JP6139321B2 - 2剤混合容器 - Google Patents

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Description

本発明は、2剤混合容器に関する。
この種容器として、容器体の内部を2室に仕切って各室に異なる薬剤をそれぞれ収納しかつ一定の操作により仕切りを外して2室を連通させ、混合させるものが知られている。例えば特許文献1の容器は、容器体の胴部の上端開口にトリガー式液体吐出装置を装着するとともに、この吐出装置から胴部の底部側へ液体吸上げ管を垂下した液体吐出容器において、胴部の下半部を形成する大径周壁部から、上内方へ傾斜する段差を介して、胴部上半部である小径周壁部を形成するとともに、上記液体吸上げ管に付設して小径周壁部の下端部を閉塞する仕切り板を設けている。胴部全体は弾性材料で形成されており、容器の上部を押し下げることで、上記段差が下内方への傾斜状態へと弾性変形し、仕切り板が小径周壁部の下端から下方へ離脱し、2室が連通して2剤が混合するように構成している。
特開平9−254990
特許文献1の構成によれば、外部からの不意の衝撃、例えば容器を床に落としたときの衝撃により、胴部が変形して2剤が混合してしまう可能性がある。この問題を回避するために、出願人は、例えば容器体の下端開口の胴部の内部に異液収納用の2室に分ける上底板(固定板)及び下底板(可動板)を形成し、上底板の一部に開口する栓孔を閉じる栓棒を下底板から起立するとともに、基盤の外周部から起立する把持用筒部を胴部下部に回転自在に嵌合した基部材を設け、下底板から垂下する第1螺筒部と基盤から起立する第2螺筒部とを相互に螺合させ、基部材の回動により、下底板が螺上昇することで栓棒が栓孔から離脱し、上記2室が連通するようにするというアイディアに想到した(特願2013−138309)。しかしながら、このアイディアでは、容器を使い切る時点での上底板と上底板との間の内容物の残量をどうやって少なくするかという課題が残されていた。
本発明の第1の目的は、2剤を確実に分離収納することができかつ混合操作が容易である2剤混合容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、廃棄するときの内容物の残量を少なくすることができる2剤混合容器を提案することである。
本発明の第3の目的は、底部材に基部材を組み付けた状態で容易に容器体に取り付けることができる2剤混合容器を提案することである。
第1の手段は、
下端開放の胴部4から口頸部6を起立した容器体2と、
上記口頸部6に装着された本体20から胴部4下部へ吸い上げ管25を垂下するとともに、本体20からヘッド30を起立した吐出装置10と、
上記胴部4の下部内に液密に嵌合された底部材40と、
基盤70の外周部から起立した把持用筒部72を上記胴部の下端部に回転自在に嵌合させた基部材68と、
を具備し、かつ底部材40上方の胴部分内に第1剤収納室Aを形成しており、
その底部材40は、固定底部42と摺動底部50とからなり、
固定底部42は、上記胴部4の下部に固定した外筒部44と、外筒部から上底板部46を介して垂下した内筒部48との間に、下面開放の第2剤収納室Bを有しており、 摺動底部50は、上記内筒部48の下端を閉塞する下底板部52と、下底板部の外縁から延出して外筒部44内面又は胴部4内面に液密に接するとともに上記第2剤収納室の下面を閉塞する環状栓部56とを有し、かつ胴部4に対する摺動底部50の回り留め手段Tを設け、
上記摺動底部50から垂下する第1螺筒部66と、上記基盤70から起立する第2螺筒部74とを、第1螺筒部66の下降余地Ldを存して相互に係合させ、胴部4に対して基部材68を回転させたときに、固定底部42に対して摺動底部50が螺下降して第2剤収納室Bと第1剤収納室Aとが連通する。
