JP6566478B2 - ネジ連結式の容器 - Google Patents
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Description
また上記吐出具が、液体吸い上げチューブを備えた吐出器であるときには、取り外したときに、液体吸い上げチューブ等から液体が垂れて、周囲を汚す可能性もあった。
上記吐出具が中栓等であるときには、液体が垂れるという問題に加えて、口頸部への打栓により口頸部内面に固定されている場合があり、容易に取り外すことができないこともあった。
縦筒状の主胴部12の下面を閉塞する主底部18を有する主容器体10と、
上記主底部18の下面側に回転自在に嵌着された下蓋30とを具備し、
主底部18は、主底部18の外周部より上記主胴部12内へ起立された、有頂のプラグ包囲筒24を有し、
上記下蓋30は、上記プラグ包囲筒24内に回転可能に嵌入された有頂の主プラグ筒34を有し、
これら主プラグ筒34及びプラグ包囲筒24の各頂部の一方に主栓孔O1が、また他方に主栓孔O1を密閉する主栓部P1及び主通液孔R1がそれぞれ形成されており、
上記主プラグ筒34の外周面には、上記主容器体10に対する下蓋30の螺上昇及び螺下降により主栓孔O1への主栓部P1の着脱を可能とする、プラグ包囲筒24の内面と螺合させた第1主ネジ部M1が設けられており、
上記主プラグ筒34の内周面には、上記副容器との連結用の第2主ネジ部M2が設けられており、
第1主ネジ部M1と第2主ネジ部M2とは逆向きに形成されている。
「主容器」は、美容液等の化粧品の容器など、様々な容器に使用できる。主容器は、好適な一つの実施例として、主容器体に吐出器を組み込んだ構造とすることができる。しかし、このことは本発明の必須要件ではない。
「逆向きに形成されている」ということは、第1主ネジ部M1及び第2主ネジ部M2のうちの一方(好ましくは第2主ネジ部M2)は主ネジであり、他方は逆ネジであるという意味である。
上記第1主ネジ部M1はプラグ包囲筒24の下半筒部24aに螺合されており、この下部とプラグ包囲筒の頂部との間に外気置換孔26が開口されている。
上記主容器体10の口頸部16に取り付けられた吐出具3を具備している。
「吐出具」は、後述の吐出器の他に、例えば吐出栓、口金などであって、それを付けた状態で口頸部側から液体を充填することが不可能或いは困難なものをいう。
縦筒状の副胴部44から口頂部46を起立するとともに、この口頂部の上面を閉塞するキャップ48を有する副容器体40と、
上記キャップ48の上面側に回転自在に嵌着された上蓋56とを具備し、
キャップ48は、そのキャップ48の外周部50を上記口頂部46に嵌合させるとともに、当該キャップ48の外周部から起立された、有頂のプラグ支持筒54を有し、
上記上蓋56は、プラグ支持筒54外面に回転可能に嵌合された有頂の副プラグ筒58を有し、
これら副プラグ筒58及びプラグ支持筒54の各頂部の一方に副栓孔O2が、また他方に副栓孔O2を密閉する副栓部P2及び副通液孔R2がそれぞれ形成されており、
上記副プラグ筒58の内周面には、上記副容器体40に対する上蓋56の螺下降及び螺上昇により副栓孔O2への副栓部P2の着脱を可能とする、プラグ支持筒54の外面と螺合させた第1副ネジ部N1が設けられており、
上記副プラグ筒58の外周面には、上記主容器との連結用の第2副ネジ部N2が設けられており、
第1副ネジ部N1と第2副ネジ部N2とは逆向きに形成されている。
主容器2に対して副容器38を一定方向に回転させることで主プラグ筒34の第2主ネジ部M2に副プラグ筒58の第2副ネジ部N2を螺合させることができ、かつ一定の螺合深さを超えて同じ方向に副容器38を回転させることにより、主栓孔O1及び副栓孔O2がそれぞれ開栓されるように構成した。
第1の手段は上述の主容器の構成に関して、第4の手段は上記副容器の構成に関してそれぞれ開示したものであり、互いに連結することにより第5の手段の効果を奏する。
第2の手段によれば、プラグ包囲筒24の一部に外気置換孔26が開口されているから、内容物の供給がスムーズになる。
第3の手段によれば、主容器体10の口頸部16に吐出具3を付けたままで主容器体10の主底部18側から液体を充填できるために利便性が高まる。
