JP6565113B2 - 中性子捕捉療法装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中性子捕捉療法装置に関する。
がん治療等における放射線治療の1つとして、中性子線の照射によりがん治療を行うホウ素中性子捕捉療法(BNCT;Boron Neutron Capture Therapy)がある。ホウ素中性子捕捉療法では、がん細胞にホウ素を取り込ませると共に患部に中性子線を照射し、がん細胞においてホウ素と中性子との反応を発生させてがん細胞を破壊する。
このホウ素中性子捕捉療法を行う中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線を生成する荷電粒子線生成部と、荷電粒子線をターゲットに照射することにより、中性子線を生成する中性子線生成部とを備えている(例えば特許文献1参照)。この中性子捕捉療法装置では、ターゲットに照射される荷電粒子線の電流値を測定することで、患者に照射される中性子線をリアルタイムで算出している。
国際公開第2012/014671号
ホウ素中性子捕捉療法では、中性子線と患者体内のホウ素との反応により治療を行うため、患者へ照射される中性子線量をリアルタイムに正確に把握したとしても、患者体内のホウ素の濃度が治療計画通りとなっていない場合には、治療計画通りに治療を実行することができないおそれがある。
本発明は、ホウ素中性子捕捉療法における信頼性の向上を図ることが可能な中性子捕捉療法装置を提供することを目的とする。
本発明は、被照射体へ中性子線を照射して、被照射体内のホウ素と中性子とを反応させる中性子捕捉療法装置であって、被照射体へ中性子線を照射する中性子線照射部と、中性子線照射部による中性子線の照射中に、被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するホウ素濃度測定部と、を備える。
この中性子捕捉療法装置では、中性子線の照射中に被照射体内のホウ素の濃度がリアルタイムで測定されるため、測定結果に基づいて、被照射体内のホウ素の濃度が照射計画通りとなっているかを把握することが可能となる。その結果、ホウ素中性子捕捉療法における信頼性の向上を図ることができる。
また、ホウ素濃度測定部は、被照射体内から放出されるガンマ線に関する情報を検出するガンマ線検出部と、ガンマ線検出部で検出されたガンマ線に関する情報から被照射体内のホウ素濃度を算出するホウ素濃度算出部と、を有する構成でもよい。中性子線が照射されて、被照射体内のホウ素と中性子とが反応した際には、ガンマ線が生じる。中性子捕捉療法装置では、被照射体内から放出されるガンマ線に関する情報が検出され、検出されたガンマ線に関する情報から被照射体内のホウ素濃度が算出される。これにより、中性子線の照射中にガンマ線に関する情報を検出して、被照射体内のホウ素の濃度がリアルタイムで算出される。
また、ガンマ線検出部は、照射体内から放出されるガンマ線に関する情報から、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去するノイズ除去部を有する構成でもよい。この構成によれば、ノイズ除去部によりノイズとなるガンマ線に関する情報が除去されるので、照射体内から放出されたガンマ線に関する情報の検出精度を向上させて、ホウ素の濃度の検出精度を向上させることが可能となる。
ガンマ線検出部は、入口側から出口側に向かって内径が小さくなる縮径部及び縮径部に連続し入口側から出口側に向かって内径が大きくなる拡径部を有する貫通孔が形成されたコリメータと、貫通孔の出口に対向して配置されて、ガンマ線に関する情報に含まれる第1のガンマ線情報を検出する第1の検出器と、拡径部の内壁面に配置されて、ガンマ線に関する情報に含まれる第2のガンマ線情報を検出する第2の検出器と、を備え、ノイズ除去部は、第1のガンマ線情報と第2のガンマ線情報とを比較して共通するガンマ線に関する情報を第1のガンマ線情報から除去することで、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去してもよい。第1の検出器によれば、貫通孔を通過したガンマ線に関する情報の他、貫通孔の内壁面に当たって散乱しエネルギが減少されたガンマ線に関する情報等が検出される。第2の検出器は、貫通孔の拡径部の内壁面に設置されているので、貫通孔を入口から出口まで通過するガンマ線については検出せず、拡径部を横切るように通過するガンマ線が検出される。ノイズ除去部では、第1の検出器で検出された第1のガンマ線情報と、第2の検出器で検出された第2のガンマ線情報とを比較して両方に共通するガンマ線情報が第1のガンマ線情報から除去される。これにより、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去して、ガンマ線の検出精度を向上させて、ホウ素の濃度の検出精度を向上させることが可能となる。
