットの動作時の速度を調整することで、複数のロボット間で干渉が発生するのを回避する技術が開示されている。非特許文献1の軌道生成では、各ロボットの始点から終点までの経路を他のロボットが存在しないとみなして計算し、次に各ロボットの経路上の位置をパラメータとしたグラフを生成する。そして、生成したグラフ上で、干渉のない各ロボットの経路上の位置の組み合わせを探索し、最初に求めた経路と、各ロボットの経路上の位置の組み合わせを結合し、動作速度を調整しながら動作させ、互いに干渉しない軌道を得ている。
特開2007−164417号公報 G. Sanchez and J.-C. Latombe, "On delaying collision checking in PRM planning: Application to multi-robot coordination" International Journal of Robotics Research, vol. 21, no. 1, pp. 5-26, 2002
まず、複数のロボットが通る領域を、教示者が実空間で検証して手作業で教示する場合には、教示者に高い技能が求められ、教示作業に多大な労力と時間を要することが課題である。
また、特許文献1や非特許文献1に開示された方法では、あらかじめ各ロボットの軌道を求めておいて、その後に動作時のロボット同士の干渉を検証し、干渉が生じる場合には動作のタイミングや速度を調整して干渉を防止しようとしている。しかしながら、他のロボットが通る領域を考慮しないで作成された軌道を用いているので、タイミングや速度の調整だけでは、干渉を回避する解が見出せない可能性がある。また、解が見出せたとしても、干渉を回避するために各ロボットの動作速度を低下させたり一時停止させたりするため、システム全体でみると、ロボットが全動作を完了するまでに要する時間が長くなる傾向がある。
本発明は、共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットに、コンピュータを使って動作を教示する教示方法であって、教示すべき動作についての各ロボットの基準部位の始点、経由点、終点の位置情報を含む動作指令リストを、前記コンピュータが記憶する工程と、前記複数のロボットの動作範囲内にある障害物の位置および形状の情報を、前記コンピュータが記憶する工程と、前記コンピュータが、前記動作指令リスト及び前記障害物の位置および形状の情報に基づき、前記基準部位を前記始点から前記終点まで前記障害物を避けて移動させるための追加の経由点を各々のロボットについて独立に生成し、教示値として記憶する教示値生成工程と、前記コンピュータが、前記教示値に基づいて前記各ロボットの駆動部を動作させたときに各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、各ロボットについて仮想空間上で算出して記憶するロボット通過領域算出工程と、前記コンピュータが、前記ロボット通過領域算出工程で算出した各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出する交差検出工程と、前記コンピュータが、前記交差検出工程で交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間を前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件を設定し、前記動作指令リストまたは前記障害物の位置情報に追加する制約条件追加工程と、前記コンピュータが、前記制約条件追加工程後の前記動作指令リスト及び前記障害物の位置情報に基づき、前記基準部位を前記始点から前記終点まで前記障害物を避けて移動させるための教示値を、各々のロボットについて再生成する教示値再生成工程と、を有する、ことを特徴とする教示方法である。
また、本発明は、共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットの軌道を仮想空間上で算出するコンピュータと、表示装置と、を有する教示装置において、前記コンピュータは、教示値に基づいて前記複数のロボットの各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出し、交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間に前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件として仮想的な障害物を設定し、前記ロボット通過領域と前記制約条件を前記表示装置に表示させ、前記仮想的な障害物を避けて移動させるための新たな教示値を、前記各ロボットについて生成し、前記新たな教示値に基づいて前記各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記仮想的な障害物とともに前記表示装置に表示させる、ことを特徴とする教示装置である。
また、本発明は、共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットの軌道を仮想空間上で算出するコンピュータと、表示装置と、を有する教示装置において、前記コンピュータは、教示値に基づいて前記複数のロボットの各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出し、交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間に前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件として、前記ロボット通過領域が互いに交差する2点間を結ぶ線分の中間点と前記各ロボットの原点とを結ぶ線分上の点を、前記各ロボットが経由しなければならない経由点として設定し、前記ロボット通過領域と前記経由点を前記表示装置に表示させる、ことを特徴とする教示装置である。
本発明は、共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットに、動作タイミングを調整しなくても互いに干渉を起こさないように、動作を自動的に教示する方法を提供する。また、本発明は教示において設定した制約条件等をディスプレイに表示させ、作業者の教示作業を容易にする教示装置を提供する。