第5の手段によれば、副容器体40の副底部42が、副胴部44と別体に副胴部44内を昇降可能な可動壁として形成されており、この副底部42の下面に取手42cが付設されているから、この取手42cの押込み操作により、内容物を速やかに取り出すことができる。
このシリンダの下端からはさらに吸い上げチューブTが下方へ延びている。
上記シリンダ5の上部内には、作動部材7の下部が昇降可能に挿入されており、かつシリンダ5の下部内には、作動部材7の下部と連係させて、ポペット弁体6が昇降可能に縦設されている。
作動部材7はスプリングSにより上方へ付勢されている。作動部材7は、従来公知のものであり、筒状ピストン7aと、ピストンガイド7bと、ステム7cと、押下げヘッド7dとを含む。
そしてポペット弁体6とシリンダ5の底部との間には第1逆止弁V1が、またピストンガイド7bの下端部と筒状ピストン7aとの間には第2逆止弁V2がそれぞれ形成されており、押下げヘッド7dの昇降により、主容器体10内の液体が第1逆止弁V1を介してシリンダ5内へ吸込み、かつシリンダ5内から第2逆止弁V2を介して押下げヘッド7dのノズルから吐出されるように構成している。
上記装着部材4の外面には、オーバーキャップ8の下部が液密に嵌着している。
図示例では、装着部材4の外面の上面側から案内筒部4aを起立している。装着部材4の外面には、装飾部材8bが被覆嵌合されており、下方部に係合突起を設けている。オーバーキャップ8の外周壁8aの下部内面の係合突起は、上記装飾部材8bの係合突起に嵌合している。
このプラグ包囲筒24の内面は、主プラグ筒34を嵌挿するためのプラグ嵌合用凹部Hを画成する。
またプラグ包囲筒24の頂部の中心には、後述の主栓孔O1をシールするための主栓部P1及び主通液孔R1が形成されている。これら主栓部P1及び主通液孔R1は複数設けても構わない。主栓部P1は、図示例では、頂部より下方へ突出する形状としているが、シール機能を発揮できるのであればどのような形状でも構わない。
図示のプラグ包囲筒24は、大径の下半筒部24aから内向きフランジ状底壁24bを介して起立する上半筒部24cを有する。上記内向きフランジ状底壁24bには外気置換孔26が開口しており、かつこの外気置換孔26より外側に位置させて、内向きフランジ状底壁24bの下面には環状シール部28が周設されている。
上記下半筒部24aは、上記主胴部12の下部内面に液密に当接している。この下半筒部24aの内面に後述の第1主ネジ部M1と螺着可能なネジ溝Gを形成している。もっともこの構成に限らず、当該ネジ溝はプラグ嵌合用凹部Hの適所に形成することができる。
主プラグ筒34は、主底部18のプラグ嵌合用凹部H内に嵌挿されており、プラグ嵌合用凹部のネジ溝Gと螺合可能な第1主ネジ部M1が主プラグ筒34の外面に形成されている。
また主プラグ筒34の内面には、副容器38との連結用の第2主ネジ部M2が形成されている。第2主ネジ部M2及び第1主ネジ部M1の向きに関しては後述する。
図示例の主プラグ筒34は、プラグ包囲筒24の形状に対応して、大径の下方筒部34aから内向きフランジ状壁34bを介して上方筒部34cが起立するように形成されている。そして下方筒部34aの外面に上記第1主ネジ部M1が、下方筒部34aの内面に第2主ネジ部M2がそれぞれ形成されている。
上記主プラグ筒34の頂部には、プラグ包囲筒24の主栓部P1により密閉な主栓孔O1が開口されている。主栓孔O1は、上述の主栓部P1の個数と同数を、各栓部と対応する位置に設けるものとする。図示例と異なり、主プラグ筒34の頂部に、主栓孔O1及び主通液孔R1を、またプラグ包囲筒24の頂部に主栓孔O1をそれぞれ形成しても構わない。
上記内向きフランジ状壁34bは、外周部に比べて中央部が高くなるように段差部36が形成されており、この段差部36が上記環状シール部28に液密に当接している。
このプラグ支持筒54の頂部には、副栓孔O2が形成されている。
図示例では、プラグ支持筒54は、後述の上蓋56の形状に対応して、大径の下側筒部54aとフランジ状天板部54bと小径の上側筒部54cとで形成している。
図示例と異なり、副プラグ筒58の頂部に副栓孔O2を、副プラグ支持筒の頂部に栓部P2及び副通液孔R2をそれぞれ形成しても構わない。