また、中性子捕捉療法装置は、治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、被照射体へホウ素を投与するホウ素投与部と、ホウ素投与部の動作を制御する制御部と、を更に備え、治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、制御部は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、被照射体へ投与するホウ素の量を調整するようホウ素投与部を制御する構成でもよい。これにより、中性子線Nの照射中に被照射体内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動しても、その変動を打ち消すように被照射体内のホウ素の濃度を調整することができる。その結果、治療計画に則って治療を行うことができる。
また、中性子捕捉療法装置は、治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、中性子線照射部の動作を制御する制御部と、を更に備え、治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、制御部は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、中性子線照射部から中性子線を照射する時間を調整するよう中性子線照射部を制御する構成でもよい。これにより、被照射体内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動しているにもかかわらず被照射体内のホウ素の濃度を調整できない場合であっても、治療計画に則って治療を行うことができる。被照射体内へ投与するホウ素の量を調整しても、被照射体内のホウ素の濃度が調整されるまでにはある程度の時間を要する。そのため、治療時間の終了間近に被照射体内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動した場合には、治療時間内に被照射体内のホウ素の濃度を調整することは難しい。そこで、中性子線を照射する時間を調整することで、中性子線と被照射体内のホウ素との反応量を調整する。その結果、被照射体内のホウ素の濃度を調整しなくても、治療計画に則って治療を行うことができる。
また、中性子捕捉療法装置は、治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、中性子線照射部の動作を制御する制御部と、を更に備え、治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、制御部は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、中性子線照射部からの中性子線を照射する停止するよう中性子線照射部を制御する構成でもよい。被照射体へ投与するホウ素の量の調整や中性子線照射部から中性子線を照射する時間の調整では、被照射体内のホウ素の濃度の治療計画からの大きな変動に対処できない場合、そのまま治療を続けると、治療計画に則った治療とならないおそれがある。中性子線の照射を停止して治療を中断することで、治療計画からの実際の治療の変動の悪化を防ぐことができる。
本発明によれば、被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで把握することができるので、ホウ素中性子捕捉療法における信頼性の向上を図ることが可能な中性子捕捉療法装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の中性子捕捉療法装置を示す概略図である。 本発明の一実施形態の中性子捕捉療法装置を示すブロック図である。 ガンマ線検出部を示す断面図である。 制御部の制御操作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示される中性子捕捉療法装置1は、ホウ素中性子捕捉療法を用いたがん治療を行う装置である。中性子捕捉療法装置1では、例えばホウ素(10B)を含む薬剤が投与された患者(被照射体)Mの腫瘍に中性子線Nを照射する。