本発明の教示方法を実施する装置の構成図。 コンピュータ10のブロック図。 動作を教示するロボットアームの例を示す図。 実施例1の教示方法の工程を示すフローチャート。 ロボットアームの始点、経由点、終点および障害物の例を示す図。 ロボット通過領域が交差する例を示す図。 仮想的に追加する障害物を示す図。 仮想的に障害物を追加した後に再生成した経路を示す図。 実施例2の教示方法の工程を示すフローチャート。 追加する経由点を示す図。 経由点を追加した後に再生成した経路を示す図。 実施例3の教示方法の工程を示すフローチャート。 実施例4の教示方法の工程を示すフローチャート。
共通の作業領域を有するように複数のロボットを配置した系において、コンピュータを使って各ロボットの動作を教示する本発明の教示方法について説明する。説明の便宜のため、用いる用語の意味を予め記載しておく。
(基準部位)
各ロボットに目的とする動作を教示する際に、予め位置を確定させる必要がある部位を指し、例えば各ロボットのハンド部分である。
(動作指令リスト)
教示しようとする一連の動作において、各ロボットの基準部位が取るべき始点、経由点、終点の位置情報を含むリストである。
(経路)
動作指令リストの始点から終点まで障害物を避けて基準部位を移動させる時に、基準部位が通る軌跡である。
(教示値)
障害物を避けるための、始点、経由点、終点などの教示点の集合である。
(駆動部)
ロボットを動作させる際に、駆動指示値に従って駆動される機構を指し、例えば、モータにより回転可能な関節機構や伸縮可能なアーム機構である。
(ロボット通過領域)
仮想空間上で、教示値に基づいてロボットの駆動部を駆動させた時に、ロボットを構成する各点が通過する仮想空間上の軌道の集合である。すなわち、ロボット通過領域とは、有体物であるロボットが教示値に従って動作する際の掃引空間(三次元的な軌跡の集合)を、仮想空間上で表現したものである。
(制約条件)
複数のロボットの通過領域同士が交差(空間的に重複)している場合に、交差が発生している領域内の少なくとも一部の空間を、いずれのロボットも通過できないようにするようにコンピュータが設定する条件である。
以下に、本発明の教示方法の態様について、具体的に説明する。
まず、教示装置であるコンピュータは、教示しようとする一連の動作において、各々のロボットの基準部位が取るべき始点、経由点、終点の位置情報を含んだ動作指令リストを記憶する。ここで、基準部位とは、ロボットが目的とする動作を行う際に、位置を確定させる必要がある部位を指し、典型的には各ロボットのハンド部分である。
また、教示装置であるコンピュータは、各ロボットの動作範囲内にある障害物の位置および形状の情報を記憶する。
動作指令リストと障害物の位置および形状の情報を記憶すると、コンピュータは、これらに基づき、各ロボットの基準部位を始点から終点まで障害物を避けて移動させるための経由点すなわち教示値を、各々のロボットについて独立に生成する。ここで、独立に生成するとは、他のロボットの経路との干渉を考慮しないで生成するという意味である。
経路とともに、基準部位を経路に沿って移動させるために、教示値に基づいて駆動部に与えるべき駆動指示値を、各々のロボットについて独立に生成する。ここで、駆動部とは、駆動指示値に従ってモータ駆動で回転する関節や、駆動指示値に従って伸縮するアームなど、ロボットを動作させる際に駆動する機構を指す。
次に、コンピュータは、教示値に基づいてロボットの駆動部を仮想空間上で駆動させた時に、ロボットを構成する各点が通過する仮想空間上での軌道の集合であるロボット通過領域を、各ロボットについて算出して記憶する。すなわち、ロボット通過領域とは、有体物であるロボットを教示値に従って仮想的に動作させた際の掃引空間(三次元的な軌跡の集合)であり、そのロボットを構成している点であれば、必ずロボット通過領域内を移動することになる。
次に、コンピュータは、記憶した各ロボットのロボット通過領域のデータを用いて、通過領域同士が交差(空間的に重複)していないかを計算により求める。
交差を検出しなかった場合には、そのまま教示値を採用する。
一方、交差を検出した場合には、コンピュータは、交差が発生した領域内の少なくとも一部に対して、いずれのロボットも通過できない制約条件を設定し、動作指令リストまたは障害物情報に制約条件を追加する。
本発明の一つの態様では、制約条件の追加は、ロボット通過領域が交差する領域内にコンピュータが仮想的な障害物を設定し、仮想的な障害物の位置および形状の情報をコンピュータが追加的に記憶することにより行う。
本発明の別の態様では、制約条件は、ロボット通過領域が交差する2点間を結ぶ線分の中間点と各ロボットの原点とを結ぶ線分上の点を、各ロボットの基準部位が始点から終点へ向かう途中で経由しなければならない経由点として、設定される。そして、制約条件の追加は、設定した経由点を、コンピュータが動作指令リストに追加して記憶することにより行う。
制約条件が追加された場合には、コンピュータは、追加後の動作指令リスト及び障害物の位置及び形態の情報に基づき、基準部位を始点から終点まで障害物を避けて移動させるための教示値を、各々のロボットについて再生成する。
本発明の教示方法によれば、ロボット同士の干渉を回避するために、各ロボットの動作タイミングの調整を行わなくともよい。
尚、ロボットが2台で平面的な動作しか行わないような単純な系であれば、再生成した教示値をそのまま採用すればよい。しかし、ロボットの台数が多かったり、三次元的な複雑な動作を含む系の場合には、再生成した教示値に基づいてロボット通過領域を再度算出し、ロボット通過領域同士が交差しないかを確認するのがよい。再生成した教示値で、新たな交差の発生が確認された場合には、コンピュータは、新たに交差が発生した領域内の少なくとも一部に対して、いずれのロボットも通過できない制約条件をさらに追加する。そして、追加後の動作指令リスト及び障害物の位置及び形態の情報に基づき、教示値を再生成する。
このように、コンピュータが、ロボット通過領域の交差の確認と教示値の再生成とを繰り返し行うことにより、複数のロボット同士が干渉しない教示値を自動的に生成することができる。
以下、本発明の実施例に係るロボットの教示方法および教示装置について、図面を用いて説明する。なお、教示方法が対象とするロボットは、モータ等の動力源によって動作し、制御されるものであれば何でもよい。例えば、多関節の機構を持つロボットや、平面上を移動するロボット等を含む。
(実施例1)
実施例では、回転関節を有するシリアルリンク型の2台のロボットアームに教示する例を説明する。
(教示装置の構成)
図1、図2は本発明の実施例1に係るロボット教示システムの構成を示している。図1は、ロボット教示システム全体の構成を示した図で、図2は教示方法を実施するコンピュータのブロック図である。