本手段は、図1に示すように、胴部4内に底部材40を嵌合している。底部材40は、胴部4の下部内に固定された固定底部42内に下面開放の第2剤収納室Bを形成し、この第2剤収納室の下面を、摺動底部50の外周部に形成する環状栓部56で閉栓し、基部材68の基盤70から起立する第2螺筒部74と、摺動底部50から垂下する第1螺筒部66とを相互に螺合させている。摺動底部50は胴部4に対して回り留めする。上記基部材68を胴部4に対して回動させることで、図3の如く、摺動底部50が螺下降して、第1剤収納室Aと第2剤収納室Bとが連通する。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記環状栓部56は、下底板部52の外端から起立する連結筒部54を介して外方突出するリング状栓板部58で、第2剤収納室Bの下面を離脱可能に閉塞するとともに、その連結筒部54を上記内筒部48の外面に液密にかつ摺動可能に嵌合させており、
連結筒部54乃至内筒部48の各内面と下底板部52の上面とで液溜め凹部Rを形成し、この液溜め凹部R内に上記吸い上げ管25の先部を挿入させた。
本手段は、図1に示す如く、摺動底部50の連結筒部54乃至固定底部42の内筒部48の各内面と下底板部52の上面とで液溜め凹部Rを形成し、この液溜め凹部R内に上記吸い上げ管25の先部を挿入させている。2剤を混合させた後に混合液の吸い上げにより液面Eが吸い上げ管25の先端まで下降したときに(図4参照)、基部材68を逆方向へ回転させると、下底板部52が上昇して、再び吸い上げ管25からの吸い上げが可能となる(図5参照)。なお、図示例では、上底板部46を、図2の如く、下内方へ傾斜したリング板部として、薬剤が液溜め凹部R内に集まり易くしている。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
上記リング状栓板部58の外端部に付設したシール筒60を、上記外筒部44の内面に一定の上下範囲で摺動可能に嵌着させることで、底部材40及び基部材68で、上記胴部4へ装着する前の状態において、第2剤収納室Bを内蔵する一個の補助容器Cを構成させるとともに、シール筒部60の下端から胴部4内面に接する拡径筒部62を延設し、この拡径筒部62と胴部4との間に上述の回り留め手段Tを形成した。
本手段では、底部材40と基部材68とが、図7に示す如く、胴部4から分離した状態で密閉された一個の補助容器Cとして機能する構成を提案している。なお、説明の都合上図7は上下反転状態で描かれている。これについては後述する。上記密閉性を担保するために、図1に示すリング状栓板部58の外端部に付設したシール筒部60を、外筒部44に摺動可能にかつ液密に嵌合させている。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
上記摺動底部50の拡径筒部62の上端には、上記固定底部42の外筒部44の下端を係止させており、
かつ上記胴部4の下部内面には、上記外筒部44の上端を係止可能な下向き段部Sを形成するとともに、下向き段部Sへ外筒部44が係止した状態で、上記下向き段部S上方の胴部分に圧接するストッパ49を、上記固定底部42の上面外部に付設した。
本手段では、上記補助容器Cを胴部4に手際よく装着できる態様を提案する。具体的には、図2に示す如く、胴部4の下部内面に外筒部44の上端部を係止するための下向き段部Sと、その係止状態で下向き段部上方の胴部分に圧接するストッパ49とを設ける。これにより、容器体の胴部4に補助容器Cを装着する際に、第1螺筒部66と第2螺筒部74とを、ネジ形成箇所全体に亘って係合させた状態から、把持用筒部72を胴部4下端部に嵌合させ、基部材68を逆方向に回転させ、外筒部44の上端が上記下向き段部Sに突き当たるまで第2螺筒部74に対して第1螺筒部66を螺上昇させることで、一定の下降余地Ldが確保される。故に過剰に基部材を回転させすぎて第1螺筒部66が第2螺筒部74から螺脱することを防止できる。
第5の手段は、第2の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ
上記リング状栓板部58の下面から第1螺筒部66を垂下した。
本手段では、図1に示す如く、下底板部52より高い位置にあるリング状栓板部58の裏面から第1螺筒部66を垂下している。第2螺筒部74は、基盤70のうち対応箇所から起立する。下底板部52から第1螺筒部66を垂下する場合と比較して、ネジ形成代を確保しつつ、容器全体の長さを徒に長くならないようにすることができる。