中性子捕捉療法装置1は、加速器2、ビーム輸送装置3、中性子線照射部4、及びホウ素投与部17を備える。加速器2は例えばサイクロトロンである。加速器2は、水素イオン等の荷電粒子を加速して、陽子線(陽子ビーム)を荷電粒子線Pとして作り出す。ここで加速器2は、例えば、ビーム半径40mm、60kW(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Pを生成する能力を有する。なお、加速器は、サイクロトロンに限られず、例えばシンクロトロン、シンクロサイクロトロン、ライナック等であってもよい。
加速器2から出射された荷電粒子線Pは、ビーム輸送装置3に導入される。ビーム輸送装置3は、ビームダクト5、四極電磁石6、電流モニタ7及び走査電磁石8を有する。ビームダクト5の一端側には加速器2が接続され、ビームダクト5の他端側には中性子線照射部4が接続されている。荷電粒子線Pは、ビームダクト5内を通り、中性子線照射部4に向かって進行する。
四極電磁石6は、ビームダクト5に沿って複数設けられ、電磁石を用いて荷電粒子線Pのビーム軸調整を行う。電流モニタ7は荷電粒子線Pの電流値(電荷、照射線量率)をリアルタイムで検出する。電流モニタ7には、荷電粒子線Pに影響を与えずに電流測定可能な非破壊型のDCCT(DC Current Transformer)が用いられている。すなわち、電流モニタ7は、荷電粒子線Pに接触することなく(非接触で)、荷電粒子線Pの電流値を検出することができる。電流モニタ7は、検出結果を後述する制御部20に出力する。なお、「線量率」とは、単位時間当たりの線量を意味する。
電流モニタ7は、具体的には、中性子線照射部4のターゲット9に照射される荷電粒子線Pの電流値を精度よく検出するため、四極電磁石6による影響を排除すべく、四極電磁石6より下流側(荷電粒子線Pの下流側)で走査電磁石8の直前に設けられている。すなわち、走査電磁石8はターゲット9に対して常時同じところに荷電粒子線Pが照射されないように走査するため、電流モニタ7を走査電磁石8よりも下流側に配設するには大型の電流モニタ7が必要となる。これに対し、電流モニタ7を走査電磁石8よりも上流側に設けることで、電流モニタ7を小型化することができる。
走査電磁石8は、荷電粒子線Pを走査し、ターゲット9に対する荷電粒子線Pの照射制御を行うものである。この走査電磁石8は、荷電粒子線Pのターゲット9に対する照射位置を制御する。
中性子線照射部4は、荷電粒子線Pがターゲット9に照射されることにより中性子線Nを発生させ、患者Mに向かって中性子線Nを出射する。中性子線照射部4は、ターゲット9、遮蔽体10、減速材11及びコリメータ12を備えている。
また、中性子捕捉療法装置1は制御部20を備える。制御部20は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等から構成されており、中性子捕捉療法装置1を総合的に制御する電子制御ユニットである。
ターゲット9は、荷電粒子線Pの照射を受けて中性子線Nを生成する。ここでのターゲット9は、例えば、ベリリウム(Be)、リチウム(Li)、タンタル(Ta)、又はタングステン(W)等により形成され、例えば直径160mmの円板状を成している。ターゲット9は、円板状に限らず、他の固体形状でもよく、液状のもの(液体金属)を用いてもよい。
減速材11は、ターゲット9で生成された中性子線Nを減速させて、中性子線Nのエネルギを低下させるものである。減速材11は、中性子線Nに含まれる速中性子を主に減速させる第1の減速材11Aと、中性子線Nに含まれる熱外中性子を主に減速させる第2の減速材11Bと、からなる積層構造を有している。
遮蔽体10は、発生させた中性子線N、当該中性子線Nの発生に伴ってターゲットTにて生じたガンマ線等の二次的な放射線、及び中性子線Nが減速材15によって減速される際に減速材15にて生じるガンマ線等の二次的な放射線を遮蔽し、これらの放射線が患者Mが居る照射室側へ放出されることを抑制する。遮蔽体10は、減速材11を囲むように設けられている。
コリメータ12は、中性子線Nの照射野を整形するものであり、中性子線Nが通過する開口12aを有する。コリメータ12は、例えば中央に開口12aを有するブロック状の部材である。
ホウ素投与部17は、患者Mへの中性子線Nの照射中に、患者Mへホウ素(10B)を含む薬剤を投与する。ホウ素投与部17は、ホウ素を含む薬剤を送り出す送出部と、患者へ指す針部と、送出部と針部とを接続してホウ素を含む薬剤を輸送する輸送部と、等を有する。中性子線Nとの反応により患者Mの体内のホウ素は減少するため、ホウ素投与部17は、中性子線Nの照射中に患者Mへホウ素を供給して補充する。
