JP6564632B2 - モールディング - Google Patents

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Description

本発明は、エンドキャップ及びモールディングに関するものである。
従来から、車両には、意匠性を高める等のために、ドアサッシュモールディングやアウトサイドモール等のモールディングが設置されている。例えば、特許文献1には、ドアサッシュモールディングが開示されている。この特許文献1に示すドアアッシュモールディングは、モールディング本体の端部に設置されるエンドキャップを備えている。このエンドキャップは、モールディングの意匠性を高めると共にモールディング本体の内部への異物の進入を防止している。このようなエンドキャップは、従来、接着剤によってモールディング本体に固定されていたが、特許文献1では、2つのパーツに分割され、接着剤を用いることなくモールディング本体に固定されている。
特開2014−69662号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明を含め、一般的にモールディングにおけるエンドキャップの取付作業は、エンドキャップの一部あるいは全部をモールディングの端部から差し込むことによって行われる。このため、エンドキャップの取付方法の自由度がない。例えば、モールディング本体の端部に絞り加工が施され、当該端部に壁部が形成されている場合には、エンドキャップをモールディング本体に差し込むことができない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、モールディング本体の端部から差し込む必要がなくモールディング本体に対して固定可能なエンドキャップ及び当該エンドキャップを備えるモールディングを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、延在方向と直交する幅方向の両側の縁部に形成される折り返し部を有する長尺状のモールディング本体の上記延在方向の端部に固定されるエンドキャップであって、一方の上記折り返し部である第1折り返し部に係止される第1係止縁部と、他方の上記折り返し部である第2折り返し部に係止される第2係止縁部とを有し、上記第1係止縁部及び上記第2係止縁部の少なくともいずれかは、エンドキャップの上記モールディング本体に対する固定位置にて上記折り返し部に係止され、上記固定位置に対して上記延在方向に一定距離変位した位置でありかつ上記延在方向にてエンドキャップの一部と上記モールディング本体が重なる変位位置にて、上記延在方向及び上記幅方向と直交する直交方向から見て上記折り返し部と重ならない形状を有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1係止縁部が、上記固定位置及び上記変位位置にて上記第1折り返し部にスライド可能に係止され、上記第2係止縁部が、上記固定位置にて上記第2折り返し部に係止されると共に上記変位位置で上記第1係止縁部を中心とする回動方向に上記第2折り返し部と重ならない形状とされることで上記直交方向から見て上記折り返し部と重ならない形状とされているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、延在方向と直交する幅方向の両側の縁部に形成される折り返し部を有する長尺状のモールディング本体と、上記モールディング本体の上記延在方向の端部に固定されるエンドキャップとを備えるモールディングであって、エンドキャップとして、第1または第2の発明であるエンドキャップを備えるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記モールディング本体が、上記第2折り返し部の一部からなり、上記第2折り返し部の他の部位に対して傾動されると共に上記エンドキャップに上記モールディング本体の端部側から当接するストッパを有し、上記第2折り返し部は、上記ストッパの上記モールディング本体の端部側に配置される切欠部を有するという構成を採用する。
第5の発明は、上記第3または第4の発明において、上記モールディング本体が上記エンドキャップが固定される側の端部に端部壁を有し、上記第1折り返し部及び上記第2折り返し部の上記端部壁側の端面が、上記端部壁から上記延在方向に変位されて配置されると共に上記エンドキャップとの当接面とされているという構成を採用する。