図1において、コンピュータ10の一部である演算処理部1は、作業領域を共有して配置された複数のロボットの動作を制御するための教示値の生成を行う。詳細は後述するが、本実施例では、コンピュータ10は、障害物を回避しながら2台のロボットアームが互いに干渉しないで動作できるような教示値を生成する。そのためのプログラムは、記憶媒体に記憶されており、コンピュータが実行する際に読出し可能である。
ここで、障害物とは、ロボットアームの動作範囲内に配置されたロボットアーム以外の物を指し、例えば部品供給装置、換気ダクト、あるいはロボットシステムの筐体など、実空間の作業領域中に配置されたあらゆる物体が含まれる。ロボットアームの動作をシミュレーションするためにコンピュータ10が用いる仮想空間内には、実空間の障害物に対応した位置及び形状の障害物が配置される。仮想空間に配置する障害物のデータは、演算処理部1で生成してもよいし、ネットワークインターフェース31を介して外部機器32からコンピュータ10に導入してもよい。
演算処理部1には、動作指令やデータ等を入力するための入力部として、キーボード11、マウス12(あるいはトラックパッドのようなポインティングデバイス)が接続されている。作業者は、キーボード11、マウス12などを用いて、ロボットアームの動作指令を入力する。本実施例では、作業者は、教示すべき作業動作について、ロボットアーム先端部のハンド部分の始点、経由点、終点の3次元座標のデータ等を動作指令として入力し、コンピュータ10に記憶させる。
また、作業者が入力した動作指令や、それに基づき演算処理部1が生成したロボット通過領域や制約条件あるいは仮想的な障害物などを確認するための表示装置として、ディスプレイ13が接続されている。
演算処理部1には、外部記憶装置14と、ネットワークインターフェース31などを接続することができる。図1の外部記憶装置14は、主に外付けのHDDやSSDのようなディスク装置、あるいは各種の光ディスク装置などから構成される。ネットワークインターフェース31は、実機のロボットアームに対して動作指令データなどを転送するために用いられる。
また、外部記憶装置14、ネットワークインターフェース31は、軌道生成プログラムを演算処理部1にインストールしたり、あるいはインストール済みの同プログラムを更新したりするためのインストール/更新手段として利用できる。その場合、例えば外部記憶装置14は、メディア交換の可能な光ディスク装置などから構成することができる。本発明を実施するための制御プログラムは、上記の光ディスクを介して演算処理部1にインストールでき、またその更新が可能である。同様に、本発明を実施するための制御プログラムは、ネットワークインターフェース31を介して、所定のネットワークプロトコルを利用して演算処理部1にインストールでき、またその更新が可能である。
なお、図1の教示装置は、教示の対象となる実機のロボットアームと接続されていてもよく、また、ロボットアームとの接続の無いオフライン環境においても教示値を生成することができるよう構成されている。オフライン環境における教示値生成では、ディスプレイ13にプログラム対象であるロボットアームの3D仮想表示を行う。このような3D仮想表示GUIは、キーボード11、マウス12などを用いて、ディスプレイ13上に仮想表示されたアームやその関節を操作できるよう構成することができる。
図2は、コンピュータ10の構成の一例をブロック図として示している。図示のように、コンピュータ10は、システムバス29上に、CPU20、ROM21、RAM22、HDD23(例えば演算処理部1の筐体内に内蔵のもの)などの各部を接続して構成されている。
外部記憶装置14はインターフェース28を介してシステムバス29に接続されている。図2では、特に外部記憶装置14を構成する部材として光ディスク装置を例示したが、このようなディスクデバイスは、図2では記録ディスクドライブ24として示してある。記録ディスクドライブ24は、各種の光ディスクなどフォーマットで構成された記録ディスク15のデータを読み取り、あるいはさらに記録ディスク15に対してデータを書き込むことができる。従って、記録ディスク15は、例えば本発明を実施するための制御プログラムの入出力に利用できる。その場合、記録ディスク15は同制御プログラムのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を構成する。
図3は、動作を教示する対象のロボットを示す図で、共通の作業領域30に配置された2台のロボットアームを示している。ロボットアーム5は、3つの回転関節51、52、53を備え、またロボットアームの先端にはハンド54を備えている。ロボットアーム6も同様に、3つの回転関節61、62、63と、ハンド64を備えている。ロボットアーム5の回転関節51及びロボットアーム6の回転関節61は、それぞれ作業領域30の基台に固定されている。回転関節51と回転関節61が固定された基台上の位置を、それぞれのロボットアームの原点と呼ぶ。各ロボットアームは、回転関節を駆動させることによって図3の紙面方向に沿って動作する。
(教示方法)
以下、実施例1に係る教示方法について、図4乃至図8を用いて詳細に説明する。
図4は、教示方法の工程を示すフローチャートで、以下の6つの工程を含んでいる。S100は動作指令準備工程、S110はロボットが障害物を回避するための教示値を生成する教示値生成工程、S120は仮想空間上でロボット通過領域を生成するロボット通過領域算出工程、S130はロボット通過領域の交差を検出する交差検出工程である。また、S140は制約条件として仮想的な障害物を追加する制約条件追加工程、S150は制約条件追加工程後にロボットが障害物を回避するための教示値を再生成する教示値再生成工程である。上記の6工程を含むプログラムは、演算処理部1のROM21に備えられている。
動作指令準備工程S100では、まず教示値を生成するのに必要な情報である動作指令リストを教示者が入力する。動作指令とは、始点と終点、更に必要な場合には経由点の組み合わせから成る。動作指令は各ロボットに複数個割り当てることも可能である。
動作指令の与え方として、ロボットアームの基準となる点を定め(本実施例ではハンドの先端)、教示したい動作における基準点の位置の始点、経由点、終点の情報を与えればよい。
また、S100では、2本のロボットアームの共通の作業領域30の内に存在する障害物の位置と形状の情報を、コンピュータ10に記憶させる。本実施例では、作業領域内に、2つの障害物100と障害物101が存在するものとする。
図5に、ロボットアーム5およびロボットアーム6に作業を教示するために与えられた始点、経由点、終点を例示する。ロボットアーム5の基準部位はハンド54の先端であるが、図5において、a1はその始点、a2は経由点、a3は終点である。これはロボットアーム5が始点a1から終点a2に移動し、その後、始点a2から終点a3に移動すると解釈することもできる。また、ロボットアーム6の基準部位はハンド64の先端であるが、図5において、b1はその始点、b2は終点である。