ここで、中性子捕捉療法装置1は、中性子線検出部31及びホウ素濃度測定部32を備えている。中性子線検出部31は、中性子線照射部4による中性子線の照射中に患者Mに照射される中性子線をリアルタイムで測定するためのものである。中性子線検出部31は例えばコリメータ12の開口12aを通過する中性子線Nをリアルタイムで検出する。
中性子線検出部31は図示しないシンチレータ及び光検出器を有する。シンチレータは、入射した放射線(中性子線N、ガンマ線)を光に変換する蛍光体である。シンチレータは、入射した放射線の線量に応じて内部結晶が励起状態となり、シンチレーション光を発生させる。シンチレータとして、6Liガラスシンチレータ、LiCAFシンチレータ、6LiFを塗布したプラスチックシンチレータ、6LiF/ZnSシンチレータ等を使用することができる。光検出器は、シンチレータで発生した光を検出する。光検出器としては、例えば光電子増倍管や光電管など各種の光検出機器を採用することができる。光検出器は、光検出時に電気信号(検出信号)を制御部20に出力する。
ホウ素濃度測定部32は、中性子線照射部4による中性子線の照射中に患者Mの体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するためのものである。ホウ素濃度測定部32は、中性子とホウ素との反応で生じるガンマ線(478kev)を検出して、ホウ素濃度を測定する。ホウ素濃度測定部32としては、単一エネルギのガンマ線を測定して、ホウ素濃度の分布を測定するホウ素分布計測システム(PG(Prompt−γ)−SPECT)を使用することができる。ホウ素濃度測定部32は、患者Mの体内から放出されるガンマ線に関する情報を検出するガンマ線検出部33と、ガンマ線検出部33で検出されたガンマ線に関する情報から患者Mの体内のホウ素濃度を算出するホウ素濃度算出部34と、を有する。
ガンマ線検出部33としては、シンチレータ、電離箱、その他様々なガンマ線検出機器を使用することができる。本実施形態において、ガンマ線検出部33は、患者Mの腫瘍Gの近傍に配置されている。例えば、患者Mから30cm程度離れた位置に配置されている。
図3に示されるように、ガンマ線検出部33は、ガンマ線検出用コリメータ35、第1の検出器36、第2の検出器37及びノイズ除去部38を備える。ガンマ線検出用コリメータ35には、中心線C1方向に貫通する貫通孔35aが形成されている。貫通孔35aは、中心線C1方向において、入口35bから内部に進むにつれて内径が小さくなる縮径部35dと、内部から出口35cに進むにつれて内径が大きくなる拡径部35eとを有する。中心線C1に沿う断面において、縮径部35dにおける内壁面は、入口35b側から出口35c側に向かって中心線C1に接近するように形成され、拡径部35eにおける内壁面は、入口35b側から出口35c側に向かって中心線C1から離れるよう形成されている。ガンマ線検出用コリメータ35は、貫通孔35aの中心線C1が、中性子線Nの進行方向と交差する方向に沿って配置される。
第1の検出器36は、ガンマ線検出用コリメータ35の貫通孔35aの出口35cに対向して配置されている。第1の検出器36では、ガンマ線検出用コリメータ35の入口35bから貫通孔35aに進入して、貫通孔35aの内壁面に当たらずに、ガンマ線検出用コリメータ35の出口35cから出て第1の検出器36に進むガンマ線GR1、ガンマ線検出用コリメータ35の貫通孔35aを部分的に通過するガンマ線GR2,GR3とを検出する。
第2の検出器37は、ガンマ線検出用コリメータ35の貫通孔35aの拡径部35eの内壁面に配置されていると共に、第1の検出器36の側方(中心線C1と直交する方向)を取り囲むように配置されている。第2の検出器37では、ガンマ線GR1を検出せず、ガンマ線GR2,GR3を検出する。
ノイズ除去部38は、第1の検出器36、第2の検出器37及びホウ素濃度算出部34と電気的に接続されている。ノイズ除去部38は、患者Mの体内から放出されるガンマ線に関する情報から、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去する。ノイズ除去部38は、第1の検出器36から出力された第1のガンマ線情報(ガンマ線GR1〜GR3)と、第2の検出器37から出力された第2のガンマ線情報(ガンマ線GR2,GR3)とを比較して共通するガンマ線に関する情報を第1のガンマ線情報から除去することで、ノイズとなるガンマ線GR2,GR3に関する情報を除去する。