本発明のエンドキャップは、モールディング本体の一方の折り返し部である第1折り返し部に係止される第1係止縁部と、他方の折り返し部である第2折り返し部に係止される第2係止縁部とを有している。また、本発明のエンドキャップにおいては、これらの第1係止縁部及び第2係止縁部の少なくともいずれかは、エンドキャップのモールディング本体に対する固定位置にて折り返し部に係止され、固定位置に対して延在方向に一定距離変位した位置でありかつ延在方向にてエンドキャップの一部とモールディング本体が重なる変位位置にて、モールディング本体の延在方向及び幅方向と直交する厚さ方向(直交方向)から見て折り返し部と重ならない形状を有する。
このような本発明のエンドキャップは、変位位置とした場合には、第1係止縁部及び第2係止縁部の少なくともいずれかが、モールディング本体の折り返し部と重ならないため、モールディング本体の延在方向以外の方向に移動させることができる。例えば、第1係止縁部及び第2係止縁部の両方が変位位置にて上記厚さ方向から見て折り返し部と重ならない形状である場合には、エンドキャップをモールディング本体に対して上記厚さ方向に移動させることができる。また、例えば、第1係止縁部及び第2係止縁部のいずれかが変位位置にて上記厚さ方向から見て折り返し部と重ならない形状である場合には、当該形状でない第1係止縁部あるいは第2係止縁部を折り返し部に引っ掛けて回動させることができる。
したがって、本発明のエンドキャップ及びこれを備えるモールディングによれば、モールディング本体の端部からエンドキャップを差し込むことなくモールディング本体に対して固定することができる。
本発明の一実施形態であるサッシュモールディングが設置される車両の側面図である。 本発明の一実施形態であるサッシュモールディングの全体図であり、(a)が正面図であり、(b)が背面図である。 本発明の一実施形態であるサッシュモールディングが備えるモールディング本体の端部を背面から見た斜視図である。 本発明の一実施形態であるサッシュモールディングが備えるエンドキャップの全体図であり、(a)が背面側から見た斜視図であり、(b)が正面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態であるサッシュモールディングの端部の拡大図であり、(a)が背面図であり、(b)が上面図である。 図5(a)のA−A断面図である。 モールディング本体に対してエンドキャップを取り付ける作業の様子を模式的に示す斜視図である。 モールディング本体に対してエンドキャップを取り付ける作業の様子を示す模式図であり、(a)が背面図であり、(b)が上面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るエンドキャップ及びモールディングの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のサッシュモールディング1(モールディング)が設置される車両100の側面図である。この図に示すように、車両100は、サイドドア101を有している。このサイドドア101は、ドアパネル102と、ドアパネル102に固定されるドアサッシュ103と、ドアサッシュ103に保持及び案内されるウインドウガラス104と、ドアサッシュ103の上部に設置されるサッシュモールディング1とを備えている。
このようなサッシュモールディング1は、車両の左前側のサイドドア101と、車両の左後側のサイドドア101と、車両の右前側サイドドア(不図示)と、車両の右後側サイドドア(不図示)との各々に設置されている。これらのサッシュモールディング1は、設置されるサイドドア101の形状に応じて異なる湾曲形状を有している。ただし、これらのサッシュモールディング1は、湾曲の程度が異なるものの、後述するモールディング本体2とエンドキャップ3とを備えている点で共通した構造を有する。このため、以下の説明では、左前側のサイドドア101に設置されるサッシュモールディング1について説明を行い、他のサイドドア101に設置されたサッシュモールディング1についての説明は省略する。
図2は、フロント側のサイドドア101に設置された本実施形態のサッシュモールディング1の全体図であり、(a)が正面図であり、(b)が背面図である。これらの図に示すように、サッシュモールディング1は、モールディング本体2と、エンドキャップ3とを備えている。