ロボットアーム5に与えられた動作指令は以下の2つで、それぞれ動作指令Oa1、Oa2とする。
Oa1 = { a1 , a2 }
Oa2 = { a2 , a3 }
これは、ロボットアーム5が始点a1から終点a2に移動し、その後に始点a2から終点a3に移動することを意味する。
また、ロボットアーム6に与えられた動作指令は1つで、動作指令Ob1とする。
Ob1 = { b1 , b2 }
ロボットアーム6については、始点b1から終点b2に移動することを意味する。
教示値生成工程S110では、コンピュータ10は、上記動作指令に基づき、障害物100と障害物101を避けてロボットアームを移動させる際に必要となる経由点(教示値)を生成する。尚、コンピュータ10には、各ロボットアームのリンク形状や長さ、各駆動部(関節)の可動範囲等、経路と教示値を生成する上で必要な情報は、予め記憶されている。
ここで、各ロボットアームの経路と教示値を生成する際には、他のロボットアームとの干渉は考慮せず、ロボットアーム毎に独立して生成する。即ち、他のロボットアームを障害物としては認識せずに生成を行う。
教示値生成工程S110は、詳しくは、経路計画、経路短縮、駆動値計算の3つのサブ工程を含む。
経路計画工程では、始点から終点まで向かう間の障害物を回避する経路を求める。経路を求めるには、RRTやPRMといった公知の各種の手法により、自動で計算する方式を用いることができる。
経路短縮工程では、経路計画工程により生成された経路の修正を行う。経路計画工程でランダム探索を用いた方法を選択した場合、生成される経路が回り道をしていたり、角度変化が急になっていたりするため、経路の修正を行う必要がある。この経路短縮工程で、経路の短縮も、経路中の点同士で干渉なく結べる点を探す方法や、スプライン曲線で近似することにより経路を滑らかにする方法など多くの方法が考えられるが、ここではどのような方法を用いてもよい。
駆動値計算工程では、上記の経路計画/経路短縮工程によって生成された経路を、最短の時間で動作できるように、教示値に基づいてロボットアームの各駆動部(関節)の回転速度や加速度などを計算し、駆動部への指示値を生成する。他のロボットとの干渉については、ここでは考慮しないで生成する。
図6に、動作指令Oa1、Oa2、Ob1に基づいて生成された経路を、模式的に示す。
ロボットアーム5については、図6に示すように、基準部位であるハンドの先端が移動する経路rTra1が動作指令Oa1に基づいて生成され、経路rTra2が動作指令Oa2に基づいて生成される。また、ロボットアーム6については、基準部位であるハンドの先端が移動する経路rTrb1がOb1に基づいて生成される。
次に、図4の工程S120において、コンピュータ10は、教示値に基づいてロボットの駆動部を駆動させた時に、ロボットを構成する各点が通過する仮想空間上の軌道の集合(掃引空間)であるロボット通過領域を生成する。図6において、ロボットアーム5のロボット通過領域500、及びロボットアーム6のロボット通過領域600は、各々斜線を付した領域として模式的に示されている。コンピュータ10は、図6に示す障害物や各ロボットアームのロボット通過領域等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
そして、図4の工程S130において、コンピュータ10は、ロボットアーム5のロボット通過領域500と、ロボットアーム6のロボット通過領域600が、仮想空間上で交差(重複)していないかを計算により求め、判定する。
図6の例では、ロボット通過領域500とロボット通過領域600には交差(重複)部分があり、教示値生成工程S110で生成した教示値で各ロボットアームを駆動すれば、ロボットアーム同士が干渉することが判る。
ロボット通過領域同士の交差(重複)が検出されなかった場合、すなわち工程S130がNo判定の場合には、コンピュータ10は、すでに生成した教示値を採用し記憶する。しかし、図6の例のように交差(重複)が検出された場合、すなわち工程S130がYes判定の場合には、制約条件を設定して、教示値を再生成する。コンピュータ10は、設定した制約条件等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
実施例1ではロボット通過領域同士が交差(重複)する領域内の少なくとも一部に対して、いずれのロボットも通過できない仮想的な障害物の情報を制約条件として新たに生成して障害物情報に追加し(S140)、その条件で教示値を再生成する(S150)。コンピュータ10は、制約条件として設定した仮想的な障害物の情報等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
具体的には、図6に示した通り、経路rTra1と経路rTrb1においてロボット通過領域500とロボット通過領域600は交差しているが、経路rTra2と経路rTrb1においては交差していない。
そこで、工程S140では、交差している経路rTra1と経路rTrb1について、仮想的な障害物の追加処理を行う。図7は、これを説明するための図である。まず、図7に示すように、経路rTra1と経路rTrb1におけるロボット通過領域の交点である点Int1と点Int2を計算する。次に、点Int1と点Int2を結ぶ線を計算し、これを新たな仮想的な障害物w1として、障害物の情報に追加する。この例では、追加する仮想的な障害物は1つであるが、複数の箇所で交差していれば、複数の障害物が追加される。
そして、工程S150では、工程S140で追加された仮想的な障害物も回避するように経路を生成し直す。図8に、仮想的な障害物w1が追加された状態で、経路生成をやり直した結果を示す。動作指令Oa1に基づく経路は、当初はrTra1であったが、障害物w1が追加されたことにより、新たな経路Tra1が生成された。また、動作指令Ob1に基づく経路rTrb1も、新たな経路Trb1が生成された。動作指令Oa2に基づく経路rTra2に関しては、当初からロボットアーム6のロボット通過領域が交差していなかったため、経路は変化しないままである。コンピュータ10は、図8に示す障害物、仮想的な障害物や、生成し直した経路に基づく各ロボットアームのロボット通過領域等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
コンピュータ10は、新たに生成された経路に対応する経由点を、変更された教示値として記憶する。