第1の検出器に当たって散乱して第2の検出器に入射されるガンマ線や、第2の検出器に当たって散乱して第1の検出器に入射されるガンマ線は、第1の検出器36及び第2の検出器37の両方で同一時刻に検出される。ノイズ除去部38において、第1の検出器36及び第2の検出器の両方で同一時刻に検出された共通の信号をノイズとして除去する。ノイズ除去部38で、ノイズとなるガンマ線に関する情報が除去された後、ガンマ線に関する情報は、ホウ素濃度算出部34に出力される。
ホウ素濃度算出部34は、ガンマ線検出部33で検出されたガンマ線に関する情報(位置情報及び線量情報)から、患者Mの体内のホウ素濃度の分布を算出する。
図2に示されるように、制御部20は、線量算出部21及び照射制御部22を有する。制御部20は、電流モニタ7、中性子線検出部31及びホウ素濃度算出部34と電気的に接続されている。
線量算出部21は、電流モニタ7による荷電粒子線Pの電流値の検出結果に基づいて、ターゲット9に照射される荷電粒子線Pの線量をリアルタイムで測定(算出)する。線量算出部21は、測定された荷電粒子線Pの電流値を時間に関して逐次積分し、荷電粒子線Pの線量をリアルタイムで算出する。
さらに、線量算出部21は、中性子線検出部31による中性子線Nの検出結果に基づいて、コリメータ12の開口12aを通過する中性子線Nの線量をリアルタイムで測定(算出)する。なお、前述の通り、中性子線検出部31中のシンチレータは中性子線Nだけでなくガンマ線も光に変換するため、ガンマ線の入射に基づくデータも線量算出部21へ送信されるが、公知の弁別手法により中性子線Nによるデータとガンマ線によるデータとを弁別し、中性子線Nによるデータのみを取り出すことができる。
また、制御部20には、治療計画情報記憶部40及び表示部41が電気的に接続されている。治療計画情報記憶部40は、図示せぬ治療計画装置で作成した患者Mの治療計画に関する情報が記憶されている。治療計画に関する情報中には、患者Mの治療の所定時間ごとにおける中性子線Nの線量及びホウ素濃度(分布)に関する情報(設定値)が含まれている。
次に、図4に示すフローチャートを用いて制御部20の制御動作について説明する。制御部20は、治療計画情報記憶部40に記憶された治療計画に関する情報を読み込む(ステップS100)。また、制御部20は、線量算出部21で算出した中性子線Nの線量の実測値と、ホウ素濃度測定部32からホウ素濃度分布の実測値を読み込む(ステップS110)。
次に、制御部20は、治療計画に関する情報と、実測した中性子線Nの線量に関する情報及び実測したホウ素濃度分布に関する情報とに基づいて、中性子線の照射及びホウ素濃度分布が治療計画通りであるか否かを判定する(ステップS120)。すなわち、制御部20は、治療計画に関する情報中の中性子線Nの線量の設定値と線量算出部21で算出した中性子線Nの線量の実測値とを対比し、双方が一致又は所定の差の範囲内に収まるか否かを判定する。例えば、治療計画に関する情報中の中性子線Nの線量の設定値と線量算出部21で算出した中性子線Nの線量の実測値との差が判定閾値以上である場合には、所定の差の範囲内に収まらないと判定する。なお、中性子線Nの線量の実測値には、中性子線検出部31によって検出された中性子線Nに基づき算出された中性子線Nの線量値を用いることができるが、電流モニタ7で測定された荷電粒子線Pの電流値を基に算出された中性子線Nの線量値を用いてもよく、双方の中性子線Nの線量値を用いてもよい。
また、制御部20は、治療計画に関する情報中のホウ素濃度分布の設定値とホウ素濃度測定部32で測定したホウ素濃度の実測値とを対比し、双方が一致又は所定の差の範囲内に収まるか否かを判定する。例えば、治療計画に関する情報中のホウ素濃度分布の設定値とホウ素濃度測定部32で測定したホウ素濃度の実測値との差が判定閾値以上である場合には、所定の差の範囲内に収まらないと判定する。なお、ホウ素濃度分布は2次元又は3次元の所定の空間中の分布データであるため、当該空間を複数の範囲に区切り、区切った範囲ごとにホウ素濃度の設定値とホウ素濃度の実測値とを対比する。
制御部20は、対比した結果、中性子線Nの線量の実測値及びホウ素濃度分布の実測値が治療計画通り(又は治療計画から所定の差の範囲内に収まる)と判定した場合には、そのまま中性子線Nの照射を続けさせる(ステップS130)。一方、中性子線Nの線量の実測値及びホウ素濃度分布の実測値が治療通りではない(又は治療計画から所定の差の範囲内に収まらない)と判定した場合には、ホウ素投与部17からのホウ素の投与の調整又は中性子線Nの照射の調整を行う(ステップS140)。
ステップS140では、次のような調整が行われる。