モールディング本体2は、ステンレス鋼、アルミニウム材料等からなる金属の成型体からなる部品である。このモールディング本体2は、例えば、押出成形の後、板金加工を行うことによって所定の長尺状の形状に成形されている。図3は、モールディング本体2の端部を背面から見た斜視図である。なお、以下の説明では、モールディング本体2の長手方向(中心線Lが向かう方向)をモールディング本体2の延在方向(図3に示すX方向)と称する。また、この延在方向と直交するモールディング本体2の短手方向を幅方向(図3に示すY方向)と称する。さらに、延在方向及び幅方向と直交する方向を厚さ方向(図3に示すZ方向)と称する。
図3に示すように、ベース部2aと、端部壁2bと、上側折り返し部2c(第1折り返し部)と、下側折り返し部2d(第2折り返し部)とを有している。ベース部2aは、表側の面(図3において隠れている側の面)が意匠面とされており、幅方向の中央部が車両の外側に向けて膨出するように湾曲されている。このベース部2aの意匠面は、例えば意匠性を向上させるために鏡面加工等が施されている。このベース部2aは、端部壁2bと、上側折り返し部2cと、下側折り返し部2dとが一体的に接続されている。
端部壁2bは、ベース部2aの延在方向の端に形成されている。上述のようにベース部2aは、幅方向の中央部が車両の外側に向けて膨出するように湾曲されていることから、延在方向から見た形状は円弧形状とされている。端部壁2bは、このようなベース部2aを延在方向から見た場合の円弧形状の部分と、この円弧形状の端部同士を繋げる線分とによって囲まれた領域に形成されている。このような端部壁2bの表裏面は、モールディング本体2の延在方向に向けられている。
上側折り返し部2cは、ベース部2aの上側の縁部から下方に垂下するように形成された部位である。つまり、モールディング本体2は、幅方向の上側の縁部に下側に向けて折り返される上側折り返し部2cを有している。この上側折り返し部2cは、ベース部2aの上側の縁部に沿って(すなわち、モールディング本体2の延在方向に沿って)形成されている。
また、上側折り返し部2cは、モールディング本体2の延在方向において、端部壁2bと一定の間隔K1を空けて配置されている。つまり、上側折り返し部2cは、ベース部2a(すなわちモールディング本体2)の端部まで形成されておらず、端部壁2bに到達しない部分までしか形成されていない。このように上側折り返し部2cと端部壁2bとの間に一定の間隔K1が形成されることによって、上側折り返し部2cの端面2c1がモールディング本体2の延在方向に向けて露出する。この上側折り返し部2cの端面2c1は、エンドキャップ3との当接面とされている。つまり、本実施形態においては、上側折り返し部2cの端部壁2b側の端面2c1は、端部壁2bからモールディング本体2の延在方向に変位した位置に配置されており、エンドキャップ3との当接面とされている。
下側折り返し部2dは、ベース部2aの下側の縁部から上方に立設されるように形成された部位である。つまり、モールディング本体2は、幅方向の下側の縁部に上側に向けて折り返される下側折り返し部2dを有している。この下側折り返し部2dは、ベース部2aの下側の縁部に沿って(すなわち、モールディング本体2の延在方向に沿って)形成されている。
また、下側折り返し部2dは、モールディング本体2の延在方向において、端部壁2bと一定の間隔K2を空けて配置されている。つまり、下側折り返し部2dは、ベース部2a(すなわちモールディング本体2)の端部まで形成されておらず、端部壁2bに到達しない部分までしか形成されていない。このように下側折り返し部2dと端部壁2bとの間に一定の間隔K2が形成されることによって、下側折り返し部2dの端面2d1がモールディング本体2の延在方向に向けて露出する。この下側折り返し部2dの端面2d1は、エンドキャップ3との当接面とされている。つまり、本実施形態においては、下側折り返し部2dの端部壁2b側の端面2d1は、端部壁2bからモールディング本体2の延在方向に変位した位置に配置されており、エンドキャップ3との当接面とされている。
また、モールディング本体2の延在方向における間隔K1の距離と、間隔K2の距離とは、同一とされている。このため、モールディング本体2の延在方向における同位置に、上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1とが配置されている。よって、エンドキャップ3は、モールディング本体2の延在方向における同位置で、上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1と当接される。
さらに、図3に示すように、下側折り返し部2dには、2箇所の切欠部(手前側切欠部2d2及び奥側切欠部2d3)が形成されている。このように2箇所の切欠部のうち、モールディング本体2の端部側(端部壁2b側)に形成される切欠部を手前側切欠部2d2と称し、モールディング本体2の端部側(端部壁2b側)に形成される切欠部を奥側切欠部2d3と称する。