上記副プラグ筒58の内周面には、プラグ支持筒54へ螺合可能な第1副ネジ部N1が、また副プラグ筒58の外周面には、主容器2への連結用の第2副ネジ部N2がそれぞれ形成されている。
図示例の副プラグ筒58は、上記主プラグ筒34の形状に対応させて、大径の筒壁下部58aとフランジ状蓋部58bと小径の筒壁上部58cとで形成しており、その筒壁下部58aの内面に第1副ネジ部N1が、また筒壁下部58aの外面に第2副ネジ部N2が形成されている。
このようにする理由は、主容器2に対して副容器38を同一方向に回転させる動作により、まず正ネジの作用により、主プラグ筒34内に副プラグ筒58が進入(「螺進」という)し、進入限度まで副プラグ筒58が螺進した後には、逆ネジの作用により、プラグ包囲筒24内から主プラグ筒34が、また副プラグ筒58内からプラグ支持筒54が外方へ退く(「螺退」という)ことが可能となる。そして上記螺退動作により、主栓部P1が主栓孔O1から離れ、かつ副栓部が副栓孔O2から離れる。
そうすると上述のように主プラグ筒34内に副プラグ筒58を螺進し、副プラグ筒58が図4に示す如く進入限度に達すると、プラグ包囲筒24内から主プラグ筒34が、また副プラグ筒58内からプラグ支持筒54がそれぞれ螺退する(図5参照)。これにより主栓孔O1が主栓部P1から、また副栓孔O2が副栓部P2からそれぞれ離れて開放され、副容器38内の液体が副栓孔O2、副通液孔R2、主栓孔O1、主通液孔R1を経て、主容器2内に入る。
必要量の液体を充填した後に、主容器2に対して副容器38を反対方向に回転させると、図5→図4→図3の順序で、プラグ包囲筒24内へ主プラグ筒34が、また副プラグ筒58内へプラグ支持筒54がそれぞれ螺進して、主栓孔O1及び副栓孔O2がそれぞれ閉栓し、次に主プラグ筒34内から副プラグ筒58が螺退する。この状態で主容器を撹拌して混合液体を使用すればよい。主容器体内に撹拌用ボールを入れたときには、主容器体内の撹拌用ボールの動きにより、2液の混合がより確実に行われる。
また、2剤を混合する場合だけでなく、同種の液体を補充する場合にも、同じ手順で実行できる。
従って主容器2と副容器38とを連結させた状態で、これらを倒立させ、第1実施形態と同様の手順で、副プラグ筒58を主プラグ筒34内へ螺進させ、またプラグ包囲筒24内から主プラグ筒34を、かつ副プラグ筒58内からプラグ支持筒54をそれぞれ螺退させて主栓孔及び副栓孔が開栓された後に、取手42cを持って副容器38内へ押し込むことで、副容器38の内容物を強制的に主容器2内へ送り出すことができる。例えば副容器38の内容物が粘度の高い流体や粉体である場合に好適な態様である。
また本実施形態では、内方張出し壁部52から起立するプラグ支持筒54を、内筒部54A及び外筒部54Bからなる二重筒状とし、内筒部54Aの頂部に副栓孔O2が形成されるとともに、外筒部54Bの外面に、第1副ネジ部N1と螺合可能なネジ溝Gが形成されている。
3…吐出具(吐出器) 4…装着部材 4a…案内筒部
5…シリンダ 6…ポペット弁体 7…作動部材
7a…筒状ピストン 7b…ピストンガイド 7c…ステム 7d…押下げヘッド
8…オーバーキャップ 8a…外周壁 8b…シール部材
10…主容器体 11…主容器本体
12…主胴部 12a…小外径部 14…肩部 16…口頸部
18…主底部 20…周壁部 22…フランジ部
24…プラグ包囲筒 24a…下半筒部 24b…フランジ状底壁
24c…上半筒部 26…外気置換孔 28…環状シール部
30…下蓋 32…リング板
34…主プラグ筒 34a…下方筒部 34b…フランジ状壁部 34c…下方筒部
36…段差部
38…副容器
40…副容器体 41…副容器本体
42…副底部 42a…蓋板 42b…ピストン部 42c…取手
44…副胴部 46…口頂部
48…キャップ 50…大径筒部 52…内方張出し壁部
54…プラグ支持筒 54a…下側筒部 54b…フランジ状天板部
54c…上側筒部 54A…内筒部 54B…外筒部
56…上蓋
58…副プラグ筒 58a…筒壁下部 58b…フランジ状蓋部 58c…筒壁上部
B…撹拌用ボール G…ネジ溝
H…プラグ嵌合用凹部 M1…第1主ネジ部 M2…第2主ネジ部
N1…第1副ネジ部 N2…第2副ネジ部