以上により、ロボットアーム5の経路Tra1と経路Tra2、ロボットアーム6の経路Trb1と、それに対応する教示値が得られる。生成し直された経路および教示値は、他のロボットの動作を考慮したものであると言える。図8から明らかなように、互いのロボット通過領域は交差し合わないので、動作タイミングや速度調整といった制御を行うまでもなく、ロボットアームの干渉を防止できていることが分かる。
尚、実施例1においては、平面的に動作するロボットアームで説明したため、仮想的な障害物は線で表現された。しかし、三次元動作する多関節ロボット等では、追加するべき仮想的な障害物は、平面または立体で表現する必要が生じる場合がある。コンピュータ10は、障害物、仮想的な障害物や、各ロボットアームのロボット通過領域等を、3次元的に表現された画像を用いてディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。そうした場合には、物体の移動によって物体が通過した領域を求めることが可能な掃引空間の技術(Swept Volume)を用いると良い。
掃引空間の技術を適用した場合には、一方のロボットアームについては経路に従ってロボットのリンクが掃引する領域を計算し、他方のロボットアームを経路に沿って動作させた時に、その領域に干渉するかを判定することが可能である。掃引した領域に干渉し始める点と、干渉しなくなる点の2つを計算することで、実施例1の場合と同様に、交点となる点Int1とInt2を3次元空間上で求めることができる。次に、3次元空間上の2点を含む平面または立体形状の仮想的な障害物を生成する。例えば、工程S140において、2点を結ぶ線分をロボットアームの高さ方向に拡張した平面を、追加する障害物として生成しても良い。あるいは、2点を結ぶ線分を軸とした円柱を、仮想的な障害物として生成してもよい。
以上のように、実施例1の教示方法は、3次元空間を移動するロボットの場合においても適用可能である。
(実施例2)
実施例2においても、図1、図2に示したロボット教示システムを用い、図3に示した回転関節を有するシリアルリンク型の2台のロボットアームに教示する。実施例1と説明が重複する部分については、ここでは省略する。
実施例1では、ロボット通過領域を求め、交差が検出された場合には、交差領域の少なくとも一部に仮想的な障害物を追加し、再度経路を生成することで、他のロボットアームと干渉しない経路および教示値を生成した。
これに対して、実施例2では、仮想的な障害物ではなく、ロボット通過領域の交差を回避するための経由点を追加的に設定することで、経路を修正する。ここで、経由点とはロボットアームが始点から終点へと動作するまでの間に通らなければならない点であり、経由点を適切な位置に配置することで、ロボットアームの経路を修正することが可能となる。
以下、経由点の追加方法を含む実施例2の教示方法について説明する。
図9は、実施例2に係る教示方法の工程を示すフローチャートで、以下の6つの工程を含んでいる。S100は動作指令準備工程、S110はロボットが障害物を回避するための教示値を生成する教示値生成工程、S120は仮想空間上でロボット通過領域を生成するロボット通過領域算出工程、S130はロボット通過領域の交差を検出する交差検出工程である。また、S240は制約条件として経由点を追加する制約条件追加工程、S250は制約条件追加工程後にロボットが障害物を回避するための教示値を再生成する教示値再生成工程である。上記の6工程を含むプログラムは、演算処理部1のROM21に備えられている。
このうち、S100乃至S130の工程は、実施例1と同様である。実施例2においても、実施例1と同様に、工程S120で図6のロボット通過領域を生成し、工程S130でロボット通過領域同士の交差(重複)を検出したものとする。
実施例1では、交差が検出されると、図4の工程S140において制約条件として仮想的な障害物を追加していたが、実施例2では、図9の工程S240において制約条件として経由点を追加する。
まず、図10に示すように、経路rTra1と経路rTrb1のロボット通過領域が交差する点Int1、Int2から、点Int1とInt2を結ぶ線分の中間点であるM1を計算により求める。中間点M1は、図示のように線分を等分割する中点とするのが望ましいが、線分上の他の点であってもよい。そして、中間点M1とロボットアーム5の原点(回転関節51が固定された基台上の位置)を結んだ線分をlaとし、中間点M1とロボットアーム6の原点(回転関節61が固定された基台上の位置)を結んだ線分をlbとする。線分laとlbを任意の割合で分割した時の各線分上の点をSa1、Sb1とし、これらを再び経路を生成する際の経由点として追加する。コンピュータ10は、図10に示す障害物、ロボット通過領域が交差する点Int1、Int2、中間点M1や、経由点Sa1、Sb1等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
線分laとlbを分割する時の割合の設定の仕方には、様々な方法が考えられる。例えばSa1とSb1の距離が、2つのロボットアームが動作するために最低限確保したいクリアランスよりも長くなるように、その割合を設定しても良い。また、経路rTra1とrTrb1を動作する時の時間によって、その割合を設定しても良い。
経由点を追加することにより、ロボット通過領域が交差する空間に、複数のロボットのいずれもが通過できない制約条件を設定したことになる。経由点を追加した場合は、S110にて生成した教示値を変更する。ロボットアーム5に対しては、動作指令Oa1を分割し、始点a1から経由点Sa1まで向かう動作指令Oa1−1と、経由点Sa1から終点a2まで向かう動作指令Oa1−2へ変更する。よってロボットアーム5に対する動作指令は、以下のようになる。
Oa1−1 = { a1 , Sa1 } 、Oa1−2 = { Sa1 , a2 } 、Oa2 = { a2 , a3 }
同様に、ロボットアーム6に対する動作指令は、以下のようになる。
Ob1−1 = { b1 , Sb1 } 、Ob1−2 = { Sb1 , b2 }
図9のS250では、上記の変更された動作指令をもとに、教示値を再度生成する。
図11は再生成された教示値に基づき、障害物100と障害物101を避けて各ロボットアームを移動させる際の基準部位の経路を示す図である。当初の経路rTra1に対して、経由点Sa1と通る経路Tra1−1とTra1−2が生成され、経路rTrb1に対しても、経由点Sb1を通る経路Trb1−1とTrb1−2が生成される。以上により、各ロボットアームの経路と、それに対応する教示値が得られる。コンピュータ10は、図11に示す障害物、経由点、生成し直した経路に基づく各ロボットアームのロボット通過領域等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