手前側切欠部2d2と奥側切欠部2d3とが形成されることによって、手前側切欠部2d2と奥側切欠部2d3との間には、下側折り返し部2dの一部からなる突起部が形成される。この突起部は、モールディング本体2の延在方向へのエンドキャップ3の移動を規制するストッパとして機能する部位であり、以下の説明ではストッパ2d4と称する。このストッパ2d4は、エンドキャップ3が配置された後に、先端がベース部2a側に近づくように傾動され、モールディング本体2の延在方向の端部壁2b側からエンドキャップ3に当接されることによってエンドキャップ3の移動を規制する。
このように、本実施形態のサッシュモールディング1は、下側折り返し部2dの一部からなり、下側折り返し部2dの他の部位に対して傾動されると共にエンドキャップ3に端部壁2b側から当接するストッパ2d4を有している。また、本実施形態のサッシュモールディング1は、ストッパ2d4の端部壁2b側に形成される手前側切欠部2d2と、ストッパ2d4の端部壁2bと反対側に形成される奥側切欠部2d3とを有している。
図4は、エンドキャップ3の全体図であり、(a)が背面側から見た斜視図であり、(b)が正面側から見た斜視図である。エンドキャップ3は、モールディング本体2の延在方向における端部(図3で示す部位)に固定され部品であり、樹脂によって形成されている。このようなエンドキャップ3は、図4に示すように、ベース部3aと、上側係止縁部3b(第1係止縁部)と、下側係止縁部3c(第2係止縁部)と、キャップ部3dと、筒状部3eと、突出部3fとを有している。
ベース部3aは、エンドキャップ3の基体となる部位であり、ベース部3a、上側係止縁部3b、下側係止縁部3c、キャップ部3d、筒状部3e及び突出部3fを支持する。図4(a)に示すように、ベース部3aの背面側には、キャップ部3dと反対側の端部近傍でかつ下側の縁部に凹部3a1が形成されている。この凹部3a1は、ストッパ2d4の先端部が収容される領域である。ストッパ2d4は、下側折り返し部2dの他の部位に対して傾動されたときに先端部が凹部3a1に収容され、この凹部3a1の側壁面に当接することによって、エンドキャップ3に当接される。さらに、ストッパ2d4は、傾動されることによって凹部3a1の底部に先端が押し付けられる。これによってエンドキャップ3が加締められる。
上側係止縁部3bは、ベース部3aの上側の縁部に沿って形成されている。この上側係止縁部3bは、モールディング本体2の上側折り返し部2cに係止される部位であり、ベース部3aの上側の縁部から上方に突出するように形成されている。この上側係止縁部3bは、モールディング本体2のベース部2aと上側折り返し部2cとの隙間に挿入されることによって上側折り返し部2cに係止される。なお、上側係止縁部3bは、エンドキャップ3がストッパ2d4で加締められていない状態であれば、上側折り返し部2cに係止された状態で、モールディング本体2の延在方向にスライド可能とされている。
下側係止縁部3cは、ベース部3aの下側の縁部に沿って形成されている。この下側係止縁部3cは、モールディング本体2の下側折り返し部2dに係止される部位であり、ベース部3aの下側の縁部から下方に突出するように形成されている。この下側係止縁部3cは、モールディング本体2のベース部2aと下側折り返し部2dとの隙間に挿入されることによって下側折り返し部2dに係止される。なお、下側係止縁部3cは、エンドキャップ3がストッパ2d4で加締められていない状態であれば、下側折り返し部2dに係止された状態で、モールディング本体2の延在方向にスライド可能とされている。
本実施形態においては、このような下側係止縁部3cとして、第1下側係止縁部3c1と、第2下側係止縁部3c2とを有している。第1下側係止縁部3c1は、図4に示すように、ベース部3aのキャップ部3d側に配置されている。また、第2下側係止縁部3c2は、ベース部3aのキャップ部3dと反対側に配置されている。