(1)ホウ素濃度分布の実測値が治療計画通りではない場合
ホウ素濃度分布の実測値が治療計画よりも多すぎる場合には、制御部20は、ホウ素投与部17から患者Mへ供給されるホウ素を含む薬剤の量を減らすようにホウ素投与部17を制御する。逆に、ホウ素濃度分布の実測値が治療計画よりも少なすぎる場合には、制御部20は、ホウ素投与部17から患者Mへ供給されるホウ素を含む薬剤の量を増やすようにホウ素投与部17を制御する。
ホウ素濃度分布の実測値が治療計画よりも多すぎる場合には、制御部20は、中性子線照射部4から中性子線Nを照射する照射時間を治療計画よりも短くするように加速器2及び中性子線照射部4を制御してもよい。逆に、ホウ素濃度分布の実測値が治療計画よりも少なすぎる場合には、制御部20は、中性子線照射部4から中性子線Nを照射する照射時間を治療計画よりも長くするように加速器2及び中性子線照射部4を制御してもよい。
(2)中性子線Nの線量の実測値が治療計画通りではない場合
中性子線Nの線量の実測値が治療計画よりも高すぎる場合には、制御部20は、中性子線照射部4から照射される中性子線Nの線量が低くなるように、加速器2や走査電磁石8を制御する。加速器2から出射される荷電粒子線Pの線量を低下させることで、ターゲット9で発生する中性子線Nの線量を低下させることができ、その結果、中性子線照射部4から照射される中性子線Nの線量を低下させることができる。走査電磁石8で走査する荷電粒子線Pの走査位置を調整し、ターゲット9の周縁付近に荷電粒子線Pを照射させることで、ターゲット9で発生してからコリメータ12を通過する中性子線Nの線量を低下させることができ、その結果、中性子線照射部4から照射される中性子線Nの線量を低下させることができる。逆に、中性子線Nの線量の実測値が治療計画よりも低すぎる場合には、制御部20は、中性子線照射部4から照射される中性子線Nの線量が高くなるように、加速器2や走査電磁石8を制御する。
制御部20は、線量算出部21で算出した中性子線Nの線量の積算値が、治療計画に関する情報中の中性子線Nの照射線量の積算値に達したか否かを判定する(ステップS150)。達したと判定した場合には、制御部20は中性子線Nの照射を停止させて患者Mの治療を終了する(ステップS160)。達していないと判定した場合には、ステップS110へ戻り、治療を継続する。
なお、ステップS140において、ホウ素投与部17から患者Mへ供給されるホウ素を含む薬剤の量を調整するようにホウ素投与部17を制御する、又は、中性子線照射部4から照射される中性子線Nの線量を調整するように加速器2や走査電磁石8を制御することが困難な場合には、患者Mの治療を中断してもよい。この場合、制御部20は、ホウ素投与部17から患者Mへのホウ素を含む薬剤の供給を停止するようホウ素投与部17を制御すると共に、中性子線照射部4から患者Mへの中性子線Nの照射を停止するよう加速器2を制御する。
また、制御部20は、治療計画に関する情報中の中性子線Nの照射線量の積算値に達するまでの残りの照射時間を算出してもよい。制御部20は、線量算出部21で算出した中性子線Nの線量の積算値が、治療計画に関する情報中の中性子線Nの照射線量の積算値に達したか否かを判定し、達していないと判定した場合には、治療計画通りに中性子線Nの照射を続けると、どの程度の時間で治療計画に関する情報中の中性子線Nの照射線量の積算値に達するかを計算する。
表示部41は、図2に示されているように、治療計画に関する画像情報41a、中性子線Nの線量に関する画像情報41b及びホウ素濃度に関する情報画像41cを表示する。表示部41では、中性子線Nの照射中において、実際に照射されている中性子線Nの線量をリアルタイムで表示する。また、表示部41では、中性子線Nの照射中において、患者Mの体内のホウ素濃度の分布をリアルタイムで表示する。
次に中性子捕捉療法装置1の作用効果について説明する。
中性子捕捉療法装置1では、中性子線Nの照射中に患者Mの体内のホウ素の濃度がリアルタイムで測定されるため、測定結果に基づいて、患者Mの体内のホウ素の濃度が治療計画通りとなっているかを把握することができる。これにより、ホウ素中性子捕捉療法における信頼性の向上を図ることができる。
患者Mに投与されたホウ素の濃度は、治療中(中性子線Nの照射中)に変化する。従前のホウ素中性子捕捉療法では、患者Mの血液を採取し、採取した血液中のホウ素の濃度を測定していた。この場合には、測定に時間がかかるので、血液を採取してから時間が経過した後に、ホウ素の濃度の測定結果が分かることになる。そのためリアルタイムで患者Mの体内のホウ素の濃度を知ることは困難であった。本実施形態の中性子捕捉療法装置1では、中性子線Nの照射と共に変化するホウ素の濃度を、中性子線Nの照射時にリアルタイムで測定することができる。