実施例2のように、新たな経由点を追加する方法においても、各ロボットアーム同士が干渉しない経路を生成することが可能である。経由点を追加する方法では、経由点の追加する位置を任意に決めることができるので、経路の修正を意図的に行いやすいのが特徴である。これは、例えば、一方のロボットは短い動作時間で、他方のロボットは長い動作時間で動作させるといった調整も可能になるということである。
尚、実施例2においても、平面的に動作するロボットアームで説明したが、3次元空間を移動するロボットの場合にも適用可能である。
(実施例3)
実施例1においては、平面的に動作する2台のロボットアームの例で説明したが、3次元的に動作するロボットや、多数のロボットが作業領域を共有する場合には、図4のフローチャートでは、必ずしも十分でない場合がある。工程S140で、仮想的な障害物を追加して経路を再生成したとしても、再生成した経路についてロボット通過領域同士が交差しないとは限らない場合がありえる。
そこで、実施例3では、図12のように変更した工程フローを用いる。すなわち、工程S150で仮想的な障害物を追加した条件で経路と教示値を再生成したら、そのまま終了するのではなく、工程S120に戻して再生成した教示値に基づくロボット通過領域を生成し、さらに工程S130で交差の有無を判定する。このように、フィードバックループを形成し、交差が検出されなくなるまで制約条件の追加と教示値の生成を再度実行して繰返すことにより、確実に交差のない経路と教示値を生成することが可能である。コンピュータ10は、図12の工程フローの各段階で、障害物、仮想的な障害物、ロボット通過領域等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
(実施例4)
実施例2においては、平面的に動作する2台のロボットアームの例で説明したが、3次元的に動作するロボットや、多数のロボットが作業領域を共有する場合には、図9のフローチャートでは、必ずしも十分でない場合がある。工程S240で、経由点を追加して経路を再生成したとしても、再生成した経路についてロボット通過領域同士が交差しないとは限らない場合がありえる。
そこで、実施例4では、図13のように変更した工程フローを用いる。すなわち、工程S250で経由点が追加された条件で経路と教示値を再生成したら、そのまま終了するのではなく、工程S120に戻して再生成した教示値に基づくロボット通過領域を生成し、さらに工程S130で交差の有無を判定する。このように、フィードバックループを形成し、交差が検出されなくなるまで制約条件の追加と教示値の生成を再度実行して繰返すことにより、確実に交差のない経路と教示値を生成することが可能である。コンピュータ10は、図13の工程フローの各段階で、障害物、経由点、ロボット通過領域等をディスプレイ13に表示させ、作業者の教示作業を容易にする。
(他の実施例)
本発明の実施は、上述した4つの実施例に限られるものではなく、適宜変更したり、組み合わせたりすることが可能である。例えば、共通の作業領域の形状、設置されたロボットの数、種類、設置位置等は、上記の例に限らない。また、教示値を生成するコンピュータの構成も、上記の例に限らない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1・・・演算処理部/5・・・ロボットアーム/6・・・ロボットアーム/10・・・コンピュータ/100・・・障害物/101・・・障害物/500・・・ロボットアーム5のロボット通過領域/600・・・ロボットアーム6のロボット通過領域/a1・・・始点/a2・・・経由点/a3・・・終点/b1・・・始点/b2・・・終点/rTra1、rTra2・・・ロボットアーム5の経路/rTrb1・・・ロボットアーム6の経路/w1・・・仮想的な障害物/Tra1・・・再生成したロボットアーム5の経路/Trb1・・・再生成したロボットアーム6の経路/M1・・・交差領域を結ぶ線分の中点/sa1・・・ロボットアーム5の経路に追加された経由点/sb1・・・ロボットアーム6の経路に追加された経由点

Claims (13)

  1. 共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットに、コンピュータを使って動作を教示する教示方法であって、
    教示すべき動作についての各ロボットの基準部位の始点、経由点、終点の位置情報を含む動作指令リストを、前記コンピュータが記憶する工程と、
    前記複数のロボットの動作範囲内にある障害物の位置および形状の情報を、前記コンピュータが記憶する工程と、
    前記コンピュータが、前記動作指令リスト及び前記障害物の位置および形状の情報に基づき、前記基準部位を前記始点から前記終点まで前記障害物を避けて移動させるための追加の経由点を各々のロボットについて独立に生成し、教示値として記憶する教示値生成工程と、
    前記コンピュータが、前記教示値に基づいて前記各ロボットの駆動部を動作させたときに各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、各ロボットについて仮想空間上で算出して記憶するロボット通過領域算出工程と、
    前記コンピュータが、前記ロボット通過領域算出工程で算出した各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出する交差検出工程と、
    前記コンピュータが、前記交差検出工程で交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間に前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件を設定し、前記動作指令リストまたは前記障害物の位置情報に追加する制約条件追加工程と、
    前記コンピュータが、前記制約条件追加工程の後の前記動作指令リスト及び前記障害物の位置情報に基づき、前記基準部位を前記始点から前記終点まで前記障害物を避けて移動させるための教示値を、各々のロボットについて再生成する教示値再生成工程と、を有する、
    ことを特徴とする教示方法。
  2. 前記コンピュータが、前記教示値再生成工程で再生成した各々のロボットの教示値に基づいて、前記ロボット通過領域算出工程、前記交差検出工程を再度実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の教示方法。
  3. 前記制約条件追加工程は、