なお、後に詳細に説明するが、本実施形態において、モールディング本体2にエンドキャップ3を取り付ける場合には、キャップ部3dが上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1とから離間した位置からモールディング本体2の延在方向に僅かにスライドさせることによって行われる。ここで、キャップ部3dが上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1と当接するエンドキャップ3の位置(すなわちスライド後のエンドキャップ3の位置)を以下、固定位置と称する。また、キャップ部3dが上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1とから離間した位置(すなわちスライド前のエンドキャップ3の位置)を以下、変位位置と称する。この変位位置は、固定位置に対して、モールディング本体2の延在方向に一定距離変位した位置である。ただし、モールディング本体2の端部壁2bよりもエンドキャップ3の全体が外側に配置される位置は上記の変位位置には含まない。つまり、変位位置は、モールディング本体2の上述の厚さ方向(直交方向)から見て、エンドキャップ3の少なくとも一部がモールディング本体2と重なる位置とされている。本実施形態においては、この変位位置は、モールディング本体2の厚さ方向から見て、第1下側係止縁部3c1が下側折り返し部2dの端面2d1と端部壁2bとの間の領域に配置され、第2下側係止縁部3c2が手前側切欠部2d2に配置される位置とされる(図8(a)参照)。
上述の第1下側係止縁部3c1と、第2下側係止縁部3c2とは、エンドキャップ3が変位位置である状態で、モールディング本体2の厚さ方向から見て折り返し部(第1折り返し部2c及び第2折り返し部2d)と重ならない長さ(形状)とされている。つまり、エンドキャップ3が変位位置である場合には、第1下側係止縁部3c1の全体が下側折り返し部2dの端面2d1と端部壁2bとの間の領域に露出され、第2下側係止縁部3c2の全体が手前側切欠部2d2に露出される。一方で、エンドキャップ3が固定位置である場合には、第1下側係止縁部3c1及び第2下側係止縁部3c2は、モールディング本体2の厚さ方向から見て下側折り返し部2dと重なる位置とされ、下側折り返し部2dに係止される(図5等参照)。
キャップ部3dは、ベース部3aの片側の端部に設置された板状の部位である。このキャップ部3dの厚さは、モールディング本体2のベース部2aの上側の縁部からモールディング本体2の厚さ方向への上側折り返し部2cの張出し量(すなわちベース部2aの下側の縁部からモールディング本体2の厚さ方向への下側折り返し部2dの張出し量)と同一に設定されている。また、キャップ部3dのモールディング本体2の延在方向への長さは、上側折り返し部2cの端面2c1から端部壁2bまでの間隔K1(すなわち下側折り返し部2dの端面2d1から端部壁2bまでの間隔K2)と略同一に設定されている。図5は、サッシュモールディング1の端部の拡大図であり、(a)が背面図であり、(b)が上面図である。これらの図に示すように、キャップ部3dは、エンドキャップ3が固定位置である場合に、端面2c1及び端面2d1に当接される。
筒状部3eは、ベース部3aの背面から突出するように形成されている。この筒状部3eの中央には、エンドキャップ3をドアサッシュ103に締結するためのネジが通過される貫通孔3e1が形成されている。また、筒状部3eの下面には、平面領域3e2が設けられている。突出部3fは、図4(a)及び図4(b)に示すように、筒状部3eの平面領域3e2に2つ形成されている。図6は、図5(a)のA−A断面図である。この図に示すように、突出部3fは、平面領域3e2から下方に向けて突出されており、図6に示すように、モールディング本体2の下側折り返し部2dに近接して配置されている。これらの突出部3fによって、モールディング本体2の幅方向にてエンドキャップ3とモールディング本体2との間の隙間が小さくなり、モールディング本体2に対するエンドキャップ3のガタツキを防止することができる。
続いて、図7及び図8を参照して、モールディング本体2に対してエンドキャップ3を取り付ける作業について説明する。
まず、図7に示すように、エンドキャップ3の上側係止縁部3b及び下側係止縁部3cのうち、上側係止縁部3bのみをモールディング本体2に係止する。ここで、上側係止縁部3bをモールディング本体2のベース部2aと上側折り返し部2cとの間に差し込み、これによって上側係止縁部3bをモールディング本体2の上側折り返し部2cに係止する。このとき、モールディング本体2の延在方向におけるエンドキャップ3の位置は、変位位置とされる。
続いて、エンドキャップ3を、上側係止縁部3bを中心として下側係止縁部3cがモールディング本体2に向かうように回動させる。このとき、このとき、モールディング本体2の延在方向におけるエンドキャップ3の位置が変位位置とされているため、図8(a)に示すように、エンドキャップ3の第1下側係止縁部3c1は、下側折り返し部2dの端面2d1と端部壁2bとの間の領域に入り込む。また、エンドキャップ3の第2下側係止縁部3c2は、手前側切欠部2d2に入り込む。このとき、図8(b)に示すように、エンドキャップ3のキャップ部3dは、モールディング本体2の端部壁2bよりも外側に突出するように配置される。