第1の手段に係る発明によれば、底部材40は、胴部4の下部内に固定された固定底部42内に下面開放の第2剤収納室Bを形成し、この第2剤収納室の下面を、摺動底部50の外周部に形成する環状栓部56で閉栓し、基部材68の基盤70から起立する第1螺筒部66と、摺動底部50から起立する第2螺筒部74とを相互に螺合させるとともに、摺動底部50を胴部4に対して回り止めしたから、基部材68を順方向に回転させることで2剤を容易に混合できるとともに、不意の衝撃によっても第1剤収納室A及び第2剤収納室Bの仕切りが解除されて2剤が混合することがない。
第2の手段に係る発明によれば、上記摺動底部50の連結筒部54の内面及び固定底部42の内筒部48の内面と下底板部52の上面とで液溜め凹部Rを形成し、この液溜め凹部R内に吸い上げ管25の先部を突入させたから、内容物の吸上げにより混合剤の液面が吸い上げ管25の先端(下端)に達したときに、基部材68を逆方向に回転させることで、下底板部52を上昇させて、再び内容物を吸い上げることができ、残量を少なくすることができる。
第3の手段に係る発明によれば、リング状栓板部58の外端部に付設したシール筒部60が固定底部42の外筒部44の内面に液密にかつ摺動可能に接するようにしたから、一個の補助容器Cとして第2剤収納室Bからの液漏れを防止できる。
第4の手段に係る発明によれば、胴部4の下部内面に外筒部44の上端部を係止するための下向き段部Sと、その係止状態で下向き段部上方の胴部分に圧接するストッパ49とを設けたから、上記下向き段部Sに外筒部44が突き当たるまで摺動底部50を基部材68に対して螺上昇させることで、補助容器Cのセットが可能となる。
第5の手段に係る発明によれば、下底板部52より高い位置にあるリング状栓板部58の下面から第1螺筒部66を垂下したから、容器全体の長さを徒に長くすることなく、十分にネジ形成代を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る2剤混合容器の半縦断面図である。 図1の容器の要部縦断面図である。 図1の容器の摺動底部を下降した状態の縦断面図である。 図3の状態から液面が吸い上げ口まで下降した状態の縦断面図である。 図4の状態から摺動底部を再上昇させた状態の縦断面図である。 図1の2剤混合容器のうちの補助容器を、上下反転しかつ分離した状態で示す縦断面図である。 図6の補助容器を、上下反転しかつ結合状態で示す縦断面図である。 図6の補助容器を、成立状態に戻し、かつ容器体の胴部へ挿入する段階を示す図である。 図8の段階から、上記補助容器を容器体の胴部へ挿入する段階を示す図である。
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係る2剤混合容器を示している。この2剤混合容器は、容器体2と、吐出装置10と、オーバーキャップ34と、底部材40と、基部材68とで構成されている。これら各部材は、たとえば剛性樹脂や金属で形成することができる。
容器体2は、下面開放の胴部4から肩部を介して口頸部6を起立している。また胴部4外面下端部を小外径部4aに形成している。また胴部4の内面下部には下向き段部Sを周設して、この下向き段部Sに後述の固定底部42を係止できるように形成している。図示例では、下向き段部Sより上方の胴部分を、下向き段部S下方の胴部分に比べて小内径に形成しているが、固定底部42を係止することができればどのような構造でも構わない。
吐出装置10は、装着筒部材12と、ポンプ本体20とで構成されている。装着筒部材12は、上記口頸部6の外面に嵌合(図示例では螺合)された装着筒部14と、装着筒部14の上端に付設された内向きフランジ16とを有し、この内向きフランジ16と上記口頸部6との間にポンプ本体20の鍔部24及びパッキン18を挟持することが可能に形成されている。なお、上記内向きフランジ16の外周部上面からはガイド筒部17が起立されている。ガイド筒部17の内側には、第2縦溝17aが縦設されている。
上記ポンプ本体20は、上記鍔部24を有するシリンダ22を有し、このシリンダ22から垂下する吸い上げ管25の下端に吸い上げ口26を開口するとともに、シリンダ22の内部を上方付勢されて昇降する筒状ピストン(図示せず)から起立するステム28を起立し、このステムの上部にノズル32付きの押下げヘッド30を付設してなる。図示例では、押下げヘッド30の外面下端に付設した第2係合突部30aを、上記第2縦溝17a内に挿入して、ノズル32の開口方向を規制している。上記シリンダ22は、容器体2内に挿入された状態で上記装着筒部14により口頸部6に固定される。図示していないが、吐出装置10は、押下げヘッド30の上昇によりシリンダ22内へ吸い込み、かつ押下げヘッド30の押下げにより、シリンダ22内の液体が第2逆止弁を介してノズル32から吐出されるように設ける。
オーバーキャップ34は、上記装着筒部14の外面に嵌合されている。
底部材40は、固定底部42と、摺動底部50とで構成されている。そして底部材40の上面と、底部材上方の胴部分内面とで第1剤収納室Aが形成されている。
上記固定底部42は、胴部4の下部に嵌合させた外筒部44と、外筒部44の上端から下内方へ突出する上底板部46と、上底板部46の内端から垂下する内筒部48とを有しており、かつ上底板部46の上面にストッパ49を付設している。そして下向き段部S下方の胴部分に外筒部44を嵌合し、外筒部44の上端を下向き段部Sに突き当てるとともに、下向き段部S上方の胴部分にストッパ49を圧接することで、外筒部44を胴部4に対して固定している。この作用に関してはさらに後述する。図示例では、上記上底板部46を、下内方への傾斜リング板としているが、必ずしもこの構造には限定されない。
上記外筒部44と内筒部48との間には、下面開放でリング状の第2剤収納室Bが形成されている。
上記摺動底部50は、下底板部52と、連結筒部54と、環状栓部56と、第1螺筒部66とを有する。
上記下底板部52は、上記内筒部48の下面を覆っており、図示例において、中央部52aと、この中央部から上外方へ斜めに突出する外周部52bとからなり、液体が中央部52aに集まるようにしている。もっともこの構成は適宜変更することができる。
上記連結筒部54は、下底板部52の外端部から起立しており、上記内筒部48の下部外面に液密に嵌合している。内筒部48に対して連結筒部54が密嵌する長さ(シール代Lという)は、後述の第1螺筒部66が第2螺筒部74に対して下降する余地(下降余裕Ldという)よりも小さくする。なお、連結筒部54及び内筒部48の各内面と下底板部52の上面とで液溜め凹部Rを形成している。
上記環状栓部56は、連結筒部54の上端から外方へ延設しており、上記第2剤収納室Bの下面を離脱可能に閉栓している。環状栓部56は、離脱状態では、第1剤収納室A及び第2剤収納室Bを相互に連通させるが、これら両室から摺動底部50下方の空間への液漏れは阻止するように形成している。図示例では、環状栓体56は、外筒部44の内面に液密に接しており、この構造によれば、底部材40が単独で或いは基部材68とともに、第2剤収納室を内蔵する一つの密閉容器(図7参照)として機能するように設計することができる。しかし、そのような設計とする必要がないときには、環状栓体56を、外筒部44の内面に代えて胴部4内面に液密に嵌合しても構わない。図示例の環状栓体56は、リング状栓板部58と、シール筒部60とを有している。
上記リング状栓板部58は、上記連結筒部54の上端部から外筒部44へ側外方に突出している。図示例では、水平板状であるが、その形状は適宜変更することができる。
上記シール筒部60は、上記リング状栓板部58の外端に付設され、上記外筒部44の内面に液密にかつ摺動可能に嵌合している。好適な図示例では、シール筒部60の上半部60aをリング状栓板部58の外端部から起立するとともに、シール筒部60の下半部60bを当該外端部から垂下している。もっともこの構造は適宜変更することができる。
また上記シール筒部60の下半部60bの下端から拡径筒部62を下外方へ延設して、胴部4の下部内面に嵌合している。この拡径筒部62の上面には外筒部44の下端部を係止している。