また、中性子捕捉療法装置1では、ガンマ線検出部33が患者Mの体内から放出されるガンマ線に関する情報を検出し、ホウ素濃度算出部34がガンマ線に関する情報から患者Mの体内のホウ素濃度を算出する。これにより、中性子線の照射中にガンマ線に関する情報を検出して、患者Mの体内のホウ素の濃度をリアルタイムで算出することができる。
ガンマ線検出部33は、照射体内から放出されるガンマ線に関する情報から、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去するノイズ除去部38を備えているので、このノイズ除去部38によりノイズとなるガンマ線に関する情報が除去される。これにより、患者Mの体内から放出されたガンマ線に関する情報の検出精度を向上させて、ホウ素の濃度の検出精度を向上させることが可能となる。その結果、中性子捕捉療法装置1の装置の信頼性を向上させることができる。
制御部20は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、患者Mへ投与するホウ素の量を調整するようホウ素投与部17を制御する。これにより、中性子線Nの照射中に患者M内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動しても、その変動を打ち消すように患者M内のホウ素の濃度を調整することができる。その結果、治療計画に則って治療を行うことができる。
制御部20は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、中性子線照射部4から中性子線Nを照射する時間を調整するよう中性子線照射部4を制御する。これにより、患者M内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動しているにもかかわらず患者M内のホウ素の濃度を調整できない場合であっても、治療計画に則って治療を行うことができる。患者M内へ投与するホウ素の量を調整しても、患者M内のホウ素の濃度が調整されるまでにはある程度の時間を要する。そのため、治療時間の終了間近に患者M内のホウ素の濃度が治療計画から大きくずれて変動した場合には、治療時間内に患者M内のホウ素の濃度を調整することは難しい。そこで、中性子線Nを照射する時間を調整することで、中性子線Nと患者M内のホウ素との反応量を調整する。その結果、患者M内のホウ素の濃度を調整しなくても、治療計画に則って治療を行うことができる。
制御部20は、測定したホウ素の濃度が治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、中性子線照射部4からの中性子線Nを照射する停止するよう中性子線照射部4を制御する。患者Mへ投与するホウ素の量の調整や中性子線照射部4から中性子線Nを照射する時間の調整では、患者M内のホウ素の濃度の治療計画からの大きな変動に対処できない場合、そのまま治療を続けると、治療計画に則った治療とならないおそれがある。中性子線Nの照射を停止して治療を中断することで、治療計画からの実際の治療の変動の悪化を防ぐことができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態では、中性子とホウ素との反応に伴って発生するガンマ線を検出して、ホウ素の濃度を測定しているが、その他の測定を用いてホウ素の濃度をリアルタイムで測定してもよい。ホウ素の濃度をリアルタイムで測定すると共に、患者Mの血液を採取して、採取された血液中のホウ素の濃度を測定してもよい。
また、ガンマ線検出部33は、ガンマ線検出用コリメータ35、第1の検出器36及び第2の検出器37を備えるものに限定されず、その他の構成のガンマ線検出器でもよい。
また、制御部20がホウ素濃度算出部34を備える構成でもよい。
1…中性子捕捉療法装置、4…中性子線照射部、17…ホウ素投与部、32…ホウ素濃度測定部、33…ガンマ線検出部、35…ガンマ線検出用コリメータ、35a…貫通孔、35b…入口、35c…出口、35d…縮径部、35e…拡径部、36…第1の検出器、37…第2の検出器、38…ノイズ除去部、M…患者(被照射体)、N…中性子線。

Claims (4)

  1. 被照射体へ中性子線を照射して、前記被照射体内のホウ素と中性子とを反応させる中性子捕捉療法装置であって、
    前記被照射体へ前記中性子線を照射する中性子線照射部と、