続いて、キャップ部3dを押し込むようにエンドキャップ3をモールディング本体2の延在方向にスライドさせ、エンドキャップ3を変位位置から固定位置に移動させる。これによって、下側係止縁部3cが、モールディング本体2のベース部2aと下側折り返し部2dとの間に差し込まれ、下側折り返し部2dに係止される。ここまでの工程で、エンドキャップ3が固定位置となり、モールディング本体2に対して固定される。ただし、本実施形態では、より強固にエンドキャップ3をモールディング本体2に対して固定するため、下側折り返し部2dの一部であるストッパ2d4を先端がベース部2a側に近づくように傾動させる。これによって、ストッパ2d4は、エンドキャップ3の凹部3a1の側壁面に当接することによって、エンドキャップ3に当接される。さらに、ストッパ2d4が傾動されることによって凹部3a1の底部に押し付けられ、エンドキャップ3が加締められる。
以上のような本実施形態のサッシュモールディング1において、エンドキャップ3は、モールディング本体2の上側折り返し部2cに係止される上側係止縁部3bと、モールディング本体2の下側折り返し部2dに係止される下側係止縁部3cとを有している。また、エンドキャップ3の下側係止縁部3c(第1下側係止縁部3c1及び第2下側係止縁部3c2)は、エンドキャップ3が固定位置にて下側折り返し部2dに係止され、エンドキャップ3が変位位置にて、モールディング本体2の厚さ方向から見て下側折り返し部2dと重ならない形状を有する。
このようなエンドキャップ3の下側係止縁部3cは、エンドキャップ3を変位位置とした場合に、上側係止縁部3bを中心とする回動方向に下側折り返し部2dと重ならない形状とされている。つまり、エンドキャップ3を変位位置とした場合には、下側係止縁部3cが、モールディング本体2の下側折り返し部2dと重ならないため、上側係止縁部3bを上側折り返し部2cに引っ掛けて回動させることができる。その後、固定位置にスライドさせることによって、エンドキャップ3を容易にモールディング本体2に固定することができる。このような本実施形態のエンドキャップ3及びこれを備えるサッシュモールディング1によれば、モールディング本体2の端部からエンドキャップ3を差し込む必要がなく、モールディング本体2の端部に端部壁2bが形成されているような場合であっても、接着剤を用いることなく、容易にエンドキャップ3を容易にモールディング本体2に固定することができる。
また、本実施形態のサッシュモールディング1は、モールディング本体2がエンドキャップ3に当接するストッパ2d4を有している。このため、ストッパ2d4を有していない場合と比較して、エンドキャップ3を強固に固定することができる。
また、本実施形態のサッシュモールディング1は、モールディング本体2が端部壁2bを有していることから、エンドキャップ3をモールディング本体2の端面に当接させることができない。これに対して、本実施形態のサッシュモールディング1においては、上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1が、端部壁2bからモールディング本体2の延在方向に変位されて配置されると共にエンドキャップ3との当接面とされている。このため、エンドキャップ3を上側折り返し部2cの端面2c1と下側折り返し部2dの端面2d1に当接させることで、モールディング本体2とエンドキャップ3との位置決めを行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、エンドキャップ3が変位位置において、上側係止縁部3b及び下側係止縁部3cのうち、下側係止縁部3cのみが下側折り返し部2dと衝突しない構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上側係止縁部3bの形状を、エンドキャップ3が変位位置において、上側折り返し部2cと衝突しない形状とすることも可能である。このような場合には、変位位置としたときに、エンドキャップ3をモールディング本体2の厚さ方向に移動させることができる。したがって、上記実施形態と同様に、モールディング本体2の端部からエンドキャップ3を差し込む必要がなく、モールディング本体2の端部に端部壁2bが形成されているような場合であっても、接着剤を用いることなく、容易にエンドキャップ3を容易にモールディング本体2に固定することができる。