O1…主栓孔 O2…副栓孔 P1…主栓部 P2…副栓部
R1…主通液孔 R2…副通液孔
S…スプリング T…吸い上げチューブ U…抜止め手段
V1…第1逆止弁 V2…第2逆止弁
Claims (6)
- 副容器と連結可能な主容器であって、
縦筒状の主胴部(12)の下面を閉塞する主底部(18)を有する主容器体(10)と、
上記主底部(18)の下面側に回転自在に嵌着された下蓋(30)とを具備し、
主底部(18)は、主底部(18)の外周部より上記主胴部(12)内へ起立された、有頂のプラグ包囲筒(24)を有し、
上記下蓋(30)は、上記プラグ包囲筒(24)内に回転可能に嵌入された有頂の主プラグ筒(34)を有し、
これら主プラグ筒(34)及びプラグ包囲筒(24)の各頂部の一方に主栓孔(O1)が、また他方に主栓孔(O1)を密閉する主栓部(P1)及び主通液孔(R1)がそれぞれ形成されており、
上記主プラグ筒(34)の外周面には、上記主容器体(10)に対する下蓋(30)の螺上昇及び螺下降により主栓孔(O1)への主栓部(P1)の着脱を可能とする、プラグ包囲筒(24)の内面と螺合させた第1主ネジ部(M1)が設けられており、
上記主プラグ筒(34)の内周面には、上記副容器との連結用の第2主ネジ部(M2)が設けられており、
第1主ネジ部(M1)と第2主ネジ部(M2)とは逆向きに形成されていることを特徴とする、ネジ連結式の主容器。 - 上記第1主ネジ部(M1)はプラグ包囲筒(24)の下半筒部(24a)に螺合されており、この下部とプラグ包囲筒の頂部との間に外気置換孔(26)が開口されていることを特徴とする、請求項1記載のネジ連結式の主容器。
- 上記主容器体(10)の口頸部(16)に取り付けられた吐出具(3)を具備することを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のネジ連結式の主容器。
- 主容器と連結可能な副容器であって、
縦筒状の副胴部(44)から口頂部(46)を起立するとともに、この口頂部の上面を閉塞するキャップ(48)を有する副容器体(40)と、
上記キャップ(48)の上面側に回転自在に嵌着された上蓋(56)とを具備し、
キャップ(48)は、そのキャップ(48)の外周部(50)を上記口頂部(46)に嵌合させるとともに、当該キャップ(48)の外周部から起立された、有頂のプラグ支持筒(54)を有し、
上記上蓋(56)は、プラグ支持筒(54)外面に回転可能に嵌合された有頂の副プラグ筒(58)を有し、
これら副プラグ筒(58)及びプラグ支持筒(54)の各頂部の一方に副栓孔(O2)が、また他方に副栓孔(O2)を密閉する副栓部(P2)及び副通液孔(R2)がそれぞれ形成されており、
上記副プラグ筒(58)の内周面には、上記副容器体(40)に対する上蓋(56)の螺下降及び螺上昇により副栓孔(O2)への副栓部(P2)の着脱を可能とする、プラグ支持筒(54)の外面と螺合させた第1副ネジ部(N1)が設けられており、
上記副プラグ筒(58)の外周面には、上記主容器との連結用の第2副ネジ部(N2)が設けられており、
第1副ネジ部(N1)と第2副ネジ部(N2)とは逆向きに形成されていることを特徴とする、ネジ連結式の副容器。 - 上記副容器体(40)の副底部(42)が、副胴部(44)と別体に副胴部(44)内を昇降可能な可動壁として形成されており、この副底部(42)の下面に取手(42c)が付設されていることを特徴とする、請求項4に記載のネジ連結式の副容器。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の主容器と請求項4又は請求項5に記載の副容器との組み合わせであって、
主容器(2)に対して副容器(38)を一定方向に回転させることで主プラグ筒(34)の第2主ネジ部(M2)に副プラグ筒(58)の第2副ネジ部(N2)を螺合させることができ、かつ一定の螺合深さを超えて同じ方向に副容器(38)を回転させることにより、主栓孔(O1)及び副栓孔(O2)がそれぞれ開栓されるように構成したことを特徴とする、ネジ連結式の主容器と副容器との組み合わせ。
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