    コンピュータが、前記各々のロボットのロボット通過領域同士が交差する領域内に仮想的な障害物を設定し、前記障害物の位置および形状の情報に前記仮想的な障害物の位置および形状の情報を追加する工程である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の教示方法。
  4. 前記制約条件追加工程は、
    前記各々のロボットのロボット通過領域同士が交差する2点間を結ぶ線分の中間点と前記各々のロボットの原点とを結ぶ線分上の点を、前記各々のロボットが前記始点から前記終点へ向かう途中で経由しなければならない経由点として設定し、前記動作指令リストに追加する工程である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の教示方法。
  5. 前記基準部位は、前記ロボットが備えるハンドである、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の教示方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の教示方法で生成した教示値に基づき、前記複数のロボットを動作させる、
    ことを特徴とする複数のロボットの動作方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の教示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の教示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
  9. コンピュータと、
    請求項6に記載のプログラムを記憶した装置と、を備える、
    ことを特徴とする教示装置。
  10. 共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットの軌道を仮想空間上で算出するコンピュータと、表示装置と、を有する教示装置において、
    前記コンピュータは、
    教示値に基づいて前記複数のロボットの各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出し、
    交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間に前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件として仮想的な障害物を設定し、前記ロボット通過領域と前記制約条件を前記表示装置に表示させ、
    前記仮想的な障害物を避けて移動させるための新たな教示値を、前記各ロボットについて生成し、
    前記新たな教示値に基づいて前記各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記仮想的な障害物とともに前記表示装置に表示させる、
    ことを特徴とする教示装置。
  11. 前記コンピュータは、前記仮想的な障害物を、前記ロボット通過領域が互いに交差する2点を結ぶ線分上に設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の教示装置。
  12. 共通の作業領域を有するように配置された複数のロボットの軌道を仮想空間上で算出するコンピュータと、表示装置と、を有する教示装置において、
    前記コンピュータは、
    教示値に基づいて前記複数のロボットの各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記各ロボットの通過領域同士の交差の有無を検出し、
    交差を検出した場合に、交差した領域内の少なくとも一部の空間に前記複数のロボットのいずれもが通過できなくする制約条件として、前記ロボット通過領域が互いに交差する2点間を結ぶ線分の中間点と前記各ロボットの原点とを結ぶ線分上の点を、前記各ロボットが経由しなければならない経由点として設定し、前記ロボット通過領域と前記経由点を前記表示装置に表示させる、
    ことを特徴とする教示装置。
  13. 前記コンピュータは、前記経由点を経由して移動させるための新たな教示値を、前記各ロボットについて生成し、
    前記新たな教示値に基づいて前記各ロボットの駆動部を動作させたときに前記各ロボットを構成する点が描く軌道の集合であるロボット通過領域を、前記各ロボットについて仮想空間上で算出し、前記経由点とともに前記表示装置に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の教示装置。
JP2018016810A 2017-03-06 2018-02-01 教示方法、ロボットの動作方法、プログラム、記憶媒体、教示装置 Expired - Fee Related JP6567101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/900,408 US10919153B2 (en) 2017-03-06 2018-02-20 Teaching method for teaching operations to a plurality of robots and teaching system used therefor

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017041508 2017-03-06
JP2017041508 2017-03-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018144223A JP2018144223A (ja) 2018-09-20
JP6567101B2 true JP6567101B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=63590434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018016810A Expired - Fee Related JP6567101B2 (ja) 2017-03-06 2018-02-01 教示方法、ロボットの動作方法、プログラム、記憶媒体、教示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6567101B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11458626B2 (en) 2018-02-05 2022-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Trajectory generating method, and trajectory generating apparatus