また、上記実施形態においては、エンドキャップ3が変位位置において、上側係止縁部3b及び下側係止縁部3cのうち、下側係止縁部3cのみが下側折り返し部2dと衝突しない構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上側係止縁部3bのみが上側折り返し部2cと衝突しない構成を採用することもできる。このような場合には、エンドキャップ3をモールディング本体2に取り付ける場合に、先に下側係止縁部3cを下側折り返し部2dに係止し、下側係止縁部3cを中心としてエンドキャップ3を回動させれば良い。
また、上記実施形態においては、ストッパ2d4によってエンドキャップ3を強固に固定する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスナップフィットを用いてエンドキャップ3を強固に固定する構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、本発明のモールディングをサッシュモールディング1に適用する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばアウトサイドモールディングに適用することも可能である。また、モールディング本体が主として樹脂からなるモールディングに本発明を適用することも可能である。
1……サッシュモールディング(モールディング)、2……モールディング本体、2a……ベース部、2b……端部壁、2c……上側折り返し部(第1折り返し部)、2c1……端面、2d……下側折り返し部(第2折り返し部)、2d1……端面、2d2……手前側切欠部(切欠部)、2d3……奥側切欠部、2d4……ストッパ、3……エンドキャップ、3a……ベース部、3a1……凹部、3b……上側係止縁部(第1係止縁部)、3c……下側係止縁部(第2係止縁部)、3c1……第1下側係止縁部、3c2……第2下側係止縁部、3d……キャップ部、3e……筒状部、3e1……貫通孔、3e2……平面領域、3f……突出部

Claims (3)

  1. 延在方向と直交する幅方向の両側の縁部に形成される折り返し部を有する長尺状のモールディング本体と、前記モールディング本体の前記延在方向の端部に固定されるエンドキャップとを備えるモールディングであって、
    前記エンドキャップは、
    延在方向と直交する幅方向の両側の縁部に形成される折り返し部を有する長尺状のモールディング本体の前記延在方向の端部に固定されるエンドキャップであって、
    一方の前記折り返し部である第1折り返し部に係止される第1係止縁部と、他方の前記折り返し部である第2折り返し部に係止される第2係止縁部とを有し、
    前記第1係止縁部及び前記第2係止縁部の少なくともいずれかは、エンドキャップの前記モールディング本体に対する固定位置にて前記折り返し部に係止され、前記固定位置に対して前記延在方向に一定距離変位した位置でありかつ前記延在方向にてエンドキャップの一部と前記モールディング本体が重なる変位位置にて、前記延在方向及び前記幅方向と直交する直交方向から見て前記折り返し部と重ならない形状を有し、
    前記モールディング本体は、
    前記第2折り返し部の一部からなり、前記第2折り返し部の他の部位に対して傾動されると共に前記エンドキャップに前記モールディング本体の端部側から当接するストッパを有し、
    前記第2折り返し部は、前記ストッパの前記モールディング本体の端部側に配置される切欠部を有する
    ことを特徴とするモールディング。
  2. 前記第1係止縁部は、前記固定位置及び前記変位位置にて前記第1折り返し部にスライド可能に係止され、
    前記第2係止縁部は、前記固定位置にて前記第2折り返し部に係止されると共に前記変位位置で前記第1係止縁部を中心とする回動方向に前記第2折り返し部と重ならない形状とされることで前記直交方向から見て前記折り返し部と重ならない形状とされている
    ことを特徴とする請求項1記載のモールディング
  3. 前記モールディング本体は前記エンドキャップが固定される側の端部に端部壁を有し、 前記第1折り返し部及び前記第2折り返し部の前記端部壁側の端面は、前記端部壁から前記延在方向に変位されて配置されると共に前記エンドキャップとの当接面とされている ことを特徴とする請求項または記載のモールディング。
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