なお、摺動底部50には、胴部4に対する回り留め手段Tを設ける。好適な図示例では、上記拡径筒部62の外面には第1係合突部64を付設し、この第1係合突部64を上記第1縦溝5に嵌合することで、回り留め手段Tとしている。もっとも、この構造に代えて、胴部4の下部内面に係合突部を、拡径筒部62に当該係合突部と係合する縦溝をそれぞれ形成してもよい。さらに回り留め手段Tは、胴部4と固定底部との適所との間、及び、固定底部と摺動底部との適所にそれぞれ設けても構わない。
基部材68は、基盤70の外周部から起立する把持用筒部72を胴部4の小外径部4aに回転可能に嵌合させている。
そして摺動底部50の裏面から第1螺筒部66を垂下するとともに、基盤70の上面から第2螺筒部74を起立している。第1螺筒部66の下部は第2螺筒部74の上部と螺合させており、基部材68を一の方向(本明細書において「順方向」という)に回転させることにより、摺動底部50を下降させることができるように形成する。
上記構成によれば、図1の状態で固定底部42の内筒部48に摺動底部50の連結筒部54が液密に嵌合しているので、第2剤収納室Bは第1剤収納室Aから遮蔽されている。基部材68を順方向に回転すると、摺動底部50が螺下降することで、図3に示す如く、連結筒部54が内筒部48から離脱し、第1剤収納室Aと第2剤収納室Bとが連通する。ここで容器を振ることで第1 剤と第2剤とを十分に混合させることができる。しかるのちに押下げヘッド30を押し下げて混合液を吸い上げ管25の吸い上げ口26から吸い上げ、ノズル32から吐出することができる。
吐出操作を繰り返すと混合液の液面Eが下降していく。本発明の構成では、残り少なくなった液体は底部材40の液溜め凹部R内に集まるので、残量がかなり少なくなっても液溜め凹部R内に挿入した吸い上げ管25を経由して液体を吸い上げることができるが、図4のように吸い上げ管25の吸い上げ口26まで液面Eが下がったときには、このままでは液体を吸い上げることができない。この場合には、基部材68を逆方向に回転させると、摺動底部50が螺上昇し、これにより下底板部52も上昇する。これに伴い、図5に示す如く液溜め凹部R内の液面Eを吸い上げ口26の位置よりも上昇させることができるので、液体の残量を極めて少なくすることができる。
図6から図9に基づいて、本実施形態の好適な実施例を説明する。この実施例は、上記2剤混合容器のうち底部材40及び基部材68を、第2剤収納室Bを内蔵する、一個の密閉された補助容器Cとして、一体的に胴部4に装着する取り付け手順に関するものである。
上記補助容器C内に第2剤を充填するときには、まず底部材40の固定底部42と摺動底部50とを分離して、この摺動底部50のみを基部材68に組み付けておく。この際に摺動底部50の第1螺筒部66は基部材68の第2螺筒部74にネジ形成代の全長に亘って螺合させるものとする。基部材68に摺動底部50を組み付けたものと、固定底部42とを、それぞれ図6に示すように上下反転させ、固定底部42の第2剤収納室Bに第2剤を充填する。この状態で基部材68とともに摺動底部50を、固定底部4に組み付ける(図7参照)。これにより、補助容器Cの組立が完了する。補助容器Cを成立状態に戻し、胴部4の下部を、図8に示すように補助容器Cの把持用筒部72と外筒部44との間隙に向かい合わせ、第1係合突部64が第1縦溝5内に係合するように位置合わせして、上記間隙内に胴部4の下部を嵌着させる(図9参照)。
図9の状態から、基部材68を逆方向に回転させると、第2螺筒部74に対して第1螺筒部66を含む摺動底部50が螺上昇し、外筒部44が下向き段部Sに突き当たることで、一定の下降余裕Ldが確保され、ストッパ49が下向き段部S上方の胴部分に圧接される。
2…容器体 4…胴部 4a…小外径部 5…第1縦溝 6…口頸部
10…吐出装置 12…装着筒部材 14…装着筒部 16…内向きフランジ
17…ガイド筒部 17a…第2縦溝 18…パッキン 20…本体(ポンプ本体)
22…シリンダ
24…鍔部 25…吸い上げ管 26…吸い上げ口 28…ステム
30…ヘッド(押下げヘッド) 30a…第2係合突部 32…ノズル
34…オーバーキャップ
40…底部材 42…固定底部 44…外筒部 46…上底板部 48…内筒部
49…ストッパ
50…摺動底部 52…下底板部 52a…中央部 52b…外周部
54…連結部 56…環状栓 58…リング状栓板部 60…シール筒部
62…拡径筒部 64…第1係合突部 66…第1螺筒部
68…基部材 70…基盤 72…把持用筒部 74…第2螺筒部
A…第1剤収納室 B…第2剤収納室 C…補助容器 E…液面
Ld…下降余裕 LS…シール代 LN…ネジ形成代
R…液溜め凹部 S…下向き段部 T…回り留め手段

Claims (5)

  1. 下端開放の胴部(4)から口頸部(6)を起立した容器体(2)と、
    上記口頸部(6)に装着された本体(20)から胴部(4)下部へ吸い上げ管(25)を垂下するとともに、本体(20)からヘッド(30)を起立した吐出装置(10)と、
    上記胴部(4)の下部内に液密に嵌合された底部材(40)と、
    基盤(70)の外周部から起立した把持用筒部(72)を上記胴部の下端部に回転自在に嵌合させた基部材(68)と、
    を具備し、かつ底部材(40)上方の胴部分内に第1剤収納室(A)を形成しており、
    その底部材(40)は、固定底部(42)と摺動底部(50)とからなり、
    固定底部(42)は、上記胴部(4)の下部に固定した外筒部(44)と、外筒部から上底板部(46)を介して垂下した内筒部(48)との間に、下面開放の第2剤収納室(B)を有しており、
    摺動底部(50)は、上記内筒部(48)の下端を閉塞する下底板部(52)と、下底板部の外縁から延出して外筒部(44)内面又は胴部(4)内面に液密に接するとともに上記第2剤収納室(B)の下面を閉塞する環状栓部(56)とを有し、かつ胴部(4)に対する摺動底部(50)の回り留め手段(T)を設け、
    上記摺動底部(50)から垂下する第1螺筒部(66)と、上記基盤(70)から起立する第2螺筒部(74)とを、第1螺筒部(66)の下降余地(Ld)を存して相互に係合させ、胴部(4)に対して基部材(68)を回転させたときに、固定底部(42)に対して摺動底部(50)が螺下降して第2剤収納室(B)と第1剤収納室(A)とが連通することを特徴とする2剤混合容器。
  2. 上記環状栓部(56)は、下底板部(52)の外端から起立する連結筒部(54)を介して外方突出するリング状栓板部(58)で、第2剤収納室(B)の下面を離脱可能に閉塞するとともに、その連結筒部(54)を上記内筒部(48)の外面に液密にかつ摺動可能に嵌合させており、
    連結筒部(54)乃至内筒部(48)の各内面と下底板部(52)の上面とで液溜め凹部(R)を形成し、この液溜め凹部(R)内に上記吸い上げ管(25)の先部を挿入させたことを特徴とする、請求項1記載の剤混合容器。
  3. 上記リング状栓板部(58)の外端部に付設したシール筒(60)を、上記外筒部(44)の内面に一定の上下範囲で摺動可能に嵌着させることで、底部材(40)及び基部材(68)で、上記胴部(4)へ装着する前の状態において、第2剤収納室(B)を内蔵する一個の補助容器(C)を構成させるとともに、シール筒部(60)の下端から胴部(4)内面に接する拡径筒部(62)を延設し、この拡径筒部(62)と胴部(4)との間に上述の回り留め手段(T)を形成したことを特徴とする、請求項2に記載の2剤混合容器。
  4. 上記摺動底部(50)の拡径筒部(62)の上端には、上記固定底部(42)の外筒部(44)の下端を係止させており、
    かつ上記胴部(4)の下部内面には、上記外筒部(44)の上端を係止可能な下向き段部(S)を形成するとともに、下向き段部(S)へ外筒部(44)が係止した状態で、上記下向き段部(S)上方の胴部分に圧接するストッパ(49)を、上記固定底部(42)の上面外部に付設したことを特徴とする、請求項3に記載の2剤混合容器。
  5. 上記リング状栓板部(58)の下面から第1螺筒部(66)を垂下したことを特徴とする、請求項2から請求項4記載の2剤混合容器。
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