    前記中性子線照射部による前記中性子線の照射中に、前記被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するホウ素濃度測定部と、を備え
    前記ホウ素濃度測定部は、前記被照射体内から放出されるガンマ線に関する情報を検出するガンマ線検出部と、
    前記ガンマ線検出部で検出された前記ガンマ線に関する情報から前記被照射体内のホウ素濃度を算出するホウ素濃度算出部と、を有し、
    前記ガンマ線検出部は、
    前記被照射体内から放出されるガンマ線に関する情報から、ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去するノイズ除去部と、
    入口側から出口側に向かって内径が小さくなる縮径部及び前記縮径部に連続し前記入口側から前記出口側に向かって内径が大きくなる拡径部を有する貫通孔が形成されたガンマ線検出用コリメータと、
    前記貫通孔の出口に対向して配置されて、前記ガンマ線に関する情報に含まれる第1のガンマ線情報を検出する第1の検出器と、
    前記拡径部の内壁面に配置されて、前記ガンマ線に関する情報に含まれる第2のガンマ線情報を検出する第2の検出器と、を有し、
    前記ノイズ除去部は、前記第1のガンマ線情報と前記第2のガンマ線情報とを比較して共通する前記ガンマ線に関する情報を前記第1のガンマ線情報から除去することで、前記ノイズとなるガンマ線に関する情報を除去する、中性子捕捉療法装置。
  2. 被照射体へ中性子線を照射して、前記被照射体内のホウ素と中性子とを反応させる中性子捕捉療法装置であって、
    前記被照射体へ前記中性子線を照射する中性子線照射部と、
    前記中性子線照射部による前記中性子線の照射中に、前記被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するホウ素濃度測定部と、
    治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、
    前記被照射体へホウ素を投与するホウ素投与部と、
    前記ホウ素投与部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、
    前記制御部は、測定したホウ素の濃度が前記治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、前記被照射体へ投与するホウ素の量を調整するようホウ素投与部を制御する中性子捕捉療法装置。
  3. 被照射体へ中性子線を照射して、前記被照射体内のホウ素と中性子とを反応させる中性子捕捉療法装置であって、
    前記被照射体へ前記中性子線を照射する中性子線照射部と、
    前記中性子線照射部による前記中性子線の照射中に、前記被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するホウ素濃度測定部と、
    治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、
    前記中性子線照射部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、
    前記制御部は、測定したホウ素の濃度が前記治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、前記中性子線照射部から前記中性子線を照射する時間を調整するよう前記中性子線照射部を制御する中性子捕捉療法装置。
  4. 被照射体へ中性子線を照射して、前記被照射体内のホウ素と中性子とを反応させる中性子捕捉療法装置であって、
    前記被照射体へ前記中性子線を照射する中性子線照射部と、
    前記中性子線照射部による前記中性子線の照射中に、前記被照射体内のホウ素の濃度をリアルタイムで測定するホウ素濃度測定部と、
    治療計画に関する情報を記憶する治療計画情報記憶部と、
    前記中性子線照射部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記治療計画に関する情報には、被照射体内のホウ素の濃度の設定値が含まれ、
    前記制御部は、測定したホウ素の濃度が前記治療計画に関する情報中に含まれるホウ素の濃度の設定値に対して一致又は所定の差の範囲内に収まらない場合、前記中性子線照射部からの前記中性子線を照射する停止するよう前記中性子線照射部を制御する中性子捕捉療法装置。
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