JP7210201B2 (ja) * 2018-09-21 2023-01-23 キヤノン株式会社 情報処理方法、プログラム、記録媒体、情報処理装置、ロボットシステム、物品の製造方法
JP7331616B2 (ja) * 2019-10-17 2023-08-23 オムロン株式会社 回避軌道生成装置、方法、及びプログラム
JP7500947B2 (ja) * 2019-10-17 2024-06-18 オムロン株式会社 干渉評価装置、方法、及びプログラム
JP7484254B2 (ja) 2020-03-13 2024-05-16 オムロン株式会社 干渉判定装置、方法、及びプログラム
WO2023189086A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 オフライン教示装置およびオフライン教示方法
WO2023211007A1 (ko) * 2022-04-25 2023-11-02 서울대학교산학협력단 가구 조립 로봇

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH024792U (ja) * 1988-06-20 1990-01-12
JP2762494B2 (ja) * 1988-11-24 1998-06-04 松下電器産業株式会社 ロボットアームの非干渉制御方法
JP3031769B2 (ja) * 1991-11-26 2000-04-10 本田技研工業株式会社 ロボットの動作確認方法
JPH10260714A (ja) * 1997-03-21 1998-09-29 Nissan Motor Co Ltd ロボット干渉域設定プログラム作成方法
JP2003103491A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Honda Motor Co Ltd ロボットの相互干渉検証方法および相互干渉表示パターン
JP4159577B2 (ja) * 2005-12-13 2008-10-01 ファナック株式会社 複数のロボット間のインターロック自動設定装置及び自動設定方法
JP5553373B2 (ja) * 2008-03-25 2014-07-16 株式会社Ihi ロボット装置の制御方法及びロボット装置
JP2015098076A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 キヤノン株式会社 ロボットプログラム作成方法、ロボットプログラム作成装置、プログラム及び記録媒体
JP6282140B2 (ja) * 2014-02-26 2018-02-21 キヤノン株式会社 軌道生成方法、ロボット装置、プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018144223A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6567101B2 (ja) 教示方法、ロボットの動作方法、プログラム、記憶媒体、教示装置
US10919153B2 (en) Teaching method for teaching operations to a plurality of robots and teaching system used therefor
JP6576255B2 (ja) ロボット軌道生成方法、ロボット軌道生成装置、および製造方法
JP6998660B2 (ja) ロボットシミュレータ、ロボットシステム及びシミュレーション方法
CN110116405B (zh) 轨迹生成方法和轨迹生成装置
KR101798652B1 (ko) 매니퓰레이터를 제어하기 위한 방법 및 장치
JP6282140B2 (ja) 軌道生成方法、ロボット装置、プログラム及び記録媒体
JP2020179466A (ja) 軌道計画装置、軌道計画方法及びプログラム
JP5872894B2 (ja) ロボット動作教示支援装置及び方法
US20220390950A1 (en) Directed exploration for navigation in dynamic environments
JP2015174185A (ja) ロボットのシミュレーション装置及び方法、制御装置、及びロボットシステム
JP2019135076A (ja) 軌道生成方法および軌道生成装置
JP2019193975A (ja) ロボット軌道生成方法、ロボット軌道生成装置、および製造方法
US20180173200A1 (en) Gestural control of an industrial robot
CN107618032A (zh) 用于基于第二轨迹控制机器人的机器人运动的方法和装置
JP2020082285A (ja) 複数のロボットの干渉確認方法、ロボットシステム
US10022868B2 (en) Inverse kinematic solution for multi-joint link mechanism, and teaching-data creating device using the inverse kinematic solution
JP2019081204A (ja) ロボット制御方法、制御端末、およびロボットシステム
US20200147794A1 (en) Techniques for cad-informed robotic assembly
JP7314215B2 (ja) シミュレータ、ロボット教示装置、ロボットシステム、物品の製造方法、シミュレーション方法、プログラム及び記録媒体
US20210178582A1 (en) Method and control means for controlling a robot assembly
KR101619927B1 (ko) 다중 이동조작로봇의 협업제어 및 장애물회피 기법
JPWO2020145403A1 (ja) 制御装置
Mascaró et al. Topological Navigation in Tunnels: LHD Navigation as a Case Study
JP7335096B2 (ja) ロボットシステムの障害物探索装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6567101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees